【博多阪急×アートフェアアジア福岡
“Catch Good Signs! アートの兆し”】


森田俊一郎(ART FAIR ASIA FUKUOKA 実行委員会)


ART FAIR ASIA FUKUOKA (AFAF)は福岡という街が持つポテンシャルに支えられ確実な成長を遂げており、本年第5回のアニヴァーサリー開催を予定しているところです。
私たちはAFAFを一年に一度だけのイベントとして捉えているわけではありません。<アートをもっと身近に感じ>、<アートを愉しむ心に目覚め>、<アートが日常のなかに溶け込んでくる>、そんな豊かさを体験していただける機会の創造を目的の一つとして掲げています。

今回、AFAFの新たな試みとして、おそらく日本初であろう「アートフェア」と「百貨店」がコラボする現代アートの展覧会を開催します。

【博多阪急×アートフェアアジア福岡
“Catch Good Signs! アートの兆し”】

会期:2019年1月16日(水)- 1月22日(火)
会場:博多阪急1階メディアステージ1
阪急AFAF3-001
差し替え)裏表紙

日本人にとっての百貨店の存在は特別な位置づけがなされているような気がします。
これまで百貨店が築き上げてきた信用と実績にアートフェアの参加ギャラリーが加わり、共に現代アートを扱うことは意味あることだと思います。現代アートは観る人の心に向けた訴求力が問われます。観る者の感性が作品の評価に影響を与えることが起こり、市場に計り知れない力をもたらすことさえあります。
「アートを楽しむ人たちが世界にはこんなにもいる」と気付かされる一方、「なぜこれほどの経済力を持つ日本で、アートマーケットがこれほど極端に小さいのだろうか?」と思うことも少なくありません。

アートを購入し、一緒に暮らすことで、見えてくるものがあります。そして、視覚やインテリア的に捉えることと同様、アートが持つ芸術の深みや国際的な広がりを鮮明にさせることで、真のアート愛好者が増えるのではないでしょうか。近年、福岡は急激な外国人観光客の伸びに伴い、官民一体のインバウンド事業の発展もめざましいものがあります。

日本では多くの人たちにとって、アートとは美術館で鑑賞するだけのものであり、購入するものではありません。そうした現状の中、アートマーケットと直結した企画はとても重要だと認識しています。
AFAFはこれまでにも、映画「ハーブ&ドロシー」の監督・佐々木芽生さん、大黒屋社長・室井俊二氏、パークホテル東京支配人・小野淳志氏、博多織元岡野五代目・岡野博一氏、寺田倉庫・是川泰之氏などなど、そうそうたる識者をお招きし講演会を開催してきました。そして、これからもさらに推し進めていきたいと思っています。昨年末には「サラリーマンコレクター」として知られる宮津大輔氏の講演会を開催し、大盛況のうちに終了しました。

また、一方で「ギャラリー梯子酒(はしござけ)」 というイベントを9回開催してきました。これは、福岡市中央区赤坂のけやき通りに面する6つのギャラリーを巡りながらアートとワインを楽しむイベントで、これまでにのべ1500名を超えるお客様にご参加いただいています。行政機関や民間企業に従事する有能な若手ボランティアスタッフたちの支えもあり、福岡ではかなり知られたイベントとなっています。関わる人たちや参加者たちは、アートを介する人的交流がいかに貴重かを肌身で感じることができ、アートフェアへの呼び込みにもつながっています。

アートの役割のひとつは「既成のルーテーンを断ち切ること」だと、私は思っています。
今回の企画が、これまでの日本のアートシーンの潮流を変えるきっかけになり、アートが持つ「グローバルスタンダードな価値」が福岡から広がっていくことを願っています。そして、それを共に享受できるアートファンがもっともっと増え、世界中の人々との多様な交流が生まれる、そんなイベントとなることを期待しています。
もりたしゅんいちろう

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●ときの忘れもの出品作品
No1_松本竣介_人物松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
《人物》
※「松本竣介素描」(1977年 株式会社綜合工房)121ページ所収
1947年
紙にインク、筆、ペン
イメージサイズ:34.5x25.6cm
シートサイズ:39.0x27.6cm


No2_松本竣介_作品松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
《作品》
紙にインク、墨
イメージサイズ:26.4x37.8cm
シートサイズ:27.6x39.0cm


No3_Audrey_1962ボブ・ウィロビー Bob WILLOUGHBY
“Hepburn, Audrey, 1962 Audrey Hepburn sits on the set of "Paris When It Sizzles." Boulogne Studios in Paris, 1962.”
※「パリで一緒に」

1962年(2018年プリント)
アーカイバルデジタルピグメントプリント
シートサイズ:20×16インチ
Ed.25
クリストファー・ウィロビー(息子)によるサインとスタンプあり

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*画廊亭主敬白
毎年9月に博多のホテルオークラ福岡で開催されている「アートフェアアジア福岡(AFAF)」にときの忘れものは第1回から連続して出展しています。なかなか元気のいいフェアで事務局の皆さんの奮闘ぶりは特筆に価します(事務局の中野和加子さんのレポートをお読みください)。
今回のアートフェアアジア福岡の実行委員会と阪急デパートのコラボレーション企画にときの忘れものも参加させていただき、上掲3点の作品を出品することになりました。九州の皆さん、ぜひご来場ください。

ときの忘れものは「第27回瑛九展 」を開催しています。
会期:2019年1月8日[火]―1月26日[土] 11:00-19:00※日・月・祝日休廊
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ときの忘れものは3月末開催のアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展することになりました。
香港に作品を持って行く前に、ギャラリーで出品作品を公開いたします。
瑛九がさまざまな技法で試みた「光の絵画」への志向が最後に行き着いたのが点描で画面全体を埋め尽くす独自の抽象絵画でした。本展では輝くばかりの100号の油彩大作《海の原型》(1958年)など代表作ほか、カメラを使わず印画紙に直接光を当ててデッサンする「フォトデッサン(フォトグラム)」など1930年代最初期から最晩年までの作品をご覧いただきます。
瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。

●ときの忘れもののブログは年中無休ですが、それは多くの執筆者のおかげです。
昨年ご寄稿いただいた方は全部で51人。年末12月30日のブログで全員をご紹介しました。
荒井由泰,飯沢耕太郎,石原輝雄,井上祐一,植田 実,王 聖美,大竹昭子,大谷省吾,大野 幸,小国貴司,小此木美代子,片多祐子,金子隆一,喜夛孝臣,北村淳子,君島彩子,熊倉浩靖,倉方俊輔,光嶋裕介,小林紀晴,小林美香,佐藤研吾,島 敦彦,嶋吉信,東海林 洋,杉山幸一郎,鈴木素直,住田常生,清家克久,関根伸夫,高北幸矢,蔦谷典子,土渕信彦,戸田 穣,中根秀夫,中野和加子,中村惠一,中村茉貴,西岡文彦,野口琢郎,橋本啓子,平野 到,弘中智子,frgm/羽田野麻吏,市田文子,平まどか,中村美奈子,堀 浩哉,水沢 勉,柳 正彦,夜野 悠,

●2019年のときの忘れもののラインナップはまだ流動的ですが、昨2018年に開催した企画展、協力展覧会、建築ツアー、ギャラリーコンサートなどは年末12月31日のブログで回顧しました。

●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18〜24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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