「特集展示:岡本信治郎とオノサト・トシノブ」

会期:2018年11月27日[火]―12月8日[土]11:00-19:00
*日曜、月曜、祝日は休廊です。
魔方陣

18日に終了した「光嶋裕介新作展―幻想都市風景 GOLD」の後始末をする間もなく、急遽実現した11月22日の「一日だけの須賀敦子展(主催:BOOKS青いカバ)」はおかげさまで大盛況でした。
須賀敦子の旅路
短期間に準備したにしてはとても盛り上がり、本についてできることはまだまだあるなと感じ入りました。
本好きはいるけれど、本に関連する環境が衰弱しているのですね。
どこに行ったら好きな本に出会えるのか、本の歓びをどのように分かちあったらいいのか分からないのです。
今回は、ふたつの場所が結びつくことで魅力が倍加し、駒込でなにか起きているという熱が人々に伝わったような気がします。
これからもアタマをやわらかくしていろいろと知恵を絞りましょう!

大竹昭子さんからのメール)>


野口琢郎倉俣史朗、光嶋裕介、須賀敦子+大竹昭子と続いた今秋の企画展ですが、2018年最後を飾る「佐藤研吾展―囲いこみとお節介 」は12月13日からです。
少し間があるので、11月27日[火]―12月8日[土]までコレクションから岡本信治郎とオノサト・トシノブと特集展示します。
岡本信治郎「ダン吉」
岡本信治郎「ダン吉」
1982年 シルクスクリーン
64×48cm AP Signed

日本の前衛美術には「ユーモアがない」とはよく言われることですが、日本のポップ・アートの先駆的作家としてユーモラスな形態のなかにニヒルさを込めたシリーズを制作し続けてきたのが岡本信治郎です。
1933年東京に生まれた岡本は高校卒業、独学で水彩画をはじめ、日本水彩画展、二紀展などに出品。1956年村松画廊で初個展を開催、同年ヨシダ・ヨシエらと「制作会議」を結成します。この頃、新印象派のスーラの作品に出会い、「人も事物も私自身さえも全て平等に、シルエットとして眺める眼」を獲得し、現代の病理を明るい色彩と単純な形態によって表現するようになります。1956年から読売アンデパンダン展に出品。1962年と翌年のシェル美術賞展で佳作賞を、1964年第1回長岡現代美術館賞展で大賞を受賞し注目を浴び、簡潔な線描と濁りのない明るい色彩による色面構成による画風を確立しました。自身の戦争体験と9.11テロをテーマにした連作を発表するなど、ユーモアのなかに社会への評言を独自の視点をもって提示し続けています。

岡本信治郎
岡本信治郎
1982年 シルクスクリーン
64×48cm AP Signed

*参考=岡本信治郎のオーラルヒストリー

岡本信治郎先生の作品は今まであまり紹介してきませんでしたが、オノサト・トシノブ先生はときの忘れもののメイン作家の一人であり、油彩、水彩、版画など多くのコレクションを持っています。
命日(1986年11月30日没)も近いので今回久しぶりにご紹介します。
オノサト・S−2
オノサト・トシノブ
Silk-2
1966年
シルクスクリーン
32.0×40.0cm
Ed. 120 Signed
*レゾネNo.20


F-2の原画_トリミングオノサト・トシノブ
F-2の原画
1981年
油彩
50.0x50.0cm Signed


Onosato "Silk-32"
1970年
シルクスクリーン
40.0×40.0cm
Ed. 100 Signed
*レゾネNo.55


Onosato "A.S.-17"
1984年
シルクスクリーン
60.5×72.5cm
Ed.100 Signed
*レゾネNo.200

9月の福岡のアートフェア(2018年9月7日〜9月9日)のことは、中野和加子さんのレポートでお読みいただきたいのですが、私たちは4回連続で出展し、なじみのお客様もできてきました。
今年も来場してくださったTさんというお客様から亭主にとっては感慨深いある本をいただきました。
オノサト文集実在への飛翔オノサト文集奥付

1978年秋に叢文社から刊行されたオノサト・トシノブ先生の文集『実在への飛翔』という本です。
Tさんは古書で偶然入手したとのことですが、扉を開けると8人のサインが記入されており、その中に亭主の名前もあったので、驚かれたようです。
20180920151117_00001

一番上に久保貞次郎先生、
その下にローマ字でn.jitsukawaとあるのは実川暢宏さん(当時自由ヶ丘画廊のオーナー)、
その下が高森俊さん(創造美育協会会員、美術教師、オノサト版画の版元「四人組」のメンバー)、
次の左が志水楠男さん(南画廊)、右にOnosatoとあるのがオノサト・トシノブ先生です。
オノサト先生の字で'78.10.1と書かれています。
一番下の左端にFujio Watanukiとあるのが亭主であります。
中央にTomoko,とあるのはオノサト先生の奥様であり画家のオノサト・トモコさん、
右端にTomaruとあるのがオノサト夫妻の次男の小野里十丸さんです。

往時茫々、この日(1978年10月1日)のことも正確に書き残しておかねばなりませんね。
志水楠男さんが急逝されたのはこの僅か半年後の1979年3月20日のことでした。
8人のうち、今もご健在なのは実川暢宏さん、高森俊さん、小野里十丸さんと亭主の4人。

●関連書籍のご案内
1467693720857『志水楠男と南画廊』
「志水楠男と南画廊」刊行会 発行
1985年
27x26.5cm 251P
執筆:大岡信、志水楠男、難波田龍起、今井俊満、小野忠弘、木村賢太郎、加納光於、オノサト・トシノブ、菊畑茂久馬、宇佐美圭司、野崎一良、靉嘔、中西夏之、清水九兵衛、飯田善國、戸村浩、菅井汲、保田春彦、桑原盛行、他
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ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。


◆本日はときの忘れもの・拾遺 第9回ギャラリーコンサート
武久源造コンサート
を開催します。
日時:2018年11月24日(土)15:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:武久源造
プロデュース:大野幸
今回は午後3時開演。ちょうど近くの六義園の紅葉のライトアップの時期です。
*要予約=料金:1,000円(あと少し席があります)
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。
info@tokinowasuremono.com

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊です。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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