画廊亭主の徒然なる日々

いまだリハビリ続行中、小野隆生のテンペラ作品

昨年3月12日朝、思わぬ事故に遭遇して以来、一年が過ぎました。
昨日は、朝家を出て、タクシーとバスを乗り継いで病院には9時半到着。整形外科の診察と週一のリハビリ訓練が終わったのが13時、バスで自宅のあるひばりヶ丘駅に戻り、今度は気管支アレルギーの治療のために耳鼻咽喉科医院に。何種類もの薬をもらって帰宅したら15時半。一日中、医者周りで暮れました。
こんな生活が一年続いていますが、まだ腕は前に90度弱、ヨコには75度しか持ち上がりません。
医者「なかなか上がりませんね」
亭主「とんかちを使えないので困るんです」
医者「えっ、とんかち?」
亭主「商売が画廊なもんで」
新幹線の棚には辛うじて荷物を上げられますが、飛行機の座席上方の荷物入れには情けないことに乗務員さんにあげてもらわないと一人ではできません。
困るのは画廊やフェアの壁面の高い位置にフックを打ち込むことができない。好きな絵を自分で壁にかけることができないなんて・・・・
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画廊では「小野隆生コレクション展」を開催しています。
展示の様子はコチラをご覧ください。
小野隆生の初個展は40年前の1976年(銀座の現代画廊)でしたが、このときの出品作品は油彩です。
ここではその後、テンペラ技法に移行した小野隆生の比較的小ぶりなテンペラ作品をご紹介します。

日本での美術教育に馴染まなかったのか、小野隆生はフランスを経て、1971年イタリアに渡ります。ローマやフィレンツェの美術学校に通いますが、いずれも中退します。
1977年国立ローマ中央修復研究所絵画科に入学し、1980年に卒業しました。小野の語るところによれば入学する(できる)日本人は数多いが、卒業した人は少ない。
この修復研究所が小野の運命を決めたようです。
在学中の1977から、1985年にかけてイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。テンペラ技法との本格的な出会いでした。
ono16小野隆生《肖像図 96-1》
1996年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

ono21小野隆生
《肖像図 96-5》
1996年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

「修復家になるつもりはなかった。修復の仕事をすれば、ルネサンスの画家たちの技法に直接触れることができるから。」と語るとおり、10年で修復の仕事から離れ、敬愛するペルジーノのゆかりの町にアトリエを構えます。
ono15小野隆生《10月》
2000年
テンペラ・画布
80.0×70.0cm
サインあり

ono18小野隆生《行く先のない旅》
2000年
テンペラ・画布
80.0×70.0cm
サインあり

ono22小野隆生《男の独り言》
2000年
テンペラ・画布
80.0×70.0cm
サインあり

ono17小野隆生《肖像図 6-2003》
2003年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

ono19小野隆生《肖像図 24-2005》
2005年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

ono20小野隆生《肖像図 27-2006》
2006年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

ono13小野隆生《肖像 IV-2006》
2006年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

ono14小野隆生《肖像 V-2006》
2006年
テンペラ・画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

ono23小野隆生《ほどけた靴の紐》
2008年
テンペラ・画布
80.0×60.0cm
サインあり

ono24小野隆生《空の塗り残し》
2008年
テンペラ・画布
80.0×60.0cm
サインあり

ono25小野隆生《夏時間の季節 II のために》
2009年
テンペラ・画布
80.0×60.0cm
サインあり

ono32小野隆生《午後の庭》
2009年
テンペラ・画布
80.0×60.0cm
サインあり

ono28小野隆生《Portrait I》
2010年
テンペラ、画布
80.0x60.0cm(25号)
サインあり

ono29小野隆生《Portrait II》
2010年
テンペラ、画布
80.0x60.0cm(25号)
サインあり

ono30小野隆生《Portrait III》
2010年
テンペラ、画布
80.0x60.0cm(25号)
サインあり

ono31小野隆生《肖像図 III》
2010年
テンペラ、画布
40.0x30.0cm(6号)
サインあり

ono26小野隆生《2010-1》(題名未定)
2010年
テンペラ、画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり



ono27《2010-2》(題名未定)
2010年
テンペラ、画布
40.0×30.0cm(6号)
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

不思議なことですが、小野が半世紀近く暮らすイタリアで本格的な画廊での展覧会はいまだありません。
日本でも美術館レベルでの回顧展の機会もあったのですが、最終的に小野自身の判断で沙汰やみになりました。
2008年に自選による「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 が池田20世紀美術館で開催されたのが唯一の例です。

●「小野隆生の絵を銀座の資生堂ギャラリーで見たのは、もう10年ほども前だろうか。覚えているのは絵を目にした瞬間に私の足が、すこし震えたことである。」
(大倉宏『「貴種」に正対する目』より)

●「オブジェと人物。私はある時、小野作品に対して、この双方に同じような眼差しを向けていたことに気付かされたのです。たしかに、人物を描いたものは、肖像画の体裁を成しています。でも、ある特定の人物の姿をとらえた、いわゆる肖像画とはちがってモデルがなく、その人物の性格や感情が見る側に直接的に伝わることはありません。そのためか、画家の頭の中で静かに熟成された人物像は、どこか凛とした佇まいの静物画(オブジェ)を思わせるのです。」
池上ちかこのエッセイより、2009年05月09日)

●「小野作品には、キャンバス作品にも何処か未完成な感じがあるが、この未完成さが日本絵画の伝統を継承する最大の特徴ではないかと思う。」
小泉清のエッセイより)

●「久しぶりにコレクションの肖像画を並べてみた。ふと、これから「小野隆生はどこへ行くのだろうか?」との想いがよぎった。イタリアの片田舎のゆったりとした時間のなかで描き続けられる肖像画が、グローバル経済の中で揺れ、少子高齢化社会を迎え閉塞感のある日本とどのように関わるのか?また、日本のアイデンティティが問われ、日本にとって文化こそ最後の砦になるかもしれない時代にどのように関わるのか?・・・私にとって興味津々だ。コレクターの一人として、こらからも小野隆生という風に吹かれて、今という時代を一緒にゆっくり歩いていこうと思う。」
荒井由泰のエッセイより、2007年4月26日)

◆ときの忘れものは「小野隆生コレクション展」を開催しています。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊
201703_ONO
岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977〜1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。1976年銀座・現代画廊で初個展開催。資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画による肖像画を制作をしています。2008年には池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
本展では、小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点をご覧いただきます。

◆ときの忘れものは「アートフェア東京 2017」に出展します。
logo_600
会期:2017年3月16日[木]〜3月19日[日]
VIPプレビュー:3月16日(木)
一般公開:3月17日(金)13:00〜20:00
一般公開:3月18日(土)11:00〜20:00
一般公開:3月19日(日)10:30〜17:00

会場:東京国際フォーラム 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
ときの忘れものブースナンバー: N15
公式サイト: https://artfairtokyo.com/
出品作家:堀尾貞治六角鬼丈小野隆生秋葉シスイ松本竣介瑛九オノサト・トシノブ植田正治瀧口修造

●アートフェア東京の出品作品の一部をご紹介します
瑛九_フォトデッサン_2瑛九
《作品》
1950年
フォトデッサン
27.8x22.0cm
サインあり


02松本竣介
《作品》
紙に鉛筆
35.5x28.8cm


03瀧口修造
《V-10》
デカルコマニー、紙
13.5x10.0cm


04小野隆生
《剽窃断片図 (フェルメール)》
1976年
油彩、キャンバス
33.0x24.3cm
サインあり


05植田正治
《作品》
光沢印画紙にカラー焼き付け
Image size: 19.2x28.4cm
Sheet size: 25.5x30.5cm


06堀尾貞治
ドローイング集『あたりまえのこと』(10点組)より
ミクストメディア
38.0x27.0cm
それぞれにサインあり


07六角鬼丈
《奇想流転(奇合建築)》
2017年
シルクスクリーン
Image size: 41.5x69.0cm
Sheet size: 56.0x75.0cm
Ed.15
サインあり


08オノサト・トシノブ
《Silk-2》※レゾネNo.20
1966年
シルクスクリーン
32.0x40.0cm
Ed.120
サインあり


09秋葉シスイ
《次の嵐を用意している》(15)
2015年
油彩、キャンバス
91.0x73.0cm(F30号)
サインあり


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ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

もの派の関根伸夫がフルクサスの靉嘔86歳を寿ぐ

初挑戦したNYのアートフェアArt on Paperは、おかげさまでサンタフェの屈辱をはらすことができたようです。参加してしてくれた野口琢郎さん、光嶋裕介さん、ご苦労さまでした。いずれお二人からレポートが届くことでしょう。

3月3日近くのピーコックで、すあまを買い留守部隊の女性スタッフと雛祭りを祝っていたら、ロスから関根伸夫先生が久しぶりにいらっしゃいました。
CIMG8501_600
初めてお会いしたのは1974年秋、亭主が29歳、関根先生が32歳でした。
あれから40数年、不肖の弟子ではありますが何とか美術界で生きています。
黒御影の立体作品は1977年の制作、40年経っても変わらない。

20161008_Sekine_2016_1500

代表作「位相ー大地」は1968年、関根先生が弱冠26歳のときの作品です。
掘って積んだ土はまた埋め戻したので、作品は現存しません。撮影:村井修

sekine_03_pyramidNobuo SEKINE
ピラミッドの頂き
1982年
ステンレス・彫刻
H20.0×15.0×30.0cm
Ed.30 Signed


●ルイジアナ美術館による、関根伸夫先生へのインタビュー動画
日本語+英語字幕付き。


48_sekine_skin4
関根伸夫
空相−皮膚4
2015年
カンバス、木枠、合板にアクリル
81.3×101.6cm
Signed

この夜は、ご近所のギャラリー360°靉嘔先生の個展のオープニングがあったので関根先生をご案内しました。
CIMG8504_600
初めてお会いしたのは1974年春、亭主が28歳、靉嘔先生が43歳でした。
現代版画センターのエディション第一番は靉嘔先生の「I love you」です。

靉嘔1958油彩靉嘔 Ay-O
作品
1958年  油彩
32.0x41.0cm  
Signed

靉嘔比翼の鳥靉嘔「会話・比翼の鳥
1980年 シルクスクリーン
48.0×95.0cm
Ed.100  Signed
*現代版画センターのエディションで空前のヒット作品。

Ay−oクラッシュドレインボー靉嘔
クラッシュド・レインボー
1983年 シルクスクリーン 
26.0x20.0x2.0cm 
Ed.500 Signed
ジョナス・メカスさんの映画美術館建設支援のための作品、名作です。

CIMG8505_600左から、ギャラリーオーナーの根本寿幸さん、まだ70歳にはならないはず。
「フルクサス」の靉嘔1931年生まれ、86歳。
根本家の愛犬?歳。
「もの派」の関根伸夫1942年生まれ、74歳。
有為転変、よたよた馬齢を重ねた亭主は1945年生まれ、71歳。
2017年3月3日ギャラリー360°にて

長い付き合いの四人(+一匹)ですが、元気でいられるうちはお互いいい仕事をしたいものです。
CIMG8506_600
祝 靉嘔先生 86歳!

◆ときの忘れものは「アートフェア東京 2017」に出展します。
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会期:2017年3月16日[木]〜3月19日[日]
VIPプレビュー:3月16日(木)
一般公開:3月17日(金)13:00〜20:00
一般公開:3月18日(土)11:00〜20:00
一般公開:3月19日(日)10:30〜17:00

会場:東京国際フォーラム 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
ときの忘れものブースナンバー: N15
公式サイト: https://artfairtokyo.com/
出品作家:堀尾貞治六角鬼丈小野隆生秋葉シスイ松本竣介瑛九オノサト・トシノブ植田正治瀧口修造

●アートフェア東京の出品作品の一部をご紹介します
瑛九_フォトデッサン_2瑛九
《作品》
1950年
フォトデッサン
27.8x22.0cm
サインあり


02松本竣介
《作品》
紙に鉛筆
35.5x28.8cm


03瀧口修造
《V-10》
デカルコマニー、紙
13.5x10.0cm


04小野隆生
《剽窃断片図 (フェルメール)》
1976年
油彩、キャンバス
33.0x24.3cm
サインあり


05植田正治
《作品》
光沢印画紙にカラー焼き付け
Image size: 19.2x28.4cm
Sheet size: 25.5x30.5cm


06堀尾貞治
ドローイング集『あたりまえのこと』(10点組)より
ミクストメディア
38.0x27.0cm
それぞれにサインあり


07六角鬼丈
《奇想流転(奇合建築)》
2017年
シルクスクリーン
Image size: 41.5x69.0cm
Sheet size: 56.0x75.0cm
Ed.15
サインあり


08オノサト・トシノブ
《Silk-2》※レゾネNo.20
1966年
シルクスクリーン
32.0x40.0cm
Ed.120
サインあり


09秋葉シスイ
《次の嵐を用意している》(15)
2015年
油彩、キャンバス
91.0x73.0cm(F30号)
サインあり


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ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

◆ときの忘れものは「小野隆生コレクション展」を開催しています。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊
201703_ONO
岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977〜1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。1976年銀座・現代画廊で初個展開催。資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画による肖像画を制作をしています。2008年には池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
本展では、小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点をご覧いただきます。

「ART NAGOYA 2017 」参加レポート

本日2月23日は伝説の大画商ハインツ・ベルグラン(Heinz Berggruen 1914〜2007)の命日です。
ベルリンでの葬儀にはいまポピュリズムの台頭に悩むメルケル独首相など各界の著名人が参列しその死を悼みました。ユダヤ系ドイツ人として生まれたベルグランはナチスを逃れアメリカに渡り生き延びただけでなく、コレクター、画商として20世紀の美術史に大きな足跡を残しました。
移民の国、多様性を重んじるアメリカだからこそ、彼の成功がありました。戦後パリに開いたギャラリーは一時代を象徴する大画廊でした。彼が母国に寄贈したシャルロッテンブル宮殿のピカソクレーなどの名作は、ドイツの誇りであるだけでなく、彼を受け容れたアメリカの偉大さの反映でもあります。
私たちの親しいジョナス・メカスさんもリトアニアからアメリカへ亡命し、今日があります。

トランプ大統領の偏狭なアメリカファーストの言動を悲しく思うこのごろですが、貧乏画商の老夫婦は2月16日に名古屋に向かい、三年ぶりに「ART NAGOYA 2017」に出展参加してきました。
17日[金]〜19日[日]までがフェア、三日間の入場者は1,334名(事務局発表)。
名古屋城の目の前というロケーションは抜群なのですが、交通の便があまりよくないらしく、静かなフェアでした。
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部屋からの眺め

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何やら不思議な建物が(詳細は不明)。

展示作業は地元の作家、葉栗剛さん、長崎美希さん、真弓美砂さんにお手伝いしていただきました。
フェア事務局の心配りも丁寧で、今回は同じホテルに宿泊したのでときどき部屋に戻り昼寝も。おかげでとても快適な5日間を過ごすことができました。
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ホテルの好意でずいぶんと豪華なレセプションが初日の夕刻ありました。

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レセプションで挨拶する名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉先生。

CIMG8462
アートフェアは作品の売り買いの場ですが、また新たな出会いの場でもあります。
いまや海外のアートフェアの常連となった葉栗剛先生ともこのレセプションでめぐり会ったのでした。
今年もいろいろな出会いがありました。

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ときの忘れもののブース。
入り口にはマン・レイの写真作品

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瀧口修造、葉栗剛などのカタログ類

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左2点)秋葉シスイ
右)瑛九

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葉栗剛の最新作2点

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上)秋葉シスイ
下)菅井汲

CIMG8451
上)瑛九下)オノサト・トシノブ

若い画商さん、そして若い作家たちの出品が多かったせいで、老兵には良い刺激を与えていただきました。
それにしても時代の移り変わりは凄い。
大阪から来た若くて美しい作家に「梅田画廊の〜〜」と話し出したら、きょとんとされてしまいました。梅田画廊はもう死語か(笑)。
東大大学院に在籍する切れ者(らしい)研究者に「嗚呼玉杯に、の向丘寮に〜〜」と話し出したら、きょとんとされてしまいました。一高寮歌はもう死語か(笑)。
CIMG8450
瑛九の油彩(左)とフォトデッサン(右)

CIMG8448
中央)松本竣介「少女」

CIMG8446
左)ウィン・バロック、右)松本竣介

アートフェアは有料(入場料)です。お金をいただく以上、私たちが最も良いと思う作品を展示するのが画廊のつとめだと考えています。
今までお付き合いの無かった他のブースの画廊さんが若い人をぞろぞろ連れてきてくれて(ご自分の出品でもないのに)「松本竣介は、・・・・。瑛九は、・・・」と熱心に講義(宣伝)してくださいました。感謝です!!
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左)オノサト・トシノブ
右)五味彬

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左から馬場駿吉先生、森本悟郎さん、社長

CIMG8461
亭主の後ろは瑛九の作品

売上げは三度目の正直(黒字達成)とはならず、あえなく撃沈(涙)。
例によって、浮きまくっていたときの忘れものブースでしたが、思いもかけずいろいろな人たちに声をかけていただき、売上げのかわりに名刺をたくさんいただいての帰京でした(留守番のスタッフたちには何と言い訳をしようか)。

ご来場の皆さん、マン・レイ、元永定正靉嘔はじめ大枚はたいてお買い上げいただいた皆様には心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
ご上京の折にはぜひ青山にもお立ち寄りください。

●本日のお勧め作品は普後均です。
肉体と鉄棒 12-1《〈肉体と鉄棒〉より 12》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 14-1《〈肉体と鉄棒〉より 14》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 15-1《〈肉体と鉄棒〉より 15》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 16-1《〈肉体と鉄棒〉より 16》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

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◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
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会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス

「ART NAGOYA 2017」に出展します 2017年2月17日〜2月19日

「ART NAGOYA 2017」に出展します

昨日は西日本は大雪で大変だったようですが(お見舞い申し上げます)、亭主と社長は恩人のお墓参りに行ってまいりました。
石段をふうふう言いながら登りきった小高い場所に眠るその人は、厳しい人でしたが、私たちには忘れられないいくつもの思い出があります。
破産して全てを失ったある日、交差点でばったりお会いしたことがありました。
「どうしてるの」
亭主「ええ、何とかやっています」
「元気だったらいいのよ」

あの「元気だったらいいのよ」という一言が随分気持ちを楽にしてくれました。

あれから30年。
ネットとアートフェアを抜きにしては美術市場を語れない時代になりました。
海外ではもちろんですが、国内でも札幌から福岡まで全国各地でアートフェアが開催されています。
たくさんのギャラリーがそれぞれ得意の作家・作品をもって一堂に会して、競う。コレクターはそこで新しい作家・作品にめぐり会い、商談が成立すれば購入する。
小規模のホテルフェアでも数千人が集まり、バーゼルなどの大規模なフェアには数万人が世界中から集まる。画廊が自分の店で展覧会を開く場合とは桁違いの数字です。
うまく循環すれば、ギャラリーにとっても、作家にとっても、そしてコレクターにとってもハッピイなはず、ですが・・・
ときの忘れものは国内では、2007年以来、東京、名古屋、京都、大阪、福岡の各都市のアートフェアに20回以上参加してきましたが、黒字だったのは二回だけです。ブース代、スタッフの旅費・宿泊費、輸送費などの経費を賄うだけの売上げは達成できず、ほとんどが赤字。赤字どころか売上げゼロも少なくありませんでした。
にもかかわらず(笑)、3年ぶりに名古屋のアートフェアに出展します。
前回も惨敗でした。
201702_NAGOYA「ART NAGOYA 2017」
2017年2月17日[金] 13:00〜19:30※プレビュー/プレス・招待者のみ
2017年2月18日[土] 11:00〜19:00※一般公開
2017年2月19日[日] 11:00〜18:00※一般公開

会場:ウェスティンナゴヤキャッスル9階
会場:愛知県名古屋市西区樋の口町3-19
TEL:052-521-2121
ときの忘れものブースナンバー:926号室
公式サイト: http://www.artnagoya.jp/
出品作家:葉栗剛松本竣介瑛九オノサト・トシノブウィン・バロック秋葉シスイ、マン・レイ、五味彬、他

ときの忘れもののラインナップは海外の都市では暖かな評価を受けることが多いのに、国内では連戦連敗。
いい例が名古屋在住の木彫作家・葉栗剛先生の場合です。いまや葉栗作品はときの忘れもののドル箱でアジア各地のアートフェアで20体近く売っています(一月のシンガポールでも6点を売りました)。
にもかかわらず(再び苦笑い)、国内ではただの一点も売れたことがありません。

今年こそ、いい成果をあげたいものです。
名古屋に持っていく作品をいくつかご紹介します。

●葉栗剛 Takeshi HAGURI
葉栗剛1葉栗剛〈男気〉「龍」
2017年  木彫 楠木、彩色
H27cm
サインあり

葉栗剛2葉栗剛〈男気〉「鯉」
2017年  木彫 楠木、彩色
H27cm
サインあり


●松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
松本竣介1-38松本竣介「少女」
1942年頃 インク、墨、紙
35.0x26.0cm
※『松本竣介素描』(1977年 綜合工房)47頁所収
※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)図録27頁所収 No.53

松本竣介1-47松本竣介「人物」
ペン、紙
8.5x5.4cm

松本竣介2-12松本竣介「都会(3)」
1938年頃  インク、墨、紙
8.7x14.0cm
印あり
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)図録9頁所収-No.11


●瑛九 Q Ei
qei_sakuhin-b瑛九「作品−B(アート作品・青)」
1935年  油彩(ボード)
29.0x24.0cm
*「瑛九油彩画カタログレゾネ 1925〜1959」No.17
(2011年、埼玉県立近代美術館・他『生誕100年記念 瑛九展』図録所収)

レゾネ番号17とある通り、文字通り最初期の、しかも最も早い時期の抽象画です(抽象画と断定するのは少し拙速ですが)。現在確認されている1925〜35年の油彩22点のうち、ほとんどが人物画(11点)、風景画(2点)、花などの静物画(6点)です。作品ーA、作品ーB、作品ーCと題された3点のみが抽象的なイメージをもった作品です。
20151014_qei_115瑛九
「風景」
板に油彩
23.7x33.0cm(F4号)
サインあり
*1950年代と思われる時期の油彩画です。抽象から具象へ、そして再び抽象へと揺れた瑛九の歩みを物語る作品です。



●オノサト・トシノブ Toshinobu ONOSATO
オノサト・トシノブ_オノサト・トシノブ「Silk-2」
1966年  シルクスクリーン
32.0x40.0cm
Ed.120  サインあり
※レゾネNo.20

オノサト・トシノブ5オノサト・トシノブ「F-9」
1985年  シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.200  サインあり
※レゾネNo.205

オノサト・トシノブ6オノサト・トシノブ「F-10」
1985年  シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.200  サインあり
※レゾネNo.206


●ウィン・バロック Wynn BULLOCK
ウィン・バロックウィン・バロック「Navigation Without Numbers」
1957年  ゼラチンシルバープリント
17.8x23.0cm
サインあり


●マン・レイ Man Ray
マン・レイマン・レイ「レイヨグラフ C」(リプロダクション)
ゼラチンシルバープリント
19.5x14.3cm
Ed.50
台紙にサインあり


●五味彬 Akira GOMI
五味彬五味彬「村上麗奈 CP vintage 1989-6」
1989年  ゼラチンシルバープリント
(コンタクトプリント)
14.2x10.8cm
サインあり

五味彬2五味彬「村上麗奈 CP vintage 1989-21」
1989年  ゼラチンシルバープリント
(コンタクトプリント)
13.4x10.0cm
サインあり


●菅井汲 Kumi SUGAI
菅井赤い太陽菅井汲「赤い太陽」
1976年
マルチプル(アクリル+シルクスクリーン)
(刷り:石田了一)
10.0x7.0x2.0cm
Ed.150  ケースにサインあり


●秋葉シスイ Sisui AKIBA
秋葉シスイ2秋葉シスイ「nocturne」
2017年  油彩、キャンバス
41.0x53.1cm(P10号)
サインあり

秋葉シスイ秋葉シスイ「次の嵐を用意している」(16)
2015年  油彩、キャンバス
33.3x45.5cm(P8号)
サインあり

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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

名古屋に行くのは老兵二人だけ、若いスタッフは来月のニューヨーク、そしてアートフェア東京の準備に専念してもらいましょう。
会場では亭主と社長、そして葉栗剛、長崎美希のお二人が皆様をお迎えします。
どうぞお出かけください。
愚痴ばかりのメッセージになってしまいましたが、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。
artonpaper_small_600


会期:2017年3月2日[木]〜3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)〜5日(日)11:00〜19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新安藤忠雄内間安瑆野口琢郎光嶋裕介細江英公植田正治堀尾貞治ジョナス・メカス草間彌生マイケル・グレイヴス

MORIOKA第一画廊で前川直さんを偲ぶ【1+9人展】

前川先生が亡くなったのは1988年なので、もう30年ちかくも経つことになる。
その当時ボクは岩手大学の前川教室で専攻科生だった。
先生は約20年にわたって学生を指導してきた。この度、MORIOKA第一画廊において、前川先生の作品と卒業生の作品を展示することになり、光栄なことにボクも声をかけていただいた。恐れ多い事ではあったが、ご縁に感謝をして参加することにした。新作の小品を3点出品している。
「絵は教えるものではない」
前川先生はそう仰言って、テクニック的なことはほとんど聞いた憶えがない。課題を出された記憶もない。学生は自ら課題を立て、表現と向き合い制作をした。わからないことは自分で調べたり先輩から教わった。そのためもあって世代を超えてつながりができているのだと思う。
前川先生の門下としては、ボクはほとんど最年少ということになる。先輩には、活躍を続ける作家たちが名前を連ねる。ボクは彼らにあこがれ、刺激を受けてきた。身近にこの先輩たちがいてくれたから今日までかろうじて制作を続けてこれたのではないかと思っている。
会場のMORIOKA第一画廊は、あこがれの画廊だ。ここに作品が展示されるのはボクにとっては夢だった。
昨年、画廊主の上田さんが亡くなり、現在は娘さんらが運営を引き継いでいる。たくさんのことを教わった上田さんがいなくなったのは、とても寂しい。そしてこのタイミングというのも複雑な気持ちではある。
しかし、これから新しく画廊が展開していくであろう予感が漂う中、ほんの少しでも関われたことは、ボクにとっては大きい喜びだ。
【1+9人展】は、2月4日(土)まで
MORIOKA第一画廊で開催されています。
寒さ厳しき折ですが、お足許に気をつけて、是非たくさんの方にいらしていただきたいと思います。
岩渕俊彦
記(紙町銅版画工房さんのfacebookより)>
201701盛岡・前川展3201701盛岡・前川展2201701盛岡・前川展1展示写真は岩渕靖子さんのfacebookの画像からお借りしました。


盛岡1+9人展1+9人展
会場:MORIOKA第一画廊
019-622-7935
会期:2017年1/11(水)〜2/4(土)
※日曜休廊
出品:前川直、阿部陽子、戸村茂樹、菊地健一、田村晴樹、尾崎行彦、飯坂真紀、橋本尚恣、叶悦子、岩渕俊彦

吉行淳之介、安部公房らの著書装釘を多数手がけた前川直さんの作品と、教え子たちの展覧会を見に、雪のちらつく盛岡に行ってきました。
岩手大学の版画研究室で前川さんに出逢い表現の道に入った9人の作家たち。それぞれの作品からは師への思いと、表現に対する真摯な姿勢が伝わってきます。

昨年亡くなられた上田浩司さんのMORIOKA第一画廊には盛岡の名士が集まり、夜な夜な大宴会を繰り広げていました。
その中心に前川直(1929~88)さんという画家で岩手大学の名物先生がいました。
繊細な線描で描くペン画を見れば、あっと気づく人もいるはず。
吉行淳之介「娼婦の部屋~」吉行淳之介さんは前川さんの絵が好きで「薔薇販売人」はじめ、吉行さんの本の装幀を前川さんが多数担当しています。
MORIOKA第一画廊での前川さんの個展には吉行さんが文章を寄せ、「繊細過ぎて弱いと見る人もいるかもしれないが、じつは強靱な絵である」と述べています。

九州佐世保生まれの前川さんは東京美術学校を卒業し、自由美術家協会などに出品、最初は工業デザインなども手掛けていたようです。
30歳ごろから装幀に携わり「新潮日本文学全集全64巻」で装幀賞を受賞した翌1969年、岩手大学に迎えられ、多くの学生を指導し、盛岡の文化人としても名を馳せました。

鞄の中身吉行淳之介著・限定版『鞄の中身』
装画・装丁:前川直
外箱:10.5×13.8×2.6cm
46頁 著者サイン入り
昭和58年4月10日発行  潮出版社刊

1
前川直の銅版画3点が挿入され、限定118部刊行された。
銅版3点には前川直の自筆サイン入り

23

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夜の宴席で繰り広げられる豪放で、どこまでが本当か法螺なのかわからない抱腹絶倒の自慢話の数々と、あの細かな線で画面を埋めていくペン画の作者が同一人物とはどうしても思えず、いつも笑いこげ、楽しいひと時を過ごしたのでした。
前川さんが亡くなった後、やはり夜の宴会の常連だった市立図書館長が奔走して、木立の中に建つ小さな木造の図書館で遺作展が開かれ、吉行さんはじめ、三島由紀夫、太宰治、宮柊二、安部公房らの装幀仕事が展観され、あらためて装丁家としての前川さんの仕事の素晴らしさに感嘆したものでした。

今回の展覧会で久しぶりに前川さんの仕事に接し、お弟子さんたちの作品でいくつか気にいったものを購入しました。いずれご紹介しましょう。
展覧会は2月4日までなので、急ぎご案内する次第です。お近くの方、ぜひどうぞ。

晩夏IV_600
戸村茂樹
「晩夏IV」
インク・紙
19.0x13.5cm サインあり

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本日の瑛九情報!は、瑛九の銅版画について少し紹介しましょう。
このブログでは、意識的に瑛九の版画(銅版画、リトグラフ、木版画)について書くことを避けてきました。
瑛九版画の市場での評価は著しく低い。特に銅版画は後刷りが膨大に市場にあふれヤフーで時には1円スタートで出品されています。一点や二点だったらまだしも、画商として市場で戦うにも多勢に無勢、亭主の生きているうちは市場の回復は無理だろうと半分あきらめています。
瑛九は1951年から1958年までの僅か足掛け8年の間に350点もの銅版を制作しました。おそるべき集中力と言わねばなりません。しかし時代が早すぎて売れるはずもなく、その多くが数部しか刷られませんでした。
そこで、瑛九の支援者たちによって没後二度にわたりほぼ全作品が後刷りされました。
最初は1969〜70年 に久保貞次郎(版画友の会の創立者、後に町田市立国際版画美術館の初代館長)らによって比較的大判の代表作50点が南天子画廊を版元として各限定50部が、池田満寿夫刷りで刊行されました(マスオ刷り)。これはベスト50を選んだこともあり、マスオの刷りもよく、当時からよく売れ、今ではめったに市場に出ません。
問題は2回目の後刷りです。1974〜1983年にかけて、前述の50点以外の 278点を、林グラフィックプレス(版画工房)が自ら版元となり後刷りしました(一部重複あり)。
このときの限定部数はほとんどが各60部で、一部が10部、または45部の限定でした。
これを全部合算すると数万点にのぼります。
これは実はあまり売れなかった。林さんが亡くなったあと、大量に残っていた在庫が投売りされたらしい。その結果がヤフーの1円スタートです。
これほどの大規模な後刷りを快挙というべきか、市場を無視した無謀な暴挙というべきか・・・・・
瑛九_2瑛九
《サーカス》
1955年
銅版(1970年池田満寿夫による後刷り)
23.7×18.0cm
Ed.50
スタンプサイン

〜〜〜
瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で開催されています(11月22日〜2017年2月12日)。外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信します。

福井県勝山の中上光雄・陽子ご夫妻と瑛九

東京国立近代美術館で<瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が開催されています(2016年11月22日〜2017年2月12日)。
外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信していますが、お読みになっている人たちは瑛九のファン(支援者たち)が故郷宮崎や東京のみならず、遠く山形県酒田や、福井県に広く存在していることに驚かれたのではないでしょうか。

瑛九に関連して私たちが最もお世話になったのが福井県勝山の中上光雄・陽子ご夫妻でした。
最晩年の点描大作はほとんどが公立美術館に収蔵されていますが、中上ご夫妻は点描大作を含む瑛九の有数のコレクターでした。
ご夫妻のことについては、亭主の駄文「台所なんて要りませんから」をお読みいただければ幸いです。

福井県には木水育男(鯖江市)を中心に、原田勇、中村一郎(勝山市)、堀栄治(大野市)、谷口等(福井市)などの教師たちが熱心に瑛九の作品をコレクションし、またその普及につとめました。亭主にとっては大先輩の諸氏は既に全員が鬼籍に入られています。
福井瑛九の会の面々がいかに熱心だったか、それは現存する(であろう)油彩作品約600点のうち、1970年代には約100点が福井にあったことでもおわかりになると思います。
瑛九の謦咳に直に接した第一世代のあと、それらの人たちの夢を引き継いだのが荒井由泰さんたちの「アートフル勝山の会」であり、「大野市玄関に子供の絵をかける会」でした。

福井県には美術館もありますが、不思議なことに瑛九をコレクションしてきたわけではありません。県立美術館にようやく瑛九の作品が中上家からの寄贈という形で収蔵されたのはつい数年前です。

福井県勝山市の医師として活躍する傍ら、現代美術を熱心に蒐集し続けた中上光雄先生がお亡くなりになったのはちょうど2年前の2015年1月27日、福井県立美術館で中上コレクションが公開中の訃報でした。
20150103中上コレクション展 表
福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み
―中上光雄・陽子コレクションによる―

会期:2015年1月3日[土]〜2月8日[日]
主催:福井県立美術館

20150103中上コレクション展 裏
出品作家:北川民次、難波田龍起、瑛九、岡本太郎、オノサト・トシノブ、泉茂、元永定正、 木村利三郎、丹阿弥丹波子、吉原英雄、靉嘔、磯崎新、池田満寿夫、野田哲也、関根伸夫、小野隆生、舟越桂、北川健次、土屋公雄(19作家150点)

19951027_イソザキホールにて下中央から時計回りに、中上光雄、荒井由泰、荒井多恵子、中上陽子、綿貫令子、浪川和江、綿貫不二夫
1995年10月
撮影:浪川正男

IMG_3403_600中上邸イソザキホール
撮影:マイク・ヨコハマ 2014年

既に陽子夫人が亡くなり、ご自身も病床にあった中上先生のコレクションについては、ご家族の依頼でときのわすれものがお手伝いして、「福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み―中上光雄・陽子コレクションによる―」という展覧会が実現しました。

このときは東京、岩手、新潟、京都などのお客様たちと「現代美術と磯崎建築〜北陸の冬を楽しむツアー」を企画しました。
勝山市という人口3万人にも満たない山間の小都市には磯崎新先生設計の小住宅が二つもあり、さらに黒川紀章設計の恐竜博物館もあります。
04
磯崎新設計
中上邸イソザキホール外観
1983年竣工
撮影:古舘克明

05
磯崎新設計
中上邸イソザキホール内観
1983年竣工
撮影:古舘克明

展覧会終了後、中上家から福井県立美術館に瑛九作品などが寄贈されました。

中上コレクションの素晴らしさ、お住まいだった「中上邸イソザキホール」については、ツアーに参加された皆さんのレポートをお読みください。

●石原輝雄「現代美術と磯崎建築〜北陸の冬を楽しむツアー」に参加して〜その1

●浜田宏司「現代美術と磯崎建築〜北陸の冬を楽しむツアー」に参加して〜その2

●酒井実通男「現代美術と磯崎建築〜北陸の冬を楽しむツアー」に参加して〜その3

40年以上、私たちを支えてくれた中上光雄先生と陽子夫人のご冥福をあらためてお祈りいたします。

NC_cover_600『福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み―中上光雄・陽子コレクションによる―』図録
2015年 96ページ 25.7x18.3cm
発行:中上邸イソザキホール運営委員会(荒井由泰、中上光雄、中上哲雄、森下啓子)
出品作家:北川民次、難波田龍起、瑛九、岡本太郎、オノサト・トシノブ、泉茂、元永定正、 木村利三郎、丹阿弥丹波子、吉原英雄、靉嘔、磯崎新、池田満寿夫、野田哲也、関根伸夫、小野隆生、舟越桂、北川健次、土屋公雄(19作家150点)
執筆:西村直樹(福井県立美術館学芸員)、荒井由泰(アートフル勝山の会代表)、野田哲也(画家)、丹阿弥丹波子(画家)、北川健次(美術家・美術評論)、綿貫不二夫(ときの忘れもの)
編集:ときの忘れもの

価格:1,200円 ※送料別途250円
ときの忘れもので扱っています。メールにてお申し込みください。

瑛九 ペン素描
瑛九《作品
1959年
ペンデッサン
イメージサイズ:28.5×18.0cm
シートサイズ:35.1×24.9cm
ペンサインあり

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◆ときの忘れものは「Circles 円の終わりは円の始まり」を開催しています。
会期:2017年1月18日[水]―2月4日[土] *日・月・祝日休廊
201701_Circlesオノサト・トシノブの油彩を中心に、円をモチーフに描かれた作品をご覧いただきます。
出品作家:オノサト・トシノブソニア・ドローネ菅井汲瑛九、高松次郎、吉原治良

新春企画「Circles 円の終わりは円の始まり」1月18日〜2月4日

長かったお正月休みも今日が最後。
明日からときの忘れものは新年の営業開始です。
とはいえ、既に主力スタッフはシンガポールの「Art stage singapore 2017」に遠征中、留守番部隊も銀座のギャラリーせいほうで開催されている「石山修武・六角鬼丈 二人展―遠い記憶の形―」のお手伝いをしており、画廊は閉めていましたが仕事は通常通りでした。

ブログは年中無休。
昨年末に長い間の懸案だったモバイルサイトの構築が、アメリカの大学に戻ったバルテルさんと、その後を引き継いだ勝見美生の二代にわたる作業でやっと完成しました。
おかげさまで毎日のアクセスもモバイルサイトから入る方が急増しました。そのあたりのことは実は機械オンチの亭主にはよくわかりません。
アクセス解析を見ると思わぬ古い記事が注目されてることがわかります。
以下は昨日の「アクセス解析 人気記事」のベスト10です。
杉山さんの連載の圧倒的人気は不動ですが、二位に二年前の小林美香さんのエッセイがきたのはなぜでしょうか。

1. 2017-01-10 杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」第10回 1,021
2. 2015-06-25 小林美香のエッセイ「母さん目線の写真史」 第23回 157
3. 2017-01-07 銀座ギャラリーせいほうで「石山修武・六角鬼丈二人展」 141
4. 2017-01-04 石山修武 銅版を彫る〜世田谷村日記抄 112
5. 2017-01-01 大竹昭子のエッセイ「迷走写真館〜一枚の写真に目を凝らす」第48回 94
6. 2017-01-09 石山修武の新作銅版画 89
7. 2016-04-18 森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」 第9回 78
8. 2016-12-29 中村茉貴〜東京国立近代美術館「瑛九1935-1937 闇の中で『レアル』をさがす」―その2 70
9. 2016-12-25 小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」第10回 69
10. 2016-12-31 2016年後半をふりかえって 64

このブログが公開される16日午前零時の段階ではシンガポールの状況は確定していないでしょうが、現地にもギャラリーをもつ三潴末雄さんは<シンガポール アートステージは最終日。昨年は170軒だったが、今年は140軒と出展ギャラリー数が減った。メジャーギャラリーの参加が激減したフェアに勢いが無く、日本から20軒も参加したが何処も苦戦と聞く。景気後退が主な理由だがマンネリもある…>とfacebookで述懐していますが、果たしてどうだったのでしょうか。
何とか笑顔での帰国を望みたいものです。

新春企画として、ときの忘れものは明後日1月18日より「Circles 円の終わりは円の始まり」を開催します。
会期:2017年1月18日[水]―2月4日[土] *日・月・祝日休廊
201701_Circles
オノサト・トシノブソニア・ドローネ菅井汲瑛九、高松次郎、吉原治良など円を描いた作品をご紹介します。
皆さんのご来廊をお待ちしています。

オノサト・トシノブオノサト・トシノブ
《63-B》
1963年
リトグラフ
23.5x34.0cm
Ed.50
Signed


ソニア・ドローネソニア・ドローネ
《作品》
リトグラフ
65.0×53.0cm
Ed.75
Signed


ソロア・ドローネ_2ソニア・ドローネ
アルバム『ソニア・ドローネ』より 6点組の1点(シュワルツ画廊版)
エッチング
プレートサイズ:40.0×36.0cm
Ed. 100
Signed


菅井汲_2菅井汲
《GUEST 検
※レゾネNo301(阿部出版)
1980年
シルクスクリーン
60.0×46.5cm
Ed.150
Signed


瑛九_2瑛九
《サーカス》
1955年
銅版(1970年池田満寿夫による後刷り)
23.7×18.0cm
Ed.50
スタンプサイン


高松次郎高松次郎
《遠近法》
1967年
シルクスクリーン
イメージサイズ:49.5×73.4cm
シートサイズ:54.7×79.6cm
Ed.100
Signed


吉原治良吉原治良
《黒に白丸》
1967年
銅版
イメージサイズ:25.7×18.0cm
シートサイズ:39.1×28.8cm
Ed.XXV
Signed


恩地幸四郎恩地孝四郎
《浴室午前》
1928年
木版(色)
21.0×14.0cm

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本日の瑛九情報!
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瑛九の会の機関誌『眠りの理由』を順次ご紹介しています。
眠りの理由No.13
『眠りの理由 No.13』
限定300部
1973年9月1日 瑛九の会発行
編集:山田光春
発行者:原田勇
33ページ 24.7×17.5cm
*本文が再びタテ組となる。

眠りの理由No.13目次1目次

眠りの理由No.13目次2目次2

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瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で開催されています(11月22日〜2017年2月12日)。外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信します。

2017年のブログも年中無休です

皆さん、既に新年の仕事をスタートされていると思います。
1月16日(月)まで冬季休廊中なので画廊は閉めておりますが、スタッフたちは新年のご挨拶の通り、それぞれの持ち場で始動しています。
主力部隊は、ART STAGE SINGAPORE 2017に出展のため作家たちとシンガポールに出発します。
留守部隊は銀座のギャラリーせいほうで1月10日から始まる「石山修武・六角鬼丈 二人展―遠い記憶の形―」のお手伝いがあります。特に六角鬼丈先生の新作版画(シルクスクリーン)は年末からお正月にかけて六角先生と石田版画工房が突貫作業で制作にあたっており、額装や展示もぎりぎりになりそうです。
新年早々、大量のダンボール箱が倉庫から到着し、とても画廊という雰囲気ではありませんが、亭主と社長は肉体労働はもう駄目なので、ないアタマをひねってせいぜい2017年の諸々の企画を練り上げたいと思っています。

ブログは今年も年中無休です
画廊は日曜、月曜、祝日が休廊ですが、ブログは連載陣のおかげで昨年も一日も休むことなく発信を続けることができました。
あらためて執筆者の皆様に心より御礼を申し上げます。
それも読んでくださる皆様があってこそ。多くの読者の存在が執筆者の皆さんのモチベーションを高めています。

●連載中のエッセイ
・毎月1日更新 大竹昭子さんのエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」
・毎月3日更新 frgmの皆さんによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」
・毎月5日更新 夜野悠さんのエッセイ「書斎の漂流物」
・休載中 笹沼俊樹さんのエッセイ「現代美術コレクターの独り言」
・毎月10日更新 杉山幸一郎さんのエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」
・毎月11日更新 芳賀言太郎さんのエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」
・毎月14日更新 普後均さんのエッセイ「写真という海」
・毎月15日更新 野口琢郎さんのエッセイ「京都西陣から」
・毎月19日更新 小林紀晴さんのエッセイ「山の記憶」
・毎月21日更新 森下隆さんのエッセイ「鎌鼬美術館――秋田県羽後町田代に開館」
・毎月22日更新 藤本貴子さんのエッセイ「建築圏外通信」
・毎月24日更新 八束はじめ・彦坂裕さんのリレーエッセイ「建築家のドローイング」(再録)
・毎月25日更新 小林美香さんのエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」
・毎月26日更新 スタッフSの「海外ネットサーフィン」
・毎月28日更新 森本悟郎さんのエッセイ「その後」
・随時更新 飯沢耕太郎さんのエッセイ「日本の写真家たち」
・随時更新 中村茉貴さんのエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」
・随時更新 植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ」
「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。

●2016年に書いていただいた単発のエッセイ
・粟生田弓さん:『写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』著者からのメッセージ
・阿部稔哉さん:画廊物語 MORIOKA第一画廊 上田浩(再録)
・荒井由泰さん:マイダイアリー:野田先生夫妻との思い出に残る二日間
・イェンス・バルテルさん:日本はガラパゴスだ
・石原輝雄さん:「マン・レイへの写真日記」番外編
・大谷省吾さん:『激動期のアヴァンギャルド シュルレアリスムと日本の絵画1928-1953』著者からのメッセージ
・大野幸さん:ときの忘れもの拾遺 ギャラリーコンサートに寄せて
・小此木美代子さん:「オノサト・トシノブと戦後桐生の青春〜1950年代を中心に〜」展をめぐって、思うこと
・河晃一さん:浮田要三展に寄せて(全3回)
・喜夛孝臣さん:花束の如く美しく―「松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―」展を見て
・光嶋裕介さん:和紙に挑む(全4回)
・佐藤研吾さん:『異形建築巡礼』を注釈する
・蔦谷典子さん:奈良原一高 文集『太陽の肖像』
・土渕信彦さん:京都で「土渕信彦コレクション展」2017年1月7日(土)〜2月12日(日)
・永津禎三さん内間安瑆の絵画空間(講義録の再録)
・中村光紀さん:追悼 企画展画廊を貫いた上田浩司さんのこと
・西村多美子さん:写真展 舞人木花咲耶姫


●2016年に終了したエッセイ
・森下泰輔さん「戦後・現代美術事件簿」(全10回)
・荒井由泰さん「いとしの国ブータン紀行」(全5回)
・土渕信彦さん「瀧口修造とマルセル・デュシャン」(全25回)
・石原輝雄さん「マン・レイへの写真日記」(全24回)

●新たに始まる連載エッセイ
届いたばかりの雑誌『建築ジャーナル』の新年号の表紙は、光嶋裕介さんのドローイングです。テーマはル・コルビュジエ。
これから一年間にわたり、倉方俊輔さんのエッセイ「悪のコルビュジエ」と光嶋さんのドローイングが同誌に掲載されます。ときの忘れものが企画のお手伝いをしました。
月遅れになりますが、気鋭のお二人のエッセイとドローイングをこのブログにも再録掲載します。
建築ジャーナル_2000

この他にも新たな連載が数本予定されていますので、どうぞお楽しみに。

以上の皆さんをはじめ、既に連載の終了した方や単発の原稿を含めると100人を超える人たちが執筆してくださっています。
新しい筆者も続々と登場しますが、執筆者たちが発信するエッセイや、亭主が折りにふれて書く駄文などが積み重なって、ある「くくり」にまとめられる場合も増えてきました。「カテゴリ2」として、関連記事をまとめて読めるようにしています。

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■「内間安瑆の世界
亭主は恩地孝四郎を継ぐのが内間先生と信じて疑いません。あまりに忘れられている内間作品の顕彰をこれからも続けます。


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■「建築を訪ねて
杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」第8回より
内外の名建築を訪ねてのツアーやエッセイも多くなりました。


久保貞次郎「久保エディション」
現代版画のパトロン久保貞次郎は作家をサポートして多くの版画作品をエディションしました。


殿敷さん
「殿敷侃の遺したもの」は殿敷さんにゆかりの方々のエッセイ他を掲載しています。
画像は『逆流する現実』(1990、SOS PLAN 1990)より
撮影:N. Simose 1990
今春、広島現代美術館で殿敷さんの回顧展が計画されています。


瀧口修造2
■ときの忘れものでは2014年からシリーズ企画「瀧口修造展」を開催し、関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介しています。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
書斎の瀧口修造(1977年3月。撮影:笠原正明氏)


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■「駒井哲郎を追いかけて
画商として多くの駒井作品を扱ってきましたが、珍しい作品との出会いなどをご紹介しています。


戸張孤雁
■「創作版画について
1970年代、亭主はあるイギリス人コレクターのために約7000点の創作版画を集めました。顧客のおかげで多数の作品に触れ学ぶことができました。
昨年は東京国立近代美術館では歴史的、画期的、二度とないだろう大回顧展「恩地孝四郎展」が開催され、亭主は打ちのめされる思いでしたが、まだ少しはお役に立てることもあると気を取り直しています。。
画像はアトリエの戸張孤雁


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■「ウォーホルを偲んで
亭主がエディションしたウォーホルの「KIKU」シリーズについて書き残しておきたい。
写真は1983年7月「巨大地下空間とウォーホル展」(宇都宮市大谷町屏風岩)
撮影:村井修


画譜_創刊準備号_p00_表紙
■「現代版画センターの記録
『画譜』創刊準備号表紙(1974年3月)
画像は岡部版画工房(岡部徳三氏)


井上房一郎さん
■「井上房一郎さんのこと
高校1年のときに知遇を得た井上さんは亭主の恩人です。


オノサト・トシノブ
■「オノサト・トシノブの世界
アトリエのオノサト先生


瑛九_撮影細江英公_600
■「瑛九について
"Ei-Q artist / my mentor, Urawa, 1953"
撮影:細江英公


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■「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。


どうぞ本年もブログをご愛読くださいますよう。

本日の瑛九情報!
〜〜〜
昨年末12月28日に「瑛九の会」の設立趣意書をご紹介しましたが、1965年10月、瀧口修造、久保貞次郎、杉田正臣、杉田都、オノサト・トシノブ、山田光春、宇佐美兼吉、木水郁男らの発起により「瑛九の会」が発足しました。
機関誌『眠りの理由』は創刊号(1966年4月)から第14号(1979年6月)までが刊行され、山田光春さんの瑛九の評伝の連載が始まります。没後の顕彰作業で最も重要な文献ですので、創刊号から終刊(休刊)まで順を追って紹介しましょう。
創刊号の巻頭には瀧口修造の「通りすぎるもの・・・・」掲載されました。
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瑛九の会『眠りの理由 創刊号
限定500部
1966年4月20日 瑛九の会発行
編集発行者:尾崎正教
24.6×17.6cm
目次:
通りすぎるもの・・・ --------瀧口修造 2
瑛九伝------------------------山田光春 4
雪とEi Q ---------------------杉田 都 53
思い出すことなど ----------杉田正臣 56
-------デッサン・カット------瑛九

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巻頭の「通りすぎるもの・・・」

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創刊号奥付

〜〜〜
瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で開催されています(11月22日〜2017年2月12日)。外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信します。

◆ときの忘れものは休み明けの1月18日(水)より「Circles 円の終わりは円の始まり」を開催します。
会期:2017年1月18日[水]―2月4日[土] *日・月・祝日休廊
201701_Circles
オノサト・トシノブソニア・ドローネ菅井汲瑛九、高松次郎、吉原治良など円をモチーフに描かれた作品をご覧いただきます。

スタッフ一同より新年のご挨拶を申し上げます

スタッフ一同より新年のご挨拶を申し上げます。

今年のイチオシ!
葉栗剛秋葉シスイのぴっかぴかの最新作。ともにART STAGE SINGAPORE 2017に出品します。ときの忘れものに幸運の嵐を呼んで欲しいです。
男気(KABUKI)210cm
葉栗剛 〈男気〉「歌舞伎」 2016年 木彫 楠木、アクリル
H.210.0cm サインあり

次の嵐を用意している_24_
秋葉シスイ 「次の嵐を用意している」(24)  2016年 油彩、キャンバス
112.0×162.0cm (P100号) サインあり


●尾立麗子
ro
新年おめでとうございます。
皆様すっかりご無沙汰しております。
昨年2月に第二子を出産し、以来育児休暇をいただいています。
スタッフの皆さんに仕事のしわ寄せがいってしまい申し訳なかったのですが、おかげさまで娘の成長を見守ることができました。今はドキドキの保育園入園の合否待ちです。
合格した暁には、怒涛の日々が始まるかと思いますが、心穏やかに過ごすことを心掛けたいと思います。
皆様におかれましてもよい一年でありますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。


●秋葉恵美
ma
明けましておめでとうございます。
昨年もときの忘れものブログはたくさんの執筆者の方々に支えられて365日毎日更新を達成することができました。
今年も新たな連載がいくつか始まる予定です。
画廊での企画展にもご期待ください。
本年も宜しくお願い申し上げます。


●新澤悠
ys
新年あけましておめでとうございます。
昨年は1月にシンガポール、5月に東京と釜山、8月にジャカルタ、10月にソウル、11月に台北とアートフェアの出展が相次ぎ、東京とソウルのアートフェア以外は初参加ということもあって勝手が分からず、オタオタしっぱなしでした。
今年も新年早々にシンガポールで葉栗剛の新作を披露し、2月は名古屋のホテルアートフェア、3月は初旬にニューヨークの紙物アートフェアに初参加の後、中旬には東京に戻ってまたアートフェア東京と慌ただしいことこの上ありませんが、空回りしないよう気を付けて行きたいと思います。
何故か未だに続いている連載と、1月遅れが常態化してしまっているギャラリートーク・レポート共々、今年もよろしくお願い致します。


●松下賢太
km
あけましておめでとうございます。
社会の野に放たれて初めて迎える新年。
昨年は日々の怠惰な食生活が祟り、体重が急激にダウン。
自分ではまったく気づかなかったのですが、番頭ODACHIさんから「痩せた?」と指摘され、
なかなか体重が戻らないので、ついに社長から健康診断命令が下りました。
結果、コレステロール値が標準値の最低ラインぎりぎり。
病気ではなかったのでほっとしましたが、不規則な生活を正さねば!
今年は、朝食をしっかりとり、身体も動かす一年にします!
皆さまも健康で一年が過ごせますように。
今年も宜しくお願いいたします。


●加畑美純
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明けましておめでとうございます。
昨年初めてのごあいさつから季節が一巡りして再び皆さまにごあいさつ出来ましたことに、喜びを感じております。
それは…。
あることがきっかけで、病院で検査を受けたところ、なにやら良からぬ結果が。
空気ってこんなに重かったかしら。
家族全員が、その空気感の中で生活していました。
ところが!医者の誤診だったのです。健康優良でした。
当たり前の生活がこんなにも薔薇色に感じるなんて、、
色々考えさせられる良い機会となりました。
モチベーションが上がったところで今年も元気にスタートさせたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


●勝見美生
mk
あけましておめでとうございます。
昨年4月からアルバイトをさせて頂いている勝見美生と申します。
京都生まれ、アメリカ育ち、2014年に帰国し、今は上智大学国際教養学部の3年生です。
ときの忘れものではモバイルHPの更新、英訳、英文ブログなどをやっています。
日本語はまだ勉強中で分からないことがいっぱいありますが、頑張ります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


●芳賀言太郎
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新年あけましておめでとうございます。
昨年はブログにて建築家のドローイングを担当いたしました。
今年の正月は修士論文に追われる日々を過ごしております。
今後も建築に関連する仕事を通して、画廊に貢献できるように頑張りたいと思っております。
また、自分自身のブログ連載もより良いものを書き続けていきたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。


●綿貫雄高(倉庫の番人YUTAKAより)
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あけましておでとうございます。
先日、相変わらず続けているラグビーで頭を打ってしまい、脳神経外科でCTスキャンを撮ってきました。初めての病院だったので、不安でいっぱいでしたが、待合室にその先生の新聞記事が何枚も貼ってありました。患者さんとのエピソード、組織に対する淡々とした意見など、つい隅々まで読んでしまいました。その記事を読んで信頼できる先生だと確信し、不安も吹き飛びました。文章は筆者の人柄が現れるものですね。皆さまに信頼していただいているからこそ、このブログも続いているのだと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


●画廊亭主 綿貫不二夫
fw
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
元旦、澄みきった青空のもと近くの武野神社(たけしのじんじゃ)に社長と初詣に。例年の通り50円で御神籤を。
だ  Da 大吉 でした!
生まれて72年、初詣はもとより版画の行商時代には日本中の神社にお参りしてきましたが、生来の籤運の悪さで、ただの一度も「大吉」はなかった。生涯初の快挙であります。
金運=金は天下のまわりもの 使わねば金の価値なし>とのご神託に「今年は買うぞ」と叫んだら、すかさず社長から「もう既に十分買ったでしょ」と返されてしまいました。
医者からは、薬、リハビリ、筋トレを日々淡々とこなし、「歩け、ただし転ぶな」と言われています。
補聴器を買うと宣言しながら、サボってしまいましたが、このままだと仕事に差し支えるので(もう十分まわりに迷惑をかけています)このお正月は先ず補聴器購入を優先します。
今年は司令塔の大番頭が復帰(の予定)するので新たな夢にも挑戦できそうです。
よろしくお引き立てください。


●社長 綿貫令子
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昨年のご愛顧に感謝いたしますとともに、皆様のお健やかな一年をお祈りいたします。
近年ざわざわと鳥肌の立つよな事件が多いと感じますが、公正さの感覚を失うことなく暮らしていきたいと思っています。
というような思いはすぐ押しのけられ、あれもこれも未処理が山積み状態でアワワです。
素早い判断と処理能力はすでに期待できませんので、ゆっくりやらせていただきます。
本年も海外アートフェアへ出展したりと忙しくなりますが、留守番の私と亭主は企画を練って参ります。
どうぞよろしくお付き合い下さいますよう。

本日の瑛九情報!
昨日ご紹介した通り、お正月に瑛九を展示している美術館は、沖縄県立博物館・美術館はじめ、埼玉県立近代美術館久留米市美術館大川美術館宮崎県立美術館都城市立美術館など7館あります。
本日1月2日からは竹橋の東京国立近代美術館が開館し、<瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展を開催しています。
ぜひ初詣がてらお出かけください。
2月12日の最終日まで、外野応援団のときの忘れものは瑛九について毎日発信します。

●ときの忘れものは1月16日(月)まで冬季休廊です。
いつもより長い冬休みですが、お正月早々、ART STAGE SINGAPORE 2017に出展するためです。
ブログは執筆者の皆さんのおかげで年中無休、連日新鮮な情報、エッセイをお届けします。
メールやネットでのお問合せ、ご注文には1月6日より通常通り対応いたします(日曜、月曜、祝日は除く)。

◆銀座のギャラリーせいほうで開催される「石山修武・六角鬼丈 二人展―遠い記憶の形―」には、ときの忘れものの新作エディションが発表されます。
会期:2017年1月10日[火]〜1月21日[土]*日・祝日休廊
201701_ISHIYAMA-ROKKAKU
主催/会場:ギャラリーせいほう
協力:ときの忘れもの
●オープニングパーティー
1月10日(火)17:00〜19:00
ぜひお出かけください。


◆ときの忘れものは休み明けの1月18日(水)より「Circles 円の終わりは円の始まり」を開催します。
会期:2017年1月18日[水]―2月4日[土] *日・月・祝日休廊
201701_Circles
オノサト・トシノブソニア・ドローネ菅井汲瑛九、高松次郎、吉原治良など円をモチーフに描かれた作品をご覧いただきます。

2016年後半をふりかえって

昨日に引き続き、2016年を振り返ります。
今日は後半です。

◆「ルイーズ・ニーヴェルスン展」
2016年7月5日[火]〜7月23日[土]
08倉庫に眠っていたニーヴェルスンの大判版画を展示しました。
ニーヴェルスンというと廃材を使った黒のオブジェを思い起こす人が多いのですが、版画を飾ってみていまさらながらその深く気高い色彩の素晴らしさに感銘しました。

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20160710_名古屋shumoku gallery瀧口展イベント (7)2016年7月10日
名古屋・SHUMOKU GALLERYにて。
縁あって若い画商さんと知り合い、「瀧口修造展」に協力し、馬場駿吉先生(名古屋ボストン美術館館長)と島敦彦先生(愛知県美術館館長)のトークの聴講に名古屋に伺いました。


7月のある日、フランスからの賓客を迎えて数日間の「安藤忠雄&磯崎新」展を(密かに)開催しました。記念写真を掲載したいのですが、お忍びでの来日だったようで「半年間は公開不可」と言われてしまいました。
ポンピドゥー打合せ01


青山に店を構えて20数年になりますが、すこしづつ街の景色が変わってきました。青山通りのランドマークだった黒川紀章設計の青山ベルコモンズが消滅してしまったのはとてもさびしい。
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◆「ART STAGE JAKARTA 2016」(ジャカルタ)
2016年8月5日[金]〜8月7日[日]
出品作家:秋葉シスイ、野口琢郎、葉栗剛、長崎美希、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、草間彌生、ナム・ジュン・パイク
DSC_1626インドネシアが2億3000万人の世界4位の人口大国だとご存知ですか。
1万3千もの島で構成された世界最大のイスラム人口国でもあります。これからインドと並びどんどん成長するに違いない、ということでジャカルタのアートフェアに初挑戦しました。
結果は・・・・・・一口でいうのは難しいのですが、コレクターはたくさんいます(日本の比ではない)が、資本主義のルールが未成熟で、なかなかビジネス的には難しい面もありました。スタッフのレポートをお読みください。

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◆「菅井汲展」
2016年8月6日[土]〜8月20日[土]
関根01_600亭主が親炙した菅井汲先生の1970〜80年代のエディションを中心にご覧いただきました。
会期中、関根伸夫先生(左)がロサンゼルスから帰国、偶然居合わせた大野幸さん(中央)、土渕信彦さん(右)らと初対面ですがなごやかに会食しました。

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8月沢木耕太郎さんの『流星ひとつ』が新潮文庫に入り、その表紙に故・宮脇愛子先生のドローイングがつかわれました。
1979年6月5日_東大美博 (59)1979年6月5日
沢木耕太郎さん(左)と、宮脇愛子先生(右)
於:東京駒場・東京大学教養学部美術博物館
磯崎新展オープニング

さあ、たんとお上がりなさいね」(『深夜特急4』新潮文庫129ページ)

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◆「アールデコの作家たち〜バルビエ、エルテ、ラブルール、カッサンドル展」
2016年9月1日[木]〜9月10日[土]
出品作家:ラブルール、バルビエ、エルテ、アドルフ・ムーロン・カッサンドル
02亭主が愛するラブルールなど1910年代半ばから1930年代にかけてヨーロッパおよびアメリカを中心に流行、発展したアール・デコの作品を展示しました。

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9月7日:MORIOKA第一画廊で上田浩司さん(6月25日死去 享年83)を偲ぶ会があり出席しました。
萬鉄五郎記念美術館館長の中村光紀さんの追悼文を掲載(再録)いたしました。
1991年10月4日〜10月6日_勝山_難波田展令子
1991年10月「難波田龍起展」
福井県勝山市の中上邸イソザキホールにて
上田浩司さん(右)、亭主、社長

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25年後の2016年9月7日盛岡にて、
上田さんと盛岡の街については「ゴーギャンのあるお蕎麦屋さん」と、「ウォーホルのあるラーメン屋さん」をお読みください。


椅子のコレクションで知られる酒井実通男さんから新潟の過疎の村にお座敷画廊ができたことを知らせていただきました。来年はツアーを組んで訪ねましょう。
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◆「ART FAIR ASIA / FUKUOKA 2016」
2016年9月9日[金]〜9月11日[日]
会場:ホテルオークラ福岡
出品作家:瑛九、松本竣介、瀧口修造、秋葉シスイ、他
201609_AFAF16_27令子・田村
老夫婦だけの参戦では心もとないと瀬戸内の島から駆けつけてくださった田村利生さん(右)と社長。
田村さんが近くの櫛田神社に祈願してくれたおかげで良い出会いをいただき、気持ちの良いフェアとなりました(感謝)。

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「内間安瑆の絵画空間」の講義録を読んで亭主がすっかりファンになった琉球大学の永津禎三教授を迎えて一日だけの内間安瑆展を開きました。
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●ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート
第3回「独奏チェロによるJ.S.バッハと20世紀の音楽」

2016年9月17日[土]
20160917_富田牧子ギャラリーコンサート (23)出演:富田牧子(チェロ)
プロデュース:大野幸
バッハ と、 G.クルターク、P.ヒンデミット、W.ルトスワフスキら現代作曲家たちの曲を演奏していただきました。

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◆「光嶋裕介新作展 〜和紙に挑む〜幻想都市風景」
2016年9月20日[火]〜10月8日[土]
光嶋裕介展ギャラリートーク9月30日(金)には、光嶋裕介さんと小説家・編集者の松家仁之さんによるギャラリートークを開催しました。
大竹昭子さん、周防正行さん、植田実先生など聴衆も豪華で打ち上げは今年最高の盛り上がりでした。

20160930_光嶋、アジカン_600
千客万来
光嶋さん(中央)、松家仁之さん(右端)とアジカンの皆さん。

20161006光嶋・森田 独立研究者の森田真生さん(左)は『数学する身体』で第15回小林秀雄賞を受賞したばかりです。

20161007光嶋・内田樹神戸からは光嶋さんのお嬢さんと内田樹先生が来廊。

20161005_光嶋展左から、光嶋裕介さん、ゲッティ美術館のアマンダさん、和光大学の三上豊先生。

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ハワイのホノルル美術館で内間安瑆展が開催されたとの嬉しいニュースもありました。

20161001_水戸クリスト展_612016年10月1日
水戸芸術館にて
スピーチするクリスト(右)
柳正彦さん(左)に招かれ「クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984-91」レセプションに出席しました。

20161001_水戸クリスト展_64柳正彦さん(右)とかつての同僚である社長

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◆「KIAF 2016」(ソウル)
2016年10月12日[水]〜10月16日[日]
出品作家:秋葉シスイ、野口琢郎、安藤忠雄、磯崎新、草間彌生、ナム・ジュン・パイク、関根伸夫、浮田要三
KIAF2016_046ときの忘れもので個展を開いたハ・ミョンウンさん(右)と、インスタレーションアーティストご友人(左)にはさまれてゴキゲンなスタッフS
今回は5月に釜山で出会ったIさんにソウルまで来ていただき通訳をお願いしました。その甲斐あって成果は上々でした。

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◆「山口長男とM氏コレクション展」
2016年10月12日[水]〜10月22日[土]
出品作家:津田青楓、仙波均平、山口長男、緑川廣太郎、オノサト・トシノブ、桂ゆき、古茂田守介、駒井哲郎、高橋秀、加納光於
20161012_大野様1 (1)戦後初のサンパウロ・ビエンナーレ、そして没後の回顧展にも出品された山口長男の代表作を前に。
初日、大野慶人さん(左)が最初のお客様でした。

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この展覧会では山口長男の大作のほかにも、没後40を迎えた駒井哲郎の超希少作品「夜の中の女」が出品され、久しぶりに「駒井哲郎を追いかけて」の連載を復活できました。
悪運は続き、「悪僧」が二人も訪れるという奇跡が再び起こったのには驚きました。
珍しい駒井作品はそれだけではなく、謎に満ちた「丸の内風景」まで扱うことができました。
これらレアな作品を大枚はたいてお買い上げくださった異端のコレクターSさんはじめ3人のコレクターに心より感謝申し上げます。
●図録刊行のご案内
yamaguchi_cover_300『山口長男とM氏コレクション展』図録
2016年
ときの忘れもの 発行
20ページ 25.7×18.2cm
テキスト:三上豊(和光大学)
和英併記 全出品作品収録
税込540円 ※送料別途250円

ところで、ブログの定番中の定番だった土渕信彦さんの連載「瀧口修造とマルセル・デュシャン」が10月13日(第25回)に遂に終了しました。
この後の穴をどう埋めるか、アタマの痛い亭主であります。
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◆「ルリユール 書物への偏愛―テクストを変換するもの―」
2016年11月8日[火]〜11月19日[土]
ルリユール展GT_03社長が長年通っているカルチャースクールの縁で、造本作家グループLes fragments de M(略称frgm)の皆さんの展覧会を開催することができました。ときの忘れもの初の造本の展覧会であり、これからも美しい本の展示を目指したいと思っています。
11月19日(土)にはfrgmの皆さんと写真家・著述家の港千尋さんによるギャラリートークを開催しました。

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◆「ART TAIPEI 2016」(台北)
2016年11月12日[土]〜11月15日[火]
出品作家:葉栗剛、長崎美希、野口琢郎、秋葉シスイ、安藤忠雄、磯崎新、関根伸夫、浮田要三、他
ART-TAIPEI-2016_2懸案だった台湾への初出展。亭主は10年ぶりに台北に行ってきました。
左から舟越桂さん、亭主、葉栗剛さん、長崎美希さん。

ART_TAIPEI_16_069シンガポールから出展の画廊さんたちとにぎやかに会食。

RIMG0098_これで今年のアートフェア出展はすべて終了しました。
シンガポール、釜山、ジャカルタ、台北とソウル以外はすべて葉栗剛さんの木彫をメインに構成しました。
「毎回同じ作品を持っていったの?」と思われるかも知れませんが、違います。よく比べてみてください。ここ数年の海外アートフェアで既に葉栗さんの巨像4体を含め10数点の木彫作品を売ってきました。
もし、葉栗さんと出会わなければときの忘れものの海外戦略は今とは随分違った展開になっていたでしょう。
今年最後の台北でも葉栗さんの巨大木彫を売ることができました。スタッフのレポートをお読みください。
次から次へと制作に追いまくられた葉栗さん、刺青を描いた長崎美希さん、ご苦労さまでした。

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風景を撫でている男の後姿がみえる』:11月18日は私たちの恩人船木仁先生の命日でした。

通りすぎるもの」:11月21日磯崎新アトリエのチーフだった藤江秀一さんが亡くなりました。
11月25日:故毛綱毅曠先生と石山修武先生の共著『異形建築巡礼』の出版記念パーティがあり、安藤忠雄先生はじめ多くの建築家に再会しました。
20161125_国際文化会館・石山修武出版記念会_032016年11月25日国際文化会館にて
左から、亭主、六角鬼丈先生、植田実先生。
後日ご案内しますが、六角鬼丈先生と石山修武先生の新作版画のエディション展が進行しています。
また光嶋裕介さんと倉方俊輔さんによる新たなプロジェクトも計画されています。


名著『異形建築巡礼』を注釈した佐藤研吾さんはまだ20代の若い建築家ですが、来年ブログでの連載をお願いしています。

20161129_東京国立近代美術館「瑛九展 1935-1937」_1411月22日待望の<瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で始まり、社長と会場で懐かしい作品に再会してきました。
「青の中の丸」(左)は35年前、ギャラリー方寸の開廊記念展「瑛九 その夢の方へ」(1981年3月)に出品した作品です。


20161127_桐生大川美術館「松本竣介と野田英夫展」_012016年11月27日
桐生・大川美術館にて
「松本竣介と野田英夫展」
松本竣介は亭主と社長にとってことのほか思い入れに深い作家ですが、嬉しいことにこの秋は鎌倉、東京、桐生の三つの美術館で作品が展示されました。

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◆「戦後の前衛美術‘50-70 Part III(入札)」
2016年12月3日[土]〜12月10日[土]
postwar_avantgarde_3_08_年末恒例となった入札会です。
1950年代から「夜の会」など前衛美術運動に参加、国際的な視野にたって活躍したS氏と、同じく50年代から丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」を携えて全国を巡回した反骨の評論家Y氏の旧蔵作品を入札方式で頒布しました。

postwar_avantgarde_3_01

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◆「2016年を送る〜画廊コレクション展」
2016年12月14日[水]〜12月27日[火]
出品作家:秋葉シスイ、野口琢郎、光嶋裕介、永井桃子、関根伸夫、瑛九
07_今年最後の展示は、ときの忘れものの大事な作家7作家各1点ずつ、大作を中心に。
来年もこれらの作家たちといい仕事ができればと願っています。

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●ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート
第4回「ガット弦で弾く、J.S.バッハとG.クルタークの無伴奏チェロ作品」

2016年12月22日(木)
RIMG0422出演:富田牧子(チェロ)
プロデュース:大野幸
木田いずみさんの歌と大野幸さんのヴァイオリンも加わったサプライズもあり、心にしみるコンサートでした。
大野さんのプロデュースで来年以降も継続して開催します。

RIMG0412_


WEB展を更新しました。2016年後半の企画展、フェア出展を紹介しました。

モバイルサイトを開設しました。設計したのはドイツ生まれの日本美術研究者イェンス・バルテルさん(Jens Bartel)です。彼の渡米後に引き継いで完成したのは新人スタッフ勝見美生です。
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本日の瑛九情報!〜〜〜
お正月には美術館で瑛九をみよう!
お正月早々1月1日より沖縄県立博物館・美術館は開館、「夢の美術館−めぐりあう名画たち−福岡市美術館・北九州市立美術館名品コレクション」展に瑛九の作品が展示されています。
亭主の情報収集によればお正月に瑛九を見られる美術館は七つもあります(詳しくは元旦のブログで)。
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瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で開催されています(11月22日〜2017年2月12日)。外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信します。

●ときの忘れものは2016年12月28日(水)〜2017年1月16日(月)まで冬季休廊です。
いつもより長い冬休みですが、お正月早々、ART STAGE SINGAPORE 2017に出展するためです。
メールやネットでのお問合せ、ご注文には1月6日より通常通り対応いたします。
ブログは元旦からエンジン全開、年中無休、元気に発信を続けます!

2016年を二日にわたり振り返りました。
スタッフたちの奮闘振りを脇においといて亭主のことばかり書いてしまいましたが、お正月の近美の「恩地孝四郎展」で打ちのめされ、立ち直るどころか3月の事故であわやの事態に震え、あたふたしているうちに近美の「瑛九展」で暮れた一年でした。二つの展覧会には、かつて扱った恩地孝四郎「赤い花」と、瑛九「青の中の丸」が出品されていたことがせめてもの救いでしょうか。
年末最後の締めくくりはときの忘れものの「今」を象徴するかのようなアメリカ西海岸からの瑛九のフォトデッサンのご注文でした。もちろんスタッフSの奮闘のおかげです。
リハビリ中心の生活で、仕事に集中できなかった悔いは残りますが、皆様のおかげで無事年を越すことができます。
あらためてお客様、作家、取引先の皆様に御礼を申しあげます。ありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。

綿貫令子、綿貫不二夫、スタッフ一同
tokinowasuremono
緑豊かな青山のギャラリー&編集事務所「ときの忘れもの」は建築家をはじめ近現代の作家の写真、版画、油彩、ドローイング等を扱い、毎月企画展を開催しています。またオリジナル版画のエディション、美術書・画集・図録等の編集も行なっています。
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