スタッフSの海外ネットサーフィン

スタッフSの海外ネットサーフィン No.64「Michael Jackson / On the Wall」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.64

「Michael Jackson / On the Wall」


読者の皆様こんにちわ。先週末は急に夜間が涼しくなり、久方ぶりにエアコンを付けずに快眠でき、すわ今年の暑さもこれで終わりか!? などと甘い期待を抱いたところ、即日否定されて余計に暑さが身に沁みております、スタッフSこと新澤です。
前回の記事ではロンドンに設営されたクリストの新作についてのギャラリートークレポートでしたが、今回も引き続きロンドンで開催されているイベントを紹介させていただきます。

20180826_onthewall

"Michael Jackson / On the Wall"。見ても聞いても分かる通り、20世紀を代表するスーパースター(皆様意見は様々でしょうが、彼がその候補の一人であることに異論はないと思います)、マイケル・ジャクソン(1958-2009)を主題とした展覧会です。会場は以前も取り上げたナショナル・ポートレート・ギャラリー。音楽、ミュージックビデオ、ダンスにファッション等の分野に関しては世界的に影響があることが知られているポップの王様ですが、美術への影響についてはあまり知られていません。故人の生誕60年を記念して開催されたこの企画展には、アンディ・ウォーホルやキース・ヘリング等の巨匠を含む48名のアーティストやクリエイターの作品が出展されており、中にはこの企画のために新しく制作されたものもあります。

20180826_onthewall2アンディ・ウォーホル
"Michael Jackson"

1984年
※National Portrait Gallery, Smithsonian Institution, Washington D. C.; Gift of Time magazine.

昔からあまり音楽には興味のない自分ですが、ビデオ版の「ムーンウォーカー」や「スリラー」は幾度も見返し、ディズニーランドでは「キャプテンEO」におおはしゃぎでした。いずれも昨今ではYouTubeで気軽に見放題。いい時代になったものです。

ナショナル・ポートレート・ギャラリーでの開催は10月21日までですが、展覧会はこの後2020年までにパリのグラン・パレ(2018/11〜2019/02)、ボンのブンデスクンストハレ(2019/03〜07)、フィンランドのエスポー現代美術館(2019/08〜2020/01)を巡回します。日本にも来てくれればなぁ…

(しんざわ ゆう)

ナショナル・ポートレート・ギャラリー公式ページ(英語)

展覧会紹介動画


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●今日のお勧め作品は、アンディ・ウォーホルです。
warhol_06_kiku-3
アンディ・ウォーホル Andy WARHOL
"KIKU 3" 1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)  50.0x66.0cm
Ed.300  サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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スタッフSの《柳正彦「クリスト新作報告会」》ギャラリートーク・レポート

スタッフSの《柳正彦「クリスト新作報告会」》ギャラリートーク・レポート

読者の皆様こんにちわ。風が吹いても30℃オーバー、雨が降っても30℃オーバーな酷暑が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 最近はエアコンをタイマー入力しても寝苦しくてエアコンが動作する前に汗だくで起きる日々が続いたため、発想を逆転させて一晩中部屋をキンキンに冷やし続け、布団に包まって寝ているスタッフSこと新澤です。とりあえず、次回の電気代請求は背筋だけはしっかり冷やしてくれそうです。

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自分の連載を読み返すと実に半年ぶりですが、今回の内容は題名通り、7月12日(木)に開催した柳正彦さんによる「クリスト新作報告会」のギャラリートークレポートです。

20180726_yanagi_13柳正彦さん

20180726_yanagi_01クリスト
妻のジャンヌ・クロードは2009年に逝去していますが、立体作品は今回のものも含めて全て"Christo and Jeanne-Claude"と連名になっています。

自他ともに認めるクリスト作品の第一人者、長年助手を務める柳正彦さんですが、今回のプロジェクト、イギリス・ロンドンのハイドパーク内、サーペンタイン湖の上に組み上げられたマスタバについては95%は観客だったとのこと。柳さんは今までにもクリストのプロジェクトを紹介するトークは度々行われていますが、作品の性質上(大体2週間から3週間で撤去されてしまうため)、現在進行中のプロジェクトについて紹介するのは非常に珍しいことです。というのも、今回のマスタバは単独のプロジェクトではなく、ハイドパーク内のサーペンタイン・ギャラリーの企画展「クリスト&ジャンヌ・クロード:ドラム缶とマスタバ1958-2018」展(6/19〜9/9)の一部として展示されているテンポラリ・スカルプチャー(一時的な彫刻作品)だそうで、会期に合わせて9/23までその威容を見ることができます。

そもそもマスタバとは何なのか? ネットで検索するとピラミッドが主流になる前のエジプトで作られていた墳墓がヒットしますが、それとは別にアラビア語でベンチを意味する単語でもあると出ます。クリストの作品は後者の意味合いだそうですが、作品がこのような形をしているのは、あくまでもドラム缶を積み重ねていくとこの形が一番安定するからであり、タイトルも作品を見た観客から「マスタバのようだ」と言われてそう名付けただけであり、名前そのものに特に深い意味はないようです。実際、最初期のドローイング作品などではマスタバという名詞は使われていません。

今回の作品のサイズは高さ20m×幅30m×奥行40mという都市部に設置されるオブジェとしては破格の大きさ。使用されているドラム缶の総数は驚きの7,506個! …なんかサイズに比べて妙にドラム缶の個数が少なくない? と思った方、正しいです。実は今回の作品、湖に浮かべるということもあって水面に浮かせた土台の上に鉄製の骨組みを作り、その外側にドラム缶を貼り付けてあるのです。とはいえその総重量は600トン。加えてこの大質量が流れていかないよう、水面下であちこちに繋がれており、風が吹いた程度では小揺るぎもしないそうです。逆に周囲は湖面や森で常に動きがあるので、その対比を見るのも楽しいとのこと。

20180726_yanagi_07マスタバの基部。
ブロック状の浮きを繋ぎ合せた土台の上に、鉄骨の骨組みで台形が形作られています。

20180726_yanagi_08組みあがった土台の表面に積み上げられていくドラム缶。
色合いは公園の緑と調和するように選ばれた朱、白、青、赤と紫。

20180726_yanagi_04上空から見下ろしたマスタバ。
水面下でロープが張り巡らされ、あちこちに固定されているのが確認できます。

今回のマスタバは、2016年にイタリアで公開された湖上を横断する「フローティングピアーズ」と、南フランスで公開された、ドラム缶1,000個程度を使用したマスタバを見たサーペンタイン・ギャラリーから企画を持ち込まれたのが発端とのこと。ギャラリー側はハイドパーク内の開けた広場にマスタバを作ることを想定していたようですが、クリストはそこいらの平地には目もくれず、初めからフローティング・マスタバを作ることを考えていたようです。というのも、クリストの作品は公共や国有の場所を使用するために政治的な理由から実現できない場合も多々あるのですが、同様に技術的な理由で実施が難しいというケースもあります。実はクリストは1967年にアメリカ・ミシガン湖で水に浮かぶドラム缶のオブジェを作ることを構想していますが、この時は実現しませんでした。そういったアイデアをクリストは折につけ再検討するのですが、今回は最新技術で製作された高性能の浮き等が技術的な問題をクリアし、50年の時を経て実現の運びとなりました。

20180726_yanagi_152016年にイタリアで製作された「フローティングピアーズ」。
今回のマスタバにも使われた浮きを使って、延べ3km超の水に浮かぶ通路が湖を横断しました。

20180726_yanagi_06クリストと柳さん。
布を張る前の「フローティングピアーズ」にて。

20180726_yanagi_161967年に企画されるも没になった水上のドラム缶オブジェ。

クリストの作品は建造物や地形を梱包するものが有名ですが、最初期の頃からドラム缶を積み上げた作品も制作しています。特に有名な作品は1962年にパリのヴィスコンティ通りを約80個のドラム缶で作った高さ4mの壁で8時間塞いだ「鉄のカーテン―ドラム缶の壁」や、1999年にドイツで使われなくなった円柱形のガスタンクを改装した展覧会スペースの内部に13,000個のドラム缶を積み上げて高さ26m×幅68m×奥行7.23mの壁を制作した「ザ・ウォール」など。今回のマスタバもこれらと並ぶ代表作になりそうですが、そのどれをも凌駕するであろうプロジェクトが、既に40年来交渉が続いているUAE・アブダビ郊外に恒久的に設置が計画されている「アブダビ・マスタバ」プロジェクトです。最終的な成果物は高さ150m×幅300m×奥行225mという、ロンドンのマスタバの数倍のサイズを誇り、使用するドラム缶の総数は実に410,000個。プロジェクトが認可された暁には、まずアブダビ郊外に使用するドラム缶の製造工場を作るところから始めるという、地域の経済活動まで連動する途方もないプロジェクト。是非とも実現したところを見てみたいものです。

20180726_yanagi_021962年にパリのヴィスコンティ通りを塞いだ「鉄のカーテン―ドラム缶の壁」。

20180726_yanagi_031999年にドイツで使われなくなった円柱形のガスタンク内部を利用して制作された制作した「ザ・ウォール」。

20180726_yanagi_11現在UAEと交渉中の「アブダビ・マスタバ」のサイズ説明図。
比較対象はギザのピラミッド。

20180726_yanagi_12アブダビのマスタバの縮小モデルと一緒に写るクリスト。

以下、トーク後の懇親会の写真になります。

20180726_yanagi_17
亭主が羽織っているのは近所の神社のお祭りの関係者にいただいたもの。

20180726_yanagi_18
右は野田哲也先生

20180726_yanagi_19
左から堀浩哉先生、柳正彦さん

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左から社長、土渕信彦さん、8月からブログに連載を開始する中村惠一さん

20180726_yanagi_21
左から野田哲也先生、柳正彦さん

20180726_yanagi_22
ブログ「mmpoloの日記」で有名な曽根原正好さん(右)

20180726_yanagi_14
今回は猛暑のため、会場をクーラーのきく図書室にしたため人数を絞りました。

(しんざわ ゆう)

サーペインタインギャラリー公式ページ(英文)

●今日のお勧め作品は、クリストです。
takiguchi2014_III_14クリスト Christo
《マスタバ》

2009年
オフセットリトグラフ
32.8×29.1cm
E.A. (Ed.40)
Signed

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スタッフSの海外ネットサーフィン No.63「アンスティテュート・ジャコメッティ」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.63

「アンスティテュート・ジャコメッティ」


読者の皆様こんにちわ、六月ももう終わり、2018年も折り返しにかかる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 外に出向くたびに雨に降られ、自分が雨男であることを日々突き付けられております、スタッフSこと新澤です。

本日ご紹介するのは展覧会ではなく、施設そのものとなります。
1922年にパリにスイスから引っ越し、そのまま居ついてしまった作家、アルベルト・ジャコメッティ
現在NYのグッゲンハイムで開催中の回顧展に合わせて今月20日にパリでオープンしたギャラリーと呼ぶには大きく、しかし美術館と呼ぶには小さいのが、アンスティテュート・ジャコメッティです。直訳するとジャコメッティ学院となりますが、生徒が通うようなものではありません。普通に誰でも入館(有料)できます。

20180626_GIACOMETTI_01
Photo: © Succession Giacometti; (Fondation Giacometti + ADAGP); Paris 2018

ジャコメッティ財団代表曰く、美術館ではないのは資金が足りず、市からの援助もないからだとか。何とも世知辛い話ですが、同時により専門的にジャコメッティを取り扱うためという理由からも、美術館にはしたくなかったそうです。

財団の所蔵作品は彫刻350点、絵画90点にスケッチ2,000点以上。この中にはジャコメッティ晩年の未完作品も含まれ、それらはあまりにもデリケートすぎるため国外どころか長距離の輸送もできず、その点も加味してアンスティテュートの所在地はジャコメッティが拠点としていたパリ・モンパルナス地区で、ジャコメッティのスタジオからもそう離れていない場所が選ばれました。

20180626_GIACOMETTI_02モンパルナスのアンスティテュート・ジャコメッティ外観。
築104年、広さ350平米の建物の改装はパリを拠点にする建築家パスカル・グラッソによるもの。
ジャコメッティはスタジオで作業していない時は、いつも近場のカフェで過ごしていたそうです。

目玉は何といっても「洞窟」とも比喩されたジャコメッティのスタジオの実物大レプリカ。オリジナルのスタジオは既に取り壊されてアパートメントになっているため、実際に作家の作業場を体感できる貴重なインスタレーションですが、22平米と狭小のため30分置きに30人しか入場できないという仕組みなっています(入場制限があるのはレプリカスタジオ部分のみです)。

20180626_GIACOMETTI_03アンスティテュート内に再現されたジャコメッティのスタジオ。
Photo: Reconstruction of the studio 3; cSuccession Giacometti (fondation Giacometti + ADAGP); Paris 2018

ジャコメッティはこのスタジオでジャン=ポール・サルトルやピカソアンドレ・ブルトンと関わり合い、語り合い、磨きあったといいます。アンスティテュートでは、ジャコメッティの作品だけではなく、彼が生きた時代や、作家や芸術家など、彼の友人たちについても知ってもらえるよう、様々な資料を用意しているそうです。

今後のパリの新たな観光名所になりそうなこの場所、夏休みにパリ旅行の予定があれば是非足をお運びください。
(しんざわ ゆう)

アンスティテュート・ジャコメッティ公式サイト(英文)

●今日のお勧め作品は、アルベルト・ジャコメッティです。
20180626_giacomettiアルベルト・ジャコメッティ
「デリエール・ル・ミロワール Derriere Le Miroir No.98」
Alberto Giacometti 特集号
1957年 Maeght刊 仏語版 38×28cm 28頁
オリジナル・リトグラフ3点入り
(表紙含 ダブルページ1図) 
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スタッフSの海外ネットサーフィン No.62「Monet & Architecture」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.62

「Monet & Architecture」
National Gallery, London


読者の皆さまこんにちわ。梅雨を無視し、6月前にして夏日が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 既にエアコンなしでは夜寝付くことにも難儀しております、スタッフSこと新澤です。

今回の記事では、2018年4月末から2018年7月末までイギリス・ロンドンのナショナル・ギャラリーで開催中の「Monet & Architecture(モネと建築)」を紹介させていただきます。

20180526_Monet-and-Architecture-Exhibition

自邸の庭を描いた数多くの作品で世に知られるクロード・モネですが、この展覧会ではモネが活動初期の1860年代から1912年に制作したヴェニスの街並みを描いた連作まで、建築をテーマとして構成されています。
75点以上の作品が"The Village and the Picturesque"、"The City and the Modern"と"The Monument and the Mysterious"の3つのセクションに分かれて展示されており、個人所有の作品もあることから、滅多に見れない作品も多数あります。初期の作品はパリとその近郊、後年はロンドンやヴェニスの著名な建築物がモチーフとなっています。以下の作品のように使われている色彩も一般のモネのイメージから外れたものもあり、新鮮な気持ちで鑑賞することができます。

20180526_2クロード・モネ Claude Monet
"The Thames below Westminster"

c.1871
カンバスに油彩
47×73cm
サインあり
ナショナル・ギャラリー所蔵(1971年 Lord Astor of Heverより寄贈)

20180526_3クロード・モネ Claude Monet
"The Gare St-Lazare"

1877
カンバスに油彩
54.3×73.6cm
サインあり
ナショナル・ギャラリー所蔵(1982年 購入)


ちなみにロンドンでモネの個展が開催されるのはおよそ20年ぶり。普段は世界各地に分散している(かつ個人蔵の)作品を一度に見れる機会はそうないと思われます。世に知れた巨匠を今までとは少し違った観点から見ることができるこの展覧会、機会があれば是非お出かけください。

(しんざわ ゆう)

展覧会紹介動画


こちらの動画では、モネの描いた風景と現在のロンドンの景色を比較することができます。


展覧会公式ページ(英文)
ナショナルギャラリー公式ページ(英文)

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
3出品No.2)
松本竣介
《人物像》
(裏面にも作品あり)
1946年頃
紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39


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●本展の図録を刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円


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スタッフSの海外ネットサーフィン No.61 「the Lucas Museum of Narrative Art」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.61

「the Lucas Museum of Narrative Art」


すっかり春めいてきた…と思えば雨と共に寒くなり、その後は一気に初夏めいた天気が続く今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 先週2018年に入って初めてクーラーを事務所で使わせてもらいました、スタッフSこと新澤です。

今回記事では特定のイベントではなく、美術館そのものの紹介をさせていただきます。
その名もthe Lucas Museum of Narrative Art(ルーカス・ナラティブ・アート美術館)。『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』の生みの親として世に知られる、ジョージ・ルーカス監督が創立者の美術館です。
とはいえこの美術館は現在建築の真っただ中で、竣工は2021年予定とまだまだ先の話ですが…

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設計は世界的に活動し、カナダ・トロント郊外の「アブソリュート・タワー」等の有機的なデザインで知られる中国の建築家集団MADアーキテクツ。今回のデザインも曲線が多用され、創立者のイメージもありまるで宇宙船のように見えます。
内部のデザインも近未来的で、『スター・ウォーズ』の1シーンに登場しても違和感がありません。

20180426_lmna2

美術館は当初はシカゴのミシガン湖のほとりに建てることを予定していましたが、公園保護団体からの反対を受け断念。以来新たな建設地が検討され続けていましたが、先日ロサンゼルスのエクスポジション・パークに建設地が決まり、工事も始まったことで再び世間の話題となりました。

肝心要の所蔵作品ですが、ルーカスと銘打っているものの、展示されるのは彼が手がけた映画関連のものばかりではありません。メインは彼が所有する絵画などのコレクションであり、物語を伝えるというコンセプトに重きを置いているナラティブ・アートと呼ばれる作品群です。

20180426_lmna3ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell
"Happy Birthday Mrs. Jones"
1956年

20180426_lmna4ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell
"Shadow Artist"
1920年

中でもルーカスがコレクションしていることで有名な作家といえばノーマン・ロックウェルが知られています。イラストレータ兼画家のロックウェルは雑誌「サタデー・ナイト・イヴニング・ポスト」の表紙を40年に渡り手掛けたことで有名で、ルーカスは2010年にスミソニアン・アメリカン美術館が開いた展覧会のために友人であり、仕事仲間でもあるスティーブン・スピルバーグと共に多くのロックウェル作品を貸し出しました。その際、CBSのインタビューに以下のように答えています。

「あまりにも多くの画家が感情を入れずに描き、観る人の共感も呼ばない傾向にある。でもスティーヴと僕は、感情に訴える作り手だ。観客の共感を呼ぶが大好きなんだ。ロックウェルも観る人の共感を呼ぶのが好きだった」

ロックウェル以外にもN・C・ワイエスマックスフィールド・パリッシュ、ハワード・チャンドラー・クリスティなど、誰もが名前は知らずとも作品は知っているような作家から、ルーカス・フィルム傘下のILM(インダストリアル・ライト&マジック:アメリカの特殊効果及びVFXの制作会社)より提供されたルーカス作品のコンセプトアートや、プロダクション・デザイナーハリー・ラングによる「ミレニアム・ファルコン号コックピットの設計図」など、アートファンもシネマファンも建築ファンも楽しめる場所になりそうです。

開館まであと三年、それまでにナラティブ・アートをもっと知り、ついでに経費でロサンゼルスに行けるよう、近隣で開催されるアートフェアに目星を付けなければ!

しんざわ ゆう

ルーカス・ナラティブ・アート美術館公式サイト(英文)

●今日のお勧め作品は、金坂健二です。
20180119_007金坂健二
《無題 07》
1968  
ゼラチンシルバープリント
34.0x26.7cm

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スタッフSの海外ネットサーフィン No.60 「A Colossal World: Japanese Artists and New York, 1950s – Present」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.60
「A Colossal World: Japanese Artists and New York, 1950s – Present」
WhiteBox, NewYork


 読者の皆さまこんにちは。ふと気付けば東京では桜の花が満開な今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 年末年始のアートフェアラッシュもようやく終わり、ほっと一息…つけたらいいなぁと夢想しております、スタッフSこと新澤です。

 今月の頭には2回目の出展となるArt on Paper 2018がありましたが、こちらは大番頭の尾立が近日中にレポートしますので、自分は本ブログでも記事を書かれている荒井由泰さんにご紹介いただいたイベント「A Colossal World: Japanese Artists and New York, 1950s – Present」について書かせていただきます。

20180326_colossal_1

20180326_colossal_2 この展覧会は2018年3月6日から4月14日まで、ニューヨーク・ロウワーイーストサイドに居を構えるWhiteBoxで開催しているのですが、自分は丁度展覧会のスタートの日にArt on Paper出展のために渡米し、しかも会場が宿泊しているホテルから徒歩10分圏内と近場であることもあり、フェア開始前の自由時間中に見て回る機会がありました。
 会場のWhiteBoxは、1998年のオープンよりコンテンポラリ作品を取り扱う非営利のアートスペースとして、AICA(美術評論家連盟)にベストグループ展にノミネートされるなど、高く評価されています。

 今回の「A Colossal World: Japanese Artists and New York, 1950s – Present(邦題=大きな世界を求めて:日本人アーティストとニューヨーク 1950年代から現在)」はWhiteBoxの創立20周年を記念する企画「EXODUS(出国)」シリーズの第一弾となっており、第二次世界大戦後、アメリカの占領下で日本が大いにその影響を受けた50年代から今日に至るまでに、日本からNYに移住して活躍した55人もの作家の作品を、年代順ではなく様々なテーマと相互影響を組み合わせ、総合的に構成しています。

以下、展示作品の一部をご紹介します:

20180326_colossal_3出展作品は多岐にわたり、絵画、版画、写真は勿論、オブジェ、動画や当時の雑誌の記事、作家と市の間に交わされた手紙なども資料して展示されています。
20180326_colossal_4
20180326_colossal_5
20180326_colossal_6
20180326_colossal_7

20180326_colossal_8千住博
《Waterfall》


20180326_colossal_9久保田成子
《Nam June Paik》

ときの忘れものでも作品を取り扱っているナム・ジュン・パイクの奥様。
ホームページに掲載しているパイクの作品とよく似た雰囲気の作品です。

20180326_colossal_10靉嘔
《Finger Box Kit》

作品と作品を見る人をインタラクトさせるために、指を差し入れるという機能に特化した立体作品。
ときの忘れものでは現代版画センター時代から平面作品を数多く取り扱っているため、靉嘔によるプレーンな色合いの立体作品というのはとても新鮮でした。

20180326_colossal_11靉嘔
《Rooster》《Pig》

こちらは逆にとても見慣れた靉嘔スタイル。
普段画廊で日常的に触れている作品を、こうして海を隔てた海外で展示されているのを見ると、やはり不思議に感じます。

20180326_colossal_12AIKO
《Sweetheart Kiss》

去年の6月の連載記事で紹介した「Wynwood Walls」にも作品を展示していたグラフィティアーティスト。今回も壁一面に独自の世界を描いています。

20180326_colossal_13村上隆
《Eco Eco Ranger Earth Force》

奈良美智と並び、日本のサブカルチャーをアートにして、それを知らしめた作家。
この作品は2005年にジャパンソサエティNYでキュレーションした「Little Boy: the Arts of Japan's Exploding Subculture」の成功を記念して制作されたもの。

20180326_colossal_14猪熊弦一郎
ジョン・ケージ、マース・カニンガム等との自宅での記念写真。

20180326_colossal_15杉本博司
アメリカ自然博物館から作家に宛てた、館内ジオラマの撮影許可。

20180326_colossal_16オノ・ヨーコ
《Painting to be stepped on》

踏みつけてできた足跡を作品にするという、コンテンポラリとしては良くある手法のように思えますが、作品の表に「Stepped on by Yoko & John」と書かれているのを見ると、途端に価値が違って見えてしまう辺り、作家の意図に嵌っているのか、単に自分が俗っぽいのか…。

20180326_colossal_17佐藤正明
《Subway No. 24》

下記掲載の週刊NY生活のトップを飾った作品です。

20180326_colossal_18佐藤正明
《The Big Apple No. 42》


20180326_colossal_19長澤伸穂
《Nuke Cuisine》

今回の個人的な一押し作品。
アメリカン・ポップアートのモチーフとしては世界有数であるキャンベルのマッシュルームスープ缶に、原爆で発生するキノコ雲をコラージュするという作品。
何が凄いって、アメリカでこの作品を作って、しかもそれを真珠湾攻撃50周年を記念する個展で発表するところが凄いです。ちなみにアイデアの段階ではアメリカが公式に発表している核実験回数と同数を制作する予定だったそうですが、流石に835個は多すぎたのか実現はされていない様子。
20180326_colossal_20上記作品のアップ。
裏面の成分表にはカップ1杯の「砕かれた」平和、2.5オンスの「みじん切りの」希望、「軽く打ちのめした」人種1個等、少々どころではなくブラックなユーモアが。ちなみにこれ一缶で53億人前だそうです。


2018-1 (1)-001 (1)
佐藤正明《Subway No. 24》がトップを飾った週刊NY生活667号。
クリックすると拡大可能なアーカイヴ版のページに移動します。

展示空間は1階と地階でそこまで広くありませんが、それだけに密度は高いです。
ニューヨーク・チャイナタウンやソーホーに出向かれた際にお時間があれば、是非お立ち寄りください。
(しんざわ ゆう)

WhiteBox公式ページ(英文)
展覧会紹介ページ(英文)

●今日のお勧め作品は、靉嘔です。
Ay-o_600靉嘔
70 GRADATION RAINBOW LANDSCAPE
1984年
シルクスクリーン
Image size: 55.8x75.4cm
Sheet size: 60.0x78.2cm
Ed.80  Signed
※レゾネNo.518(阿部出版)


埼玉県立近代美術館で開催されていた「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展は昨日終了いたしました。出品作品と資料を提供した者として、たくさんの皆様がご覧になってくださったことに深い感謝をささげます。
立派な展覧会に組み立ててくださった埼玉県立近代美術館の学芸員の皆さん、ほんとうにご苦労さまでした。
展覧会が始まった1月16日から毎日、現代版画センターのエディション作品をご紹介してきましたが、最終日の昨日は西岡文彦さんご推薦の草間彌生の「南瓜」でした(エディション番号523番)。
現代版画センターのエディションには1番・靉嘔「I love you」から726番・菅井汲「赤の空間」まで番号がついています(欠番も多々あり)。その他にもエディション番号無しの「番外」作品が50点ほどあります(余りに昔のことなので今回の資料作成では番外作品すべてを発掘できませんでした)。
本日はそれら番外作品の代表としてオノサト・トシノブ「銀河」をご紹介します。
20180325
オノサト・トシノブ「銀河」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
Image size: 43.7×100.1cm
Sheet size: 54.6×110.8cm
Ed.150 Signed
群馬県桐生支部(奈良彰一)への協力作品
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


◆スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

スタッフSの海外ネットサーフィン No.59 「Again, again it all comes back to me in brief glimpses」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.59
「Again, again it all comes back to me in brief glimpses」
MMCA Seoul


 読者の皆様こんちにわ、2月ももう終わり、暦の上では春に近付きつつあるものの、折につけて寒さが吹き返す今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。流石にこの時期はシャツの上にセーターとジャケットを着込んでおります(シャツは変わらず半袖)スタッフSこと新澤です。

 本日の記事では、現在韓国・ソウルのMMCA(Museum of Modern and Contemporary Art/国立現代美術館)ソウル館で開催中のジョナス・メカス回顧展「Again, again it all comes back to me in brief glimpses」をご紹介します。

20180226_mekas_title

20180226_mekas_mmca_seoul MMCAは1969年にソウルの景福宮内で開館し、1986年にソウル大公園に移転(現・国立現代美術館果川館)。分館として1998年に徳寿宮美術館(現・国立現代美術館徳寿宮館)を開館。2013年11月13日には、ソウル都心の景福宮近くに国立現代美術館ソウル館を開館させ、現在は忠清北道清州市に国立現代美術館清州館を建設中。これらの本館と3つの分館はそれぞれが異なる役割を明確にしており、大元の果川館は韓国の現代美術、徳寿宮館は20世紀初頭の韓国の近代美術、清州館は保管および修復を中心とする予定となっており、今回の回顧展が開催されているソウル館は、21世紀の今現在制作されている美術作品、およびメディアアートなど新しい形式の作品を取り扱っています。

 このソウル館で昨年11月から来月4日まで開催されている「Again, again it all comes back to me in brief glimpses」は、2015年に開催されたフィリップ・ガレル展に続く、現代映画史においてユニークな作品世界を生み出した作家監督の作品を展示として再構成することを目指した企画の第二弾で、実験映画の巨匠であるジョナス・メカスのアジア初の大規模回顧展です。

20180226_mekas_mmca_seoul2Installation view: Again, Again It All Comes Back to Me in Brief Glimpses, 2017
Courtesy: the artist

20180226_mekas_mmca_seoul4Installation view: Again, Again It All Comes Back to Me in Brief Glimpses, 2017
Courtesy: the artist

20180226_mekas_mmca_seoul3Jonas Mekas, Summer Manifesto, 2006
Courtesy: the artist

 展示内容はメカスの代名詞である映像日記を含む60余編のフィルムと40余編のビデオ作品、2000年代以後のインスタレーション作品は勿論、作者が創刊した『フィルムカルチャー』をはじめとする映画雑誌、各種書籍、写真などの資料まで網羅しています。



MMCA公式ページ(日本語)
展覧会紹介ページ(日本語)

 開催期間は残り1週間と僅かですが、今週中に韓国に行く予定がある方は、是非お出かけください。

そして韓国には行く予定がない方のための重要ニュース、埼玉県立近代美術館でメカスさんの映画の上映会が開催されます。
【特別イベント】上映会 ジョナス・メカス監督作品「ウォールデン」
ただいま開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展の出品者でもあるジョナス・メカスの代表作「ウォールデン」。自在のカメラワークと情感豊かな詩情に満ちた本作は、「日記映画」というジャンルを生み出した記念碑的作品であり、メカスが身を置いた1960年代のニューヨークのアートシーンのポートレートでもあります。
日時:3月2日 (金)、3日(土)、4日(日) 各 13:00〜16:00 (12:30開場)
※各日、10:00から、1階総合案内・受付で入場整理券を配布します(1人あたり1枚まで)。
 12:30から、整理券の番号順に会場にお入りいただきます。
場所:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名 (当日先着順)、自由席/費用:無料

(しんざわ ゆう)

JONAS MEKAS(ジョナス・メカス)
1922年12月24日リトアニアのセメニスキアイの農家に生まれる。1936年初めての詩集を出版。1940・42年ソ連軍(赤軍)、ナチス・ドイツのリトアニア占領。反ナチ新聞の発行が発覚し、強制収容所に送られる。1945年収容所を脱走、難民キャンプを転々とするが、マインツ大学で哲学を学ぶ。1949年ハンブルク港から出航、アメリカ・ブルックリンに移り住む。1950年様々な仕事をしながら、当時住んでいたウィリアムズバーグやリトアニア系移民を撮り始める。1954年『フィルム・カルチャー』誌を発行。1955年詩集「セメニスキウ・イディレス」第2版がヴィンカス・クレーヴ詩賞を受ける。1958年『ヴィレッジ・ヴォイス』誌に「ムービー・ジャーナル(映画日記)」を連載、後に出版(76年まで継続)。「ニュー・アメリカン・シネマ・グループ」の設立に協力、60年設立。1961年「フィルムメーカーズ・コーペラティブ(映画作家協同組合)」を組織。1964年「フィルムメーカ一ズ・シネマテーク」を組織。1965年『営倉』(1964年、68分)がヴェネツィア映画祭ドキュメンタリー部門で最優秀賞受賞。1968年ユダヤ博物館のフィルム・キュレーターを務める(〜71年)。1969年アンソロジー・フィルム・アーカイブスの設立準備を開始。1971年夏、リトアニアを訪問。1975年ベルリン映画祭、ロンドン映画祭、アムステルダム映画祭参加。1983年アンソロジー・フィルム・アーカイブス設立計画アピールのために初来日。原美術館他で「アメリカ現代版画と写真展―ジョナス・メカスと26人の仲間たち」開催。初のシルクスクリーンによる版画を制作。1989年アンソロジー・フィルム・アーカイブス開館。1991年・96年来日。1999年パリ・ギャラリ・ドゥ・アニエスで「JONAS MEKAS―“this side of paradise”fragmentof an unfinished biography」展を開催。2000年「ジョナス・メカス映像展―[thisside of paradise]」が愛知芸術文化センター他で開催。

20180226_mekas_mmca_seoulジョナス・メカス Jonas MEKAS
"Andy Warhol at Montauk, 1971"

2000年
C-print
30.5×20.2cm
Ed.10
signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ぜひご購入ください(2,200円)。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
埼玉チラシAY-O600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

○<『版画の景色ー現代版画センターの軌跡』。圧倒的な情報量と未整理なまま投げ出された作品に、まともに歩けやしない。複製の海を表現しているのだろうか、だとしたら気が違っている。日曜日のほのぼのとした親子連れが景色に刷り込まれる!素晴らしい展示と印刷物です。
(20180218/soukimurA‏ さんのtwitterより)>

○<「版画の景色 現代版画センターの軌跡」at埼玉県立近代美術館 展示作、一番有名な人はウォーホルだろうがチラシはジョナス・メカスのものが一番減っていて売店の本もメカス関連が残り1冊だけだったのは、映画好きの行動としてはわかりやすいw資料コーナーで、片岡義男の鈴木英人推奨文を読み俺得
(20180218/Kakkine Sato / 佐藤柿杵さんのtwitterより)>

○<現代版画センター(1974-1985)の活動ドキュメント。斬新でユニークでカッコイイ作品が並ぶ。メイドイン日本のウォーホル作品を作ること、巨大地下空間や日本各地でその展示を開く流れで締めるあたり感慨深いです…
(20180220/sjwnさんのtwitterより)>

○<埼玉県立近代美術館の 版画の景色展行ってきました。磯崎新がよかった。やはり建築家が好きみたい。アンディ・ウォーホルのkiku柄で浴衣欲しいなー。チビ助はオランウータンで喜んでたけど。加山又造のレースと織柄に見惚れてきました。
(20180217/川浮くらげさんのtwitterより)>

○<埼玉県立近代美術館にて『版画の景色』を鑑賞。ウォーホールの菊の作品を観てみたかったので嬉しい。当時の地下での展示で観てみたかったなー。空間と作品はやはり作用すると思う。そうゆう意味では、ここでのアルミ板を背景にして展示しているのも素敵だったな。
(20180218/wattchu‏ さんのtwitterより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディション(番外)ジョナス・メカス「京子の7才の誕生日(オノ・ヨーコの愛娘)1970」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
メカス「京子」シルクジョナス・メカス Jonas MEKAS
京子の7才の誕生日(オノ・ヨーコの愛娘)1970
1983年  
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
36.5×24.0cm
Ed.75 サインあり
*現代版画センターとジョナス・メカス展実行委員会との共同エディション
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
ときの忘れもので扱っています。
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
日経アーキテクチュア編集長のコラム<建築家・安藤忠雄氏の言葉の力:第3回>で、出江寛先生、石山修武先生の次に紹介されています。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


◆スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

スタッフSの海外ネットサーフィン No.58 「Century of Light」

スタッフSの海外ネットサーフィン
No.58 「Century of Light」
National Gallery Singapore


 読者の皆様こんにちは、東京では数日だけとは言え雪も降る厳冬、皆様いかがお過ごしでしょうか。この記事が公開される頃には赤道直下のArt Stage Singapore 2018で汗を流して接客に勤しんでおります、スタッフSこと新澤です。

 今回ご紹介するのは現在ときの忘れものがフェア出展中であるシンガポールにちなんで、またしてもNational Gallery Singaporeとさせていただきます。昨年紹介した草間彌生展といい、シンガポールでは最大規模を誇る美術館だけあって、もう毎年1月の連載は自動的にここの記事でいいのではないかと思うくらいには企画も意欲的です。
century_logo

 去年の11月から今年の3月まで開催中の企画展「Century of Light」は「Colours of Impressionism: Masterpieces from the Musee d'Orsay」と「Between Worlds: Raden Saleh and Juan Luna」の二部構成となっており、「Colours of Impressionism」ではパリのオルセー美術館から貸し出された、東南アジアでは初の展示となるマネ、セザンヌ、モネ、ルノワールの作品60点通じて印象派の色使いを、「Between Worlds」では東南アジア出身であり、ヨーロッパで美術を学んだことで文字通り二つの世界を得た画家、ラデン・サレとフアン・ルナの作品がそれぞれの世界の影響によりどう変遷していったのかを魅せてくれます。

 以下は公式ページで紹介されている各展のハイライト作品です。
「Colours of Impressionism: Masterpieces from the Musee d'Orsay」
highlights-monet-waterlilly-1280x800Claude Monet
"Le Bassin aux nympheas, harmonie rose" (Water Lily Pond, Pink Harmony)

1900
Oil on canvas
90.0×100.5 cm
Bequest of Count Isaac de Camondo, 1911. RF 2005. Photo c RMN-Grand Palais (Musee d’Orsay) / Herve Lewandowski.

highlights-renoir-gabrielle-1200x800Auguste Renoir
"Gabrielle a la rose" (Gabrielle with a Rose)

1911
Oil on canvas
55.5×47.0cm
Gift of Philippe Gangnat in memory of his father Maurice Gangnat, 1925. RF 2491. Photo c RMN-Grand Palais (Musee d’Orsay) / Patrice Schmidt.

highlights-cezanne-le_golfe-1280x800Paul Cezanne
"Le Golfe de Marseille vu de L'Estaque" (The Gulf of Marseilles Seen from L'Estaque)

1878–1879
Oil on canvas
59.5×73.0cm
Bequest of Gustave Caillebotte, 1894. RF 2761. Photo c RMN-Grand Palais (Musee d’Orsay) / Thierry Le Mage.

highlights-manet-moonlight_port-1200x800Edouard Manet
"Clair de lune sur le port de Boulogne" (Moonlight over the Port of Boulogne)

1869
Oil on canvas
81.5×101.0cm
Bequest of Count Isaac de Camondo, 1911. RF 1993. Photo c RMN-Grand Palais (Musee d’Orsay) / Herve Lewandowski.


「Between Worlds: Raden Saleh and Juan Luna」
highlights-raden_saleh-javanese_temple-1200x800Raden Saleh
"Javanese Temple in Ruins"

1860
Oil on canvas
105.2×187.0cm
Gift of Mrs. Sally Burbank Swart. Collection of Smithsonian American Art Museum.

highlightsraden_saleh-wounded_lion-1200x800Raden Saleh
"Wounded Lion"

c.1838
Oil on canvas
88.0×108.5cm
Collection of National Gallery Singapore.

highlights-juan_luna-espanya_y_filipinas-1200x800Juan Luna
"Espana y Filipinas" (Spain and the Philippines)

Left:
1884
Oil on canvas
229.5×79.5cm
Collection of National Gallery Singapore.

Right:
c.1888–1893
Oil on canvas
249.3×79.5cm
Collection of Lopez Museum and Library.

highlights-juan_luna-les_ignores-1200x800Juan Luna
"Les Ignores" (The Unknown Ones), also known as "Heroes Anonimos" (Anonymous Heroes)

1890–1891
Oil on canvas
195.0×358.0cm
Collection of Biblioteca Museu Victor Balaguer, Vilanova I la Geltru, Spain.

 今週はシンガポールアートウィークということもあり、上の展覧会ロゴにも書かれているように、本日を含めた今週末は入場無料でこの企画展を楽しむことが出来ます。この記事を読んで、しかもたまたま今週末シンガポールにおられる方がいらっしゃるかは分かりませんが、ご興味を覚えていただければ是非お出掛けください。

(しんざわ ゆう)

National Gallery Singapore 

美術館公式サイト(英文)
展覧会紹介ページ(英文)

●今日のお勧めは、上記企画展の展示作品と同年代の作品として、ジャン=エミール・ラブルールを紹介します。
軍隊の通過ジャン=エミール・ラブルール Jean=Emile LABOUREUR
《軍隊の通過》

1900年 木版
22.9x30.0cm
Ed.60 サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ときの忘れものは「Art Stage Singapore 2018」に出展しています。
Art_Stage_Singapore_2018_logo2018年1月25日(木)〜28日(日)
会場はマリーナベイサンズのコンベンションセンター。3回目の出展となりますが、今回は葉栗剛、安藤忠雄、光嶋裕介の三人展です。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が始まりました。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
埼玉チラシAY-O600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約300点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。同館の広報誌もお読みください。

西岡文彦さんのエッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。

○<こんばんわ。
埼玉県立近代美術館「版画の景色」へ本日参りました、現代版画が一度に見られとてもいい展示でした。お勧めのオリジナル版画挿入カカタログ特装版を求めました。
戴いたチケットがきっかけで、展示が見られ並びに貴重な版画が手に入れられました、ありがとうございました。
展示替えの時期にもう一度再訪しようかと思っております。

(Nさんからのメール)>

現代版画センターエディションNo. 86 木村利三郎「シカゴ」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
086_木村利三郎《シカゴ》木村利三郎
《シカゴ》1976年
シルクスクリーン(作家自刷り)
Image size: 53.5×41.0cm
Sheet size: 63.4×50.7cm
Ed.50  サインあり

パンフレット_02
メカス


◆国立近現代建築資料館で2月4日[日]まで「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s-1990s」展が開催中。磯崎新、安藤忠雄らの作品が出品されています。展覧会については戸田穣さんのエッセイをお読みください。
磯崎新「還元CLUB HOUSE」磯崎新
「CLUB HOUSE」
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:55.0x55.0cm
シートサイズ:90.0x63.0cm
Ed.75  サインあり
*現代版画センターエディション

ギャラリートーク「建築版画の世界」のご案内
植田実(住まいの図書館出版局編集長)× 石田了一(石田版画工房)× 綿貫不二夫(ときの忘れものディレクター)
司会:日埜直彦
日時:1月27日(土曜日)14時から
場所:文化庁国立近現代建築資料館
住所:〒113-8553 東京都文京区湯島4-6-15
入場方法:旧岩崎邸庭園からの入館となりますので、入園料400円(一般)が必要となります。

野口琢郎さんが「日曜美術館」に出演します
今週28日(日)放送のNHK Eテレ 日曜美術館のクリムト特集にVTRで出演します。
クリムト関係のテレビ出演は2回目、箔画やってると海外のアートフェアなんかで「まるでクリムトね、あはは」と笑われて通り過ぎて行かれる事もあり悔しい思いは何度もしましたが、クリムトのお陰でテレビに出られるので有り難いかもです 笑
恐らく2〜3分のVTRになるかと思いますが、今回は半笑いでモゾモゾ話さないように気をつけたつもりなので 笑 ぜひご視聴くださいませ、どうぞよろしくお願い致します。
NHK Eテレ 日曜美術館 「熱烈!傑作ダンギ クリムト
1月28日(日) 9:00〜9:45
2月 4日(日) 20:00〜20:45 (再放送)
(野口さんのfacebookより)

◆ときの忘れものは「Arata ISOZAKI × Shiro KURAMATA: In the ruins」を開催しています。
会期=2018年1月9日[火]―1月27日[木] ※日・月・祝日休廊
磯崎新のポスト・モダン(モダニズム)ムーブメント最盛期の代表作「つくばセンタービル」(1983年)に焦点を当て、磯崎の版画作品〈TSUKUBA〉や旧・筑波第一ホテルで使用されていた倉俣史朗デザインの家具をご覧いただきます。他にも倉俣史朗のアクリルオブジェ、磯崎デザインの椅子なども出品します。
版画掌誌第2号
版画掌誌第2号
オリジナル版画入り美術誌
2000年/ときの忘れもの 発行
特集1/磯崎新
特集2/山名文夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版:限定35部:120,000円(税別 版画6点入り)
B版:限定100部:35,000円(税別 版画2点入り)


◆スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
18駒込庭
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
ときの忘れものの小さな庭に彫刻家の島根紹さんの作品を2018年1月末まで屋外展示しています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

スタッフSの植田実×今村創平ギャラリートーク・レポート

スタッフSの植田実×今村創平ギャラリートーク・レポート

 読者の皆様こんにちは、当初は3連続更新を謳っておきながら、あれよあれよと掲載間隔が伸びに伸び、結局自分の連載枠である26日の記事を乗っ取る羽目になってしまいました、スタッフSこと新澤です。

 通常26日の記事では海外のイベントを紹介しているのですが、今回は11月16日に開催した、建築家の今村創平先生と建築評論家の植田実先生という豪華コンビによるギャラリートーク・レポートを送らせていただきます。

植田実×今村創平ギャラリートーク_02 今村創平先生(奥)と植田実先生(手前)
 お二人には当ブログでも記事を書いていただいています。

 今回のギャラリートークでは、現在ポンピドー・センター・メスで開催されている建築展「ジャパン-ネス Japan-ness 1945年以降の日本の建築と都市計画」についてお話いただきました。

 最初のお話は展覧会の開催地であるポンピドー・センター・メスについて。
 権威というかブランドに弱い日本人からしてみると、まずポンピドー・センターと聞いて「おお!」と思い、次いでその後ろに付いているメスに「んん?」となり、それが地方の分館と分かると「えぇー…」となりますが、それは了見の狭い見方。ドイツ国境に近いこの地方は古くから各地への交通の交点として発展しており、この地で展覧会が開かれるということは、すなわちフランスだけではなく、ヨーロッパ全体へ向けて日本文化が発信されているということだそうで。

metze_station メス駅外観。
 全幅300m以上、時計塔は高さ40mもある堂々たる建築物で、TVGも停車する主要駅です。
 ちなみにこの土地はドイツ領であったこともあり、この駅舎も建築様式はドイツ風。他にも仏独入り混じっているのがこの地方の特徴のようです。

 「Japan-ness」以外にも、先月の連載記事で紹介した「Japanorama」が現在開催されていますが、こうした日本について包括的な企画展をポンピドー・センターが行うのは初めてではなく、1988年にパリで日本のアバンギャルドを取り扱った企画展が既に開催されてことがあり、今回の企画展はその続きという意味合いもあるとのことです。

 上記の美術館の立地についてや展示内容について、今村先生には大量のスライドをご用意いただき、お話の間に次々とお見せいただきました。以下にその一部をご紹介します。

植田実×今村創平ギャラリートーク_03
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植田実×今村創平ギャラリートーク_30

植田実×今村創平ギャラリートーク_35 トーク終了後の記念写真。

 今展覧会については、今村先生に寄稿いただいた記事が10月14日のブログに掲載されています。是非合わせてお読みください。

 今年も残すところあと5日。このような文章にお付き合いいただいた上で書くのもどうかと思いますが、どうぞよいお年をお迎えください。

(しんざわ ゆう)

●今日のお勧め作品は、磯崎新です。
moca2磯崎新 Arata ISOZAKI
"MOCA #2"
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:46.5×46.5cm
シートサイズ:73.0×51.5cm
Ed.75  サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから


◆埼玉県立近代美術館で新春1月16日〜3月25日の会期で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が開催されます。
会員制による共同版元として現代版画センターは1974〜1985年に約80作家、700点のエディションを世に送り出しました。全国各地で展覧会、頒布会、オークション、上映会、講演会、パネルディスカッション等を頻繁に開きましたが、今回の展覧会では、その中から埼玉近美が選んだ菅井汲など45作家、約300点の作品と、11年間に発信された機関誌など資料が一部展示換えをしながら展観されます。
パンフレット_01


●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。

国立新美術館の「安藤忠雄展―挑戦―」は、大盛況のうちに終了しました。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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スタッフSの海外ネットサーフィン No.56「Japanorama. A new vision on art since 1970」

スタッフSの海外ネットサーフィン
No.56「Japanorama. A new vision on art since 1970」


 読者の皆様こんにちわ。多少涼しくなったかと思えば執拗にぶり返してきた熱気もようやくなりを潜め、秋とはなんぞやと言わんばかりに急に冬めいて行く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。周りがジャケットやコートを着ていても、自分だけは袖捲りのシャツ一枚で相も変わらず季節感がないこと甚だしいスタッフSこと新澤です。

 今回の記事では現在フランスのポンピドゥ・センター・メスで開催されている「Japan-ness. Architecture and urbanism in Japan since 1945(ジャパンネス、日本近現代建築展にみられる建築家によるドローイングの変遷)」をネタにさせていただこうと考えていたのですが、既に二週間前に同展覧会のカタログにも寄稿され、オープニングにも出席された建築家の今村創平さんが事細かに記事を書いてくださっているため、先週末から開催しているもう一つの日本関連の展覧会を、ポンピドゥ・メスと合わせてご紹介させていただきます。

20171026_1

 ポンピドゥ・センター・メスは2010年にルクセンブルグとドイツにほど近い、ロレーヌ地方のメスにオープンした美術館です。その笠のようなユニークな外見や、雨水を貯めて庭で再利用するなどエコロジーを意識したデザインは、建築家・坂茂とジャン・ド・ガスティーヌの日仏共同設計によるもの。
 名前の通りポンピドゥ・センターの分館であるこの美術館は、パリの本館より優先的に作品を都合してもらえる特権を有しており、併設の劇場やホールではショーや講演会、映画上映、コンサートなども定期的に行われ、現代美術の拠点として地方都市へ文化や経済を分散させるプロジェクトの成功例として評価されています。

20171026_3

 このポンピドゥ・センター・メスで今月20日(金)から来年の年3月5日(月)まで開催中なのが「Japanorama. A new vision on art since 1970(ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート)」。同時開催中の「Japan-ness. Architecture and urbanism in Japan since 1945」と同じく、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)との共催で、東京都現代美術館参事・長谷川祐子氏をキュレーターに、約100人・組の作家による350点あまりの作品を展示する大展覧会です。
 展覧会は1970年の大阪万博以降、戦後の欧米影響から自由となった日本の芸術、視覚美術を概観的に俯瞰することをテーマとしており、1995年の阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、2011年の東日本大震災等、各時代の出来事に合わせて変遷してきた日本美術の流れを各時代の作品を通してみる事が出来ます。
 ときの忘れものの取り扱い作家である赤瀬川源平草間彌生田中敦子横尾忠則の作品も出品されており、もの派や日本概念派等のムーブメントを個別に見るのではなく、70年代以降の日本美術史におけるそれぞれの立ち位置を俯瞰できる貴重な企画です。

(しんざわ ゆう)

ポンピドゥ・センター・メス展覧会公式サイト(英文)

国際交流基金展覧会紹介ページ

*画廊亭主敬白
駒込に移るときには極力皆さんに移転通知を出し、メールでもお知らせしたのですが、昨日もある女性の方から「青山に久しぶりに行ったのに無くて・・・ おたく移られたのね」と電話をいただきました。お知らせが行き届かなくてすいません。
海外の方もAOYAMA=Toki-no-Wasuremonoというイメージが強いようで、なかなか駒込が浸透しません。華やかなファッションの街から地味な住宅街に移転し、来る人もないのではと案じておりますが、昨日は秋田や金沢からのお客様も(嬉しいです)。二階図書室にある本はすべて売り物ですが、金沢からいらした本好きなUさんは、ベルグランのピカソのカタログや京都の銀紙書房のレア本まで本棚から発掘し、大枚6万円もお買い上げいただきました。感謝!

●図録を刊行しました
TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別)*送料250円


中村美奈子さんが瀧口修造にオマージュした文鎮を制作しました。
中村美奈子 文鎮こげ茶、赤、緑、オレンジの4色あります。
一個:大5,500円 小5,000円(税別)
二個組:10,000円(税別)
三個組:14,000円(税別)
紙ケース付、送料は一律500円(何個でも)。
瀧口ファンならずとも手元に置きたくなるような色彩豊かな佳品です。特別頒布中ですのでどうぞご注文ください。


●六本木の国立新美術館で「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]
オープニングのレポートはコチラをご覧ください。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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ギャラリー&編集事務所「ときの忘れもの」は建築家をはじめ近現代の作家の写真、版画、油彩、ドローイング等を扱っています。またオリジナル版画のエディション、美術書・画集・図録等の編集も行なっています。
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