画廊亭主の徒然なる日々

2018年を迎えてスタッフ一同よりご挨拶を申し上げます

スタッフ一同より新年のご挨拶を申し上げます。

●社長 綿貫令子
つつしんで新年のお慶びを申し上げます。
今、事務所には北海道から九州から送られて来た現代版画センターの資料が溢れています。有難いことに取っておいてくださったのですね。
当時、版画センター入会案内に恩師・久保貞次郎先生が「精神の扉をたたくもの」というタイトルで次のようなことを書かれています。抜粋させていただきます。
『・・・人間の生命は芸術のなかに最も深い呼吸をしている。・・・作家が作品のなかにたたみこんだ自由の精神や不安や懐疑や抵抗や希望やエロスはひとびとのともすれば閉ざしがちな精神の扉をたたくにちがいない。響く音が高いか低いかはその眠りの深さにも比例するだろう。
 これらの作品に財布の一部をさくことは・・・スリルに富んでいる。なぜならそれらを手に入れることは精神にかかわる冒険だからである。』
すっかり日々の業務に埋没し、疲れていることをこの文面を読みかえして反省しています。
皆様に感謝し、この一年もご厚情賜りますようお願いいたします。そして皆様にとって健やかな
よい年でありますようお祈り申し上げます。
わたぬき れいこ

画廊亭主 綿貫不二夫
あけましておめでとうございます。
倒産後30数年、封印していた現代版画センターの資料を集め、掘り起こしています。多くの人たち(会員、支部、作家、刷り師、etc.,)の情熱の結晶である作品と記録はどこかで残してもらいたいと考えました。
後のことはのちの人に任せよ、埼玉県立近代美術館で16日から始まる展覧会は当時を知らない若い世代の学芸員3人(梅津元、五味良子、鴫原悠)のキュレーションの成果です。ご高覧ください。
わたぬき ふじお

番頭 尾立麗子
新春のお慶びを申し上げます。皆様お健やかに新春をお迎えのことと存じます。
昨夏はまさかまさかの移転で大騒ぎでしたが、今は青山にいたことが遥か昔のように感じられます。
今月はシンガポール、3月はニューヨークと東京のアートフェアに出展します。普段はパソコンの前で仕事をこなす日々ですが、現場に行くとそこは非日常で、目を肥やす学びの時間でもあります。また、出張中は育児と家事から解放されて(笑)自分と向き合える時間です。そのおかげでずーっとできていた口内炎がマイアミ出張で治りましたw

私が入社した頃は3時になると必ずお茶の時間がありました。今は時短で働いているということもありますが、日々の仕事にてんてこ舞いで、皆揃って一息つく時間は持てません(会社勤めでお茶の時間があることが普通じゃないのかもしれませんが)。月に2回くらいでいいので、今年はお茶の時間を復活させたいです!本年もどうぞよろしくお願い致します。
おだち れいこ

●秋葉恵美
明けましておめでとうございます。
昨年は画廊の引っ越しなどあり、環境がガラッと変わった一年でした。
あっという間に一週間一ヶ月経ってしまう感覚をなんとかスローにして、限られた時間をたいせつに送っていきたいと思うこの頃です。
皆様にとって健康で良い年となりますように。
本年もよろしくお願い申し上げます。
あきば めぐみ

スタッフS 新澤悠
新年あけましておめでとうございます。
昨年末は初の出展だったArt Miamiを成功の内に終わらる事が出来ましたが、今月末にArt Stage Singapore、再来月にはNYでArt on Paperと一息つく間もなくてんやわんやな日々が続いております。とはいえこの忙しさも作品が売れる目があればこそ。今年も画廊の海外担当として頑張らせていただきます。
しんざわ ゆう

●松下賢太
新年、あけましておめでとうございます。
一年前はまさか青山から駒込へ移転するとは想像だにしておりませんでした。
6月に移転して早半年。もうすっかり駒込のLASCASASに慣れました。
アートフェアや展覧会の準備に追われ、あっという間に過ぎてしまった昨年ですが、
今年は健康第一で、作家としても気合を入れて作品制作に勤しみたいと思います。
皆さま、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
まつした けんた

●加畑美純
明けましておめでとうございます。
先日、大学時代の友人の受賞式に出席をしてきました。
自らの活動で、地域の活性に貢献した様々な分野の人達に送られる賞でした。
その会場の中央には大きなテーブルがあり、分厚いポートフォリオが何冊も置いてあって絵描き、テレビ局のディレクター、大道芸人、書家etc…。
それぞれの分野の方達の今に繋がる仕事がまとめられていました。
紆余曲折が記されているファイルをパラパラとめくりながら強く思う事がありました。
「諦めない事は揺るぎないものを生み出すんだなぁ」と。
今、私の後ろで綿貫さんが現代版画センターの資料をせっせとまとめています。何冊も何冊も…。
私もほんの一部だけお手伝いする中で、作家さん達の仕事を伝えるということは揺るぎない信念によって作品が、時代のエピソードと共に残されていくんだなあと、まだ若かりし作家さんや建築家さんのモノクロ写真をながめながらしみじみと思うのでした。
新天地、駒込でのときの忘れものはこれからどんな出会いがあるのでしょうか?とても楽しみです!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
かばた みすみ

●勝見美生
あけましておめでとうございます。
アルバイトを始めてから早いもので1年以上経ちました。
昨年モバイルホームページを公開でき、今後もどんどんHPを更新したいと思います。
HP作業や英訳をしていて勉強になることも多かったです。大学で哲学や文学の論文を書いたりしていると、仕事中にどこかで読んだデュシャンや瑛九、様々なアーティストの言葉が思い浮かびます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
かつみ みお

●伊丹千春
あけましておめでとうございます。
昨年の11月から経理担当として参りました、伊丹千春と申します。
昨年中はギャラリーの方や関係者の皆様、さらにはお客様からも多くを学ばせていただき新鮮な日々を過ごすことができました。ありがとうございました。駒込移転後の新参者ですが宜しくお願いします。
今年が皆様にとってよい一年となることをお祈りいたします。
いたみ ちはる

●本日のお勧め作品は、靉嘔です。
Ay-o_600靉嘔
「70 GRADATION RAINBOW LANDSCAPE」
1984年  シルクスクリーン
Image size: 55.8x75.4cm
Sheet size: 60.0x78.2cm
Ed.80  Signed
※レゾネNo.518(阿部出版)

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●冬季休廊のご案内
ときの忘れものは2017年12月29日(金)〜2018年1月4日(木)まで冬季休廊いたします。
ブログは年中無休、気鋭の執筆陣によるエッセイと忘れてはならない小さな情報を毎日お届けしています。

◆ときの忘れものは「Arata ISOZAKI × Shiro KURAMATA: In the ruins」を開催します。
会期=2018年1月9日[火]―1月27日[土] ※日・月・祝日休廊
磯崎新のポスト・モダン(モダニズム)ムーブメント最盛期の代表作「つくばセンタービル」(1983年)に焦点を当て、磯崎の版画作品〈TSUKUBA〉や旧・筑波第一ホテルで使用されていた倉俣史朗デザインの家具をご覧いただきます。他にも倉俣史朗のアクリルオブジェ、磯崎デザインの椅子なども出品します。

◆埼玉県立近代美術館で新春1月16日〜3月25日の会期で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が開催されます。
会員制による共同版元として現代版画センターは1974〜1985年に約80作家、700点のエディションを世に送り出しました。全国各地で展覧会、頒布会、オークション、上映会、講演会、パネルディスカッション等を頻繁に開きましたが、今回の展覧会では、その中から埼玉近美が選んだ靉嘔など45作家、約300点の作品と、11年間に発信された機関誌など資料が一部展示換えをしながら展観されます。
パンフレット_03

●書籍のご案内
版画掌誌第2号
版画掌誌第2号
オリジナル版画入り美術誌
2000年/ときの忘れもの 発行
特集1/磯崎新
特集2/山名文夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版:限定35部/価格:120,000円(税別 版画6点入り)  
B版:限定100部/価格:35,000円(税別 版画2点入り)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別)  *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。日経アーキテクチュア編集長のコラム<建築家・安藤忠雄氏の言葉の力:第3回>で、出江寛先生、石山修武先生の次に紹介されていますので、お読みください。
ときの忘れもので扱っています。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
ときの忘れものの小さな庭に彫刻家の島根紹さんの作品を2018年1月末まで屋外展示しています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
 

今年もありがとうございました〜2017年をふりかえって

2017年をふりかえって

まさかこの年の瀬を文京区本駒込の地で迎えるなんて、一年前には夢にも思いませんでした。
30年近くいた青山が既に遠い。
前半は青山、後半が駒込での展示を中心に今年一年を振り返ってみましょう。

◆銀座Gせいほう「石山修武・六角鬼丈 二人展―遠い記憶の形―」
2017年1月10日―1月21日

主催/会場:ギャラリーせいほう
協力=ときの忘れもの
石山修武の新作銅版画と、六角鬼丈の新作シルクスクリーンを発表。
「キミの画廊じゃ狭くてだめだ、銀座の大画廊でやりたい」という、石山先生の強い希望で実現した六角先生との二人展でした。
20160110_オープニング (1)銀座・ギャラリーせいほう外観

銀座Gせいほう「石山修武・六角鬼丈 二人展―遠い記憶の形―」1

20160110_オープニング (17)2017年1月10日のオープニング風景

20160110_オープニング (33)ギャラリーせいほうオーナーの田中譲さん(右)とときの忘れもの亭主(左)

20160110_オープニング (62)出展作家の石山修武先生(左)と六角鬼丈先生(右)

20160110_オープニング (19)建築評論家の植田実先生とときの忘れもの社長

20160110_オープニング (124)摺り師の石田了一さん。
今回の六角先生の新作の刷りをご担当いただきました


◆第285回 Circles 円の終わりは円の始まり
2017年1月18日―2月4日



オノサト・トシノブの油彩を中心に、円を描き続けた作家、円をモチーフに描かれた作品を展示しました。






◆第286回 普後均写真展―肉体と鉄棒―
2017年2月15日〜2月25日



ときの忘れものでは初となる普後均の写真展。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点を展示しました。




2月24日(金)に行われた建築史家・中谷礼仁先生と写真家・普後均さんのギャラリートーク風景

恒例行事・亭主の前語り。

トーク後の集合写真。


◆第287回 小野隆生コレクション展
2017年3月7日―3月25日



小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・ドローイングなど約15点を展示しました。






◆第288回 堀尾貞治・石山修武二人展 ―あたりまえのこと、そうでもないこと―
2017年3月31日〜4月15日



堀尾貞治(1939〜)の未発表ドローイングと、石山修武(1944〜)の新作銅版画、及びドローイングを展示しました。





3月31日夕刻のオープニングより。
即席のギャラリートークでご機嫌な堀尾先生に珍しくタジタジな石山先生。

石山先生とのトーク後も関西のエンターテイナー面目躍如、遂には発声装置のついた縫いぐるみを相手に漫才をはじめた堀尾先生、会場は爆笑の渦でした。

千客万来図。
近所は勿論、遠くは宮崎、広島からも。


◆第289回 「植田正治写真展―光と陰の世界―Part I」
2017年5月13日〜5月27日


植田調で知られる写真家の初期名作から晩年のカラー写真など、一般に知られるものとは毛色の違う作品を展示しました。





5月13日(土)に開催した金子隆一先生によるギャラリートーク

建築評論家の植田実先生をはじめ、奈良原一高夫人や写真家の五味彬先生など、豪華な顔ぶれがトークに出席。

恒例の集合写真。

2017年5月26日
青山最後の企画展最終日、訪れてくださったのは毎日新聞OBで亭主の大先輩峯村敏明先生(右)でした。


2017年6月13日 〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS移転。引越しの顛末は6月5日及び6月16日のブログをご参照ください。
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◆第290回 移転記念コレクション展
2017年7月8日〜7月29日

住み慣れた青山から閑静な駒込に移転後の、初の企画展です。
新しい環境に映える、様々な作品を展示しました。




三階展示

設計された阿部勤先生(左)と植田実先生に囲まれお披露目の主役の社長晴れ姿。

ときの忘れもの売れっ子三人。
右から葉栗剛、秋葉シスイ、野口琢郎

二階図書室での記念写真


◆特集展示:アジェとドアノー
2017年8月1日〜8月5日



事務所の移転に伴い、通常の企画展とは異なる、1週間程度の短期展示を始めました。
第1回はパリの街角を撮り続けたアジェとロベール・ドアノーの写真作品です。






◆特集展示:白南準(ナム・ジュン・パイク)と文承根(ムン・スングン)
2017年8月8日〜8月19日








◆第291回 クリストとジャンヌ=クロード
2017年8月29日〜9月9日



常連さんの鶴の一声から急遽決まった特別展示。
長年クリストの助手を務めている柳正彦さんのギャラリートークを中心に、20点の版画、ドローイング、ポスター作品を展示しました。


撮影:阿部勤様


20170922GT_04柳正彦さんのエッセイをぜひお読みください。

20170922GT_06
たくさんの申し込みがあり、超満席。階段まで使ってのトークでした。

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左から阿部先生、社長、亭主、作家の料治幸子さん、社長の元上司北山ひとみさん、建築家の堀川秀夫さん


◆特集展示:駒井哲郎
2017年9月12日〜9月22日



9月12日〜10月9日まで埼玉県立近代美術館で「駒井哲郎展」が開催されたことに合わせて、ときの忘れものでは駒井哲郎の版画作品、詩画集など約10点を特集展示する他、恩地孝四郎、南桂子、国吉康雄、フォーゲラー等の版画作品を展示しました。








◆第292回 安藤忠雄展 ドローイングと版画
2017年9月26日〜10月21日



9月27日から12月18日まで六本木の国立新美術館で開催された「安藤忠雄展―挑戦―」に合わせて、ときの忘れものでは初期大作《中之島プロジェクト》をはじめ、ドローイングや版画など代表作15点を展示しました。
11月には日経アーキテクチュアから代表作50の建築と、50人の証言(インタビュー)をまとめた『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』が刊行され、亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
日経アーキテクチュア編集長のコラム<建築家・安藤忠雄氏の言葉の力:第3回>で、出江寛先生、石山修武先生の次に紹介されていますので、お読みください。




今展覧会の最年長来場者である三島喜美代先生85歳(昭和7年生まれ)を囲んで。私たちとは40年以上のお付き合いです。
右はMEMの石田克哉さん。


◆特集展示:瀧口修造とマルセル・デュシャン
2017年10月24日〜10月28日



ときの忘れもので2014年と2015年に開催した「瀧口修造展」の合同図録『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』が完成しました。 その刊行を記念して、中尾拓哉さんを講師に迎えてギャラリートークを開催するとともに、瀧口修造のロトデッサンや水彩作品と『デュシャン語録』など、約10点を展示しました。

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◆第293回 細江英公写真展
2017年10月31日〜11月25日



〈鎌鼬〉〈薔薇刑〉〈ガウディ〉〈抱擁〉〈春本・浮世絵うつし〉など、細江英公の1960〜2000年代の代表作約20点を展示しました。







オープニングにいらした皆さんと記念撮影

奈良原一高夫人の恵子さんと細江先生
(2017年10月31日)

金平茂紀さん(TBS報道特集のキャスター)の好きな写真の前で。
(2017年11月1日)

11月8日に開催した細江英公展、飯沢耕太郎ギャラリートークより飯沢耕太郎先生と細江先生。

トーク後の集合写真。
細江先生には受賞された旭日重光章を着けていただきました。


◆メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会
2017年11月28日〜12月2日



私たちの仕事は平和で安全な社会でこそ成り立ちます。不幸にも戦乱や自然災害に巻き込まれた人々に私たちが出来ることはそう多くはありませんが、少しでもお役にたてたらと、チャリティー頒布会を開催しました。出品した作品は一律8,000円。多くの方にご購入いただきました。改めてこの場で御礼申し上げます。昨日も申し上げた通り、まだ作業が終結しておらず、正式なご報告は新春となります。

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◆第294回 WARHOL―underground america
2017年12月12日―12月28日



今日の夕方はときの忘れものに。現在開催されているのは1960年代のニューヨークのアンダーグラウンドシーンをテーマにした展示。当時活躍していたジョナス・メカスの映画やアンディ・ウォーホルの版画などと、それを日本に紹介した金坂健二という映画評論家・写真家の作品が展示されている。
メカスの映画は見ることができなかったんだけど、ウォーホルの版画は今まで存在を知らなかった作品もあり見入ってしまった。そして金坂健二が撮影したウォーホルのポートレート、いかにもアングラ時代のニューヨーク、という雰囲気をプンプンさせていて格好良かったなぁ。
移転後しばらく足を運ぶことができなかったが、今年もいろいろ素敵な作品との出会いがあったギャラリー。来年からは閉廊時間を19時に延長するそうなので、もっと足を運びたいね。

林光一郎さんのブログより)>






20171212小林じゅんこ様亭主の40年来の友人で青山の一軒家時代には幾度もミニコンサートを開いてくれた小林淳子さん(左から二人目)と久しぶりの再会。
(12月12日)

DSC_0201現代版画センター以来のお客様、ブログでもお馴染みの笹沼俊樹さんが持参してくれたNYのギャラリーのウォーホル展の巨大DMを三階から吊るしました。
(12月13日)

RIMG0345ブログに「金坂健二とその時代」を執筆してくれた森下明彦さんが神戸から上京されました。
(12月19日)


昨日のアートフェア回顧(国内3、海外3)、そして本日は画廊での展示を振り返りました。
青山から駒込への移転という大事件もさることながら、今年ほど多くの方を見送ったこともありません。仕事関係ばかりではなく、個人的にも親しい方幾人にもお別れしなければならなかったのは辛くさみしいことでした。明日はわが身、亭主も社長もいつ逝ってもおかしくないということでしょう。
お名前のみ列挙して多年にわたるご厚情を深謝する次第です。

トリシャ・ブラウンさん(3月)

大岡信さん(4月)

舟越直木さん(5月)

風間健介さん(6月)

高元尚さん(6月)

北澤敏彦さん(7月)

白田貞夫さん(8月)

本田和久さん(8月)

加藤廣士さん(8月)

ジャン・ベルト・ヴァンニさん(9月)

唐牛真喜子さん(11月)

お世話になった方々に来春1月16日に埼玉県立近代美術館で始まる「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展を見ていただきたかった。

2017年もあと数時間で暮れます。
あらためてお客様、作家、取引先の皆様に今年一年のご愛顧を御礼申しあげます。
ブログも365日、無事更新することができました。ご愛読感謝します。
ありがとうございました。
皆様どうぞ、良いお年をお迎えください。

メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会の中間報告と年末のあれこれ

2017年も今日と明日を残すのみ、例年ですと年末の数日間のブログはかなり前に年間回顧など準備してのんびり過ごしていたのですが、今年は大異変。慌ててこのブログを書いています(29日深夜であります)。
積み残し案件多数に加え、お正月早々の内外の展覧会、アートフェアの準備でスタッフたちは28日の仕事納めまでてんてこまいでした。

まず皆様へのご報告は先日開催した「メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会」の結果です。
全作品を一律@8,000円で頒布し、売上金は全額を被災地メキシコに送金する予定ですが、皆様のご厚意が私たちの予想を超えるもので、いまだに作品の発送、お届け、代金(寄付金)の回収が完了しておりません。
久しぶりに社長が梱包班に現役復帰し、奮闘しておりますが、とうとう年を越すことになってしまいました。ですので、正式な売り上げ(寄付金)金額の確定は新年になってからとなります
北川民次作品をご寄贈いただいた久保家、末松正樹作品を寄贈してくださったご遺族、武井武雄作品などを寄贈してくださったU様はじめご協力いただいた皆様には心より感謝申し上げます。
ご参加いただいた皆様には、ご報告の遅れをお詫びします。

今年はご存知のとおり、予想だにしなかった青山から駒込移転という、30年来なかった大事件が勃発しました。「年とっての引越しは死ぬ」と常々言っていたし、身近にそういう例をいくつも知っていたので、どうなることやらと正直不安でした。
幸いなことに、追い立てをくらった4月に大番頭オダチが産休から復帰してくれました。捨てられない亭主と整理魔の社長では引越しなんてうまくいくはずが無い。夫婦喧嘩していたら仕事どころじゃあない。6月13日に駒込に人間とパソコンだけ移り、三ヶ月かけて作品、什器備品、書籍資料などの青山からの撤収になりました。大番頭指揮のもと8月末に青山を完全撤収したのですが、その間亭主はただの一度も青山には行きませんでした。
行けば未練の立ち往生になることは必至。片っ端から捨てるのを躊躇しない大番頭のおかげで死なずにすみました。持つべきは優秀なスタッフ、おかげで仕事も中断することなく、何とか年末を迎えることができました。

近年、海外遠征が飛躍的に増えました。
今年は昨年の過密スケジュールの反省から、海外3箇所、国内3箇所のアートフェアに絞り、参加しました。

海外アートフェア
ART STAGE SINGAPORE
2017年1月12日〜1月15日
出展作家:葉栗剛、長崎美希、秋葉シスイ、野口琢郎、関根伸夫、他
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すっかり定着したシンガポールへの参加、今年は全体に低調だったらしいのですが、ときの忘れものはおかげさまで常連客もでき、好調でした。
スタッフSのシンガポール・レポートをお読みください。

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RIMG0174人気はなんといっても葉栗剛先生の木彫です。ご購入いただいたご夫妻にご自宅にお招きいただきました。


ART on paper
2017年3月2日〜3月5日
出品作家:磯崎新、安藤忠雄、内間安瑆、野口琢郎、光嶋裕介、細江英公、植田正治、堀尾貞治、ジョナス・メカス、草間彌生
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サンタフェの悲劇を乗り越え、なんとしてもアメリカに進出したいと熟慮の結果のNY初挑戦でした。

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野口、光嶋の作家2名とスタッフ2名、男4人の合宿生活で大健闘。光嶋裕介さんの海外フェア初挑戦の記を読むと、さすがNYは層の厚さが違うと再認識しました。
完売だった野口琢郎さんのレポートからも興奮が伝わってきます。



ART MIAMI 2017
2017年12月5日〜12月10日
出品作家:葉栗剛、長崎美希、野口琢郎、瑛九、秋葉シスイ、光嶋裕介、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、草間彌生、ジョセフ・コーネル、堀尾貞治
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NYの余勢をかってバーゼルに次ぐレベルといわれるART MIAMIに出展しました。

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終わりよければすべて良し、遠路はるばる参加してくれた葉栗剛、野口琢郎、秋葉シスイ、光嶋裕介4人とも売れるという好結果でした。
番頭オダチの「マイアミ戦記」にあるとおりハイレベルで華やかなフェアでした。皆さんご苦労さま。



国内アートフェア
◆ART NAGOYA 2017(名古屋)
2017年2月17日〜2月19日
出品作家:葉栗剛、秋葉シスイ、松本竣介、瑛九、オノサト・トシノブ
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名古屋は事務局とホテルの行き届いたサービスで好感の持てるフェアですが、海外のフェアに比べるとどうしてもスケール感が弱くなります。
老兵二人の力及ばず撃沈

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名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉先生(左)と。
フェア自体での売り上げは微々たるものでしたが、ここで幾人かの有力なコレクターに知り合うことができました。


◆ART FAIR TOKYO 2017(東京)
2017年3月16日〜3月19日
出品作家:松本竣介、瑛九、秋葉シスイ、六角鬼丈、植田正治、小野隆生, 瀧口修造, 堀尾貞治, オノサト・トシノブ
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海外からの出展も客も少ない、ブース代が異常に高い、等々批判の多いフェアですが、ようやく貫禄が出てきて全体の成績も良かったようです。

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ときの忘れものは中途半端な展示になってしまい(反省)、惨敗とまでは行きませんでしたが苦い結果でした。来年は心機一転がんばります。


◆ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017(福岡)
2017年9月8日〜9月10日
出品作家:松本竣介、瑛九、難波田龍起、秋葉シスイ
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毎年何らかの収穫のあるフェアで、老兵二人、のんびり楽しませていただいています。
毎年の一番人気は秋葉シスイ、今年も完売でした。

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博多っ子の心意気を示す事務局の気遣いにはいつも感謝しています。

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せっかく飛行機代かけて遠征するのだから、瑛九、松本竣介など私たちが一番いいと確信しているものを毎年出品してきました。来年も審査に受かればぜひ参加したいと思っています。どうぞよろしく。


●冬季休廊のご案内
ときの忘れものは2017年12月29日(金)〜2018年1月4日(木)まで冬季休廊いたします。
ブログは年中無休、気鋭の執筆陣によるエッセイと忘れてはならない小さな情報を毎日お届けしています。

◆埼玉県立近代美術館で新春1月16日〜3月25日の会期で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が開催されます。
会員制による共同版元として現代版画センターは1974〜1985年に約80作家、700点のエディションを世に送り出しました。全国各地で展覧会、頒布会、オークション、上映会、講演会、パネルディスカッション等を頻繁に開きましたが、今回の展覧会では、その中から埼玉近美が選んだ菅井汲など45作家、約300点の作品と、11年間に発信された機関誌など資料が一部展示換えをしながら展観されます。
パンフレット_01
ぜひご高覧ください。

世界一のウォーホル・ウォッチャー栗山豊

『WARHOL-underground america』展@ときの忘れもの。この展覧会を1時間前に思い出した私を褒めたい。点数も少ないし入りづらいけど、すごくよかった。ほんとによかった。アンディ・ウォーホールが見たことない横顔で佇んでた。アンディとおんなじテーブルでコーヒー飲んだような気持ちになってる。
(シブヤメグミさんのtwitterより)>

ただいま開催中のWARHOL―underground america」は明日が最終日です。
ときの忘れものにとっては激動の2017年の最後を飾る展示でもあります。
壁面には金坂健二の写真作品とウォーホルの版画、及び超レアなポスターを展示し、図書室にはジョナス・メカスの写真作品を2点展示しています。
小規模な展示ですが、一番人気は毎日15時、16時、17時の三回上映しているメカス映画「this side of paradise」です。
先週の23日(土曜、天皇誕生日)は日本全国祝日だった(はず)ですが、それと気づかぬ映画目当ての女性のお客様が5人もいらっしゃいました。たまたま出勤していた(スタッフは全員休み)亭主が慌てて対応したのですが機械音痴のため上映はならず、申し訳ないことをしました。
思うに、土曜日の祝日は(もともと多くの企業は週休二日なので)、祝日と考えられていないのではないか。

それはともかく、図書室の本棚とテーブルの上にはウォーホル、メカス、金坂健二の資料をどっさり置いてあるのですが、気づかぬ人も多い。
中でもウォーホルウオッチャー栗山豊が遺した「栗山ファイル」はぜひ注目していただきたいものです。全体の量が膨大なのでほんの一部しか置いてありませんが、ぜひご覧ください。

栗山豊を知らない若い人のために、亭主が10年前に『STUDIO VOICE』に寄稿した文章を再録します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「世界一のウォーホル・ウォッチャー」
綿貫不二夫 『STUDIO VOICE』VOL.377(2007年5月)62頁所収

 2001年2月22日史上最強のウォーホル・ウォッチャーだった栗山豊が死んだ。街で倒れ病院に運ばれたが看取る者もなく、枕元にあった手帖から看護婦さんが友人に電話してその死を知らせた。ウォーホルの命日に死ぬなんて栗山らしいが、死ぬ少し前、60年代から蒐集した膨大なウォーホル資料を「綿貫さんが持っていた方が生きるから」と私に託していった。いま思えば長年の不規則な生活と酒、恐らく自らの死を予感していたに違いない。
 栗山は1946年和歌山県の田辺に生まれた。父が南方熊楠に師事したというから、後年の何でも蒐集癖は血かも知れない。文化学院を卒業後は、看板描きや、新宿、銀座、上野の街頭で似顔絵描きとして生計をたて、春になると全国の主要なお祭りに出かける、寅さんの如き生涯だった。
 ウォーホル三人男と呼ばれた宮井陸郎、根本寿幸、栗山豊の協力で私は1983年に日本発の[KIKU][LOVE]シリーズをウォーホルに依頼して渋谷パルコや宇都宮大谷の地下空間で大規模な展覧会を企画した。そのとき唐草模様の大風呂敷に包んだ膨大な新聞雑誌等の切れッぱしを持ってきたのが栗山だった。美術、映画はもとよりマイナーな雑誌の記事や広告、写真の隅にちらっと載ったウォーホル作品などよくも見つけたと思うほど幅広いメディアを網羅していた。1974年の大丸展チケットの半券、60年代のドローイングをあしらったジャズ喫茶のマッチのラベル、電車の中吊りやチラシ、バブル期のキャッチセールスの怪し気な展覧会入場券など大宅文庫にも国立国会図書館にもないリアルタイムでなければ絶対に入手不可能なものばかりだ。
 栗山が死に、宮井は行方不明、根本はギャラリー360°で頑張っているが、私の元気なうちに栗山資料の全貌展を開きたい。現代の宮武外骨が遺した宝の山に分け入り、アングラ映画から始まった日本におけるウォーホルの受容の歴史を研究、再生させる者はいないだろうか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

青山時代の2006年に「アンディ・ウォーホル展  FROM THE PERSONAL COLLECTION OF Yutaka KURIYAMA」を開催し、故・栗山豊の蒐集した1960年代〜1990年代の新聞、雑誌、カタログ、ポスターなど資料300点を展示しました。

「アンディ・ウォーホル展
FROM THE PERSONAL COLLECTION OF Yutaka KURIYAMA」

会期=2006年4月21日[金]〜5月13日[土]
もう11年前になりますが、そのときの展示スナップをご紹介します。
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アンディ・ウォーホル展 展示風景1

栗山は2001年に亡くなったから当然その後の資料はない。
ウォーホル、メカス、金坂の3人は美術雑誌を追ってもその全貌はわからない
栗山のウォーホル資料も美術雑誌以外のメディアが大半だった。

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●橋本コレクションから

困っていたら、亭主の盟友で六月社を主宰する橋本凌一が主に2000年以降の「美術以外の雑誌」を軒並み調べて約100冊を届けてくれました。
冥土の栗山も思わぬ後継ランナーの登場を喜んでいるでしょう。
明日までは図書室に積んでありますので、どなたでもご覧になれます。

AW04 のコピー6)「TORSOS
1977年
オフセット印刷
シートサイズ:100.0×68.0cm
発行元:Prigioni Vecchie - Venezia
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

◆冬季休廊のお知らせ/ときの忘れものは12月29日(金)から新年1月4日(木)まで休廊します。

◆ときの忘れものには小さな庭があります。彫刻家の島根紹さんの作品を2018年1月末まで屋外展示していますので、ご来廊の折にはどうぞご覧ください。

◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
201712_WARHOL

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60〜70年代を回顧します。
会期中毎日15時、16時、17時の三回メカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60〜70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。

◆埼玉県立近代美術館で新春1月16日〜3月25日の会期で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が開催されます。
会員制による共同版元として現代版画センターは1974〜1985年に約80作家、700点のエディションを世に送り出しました。全国各地で展覧会、頒布会、オークション、上映会、講演会、パネルディスカッション等を頻繁に開きましたが、今回の展覧会では、その中から埼玉近美が選んだアンディ・ウォーホルなど45作家、約300点の作品と、11年間に発信された機関誌など資料が一部展示換えをしながら展観されます。
パンフレット_04

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。

国立新美術館の「安藤忠雄展―挑戦―」は、大盛況のうちに終了しました。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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ジョナス・メカスさん、お誕生日おめでとう!

今日12月24日はクリスマスイブ。
ジョナス・メカスさんの満95歳の誕生日です。

メカスさん、お誕生日おめでとうございます。

亭主が生まれて初めてパスポートをとり、現代版画センターの「アンディ・ウォーホル全国展」の正式契約と「KIKU」「LOVE」の新作エディションのサインをもらいにNYに向かったのは1983年6月でした。
無事ウォーホルとの契約をすませ、時間のできたある夜、英文の書類一切を整えてくれた木下哲夫さんの依頼で、今はシンガポールで大画廊をもつ真田一貫さんに通訳をお願いしてメカスさんのアパートを訪ねたのでした。
メカスさんが60歳、亭主が37歳でした。
赤ワインの瓶を片手にメカスさんは既に酔っ払っていました。小さな赤ちゃんはピーピー泣き喚き、それを不機嫌な奥さんがあやすでもない、そんな情景を今でも覚えています。
自分はフィルム(実験映画)の美術館をつくりたい、旧裁判所の建物をNY市から払い下げてもらい場所は確保してあるが、金がない(フィルムはあるが、金はない)。
じゃあどうしたらお手伝いできるんですかと聞くと、「友人たちが作品を寄付してくれた」と堆く積み上げられた大判のポートフォリオを指さすのでした。
その友人たちの名を聞いて仰天しました。
この酔っ払いがどうしてそんなビッグネームの友達がいるのかと・・・

anthology film archivesの資金集めのためのパンフレットを、先日木下さんがプレゼントしてくれたので、ご紹介します。
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いま見ると、涎の出るような豪華メンバーですね。
かくして、日本における「ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画」がスタートし、同年秋に大韓航空の一番安いチケットをメカスさんに送り、初来日が実現しました。
私たちは貧乏だったので世田谷の友人宅を皮切りに、奈良、福岡など現代版画センターの支部・会員や友人宅に泊めてもらい、その間に版画7点を制作し(刷り=岡部徳三)、原美術館で「アメリカ現代版画と写真展-ジョナス・メカスと26人の仲間たち」展を開催したのでした。
メカスさん、一言も文句を言わず、むしろ日本の普通の家庭の生活を楽しんでくれたようです。
実はこの初来日のとき、私たちも木下さんも頭がまわらず、ほとんど写真を撮らなかった。撮ったのもあるはずだが、倒産後のどたばたで行方不明。
それが先日このブログで「金坂健二とその時代 ウォーホル・メカス・金坂」を三回にわたり執筆してくれた森下明彦さんのおかげで、福岡に行ったときの写真を入手することができました。
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本邦初公開、初来日したときのメカスさん(60歳)。
1983年12月7日 福岡にて
撮影:福間良夫(写真提供:宮田靖子)

このとき日本で制作した7点の版画(シルクスクリーン)が、その後メカスさんが精力的に発表することになる「フローズン・フィルム・フレームズ=静止した映画」制作のきっかけになりました。
20151223_mekas_07_eda-haジョナス・メカス
「枝と葉の影を映し、雨滴に濡れた壁」
1983年  シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
37.5x51.0cm
Ed.75  サインあり

撮影した16mmフィルムから、数コマを抜き出し「版」にするというアイデアは、私たちがシルクスクリーン制作のために提案したのですが、スポンサー役の私が破産してしまったので、梯子を外されたメカスさんは版画のかわりに自分で写真の連作を次々とつくり出すことになりました。
0909-04ジョナス・メカス
「ジョナス・メカス」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり


0909-07ジョナス・メカス
「ピクニック」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり


0909-08ジョナス・メカス
「料理をする私の母、1971(リトアニアへの旅の追憶)」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり


0909-15ジョナス・メカス
「エルズビエータ・メカス、わたしの母、リトアニア、1971(リトアニアへの旅の追憶)」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり


0909-17ジョナス・メカス
「ひまわり」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

あれから34年、亭主も72歳となり、メカスさんは今日95歳を迎えました。

ありがたいことに、埼玉県立近代美術館が新春1月16日〜3月25日の会期で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を開催し、ジョナス・メカスさんの7点の初期版画作品も展示されます。
パンフレット_02

会員制による共同版元として現代版画センターは1974〜1985年に約80作家、700点のエディションを世に送り出しました。海外作家としては、アンディ・ウォーホル、ジョナス・メカス、セバスチャン、ジャンベルト・バンニなどをエディションし、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、上映会、講演会、パネルディスカッション等を頻繁に開きました。
今回の展覧会では、その中から埼玉近美が選んだジョナス・メカスなど45作家、約300点の作品と、11年間に発信された機関誌など資料が一部展示換えをしながら展観されます。
資料の中で埼玉近美の学芸員さんたちが、特に注目してくださったのが、この初来日時に突貫作業で編集したメカスさんのオリジナル版画入りカタログでした。

jonas mekas image1ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画
オリジナル版画入りカタログ

本カタログはA版及びB版の二種、合計1,000部製作した。
A版:限定500部
ジョナス・メカス、靉嘔、大沢昌助の3作家によるオリジナル・シルクスクリーン3点を挿入。(内、ジョナス・メカス作品のみはB版と共通、従ってメカス作品の限定は1,000部である。)
ジョナス・メカス「Oona Mekas」
靉嘔「Crashed Rainbow」
大沢昌助「茶色」
B版:限定500部
ジョナス・メカスによるオリジナル・シルクスクリーン1点を挿入。(作品はA版と共通)

企画:ジョナス・メカス展実行委員会
編集:ジョナス・メカス展カタログ編集室(現代版画センター企画室内)
執筆:ジョナス・メカス、鈴木志郎康、山口勝弘
翻訳:木下哲夫
デザイン:古谷卓
写真:酒井猛、田中誠一
オリジナル版画制作:
ジョナス・メカス/靉嘔/大沢昌助
シルクスクリーン刷り:岡部徳三
印刷:クリキ企画印刷株式会社
発行日:1983年12月1日
発行人:木下哲夫
発行:ジョナス・メカス展実行委員会
編集協力:イッカン・アート・インターナショナル

ジョナス・メカス展実行委員会:呼びかけ人
磯崎新(建築家)
かわなかのぶひろ(映像作家)
谷川俊太郎(詩人)
松本俊夫(映像作家)
山口勝弘(造形作家)
事務局長:木下哲夫
協力:R.Y.U. 現代版画センター、イメージフォーラム

jonas mekas image3jonas mekas image2

このカタログがメカスさん自身にとっても初めてのカタログでした。
メカスさん自筆(タイプ)の序文と略歴が冒頭にあります。
略歴の最初のところだけ引用してみましょう(翻訳:木下哲夫)。

ジョナス・メカス (自)伝記的ノート

誕生 1922年12月24日 夜明け寸前 日曜日
星座 カプリコーン(山羊座)
生地 リトアニアのセメニスキアイ(20家族、約100人の住む村ラトビアとの国境まで20マイル、人口5000の町ビルザイから15マイル)
言葉 リトアニア語(バルト語系、ロシア語とは関わりなし)


両親 エルズビエータ・メカス
    婚前の姓/ヤシンスカス
    1887年3月19日生、1983年2月12日歿。
   ポヴィラス・メカス
    1869年生、1951年歿。農夫、大工
兄弟 エルズビエータ 1911年12月19日生、農婦
   ポヴィラス 1914年1月14日生、死亡 獣医
   ぺトラス 1915年5月15日生 農夫
   アドルファス 1925年9月30日生 映画作家/作家

1928-32 野や森で家畜の世話をする。
1932 ラウザディスキスの小学校入学。(4マイルを徒歩で通う)
1933 夏の間、牧童として働く。
    冬、ラウザディスキスの小学校に通学。
1934 夏、家畜の世話と野良仕事。
    冬、小学校3年。
1935 夏、家畜の世話と野良仕事。
    冬、小学校4年。
1936 5月、小学校(4年制)卒業。
  夏〜秋、近隣の村ネシウナイにて雇人として働く。初めての映画を観る(ディズニー、パットとパタション、そしてメロドラマ)初めて詩を出版。
1937 夏、野良仕事。
    冬、パピリスの学校で5学年目に就学(5マイルの距離を専ら自転車で通う)、学校新聞を編集する。
(以下略)

ジョナス・メカスさん_6002005年10月14日
ときの忘れものでの「ジョナス・メカス展」のオープニングの夜
左からメカスさんの著書の装丁を担当した植田実さん、
植田さん装丁の「メカスの映画日記」を手にするジョナス・メカスさん、
詩人の吉増剛造さん、
メカスさんの詩集の翻訳者・村田郁夫さん
この夜の宴については原茂さんのエッセイ「天使の謡う夜に」をお読みください。

メカスさん2005年10月
ときの忘れものにて。
左から、木下哲夫さん、亭主、メカスさん、尾立麗子

ソ連に追われ、ナチスから逃れて、言葉も通じないアメリカに渡った数奇な人生。
20世紀の激動を潜り抜けた95年間、ますますのご健勝を祈る次第です。

◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
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201712_WARHOL

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60〜70年代を回顧します。
会期中毎日15時、16時、17時の三回メカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60〜70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。

◆ときの忘れものには小さな庭があります。彫刻家の島根紹さんの作品を2018年1月末まで屋外展示していますので、どうぞご覧ください。

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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近況報告〜駒込はとてもいいところです

2017年も残り僅かとなりました。
今年一番の大事件は青山をひきはらい、駒込に引っ越したことでした。
馴染みのなかったこの町をどう皆さんにご案内しようかと思案していましたが、幸いなことに旧知の塩野哲也さん夫妻が運営するWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]が駒込特集を組んでくれました。

 今月は駒込界隈を歩きます。かつての武家屋敷は、
 明治期に実業家の邸宅へ姿をかえ変革の舞台となりました。
 その痕跡を残す古河庭園や六義園、鳩山会館をめぐり、
 知の殿堂「東洋文庫」やアートギャラリーを訪ねます。


コラージ_00001

月刊フリーWebマガジン Colla:J(コラージ)柚子湯
 「 駒込界隈 記憶の街歩き
 を本日発行いたしました(閲覧無料です)
 http://collaj.jp/
(ご覧になれない場合は下記をクリックください)
 http://collaj.jp/data/magazine/2017-12/

 [ 特集 ]駒込界隈 記憶の街歩き
 旧古河庭園 コンドルと植治 / 洋と和の共存
 ギャラリー ときの忘れもの 本駒込に移転
 六義園(りくぎえん)柳沢吉保のえがいた和歌の庭
 東洋文庫 モリソンから岩崎久彌へ
 鳩山会館 鳩山一郎、 岡田信一郎、小川三知
 IFFT/インテリア ライフスタイル リビング
 [ 好評連載 ]
 Kenostein's Relativity ミケランジェロの謎 / 小林清泰
 卓上のきら星たち 第76回 泡ワインプロセッコ / 大原千晴
 つれづれなるままに 第43回 発信力は受信力 / 内田和子
 工房楽記 第114回 ランチパーティー / 鈴木恵三

 [ページのめくり方]
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 なお一部のブラウザではご覧になれない場合がございます。
 (もしご覧になれない場合は、下記をクリックください)
 http://collaj.jp/data/magazine/2017-12/
ぜひお読みいただき、駒込にいらっしゃってください。お待ちしています。
〜〜〜〜〜〜
近況報告その2
国立新美術館で開催された「安藤忠雄展―挑戦―」は入場者が25万人を突破するという、建築展としてはもちろん、個人の個展としても異例の大ヒットとなりました。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。

タイミングよく日経アーキテクチュアからは『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』が刊行されました。
代表作50の建築と、安藤忠雄を知る50人の証言(インタビュー)をまとめた本ですが、建築関係者でもない亭主もインタビューを受け、1984年の最初の版画制作始末を語りました。
日経アーキテクチュア編集長のコラム<建築家・安藤忠雄氏の言葉の力:第3回>
日経ビジネスオンラインで公開され、出江寛先生、石山修武先生の次に紹介されていますので、お読みください。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/110600178/121500005/
安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円

目 次
■1960 → 70|PART1|1960-70年代|安藤忠雄の原点を探る
インタビュー[1] チャンスを見極め 雑誌で発信
50の建築[1]
01|住吉の長屋|1976
02|ローズガーデン|1977
50の証言[1]
01|伊東豊雄|伊東豊雄建築設計事務所代表
02|石山修武|STUDIO GAYA代表
03|竹原義二|無有建築工房代表
04|隈研吾|東京大学教授、隈研吾建築都市設計事務所主宰
05|出江寛|出江寛建築事務所代表
06|東佐二郎|元・広告代理店クリエイター
07|藤塚光政|写真家
08|植田実|編集者
09|馬場璋造|建築評論家
10|綿貫不二夫|「ときの忘れもの」ディレクター
11|松葉一清|武蔵野美術大学造形文化・美学美術史教授
■1980 → 90|PART2|1980-90年代|環境問題や公共性を追求
インタビュー[2] 都市や海外へ 領域外を攻める
50の建築[2]
03|リンズギャラリー|1981
04|小篠邸|1981,84
05|六甲の集合住宅 I+II|1983,93
06|TIME’S I+II|1984,91
07|城戸崎邸|1986
08|水の教会|1988
09|下町唐座|1988
10|GALLERIA[akka]|1988
11|光の教会|1989
12|COLLEZIONE|1989
13|兵庫県立こどもの館|1989
14|姫路文学館|1991
15|真言宗本福寺水御堂|1991
16|セビリア万博日本館|1992
17|ベネッセハウス|1992,95
18|京都府立陶板名画の庭|1994
19|兵庫県木の殿堂|1994
20|大阪府立近つ飛鳥博物館|1994
21|サントリーミュージアム|1994
22|成羽町美術館|1994
23|日本橋の家|1994
24|ユネスコ 瞑想空間|1995
25|大山崎山荘美術館|1995
26|ギャラリー「小さい芽」|1996
27|TOTOセミナーハウス|1997
28|南寺(直島・家プロジェクト)|1999
29|淡路夢舞台|1999
50の証言[2]
12|藤森照信|建築家、建築史家
13|福武總一郎|ベネッセホールディングス名誉顧問
14|井上章一|国際日本文化研究センター教授
15|コシノヒロコ|ファッションデザイナー
16|城戸崎博孝|城戸崎建築研究室
17|金森秀治郎|「日本橋の家」オーナー
18|豊田郁美|ARTISAN代表
19|青木茂|青木茂建築工房代表
20|坂茂|坂茂建築設計代表
21|芦澤竜一|芦澤竜一建築設計事務所主宰
22|豊田啓介|noizパートナー
23|長田直之|ICU代表
24|相坂研介|相坂研介設計アトリエ代表
25|鈴木丈晴|鈴木丈晴アトリエ代表
26|末光弘和|SUEP.代表
●レビュー|空から見た安藤建築
●03|リンズギャラリー|1981
●05|六甲の集合住宅 I+II|1983,93
●09|下町唐座|1988
●12|COLLEZIONE|1989
●13|兵庫県立こどもの館|1989
●15|真言宗本福寺水御堂|1991
●EX|熊本県立装飾古墳館|1992
●17|ベネッセハウス|1992,95
●18|京都府立陶板名画の庭|1994
●19|兵庫県木の殿堂|1994
●20|大阪府立近つ飛鳥博物館|1994
●21|サントリーミュージアム|1994
●25|大山崎山荘美術館|1995
●27|TOTOセミナーハウス|1997
●29|淡路夢舞台|1999
■2000 →|PART3|2000年代|街や人との関係深める
インタビュー[3] 世界を舞台に 保存でも独自手法
50の建築[3]
30|FABRICA(ベネトンアートスクール)|2000
31|南岳山光明寺|2000
32|ロック・フィールド静岡ファクトリー|2000
33|兵庫県立美術館|2001
34|司馬遼太郎記念館|2001
35|国際芸術センター青森|2001
36|フォートワース現代美術館|2002
37|国際子ども図書館|2002
38|地中美術館|2004
39|表参道ヒルズ|2006
40|さくら広場(幕張)|2006
41|坂の上の雲ミュージアム|2006
42|21_21 DESIGN SIGHT|2007
43|東京大学情報学環・福武ホール|2008
44|プンタ・デラ・ドガーナ|2009
45|竜王駅・南北駅前広場|2010
46|東急大井町線上野毛駅|2011
47|ANDO MUSEUM|2013
48|上海保利大劇院|2014
49|真駒内滝野霊園頭大仏|2015
50|北菓楼札幌本館|2016
50の証言[3]
27|李禹煥|美術家
28|樋口武男|大和ハウス工業代表取締役会長
29|三宅一生|デザイナー
30|野口健|アルピニスト
31|森稔|元・森ビル社長
32|金箱温春|金箱構造設計事務所代表
33|岩田弘三|ロック・フィールド代表取締役会長兼社長
34|上村洋行|司馬遼太郎記念館館長
35|中田義成|中田工務店常務取締役
36|堀 安規良|北菓楼代表取締役社長
37|高橋敏彦|ふる里公苑理事長
38|段偉紅|Genesis Beijing創設者
39|馬衛東|文築国際代表
40|頼素鈴|震旦博物館館長
41|RCRアーキテクツ|建築家
42|曽梵志|アーティスト
43|内藤廣|東京大学名誉教授、内藤廣建築設計事務所代表
44|藤村龍至|RFA主宰
45|西田善太|「ブルータス」編集長
46|五十嵐太郎|建築史家、東北大学教授
47|大西若人|朝日新聞編集委員
48|磯達雄|建築ジャーナリスト
■FUTURE →|PART4|次代につなぐ|人間力と人工知能のはざまへ
インタビュー[4] 挑戦心があれば「隙間」は見つかる
50の建築[番外編](進行中)
51|ブース・デ・コマース|2018
52|Genesis Museum|2017
50の証言[4]
49|対談1|安藤忠雄 VS 山梨知彦|日建設計常務執行役員設計部門副統括
50|対談2|安藤忠雄 VS 佐渡裕|指揮者
●イラストルポ|安藤事務所探訪
安藤忠雄年譜
50の証言[終わりに]
記事初出・執筆者一覧
---------------------------
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。

12安藤忠雄
《SCENE I/WALL》
1984年 シルクスクリーン
Image Size: 38.0×38.0cm
Sheet Size: 65.0×50.0cm
Ed.150  サインあり
*現代版画センターエディション

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


◆埼玉県立近代美術館で2018年1月16日〜3月25日「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が開催されます。
パンフレット_03


◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
01
201712_WARHOL

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60〜70年代を回顧します。
会期中毎日15時、16時、17時の三回メカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60〜70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。

◆ときの忘れものには小さな庭があります。彫刻家の島根紹さんの作品を2018年1月末まで屋外展示していますので、どうぞご覧ください。

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

開館15周年・ポーラ美術館〜一日中過ごせる美術館

イアミ速報
こちらはもうすぐ20時です。展示作業に9時間ほどかかってしまいました。展示写真をお送りしますので、ご確認いただきご意見ください。
コーネルは備品をホテルに忘れたのでまだ展示していません。
長崎さんの作品も両面テープで固定するため明日作品を入れます。
テーブルの上がまだごちゃごちゃしていますが、明日片付けます。
照明は明日調整してもらいます。

(12月5日9:53着マイアミより 番頭オダチのメール)>
マイアミ1マイアミ2

マイアミ3マイアミ4


秋の一日、箱根のポーラ美術館に行ってきました。
若いスタッフたちがマイアミでがんばっているのに、と思わないでくださいね。
少し前のことです。

●ポーラ美術館開館15周年記念
「100年の名画でめぐる100年の旅」

会期:2017年10月1日〜2018年3月11日
年中無休(ただし展示替のための臨時休館あり)
会場:ポーラ美術館

前回、露天風呂愛好会の友人たちと来たのはいつだったかしら。
印象派のコレクションには、凄いなあと思ったのですが正確な記憶がありません。その頃はまだカタログも整備されてなかった(一部の作品が著作権の関係で図版が欠けていた)。
ポーラカタログ
『ポーラ美術館名作選 西洋絵画・日本の洋画』
2017年刊行
220ページ
テキスト:岩崎余帆子、今井敬子、島本英明、工藤弘二、東海林洋、山塙菜未

今回、じっくりと時間をかけて拝見することができました。

20171103箱根ポーラ美術館_01
小田急ロマンスカー、電車、バスと乗り継いでたどり着いたポーラ美術館。



20171103箱根ポーラ美術館_03
木立に囲まれた入り口を入ると直ぐにエスカレーターでメインフロアにくだります。


20171103箱根ポーラ美術館_04
先ずは美味しい珈琲をいただいて・・


20171103箱根ポーラ美術館_07
開館15周年の記念企画、ほとんどの作品がカメラOKです。



20171103箱根ポーラ美術館_08
19世紀後半からの名画がゆったりと展示されています。


20171103箱根ポーラ美術館_09
先日、埼玉近美で同じ積み藁シリーズを見てきましたが、どちらもいいですね。


20171103箱根ポーラ美術館_10
美人です、二人とも。


20171103箱根ポーラ美術館_11
社長ご推薦「タッチが変わっているわね」


20171103箱根ポーラ美術館_13
関根正二にまさか会えるとは。


20171103箱根ポーラ美術館_14
村山槐多のこの名作もポーラにあったのか



20171103箱根ポーラ美術館_15
社長も亭主も古賀春江は大好きです。


20171103箱根ポーラ美術館_18
カンディンスキー!


20171103箱根ポーラ美術館_16
分解しちゃった、なかなかのアイデアです。



20171103箱根ポーラ美術館_17



20171103箱根ポーラ美術館_19
ポーラ美術館の模型


20171103箱根ポーラ美術館_20
新設された現代美術のコーナー


20171103箱根ポーラ美術館_22
開館15周年を記念して、公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けた現代美術作家の活動を紹介する「アトリウム ギャラリー」が新設され、初回展示は橋爪彩さん。


20171103箱根ポーラ美術館_23
古典に学びつつ、新しい自分の世界を切り開く、初回展示にふさわしい力作でした。

コローの「森のなかの少女」(1865-70年頃)から、熊谷守一の「きび畑」(1960年)までの100年のあいだの名品100点を展示した今回の記念展〜マネ、ドガ、ルノワール、モネ、ピサロ、スーラ、シニャック、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホ、ルドン、ロートレック、ボナール、マチス、ルオー、ルソー・・・・・〜
カタログを見ながら良かった作品を挙げてきたのですが、きりがない!
印象派以後も、フジタ、シャガール、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、ミロ、キリコ、ダリ、マグリットまである。いずれも堂々たる名品です。
所蔵品だけで構成したわけですから凄いもんです。
日本の美術館は一点豪華主義で、ある流れを俯瞰できるコレクションは少ない。自前でこれだけの名品を蒐集した美術館は稀でしょう。
まさに西の大原、東のポーラです。

コレクションはヨーロッパのものだけではありません。今回の記念企画「100年の名画でめぐる100年の旅」には岸田劉生はじめ20数人の日本人作家も含まれています。
私達が驚き、感銘を受けたのは、関根正二、村山槐多、古賀春江、三岸好太郎などの重要作品がコレクションされていることでした。
カタログには収録されていませんが、ベン・ニコルソンの大作もあり、明らかにポーラ美術館が今後は現代美術を視野に入れていることが明瞭にわかる展示でした。

ポーラ美術館が素晴らしいのはコレクションのレベルだけではありません。竣工当初から建築空間(設計:日建設計)は高い評価を得ていましたが、特筆すべきはカフェ、レストラン、ショップ、周囲の散策路がそれぞれ十分な広さと内容を持ち、運営体制も充実し「一日中過ごせる美術館」に成長したことです。
欧米の美術館に比べて日本では「居心地のいい美術館」は極くまれです。
見せる(見せてやる)美術館から、観衆が作品と空間を体験し楽しめる美術館へ、展示と休憩を交互にくりかえしながらのんびりできる美術館としては磯崎新先生設計の奈義町現代美術館が先駆的なものですが、ポーラははるかにスケールの大きな美術館として成功したといえるでしょう。

●本日のお勧め作品は、ベン・ニコルソンです。
20170710_nicholson_04ベン・ニコルソン
《作品》
1968年
エッチング、鉛筆、ガッシュ、紙
イメージサイズ:30.0x28.0cm
シートサイズ:43.5x37.5cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


◆ときの忘れものは「ART MIAMI 2017」に出展しています。
Art Miami_2017_LOGO_dates_600
会期:2017年12月5日[火]〜10日[日]
ブースナンバー:A428


◆埼玉県立近代美術館の広報紙 ZOCALO の12月-1月号が発行され、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が特集されています。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。

◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催します。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
201712_WARHOL

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60〜70年代を回顧します。
会期中毎日15時よりメカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60〜70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。

国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」は20万人を突破、会期も残り僅かです(12月18日[月]まで)。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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御礼とお詫び/非常事態宣言

画廊亭主より謹んでお詫びいたします。

メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会」にはたくさんのお申し込みをありがとうございます。

一昨日27日18時で事前の予約受付を締切りました。
複数の申し込みがある作品については、抽選としました。
いつもならそうは重複しないので、抽選作業は数時間で済むはず(でした)。
ところが今回は100点のうち、事前に申し込みのあった80点以上のほとんどに複数の申し込みがありました。
中には10倍、20倍の競争率の作品もありました。
多い方では15点、20点も申し込んでくださる方もおり、感謝にたえません。
その結果、複雑にして、たいへん手間のかかる抽選作業で、ほとんど徹夜でした。
昨日の朝から半日かけて、まず、抽選に外れた方へのお知らせを行いました。

あとは(当選した方へのお知らせは)若いスタッフ達に任せて、亭主は昼寝のはずでした。
こんなことはめったにないのですが、スタッフの一人の身内に不幸があり、忌引きとなりました。
こんなこともめったにないのですが、日ごろ半そでで年中過ごしている頑強なスタッフから電話が入り「熱が出て、出社できません」。
こんなことはなかなかないのですが、スタッフのお子さんが熱で寝込んでしまい、欠勤との電話も入りました。

さらに、今週末から主要スタッフ3人がアメリカ・マイアミのアートフェア出展のため渡米します。
留守番でのんびりとはいかなくなりました。

・・・・・・・・・

そんな事情で、予約された皆さん(当選者)へのお知らせはほとんど出来ませんでした。
心よりお詫びします。
一両日中には、皆さんにお知らせできると思いますが、どうぞしばらくお待ちください。

お電話いただければ即、何をお買いになれたかお返事できますが、こちらからのお知らせには時間がかかります。
お許しください。

10時16分追記
久しぶりに実務に復帰し、パソコンにはりつきました。メールのある方にはおおかたお知らせが終わりましたが、ファックスやお手紙の方へのお知らせは明日以降になります。重ねてお詫びします。

201711mexico
会期:2017年11月28日(火)〜12月2日(土)
出品100点のリストは11月11日ブログに掲載しています。
全作品、一律8,000円で頒布し、売上金全額を被災地メキシコに送金します。


◆銀座のギャラリーせいほうで宮脇愛子展が開催されています。
201711MIYAWAKI「宮脇愛子展 last works(2013〜14)」
会期=2017年11月20日[月]〜12月2日[土] ※日・祝日休廊
会場=ギャラリーせいほう 
〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目10-7 東成ビル1F
電話:03-3573-2468
最後の新作である油彩を中心に立体(ガラス、真鍮)、ドローイング、版画など。
下の画像はクリックすると拡大します。

20171120_せいほう宮脇展OP_01IMG_0437

20171120_せいほう宮脇展OP_02IMG_0436

IMG_0434IMG_0433

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●書籍のご案内
TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別)*送料別途250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
安藤先生のサイン本をときの忘れもので扱っています。

六本木の国立新美術館では「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]
番頭おだちのオープニング・レポートはコチラを、光嶋裕介さんのエッセイ「安藤忠雄展を見て」と合わせてお読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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実験工房の人たち〜駒井哲郎を追いかけて第64回

昨日11月20日は駒井哲郎先生の命日でした。
*1920年(大正9年)6月14日生まれ〜1976年(昭和51年)11月20日没

埼玉県立近代美術館で実に15年ぶりとなった「「駒井哲郎 夢の散策者」展」が10月9日に終了しました。
9月9日のブログには担当学芸員の吉岡知子先生に<企画展「駒井哲郎 夢の散策者」に寄せて―武田光司氏のコレクション>を寄稿していただきましたのでお読みください。
最終日、社長と二人でメモを取りながらじっくりと拝見したのですが、思いがけず新たな発見もあり、宿題をたくさん抱えこむ結果となりました。「新たな発見」については次回以降、すこしづつ発表してまいります。
駒井哲郎先生の業績について、従来は「銅版画の詩人」「白と黒の造形」という面ばかりが強調されてきましたが、モノタイプ作品に象徴される色彩画家としての側面、さらにはインターメディアの運動への参加(実験工房)についての考究はまだまだ不十分と言わざるを得ません。

瀧口修造が主導した実験工房は領域横断的な活動において先駆的でしたが、この秋、実験工房に参加した二人の作家〜湯浅譲二(1929年生まれ)と山口勝弘(1928年生まれ)〜の注目すべきイベントがありました。

作曲家の個展供^賁慧 × 湯浅譲二
20171030一柳・湯浅サントリー表紙
日時:2017年10月30日19時開演
会場:サントリーホール 大ホール
サントリー芸術財団の主催。毎年日本人作曲家からふたりを選び新作を委嘱して、公演するというもの。今年は一柳慧 と実験工房のメンバーだった湯浅譲二のお二人でした。

一柳・湯浅サントリープログラム縮小
<湯浅譲二氏に委嘱しておりました新作は、作曲者の体調不良により、旧作の「クロノプラスティク供廚剖別槓儿垢気擦討い燭世ました。その後順調に回復を続け、一部ですが完成した新作「オーケストラのための軌跡」を今回の演奏会で披露できる運びとなりました。約2分前後ではございますが、氏の現在のご境地の一端をお聴き頂ければ幸甚です。湯浅氏は新作の全曲完成に向け、現在も作曲を続けられています。近い将来にこの続きを聴く日が来ることを願ってやみません。(サントリーホールのHPより)>

一柳、湯浅 サントリーホール20171030開演に先立ちお二人のトークがありました。右から一柳先生、湯浅先生、聞き手の沼野雄司さん。
湯浅先生は足がご不自由な様子でゆっくりと歩かれて登場、お洒落な服装といい、ぴんと延ばした背筋に社長は「素敵だわね」とため息をついていました。
最後に演奏された一柳慧作曲『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』(指揮:杉山洋一、ヴァイオリン:成田達輝、チェロ:堤剛、東京都交響楽団)は世界初演でした。
白馬の騎士のごとき成田さんと、豪快な堤さんとの掛け合い、圧巻でした。客席から送られる熱い拍手に、一柳先生は何度も笑顔でもって応えておりました。
お二人とも美術に造詣が深く、戦後美術の重要な証言者でもあります。お二人の健康とますますのご活躍を祈らずにはおられません。

岡本太郎とメディアアート展 山口勝弘ー受け継がれるもの
会期:2017年11月3日[金・祝]〜2018年1月28日[日]
会場:川崎市岡本太郎美術館
20171118岡本太郎


20171118岡本太郎_裏

出品作家:岡本太郎山口勝弘、幸村真佐男、高橋士郎、中嶋興、田中敬一、原田大三郎、P.I.C.S. TECH、岩井俊雄、クリストフ・シャルル、森脇裕之、明和電機
CIMG8905山口勝弘展内覧会9出品作家
内覧会にて、出品作家の皆さん。
右端が山口勝弘先生(1928年生まれ)
2017年11月2日

CIMG8913山口勝弘展内覧会10勝井、池田
左から池田龍雄先生、勝井三雄先生、山口勝弘先生

CIMG8915山口勝弘展内覧会11池田、綿貫
池田、山口先生は三ヶ月違いの同い年。
亭主を加えると計250歳であります。

CIMG8916山口勝弘展内覧会12松本哲夫
いまや建築界の生き字引、剣持デザイン研究所代表の松本哲夫さんは一つ下の1929年(昭和4年)生まれ、とてもお元気です。

CIMG8894山口勝弘展内覧会4自作の前で
展示会場で山口先生

CIMG8897山口勝弘展内覧会5石山修武
左は建築家の石山修武先生

CIMG8899山口勝弘展内覧会6版画と令子
思いもかけず私たちが1981年にエディションした「万華鏡」が出品されていました。


CIMG8900山口勝弘展内覧会7版画と
同じく現代版画センターのエディション「Kinetic Fountain

CIMG8891山口勝弘展内覧会2映像
新発掘の映像作品「銀輪」も上映されています。

CIMG8892山口勝弘展内覧会3自作の前で
代表作「ヴィトリーヌ」シリーズの前で、山口先生。

CIMG8917山口勝弘展内覧会13太郎美術館
広大な生田緑地の一角にある美術館、緑も多いし環境抜群なのですが、向ヶ丘遊園駅から歩くのは老人には少々きついですね。行き(登り坂)はタクシー、帰りは歩きました。


二つのイベントでお目にかかった(再会した)作家たち〜一柳慧、湯浅譲二、山口勝弘、池田龍雄、勝井三雄、松本哲夫〜は皆昭和一桁生まれ、ご病気になられた方も驚異的な生命力で今もなお創作に情熱を燃やしておられます。

湯浅譲二先生は実験工房で駒井哲郎先生とコラボレーションしたことがあり、1991年の駒井哲郎展(資生堂ギャラリー)の折に、お話をうかがったことがあります。
下に紹介するのは、亭主が編集した駒井哲郎展(資生堂ギャラリー)のカタログです。
倒産後、美術の世界に戻ることなど考えもできなかったのですが、この展覧会がきっかけで再び駒井作品を追いかけることの出来る日が再来しました。
四半世紀経った今でも忘れることのできない色彩の溢れた展覧会でした。

02『没後15年 銅版画の詩人 駒井哲郎回顧展』図録
1991年  資生堂 発行
63ページ 26.0x18.0cm
収録図版:85点(油彩、水彩、銅版、木版、モノタイプ)
執筆:中林忠良、野見山暁治、駒井美子、福原義春、中村稔、河合晴生、
解題:綿貫不二夫
企画・編集:資生堂企業文化部、アルスマーレ企画室
デザイン:ディスハウス(北澤敏彦)
*シリーズ企画<資生堂ギャラリーとそのアーティスト達>の第1回展図録

この展覧会では湯浅譲二先生とのコラボレーションに使われたスライドの原画作品も出品することができました。
資生堂91年駒井展図録


資生堂91年駒井展図録レスピューグ原画2

以下は亭主の書いた図録の解題から再録です。
〜〜〜
◆実験工房第5回発表会でのスライドの原画(10〜24)
――春陽会や、サンパウロ・ビエンナーレで受賞、新進気鋭の銅版画家として脚光を浴びた駒井哲郎は、1952年(昭和27)瀧口修造を顧問格とするインターメディア集団「実験工房」に参加する。メンバーは、造形から北代省三、山口勝弘、福島秀子、写真の大辻清司、音楽からは武満徹、鈴木博義、湯浅譲二の三人の作曲家とピアニストの園田高弘、それに音楽評論の秋山邦晴、照明の今井直次、技術の山崎英夫たちであった。その第5回発表会が1953年(昭和28)9月に第一生命ホールで開かれ、駒井哲郎は湯浅譲二と組んでオートスライドの作品「レスピューグ」の共同制作を行なった。

湯浅譲二の回想(「プリントアート」17号、1974年)によれば、
……私達は当時始めて(原文ママ)出来たオート・スライドを手にして、造形、音楽が協力してインターメディア的作品を発表することになった。私は駒井さんと組んで、ロベール・ガンゾの詩による「レスピューグ」を制作した。
ガンゾの詩は、部分的に引用すると、
 朝の光だ 見よ 私達のもとへ丘が拡がる 鳥達や 花咲く樹々 そして 揺れそよぐ緑の叢にたたえる水と共に お前は やっと女らしく 肌ほてらせて あたかも私に引きしぼった恍惚の弓よ
といったものだった。駒井さんは赤や青、オレンジや黒などの色紙の上に絵具でイメージを画き、それをスライドにし、私は、フルートとピアノをもとにして、テープの逆回転などを利用しながら、日本では殆ど最初といっていい、ミュージック・コンクレートを作った。何日間もの連続徹夜での制作の末に開かれたコンサートの日に、会場の第一生命ホールで私はヘルツ・ノイローゼで倒れ、友人が薬局に走ってくれたりするあわただしさの中に、駒井さんはアルコールを大部入れて現われた。
興奮と不安、冒険への気負いが奇妙に入り混った夜だったが、いわば青春と友情のここちよい夢といった世界がそこにはあった。

………
今回出品される15点の原画はこの時のスライドのためのもので、全部で29点がパステルやグワッシュで制作されたという(作品の天地は不明)。
(以下略)
第1回 資生堂ギャラリーとそのアーティスト達 没後15年 銅版画の詩人 駒井哲郎 回顧展』カタログより

●今日のお勧め作品は、山口勝弘です。
20171130_yamaguchi_05_yoru-shinkou山口勝弘
「夜の進行」
1981年 シルクスクリーン
イメージサイズ:47.0×40.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50 鉛筆サインあり
*現代版画センターエディション

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ときの忘れものは「細江英公写真展」を開催しています。
会期=2017年10月31日[火]―11月25日[土]
293

細江先生は秋の叙勲で旭日重光章を受章されました。
●会期中、細江英公サイン入り写真集を特別頒布しています。

◆ときの忘れものは「メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会」を開催します。
201711mexico
会期:2017年11月28日(火)〜12月2日(土)
出品100点のリストは11月11日ブログに掲載し、予約受付を開始しました。
全作品、一律8,000円で頒布し、売上金全額を被災地メキシコに送金します。
※お申込みの返信は、翌営業日となります。(日・月・祝日は休廊です。)


◆銀座のギャラリーせいほうで宮脇愛子展が開催されています。
201711MIYAWAKI「宮脇愛子展 last works(2013〜14)」
会期=2017年11月20日[月]〜12月2日[土] ※日・祝日休廊
会場=ギャラリーせいほう 
〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目10-7 東成ビル1F
電話:03-3573-2468
最後の新作である油彩を中心に立体(ガラス、真鍮)、ドローイング、版画など。


●書籍のご案内
TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別)*送料別途250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
日経アーキテクチュア(編)
B5判、約320ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
安藤先生のサイン本をときの忘れもので扱っています。

六本木の国立新美術館では「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]
番頭おだちのオープニング・レポートはコチラを、光嶋裕介さんのエッセイ「安藤忠雄展を見て」と合わせてお読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

没後20年「難波田龍起先生の銅版画」(再録)

難波田龍起先生の銅版画(再録)

綿貫不二夫(1998年)

 「駒井君が《難波田さんの線は銅版に向いているからぜひやって下さい、僕が手伝いますよ》と勧めてくれてね」。版画に意欲を燃やされる理由をこう私におっしゃったことがある。駒井哲郎先生の早すぎる死(1976年)によって、駒井アトリエでの制作は実現しなかったのだが、ちょうどその頃、私は版元として銅版画やリトグラフの制作依頼に経堂のご自宅にお伺いしたのだった。

近く刊行予定の版画レゾネ(*1)には、52年の孔版画「無題」から始まって木版画、リトグラフ、銅版画など、難波田先生が40数年間に手掛けた版画約 150点(その他にもコラージュやモノタイプが15点程)が収録されると聞く。最も多いのが銅版画で 105点、その七割近くに私は版元として関わったことになる。前述の駒井先生の死去の翌77年と78年の二年間だけで63点を制作されている。いや実はもっと制作されたのだが、それらの多くは試刷りのみで結局発表されなかったのである。レゾネに収録予定の 105点の銅版画でさえ、その内少なくとも27点はEAのみ数部が刷られただけである。せっかく制作された銅版を日の目を見ることなく埋もれさせてしまった元凶はこの私である。
難波田龍起「海の風」600
「海の風」
1977  銅版(刷り:木村茂)
18.0×27.9cm
Ed.35 サインあり
*現代版画センターエディション
※レゾネNo.53(阿部出版)


初めてお伺いした頃、先生はもう七〇歳を越えておられ、74年に「現代版画センター」(*2)を設立し本格的な版画の版元を目指していた私はやっと三〇歳になったばかりだった。先生は60年代に美術家連盟の工房などで既に数点の銅版画を手掛けておられ、駒井先生の勧めもあったのだろう、若僧の私のエディション制作の依頼を快く受けて下さった。最初は奈良の木村茂先生が製版と刷りを引き受けて下さった。しかし、ご自身が作家でもある木村先生にばかりご無理をお願いする訳にもゆかず、あらためて山村常夫・素夫兄弟の銅版画工房に協力を依頼したのだった。山村兄弟は工房のポリシーとして刷りのみを行ない、製版にはノータッチだった。製版は気鋭の銅版画家O先生が協力して下さってようやく銅版画に本格的に取り組む体制が整った。それからの二年間はもう版画一筋、先生は面白くて面白くてたまらないという感じで、昨日持っていった何枚もの銅版が翌日にはびっしりと描き込まれているといった具合で、私たちは次から次へと 100枚を越える銅版を先生のアトリエに持ち込んだのだった。

技法的にはエッチング(腐蝕銅版画)が多かったのだが、これは銅版を力をこめて刻むのではなく、銅版に薄く挽いたグランド(防蝕膜)の上からニードルという鉄針で軽く描画しグランド層をはがす技法である。はがれた所だけが薬品で腐蝕される。腐蝕された溝にインキを詰め、プレス機で紙に刷るのである。従って銅版を直接刻むビュランやドライポイントとは異なり、一本の線の始点から終点まで、均一な力でグランドをスーとはがさなければならない。先生は専門の版画家ではないから、紙に鉛筆やペンで描くのと同じ調子で夢中になってニードルを使われてしまう。その結果グランドが綺麗にはがれず、一本の線だけならまだしも、沢山の線が描かれる場合など、いざ製版すると線と線とが交差する点がみなつぶれてしまい、ぐちゃぐちゃになってしまうのである。試刷りをお持ちすると先生は嬉しそうにご覧になるのだが、細い線一本一本が見事に交差する長谷川潔先生の銅版画を指標としていた生意気ざかりの私はどうしてもつぶれた線が気に入らない。版元の強権でそれらの版をみなボツにしてしまったのである。

それから何年も経って、現代版画センターを潰してしまった私は妻と二人だけで「ときの忘れもの」というギャラリー&編集事務所を始めたのだが、あるとき街で可憐な程に美しく手彩色された銅版画を見かけたのだった。それこそ私が数枚づつ試刷りをお持ちしたあげくボツにした版画ではないか。先生はご自分の作品はどんなものでもとても大切にされていた。ボツになった試刷り作品に丁寧に手彩色を加えて楽しんでおられたらしい。それが画商の目にとまり市場に出たに違いない。当時は不遜にもつぶれて醜いと思っていた線が生き生きと躍動している。細部にばかり拘り作品の生命を見抜けなかった未熟さ。懐かしさよりも恥ずかしさだけが胸を駆け巡った。清潔な描線、透明な色彩。なんて素晴らしい銅版画なのだろう。 先生の版画への情熱は九十歳を過ぎても衰えることはなかった。昨秋日本経済新聞社より刊行された『瑛九作品集』(*3)の編集者として私は先生の銅版画制作に再び関わることができた。病院のベッドで旧友瑛九に捧げた最後の銅版画「森の中の生物」に震える手でサインを書き入れて下さったのは亡くなる三週間程前だった。銅版画に始まり、そして銅版画で終わった先生との二〇年であった。
(わたぬきふじお)
難波田龍起追悼文集『翔』(1998年 3月 東京オペラシティ文化財団)より再録

*1『難波田龍起全版画作品集』1998年 7月・阿部出版刊
*2「現代版画センタ−」は会員制による現代版画の共同版元として1974年 創立、綿貫不二夫が代表をつとめたが1985年 2月倒産。
*3『瑛九作品集』1997年10月・日本経済新聞社刊

nambata_42_morinonaka難波田龍起
《森の中の生物》
1997  銅版(刷り:白井版画工房)
22.5×22.5cm
Ed.100 サインあり
*『瑛九作品集』特装版のために制作した最後の版画
※レゾネNo.144(阿部出版)


今日は難波田龍起先生の命日です。
1997年11月8日92歳でお亡くなりなったあと、追悼文集『翔』が編まれ、亭主も寄稿しました。
19780918ギャラリーミキモト 難波田展オープニング 松永健一
1978年9月18日
難波田龍起銅版画集『街と人』『海辺の詩』発表記念展オープニング

会場:銀座・ギャラリーミキモト
左から綿貫不二夫、松永伍一先生、難波田龍起先生、夫人の澄江さん

92歳で没した難波田先生には現代版画センタ−時代から版画を多数制作していただき、1995年6月の開廊記念展はじめ幾度も展覧会をしていただきました。
1995_06_05_03
難波田龍起展」1995年11月10日〜11月19日
会場:青山・ときの忘れもの(一軒家時代)
左が難波田龍起先生

没後20年の記念展が、ゆかりの深い東京初台のオペラシティで開催されています。

収蔵品展 060 懐顧 難波田龍起
会期:2017年10月14日[土]〜12月24日[日]
会場:東京オペラシティアートギャラリー
201709オペラシティ難波田展


20171013初台オペラシティ_01ご子息の難波田武男さんと社長
2017年10月13日開会式・レセプションにて

20171013初台オペラシティ_04
左が、寺田コレクション創設者の寺田小太郎さん
(開会式にて)

20171013初台オペラシティ_07

20171013初台オペラシティ_08


●同時開催

「単色のリズム 韓国の抽象」
会期:2017年10月14日[土]〜12月24日[日]
会場:東京オペラシティアートギャラリー

●今日のお勧めは、難波田龍起詩画集『蒼』です。
nanbata_ao_00_表紙難波田龍起詩画集『蒼』
1981年
アトリエ・楡 発行
詩10編、版画12点
各作品に鉛筆サインあり
製版・刷り:木村茂
函サイズ:24.8x19.3cm
限定50部
限定番号入り


nanbata_ao_0_b_


nanbata_ao_1_b遠い地平線に
人のむれが
影絵のように
ゆらぐ


nanbata_ao_2_b境界線を
踏みこえて
漸く線がはしり
稲妻となる


nanbata_ao_3_b少年が手招きしている
少年のつくる輪は
空間に
無限にひろがる


nanbata_ao_4_b線は生きかえり
生命あるもののごとく
見えざる
形象をつくる


nanbata_ao_5_bこの世にはない
けがれなき
別の世界へ飛翔する
清浄無垢の裸身


nanbata_ao_6_b稲妻は消え
少年は
海の彼方へ
去ってゆく


nanbata_ao_7_b忘れていたわけではない
天然の摂理が
別離の悲しみを
忘れさせようとするのだ


nanbata_ao_8_b少年の海は平静にもどり
何ごともなかったように
太陽はかがやいている
おお 太陽の賛歌


nanbata_ao_9_b夕ぐれ時になっても
私の旅路は
終らない
未だ終らない


nanbata_ao_10_b画面には決定的な
最後の線をひこう
これは生きている
私のあかしである


nanbata_奥付奥付


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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