アートフェア

一番人気は秋葉シスイ〜アートフェアアジア福岡2017

今年で3回目となるART FAIR ASIA FUKUOKA 2017に参加してまいりました。

櫛田神社_みくじ_600
初日8日の早朝、先ずは櫛田神社に参拝。
お正月に生涯初の「大吉」を引いたばかりなのに、今回再び大吉」!
こんな連続しての幸運を信じてよいのでしょうか・・・・・・

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第一回(2015年9月)は「絵はいいけれど値段が気に入らない」と言われ、
昨年第二回(2016年9月)は櫛田神社におすがりしたものの「利益あれど少なし」、しかし何となく手ごたえを感じ、今年こそはと博多に老夫婦で乗り込みました。

ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017
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会期:2017年9月8日[金] - 9月10日[日]

会場:ホテルオークラ福岡9階 
出品作品:コチラをご覧ください。

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昨年の御礼に加えて、留守を守るスタッフたちの健康祈願と、商売繁盛をお願いしました。
御神籤は50円なのですが、奮発して100円を入れて引きました。

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会場のホテルオークラ、ときの忘れもののブースは925号室

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部屋に入って、右から菅井汲草間彌生。ともに私たちのエディション作品です。

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今回は松本竣介を7点持っていきました。
アートフェアにはその画廊の一番良い作品を出すべきだというのが亭主の持論ですが、さすがに注目度は高く、昨年に続き、今年も売ることができました。

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九州が生んだ瑛九もベストコレクション3点を展示。

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ベッドの上方に秋葉シスイを2点展示。
今回も一番人気で、おかげさまで広島と柳川にめでたくお嫁入りいたしました。

2016のノクターンにご縁がなく新作を楽しみにしています。
今年もご縁なく・・・・

(芳名簿より)
芳名簿に書かれたメッセージは女性の方からですが、昨年に続き秋葉シスイの作品お目当てに来場されたのですが、一足違いで別のお客様に買われてしまい、残念がっておられました。
04_秋葉シスイ
秋葉シスイ《nocturne》
2017
油彩、カンヴァス
33.3x45.5cm(P8号)
サインあり

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全体としてはモノトーンの地味な展示になりましたが、年配のお客様からは「ここにくるとほっとするね」と褒め言葉だか、慰め言葉だかわからん感想をいただきました。

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ホテルオークラから直ぐの博多座ではちょうど玉三郎さんの公演があるらしく、ホテルですれ違いました(サインもらいたかったけれど・・・)

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初日の夜、博多座のロビーで恒例の歓迎パーティが開催されました。

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事務局の心遣いが溢れた和やかなパーティ。出展ギャラリー、作家はもちろん、地元の関係者も多数参加されました。

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主催者を代表して、Gallery MORYTAの森田俊一郎さんが挨拶。

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社長も亭主も華やかなパーティは苦手であまり出たことがないのですが、ここはフレンドリーな雰囲気で今年も二次会まで付き合いました。
撮影して下さったのは三年連続で応援にかけつけてくれた田村さんです。

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今年開廊20周年を迎えた大分のみさき画廊さんの親子と。
池田満寿夫山中現などの正統派の版画家を丁寧に扱っておられる姿勢には敬服しています。

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大阪からは今年もNii Fine Artsの新居さんが若い作家を引き連れて参加。
地元大分の国本泰英さん、富山から電車を乗り継いではるばる遠征してきた笠井遥さんとはゆっくりお話することもできました。
普段、若い作家にとんと縁のない亭主にはたいへん勉強になりました。

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新居さん(左)と、ギャラリー尾形さん(右)に囲まれて。
業界にほとんど付き合いのない私たちをアートフェアアジア福岡に誘ってくれたのが地元福岡のギャラリー尾形さんでした。

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福岡と東京に店をだしているContemporary HEISの平山さんと。
平山さんイチオシのユニークな木彫作品を制作する手嶋大輔さんに制作話を聞くことができたのも収穫でした。

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愛知県尾張旭市から出展のGALLERY龍屋さん(中央・金髪の人)と作家の皆さん。

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会場を変えて開催された二次会の司会は、東京から出展のKOKI ARTSさん。
もともとアメリカ育ちなので、海外に強く、今春のNYのアートフェアでもお世話になりました。

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現代版画センターのスタッフとして活躍、その後久留米で筑後画廊を経営している貝田隆博さんが今年も駆けつけてくれました。
アートフェアアジア福岡は、亭主と社長にとっては昔お世話になった方々とお会いできる貴重な機会となっています。

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鏡の上に展示した宮脇愛子の銅版と、左上の松本竣介「自画像」。
二点ともめでたくお客様のもとへ。「大吉」のご利益でしょうか。

会期中、メキシコでマグニチュード(M)8.1の大地震があり、多くの方々が亡くなりました。秋田県でもM5.3の地震があり、亭主が幾度となく通った大仙市では震度5強の大きな揺れだったとか。
12月に出展を予定しているアメリカ・マイアミではハリケーン「イルマ」が直撃しました。ひとごとではありません。
ホテルのテレビでそれら自然災害の惨状を見ながら、平和と安全な社会がなければ私たちの商売は成り立たないのだと痛いほど感じました。
被災地の皆さんには心よりお見舞いを申し上げるとともに、私たちはできる限りの支援をするつもりです。
〜〜〜
世界各地のアートフェアに参加してきましたが、成績(売上げ)の如何を問わず「来年も出たい」と思わせる条件とはなんでしょうか。
第一にフェアの質(ハイレベルな画廊、作家が出展しているか)
第二にフェアの発信力
第三にフェア事務局のフレンドリーな対応、が決め手になります。

福岡のフェアは規模も大きくはなく、集客力もまだまだの感じですが、フェア事務局の真摯でフレンドリーな対応は間違いなく第一級です。
業界付き合いのほとんどない私たちにとっては、東京はじめ各地の画廊さんと親しく話を交わせ、尊敬する画廊さんの見識を伺えるまたとない貴重な機会です。
今年も恙なく5日間(フェア前後の搬入・搬出を含め)を過ごせことに、あらためて感謝します。
来年も必ず出たいですね(ただし審査に通ればの話ですが)。

皆さん、ありがとうございました。

●本日のお勧め作品は駒井哲郎です。
komai_04_hana駒井哲郎
《花》
1965年
銅版(アクアチント)+手彩色
12.5×9.3cm
Ed.100  サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


埼玉県立近代美術館では15年ぶりとなる「駒井哲郎 夢の散策者」展が開催されています。
会期:2017年9月12日[火]〜10月9日[月・祝]
企画を担当された吉岡知子さん(同館学芸員)のエッセイ<企画展「駒井哲郎 夢の散策者」に寄せて―武田光司氏のコレクション>をお読みください。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017」に出展します。9月8日〜10日

世界各地で開催されるアートフェアが美術市場の動向を左右する勢いです。
その動きは日本にも及び、東京はじめ、大阪、名古屋、京都、神戸、札幌などでアートフェアが次々と開催されています。
この秋の先陣を切って九州・福岡でART FAIR ASIA FUKUOKA 2017が9月8日から開催されます。

ときの忘れものも参加します(今年で3回目の出展)。
最初(2015年9月)は「絵はいいけれど値段が気に入らない」と言われ、
二度目(2016年9月)は櫛田神社におすがりしたものの「利益あれど少なし」。
さて、今年は三度目の正直となるでしょうか。
老夫婦二人、手を携えて九州まで参ります。どうぞホテルオークラの925号室までおでかけください。

ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017
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会期:2017年9月8日[金] - 9月10日[日]


プレビュー 9月8日[金]11:00-18:00 ※招待者、プレス関係者のみ
一般入場  9月9日[土]- 10日[日] 11:00-19:00(予定)
会場:ホテルオークラ福岡9階 (福岡市博多区下川端町3-2)
主催:ART FAIR ASIA 実行委員会
出品:松本竣介難波田龍起秋葉シスイ瑛九 他

●福岡に持って行く作品の一部を紹介します。
ご来場予定の方で「こんな作品が見たい」というご希望がありましたら、遠慮なくお知らせください。何でもある、とは申せませんが、なるべくご要望に応えたいと存じます。
24松本竣介
《作品》
紙にインク、墨
Image size: 26.4x37.8cm
Sheet size: 27.6x39.0cm

nambata_50難波田龍起
《(コラージュ)》
1974
紙にグワッシュ、コラージュ
16.9×14.9cm
サインと年記あり

nambata_49難波田龍起
《(作品)》
1975
色紙に水彩
Image size: 22.0×20.0cm
Sheet size: 27.0×24.0cm
サインあり、裏に年記あり

nambata_42_morinonaka難波田龍起
《森の中の生物》
1997
銅版
22.5×22.5cm
Ed.100
サインあり
※レゾネNo.144(阿部出版)


04_秋葉シスイ秋葉シスイ
《nocturne》
2017
油彩、カンヴァス
33.3x45.5cm(P8号)
サインあり

09_ray秋葉シスイ
《ray》
2017
油彩、カンヴァス
33.3x45.5cm(P8号)
サインあり


このアートフェアには第1回から地元九州に敬意を表して瑛九を出品しています。今回も油彩、フォトデッサンの名品を持って行きます。
qei_sakuhin-b瑛九
《作品−B(アート作品・青)》
1935年
油彩(ボード)
29.0×24.0cm(F3号)
※山田光春『私家版・瑛九油絵作品写真集』(1977年刊)No.19

qei_photodessin-hukituke瑛九
《作品名不詳》
フォトデッサン+吹き付け
23.0×38.3cm
裏に《瑛九作 都》と記載あり

qei_140_work瑛九
《作品》
フォトデッサン
40.8×31.9cm

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●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第37回

野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第37回

ときの忘れものさんの移転お披露目会、ART OSAKA

先月7日は、移転されたときの忘れものさんのお披露目会に行くために日帰りで東京へ、建築家の阿部勤さんの設計された素晴らしい建築で、階段を上りながら作品を観る感覚はギャラリーというより小さな美術館のようでとても新鮮でした。

DSC_5977ときの忘れもの移転お披露目会にて


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綿貫さん曰く、作品によってはコンクリートの壁面に負けてしまうから、何を展示するのかギリギリまで悩んで大変でしたとの事でしたが、僕の作品に関しては、コンクリート壁に箔画は負ける事無く相性は良いように思ったのと、自然光が多く入るこのスペースならば箔の画面はきっと美しく輝くはずなので、来年開催させて頂く予定の個展が楽しみになりました。

7月7〜9日に開催されたART OSAKAにNii Fine Artsさんの部屋から出展させて頂きました。
11月末に京都個展をひかえている関係で、今回は作品数は少なかったのですが、
いつもこのホテルグランヴィア大阪での展示は日中自然光で輝く作品を観て頂く事ができるので嬉しくて、シンプルでも存在感のある展示ができたのではと思っています。

ART OSAKA展示風景1ART OSAKA展示風景


ART OSAKA展示風景2


ART OSAKA展示風景3


ART OSAKA展示風景4


昨年に続き、今回もART OSAKA用に画家の稲田早紀さんとのコラボレーション作品を一点制作しましたが、二回目という事で二人共少し慣れ、前回よりもクオリティを上げられた良い作品を作る事ができました。

稲田早紀さんとのコラボ作品「ひかりのこ」稲田早紀さんとのコラボ作品「ひかりのこ」


普段自分の作品制作に精一杯なのと、元々コラボレーションというものにあまり興味が無く、今後もよほど作りたいと感じない限りは積極的にする気は無いのですが、いつもと違うきっかけで新しい表現に繋がるという事は今までも数年に一度はありました。

Infinite#1野口琢郎
「Infinite#1」
2009年
箔画
37.9×45.5


例えば画像の作品、2009年作の「Infinite#1」(37.9×45.5)です。
この作品はまだ個人のお客様からの受注制作をお受けできていた頃、とある方に詩集の表紙用に海を描いて欲しいという依頼で、その方は波の表現に強いこだわりをお持ちで、何とか野口さんなりの新しい海の表現を見つけて欲しいとの事でしたので、かなり悩みましたが、その中で初めて箔を針で引っ掻いて波を描く事を思いついた、今に繋がるきっかけになった大事な作品です。
はっと思いつき、水を得た魚のように勢い良く針を動かしたあの時の感覚は今でもはっきり覚えています。

普段の作品制作の中でも、常に何か新しいものをと毎日試行錯誤はしていますが、苦しんでも何も出ない事の方が多くて、自分の思い付く事には限界があるので、柔軟な頭で、色々な人や芸術作品、旅などから刺激を受けつつ進化していければと思います。

ただ、今年は後厄年でやっと無事に抜けられると思っていたら、日常生活の中で色々な事が起きて集中力が分散してしまう事が多いのですが、集中力って胡麻のような粒を一粒一粒拾い集め、蓄積していくもののような感覚があって、若い頃は日々の出来事の振動ですぐに手のひらから弾け飛んでしまっていたけど、少し歳をとったお陰で全部弾けずにある程度は握りしめられるようになったのかと思っています、まだまだ甘ちゃんですが、がんばります。
のぐち たくろう

野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。

●今日のお勧め作品は野口琢郎です。
20170815_noguchi_23_HANABI-9野口琢郎
「HANABI #9」
2011年
箔画(木パネル、漆、金・銀・プラチナ箔、石炭、樹脂、透明アクリル絵具)
91×72.7 cm
サインあり

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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

●重要なお知らせ
現在、ときの忘れもののメールアドレスより、多数の迷惑メールが発信されています。
内容は、英文の求人広告と、詳細を記載したというウェブサイトへのリンクです。
ときの忘れものが日本のお客様に英文の、または件名が無記入のメールを送ることはありません。
info@tokinowasuremono.comから上記のようなメールが届いている場合は、絶対に開かずに削除してください。


◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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「アートフェア東京2017」出展レポート

アートフェアの時代になってきましたね。
香港ではアートバーゼルの活況が凄かったようです。
国内では最大規模の「ART FAIR TOKYO 2017」(会期:2017年3月16日〜19日)に、ときの忘れものも昨年に続き出展参加しました。
いつもならスタッフSが詳細なレポートを書いてくれるのですが今回はNYレポートで精根尽き果てたようで、ピンチヒッターの亭主からご報告いたします。
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会場入り口
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会場俯瞰

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入り口には長蛇の列

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プレビューには今までにない多数のお客様が来場

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スポンサーには近年評判の銘酒メーカーも

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ときの忘れものブース、正面の壁面

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ときの忘れものブース、右壁面

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ときの忘れものブース、左壁面

続いてアートフェア東京、ときの忘れものブースへ。瑛九のほんわりした板絵にそーとー惹かれ、しかし、背後の瀧口修造の藍色にはいきなり心をつかまれていたのであった。作家の、作品のふれ幅なども感じながら拝見。普段は工芸脳だから、こういう作品群には刺激されてしまうな💨>(関根昭太郎‏さんのtwitterより)

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ブースの他に、通路側にも一面をいただき、展示しました。

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4つの壁面に8作家の作品を出品展示したのですが、会場全体から見ると、地味な印象で埋没してしまった。

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今年は例年になく入場者も多く、アートフェアが定着してきた感がありました。
どのブースも活気があり、売上げも多かったようです。

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ときの忘れものは全体としてはパンチに欠ける展示になってしまいましたが、ありがたいことに植田正治は展示したほとんどが売れ、他に堀尾貞治、瀧口修造、秋葉シスイなどをお買いあげいただきました。

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翻ってフェア全体を見ると、個展にせよ、テーマ設定による展示にせよ、他のブースさんはいずれもリキが入っており、展示に工夫が見られ、一年をかけて周到に準備したあとがうかがわれました。

20170329_aft17_12ときの忘れものは、出品作品の選定、展示構成ともに中途半端になってしまい、その結果が正直に売上げに反映し昨年に比べて大きく落ち込んでしまいました。
若いスタッフ二人で闘った先日のNYのフェアの売上げにも及ばないわけですから、惨敗といえるでしょう。
反省しきりであります。

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ご来場いただいた皆さん、たくさんの差し入れありがとうございました(今まででこんなに差し入れをいただいたのは初めてです)。
また大枚はたいてお買い上げいただいたお客様には心より御礼を申し上げます。
納品までしばらくお時間をいただきますが、どうぞお許しください。

●今日のお勧めはスペースの都合で展示できなかったオノサト・トシノブです。
08オノサト・トシノブ
《Silk-2》
1966年 シルクスクリーン
32.0x40.0cm
Ed.120 Signed
※レゾネNo.20

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スタッフSの海外ネットサーフィン No.49「ニューヨーク美術館巡り」

スタッフSの海外ネットサーフィン No.49
「ニューヨーク美術館巡り」


 読者の皆様こんにちわ。通例であれば今月頭に開催されたart on paperのレポートを掲載する所ではありますが、今回は既に光嶋裕介さんと野口琢郎さんというお二方によりフェアのレポートは万全。今更自分が何か書いたところで蛇足にしかなりそうにありません。ですが、こんなこともあろうかと(言うわけではまったくありませんでしたが)今回は社命によりフェア終了後に自分だけ滞在を延長し、美術館巡りを4日ほど堪能させていただきましたので、そのことについて書かせていただこうと思います、スタッフSこと新澤です。

 草間彌生堀尾貞治もインスタレーションを出展したアーモリーショーのサテライトフェアであるart on paper、出展画廊の数も100以下とあって来場者数もどこまで稼げるのか…と、開始前はやや不安でしたが、光嶋さんと野口さんが書かれている通り、自分が今まで参加した中規模フェアでは体験したことがない人の入りと売り上げを記録し、サンタフェの悪夢を払拭して終わることができました。来年も是非ともまた参加したいところですが、ニューヨークは最先端の街だけあって流行り廃りが異様に激しいらしく、今後の参加についても内容は十分に吟味する必要がありそうです。

 人生二度目の来訪となるニューヨーク、初めて来た時は自由の女神像とエンパイアステートビルを昇り、セントラルパークを散歩するだけで終わってしまいましたが、今回は4日の自由時間を使って満喫させていただきました。

■自由行動1日目

1週間お世話になったアパートからチェックアウトし、まず最初に向かったのは滞在先だったLower East SideにあるAnthology Film Archives。ときの忘れもので作品を取り扱い、またちょくちょく上映会を行っているジョナス・メカスが設立した映像芸術の殿堂です。自分は楽観的にここに来ればメカスさんに会えるか繋ぎを取ってもらえるだろうとお気楽に考えていたのですが、そもそもここ、午後は一般公開していませんでした。しかもメカスさんは私書箱こそここに置いていますが、訪れるのは一週間に一度あるかないかという程度、勿論閉館中に突然訪れたギャラリスト(どう見てもただの旅行者)のために連絡を取ってくれることもなく、結局日本から持ってきたお土産を職員さんに預けるだけで終わってしまいました。

Anthology Film ArchivesAnthology Film Archives外観

 自分の見通しの甘さで出鼻を挫かれましたが、気を取り直して移動を再開。最初は複数の路線が同じプラットホームに停車するせいでエラく複雑に思えたマンハッタンの地下鉄ですが、よくよく確認するとホテルまでは最寄駅から乗り換えなしで向かえることに気付き、気が楽になりました。
 今回自分が宿泊したのはPaper Factory Hotelという、読んで字のごとく元々は製紙工場だった建物をホテルに改装した所で、場所はマンハッタン島の東、ロングアイランドに位置しています。自分は価格とマンハッタン島までのアクセスでこのホテルを選びましたが、中々に洒落たデザインで部屋も広々としており、快適に過ごせました。部屋に冷蔵庫がないことと、シャワーヘッドが固定式だったことだけは減点材料でしたが。

pfhPaper Factory Hotelロビー

 ともあれ無事にチェックインも終わり、荷物も部屋に押し込めて身軽なった所で早速ニューヨーク探索に出発です。ホテルを出た時点の時刻は午後2時。流石に美術館を2ヵ所巡るには時間が足りないと、この日はフランク・ロイド・ライト設計のグッゲンハイム美術館に行きました。
 今日世界各地に展開し、自分の連載でもビルバオニューヨークを取り上げたことのあるグッゲンハイム美術館。今まで話題にしておいて何ですが、実物を訪れるのは今回が初めてです。世界の近代美術を牽引する美術館、その第一印象は「以外と小っさい」と身もふたもないないものでした。
 ちなみに以前の連載記事で使用した美術館の画像と、今回自分が撮影した画像を比べるとこのような感じ。

RIMG0092_2以前の記事で使用した画像
RIMG0092今回自分が撮影した画像

 撮影技術がいかに人の認識を騙すか、大変良く分かりますね。
 ともあれ木枯らしが吹きすさぶ中でいつまでも外にいるワケにもいかず、とっとと館内に入ると、外観のイメージとは正反対の広々とした空間が。

RIMG0096 グッゲンハイムの特徴である吹き抜け構造。
 ここで2013年に元永定正の《作品(水)》が展示されたのかと思うと、感慨深いです。
 ……自分はブログの記事で取り上げただけで何の関わりもないのですが。
RIMG00972017年2月10日から9月6日まで開催中のVisionaries: Creating a Modern Guggenheim

 チケットを購入して緩やかな登り坂を上ると、いきなり大量かつ大型のワシリー・カンディンスキーの油彩に迎えられ、ゴッホ、ピカソ、シャガール、ジョアン・ミロ、クロード・モネ、パウル・クレー、ジャクソン・ポロック等々、自分のような不勉強な人間でも知っている巨匠の作品が立て続けに展示されていました。勿論華々しい作品が多数ありましたが、中でも自分が気に入ったのは以下の作品(?)です。

RIMG0140 ゴッホが1888年半ばにジョン・ピーター・ラッセルに宛てた手紙。
 友人に向けて手紙を書こうと思う度、制作に気を取られてしまうと書きつつ、《種をまく人》や《少女の頭》のスケッチが描かれており、ゴッホの創作意欲の高さが窺えます。

RIMG0133 螺旋通路の一番上からの一枚。
 欧米人向けにデザインされているわりに手すりが低く、高所恐怖症の自分は下を覗き込んだ瞬間に腰砕けになってしまいました(シンガポールからまったく進歩がないですね)。この写真を撮った後は通路の外側の壁(作品展示側)に沿って下まで降りました。作品鑑賞中に前を横切ってしまった皆様、申し訳ございませんでした。

 この後は他の美術館を覗くには時間が足りず、かと言って早々にホテルに引っ込むのも勿体無い。ではどうするかとボケっとセントラルパークのベンチに座り込むこと十数分。タイムズスクエアまで徒歩で行けばニューヨーク探索できて時間も潰せると結論し、レキシントン通りを延々南下してみました。
RIMG0162
RIMG0160
RIMG0165 トランプ・タワー入り口。
 建てた本人はあれだけ好き勝手やってるのに、よくまだ襲撃されてないなと物騒な考えが過ったり。
RIMG0169 聖パトリック大聖堂。
 スカイスクレイパーの谷間(というほどのこの建物も背は低くないですが)にこのような中世的外観の建物があるのもニューヨークならではというイメージ。
RIMG0170 聖パトリック大聖堂の斜向かいにあるロックフェラーセンター。
 日本人の悲しい習性故か、ランドマークを見るとつい撮影してしまいます。
RIMG0176 先日訪れたばかりのタイムズスクエアに無事到着。

 この日の夕食はネットで評判のハンバーガーチェーン、SHAKE SHACKに行ってみました。
 結論: ネ ッ ト の 評 判 を 鵜 呑 み に し て は い け ま せ ん 
 大層な評判で行列も凄かったので味も期待したのですが、自分にしてみればかけた時間に見合うとは思えませんでした。ちなみにこのバーガーチェーン、日本にも進出しており、先日出展したアートフェア東京の会場である東京国際フォーラムと、画廊のある外苑前にも支店があります。その内こちらも行ってみようと計画中です(懲りてない)。

■自由行動2日目

 前日の夜にホテル近く(徒歩10分)の大型スーパーで購入したバニラファッジ味とシナモンロール味のシリアルバーという、健康に良いのか悪いのか判断に苦しむ逸品で朝食を済ませた後、まずはフェアで内間作品を購入いただいた方へ雨が降る中作品の納品へ向かいました。フェア期間中も自由行動中も、冷え込むことはあってもずっと晴れていたというのに、作品を届けなければならないこの日、この時だけ雨でした。納品が終わって外に出たら止んでました。God damn!
 気を取り直して現地在住の知人と落ち合い、韓国人街で焼肉三昧の昼食を堪能した後は、昨日のグッゲンハイムと並ぶニューヨークアートシーンの顔役、MoMAに向かいました。

RIMG0179西53番通りと西54番通りの間にあるMoMA。
この画像は53番通りから撮影。通りが狭くて全景は撮影できませんでした。
RIMG018054番通り側の入り口。
RIMG0182日本の建築家・谷口吉生の設計した新館が奥に見える彫刻庭園。
残念ながら展示替え中で庭園は立ち入り禁止でした。

RIMG0187この時に開催していた企画展は"Francis Picabia: Our Heads Are Round so Our Thoughts Can Change Direction"。
長くて9年、短くて3年。同一作家と思えない目まぐるしいスタイルの変化で有名な作家の初期から晩年までの作品を1フロア使って展示していました。
RIMG0188印象派の時代(1902年-1909年)

これが
RIMG0190機械の時代(1915年-1924年)

これや、
RIMG0199透明の時代(1927年-1932年)

これを経て、
RIMG0209(非具象の時代)(1945年-1951年)

最後にこう。
……人の意識の変遷って凄いなぁ。

常設展の方ではグッゲンハイム同様、知った名前がズラリと並び、なるほど世界に名立たるとはこういうことかと実感させられました。そんな中で、そこここに日本人作家の名前を見つけることができ妙に嬉しく感じました。

RIMG0295野口琢郎さんの師事していた写真家・東松照明
RIMG0297アーモリーショーでのインスタレーションの他、日本とアメリカでの個展開催と衰えを知らぬ草間彌生
RIMG0307自分が存在した日付を淡々と記録する河原温
RIMG0312来月22日から町田市立国際版画美術館で個展「HANGA JUNGLE」が開催される横尾忠則
RIMG0319赤瀬川原平らと芸術集団ハイレッド・センターを結成し、60年代以降の日本のコンセプチュアル・アートに大きな影響を与えた高松次郎

大量と呼んでもまだ足りない作品の数々。呑気に観て回っていたら時間が足りず、全てを見る前に退館時間となってしまいました。

 この日の晩は、ときの忘れもの同様にart on paperに出展されていたhpgrp galleryの戸塚さんにお誘いいただき、MoMAのすぐ近くに居を構える、こちらもart on paperに出展されていたRonin Galleryの棟方志功展のオープニングにご一緒させていただきました。戸塚さんに色々な人をご紹介いただいたのですが、最後に紹介していただいたのは何と元ジャパンソサエティの手塚さん。アメリカはこんなに広いのに、人の縁の何と身近なことか。

 ここ最近はジャンクフードが続き、野菜が足りない! と体が訴えている(ような気がしたので)この日の夕飯はスーパーのサラダバーでした。ただしパスタとマッシュポテトとドレッシング山盛りの。何やら自分自身に詐欺を働いている気がしないでもありませんが、美味しかったので問題はないはずです。

■自由行動3日目

 昨日の雨のち曇り空が嘘のような晴天の下、本日最初に向かったのは、アメリカ美術の専門・ホイットニー美術館です。

whitney ホイットニー美術館全景。

 2017年はホイットニービエンナーレの開催年なのですが、間が悪く開催は3月17日から。
 5階と6階がビエンナーレ設営のため閉鎖されているせいで入館料はやや安くなっていましたが、少しも得した気分になれませんでした……が、屋上からの展望に一気に気分が晴れました。我ながら単純極まりない。

RIMG0368 周辺にはスカイスクレイパーがないため、かなり先まで見通せました。
何よりこの空の青!

 展示よりも天気に気を良くしてもらい、アンディ・ウォーホルジャスパー・ジョーンズエドワード・スタイケン等の作品を見て回った後は、天気が良いからと調子に乗って徒歩でハドソン川沿いに前日お世話になったhpgrp galleryへ。事前連絡もなしに訪ねたせいで戸塚さんとは入れ違いになってしまいましたが、写真家エヴェレット・ケネディ・ブラウンが日本・相馬市の伝統行事を撮影した作品シリーズ「Japanese Samurai Fashion」を堪能させていただきました。

 この後は今回の延長滞在のメインイベントであるチェルシー画廊街巡りに繰り出しました。
 亭主からはここいらの画廊に名刺を渡して繋ぎを取ってくるように言われていたのですが……いざ実際に画廊を訪ねてみるとどれもスケールが違いました。最初に入ったガゴシアンギャラリーがサイズでは一番大きかったのですが、展示スペースは区民体育館に匹敵するどころか収められそうな空間が2つ用意されており、展示してある作品も最小で100号以上と、青山の狭小画廊とは文字通りスケールの桁が違っていました。

RIMG0407 ガゴシアンギャラリー外観。
 あまり大きくないようにも見えますが、丁度写っている通行人と比較してもらえば、実際のサイズが分かると思います。
RIMG0409 展示スペース。
 やはり人が写っていないと錯覚しそうなほど広々としており、贅沢な空間の使い方がされています。

RIMG0416 こちらは以前ビーコンの方を記事にしたDIA Foundationのチェルシー支部が開催していた菅木志雄展。
 6点中5点は60年代から70年代に制作された作品でしたが、この写真に写っている"Law of Halted Space"はこの企画のために2016年に制作された最新作です。

 これ以外にも複数の画廊を見て回りましたが、どこも元は倉庫街という特性を活かしてスケールの大きい展示を展開していました。しかしここまでデカい作品ばかりだと買い手が付くのだろうかなどと疑問に思いましたが、ある撮影禁止の画廊では最小でも短辺2mはある大型作品10点が完売となっており、金も土地もある所にはあるんだなーと思い知らされました。
 及び腰で名刺を配りつつギャラリーを巡って右左、ケースに残っていた名刺が無くなる頃には時間は18:00、アメリカの画廊の終業時刻なりました。

RIMG0446夕暮れ時のチェルシー画廊街。
ハイラインの上で休憩中に撮影しました。
この一見うらぶれたビル街が、実は超高額な美術品を扱う画廊通りというのは、分かっていても中々に妙な感じです。

この日の晩御飯は再びのジャンクフード。いかにもアメリカンなバーガーチェーンでセットメニューを注文したら、出てきたのはドリンクとバーガーの包みのみ。付け合わせのポテトは? と思いつつ包みを見ると妙に分厚い。まさかと包みを開いてみたら、そこにはパテと一緒にバンズに挟まったポテトフライが。 そ う き た か 。
まぁたまに自分でもやってることだしと思いなおして美味しくいただきました。

■自由行動4日目

 帰国日は朝から空港に向かわなければならないので、実質最終日。
 この日は終日メトロポリタン美術館を探検するつもりで朝から行動開始。
 そういえばイタリア料理的なピッツァは食べたけど、ジャンク的なピザはまだ食べていなかったなぁと、日本で言えば立ち食い蕎麦屋的な雰囲気のあるピザ屋に入店。ピザ2切れと付け合わせにフライドポテトを注文したら、どう見てもピザが付け合わせにしか見えない山盛りのポテトが出てきた。改めてメニューを確認してみると、ピザ一切れよりポテト一皿の方が高かった。何故毎回こうも自分はやらかしてしまうのか…結局残すのは勿体無いのでケチャップとマヨネーズとマスタードと塩胡椒を駆使して完食しました。おかげで最終日なのに夕飯はコンビニで購入したサンドイッチで足りました。ホント何やってるの自分。
 とにかく、お腹も膨らませたのでメトロポリタン美術館へ出発。

RIMG0451 メトロポリタン美術館外観。
 何故か記憶では正面エントランスがセントラルパークと向き合っていたのですが(実際にはエントランスの裏手がセントラルパークです)、さて何と混同していたのやら。

 15の夏にここを通り過ぎた時には、たしか大恐竜展とかやってたなぁ見たかったなぁと回顧しながら、チケットを購入してまずはエジプト美術から見学を開始。
 時間もあるし色々見て回ろうと気楽に構えていたのですが、世界最大級という規模を軽く考えていました。もう見ても見ても全然終わりがありません。最初から全部見ようとは思っていませんでしたが、結局エジプトとアジア系、アメリカ区画を見た時点でギブアップ、ヨーロッパ区画は流し見て近代美術区画を見て終わりました。

RIMG0460 エジプト区画とアメリカ区画の間にあるデンドゥール神殿。
 神殿の壁画とかならともかく、神殿そのものを常設展示するとか発想が色々とおかしいと感じるのは自分だけでしょうか?

RIMG0456 パピルスコーナーにあったヒエログリフの説明書き。
 今までヒエログリフはどうしてあんなイラスト然としているのに言語として成り立つのか不思議でしたが、なるほどここまで崩せばハングル語辺りとそう変わらないなと納得。
 でも最後の一文字は崩したにしても無理があると思う。

RIMG0462 続くアメリカ区画では美術品というより家具や各時代のアメリカの生活を紹介するように住宅の再現例が多数設営。
RIMG0466 その再現された室内の一つは何とフランク・ロイド・ライトの"Little house Living Room"。
 全然小さくないと思った自分は悪くないです。

RIMG0468 こちらもアメリカ区画の一部。
 この画像では見えにくいですが、延々と続くショーケースの中に椅子、テーブル、チェスト、時計、食器等が大量に展示されており、ここだけで1日どころか1週間は見ていられます。

RIMG0502 ヨーロッパ区画の一部の見取り図。ここだけでもそこらの美術館には到底及ばない作品の数々が収蔵されていますが、これでもほんの一区画です。

 最後の方は最早意地で現代美術区画を見て回り、ギリシャ、ローマ区画はスルーして今回のメトロポリタン美術館探検は終了としました。
 終わりが見えないことでここまで疲労させられるとは正直思っていませんでした。
 次に来る時は3日程の長期計画で攻略しようと思います。

 これにて当初見て回ることを計画していた場所は全て巡ったのですが、最後に一か所、フェアの最中に来場者の方に、野口琢郎作品に因んで勧めてもらったノイエギャラリーへ。

RIMG0543 街角の建物の一角を使ったこの美術館はドイツとオーストリア作家の作品を専門に扱っており、クリムトもその中に含まれているのがお勧めされた理由です。
 なるほど確かに《金の女》は野口さんの作品の引き合いで出される煌びやかな華がありました。残念ながら館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、メトロポリタンでの疲れを癒す傍ら、ゆっくりとクリムトの作品を堪能しました。


 最後にご紹介するのはウォールストリートジャーナルに掲載されたart on paperの広告と、アーモリーショーに出展された草間彌生のインスタレーションの紹介記事です。
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 最初にも書きましたが、art on paperの報告は前出の野口さんと光嶋さんの記事をご覧ください。

野口琢郎さんのレポート

光嶋裕介さんのレポート

 この記事を書いている時点でアートフェア東京も終了し、ときの忘れもののアートフェア出展ラッシュもようやく一段落しました。今後は10月のArt Taipei、12月のArt Miami、1月のシンガポールのフェアに出展を申し込む予定となっております。

(しんざわ ゆう)

◆スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。

小野隆生の素描作品

ただいま開催中の「アートフェア東京 2017」にときの忘れものも出展していますが、一昨日16日夕方からのプレビューには、驚くほどのお客様が来場されました。
私たちが参加した国内のフェアでは今までで一番の賑わいでした。
aftokyo1開幕して間もない頃の通路、混んでます。
おかげさまで開場3分で、著名なコレクターTさんに植田正治のビンテージ・プリントをお買い上げいただきました。

aftokyo2
ときの忘れもののブースのある通り、いつもなら奥まで見通せるのに、今回のプレビューは大盛況。

昨日(一般公開)は平日(金曜)にもかかわらず、結構な人出でときの忘れもののお客さまたちー弘前のKさん、仙台のKさん、福岡のNさんetc.,ーも多数いらっしゃいました。
飲み物、お菓子など差し入れもたくさんいただきました。ほんとうにありがとうございます。
詳しくは後日スタッフSがご報告しますが、<アートフェア東京 2017>は今日と明日の二日間です。珍しく亭主の体調もよく、会場で終日店番しております。どうぞお出かけください。

画廊では「小野隆生コレクション展」を開催しています。画廊の店番は社長です。
今回のプレスリリースにはうっかり<油彩、テンペラ、ドローイングなど>と書いてしまいました。
小野さん自身は「素描」と言っています。

ono47《夏の日の影》
1990年
コンテ、紙
197.0×108.0cm
サインあり


日本にあまた画家はいても「素描作品」だけで堂々たる個展を開ける作家はそうはいないでしょう。
20160902_ueda_1
1991年10月MORIOKA第一画廊・舷における「小野隆生展」にて
画廊主の上田浩司さん(左)と亭主(右)
撮影:梅田裕一

上田さんは小野さんが帰国するたびに「絵が出来たらいつでもいいから送って、個展を開くから。」と言っていたらしいのですが、待てど暮らせど絵は来ない。
しびれを切らして(かどうかは定かではありませんが)上田さんが提案したのが、特大サイズの素描連作。サイズはご覧の写真の通りです。

ono52《そして北へ行く》
1995年
木炭・紙
100.0×70.0cm
サインあり


ono44《真夏の赤い雲 IV》
2008年
木炭・紙
108.5×76.5cm
サインあり


ono42《肖像 97-4》
1997年
木炭・紙
71.3x60.4cm
サインあり


ono43《肖像図 98-9》
1998年
木炭・紙
70.0×50.0cm
サインあり


ono48《肖像図 98-10》
1998年
木炭・紙
70.0×50.0cm
サインあり


ono45《真夏の赤い雲 VI》
2008年
木炭・紙
76.5×56.5cm
サインあり


ono46《真夏の赤い雲 VIII》
2008年
木炭・紙
76.5×56.5cm
サインあり


小野さんのコレクターである荒井由泰さんの「マイコレクション物語第5回」から少し引用してみましょう。
〜〜〜
(略)素晴らしいアーティストとの出会い(縁)があった。小野隆生である。彼は舟越の1歳年上で、舟越と同じく岩手県の出身である。彼は20代のはじめにイタリアに渡り、絵画の勉強をしている。その後絵画の修復も学び、修復の仕事もしていた。1976年に銀座の現代画廊で最初の個展を行い、80年代以降は銀座のギャラリー池田美術等で個展を開催してきた。私にとっては無名の作家であった。ときの忘れものの綿貫さんの強力な推薦があり、開催の運びとなったが、彼の描く不思議な雰囲気の存在感のある人物像は私を魅了した。アートフル勝山の会での最初の企画展は1995年で新作のコンテやテンペラとともに、ときの忘れもの・盛岡第一画廊・アートフル勝山の会で共同エディションして制作した版画集(4点セット、限定35部)も展示した。この版画集が小野隆生の最初の版画集でもあった。小野夫妻を囲む記念レセプションでは小野の追求するダンディズムも含め、彼の魅力的な人間性にも触れることができ、大フアンとなった。以後1997年、1998年、2003年と計4回の企画展を開催したが、それとともに私のコレクションも充実していくことになる。
(2012年8月21日ブログ 荒井由泰「マイコレクション物語第5回」より)
-7 95小野展11995
小野隆生新作展
左から綿貫令子、三上豊さん(現和光大学教授)、小野隆生夫妻、西田考作さん(奈良・西田画廊)、中上光雄・陽子さんご夫妻、荒井由泰さん

-7 95小野隆生新作展21995年
小野隆生新作展
中上邸イソザキホール


ono39《画像 6-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり


ono40《画像 7-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり


ono41《画像 8-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり


ono49《画像 10-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり


ono50《画像 11-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり


ono51《画像 12-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり


ono38《肖像 96-15》
1996年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり

今回の展覧会では会場の制約もあり、素描は1点しか展示していません。
(実際の展示の様子はコチラをご覧ください。)
ご希望の方は、事前にご連絡いただければ、大きな素描作品も倉庫から運びますので、遠慮なくお知らせください。

◆ときの忘れものは「小野隆生コレクション展」を開催しています。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊
201703_ONO
岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977〜1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。1976年銀座・現代画廊で初個展開催。資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画による肖像画を制作をしています。2008年には池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
本展では、小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点をご覧いただきます。

小野隆生の切り抜き作品

本日夕刻より「アートフェア東京 2017」が始まります(プレビュー)。
一般公開は明日17日〜19日までです。

遠路上京される方や、海外からの方も多く、大阪のNさん、京都のOさん、山口のTさん、台湾からはKさんなどなど、皆さんアートフェア東京の前に画廊にも立ち寄ってくださいました。ありがとうございます。
今日からは、画廊(小野隆生コレクション展を開催中)には社長が、アートフェア東京の会場には亭主が詰めて皆様のご来場をお待ちしています。
幾度も宣言しておりますが、亭主は難聴で、もの静かなお客様のお話はほとんど聞き取れません。亭主がとんちんかんな受け答えをしたら、必ずそばに通訳がわりのスタッフがついておりますのでそちらにお声をかけてください。特に数字(金額)については亭主ではなく、スタッフにご確認くださいますようお願いいたします。

小野隆生の作品について時代や技法別にご紹介しています。
小野はキャンバスの平面作品と並行して立体的な切り抜き作品も制作しています。
実物よりはるかに巨大な肖像画であったり、これも実物よりはるかに大きい靴、帽子などの「断片」シリーズといわれる作品です。
05
この切抜き大作がどのくらい大きいかはこの作品が出品された2008年の池田20世紀美術館での展示をご覧ください。

小野は1971年にイタリアに渡り、一時ローマの国立美術学校で彫刻を学んでいます。
1976年の銀座・現代画廊(洲之内徹主宰)の初個展では油彩でしたが、その後はテンペラに移ります。1990年前後から、板を電導ノコで人型に切り抜き、それを画布で包みこむようにしたテンペラ作品を制作しました。その後、板に直接テンペラで描画する方法に移行します。
この「切り抜き」連作は岩手県立美術館や資生堂アートハウスに収蔵されていますが、今回展示する「発掘と調査の日に」は小野の肖像画連作の中でも最も重要な位置を占める作品です。

ono09小野隆生《夏の日の午前の断片》
1991年
テンペラ・板
17.0x54.0cm
サインあり


ono11小野隆生¥《発掘と調査の日に》
1998年
テンペラ・板
175.0x176.0cm
サインあり


ono10小野隆生《断片 98-XVII》
1998年
テンペラ・合板
48.0×81.0cm
サインあり


ono12小野隆生《隠された危険な関係》
1998年
テンペラ・板
37.0×73.3cm
サインあり

かつて小野が語った夢の一つに「教会まるごとをやりたい」というのがありました。
クリスチャンでもない小野はルネッサンス時代の巨匠たちの教会を埋め尽くす壁画、天井画に挑みたいに違いありません。

●「小野隆生の絵を銀座の資生堂ギャラリーで見たのは、もう10年ほども前だろうか。覚えているのは絵を目にした瞬間に私の足が、すこし震えたことである。」
(大倉宏『「貴種」に正対する目』より)

●「オブジェと人物。私はある時、小野作品に対して、この双方に同じような眼差しを向けていたことに気付かされたのです。たしかに、人物を描いたものは、肖像画の体裁を成しています。でも、ある特定の人物の姿をとらえた、いわゆる肖像画とはちがってモデルがなく、その人物の性格や感情が見る側に直接的に伝わることはありません。そのためか、画家の頭の中で静かに熟成された人物像は、どこか凛とした佇まいの静物画(オブジェ)を思わせるのです。」
池上ちかこのエッセイより、2009年05月09日)

●「小野作品には、キャンバス作品にも何処か未完成な感じがあるが、この未完成さが日本絵画の伝統を継承する最大の特徴ではないかと思う。」
小泉清のエッセイより)

●「久しぶりにコレクションの肖像画を並べてみた。ふと、これから「小野隆生はどこへ行くのだろうか?」との想いがよぎった。イタリアの片田舎のゆったりとした時間のなかで描き続けられる肖像画が、グローバル経済の中で揺れ、少子高齢化社会を迎え閉塞感のある日本とどのように関わるのか?また、日本のアイデンティティが問われ、日本にとって文化こそ最後の砦になるかもしれない時代にどのように関わるのか?・・・私にとって興味津々だ。コレクターの一人として、こらからも小野隆生という風に吹かれて、今という時代を一緒にゆっくり歩いていこうと思う。」
荒井由泰のエッセイより、2007年4月26日)

◆ときの忘れものは「小野隆生コレクション展」を開催しています。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊
201703_ONO
岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977〜1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。1976年銀座・現代画廊で初個展開催。資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画による肖像画を描き続けています。
2008年には池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
本展では、小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点をご覧いただきます。(実際の展示の様子はコチラをご覧ください。)

野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第32回

野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第32回

ニューヨークでのart on paperを終えて

2月28日、ニューヨークでのアートフェア、art on paper出展の為に出発、成田でときの忘れものスタッフの新澤さんと松下さんと合流し、ANAでJFK空港まで乗ったのですが、松下さんがエコノミーが満席でビジネスクラスにアップグレードになり、野口さんどうぞと譲ってくださったので、お言葉に甘えて人生初のビジネスクラス乗りました!
座席が広く、リクライニングは水平までできて食事は豪華!ちょうど腰痛がキツくなっていたので、なんとも快適な空の旅でした。
今後自腹でビジネスクラス乗る事なんてまず無いと思うので、有り難い棚からぼた餅でした、松下さん本当にありがとうございました。

01_ビジネスクラスの食事ビジネスクラスの食事


到着後、初日の晩御飯はちょうどニューヨークに来られていた、シンガポールで通訳でお世話になった柳さんと合流して中華を食べました。
今回の宿はアパートで、夜に建築家の光嶋さんも合流して男4人の共同生活が始まりました。
アパートは快適でしたが、周りがチャイナタウンなので、初めはアメリカなのかアジアなのか何処に来たのかわかりませんでした 笑

02_アパートの部屋アパートの部屋


02_初日、柳さんとの食事初日、柳さんとの食事


3月1日、昼から展示作業、雨でしたが暖かい日でした。
夜7時に展示終了、とても個性豊かなブースになりました。

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04_ときの忘れものブース1ときの忘れものブース


05_ときの忘れものブース2


06_ときの忘れものブース3


3月2日、この日は夕方6時からVIPだけのプレビューだったので、昼前から夕方まで一人で少し観光しました。
MoMA→セント・パトリック大聖堂→せっかくなのでタイムズスクエア付近を少し歩き→ホイットニー美術館に行き、会場へ。
6時にプレビュー開始、今まで主にアジア圏のアートフェアに色々と参加させて頂いた経験では、VIPプレビューはそれほど混雑しないイメージだったのですが、このart on peparはまだ新しいフェアなので、とにかくスタートを盛り上げる為に集客優先でVIPチケットをかなり多く撒いたそうで、6時のオープンと同時にもの凄い勢いで来場され、あっという間に大混雑状態で、とても活気がありました。

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08_MoMAMoMA


09_セント・パトリック大聖堂セント・パトリック大聖堂


10_セント・パトリック大聖堂内部セント・パトリック大聖堂内部


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12_ホイットニー美術館からの景色1ホイットニー美術館からの景色


13_ホイットニー美術館からの景色2


14_ホイットニー美術館からの景色3


自分の作品は3点展示していて、スペースの都合上縦積みの展示で少し位置が高めなのですが、そこに光によっては暗めに見えてしまう青い「Quiet hope」を展示したので、ちょうどライトに反射して美しく輝き、これは遠くからでも目に着きやすいかなと思っていたら見事的中、さらに入り口からの人の流れが自分の作品が目に入る方向だったので、「歩きながら美しいブルーが目に入ったよ」というお客様が多くおられ、嬉しい言葉もたくさん頂けました。

15_会場入口に行列会場入口に行列


16_プレビュー風景プレビュー風景


17_プレビュー風景2


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3月3日、一般公開の初日、昨日の大混雑に比べるとさすがに来場者数は少なかったですが、アメージングだ、美しいと嬉しいお言葉もたくさん頂けました。
開場前には光嶋さんオススメのパスタラミサンドのお店、KATZ'Sに行ったのですが、その肉量がもの凄く、初めは美味しいけど完食は無理でした、、
この日からニューヨークは急に寒くなり氷点下でした。

19_KATZ'SKATZ'S


3月4日、一般公開2日目、土曜日なので午後から来場者数はかなり多く、ときの忘れものブースも一日バタバタしていました。
そして自分の一番大きな作品「Quiet hope」を購入頂く事ができ、とても嬉しかったです。夕方に持って帰られたので、残り2点の配置を変えました。

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夜、光嶋さんが明日の夜は一緒に晩御飯を食べられないという事で、せっかくニューヨークに来たのだから一度タイムズスクエアまで行ってミーハーにみんなで記念写真撮って飯を食おうという事になり、ちょうどフェア終了間近に来られたNY在住の大山さんがお店を探してくださり、車に乗せて頂いて、雰囲気の良い店でイタリアンを食べる事ができました。
当初4人でタイムズスクエアまで来て適当に店を探そうと思っていたのですが、この日はマイナス6℃、風が強く体感温度はさらに低く、きっと4人で来ていたら数分で店探しは断念していたと思うので本当に有り難かったです。

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24_タイムズスクエア記念写真タイムズスクエア記念写真


25NY在住の大山さんと食事


3月5日、フェア最終日。日曜という事で午後から来場者数もかなり多く混雑していました。
そして一時間程経った時に来られたお客様を、英語が堪能な光嶋さんが接客してくださっていたのですが、なんと残り2作品「Landscape#40」「Infinite」両方を購入頂けました。光嶋さんは初めてのアートフェアの現場なのにすぐに慣れ、とても接客上手で頼りになりました。

26光嶋裕介さんと


という事で、今回大作が無かったとはいえ、初めて海外アートフェアで完売という嬉しい結果になりました。
海外アートフェア出展は今回で12回目、国によって無名の外国人作家にとっては難しい場所もありましたが、本場のニューヨークで、無名でも作品を純粋に評価して頂けて、買って頂けた事は自信になり、本当に嬉しかったです。
また、この時期のニューヨークはアートウィークで、アーモリー・ショーをメインにアートフェアが10箇所位で開催されているそうなのですが、普通の都市であればそんなに同時開催のフェアがあればお客様は分散しそうなものなのに、あれだけの来場者数があるというのは、アートに対するニューヨークの土壌の規模の違いを感じました。

そして、新澤さん、松下さん、光嶋さんには本当にお世話になり、男4人毎日色々話し合い、バカな話もしたり、まるで何かの合宿のようでしたが、楽しい日々でした。
またニューヨークで出展するチャンスを頂ける事があれば、できれば大作を展示して、どんな反応をして頂けるのかを見てみたいです。
のぐち たくろう

野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。

●今日のお勧め作品は野口琢郎です。
07_noguchi_LS39野口琢郎
「Landscape#39」
2017年
箔画(Lacquer, Gold/Silver/Platinum foil, Charcoal, Resin, Acrylic paint on Wood panel)
91×65.2cm
Signed


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

*画廊亭主敬白
ニューヨーク初挑戦は紙に特化したアートフェア Art on Paperでしたが、そのレポートを参加作家の野口琢郎さんが書いてくれました。売上げゼロのサンタフェの悲劇から立ち直り、スタッフも参加作家(今回は野口さんと光嶋裕介さん)も大きな自信を持てたようです。
昨年の今頃は亭主は病院のベッドでうんうん唸り、社長は画廊始まって以来の緊急事態に真っ青。亭主が対応するはずだった大型商談はすべてキャンセル、売り上げは激減し、いまさらながら個人商店の危うさを感じたことでした。
今回のNY挑戦は、若いスタッフたちが準備からすべてを担当し、男4人のチームで大健闘してくれました。若い作家が自作を引っさげてフェアに参加、自分の言葉で相手(コレクターたち)に伝える、そのことの可能性を大きく感じることができました(今まではどうしても草間や安藤など定番に頼ることが多かったのですが)。

明日から有楽町駅前の東京国際フォーラムで「アートフェア東京 2017」が始まります。
「海外はいいけれど国内はね」というのが従来の通り相場でしたが、昨年あたりからアートフェア東京には海外からの客も増え、売上げ的にも上昇機運にあるようです。
そのせいでしょうか、今年は招待券の希望者が今までで一番多い。例年ならチケットが余るくらいでしたが、今年は申込みが殺到し皆さんに「申し訳ありません、ご用意できません」と謝っりぱなしです。
アートフェアが一般にも認知されてきたのでしょう、いい成果を期待したいものです。
logo_600
会期:2017年3月16日[木]〜3月19日[日]
※プレビュー:3月16日[木]
会場:東京国際フォーラム
公式サイト:Art fair Tokyo 2017
出品:堀尾貞治六角鬼丈小野隆生秋葉シスイ松本竣介瑛九オノサト・トシノブ植田正治瀧口修造

小野男小野女

左)小野隆生《船が見える場所 I》
2008年 テンペラ・画布 170.0×60.0cm サインあり
右)小野隆生《船が見える場所 II》
2008年 テンペラ・画布 170.0×60.0cm サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。

明日から「小野隆生コレクション展」2017年3月7日(火)〜3月25日(土)

よっしゃ!!>(野口琢郎さんのtwitterより)

【速報】「art on paper」3日目、僕のドローイングが2枚、売れました!ニューヨーク在住の音楽家ご夫婦とビジネスマンのご夫婦。いやはや、ホント嬉しいご縁です。これから最終日のための配置替えをして、祝杯を挙げに行きます。
今まで個展で作品を買ってもらったことはありますが、アートフェアでは、僕のことを全く知らない人がその場でただ作品だけを見て、気に入って、購入してくれるので、なんだか特別嬉しい。僕も、これでアメリカにコレクターとのご縁ができた。
>(光嶋裕介さんのtwitterより)

このブログが公開される頃にはニューヨークのArt on Paperも終了しているはず。野口さんと光嶋さんの三日目のつぶやきからは初挑戦で手ごたえをつかんだ高揚感が伝わってきます(つぶやき方に二人の個性の違いが如実に出ていますね)。
正式なレポートは帰国後に新澤に書く予定ですが、応援してくださった皆様には心より感謝いたします。
〜〜〜
さて、ときの忘れものは明日から「小野隆生コレクション展」を開催します。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊

201703_ONO


岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977〜1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。
1976年洲之内徹の主宰する銀座・現代画廊で初個展を開催。
1993年資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。
敬愛するペルジーノのゆかりの町にアトリエを構え、「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画手法による肖像画の制作を続けています。
2008年池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
その作品は、岩手県立美術館宮城県美術館池田20世紀美術館資生堂アートハウスなどに収蔵されています。
ホームページには50点以上のリストを掲載しましたが(もっとあります)、もちろん会場の制約で全部はとても展示できません。
本展では、1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点を選びご覧いただきます。
同時期に開催されるアートフェア東京にも大作を出品しますので、あわせてご覧いただければ幸いです。

ono_vermeer小野隆生
《剽窃断片図(フェルメール)》
1976年
油彩、キャンバス
33.0×24.3cm
サインあり


ono_takuboku小野隆生
《肖像図 啄木》
1970年代
油彩、キャンバス
33.5×24.0cm
サインあり


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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

◆ときの忘れものは東京・有楽町駅前の東京国際フォーラムで開催される「アートフェア東京 2017」に出展します。
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会期:2017年3月16日[木]〜3月19日[日]
※プレビュー:3月16日[木]
会場:東京国際フォーラム
公式サイト:Art fair Tokyo 2017
出品:堀尾貞治六角鬼丈小野隆生秋葉シスイ松本竣介瑛九オノサト・トシノブ植田正治瀧口修造

小野男小野女

左)小野隆生《船が見える場所 I》
2008年 テンペラ・画布 170.0×60.0cm サインあり
右)小野隆生《船が見える場所 II》
2008年 テンペラ・画布 170.0×60.0cm サインあり

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「Art on Paper 2017」に出展します。2017年3月2日〜5日

「Art on Paper 2017」に出展します。2017年3月2日〜5日

ときの忘れものはアメリカ・ニューヨークで開催されるアートフェア Art on Paper 2017 に初出展します。

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会期:2017年3月2日(木)―3月5日(日)
プレビュー:3月2日(木)18:00〜22:00
一般公開:3月3日(金)、4日(土)11:00-19:00/3月5日(日)12:00-18:00
会場:Pier 36 New York(299 South St, New York, NY 10002)
ときの忘れものブース番号:G-15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny

忘れがたい大敗を喫したArt Santa Feからおよそ一年半。今度は世界でも指折りの大都市を舞台に二度目のアメリカ・チャレンジです。とはいえ今回のフェアは中規模(2016年度出展画廊数:77/日本からは3画廊が出展)かつ紙モノオンリーとやや変則的、加えてスタッフはアメリカの都市部への来訪は実質初めてと、中々にハードルが高くなっております。

そんな高いハードルに挑むべく、ときの忘れものが用意した作家と作品は以下の通りです:

安藤忠雄
《住吉の長屋》

1998年
シルクスクリーン
イメージサイズ:43.0×69.5cm
シートサイズ:60.0×90.0cm
Ed.35  Signed

磯崎新
"MOCA #1"

1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:46.5×98.0cm
シートサイズ:73.0×103.5cm
Ed.75  Signed

マイケル・グレイブス
"Work 7.84/1"

1984年
木版
30.3×24.0cm
Ed.150  Signed

ル・コルビュジエ
《雄牛#6》

1964年
リトグラフ
イメージサイズ:60.0×52.0cm
シートサイズ:71.7×54.0cm
Ed.150  Signed

光嶋裕介
《ニューヨーク》

2016年
和紙にインク
90.0×45.0cm
Signed

草間彌生
《南瓜》

2000年
シルクスクリーン・コラージュ
27.0×21.0cm
Ed.135  Signed
※レゾネNo.294(阿部出版 2005年新版)

内間安瑆
25_uchima_forest_byobu"FOREST BYOBU (FRAGRANCE)"

1981年
木版・軸装
イメージサイズ:75.0×44.0cm
シートサイズ:77.8×46.5cm
軸サイズ:167.0×59.0cm
Ed.120  Signed

野口琢郎
28_noguchi_quiet_trim"Quiet hope"

2017年
箔画(紙に金/銀/プラチナ箔、漆、石炭、樹脂)
イメージサイズ:79×108cm
フレームサイズ:100.5×129cm
Signed

堀尾貞治
horio01《作品》

2016年
紙に水彩、コラージュ
シートサイズ:37.7×26.9cm
Signed

植田正治
〈砂丘モード〉より《砂丘D》

1983年
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:25.0×23.3cm
額装サイズ:55.7×43.5cm
Signed

細江英公
42_hosoe_rose32《薔薇刑 作品32》

1961年(printed later)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:37.5×56.0cm
フレームサイズ:63.0×78.0cm
Signed

ウィン・バロック
"Child in the forest"

1951年
ヴィンテージゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:19.0×24.2cm
シートサイズ:33.5×38.0cm
Signed

ジョナス・メカス
mekas_600版画掌誌「ときの忘れもの」第05号 A版-A

2005年ときの忘れもの 発行
B4判変形(32.0x26.0cm)
※A版-Aはジョナス・メカスの写真1点(「ジプシーの予言」)とシルクスクリーン1点(「わが街ニューヨークに捧げるラブ・レター」)+日和崎尊夫の木口木版2点(「たがねの花」、「殖」)、計4点挿入

瑛九
《三人》

1950年
フォトデッサン
55.2×45.5cm
Signed


若干ですが招待券があります。ご希望の方はメールにて件名、お名前、ご住所を明記の上、お申込みください。

今回はスタッフMこと松下賢太と自分、そして出展作家の光嶋裕介さんと野口琢郎さんの4人が会場に詰めます。何とも華のない組み合わせですが、上記の通り、壁にはたんと華を用意してありますので、期間中にニューヨークに居られる方は是非お出かけ下さい。

(しんざわ ゆう)

●本日のお勧め作品は普後均です。
肉体と鉄棒 17-1《〈肉体と鉄棒〉より 17》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 18-1《〈肉体と鉄棒〉より 18》
2012年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 19-1《〈肉体と鉄棒〉より 19》
2008年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 20-1《〈肉体と鉄棒〉より 20》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 21-1《〈肉体と鉄棒〉より 21》
2003年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:35.8×44.8cm
シートサイズ:40.6×50.8cm
Ed.15
サインあり

肉体と鉄棒 22-1《〈肉体と鉄棒〉より 22》
2013年撮影(2016年プリント)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:44.8×35.8cm
シートサイズ:50.8×40.6cm
Ed.15
サインあり


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