現代版画センターの記録

「版画の景色 現代版画センターの軌跡」ご観覧ありがとうございました

埼玉県立近代美術館で1月16日から3月25日の会期で開催された「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展にはたくさんの方々にご来場いただきました。作品と資料を提供させていただいた者として心より御礼申し上げます。

亭主が主宰した現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。
本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像等によりその全軌跡を辿る構成でした。
現代版画センター創立の経緯はコチラをお読みください。
資料がぎっしり積み込まれたカタログは埼玉の学芸員たちの労作です。

ご覧になった方々からメールや、お手紙、twitter、facebookなどでたくさんのご感想をいただきました。会期中はこのブログに再録させていただきました。

展覧会が終了後もたくさんのご感想が寄せられたので、その一部を再録させていただきます。
会場写真は、美術館の許可を得て、タケミアートフォトスさんに撮影していただきました。

002(埼玉県立近代美術館外観、設計:黒川紀章、昨年開館35周年を迎えた)

009
(会場入り口の年表:1974〜1985年に開催した1400項目に上るイベント記録)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」へ👣 1974年から10年強の活動の中で同センターから発表された靉嘔、アンディ・ウォーホル、安藤忠雄、磯崎新、瑛九、北川民次、草間彌生、駒井哲郎、菅井汲… 様々なジャンルの80名、700点以上の版画作品と動向、時代の熱気 + 爪痕👀
(20180324/MIHOさんのtwitterより)>

007
○<#版画の景色 最終日、滑り込み観覧了。なんだか版画家にとっても版画コレクターにとっても夢の10年だったのかなと。。靉嘔エディション11111が時代を物語っているような気がするのです。
(20180325/tomoko_kanzakiさんのtwitterより)>

008
(正面にエディション番号1の靉嘔「I live you」限定11,111部、両側には色違いや版ずれなどの別バージョン6種類)

○<リベンジしてきた。一人で行くとやっぱり遠い〜けど見て良かった(╹◡╹)
これ原物(AY-O[I love you])がとっても良かった。いくつかインクを替えたバージョンがあって、これは3色で刷られていてI Love Youの言葉が立体的に浮かびあがるようだった。他はピンクとイエローとかピンクとブルーとか、正面から見るのと横から見るのとで色が違って見えて動きが感じられた。版画っていいなぁと思った。

(20180325/PYON/maja-kさんのtwitterより)>

012
靉嘔

○<埼玉県立近代美術館で開催中の『版画の景色』展へ行ってきました
ぐるっとパス利用で企画展は無料、MOMASコレクション展は200円でした
看板になっている靉嘔の七色の版画“大きな透明な木”を始め、前衛的な作品の数々!
瑛九、オノサトトシノブ、北側民次、難波田龍起、駒井哲郎等のエネルギーに溢れた版画や、船越保武の“若い女”の美しい横顔に魅了されました
その他、草間彌生の“南瓜”、やアンディ・ウォーホルの“kiku2”など、見ごたえがあり展示方法も斬新でした
版画展は、3月25日までです

(20180315/‎夏梅 美保‎ さんのfacebookより)>

013
(靉嘔)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」
先日観に行ってきました。
版画の普及とコレクターの育成を目指して、1974年に誕生した「現代版画センター」をひとつの運動体として捉え、約10年間の活動を検証する展覧会です。
 85年に倒産して、30年以上経ったことから、ようやく開催ができたのでしょう。
 版画表現の可能性を追い求めた時代の熱気が伝わってきますが、版画という形式の限界も感じてしまいました。

(20180323/海野 正彦さんのfacebookより)>

014
(靉嘔)

○ <「版画の景色 現代版画センターの軌跡」(埼玉県立近代美術館)。いきなり、入り口近くのアイオウ(靉嘔)の作品『一本のエッチングの線』に魅了された。
(20180325/金平 茂紀さんのfacebookより)>

016
(左:木村光祐、正面:高柳裕、右:高柳裕2点と木村利三郎)

017
(左から木村利三郎4点、続いてオノサト・トシノブ)

019
オノサト・トシノブ

018
(左:オノサト・トシノブ、正面:島州一、右:小田襄、他)

○<埼玉近美「現代版画センターの軌跡」をみた。少しだけ覗いた図録から現代版画センターが10年余りで組織運営がたちゆかなくなったこと、関わっていた人の中には複雑な思いを抱えた人もいることを知る。社団に勤めNPOと接する機会もあることから共同版元という組織運営の難しさに感じ入ってしまった
(20180325/mさんのtwitterより)>

021
(左:関根伸夫「おちるリンゴ」、右3点は島州一)

022
(左:関根伸夫コーナー、右:映像コーナー)

024
関根伸夫

○<滑り込みセーフで埼玉県立近代美術館「版画の景色」。わたぬきさんがいらして、思わぬ出会いを紹介してくださってちょっとワクワク。
しかし、まぁ、この時代の刷り師は、いい仕事しているなぁ。今のようにサッと印刷ができる時代じゃないからこそできたプリント技術に惚れ惚れ。

(20180325/kana Nemoto‏さんのtwitterより)>

026
(関根伸夫)

027
(関根伸夫)

○<居ながらに フェイスブックで 花見して 河彦 
週末は桜三昧だったが、フェイスブックにも各地の桜がアップされて。日曜日に訪ねた埼玉県立近代美術館の「版画の景色」展では、現代版画センターを主宰していた綿貫不二夫さんが「ギャラリー近くの六義園も花見の列」と。彼は毎日新聞入社同期。

(20180327/河彦Jさんのtwitterより)>

029
(関根伸夫)

030
(関根伸夫)

031
(関根伸夫)

034
(映像コーナー)

○<版画の景色ー現代版画センターの軌跡@埼玉県立近代美術館 草間彌生の初見作品、戸張狐雁の木版作品等。従来の公募展の枠からはみ出てセルフプロデュース、全国の小さな画廊までまわっていたとは知らなかった。地方で現代美術に触れられるいい機会だったのだろう。
(20180324/かずちゃんさんのtwitterより)>

035
(左:松永伍一・吉原英雄詩画集「少年」、右三点は木村茂

036
戸張孤雁

037
(機関誌閲覧コーナー)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色」に行きました。現代版画センターの活動から生み出された沢山の作品や冊子を通して当時の熱が伝わります。あと4種のパンフも凝っててすごい!個人的には磯崎新の作品は懐かしかった〜
(20180324/まつくんさんのtwitterより)>

038
磯崎新

○<今日は埼玉県立近代美術館。
「版画の景色」版は予めある程度のイメージの再現が約束されているが、その約束を裏切る様な時、新たなイメージを具現化することが出来ると思う。
「版画の景色」多くの作品の中に磯崎新の作品もあった。建築も図面という「版」があり予め約束されたあるイメージを持つ。同じだ。

(20180128/安野 亨さんのfacebookより)>

039
(磯崎新)

040
(磯崎新)

○<埼玉近代美術館に立ち寄り、版画の景色展の磯崎新作品とデルヴォーの森に非日常的な癒しを貰ってきました。日曜のささやかな楽しみ。
北浦和公園の桜も綺麗に咲いてましたね。春爛漫な午後です。

(20180325/Takao Rivalさんのtwitterより)>

041
(磯崎新)

○<埼玉近代美術館で版画を見た。磯崎新の作品など初めて見るものもあった。しかし一番印象が強かったのはリノベーションされた光輝くトイレだった。
(20180325/Michiruさんのtwitterより)>

042
(磯崎新)

○<今年は桜が早く楽しめました。散り始めると名残おしく思います。お変わりございませんか。
先日は「版画の景色 現代版画センターの軌跡」の展覧会とトークを楽しませていただきました。ありがとうございました。一つ一つの作品の存在感に圧倒され、同時に関係する方々や時代の熱気を感じました。つくづくいい展覧会で、綿貫様のすごさをあらためて知ることができました。磯崎新先生の作品も揃って拝見でき、見入りました。本当にありがとうございました。

(20180403/HIさんからの手紙より)

043
(磯崎新)

○<#埼玉県立近代美術館 #版画の景色ー現代版画センターの軌跡展 。磯崎新作品を見た #ときの忘れもの と #建築資料館 と連動したかのような企画。各方面の作家による様々な作品と刊行物やスライド等、膨大な情報量。気付けば閉館時間…。図版違いのリーフレット、全種類頂きました(欲張り)。
(20180226/はこちさんのtwitterより)
#茨城県近代美術館 #清宮質文展 。版画作品の他にガラス絵や版木も展示。氏の年賀状が秀逸。作品たちはグラデーションと暗めの色調の中にほのかに灯る暖色がきれい。猫のポストカード作りのWSを楽しむ。#埼玉県立近代美術館 で現代版画センターの展示を見た後なので興味深い。
(20180325/はこちさんのtwitterより)

045
○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」003
回廊を抜けるとそこは観る順番を選ばない自由な空間。靉嘔、オノサト・トシノブ、関根伸夫、菅井汲、難波田龍起、宮脇愛子、北川民次、元永定正、瑛九、駒井哲郎、草間彌生、磯崎新、安藤忠雄、ウォーホル、メカス等錚々たる顔ぶれが…。

(20180327/岡田昌浩さんのtwitterより)>

046
(左から澄川喜一が2点、続いて菅井汲)

○<埼玉県立近代美術館の「版画の景色」最終日、充実した展示でした。
(20180325/バンドウジロウさんのtwitterより)>

047
山口勝弘

048
菅井汲

○<「版画の景色」展、とても良かった。とりわけ菅井汲の作品を見られて嬉しい。ものすごく洗練されたデザイン。美しい…。久々に図録を買ってしまいました。
(20180325/ウタコさんのtwitterより)>

050
(菅井汲)

○<今日、初めて版画の展示に行ってきた。靉嘔の虹の版画から放たれる凄まじいエネルギー、吸い込まれそう。菅井汲作品の色使いや幾何学的な図のバランスが好き。版画の知識は全然無いけど素晴らしい作品ばかりで満足した。埼玉県立近代美術館、この建物も好き。
(20180325/.。oO‏さんのtwitterより)>

051
(右2点は菅井汲)

053
(右壁面は本田眞吾、中央は堀浩哉、左奥は宮脇愛子)

054
(右から堀内正和3点、堀浩哉3点、関根伸夫1点)

○<埼玉県立近代美術館
「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展
KOMAGOME1-14 cas
清水香帆展「果ての波」
版画と絵画の二本立て
版画の景色
シルク作品刷りの良さに
感心!脱帽!
あの時代ならではの
いい作品たちが一杯
今だと考えれない
工夫が凄い!

(20180325/津々井 良さんのfacebookより)>

055
(”77現代と声”コーナー)

○<昨日「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を観てきました。
久しぶりに存在感のある展覧会でした。作品が多い(量)ということだけでなく、
作品一つ一つの質の高さが大きかったと思います。あれだけの作品が主張しあい
こだまするように跳ね返りながら観る私に声をかけてくるので何度も足を止めま
した。
そしてそれらの作品を生んできた「現代版画センター」という母体。綴じられた
資料には、手書きの分担表や価格表、お客さんを紹介してほしいという丁寧な
依頼状(これも手書きで)また展示会の会場図。ところどころラインが入ったり
していて、当時関わった人たちの思いやこだわり、喜びや怒りまでもがそっくり
残っていました。

さて、私は購入された作品に思いは飛びます。一枚の版画は購入した人の机の前
に置かれたり、居間の壁や、玄関のドアを開けた目の位置にかけられたりしたでしょう。
机に向かって勉強している時ふっと目をやるとそこに絵がある。仕事から帰って玄関
を開けるとそこに絵がある。居間には家族が集い小さな子供はその絵を観て大きくな
る。成長した子供の中にそれと気づかない何かが在る。
「現代版画センター」の仕事そのものは倒産で終わってしまったのかもしれませんが、
生みだされたたくさんの版画は今でもかわりなくそこに在って、観る人に喜びのような
何かを感じとってもらっていることでしょう。
凄いことです。
「版画の景色」を観た後で、せっかくだからと常設展も観たのですが、あれらの
景色の中にいたので、常設の絵がとても退屈でした。
帰りに大沢昌助の版画が挿入された図録を購入しました(図録の売れ行きが良かった
のでしょう。2人の作家しか残っていませんでしたが満足です)
ありがとうございました。

(20180326/TYさんからのメール)>

057
(美学校プリントシンポジウムのコーナー)

○<ご丁寧なお手紙、ありがとうございます。
あのトークの熱気は、ものすごかったですね。
終わった後、建畠館長と2人で美術館裏へタバコを吸いに(不良高校生みたいに)行ったら、彼が興奮して「今日は何があるんだ?と思わず聞いてしまったけれど、それほど館始まって以来の入りだった」と言っていたくらい。
ぼくの教え子も二人(別学年)来ていたけれど、ぼくが出展していることもテキストを寄稿していることも知らず、ネットでの評判を見て来たということでした。
二次会、三次会もとても親和的で、いい会でしたね。
ぼくはあのプリントシンポジウムの後、あれをきっかけにいろいろな工房で様々な版種の版画を作ってきましたが、岡部さんの死去が最期の版画になりました。
岡部さんが病院から電話をくれて、大判のインクジェットプリンターを導入したので、そのプリントの上にシルクを重ねる版画作品を作らないか、ということでした。
何点セットだったか、工房へ通って制作している間に、病院を抜け出した岡部さんが何度か監修に来てくださったけれど、完成して岡部さんの関係の国立の画廊で発表するときには、もう一時退院できる状態ではありませんでした。
昨年末だったか、青山のスパイラルでのアートフェアーにエディションワークスがぼくの昔の版画を出展したと、代表の加山くんが連絡をくれて、また版画をやりませんかと言ってくれているので、少しその気になっているところではあります。
毎日愛犬と一緒に散歩する洗足池の桜は、もう桜吹雪で葉桜になりつつ。今年はほんとうに異常気象ですね。
駒込へも、また伺います。

(20180403/堀浩哉さんからのメールより)>

058
難波田龍起

○<埼玉県立近代美術館 再訪。版画の景色 現代版画センターの軌跡。難波田龍起版画みた!駒井哲郎も何となく見落としてたからそれもちゃんと。難波田龍起さん77,78年だ https://www.instagram.com/p/BgvFFGdl01p/
日曜に見落としていた難波田龍起さん、生きるものへの優しい眼差し感じる。再び眺めて、瑛九さんの版画もきれいなんだよとつくづく思う。57年の作だ。常設コレクションは作品横に子どもさんらの感想がいくつもあって作品と合わせてみる楽しみ。同感だよ!とかへえっとかね^ ^

(20180325/つくしさんのtwitterより)>

059
(難波田龍起)

060
堀内正和

061
(映像コーナー)

○<先日はお手紙頂戴しありがとう存じました
「版画センター展」が幕を閉じたのは
少しさびしい気もいたしますが
今後も「現代版画センターエディション」によって、
折々に触れる機会があると思います
それにしてもカタログ完売はすごいですね
本に込められたエネルギーが伝わったのだと感じます
取材時はセンターの元スタッフの方々にお会いでき貴重な体験となりました
「あの時代が人生で一番熱く、充実していた(大変だったけど)」と
おっしゃる方が多かったのも印象的でした
また今回、梅津さんもおっしゃっていましたが、
刷師さんの存在の大きさを実感しました
作家の手を離れた原画が
刷師のアトリエで版画へと変容し、
それを支える版元と三位一体の芸術と感じました
今度、高崎に行く用事があるので、
できれば井上房一郎邸を見学に行きたいと思います

(20180331/塩野哲也さんからのメールより)>

063
宮脇愛子コーナー)

065
(宮脇愛子コーナー)

066
(左から藤江民3点、内間安瑆、林芳史)



067
(左:舟越保武、中央奥:大沢昌助、右:藤江民)

068
(左:瑛九5点、右:北川民次5点)

069
○<ところで、先週埼玉県美の展示をみてまいりました。
このような活動をなさっていたことに瞠目するとともに、
時代の息吹を感じとりました。
いろんなジャンルの方々が関わっておられ、その動きが全国にも展開していたというのが驚きです。
記念写真の上映コーナーがとりわけ印象的でした。
それと出版物ですね。
よくぞここまで、と感服することしきりでした。

(20180306/大竹昭子さんからのメールより)>

070

○<チケットをいただいたので「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を妻と見てきました。
美術館が近所でもなかなか行くこともないので妻との美術館デートができて良い機会になりました。
ありがとうございました!

(20180325/生山浩さんのfacebookより)>

072
○<20180318 版画の景色 現代版画センターの軌跡 埼玉近美
版画展だけどアートフェアみたいな空間でおもしろかった
トークイベントは同窓会みたいになっていて、居辛くなってしまって途中退出(笑)でも、よい話がきけた

(20180326/菅野 悠実さんのfacebookより)>

073
(大沢昌助)

074
(大沢昌助)

076
(大沢昌助)

077
野田哲也、柳澤紀子)

○<埼玉近美の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展へ。版画は一点もののタブローに対して微妙な位置にあり、周りに尋ねても駒井哲郎や池田満寿夫が挙がればいい方で、野田哲也さんや柄澤齊さんを知る人はまずいない。私も若い作家さんに版画家ではなく美術家を名乗っては?と勧めたことがあります。
失念していたけど、現代の版画家で最もポピュラーなのは山本容子さんかもしれません。また、銀座の養清堂画廊のように版画専門の老舗画廊もあるし、デパートの美術品売場(画廊ではなく)には版画が必ずある。高額な代価を払わなくても美術品を手元に置けるので、一定の需要はあるのでしょう。
ただ、趣味的な世界であるのも事実。愛好者やコレクター、版画家との密やかな関係で完結している場合もあるように感じます。前置きが長くなりましたが、現代版画センターは全国を対象に頒布会や個展、関連イベントを行い、版画の普及に大きな足跡を残しました。展覧会はその活動を伝える好企画でした。
図録を買わなかったのは現代版画センターを設立した方のインタビューや寄稿が見当たらなかったため。最終日はご当人が会場にいらして直接質問できるという稀有な状況でしたが、担当学芸員の論文と関係者へのアンケートだけでは物足りなく感じました。倒産という結末による遠慮でもあったのでしょうか。

(20180325/pochiさんのtwitterより)>

078
(手前:加藤清之、奥:草間彌生)

079
元永定正コーナー)

082
草間彌生

083
(左:安藤忠雄、中央:アンディ・ウォーホル、右奥:元永定正)

○<「版画の景色―現代版画センターの軌跡」(埼玉県立近代美術館、3月25日まで)を観た。版画の普及とコレクターの育成をめざし、1974〜1985年に活動した現代版画センター。80人の作家と700点の作品を送り出す。私が美術を見始める少し前の時代だが、80年代に持続した版画の活況を懐かしく思い返す。
(20180325/武居 利史さんのfacebookより)>

084
アンディ・ウォーホル

086
(瑛九)

087
(左から藤江民3点、内間安瑆

○<朋有り遠方より来たる、また楽しからずや
東京駅で遠来の友と落ち合い、埼玉県立近代美術館へ。版画展を観賞してから根岸の豆富料理「笹乃雪」で一献ののち東京駅へ戻り、新幹線のホームで見送り。
出かけるときのMy標本木、満開はまだまだ……帰り道では、これから満ちる月と競演しているかのよう。

(20180326/Yukiko Maruyamaさんのtwitterより)>

088
舟越保武

089
駒井哲郎

○<埼玉県立近代美術館の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を見てきた。本日最終日。
無数の線で深々としたグラデーションをつくり出す、駒井哲郎や木村茂の銅版画が好き。我ながら保守的な好みだなぁと。版画も写真もね。

(20180325/拝島さんのtwitterより)>

090
安藤忠雄

092
(故・栗山豊のウォーホル資料コーナー)

○<なんと、公式ページからのメッセージありがとうございます!数々の作家による版画作品、そしてなにより、現代版画センターの出版物資料記録に美術館としての使命を感じる展示でした。
(20180326/misaki iさんのtwitterより)>

093
(村井修撮影による1983年の宇都宮大谷の巨大地下空間におけるウォーホル展)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展再訪。今回写真を見られたからまだいいが、「巨大地下空間とウォーホル展」はこの目で見たかった。特異な展示空間に置かれた作品を鑑賞するという体験は、想像しただけでわくわくする。
(20180324/mirabelleさんのtwitterより)>

094
(アンディ・ウォーホル)

○<埼玉県立近代美術館
「版画の景色」
現代アート45名の作品が集合
ウォーホルから草間彌生まで
明日まで❗

(20180324/田中 渉さんのfacebookより)>

096
ジョナス・メカス

○<埼玉県立近代美術館『版画の景色 現代版画センターの軌跡』
チラシが素晴らしすぎる!
『版画の景色』(出品リスト)
どのような紙(厚さ・色・表面)に印刷して、どのくらいの余白を見せて、マットを載せて、フレームで覆うのか、版画の展示ではいつも本当に勉強になる。

『不透明な色彩が見るものの視覚の中で、ときに強いリズムを生む』『色彩と形態がお互いに歩調を合わせたり、独自のリズムを生む魅力』『ある作品では並べられた色の帯が物体の形を描き出し、別の作品では色彩が形態の拘束から解放されることで、物体(形態)と認識(色彩)の関係を浮かび上がらせる。

『地の色の余白は、時にインクと拮抗する重要な役割を持つ。特定の意味を物語る余白ではなく、しばしば表現としての余白が生まれている』『神の表面の凸凹は単なるインクを載せる支持体にとどまらない豊かな表情を見せる』

版画の景色/形式
『目に映る「風景」が、網膜に映る「色彩」と化している。その色彩は形象をともなうが、移りゆく時の中では、すべてがうつろい、流れてゆく。その流れに抗い、目に見える世界を記憶にとどめようとするとき、「風景」と「色彩」が「圧縮」され、「景色」が生まれる。』

『世界から放たれる光線が、網膜に「版」を描き出す。その「版」が脳内に「転写」され、「景色」が出現する。「プレス(加圧)」によって成立する「版画」を、「景色」として眺めてみる。「紙とインク」から放たれる光線が、網膜に「版」を描き出す。』

その「版」が脳内に「転写」され、「版画の景色」が出現する。「版画の景色」を眺めるうちに、「版画の形式」へと向かう知覚と意識が研ぎ澄まされる「紙にインクがのっている」、それだけで圧倒的な充足感がもたらされる「明瞭な形態と明快な色彩」は、形式に由来する即物的な魅力を湛えている』

『「形態に抗う色彩としてのグラデーション」は、形式からの逸脱を予感させる魔力を秘めている』

『版画の景色』という展示に行き、ジョナス・メカスに会えた。

『ウォーホルをはじめ、多数の作家との共同作業を担った刷師を招き、現代版画センターのオリジナル・エディションについて語っていただきます(第2部)』つまり、版画の世界には「刷師」という存在がいるということであるが、写真の世界には「プリント師」という存在はいないのか?

作品創作とは、『何かに突き動かされて、被写体と一体になって一切の邪念を持たずに写真を撮影し、定期的に作品発表する行為』のこと。また『作品制作には、膨大な時間と資金が必要になる』から、『自らがモーチベーションを持って作品制作を続けられる』ことが大切。

(20180325/maripindaさんのtwitterより)>

097
(ジョナス・メカス、右は佐藤雅彦による原美術館ポスター)

099
(映像コーナー)

101
(ジョナス・メカスの映画上映)

102

103
(現代版画センターのポスター)

104
(現代版画センター年度別記録ファイルと、栗山豊ファイル)

○<近所に、こじんまりした画廊があるのがわかりました。現代版画センターの創始者、綿貫さんの画廊が青山からお引っ越ししてきたようです。
http://www.tokinowasuremono.com/mobile/index_j.html
埼玉県立近代美術館で、本日まで開催の、現代版画センターの軌跡展に合わせて、たまたま日曜日に開いていたので中に入ることができました。かわいらしい中庭のついた、3F建ての画廊でした。

(20180325/三木 一郎さんのfacebookより)>

〜〜〜〜〜〜
長文のレポートもいくつかあり、その内容の濃さに驚きました。
執筆された方に深甚の謝意を表します。

○<最初で最後かも!贅沢な版画の競演空間
美術ACADEMY&SCHOOLさんの3月13日のブログ記事>

○<今は亡き「現代版画センター」の歴史を後世に残す展覧会のような気がします。
新・徒然煙草の咄嗟日記より>
〜〜〜〜〜

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色は1月24日、2月14日、3月14日の全3回掲載しました。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

現代版画センターに参加した刷り師たち(3月11日ブログ)

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎(3月13日ブログ)

○中村茉貴さんのエッセイ「美術館に瑛九を観に行く 第22回埼玉県立近代美術館」(3月20日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

毎日新聞2月7日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しは<「志」追った運動体>。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

朝日新聞3月13日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は小川雪さん、見出は<版画に込めた情熱と実験精神>。

○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しは<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
-------------------------------------------------

◆ときの忘れものは「ボブ・ウィロビー写真展〜オードリー&マリリン 」を開催しています。
会期:2018年4月10日[火]―4月28日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

数々のスターが主演するハリウッド映画のメイキング・シーンを撮影してきた「スペシャル」フォトグラファー、ボブ・ウィロビーが1950-60年代に撮影したオードリー・ヘップバーンとマリリン・モンローのポートレートをご覧いただきます。詳しい出品リスト(25点)はホームページに掲載しました。
また10万冊を所蔵する雑誌図書館六月社の協力を得て、映画専門誌以外のオードリー・ヘプバーンとマリリン・モンローのゴシップ記事などを掲載した30年ほど前の雑誌60種類を図書室で公開しています。ぜひ手にとってご覧になってください。
201804_willoughby

●出品作品を順次ご紹介いたします
02_A013_Marilynボブ・ウィロビー
《Monroe, Marilyn, 1960
Marilyn Monroe lost in her own thoughts on set of "Let's Make Love," 1960.》(A013)

※「恋をしましょう」
1960(Printed in 1984)
ゼラチンシルバープリント
Image size: 35.4×24.0cm
Sheet size: 40.6×30.2cm
Ed.200
ボブ・ウィロビーの直筆サインとイニシャルあり


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

埼玉近美「版画の景色 現代版画センターの軌跡」は明日25日までです

埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」は明日25日までです。
0988

版画の景色 現代版画センターの軌跡
会期:2018年1月16日 (火) 〜 3月25日 (日)
主催:埼玉県立近代美術館

●『月刊ギャラリー』で紹介されました
20180324
『月刊ギャラリー 2018年3月号』P126〜P129「新・学芸員の企画術 キュレーションの壺」コーナーで、埼玉県立近代美術館主任学芸員の梅津元さんのご紹介とともに、「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展を取り上げていただきました。
記事の前半では、1991年から埼玉県立近代美術館に勤める梅津さんが同館で最初に企画した写真と映像の展覧会「〈うつすこと〉と〈見ること〉」(1994年)についてや、展覧会を企画する上で常に心がけていることについて語られています。

後半は「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展に触れ、展示内容やどういったデザインのカタログが望ましいのかなど、展覧会が実現するまでの道のりについて語られています。

学芸員として私がやるべきことは、展示、カタログ、印刷物、会期中のイベントなどによって構成される〈展覧会という出来事〉を、どうやって組織するか、ということです。

この梅津さんの言葉を頭に入れて「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展を見ると、本展が作品の展示やスライドショー、展覧会カタログ、会期中のイベント等によって、当時の現代版画センターの熱気や時代性を追体験できるような、まさに〈展覧会という出来事〉として成立していることを改めて思わされます。

今日と明日お出かけになる皆様へ
最寄の駅はJR京浜東北線「北浦和」駅西口から、歩いて数分です。

展示点数(280点)が多いので、時間に余裕をもってお出かけください。
入り口にはいる前に、1974〜1985年の年表パネルをご覧ください。1400項目ありますが、11年間に全国で開催されたイベントの記録です。
040
045
順路はありません(迷子にならぬよう、会場で地図をもらってください)。

映像(スライド)コーナーが三箇所あります。各5〜7分です。
通りすぎずにぜひご覧になってください。現代版画センターの全国での活動記録を当時の写真で再現しています。
061

最後のメカス&ウォーホルのコーナーではメカスさんの映画も常時上映しています。
メカスファンは必見ですが、20分ほどかかります。

資料コーナーも三箇所あります。
1)機関誌(画譜、版画センターニュース1〜105号の全バックナンバー)コーナー
2)会員報、支部報(秋田県大曲支部の佐藤功介さんが保管しておいてくれた)コーナー
3)出口付近に、11年間の年度別の全記録ファイルと、史上最強のウォーホルウォッチャーだった故・栗山豊さん収集のウォーホル資料のファイルの閲覧テーブルがあります。
いずれも手にとってご覧いただけます。

ご覧になった感想をぜひメールでお寄せください。
さしつかえなければ、ブログなどでご紹介させていただければ幸いです。

カタログは4部構成の密度の濃い内容です(2,200円)。
会場でご購入いただければうれしく存じます。

社長と亭主は、明日25日(日)お昼から15時くらいまでは会場にいる予定です。
埼玉近美でのご観覧のあと、駒込の「ときの忘れもの」にお立ち寄りいただければ幸いです。
JR北浦和〜田端で山手線に乗り換え、次の駅が最寄の駒込です。
(画廊は日曜、月曜、祝日が休みですが、最終日25日(日)は特別に開廊します

第一回東京オークション(1974年3月31日 東京・高輪プリンスホテル)
1974年3月31日_高輪プリンスホテル第一回オークション_1_51

盛岡支部結成記念オークション(1974年7月20日 MORIOKA第一画廊)
左から綿貫不二夫、尾崎正教、島州一
19740720全国縦断企画”版画への招待展”20171206114110_00003

全国同時展「島州一・関根伸夫クロスカントリー7500km」大曲展(1975年11月1日 秋田県大曲画廊)
1975年11月2日_大曲画廊_01関根伸夫先生と佐藤さんご一家。
大曲画廊は佐藤功介さん(大曲高校の美術教師、日本画家)と船木仁さん(歯科医、VOUの詩人)の二人が、佐藤さんの実家の土間を改造して現代版画センターの作品を展示するためだけに作った。
全国津津浦々に版画を届けたいという版画センターの夢の原点でした。

'77現代と声 一日だけの展覧会(1977年10月21日 東京渋谷・ヤマハエピュキュラス)
19771021現代と声一日だけの展覧会渋谷ヤマハエピキュラスにて_00004

第3回美学校シルクスクリーンシンポジウム(1982年3月〜4月 東京・美学校、ギャラリー方寸)
19820322_0418第3回美学校シルクスクリーン_00008

巨大地下空間とウォーホル展(1983年7月〜8月 栃木県宇都宮市大谷町・屏風岩アートポイント)
大谷ウォーホル展3
会場構成:関根伸夫、撮影:村井修

現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。
現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。


○<「現代版画センター」(1974-85年)は、版画というメディアの特性をつうじて当時の美術の一角を牽引したことで知られていますが、同センターが制作した作品と資料から、その活動の軌跡をたどる展覧会。
いろいろな版画作品があるもので、磯崎新の、幅が約5メートルもある作品も、「現代版画センター」で作られた版画だったとは!
そして、70年代〜80年代の日本のアートシーンを知る上で、貴重な各種資料が見られて、とても勉強になりました。展覧会図録も充実してます。
見に行ったのは先週の日曜だったんですが、トークイベントが開催されるというので会場に行ってみたら、満席!
立ち見(聴き?)で、多くの作家との共同作業を担った刷師のお話を聞き、版画の世界が如何に奥深いかということもよくわかりました (^_^;)
3月25日 (日)までです。

(20180323/高石由美さんのfacebookより)>

○< 迫力というか、なんかやってやるんだ、みたいな野望を感じました。
(20180324/上掲高石由美さんへの岩田雅行さんの投稿より)>

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」
🎶なぜか知ら〜ねど〜
春分の日なのに雪が舞い散る、埼玉は北浦和にある埼玉県立近代美術館へとやって来ました。
企画展示室の入り口にたどり着くと、いきなり頭が痛くなりそうなくらい綿密で詳細な、1974年から1985年までの現代版画センターの活動を記した年表が目に飛び込んできます。ウウッ、まだ入ってもいないのに知恵熱が🤒

(20180322/岡田昌浩さんのtwitterより)>

○<寒い〜。寒い中、埼玉県立近代美術館へ行く。
作品数が多く、見応えあった。
版画の、絵とはまた違う「刷った」感が好きなんだよね(印刷物好きだしな)。
天気のせいか人も少なく静かでみやすかった。

(20180321/mkstさんのtwitterより)>

○<先日、埼玉県立近代美術館に行ってきました。
なぜこの展覧会に出かけようと思ったのか。
美術には普段からそれなりに広い関心をいだいているのですが、
いくつかあまり気持ちの向かない分野や時代があり、その一つが70年代なのです。
今回の展示は、ちょうど70年代から80年代の作品で構成されており、
この気持ちの理由を確認できるかもしれないと考えたわけです。
ちなみに現代版画センターの活動時期は、私の中学・高校から大学の時期と重なっています。
展覧会は、版画作品展であると同時に現代版画センターの活動ドキュメントでもある、という野心的な試みだと感じました。
当時の熱気がひしひしと伝わってくると同時に、
時代を先取りした活動でもあったことを始めて知りました。

一方で、ドキュメントの部分は別のメディア(例えば書籍や映画など)にすると、まだまだ語れるだろうとも思いました。
作品にはコンセプチュアルアートの流れをくむものも多かった印象ですが、手技より思考を重視する姿勢がストレートに現れていてある種の気持ちよさを覚えました。
そしてこの実直な感じが70年代の一つの特徴だろうか?と考えた次第です。
私の気持ちが向かない理由は、はっきりとは判りませんでしたが、一つ手がかりを得たような気がしています。これからも70年代の作品をみてゆこうと思います。

(20180323/OYさんからのメールより)>

○<埼玉近美の現代版画センターの展覧会観た。シルクスクリーンの作品はほぼ岡部徳三氏の仕事っぽい気がするのですがどうなんだろう。もうちょっと展覧会の説明に徳三の名前出していいような気がするし、もっと掘り下げて欲しかったなんて思ったり。シルクスクリーンの作品はマジかっこいい。
脳内ダダ漏れの拙い感想への返信ありがとうございます。どれもこれも素晴らしい作品ばかりでした。恥かしながら現代版画センターの存在を知らなかったので勉強になりました。

(20180322/キムラマユミさんのtwitterより)>

○<遅ればせながら「版画の景色」に伺って参りました。詳細な記録と共に貴廊の全貌を知り、改めて多大なご功績を痛感しました。
(20180323/SSさんより>

○<ちょっと遠いかな、と躊躇しましたがお店の開店前に行ってきました。
我が家にずーっとある、引っ越す度にどこかに飾ってきた作品が靉嘔(樹)
現代版画センターのことも知りたいし、行かねばと。
ときの忘れものさん無しには成立しない展覧会。これぞ素晴らしい老舗の画廊の力!
25日まで。

(20180323/福井 淳子さんのfacebookより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色は1月24日、2月14日、3月14日の全3回掲載しました。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

現代版画センターに参加した刷り師たち(3月11日ブログ)

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎(3月13日ブログ)

○中村茉貴さんのエッセイ「美術館に瑛九を観に行く 第22回埼玉県立近代美術館」(3月20日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

毎日新聞2月7日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しは<「志」追った運動体>。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

朝日新聞3月13日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は小川雪さん、見出は<版画に込めた情熱と実験精神>。

○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しは<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
---------------------------------
現代版画センターエディションNo.709 安藤忠雄「Scene II/CROSS」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180324安藤忠雄
「Scene II Cross」
1984年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
Image size: 38.0×38.0cm
Sheet size: 64.6×49.9cm
Ed.150  Signed

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催しています。
会期:2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00
※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊
昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。
201803_UEDA

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

現代版画センターのポスター

埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展には、作品や資料の他に現代版画センターのポスターも展示されています。
009
会場入り口の年表とポスター(撮影:タケミアートフォトス)

1974〜1985年にかけて全国で開催した展覧会、オークション、講演会、頒布会等々は会場入り口の年表及びカタログに記載されているものだけでも1400項目あります。
それらの催事の告知には手書きの手紙、ガリ版刷りの案内状など今では絶滅した手段も使われましたがポスターも多数作られました。
現代版画センターがつくったもの、開催会場がつくったものなど、ネットのない時代のビジュアルな宣伝方法としてはポスターがまだ力を持っていました。
全部ではありませんが、それらのポスターを順不同でご紹介します。

●1983年11月福岡・ウォーホル展 (制作:マツヤレディス)
01

●1983年ウォーホル全国展ポスター/KIKU (制作:浪漫堂
02

●1983年ウォーホル全国展ポスター/神話他 (制作:浪漫堂)
03

●1983年6月渋谷・パルコ ウォーホル展ポスター (制作:パルコ)
04

●1983年ウォーホル全国展ポスター (デザイン:田名網敬一)
05

●1975年10月渋谷東邦生命ビル「現代版画への招待展」ポスター(デザイン、シルク刷り:石田了一)
06

●1978年4月青山ラミア「現代と声 今日の版画展」ポスター(デザイン、シルク刷り:石田了一)
07

●1976年「菅井汲全国展」ポスター・白地に黒(デザイン、シルク刷り:石田了一)
08

●1976年「菅井汲全国展」ポスター・ピンク地に黒(デザイン、シルク刷り:石田了一)
09

●1976年「菅井汲全国展」ポスター・シルバー地に黒(デザイン、シルク刷り:石田了一)
10

●1977年7月10日浜松「高橋悠治ピアノコンサート」ポスター(デザイン、シルク刷り:石田了一)
11

●1983年11月GAギャラリー「磯崎新展」ポスター (制作:GAギャラリー)
12

●1983〜84年「磯崎新全国展」ポスター(制作:浪漫堂)
13

●1975年8月晴山ホテル「軽井沢・夏の招待展」ポスター(デザイン、シルク刷り:石田了一)
14

●1982年3月「美学校第3回シルクスクリーンプリントシンポジウム」ポスターA(シルク刷り:美学校)
15

●1982年3月「美学校第3回シルクスクリーンプリントシンポジウム」ポスターB(シルク刷り:美学校)
16

●「現代版画への招待」ポスターA(デザイン、シルク刷り:石田了一)
18

●「現代版画への招待」ポスターB(デザイン、シルク刷り:石田了一)
25

●1974年10月長野県上田市喫茶木の実「全国縦断 版画への招待展」ポスター(シルク刷り:石田了一)
19

●1983年6月「元永定正 日本芸術大賞受賞記念展」ポスター(制作:浪漫堂)
20

●1983年7月宇都宮市大谷町屏風岩「巨大地下空間とウォーホル展」ポスター(制作:屏風岩 デザイン:セラデザインアート研究所)
21

●1980年3月横浜・有隣堂「神奈川の作家・版画36人展」ポスター(制作:有隣堂)
22

●1981年11月横浜・有隣堂「巨匠と明日をになう新人たち展」ポスター(制作:有隣堂) 
23

●1983年9月岐阜パルコ「アンディ・ウォーホル展」ポスター(制作:パルコ)
24

●1983年12月原美術館「アメリカ現代版画と写真展 ジョナス・メカスと26人の仲間たち」(デザイン:佐藤雅彦)
26

●会場でのポスターの展示風景(撮影:タケミアートフォトス)
103

この他にもいろいろあった記憶はあるのですが、40年の歳月の彼方に埋もれてしまい、発掘できませんでした。

埼玉県立近代美術館の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展の会期は残り4日です。
現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ぜひご購入ください(2,200円)。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
埼玉チラシAY-O600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

○<帰り道に埼玉県立近美に寄り版画の景色展を見る。のちにわたしも大変お世話になったのでいろんなことが思い起こされてきた。久々の刷り師の石田さんのお話とウォーホルのファクトリー訪問の映像おもしろかった。うちのどこかにあるKIKU探さねば…
(20180318/ねこさんのtwitterより)>

○<ブログに「今年も埼玉県立近代美術館は楽しい (後編)」をアップしました。
https://blog.goo.ne.jp/a_tranquil_smoker/e/f1fd34a8c974fbd34b8da8310ba990c2 …
きょう、2度目の「版画の景色」展に行ってきました。
初回同様の楽しさでしたゾ。

(20180318/徒然煙草さんのtwitterより)>

○<本日は現代版画センターのトークイベントに参加してきました!
第1部も第2部も大変興味深く面白くて時間あっという間でした。皆さんトークお上手ですね〜。羨ましい。
埼玉県立近代美術館
現代版画センターの軌跡
なんと3/25で終了

(20180318/喫茶ウサボ屋さんのtwitterより)>

○<現在、埼玉県立近代美術館のトークイベントに来てるのですが。早めに来て良かった。既にいっぱいです。
(20180318/喫茶ウサボ屋さんのtwitterより)>

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色」展
ま た 行 き ま し た
「現代版画センターの軌跡」ってやっぱり 奇跡 と引っ掛けてたんですね

(20180319/かちにやゆるさんのtwitterより)>

○<興味津々 ー 場所: 埼玉県立近代美術館
トークイベントに参加してきました。
「ウォーホルの版画ができるまで ――現代版画センターの軌跡」
師匠北山も携わっていた現代版画センター。非常に重要な位置にあった事も分かりました。また何度みても飽きない展示も印象的でした。
まだの方はぜひ!3/25まで。

(20180318/藤倉 匠さん さんのfacebookより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色は1月24日、2月14日、3月14日の全3回掲載しました。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

現代版画センターに参加した刷り師たち(3月11日ブログ)

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎(3月13日ブログ)

○中村茉貴さんのエッセイ「美術館に瑛九を観に行く 第22回埼玉県立近代美術館」(3月20日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

毎日新聞2月7日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しは<「志」追った運動体>。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

朝日新聞3月13日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は小川雪さん、見出は<版画に込めた情熱と実験精神>。

○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しは<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
---------------------------------
○○現代版画センターエディションNo.720 堀浩哉「熱風2」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180323堀浩哉
「熱風2」
1984年
シルクスクリーン(刷り:美学校研修科)
Image size: 76.0×56.00cm
Sheet size: 76.0×57.3cm
Ed.150 Signed

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催しています。
会期:2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00
※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊
昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。
201803_UEDA

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


版画掌誌第2号
版画掌誌第2号
オリジナル版画入り美術誌
2000年/ときの忘れもの 発行
特集1/磯崎新
特集2/山名文夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版:限定35部/価格:120,000円(税別 版画6点入り)  
B版:限定100部/価格:35,000円(税別 版画2点入り)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別)  *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。日経アーキテクチュア編集長のコラム<建築家・安藤忠雄氏の言葉の力:第3回>で、出江寛先生、石山修武先生の次に紹介されていますので、お読みください。
ときの忘れもので扱っています。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●BSフジで毎週火曜 に放映される「ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜」に光嶋裕介さんが紹介され、ユーチューブでも見ることができます。


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

西岡文彦「現代版画センターという景色・第3回 印刷メディアの記念碑性」

西岡文彦「現代版画センターという景色」(全3回)

第3回 印刷メディアの記念碑性


 現代版画センターの機関誌「画譜」の表紙デザインは、刷師の写真をアレンジするのが通例となっていた。
 版画制作の黒子である刷師にスポットを当てたのは、版画作品と愛好者の媒介となることを志す版画センターの思想を投影してのことであったのだろう。刷師もまた、作家の思い描くビジョンを作品に定着させるための媒介となることを身上としているからである。おかげで、森義利の刷師として修業中だった私も第2号の表紙に起用される幸運に恵まれることになったのだが、将来になんの希望も見いだせなくなっていた職人見習いの身には、それこそ天にも昇る心地の大抜擢であった。
画譜_第2号_p00_表紙
現代版画センター機関誌『画譜』第2号(1974年9月1日発行)
表紙:西岡文彦

 この「画譜」がセンターの機関誌であったのに対して、機関紙として刊行されていたのが「版画センターニュース」で、前者は雑誌、後者は新聞の体裁をとっていた。この他にもセンターは、エディション作品のカタログや版画家の作品集等々の編纂と刊行に力を注いでおり、出版物を媒介にして美術家と愛好家のコミュニティをメディア上に形成するという先駆的な試みに取り組んでいた。
 じつは、前回の原稿で印象派の育ての親として紹介した画商デュラン=リュエルも同様の試みに取り組み、美術史上初めて出版物を活用したことで知られている。十九世紀当時、唯一のマスメディアとして急成長する印刷物の影響力に着眼したデュラン=リュエルは、詩人、作家、批評家らに寄稿を依頼し雑誌を創刊。カタログ、画集、画家伝等々の刊行にも力を注いでいる。こうした事業は膨大な経費と多大の労力を要し、戦乱や不況のたびに挫折せざるを得なかったが、画商は事業家である以前に愛好家であるべきとの信念から、彼は採算を度外視した出版事業に生涯にわたって情熱を傾けている。
 印象派等の新進画家のオークション開催にも熱心で、美術史上初の「個展」という発表形式を創案したのもデュラン=リュエルであった。画家の個性というものに着目した最初の画商が彼であり、画家の伝記を雑誌に連載したのもそうした思想を反映してのことであった。なかでも『落ち穂拾い』で有名なバルビゾン派の画家ミレーの伝記は有名で、雑誌連載後に単行本として刊行され今日まで読み継がれている。
 このミレー伝に感動して画家を志したオランダの若者がいた。
 牧師を志しながら、激烈過ぎる信仰からかえって思いを果たせず、神に破門されるようにして教会を追われたヴァン・ゴッホである。
 絶望に喘ぐ彼の手紙はミレー伝をしきりに引用しており、神の道に挫折して芸術を志したゴッホが、この書物を「聖書」としていた様子をしのばせる。
 画家の伝記を読んで作品の理解を深めることは、今日では一般的な習慣だが、画家の生涯に人々の関心を喚起した画商はデュラン=リュエル以前には存在していない。経済的なリスクを顧みずミレー伝を刊行した彼のこの情熱がなければ、ゴッホという画家も存在していなかったかも知れないのである。
 そんなデュラン=リュエルの情熱にも似た、熱き思いの結実を、センターの機関誌「画譜」や機関紙「版画センターニュース」にもまた見いだすことができる。作家、詩人、批評家、愛好家、そしてスタッフが思いを綴ったそれぞれの頁は、いわば「近代絵画センター」としてのデュラン=リュエル画廊に紡がれた夢を、現代日本に開花させようと奮闘した人々の名を刻んだ記念碑ともいえるだろう。加えて、それは一九八〇年代に広告・出版から演劇・美術までをリードした西武グループの文化戦略に先駆する「オウンド・メディア・マーケティング」の試みとしても、再評価を待つものといえる。
 オウンド・メディア・マーケティングowned media marketingとは、企業が出版や放送のメディア発信機能を所有し顧客に直接訴求するマーケティング手法のことで、八〇年代の西武の文化戦略はその典型的な成功例である。百貨店を中軸とする大手流通企業が出版社を開設、広報宣伝の域を超えた本格的な書籍や雑誌を刊行して、文化提言と生活提案を訴求する手法は、一見迂遠な印象とは対照的に、ひとたび成功すればきわめて長期的な需要を確保することになる。一時的な「流行」としての消費行動を喚起するのではなく、長期的な「文化」としての生活習慣を定着させることができるからである。
 この戦略が功を奏して西武グループも飛躍的な発展を遂げるが、オウンド・メディア・マーケティングは、メディア維持に要する経費と物販実績の因果関係が把握しにくいため、時として過剰な先行投資を招くという欠点を持っている。デュラン=リュエルも西武グループも、この点では一度ならず苦境に立たされている。
 そうした事情を一変させたのが、低廉なコストで情報発信のできるインターネットの登場であり、今世紀に入りオウンド・メディア・マーケティングが再び注目されているのはそのためである。ネットの普及した今日においては、実質的には大半の企業はオウンド・メディア・マーケティングを実践しているともいえる。
 デュラン=リュエルの偉大さは、印刷物という多大なコストを要するメディアの時代に、いち早くこの手法に挑んだ点にあり、七〇年代の版画センターや八〇年代の西武グループの試みもまた、その勇気の系譜に連なるものといえる。機関誌「画譜」は、まさにそうした勇気の記念碑として記憶されるべき出版物なのである。
 同誌の表紙に起用されたことは二十二歳の私にとっても、記念碑以外のなにものでもなかった。当時の私は、まさにドン底のようなところで生きていたからである。
 私の卒業した高校は公立校では全国初のバリケード封鎖に突入、在学期間の過半は討論と集会に費やされることになった。保守リベラルとでもいうべき独特の立ち位置にいた私は、覆面で街頭にデモに出るより素顔で教員や両親と向き合い、学校や家庭を「改革」していくことを主張したため、「革命」を叫ぶ全共闘グループから保守反動と切り捨てられたが、皮肉なことに保守派の学生や教員からは「過激派」の筆頭と目されていた。デモやバリケードを奨励していた「進歩派」教員が警察介入と同時に学生を置き去りにノンポリ化したことに憤った私は、一転して教員批判の先頭に立ったからである。やがて機動隊によるバリケード解除で学内は一挙に「平常化」。寒々としたキャンパスで、私は革新保守の両派から疎んじられる存在となった上に、長年続く家庭の紛糾が泥沼化し、卒業式直後には母親と夜逃げをせざるを得ない状況にまで追い込まれていた。
 当然ながら、正規の進学や就職の望みは断たれ、流れ流れてたどり着いたのが版画家森義利の内弟子という身分であった。森を師と仰いでの入門などではない。夜逃げした私と母の行方を探す父が出した捜索願のおかげで、まっとうな職が望めなくなっていた私を見かね、ある人が斡旋してくれた働き口であった。
 当時はまだ今日と違い、母子が駆け込めるシェルターのような厚生施設もなく、家長である父親が捜索願を提出すれば、母子共に公機関の捜索や追跡の対象となるしかない時代である。母親は面談即決のデパート地下の食品売場でパートで働き、私も履歴書不要の内弟子にでもなる以外、働き口など見つけようなどあるはずもなかった。
 もともと近代以前の奉公や徒弟制は、そうしたものだったのだろう。伝統技法の継承といえば聞こえはいいが、内弟子の実態は雑役夫であり下男のようなものでしかない。
 バリケードの中で討論に明け暮れた高校生活から一転、基本的人権も認められない徒弟となった私だったが、それでも二十歳前後までは気力の保ちようもあった。大学に進んだ学友に対して、先輩社会人としてのプライドのようなものは保てたからである。
 かつての全共闘グループの中には、臆面もなく推薦入試の手続を学校に依頼する者までがおり、そんな無節操な学友よりは自分の方が、高校時代に主張したことに整合した生き方をしているとの秘かな自負もあった。さすがに土方や百姓になる体力も気力もなかったが、職人という労働者階級の端くれとして生きていくのであれば、高校のバリケードで口にしたことを裏切らずにいられるように思えたからである。
 ところが、三年が経ち四年が経ち、かつての学友の就職や結婚を風の噂で耳にする頃になると、なんとも言いようのない焦燥にとらわれ始めた。いつまで経っても見習いの身分である上に、私の修業していた合羽刷(かっぱずり)は師匠である森義利以外は用いていない手法なので、学べば学ぶほど通常の就職は遠のいていったからである。修得した技術で受注できる仕事は、師匠の作品の刷り以外には存在しないのである。
 深夜、自分の行く末を思えば朝まで眠れず、仕事の帰りに便所を借りに勝手に入った雑居ビルの屋上で、手すりもないビルの縁に立ち街路をずっと見下ろしている自分がいた。そんな二十二歳の私が出会ったのが、現代版画センターであり綿貫不二夫氏であった。センターのすべてが、光り輝いて映ったのも無理はない。
 高校のバリケードで耳にした全共闘の声高な革命理論は、唱えた学生自身の無節操な転身によって虚ろな残響と化し、私自身もかつて唱えた改革とはほど遠い前近代的な雇用形態の中で肉体労働に呻吟し続けていた。お金というものが、涙と引き換えにしか手に入らぬことも、ようやく知るに至っていた。
 センターで目にしたのは、そんなお金が、作家に投ずる一票にも似た意思表示になり得るという希望に満ちた現実であった。それは、美術を介した直接民主主義の試みであり、文字通り血涙を絞るようにして得たわずかな金銭が、巨大な夢の実現の糧ともなり得るという、壮大にしてきわめて現実的なビジョンとの出会いでもあった。
 実際のところ、この18年後の1992年、約百国の国家元首がリオ・デ・ジャネイロに集った史上初にしておそらくは最後の国連地球環境サミット会議開催の資金基盤は、センターの試みそのままに版画の収益によって整えられることになった。米国の美術家R・ラウシェンバーグ氏の呼びかけに応え、彼の版画の販売で得た収益が資金調達の端緒となっているからである。サミットで各国元首を筆頭に会議スタッフに配布された和英併記の記念論文集の表紙を、ラウシェンバーグ氏と共に私が飾らせて頂いたのも、その縁あってのことである。思えば、このリオでの僥倖へと至る私の足どりの、記念すべき第一歩が踏み出されたのが、他でもない「画譜」の表紙であった。
 私の手元には、この表紙に用いた写真の紙焼きが残されている。
 便所もない四畳半の安アパートの畳に新聞紙を敷き、二十二歳の私が刷りに励んでいる写真である。裸電球の下、合羽刷に用いる型紙が洗濯物のように吊るされ、がらくたのように染料や絵の具の器が室内に散乱している。
 すべては、この薄汚れた部屋を綿貫氏が訪ねて来てくれた時から始まったのである。
にしおか ふみひこ
写真
「画譜」第2号(1974年9月1日発行)表紙用写真
記念論文集
国連地球環境サミット記念論文集(1992年6月1日発行)の表紙デザイン サミット議長モーリス・ストロング、福岡正信、竹下登ら錚々たる執筆陣による和英併記の論文集で、英文横組側の表紙(右)はラウシェンバーグ作品、和文縦組側の表紙(左)は筆者の作品を装画としている。
サミット新聞
国連地球環境サミット公式新聞 EARTH SUMMIT TIMES(1992年6月14日号)より 会議に参加した国家元首約百名の集合写真 同紙は筆者が企画委員をつとめるNGO「京都フォーラム」と米国の「エコファンド」基金および「ニューヨークタイムス」との提携により刊行。このサミットの成功が「京都議定書」への道を開いた。ロゴ・デザインは筆者。

*現代版画センターという景色・第1回 オークションの先駆性(1月24日ブログ)
*現代版画センターという景色・第2回 エディションの革新性(2月14日ブログ)

西岡文彦(にしおかふみひこ)
1952(昭和27)年生まれ。多摩美術大学教授/伝統版画家 
柳宗悦門下の版画家森義利に入門、伝統技法「合羽刷」を徒弟制にて修得。雑誌『遊』(工作舎)の表紙絵担当を機に、出版・広告の分野でも活躍。ジャパネスクというコンセプトの提唱者として知られる。
美術書の編集を経て、著書『絵画の読み方』(宝島社)で内外に先駆け名画の謎解きブームをひらく。
『謎解きゴッホ』(河出書房新社)、『名画の暗号』(角川書店)、『ピカソは本当に偉いのか?』(新潮社)、『恋愛美術館』(朝日出版社)、『絶頂美術館』(マガジンハウス)等、著書多数。「日曜美術館」、「世界一受けたい授業」、「笑っていいとも!」、「芸術に恋して」、「たけしの誰でもピカソ」、「タモリ倶楽部」等々、テレビ番組の企画出演も多い。日本版画協会新人賞(’77)、国展新人賞(’78)、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ50周年記念展(’05)招待出品。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ぜひご購入ください(2,200円)。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
埼玉チラシAY-O600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00〜16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
〜〜〜
○<昨日はプールでくたくたの中気合いで埼玉県立近代美術館行って版画たくさん見れた。しかもすぐ近くにユニオンあって笑、きいた気になってるロック名盤を買い漁った。
(20180311/おわんたすさんのtwitterより)>

○<#埼玉県立近代美術館 「版画の景色」展へ。250点を超える展示は圧巻。建築家磯崎新さんのリトグラフは初見だったのですが、とてもかっこよかったです。大谷石採石場でのウォーホル展の模様とかの展示もありとても楽しめました。この時代の版画をもっと知りたくなりました。3/25迄 #Bura_Bi_Now
(20180312/すぱこさんのtwitterより)>
〜〜〜
西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色は1月24日、2月14日、3月14日の全3回掲載しました。
草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

現代版画センターに参加した刷り師たち(3月11日ブログ)

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎(3月13日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

毎日新聞2月7日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しは<「志」追った運動体>。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

朝日新聞3月13日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は小川雪さん、見出は<版画に込めた情熱と実験精神>。

○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しは<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
---------------------------------
現代版画センターエディションNo.390 山口勝弘「静かな昇天」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180314山口勝弘
「静かな昇天」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
Image size: 54.5×36.0cm
Sheet size: 63.0×49.0cm
Ed.50
*山口勝弘シルクスクリーン版画集『ANTHOLOGICAL PRINTS 1954-1981』収録
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催しています。
会期:2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00
※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊
昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。
201803_UEDA

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


◆ときの忘れもののブログは下記の皆さんのエッセイを連載しています。
 ・大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
 ・frgmメンバーによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は毎月3日の更新です。
 ・小国貴司のエッセイ「かけだし本屋・駒込日記」は毎月5日の更新です。
 ・佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
 ・杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
 ・野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
 ・小林紀晴のエッセイ「TOKYO NETURE PHOTOGRAPHY」は毎月19日の更新です。
 ・小林美香のエッセイ「写真集と絵本のブックレビュー」は毎月25日の更新です。
 ・スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
 ・新連載・西岡文彦のエッセイ「現代版画センターの景色」は全三回、1月24日、2月14日、3月14日に掲載しました。
 ・笹沼俊樹のエッセイ「現代美術コレクターの独り言」はしばらく休載します。
 ・大野幸のエッセイ<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>は随時更新します。
 ・植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」は、更新は随時行います。
  同じく植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と合わせお読みください。
  「本との関係」などのエッセイのバックナンバーはコチラです。
 ・中村茉貴のエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」は随時更新します。
 ・飯沢耕太郎のエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新します。
 ・深野一朗のエッセイは随時更新します。
 ・「久保エディション」(現代版画のパトロン久保貞次郎)は随時更新します。
 ・清家克久のエッセイ「瀧口修造を求めて」は終了しました。
 ・関根伸夫のエッセイ「〈発想〉について[再録]」は終了しました。
 ・倉方俊輔のエッセイ「『悪』のコルビュジエ」は終了しました。
 ・森本悟郎のエッセイ「その後」は終了しました。
 ・藤本貴子のエッセイ「建築圏外通信」は終了しました。
 ・森下隆のエッセイ「鎌鼬美術館——秋田県羽後町田代に開館」は終了しました。
 ・芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」は終了しました。
 ・夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」は終了しました。
 ・普後均のエッセイ「写真という海」は終了しました。
 ・八束はじめ・彦坂裕のエッセイ「建築家のドローイング」(再録)は終了しました。
 ・石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」は終了しました(時々番外編あり)。
 ・荒井由泰のエッセイ「いとしの国ブータン紀行」は終了しました。
 ・森下泰輔のエッセイ「戦後・現代美術事件簿」は終了しました。
 ・「殿敷侃の遺したもの」はゆかりの方々のエッセイや資料を随時紹介します。
 ・「オノサト・トシノブの世界」は円を描き続けた作家の生涯と作品を関係資料や評論によって紹介します。
 ・「瀧口修造の世界」は造形作家としての瀧口の軌跡と作品をテキストや資料によって紹介します。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
 ・「関根伸夫ともの派」はロスアンゼルスで制作を続ける関根伸夫と「もの派」について作品や資料によって紹介します。
 ・「現代版画センターの記録」は随時更新します。
今までのバックナンバーの一部はホームページに転載しています。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎

埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展の会期も残り少なくなりました(3月25日まで)。
現代版画センターの創立の経緯は1月16日のブログに書きましたが、11年余の活動を俯瞰する今回の展覧会は残された作品(エディション及びコレクション)と、会員・支部向けに発信した書簡、機関誌、カタログ等の資料を克明に精査した学芸員たちによって組み立てられました。

企画者たちのご努力には心から敬意を表します。
しかしそのキューレーションに対し、?という反応もあります。
つい先日のfacebookでKさんという研究者の<「版画の景色」展は、久保貞次郎さんの息のかかった版画家たちが多く、なつかしい作品に出会えました。>という投稿に強い違和感を覚えました。
今回、埼玉の学芸員が版画センターのエディション作家約80名の中から選んだのは42作家(+コレクションの瑛九、北川民次、駒井哲郎を加えて45作家)です。

出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

この45作家のうち、久保先生が強力に支持していたのは靉嘔/瑛九/小田襄/オノサト・トシノブ/北川民次/木村茂/木村利三郎/吉原英雄の8人のみ。全体の18%、エディション作家(6人)だけならば14%に過ぎません。「版画家」といっていいのは木村茂/木村利三郎/吉原英雄の3人だけです。
おそらくKさんは久保貞次郎=版画の専門家=現代版画センターという先入観があったのでしょう。
亭主自身、初日の朝、初めて展示を見て、久保色のほとんどない展示に呆然としました。
埼玉の学芸員たちの意図は分りませんが、結果的にはKさんの言う「久保貞次郎さんの息のかかった版画家たち」は軒並みセレクションから外されています。それが編集でありキューレーションだと思いますが、大谷省吾先生や植田実先生、土渕信彦さんたちはそれを正確に捉えてこの展覧会を論じておられます。さすがです。
「息のかかった」などという言い方は久保先生が最も嫌ったものでした。そういう無邪気なコメントは久保先生の名誉を傷つけるばかりか、当時を知らない若い世代に誤った情報を伝えることになり、とても残念です。

久保先生はじめ証言者たるべき実際に関わった人たちの多くは既に鬼籍に入られており、今も健在な元スタッフ、作家、刷り師、会員、支部を担った人たちには美術館がアンケートを依頼し、12名の皆さんがカタログに寄稿しています。
アンケート執筆者:荒井由泰(福井県・旧会員、アートフル勝山の会代表)、石田了一(刷り師、石田版画工房)、貝田隆博(元スタッフ、筑後画廊)、木下哲夫(翻訳家、メカス日本日記の会代表)、栗原敦(東京・旧会員、実践女子大学名誉教授)、指田純子(元スタッフ、神崎宣武研究室)、関根伸夫(作家)、西岡文彦(元スタッフ、伝統版画家、多摩美術大学教授)、西田考作(奈良・旧会員、西田画廊)、堀浩哉(作家)、柳正彦(元スタッフ、ストアフロント)、柳澤紀子(作家)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で記者の永田晶子さんがいみじくも指摘したように現代版画センターは「美術界と離れた素人集団」でした。
そんな素人の私たちを二人の生みの親が道を開き、導いてくださいました。

井上房一郎さんと久保貞次郎先生です。

綿貫不二夫が毎日新聞社の事業として版画の普及運動を企画立案したときに、まず最初に相談に行ったのは15歳(高校一年)のときから親炙した井上房一郎(1898年5月13日 - 1993年7月27日)さんでした。
1964年TMOと井上房一郎1964年
高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)の送別会にて
中央が井上房一郎さん
右端の俯く美少年が亭主(18歳)です。

井上房一郎・人と功績群馬の実業家で文化のパトロンでした。戦前ナチスを逃れ来日したブルーノ・タウトを庇護し、戦後は地方初のオーケストラとして群馬交響楽団の創立に携わり、その本拠地としてアントニン・レーモンド設計による群馬音楽センター建設に尽力します。自らのコレクションを寄贈し、若き日の磯崎新先生を設計者に起用した群馬県立近代美術館も井上さんの力なくしては実現しなかったでしょう。
井上さんのことはこのブログでしばしば触れており「井上房一郎さんのこと」というカテゴリーでお読みいただけます。
同じ高崎高校の出身で井上さんの秘書を勤めた熊倉浩靖さんの著書『井上房一郎・人と功績』についても3回にわけて紹介しています。
その1(2011年8月27日ブログ)
その2(2011年8月29日ブログ)
その3(2011年9月2日ブログ)

井上さんが鎌倉の土方定一先生に引き合わせてくれ、土方先生から「版画のことならクボテーに聞け」という助言を受け久保貞次郎(1909年5月12日ー1996年10月31日)先生にめぐり会うことができました。
1973年秋のことでした。
そのときのことは久保先生の著作集月報に書いたことがあります。
久保
久保貞次郎を語る
同編集委員会編
文化書房博文社
1997年刊行

久保先生は自らがつくった創造美育協会(創美)のメンバーである尾崎正教(小学校教師)、岡部徳三(刷り師)、高森俊(小学校教師)の皆さんを紹介してくれました。いずれも久保先生とともに草創期の版画センター企画委員として参画されました。

創立当初の事務局は誰一人美術系の学校に学んだ者はおらず、文字通り「素人集団」でしたが、中核を担い組織としての骨格をつくってくれたのが橋本凌一さん(現在は六月社代表)でした。学生運動で鍛えた理論とモラル(志)の高さによって事務局を率い、美術の素人集団ではありましたが、何を目指すかという芯のところではぶれることなく前進することができました。

版画はもちろん、美術の素養もほとんどなかった亭主を心配したのでしょう、久保先生が「ボクの教え子に池田君という優秀な子がいます」と紹介してくれたのが社長でした。国際芸術見本市協会(JAF=Japan Art Festival Association, Inc.)事務局に勤め、金澤毅さんの下で日本の現代作家を海外に紹介する仕事をしていた池田さんは版画センターに入り、以後亭主と苦楽をともにします(本人は「楽」なんかなかったわよ、というに違いありませんが)。
1991年7月27日軽井沢_久保貞次郎と令子
1991年7月27日
旧軽井沢の久保貞次郎別荘にて
久保先生と教え子の綿貫令子(旧姓・池田)
美術評論家、日本有数の絵画のコレクターでしたが、社長にとってはよき教育者でした。

お二人とも既になく、群馬県高崎市の井上邸は高崎哲学堂として、栃木県真岡市の久保邸は久保記念観光文化交流館として共に保存、公開されています。

●久保記念観光文化交流館で久保家から寄贈された作品による第15回企画展 「デモクラート ―久保貞次郎が交流した芸術家たち―」が開催されていますので、ご紹介します。
20180308123512_0000120180308123512_00002
会期:2018年2月7日 (水)〜 3月26日 (月)
会場:久保記念観光文化交流館 美術品展示館
デモクラート美術家協会は瑛九が中心となり、1951年に結成された前衛芸術家グループです。かつて久保貞次郎と交流し、真岡の久保アトリエに集まったデモクラートの画家たちの作品を展示します。
〜〜〜
現代版画センターの創立に関わったのは井上さん、久保先生ばかりではありません。
綿貫の上司として尽力してくださった毎日新聞の西本董さん、山本栄蔵さん、三宅秀三さん。
全国に先駆けて支部結成に名乗りを上げ、最後の倒産にいたるまで物心両面にわたり支えてくださったMORIOKA第一画廊の上田浩司さん。
上田さんの紹介で会員となり友人の高校教師・佐藤功介さんとともに大曲支部・大曲画廊をつくってくださった秋田の町医者・船木仁先生。
ベ平連のメンバーとして生涯リベラルな姿勢を貫き版画センターのオークションのフリ師として活躍されたサントリー宣伝部の藤本義一さん。
それらの方たちのことはいずれきちんと書いておきたい。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ぜひご購入ください(2,200円)。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
埼玉チラシAY-O600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00〜16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
〜〜〜
○<埼玉近美の展覧会を観てきました。いろんな版画があって面白かったです。息子は靉嘔の鮮やかな作品が気に入った模様。僕はウォーホルの菊の絵がよかったです。
コレクション展では「対話型鑑賞」の企画展示がありました。作品を観て感じたことを言葉にしてみる、というのは作品に対する理解が深まるかもしれないけど、「言葉にできない感じ」を表現するのがアートなのでは?とも思いました。

(20180310/かっつんさんのtwitterより)>

○<「版画の景色」とても面白かった!
(20180311/いとう ゆみこさんのtwitterより)>

○<「現代版画センターの軌跡」を観てきましたが、一番驚いたのはアンディ・ウォーホルのこれですね。30年以上前の企画ですが、美術展そのものも勿論、搬入搬出の様子など、とても気になる。
巨大地下空間でのウォーホル展 : ギャラリーときの忘れもの ブログ

(20180311/なっとうさんのtwitterより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

○月刊誌『建築ジャーナル2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.360 菅井汲「GUEST I」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180313菅井汲
「GUEST I」
1980年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
Image size: 57.0×38.0cm
Sheet size: 64.8×49.8cm
Ed.150
*菅井汲版画集『GUEST 1980』収録
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催しています。
201803_UEDA

会期:2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00
※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊
昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

現代版画センターに参加した刷り師たち

まずお詫びです。
埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されましたが、再放送はその日の夜にされており、11日(日)にはアートシーンの再放送はありません
普段見ていないので(テレビがない)とんだ誤報をしてしまいました。深くお詫びします。
〜〜〜〜
◆有楽町・東京国際フォーラム で開催中のART FAIR TOKYO 2018は本日が最終日です。
17ときの忘れものブース:N27
・新発掘の植田正治のポラロイド写真18点を初公開しています。
・平面:瑛九、松本竣介、オノサト・トシノブ、秋葉シスイ、ハ・ミョンウン、
・オブジェ:倉俣史朗、堀内正和、関根伸夫、舟越直木、宮脇愛子、加藤清之、篠田守男、若林奮
若手スタッフたちはNYのフェアに出展参加しているので、東京のブースは社長と亭主が差し入れのお菓子でエネルギー補給しながら、よたよた店番しております。
亭主は難聴で、お客様の声がよく聞き取れず、ときどき(しばしば)頓珍漢な受け答えをしておりますが、意識は明晰ですので、ご安心ください。
おかげさまで昨日までに倉俣史朗、オノサト・トシノブ、植田正治、秋葉シスイ(全勝街道驀進中)等々、お買い上げいただいています。
本日は夕方5時までです。どうぞお運びください。
〜〜〜〜〜
埼玉県立近代美術館の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展は45作家の展示ですが、ある意味では刷り師たちの展覧会でもあります。
現代版画センターが1974〜1985年の11年間にエディションした作品は約80作家、700点にのぼりますが、その多くは刷り師(版画工房)との協働によって生まれたものでした。

埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展には作品のほかに映像や資料を多数出品しています。
まだ「現代版画センター」という名前すら決まっていなかった段階で(当初は全国版画コレクターの会(仮称)準備会として各方面に呼びかけ会員を募りました)、会員制による版元組織をつくることに目的と定め、「エディション制」という基本的な方針を打ち立てていました。それは草創の頃をスタッフとして参加した西岡文彦さんのエッセイ第二回でも強調されています。
ヨーロッパやアメリカの近代美術を支えた版元がどういうものか、翻って江戸時代の浮世絵版画の版元の歴史などに多くを学び(頭でっかちではありましたが)、版画制作のシステムを構築し、コストを計算していました。
A)作家サイン料
B)刷り師・版画工房の製版代+刷り代
C)紙代、インク代などの材料費

作家自刷りのものもありましたが、作家が工房の協力のもとに版をつくり、刷り師がそれを刷るという作品が圧倒的でした。建築家をはじめ、それまで版画をつくったことのない作家を口説き、新しい版画の世界を築くことを目指していましたから当然の成り行きでした。
協働者としての刷り師への敬意を表すためにエディション目録には必ず刷り師の名前を明記しました。
初期の機関誌『画譜』の表紙を飾ったのも作家ではなく、刷り師たちの肖像でした。
20170809_岡部
『画譜』創刊準備号 1974年3月15日発行
全国版画コレクターの会(仮称)準備会 発行
表紙は神奈川県秦野にあった岡部版画工房と岡部徳三さん
シルクスクリーンのパイオニア岡部さんは現代版画センターの企画委員としても大きな役割を果たしました(2006年6月9日没)。

画譜_創刊号_p00_表紙
『画譜』創刊号 1974年5月30日発行
表紙はシルクスクリーンの刷り師・高村哲太郎さん
(高村さんはこの写真の数ヵ月後に急逝)

画譜_第2号_p00_表紙
『画譜』第2号 1974年9月1日発行
表紙は合羽刷りを制作中の西岡文彦さん


現代版画センターが11年間のエディション制作において協力を仰いだ刷り師は以下の方々でした。
(図録のテキストブックにはそれらの刷り師たちの名が洩らさず記載されています。)
ゴチック文字が刷り師並びに版画工房の名称、/のあとが担当した作家名

岡部徳三/靉嘔、オノサト・トシノブ、大沢昌助、山口勝弘、前田常作、重田良一、澄川喜一、柳澤紀子、大浦信行、竹田鎮三郎、藤田喬平、セバスチャン、ジョナス・メカス
酒寄忠衛/矢柳剛
宮本海平/小田襄
大沢啓三/竹田鎮三郎、
小峰プロセス/島州一
石田了一/森義利、関根伸夫、畦地梅太郎、菅井汲、飯田善國、元永定正、堀内正和、磯崎新、大橋成行、本田眞吾、谷川晃一、南正雄、アンディ・ウォーホル、安藤忠雄、大沢昌助
M.M.G.(ミツムラグラフィック)/古沢岩美、菅井汲、福沢一郎
山村常夫/木村茂
山村兄弟版画工房(山村素夫・常夫)/風間完、難波田龍起、小野具定、大沢昌助、靉嘔、生野一樹、木村利三郎、柳澤紀子、磯崎新、関根伸夫、
菅沼稔/吉原英雄、木村利三郎
加藤南枝/古沢岩美、木内克、大沢昌助、赤尾直美、大浦信行
吉田薫/飯塚国雄
荻野栄一郎/竹田鎮三郎
五所菊雄/畦地梅太郎、戸張孤雁、尾崎志郎、日和崎尊夫、長谷川潔
版画工房KEN/関根伸夫
木村茂/難波田龍起
赤川勲/小野具定、関根伸夫
富士製旗/オノサト・トシノブ
フジ美術版画工房/加山又造
助田憲亮/靉嘔
森版画工房(森仁志)/石田武、難波田龍起、福沢一郎、大沢昌助、舟越保武、竹田鎮三郎、三栖右嗣、ジャン・ベルト・ヴァンニ、菅井汲、関根伸夫
宮下登喜雄/古沢岩美、舟越保武
アトリエ・プチ/ガストン・プチ
プリントハウス・OM/宮脇愛子、鈴木信吾、深沢紅子
工房版/ガストン・プチ
関岡扇令/塙太久馬
版画工房アルミィ/馬場檮男
Tsukaguchi Atelier/飯塚国雄
前田武/山下清澄
米田稔/内間安瑆
池田亮二(美学校研修科)/関根伸夫
前田武史(美学校研修科)/柏原えつとむ
大滝次郎(美学校研修科)/高橋雅之
野々宮幸雄(美学校研修科)/堀浩哉
宮川正臣(美学校研修科)/吉田克朗
伊丹裕(美学校研修科)/松本旻
美学校研修科/草間彌生、島州一、堀浩哉
高月仁/関根伸夫
林健夫(林グラフィックプレス)/関根伸夫、林芳史
シンバスタジオ 三喜俊郎/木村光佑
三塩英春/竹田鎮三郎、磯崎新、横尾忠則
山梨石版画工房(山梨実)/大沢昌助、難波田龍起、磯崎新
平賀裕敏/木村桂子
久利屋グラフィック/宮脇愛子
高松聡/吉原英雄、
瀬越義満/鈴木英人
柿崎兆/河内成幸

特に岡部徳三(シルク)、石田了一(シルク)、山村素夫・常夫兄弟(銅版)、森仁志(リトグラフ)の諸氏が多くのエディションを手がけています。
また専門の刷り師ではなく、作家としても活躍していた方々も少なくありません。
菅沼稔、五所菊雄、木村茂、宮下登喜雄、三塩英春、柿崎兆さん達です。

あらためて現代版画センターのエディション制作に参加してくださった刷り師、版画工房の皆さんに深い感謝をささげます。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログをぜひご購入ください(2,200円)。
埼玉チラシメカス600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00〜16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
〜〜〜〜
○<版画の景色後期を観ました。磯崎新さんの無機質な作品、空白の中に無人の建築物がある作品が好きで、何時間でも眺めていられそうでした。
(20180223/樺太柳葉魚さんのtwitterより)>

○<先日拝見し、すごい10年間を過ごされたのだと思いました。
20歳頃Ay-Oが好きだったこと等思い出し、美術館で半日を過ごしました。
ウォーホルの菊も素敵です。

(20180308/西村多美子さんからのメールより)>

○<版画の景色「現代版画センターの軌跡」を見てきた。280点の作品はいずれも見応えがあり全く冗長な印象はない。個人的に欲しいと思う作品もいくつかあった。しかし「現代版画センター」とは一体どのような団体なのか?倒産したとは?
これは会員制共同版元であった。設立者、綿貫不二夫氏の言葉:74年日本初の本格的な版画の版元・現代版画センターを創立、80作家七百点のエディションをつくったが、草間彌生の版画など全く売れなかった。<中略>時代が早すぎたのか、私の無能ゆえか現代版画センターは85年にあえなく倒産した。
草間彌生の作品が全く売れなかったとは・・・現在の版画マーケットのことはよく知らないが、今ならビジネスとして成り立つのではないか。作品の質は大変優れていると思う。

(20180306/MOQSEIさんのtwitterより)>

○<先週末に、埼玉県立近代美術館の「現代版画センターの軌跡」展を見た。センターのことは知らなかったけれど、多数の芸術作品を世に送り出したという熱気と、それに呼応するような展示が素晴らしかった。ウォーホルの版画のポストカード、飾ろうと思う。25日(日)まで。
常設展の小村雪岱も良かった。

(20180305/こぐさんのtwitterより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て>(3月8日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○月刊誌『建築ジャーナル2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.501 澄川喜一「フェニックスの翼 A」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180312澄川喜一
「フェニックスの翼 A」
1982年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
Image size: 50.5×30.0cm
Sheet size: 65.0×49.9cm
Ed.50
*山口県岩国支部・岩国画廊との共同エディション

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催します。
201803_UEDA

会期:2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00
※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊
昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

土渕信彦  埼玉県立近代美術館「版画の景色―現代版画センターの軌跡」展を見て

埼玉県立近代美術館「版画の景色―現代版画センターの軌跡」展を見て

土渕信彦


去る2月15日、埼玉県立近代美術館で開催されている「版画の景色―現代版画センターの軌跡」展を観てきた。同展についてはすでにこのblogでも、現代版画センターの機関誌に寄稿されていた植田実先生をはじめ、草創期に参加されていた西岡文彦氏や、当時からコレクターとして関わって来られた荒井由泰氏、ときの忘れものから版画をエディションしている建築家の光嶋裕介氏、国立近代美術館美術課長の大谷省吾氏らによって詳細かつ的確に紹介されているので、実際に関わりがあったわけでもなく、専門の研究者でも作家でもない私が今さら寄稿しても、屋上屋を重ねることにしかならないのだが、たいへんインパクトのある展覧会だったので、以下に感想をまとめる。

1.展示と図録について
会場に入るとまず展示されているのは靉嘔のシルクスクリーンだった。3色で摺った「I love you」、多色の「大きな透明な木」をはじめ、どの作品も今刷り上がったばかりのように初々しい。靉嘔といえば誰しもがあの虹色を思い浮かべると思うが、改めて「こんなに美しかったのだ!」と驚かされる。これこそ実作に接した者のみが抱くことのできる感動に他ならず、図録や画集を見ただけでは決して味わうことができないだろう。
1017

靉嘔「大きな透明な木」 撮影:酒井猛

この「いま刷り上がったばかりのように美しい!」という印象は、続いて展示されている木村光佑、高柳裕木村利三郎関根伸夫や、まとまった点数が展示されているオノサト・トシノブ大沢昌助菅井汲元永定正らの作品にも、総じて共通している。磯崎新の作品は今見ても時代を超越した未来性を感じさせるが、逆に島州一の作品は、まとめて観る機会があまりないためか、いかにも70年代を思わせる。良く知られたA.ウォーホール「キク」、草間彌生「カボチャ」はもちろん、加山又造「レースをまとった人魚」、舟越保武「若い女」までが、現代版画センターのエディションだったのだと、改めて驚かされた。

会場をひとわたり歩いて作品を通覧すると、写真集をめくっていくのと同様、70〜80年代の時代性が感じられる。現代版画センターが活動していた1974〜85年に、刷り師が紙の上に定着していたのは、単に版画作品というだけでなく、当時の時代そのものだったのかもしれない。展覧会のタイトルも、「版画の景色」というよりはむしろ、版画を通して見た「時代の光景」と言った方が相応しいように感じられる。

時代性を強く感じるのは、作品の傍らに掲げられている作家解説の小パネルのためかもしれない。コンパクトにまとめられているが、美大の学長になった作家、禅僧となってハワイに渡った作家など、どの作家についても、現代版画センターとの関わりに止まらず、その後の人生までに及んだ、射程の長い、眼配りの行き届いたコメントが付されており、展示自体に重層的な厚み、奥行き、膨らみを与えている。

図録も出色の出来栄えで、基本資料として後世に残る内容だろう。「A.テキスト・ブック」「B.ヴィジュアル・ブック」「C.アトラス」の3分冊、収納ケースにも写真や資料の一部が再録されているので、これを含めると4分冊からなる。Aにはエディション作品総目録、「現代版画センターニュース」総目録、主要刊行物目録、さらには当時の関係者を対象とするアンケートまで収録されている。関根伸夫をはじめとする作家、刷り師、会員、スタッフなどの証言は貴重と思われる。Bには展示されたエディション作品の図版が収録され、さらに「作家略歴」として上述「解説パネル」の記述が再録されている。展示されなかったエディション作品の図版まで掲載されていれば、カタログ・レゾネとなっていたところだ。せっかくAに作品総目録を収録したのだから、是非とも期待したい。Cは現代版画センターの「組織運営年表」「個別事項年表」、さらには全国の「主要活動拠点分布図」が掲載されている。この分布図は同心円状に図案化されており、全国的に展開した状況が見事にヴィジュアル化されている。

埼玉カタログ

展示作品を選定したのは、もちろん展覧会の企画者である美術館側だそうで、魅力的な作品が選ばれているのは確かだろう。植田実先生の「どの順序で見ても構わない花園」との評のとおり、順路を作らずブース間を自由に移動できる展示構成もたいへん効果的と思われる。とはいっても展示作品は280点近くに上り、現代版画センターの活動期間(約11年)の間にエディションした、約80名の作家による700点以上の作品の3分の1以上をカバーしているのだから、飛び抜けて良い作品ばかりが選ばれたわけでもないだろう。同センターがエディションした版画作品として平均的ないし平均よりやや高めの水準の作品が展示されている、というのが実態に近いのではなかろうか。

活動期間中に、年平均60〜70点、毎週1点以上というハイ・ペースでエディションしたにもかかわらず、それらが今でもこうした魅力に溢れているのは、その水準自体がコンスタントに高かったことを物語っている。これはやはり驚くべきことだろう。こうした良質の作品を全国に送り出した現代版画センターの、版元としてのレベルの高さを認識させられた。

しかしながら、多彩な作家の版画をエディションし、全国に普及させようとした現代版画センターの試みは、単に版元としてレベルが高かっただけではない。全国の画廊などの流通拠点を組織化し、共同版元としてエディションしながら販売する仕組みと、講演会やオークションなどを含む新たな購入層を開拓する普及活動とを一体化し、新しい流通の仕組みそのものを構築しようするという、画期的な試みであった。こうした新たな流通の仕組みを構想し、実現しようとした先駆性こそ、現代版画センターの真骨頂と思われる。

すでに1950〜60年代には公募展、アンデパンダン展、商業画廊、美術館などの既存の美術制度の限界が次第に表面化し、60年代後半から70年代には別の仕組みへと向かい始める流れがあったとすると、現代版画センターの活動もそうした流れの中に位置づけられるように思われる。60年代中頃から瀧口修造が抱いていた「オブジェの店」をひらく構想とシンクロするする部分も見えて来るかもしれない。

2.「パノラマ」と刊行物について
30〜40年後の今でも「美しい」と思えるのだから、当時、文字通り刷り上がったばかりのこれらの版画作品を観た全国の会員や購入者にとって、どれほど魅力的に感じられたことだろうか。全国各地に美術館が建設され、展覧会も頻繁に開催されている現在とは違い、当時は実作に接する機会は少なかったはずなので、かなり熱狂的に受け入れられたものと推測される。展示作品を見て「美しい」と感じるのは、当時の感動を共有し、追体験することに繋がるが、具体的な状況を想像するのはなかなか難しいところがある。

この点で、会場で上映されている「パノラマ」と呼ばれる3種のスライド集はたいへん貴重である。いずれも7分〜8分程度と、比較的コンパクトにまとめられているが、当時の熱狂的な様子がありありと伝わってくる。久保貞次郎、尾崎正教、針生一郎、関根伸夫らの面々も若々しく、誰もが「熱さ」を持っているのが判る。現代版画センターの企画に「軍師」として参画していた関根伸夫は、全国の会員組織の画廊で開催された島州一との二人展(1975年)に臨む若々しく颯爽とした姿が記録されている。1942年生まれだから当時33歳。若々しいはずである。ちなみに戦後美術の代表作の一つとして必ず挙げられる「位相―大地」を須磨離宮公園の第1回野外彫刻展で発表したのは、この二人展より7年前の1968年で、25〜26歳のことだった。もはや言葉を失う。

061

映像、資料閲覧コーナー 撮影:タケミアートフォトス

また現代版画センターの事務局長を務めていた尾崎正教の、ジャケットをお洒落に着こなした姿も確認できる。当時の本職は小学校の美術教師だったそうだが、夏休み中にこうしたダンディな人物が、魅力的な版画作品をカルトンに詰め込んで全国を行脚して歩き、職業婦人などの新たな愛好家たちに熱烈に歓迎されたというのも頷ける。閲覧資料のなかに含まれた当時のガリ版刷の行脚スケジュール表が生々しい。確か1990年代の末頃、あるコレクターに誘われて訪れたアートフェアの会場で、尾崎正教本人にお目にかかったことがあるが、すでに白髪の長髪で額もかなり広くなっておられた。そのコレクターが私のことを「瀧口修造に拘っていて、作品もコレクションしている」と紹介すると、「わたくし美術館」の活動について熱っぽく語られたのを憶えている。

何年のシンポジウムか判らないが、パネリストとして参加している針生一郎の姿も記録されている。細身のネクタイこそ当時のスタイルだが、あご髭を生やした知的な風貌にはすでに大家としての存在感がある。こうした様々な映像を眺めていると、折にふれて綿貫夫妻から断片的に聞いていたエピソードが相互に関連し合い、具体的な歴史として筋道が浮かび上がってくるように感じる。

会場の書架に置かれている「画譜」「版画センターニュース」などの刊行物も実に興味深い。現代版画センターの刊行物の編集人でもあった尾崎正教のエッセイには、当時の販売側・購入側双方の熱狂ぶりが具体的に綴られている。その他、多彩な執筆者のコラムやエッセイなど掲載され、手に取って読み始めると止まらなくなる。谷川晃一の『毒曜日のギャラリー』や池田龍雄の『夢・現・記』など、後に単行本化された連載の初出までがこの刊行物だったとは、恐れ入るしかない。特に『毒曜日のギャラリー』は、単行本化された当時愛読した記憶があり、小杉武久、中西夏之、赤瀬川原平、坪内一忠などの項が印象的だったが、先日、芦屋市美術博物館の「小杉武久―音楽のピクニック」展を見てきたばかりなので、ついつい引き込まれ、読み耽ってしまった。当時のさまざまな出来事や交友なども想い出され、たいへん懐かしく感じた。

気が付くといつの間にか4時間近くが経過し、閉館間際になっていた。じっくり拝見しようと残していたA.ウォーホルとジョナス・メカスのコーナーに向かう。このコーナーは今回の展示会場でも特別な一角のように思える。現代版画センター直営の「ギャラリー方寸」を皮切りに、1983年6月から全国で連続的に、というより同時多発的に開催された「アンディ・ウォーホル全国展」と、同年7月に栃木県宇都宮市で開催された「巨大地下空間とウォーホル展」は、現代版画センターの絶頂期というのか、最後の輝きだったのかもしれない。

3.質へのこだわりの二面性
すでに触れた「いま刷り上がったばかりのように美しい」という印象に再び立ち戻ると、40年以上が経過している現在でもこう感じられるのは、基本的には、各作家の卓抜な構成力と刷り師の力量との相乗効果といえるだろう。とりわけ、岡部徳三、石田了一、森仁志をはじめ、刷り師の方々の出来栄え・品質への志向は相当に高かったものと拝察される。一流の腕を持つ技術者や職人の常として、インクや紙などの材料にもこだわり、良質で高価なものが使われたのではなかろうか。
1049

菅井汲・アクリル作品(マルチプル)とGUESTシリーズ(刷りはともに石田了一) 撮影:酒井猛

その一方、販売価格はというと、図録に収録された「アンケート」の柳正彦氏の証言によると、「一般の画廊よりも入手しやすい価格設定だった」そうで、リーズナブルだったようである。柳氏は学生当時からコレクションを開始し、同センターの事務所に出入りしているうちにスタッフとして働くようになり、さらにその後、渡米してクリストの片腕として活躍されている。良質の作品を安価に提供するというのは、販売拡大のために戦略的に採用された方針かもしれないが、需要がついて来なければ経費ばかり嵩み、不良在庫も増大するという危険性も内包する。現代版画センターの事業が有意義で志の高いものだったのは間違いないだろうが、リスクとも表裏一体の冒険的な試みでもあり、その内実は薄氷を踏むような綱渡りの状況だったのではなかろうか。実際、残念ながら85年2月に倒産するに至っている。

これは版元としてのコスト管理に問題があったのか、流通の仕組みの構築が不十分だったのか、最終需要者であるコレクターがついて来ず、市場自体が未成熟に止まったのか。タケミヤ画廊や読売アンデパンダン展について、活動の内容ばかりでなく、終了を余儀なくされた要因の解明が重要だとすれば、それと同様に、現代版画センターに関しても倒産に至った要因の解析が、今後の重要な課題として残されているだろう。なお、事務局次長として実際の運営に携わっていた綿貫不二夫は、倒産(自己破産)後に破産管財人によって債権者に対する配当が実施された後も、20年ほど残債の返済に努めたと聞いている。

4.おわりに
1970年代後半〜80年代中頃の私自身を振りかえると、毎週土曜日に神田神保町の古書店を廻って瀧口修造の単行本や初出雑誌・図録などを漁るか、あるいは銀座・京橋・浜松町あたりのいくつかの画廊を訪れるという生活を送っていた。この頃に現代版画センターの活動が視野に入っていたら、どうなっていただろうか?版画のコレクターとなって、蒐集の軍資金を確保するためにサラリーマン生活を長く続けていたかもしれない。あるいは柳正彦氏と同様に事務所を訪れ、その魅力の虜になって入り浸っていたかもしれない。著作を愛読していた廣松渉や高橋悠治などの名前も、同センターの関係者として出て来るし、同センターが事務所を置いていた渋谷には行きつけのカフェバーが在り、神保町から都営バスに乗って通っていたので、こうした可能性もかなりあったように思われる。

「版画の景色―現代版画センターの軌跡」展は、単に展示作品が魅力的だというだけでなく、このように自らの生き方についてまでもさまざまな感慨を催させる、たいへん見ごたえのある展覧会だった。2月20日に展示替されたと聞いているので、後期の展示も是非拝見したいと思う。
つちぶち のぶひこ

土渕信彦 Nobuhiko TSUCHIBUCHI
1954年生まれ。高校時代に瀧口修造を知り、著作を読み始める。サラリーマン生活の傍ら、初出文献やデカルコマニーなどを収集。その後、早期退職し慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(美学・美術史学)。瀧口修造研究会会報「橄欖」共同編集人。ときの忘れものの「瀧口修造展機銑検廚魎峠ぁまた自らのコレクションにより「瀧口修造の光跡」展を5回開催中。富山県立近代美術館、渋谷区立松濤美術館、世田谷美術館、市立小樽文学館・美術館などの瀧口展に協力、図録にも寄稿。主な論考に「彼岸のオブジェ―瀧口修造の絵画思考と対物質の精神の余白に」(「太陽」、1993年4月)、「『瀧口修造の詩的実験』の構造と解釈」(「洪水」、2010年7月〜2011年7月)、「瀧口修造―人と作品」(フランスのシュルレアリスム研究誌「メリュジーヌ」、2016年)など。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログをぜひご購入ください(2,200円)。
埼玉チラシメカス600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

【担当学芸員によるギャラリー・トーク】
日時:3月10日 (土) 15:00〜15:30
場所:2階展示室
費用:企画展観覧料が必要です。
【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00〜16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
〜〜〜〜
○<幾度もお知らせや画集に添えて御丁寧なお手紙を頂戴致しました。
昨日、美術館に行ってまいりました。作品も美しい館内で輝いて見えました。本人もさぞ幸せだろうと思います。
久し振りに大々的な作品群に触れて同行の友人達も満足して帰路につきました。
心からお礼申し上げます。
学芸員の方にも御丁寧なご挨拶をいただきました。

(20180302/出品作家のご遺族より)>

○<「版画の景色」展、何より首都圏の大きな展覧会で野田哲也作品が展示されたのはいつ以来だろう。やっぱり野田哲也もいつまでも私にとってはヒーローなのだ
(20180218/Kakkine Sato / 佐藤柿杵さんのtwitterより)>

○<「版画の景色」展には駒井哲郎を見に行ったのだが他に印象に残ったもの。木村光祐「リレーションM」、高柳裕「魚座」、島州一「ボートの女」、木村茂「森の道」三作、難波田龍起作品、本田眞吾作品など。コレクション展で丸山直文「garden No.3」を見ることが出来た。
(20180304/kentbitterさんのtwitterより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○月刊誌『建築ジャーナル2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.198 元永定正「白い光が出ているみたい」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180308元永定正
「白い光が出ているみたい」
1977年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
Image size: 61.0×47.0cm
Sheet size: 64.9×50.0cm
Ed.100  Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

臨時ニュース
五十殿利治(おむかとしはる)先生が、1930年代の日本の前衛芸術に目を向けた『非常時のモダニズム』(東京大学出版会)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞されました。おめでとうございます。同書の表紙は瑛九のフォトデッサンが使われています。

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催します。
201803_UEDA
会場1:ときの忘れもの
2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊)

昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

植田実「版画の景色 現代版画センターの軌跡」

植田実のエッセイ
「美術展のおこぼれ」第47回


版画の景色―――現代版画センターの軌跡」展
会期:2018年1月16日〜3月25日
会場:埼玉県立近代美術館 

 50人近い作家による、270点あまりの版画が並ぶ会場である。多彩なのは版画史を追う作品群だからではなく、ある一貫性を感じるのは結社的な主張をもつ作家たちの集まりだからでもない。1974年から85年にかけて存在した「現代版画センター」が、版画制作、展覧会や講演会の企画、刊行物の編集発行などのかたちで関わってきた、アーティストと作品なのだ。
 そのような多彩と一貫性を引き立てるように設計された展示構成はとても気持ちがいい。ルートにせかされることも迷うこともなく、入口受付デスクと同室に飾られた靉嘔の「I love you」の連作から始まってオノサト・トシノブ関根伸夫などの魅力あふれる「景色」にうっとりしているとその先に磯崎新の巨大な立体作品「空洞としての美術館」が待ち受けている。そこからあとはどの順序で見ても構わない花園みたいになっていて、どの作家にも初めて対面するような新鮮さがある。出口近くで、草間彌生アンディ・ウォーホルが立ち上がる。その外に、関係資料のコーナーも用意されているが、特別出品としてジョナス・メカスの短篇映画「自己紹介」が上映されており、見逃したら大損だ。全部で3時間くらいを考えておくべきだと言うひともいる。名前に馴みがないがじっくり見たい作家も少なくない。
1059
 現代版画センターが関わったアーティストはおよそ80人、作品は700点を超えるらしい。だから今回、展示に際しては大胆な編集が行なわれてかえってよい結果にいたったようである。センターの主宰者である綿貫不二夫は作品および関係資料の使用に全面協力を惜しまなかったが企画とその進行にはいっさい口出ししていない。関与を積極的に謝絶している。理由はカタログを読めば分かるが、理由がなくても自分の仕事のレトロスペクティブには関与しないのが賢明だと、埼玉の展示会場と図録(テキスト・ブック、ヴィジュアル・ブック、アトラスの、判形・製本仕様の異なる3分冊でケース入り)とに接すればすぐ分かる。当事者の思いが干渉しないのでとても透明。第三者の思いが充満して灼熱状態。ほかに思い当たる例がない会場の空気は、ただの作品展ではないことで、それは一隅に置かれた何冊ものファイル資料からも感じとれるのだが、作家や作品の厖大な数を超えて迫ってくるものがある。その数とは日本全国津津浦浦の「地方」である。
 図録のアトラス篇に、「現代版画センター・主要活動拠点分布図」というダイアグラムがある。1974〜85年に版画センターの自主的分室として名乗りをあげ、版画普及の道を拓いた各県内のギャラリーその他の会場の分布を表したものだが、北海道から沖縄まで、訪ねた記録がないのはわずか4県のみで、43都道府県に綿貫や同行のアーティストたちが足跡を残しているのだ。版画は複数つくれるアートだから同時期に各地域で出来たばかりの作品を中心にした展覧会やオークションが可能だという、じつに単純な発想を実行に移したいきさつは、今回の企画展示と図録が語りつくしている。活動というより10年間にわたる組織的運動になってしまっているのだ。驚くほかはない。そこに確かに生起したにちがいない連鎖反応の現実感。
 いま日本の大都市部では1年を通じて数えきれないほど多くの企画展が各美術館その他の場所で行なわれている。対応できないほどだ。国内だけでなく海外の美術館からも惜し気なく貸し出された作品が次々とやってくる。その目玉作品を強調する文句がどこでも決まっていて、「ついに来た、あの名作が実物で!」。近現代の美術ならとくに、「実物」を置いてそれを見に来させる地理的位相は、日本の中央と地方、西欧と日本の関係に重なる。これら「実物」は客人として遇され、やがて去っていく。忘れることなく会期中に見に行かなければというあせりのなかに、その作品がある。それはどういう現実感なのか。
 いかにも地方らしい地方の町や村を選び、そこに住む人々にアポなしでいきなりカメラを持ちこみ話しかけて取材するテレビ番組がある。そこで歴然とするのは、子どもから年寄りまで例外なく知的であることだ。率直さとユーモアを兼ね備えている。だから番組になりうるのだろう。この「地方」が大都市圏に近づくほど、人々の反応は弱く、しつこい。現実が希薄になり混濁する。それが大都市における生活だ。綿貫不二夫とその仲間が富山の薬売りのように訪ね歩いていた当時の地方の空は自分の光で晴れていて、そこで版画を見ること、買うことはすぐ自然の営みになった。
 全国に張りめぐらされたその「地方」は中央との位相を逆にした。その本来の位相は、埼玉県立近代美術館の担当学芸員および関係者の情熱と持続力によって目に見える展示と記録になった。その作業のめざしたところはあくまで版画そのものの「景色」なのだ。
(2018.2.23 うえだ まこと

012靉嘔コーナー、奥に木村利三郎

022関根伸夫コーナー、右は映像コーナー

DSC_0537カタログ、撮影は酒井猛、タケミアートフォトス

本日3月4日(日)朝9時のNHK日曜美術館をぜひご覧になってください(特集:イレーヌ ルノワールの名画がたどった140年)。司会は井浦新さんと高橋美鈴さん。ゲストとして多摩美術大学教授・西岡文彦さん、ピアニスト・西村由紀江さん、カメラマン・渡辺達生さんが出演します。後半のアートシーンにもご注目ください

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログをぜひご購入ください(2,200円)。
埼玉チラシメカス600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

【特別イベント】ジョナス・メカス監督作品「ウォールデン」上映会
日時:3月4日(日)各 13:00〜16:00
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)、無料
【担当学芸員によるギャラリー・トーク】
日時:3月10日 (土) 15:00〜15:30
場所:2階展示室
費用:企画展観覧料が必要です。
【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00〜16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
〜〜〜〜
○‏<埼玉県立近代美術館に昨日行くことができました。現代版画センターの軌跡わたしも会員だったことを思い出しましたが、盛岡のオークションに自分がいてビックリ‼️私がMORIOKA第一画廊に行っていたのが記憶より古いことが判明した。最初に買った版画は磯崎新のfollyだけどね^_^
(20180301/中村孝幸さんのtwitterより)>

埼玉近美で展覧会打ち合わせ後、「版画の景色」展を見る。74年から85年まで活動した現代版画センターの軌跡をたどる企画。作品数が多く、今回は壁が多い。ウォーホル、メカス、日本の現代作家群に交じって、建築からは磯崎新と安藤忠雄の作品もある。比べると、磯崎さんの方がうまくアート化させている
(20180301/taroigarashi‏ さんのtwitterより)

○<埼玉県立近代美術館の版画の景色展、見てきました。思ったより色鮮やかな作品が多かったです。高校の美術の課題でこんな模様描かされたな〜とか思い出した。版画じゃなかったけど(^^)
(20180228/きょろぴ‏ さんのtwitterより)>

○<版画の普及やコレクターの育成を目指して設立された現代版画センター。
その作品や資料から、活動の軌跡をたどる展示。
製作された作品を楽しむのみならず、現代の美術界に大きな影響を与えたその歴史にも興味がわく展示ですね。

(20180228/小野寺誠さんのブログより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○月刊誌『建築ジャーナル2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.165 磯崎新「空洞としての美術館 I」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180304
磯崎新「空洞としての美術館 I」
1977年
シルクスクリーン、ドローイング、カンヴァス、パネル、木(刷り:石田了一)
110.0×480.0cm
Ed.5(実際に制作したのは2部、うち1部は第14回サンパウロ・ビエンナーレに出品後破棄されたと思われる。現存は1部のみ)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第7回 愛といのち

日時:2018年4月3日(火)18:00〜
会場:ときの忘れもの
出演:メゾ・ソプラノ/淡野弓子
   スクエアピアノ/武久源造   
プロデュース:大野幸
*要予約=料金:1,000円
予約:必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。

info@tokinowasuremono.com

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart 供を開催します。
201803_UEDA
会場1:ときの忘れもの
2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊)

昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代〜80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」イベント情報

埼玉県立近代美術館の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展でのイベントのご案内です。

【特別イベント】上映会 ジョナス・メカス監督作品「ウォールデン」
本展の出品者でもあるジョナス・メカスの代表作「ウォールデン」。自在のカメラワークと情感豊かな詩情に満ちた本作は、「日記映画」というジャンルを生み出した記念碑的作品であり、メカスが身を置いた1960年代のニューヨークのアートシーンのポートレートでもあります。
日時:3月2日 (金)、3日(土)、4日(日) 各 13:00〜16:00 (12:30開場)
※各日、10:00から、1階総合案内・受付で入場整理券を配布します(1人あたり1枚まで)。
 12:30から、整理券の番号順に会場にお入りいただきます。
場所:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名 (当日先着順)、自由席/費用:無料

担当学芸員によるギャラリー・トーク
本展覧会の担当学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。
日時:3月10日 (土) 15:00〜15:30
場所:2階展示室
費用:企画展観覧料が必要です。

トークイベント「ウォーホルの版画ができるまで――現代版画センターの軌跡」
およそ80人の作り手と協力して700点を超えるエディション作品を次々と世に送り出し、同時代の美術の一角を牽引した現代版画センター。その活動において欠かすことができない存在が、版画の「刷師」である。このイベントでは、ウォーホルをはじめ、多数の作家との共同作業を担った刷師を招き、現代版画センターのオリジナル・エディションについて語っていただきます(第2部)。また、第1部では、エディション作品の提案やオークションの開催など、時代に先駆ける活動を展開した同センターの活動を振り返ります。
日時:3月18日 (日) 14:00〜16:30 (13:30開場、2部制)
第1部 西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部 石田了一 氏(刷師 石田了一工房主催)、聞き手:西岡 文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。
埼玉チラシメカス600会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログをぜひご購入ください(2,200円)。

現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

展覧会をご覧になった皆さんからのメールや、未知の方たちのtwitterやfacebookでの感想を拝読すると、よくぞここまで読み込んでくださったと賛嘆するしかない文章も多々あります。関係者としてありがたい限りですが、今日はぶろっこりーさんという方のブログ(座敷牢群島)からお許しをいただいて全文を再録させていただきます。

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」(座敷牢群島より再録)
「現代版画センター」についての詳細を知っているという方は戦後美術について相当通暁していると思われる。センター活動時には生まれてすらいない私は展覧会の名前を聞くまでは存在すら知らなかった。
 知らないとはいえ、埼玉近美で現代美術を取り上げるときに行かないという選択肢はない。例のごとく北浦和公園を少し歩いてから埼玉県立近代美術館へと入った。

01

 靉嘔や木村光佑、高柳裕オノサト・トシノブといった面々の作品は当然面白く、見ているだけで楽しい。とはいえ、「各作家の面白さはわかるけど現代版画センターとは何ぞや?」という疑問も浮かぶ。そんな疑問を持ちながら歩みを進め、大きな空間へ抜けると、そこにはプロジェクションされるスライドと大量の資料があった。
 ここに置かれているのは現代版画センターが刊行していた『版画センターニュース』や『画譜』といった刊行物である。上述したような疑問を持っていた私は資料を読み始めたが、現代版画センターは想像していたよりも遥かに面白い組織であることがわかった。
 現代版画センターは作家側主体ではなく、コレクター・愛好者の側から設立された団体なようだ。センターは版元として活動することによって量産できる体制を整え、会員制システムを導入し「エディション」の形で作家に作品を依頼することで会員に手頃な形で良質な作品を提供することを可能にしたのだ。会場に並べられた多くの刊行物には、当時の作家たちの熱気だけでなく美術ファンたちの熱気も迸っていた。
  資料に目を通し終えて次の部屋に向かうと大量の作品が大きな部屋に展示されており、順路も設定されていない。大量の作品の放つ圧に気圧されながらも、彷徨うように作品を見ていく。美術作品の価値はタブローが持つような「世界に一枚しかない」単一性に(のみ)あるわけではなく、エディションが付されて複数枚産み出される版画も高い価値を持ち人々を惹き付ける。版画が持つ魅力とメリットを最大限に活かそうとしたのが、現代版画センターによる普及の試みなのだろう。
  日本画壇の旗手である加山又造、「原の城」で知られる彫刻家舟越保武、
磯崎新安藤忠雄といった建築家など他分野で活躍した作家たちの版画もある(磯崎新の版画にこんなに短いスパンで再遭遇するとは……)。ポップ・アートのレジェンドであるアンディ・ウォーホルの作品もある。様々なエネルギーが集まってきた「場」として「現代版画センター」が存在したのだろうと胸が熱くなった。高い価値を持ちながらも所有することも可能である版画という媒体を通じて、美術を社会へと広げていくための壮大な試みとして「現代版画センター」が立ち現れてくるような気がした。これが版画の景色なのだろうか。
 自宅へ帰り、もらってきた資料や図録を机上に開く。
 埼玉近美の広報紙『ZOCARO』2017/12-2018/1号には、五味良子と梅津元による現代版画センターが持つ3つの軸についてのわかりやすい説明が掲載されていた。版画センターは.瓠璽ー(版元としての活動)、▲ーガナイザー(オークション、展覧会などのイベント組織)、パブリッシャー(刊行物の編集・発行)という3つの役割を担い、この3つの軸が相乗効果を起こしているという。この「現代版画センターの軌跡」展の狙いについてはこう述べられている。


この展覧会では、この3つの軸に注目して、現代版画センターを、時代の熱気を帯びた多面的な運動体としてとらえてみたいと考えています。そして、その多面的な運動体が帯びていた「熱気」を体感できる展示空間の出現と、その運動体が時代に残した「爪痕」としての作品、出来事、出版物を俯瞰的にとらえうる印刷物(カタログ)の出版を目指しています。

 少なくとも私にはこの狙いは成就しているように感じられる。現代版画センターの熱気は空間として出現していた。
 極めて魅力的な形状を持つカタログについても付言しておく必要があるだろう。A(テキスト・ブック)、B(ヴィジュアル・ブック)、C(アトラス)がケースに収められている。

02
03

 テキスト・ブックにはエディション作品や刊行物の目録、関係者へのインタビューが、ヴィジュアル・ブックには図版が収められている。年譜と地図が巨大な一枚になっているアトラスを見るとこのプロジェクトの大きさ・熱量・密度がよくわかる。
04

 1974年に活動を始めた「現代版画センター」は11年後の1985年で活動を終えてしまったという。この壮大かつ魅力的な試みを再検討する、さらにいえば美術と社会のかかわりについての思索をさらに深める端緒としてこの展覧会の持つ意味は大きいだろう。惜しむらくはセンターの終焉の経緯が掴めなかったこと、そして資料を読むことを敬遠した読者にセンターの意義が伝わりきらなかったのではないかということだ。しかし、その点を差し引いても大変に素晴らしい展覧会だった。
(20180221/ぶろっこりーさんのブログ座敷牢群島から再録)>


〜〜〜〜
西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.460 内間安瑆「FOREST BYOBU(Fragrance)」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
ForestByobu (Fragrance)_600
内間安瑆「FOREST BYOBU(FRAGRANCE)」
1981  
木版(摺り:米田稔)
Image size: 76.0x44.0cm
Sheet size: 83.6x51.0cm
Ed.120  Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

2月22日はウォーホルと栗山豊の命日です。

埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展については1月16日のブログに書いた通り、ときの忘れものは作品と資料は提供しましたが、展覧会の企画構成には一切関わっていません。
初日1月16日に伺って何が驚いたかというと、わが子と思っていた作品たちの想像を超える成長ぶりでした。
敢えて順路をつくらず、見る人の自由に任せる展示も見事です。
出品45作家の略歴もぜひお読みください。よくある受賞歴や出品歴をだらだら並べた手抜き略歴ではなく、簡潔に作家の仕事を紹介し、現存作家の場合は現在の活動にも触れており、学芸員の皆さんの労作です。

現代版画センターの活動にはエディション作家だけではなく、多くの人々が参加しました。
051983年のアンディ・ウォーホル全国展のポスターは先日ご紹介した浪漫堂製作をはじめ幾種類もありますが、上掲のものは田名網敬一先生にデザインをお願いしました。


今日2月22日はウォーホルの命日です。
ウォーホルに惚れて膨大なウォーホル資料を蒐集した栗山豊が路上で倒れたのは2001年2月22日、ウォーホルと同じ日に生涯を終えました。
0b82d291.jpg第二次都知事選のときの車内演説会、右が栗山さん、左が秋山祐徳太子(渡辺克己撮影)。

栗山豊 Yutaka KURIYAMA(1946-2001)
1946年に和歌山県の田辺に生まれた。文化学院を卒業後は、看板描きや、新宿、銀座、上野の街頭で似顔絵描きとして生計をたてていた。春になると全国の主要なお祭りに出かける、寅さんの如き生涯だった。栗山が60年代から集めた膨大なアンディ・ウォーホルに関する資料類は、 1983年、及び1996年の大規模な回顧展の折にはカタログ編集の重要な源泉となった。2001年2月22日街で倒れ、病院に運ばれるが誰にも看取られず亡くなった。

亡くなる少し前に栗山が亭主に託したウォーホル資料の一部は埼玉の会場に展示してあります。
092
栗山ファイルのオリジナルはケースの中。

104でもこういうのは実際に手にして見てこその資料です。カラーコピーしたファイルが閲覧コーナーにあり、どなたでも手にとってご覧いただけます。これを見なければ(読まなければ)せっかくの入場料がもったいない。

099
映像コーナーでは1983年のウォーホル全国展の様子がスライドでご覧になれます。
(いずれも撮影はタケミアートフォトス)


史上最強のウォーホル・ウォッチャーだった栗山豊について、ブリキ彫刻で名高い秋山祐徳太子先生がその著書ですばらしい紹介文を書いています。
以前秋山先生の了解を得て、ブログに掲載したものを再録させていただきます。
秋山祐徳太子「泡沫傑人列伝」秋山祐徳太子サイン入り
泡沫傑人列伝ー知られざる超前衛ー
2002年 二玄社 18.8×12.8cm 240ページ
価格1,575円(送料250円)
ときの忘れもので扱っています。

帯に<泡沫のソムリエ、秋山祐徳太子が愛をこめて綴る、純正泡沫烈士50名の恐れ入る人生>とあるとおり、ポップ・ハプニングやブリキ彫刻で知られる秋山先生が「週刊読書人」に連載した抱腹絶倒の異色人物伝。
収録されたのは「葬儀人類学者」「男根アーティスト」「従軍露出士」「汚物芸術家」「夜中の変身魔」「ゼロ次元総帥」「百人町のプラトン」など有名無名50人。
「週刊読書人」連載時には栗山さんは健在でした。単行本になったのは栗山さんの没後で、訃報の顛末を「それから」として加筆されています。

■秋山祐徳太子「泡沫傑人列伝 知られざる超前衛」より
栗山豊氏の巻
路上のウォーホル ”世界を点々とする画家”


 アメリカのポップ・アーティストの巨匠、アンディ・ウォーホルに魅せられ、アメリカまで会いに出かけていく。栗山豊さんは、そんな行動力を持った人である。だからと言って、そのことを自慢したり、名誉欲に生きようとすることは微塵もない。見上げたものだ。
 彼の本業は似顔絵描きである。知り合ったのは七〇年代のはじめ頃だが、その以前から似顔絵描きをつづけ、今も現役である。全国で開かれる祭りはもちろんのこと、あらゆるところにイーゼルを立て、じっとお客を待ちかまえている姿には、なかなかの風格がある。
 七九年、私の第二次都知事選の折りには、彼は自費で選挙ポスターを作ってくれた。金がかかるのでもちろん白黒である。それで充分、今や栗山さんの作品として、全国各地の美術館にコレクションされている。
 それはともかく、彼にはもうひとつ妙なる行動癖がある。全世界への旅に出ることである。旅をすること自体別段当たり前のことだが、それだけではない。彼は旅先から世界地図の絵葉書を送ってくる。そして、そこには毎回、赤い点がひとつだけ記してある。時候の挨拶も近況の報告も全く記されていないが、おそらく自分が今その場所に来ているという印なのだろう。「エアメール・アート」というものだが、しばらくすると、また同じような絵葉書が届く。ある時はヨーロッパから、またある時はアフリカ大陸の中央から。葉書サイズなので正確な場所ははっきりとしないが(おそらく本人もわかっていないのだろう)、世界を“点々”としながら似顔絵描きをつづけている、その足跡証明ということなのかもしれない。それでどうした、という気持ちにもなるのだが、来なければ来ないでやはり気にはなる。便りがあるうちは無事ということなのだから・・・・・・。
 今から七年ほど前、彼は交通事故の被害にあった。幸い一命はとりとめ、何ヵ月かの休養の後に、仕事を再開した。その頃、私が知り合いたちと酔っ払って新宿の街を歩いている時、客待ちをしている栗山さんに偶然出会った。酔っ払った友人が、「よう、画伯!」と大声で叫んだので、私はその友人をたしなめた。栗山さんの方は、照れくさそうに下を向いていた。我々は彼を尻目に、素早くその場を立ち去ることにした。そうすることが彼に対する礼儀ではないか、私にはそう思えたからだ。
 昨年の十月、私は、上野の森美術館の一角で展覧会を開いた。テーマは「岡倉天心の逆襲」というもので、天心のコスチュームを身にまとい、公園の中を歩いていると、何か明治を背負っている感じがした。そんな時のことである。ふと見ると、西郷さんの銅像へ向かう階段の途中に、栗山さんがいるではないか。驚いたことに、イーゼルに貼り付けられた有名人の似顔絵の中に、私の都知事選のポスターがある。すかさず私は彼に駆け寄り、岡倉天心の格好をした姿を描いてもらった。人だかりがして描きづらそうだったが、出来上がった絵は文句なしの名作だった。
 今年の夏、栗山さんは、友人の個展を訪れた際に突然倒れたという。救急車で病院に運ばれたが、血圧が異常に高く、しばらく危険な状態がつづいたらしい。それでも難は逃れ、再び現役に復帰、あちらこちらの祭りに出没している。
 そんな彼は、今でも私のことを「夜の東京都知事」といって慕ってくれている。感謝。
 似顔絵描きに徹する彼こそ、西郷どん、よか男でごあす。
 なお、栗山さんは、KKSKIPより『似顔絵ストリート』という本を出しているので、一読あれ。
 敬服満点。(二〇〇〇・一一・一〇)

◎それから◎
 栗山豊さんの訃報が入った。まさかとは思ったが、何度も死線をきり抜けていたので予感はあったものの、その後連絡が取れず、気にしていたのだが。彼は確か和歌山県出身で、時々田舎からカラフルでポップなカマポコを送ってきてくれた。新宿にあった彼のマンションに泊めてもらったこともあった。板橋の葬儀場に行くと主だった友人たちが来ていた。なんでも彼は身内が無く、いとこの女の人が世話をしていたという。赤羽の方の病院に入っていたというのだが、我々も全く知らなかった。色々な事情があったと思うと胸が痛む。この日はなんと彼が尊敬してやまないアンディ・ウォーホルの亡くなった日と同じだという。二〇〇一年二月二十二日、世紀を越えた劇的な日である。帰りに白夜書房の末井昭さんたちと高田馬場で彼を偲んだ。酒が入って誰かが言った。葬儀場で、栗山さんとどこかのおばさんを間違えて、手を合わせてしまったそうだ。私は遅れて立ち会えなかったのだが、あまりにも似ていたという。なんともおかしな話だった。集まった人数は少なかったが、心温まるものだった。後日、青山の360°という画廊で彼を思う別れの会が行なわれた。彼が作ってくれた都知事選のポスターは遺作として永久に輝いている。今頃はウォーホルの似顔絵を描いているだろう。
 ヨウ! 男・栗山豊、見事な人生だった。
 合掌。

◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ぜひご購入ください(2,200円)。
会期:2018年1月16日(火)〜3月25日(日)
埼玉チラシAY-O600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年〜1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

○<埼玉県立近代美術館の『版画の景色 現代版画センターの軌跡』。ウォーホルに浮かれてた時代があったんだなあ、とか展示以外の記録をみていて思ったんだが。それより、当時の作家別価格表とかオークション入札最低価格表があったのがとても興味深かったのだった。
(20180216/あさひやさんのtwitterより)>

○< 一昨日二人で美術館を訪れました。
おかげさまで、錚々たるアーチストによる力のこもった作品に出会うことが出来、
充実した時間を過ごすことが出来ました。
当時の斬新で先駆的な企画の数々を目の当たりにして
あらためて綿貫さんの版画に寄せる強い思いを感じました。
また新しいギャラリーに寄らせていただきます。
綿貫さんの面白いお話を伺えるのを楽しみにしています。

(20180216/SSさんからのメールより)>

○<埼玉近代美術館の現代版画センター展に先月行ってきました。
見応えある展示で、帰りがけにはオノサト版画付き図録を購入しました。
期間中にもう1度見に行けたらと思っています。
それにしても大谷石の採掘跡のウォーホル展、行っておけばよかった。
すごいチャンスだったのに、それを逃したのが悔やまれます。

(20180215/AAさんからのメールより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半〜トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでーー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋吉信さんのエッセイ〜「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ〜「版画の景色−現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87〜95ページにかけて特集しています。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.602 アンディ・ウォーホル「KIKU 2」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
602_アンディ・ウォーホル《KIKU 2》アンディ・ウォーホル
《KIKU 2》
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
Image size: 50.0×66.0cm
Sheet size: 54.2×78.6cm
Ed.300  サインあり

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


◆ときの忘れものは「ハ・ミョンウン展」を開催しています。
会期=2018年2月9日[金]―2月24日[土] ※日・月・祝日休廊
201802_HA
ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホルなど誰もが知っている20世紀を代表するポップアートを、再解釈・再構築して自らの作品に昇華させるハ・ミョンウン。近年ではアジア最大のアートフェア「KIAF」に出品するなど活動の場を広げ、今後の活躍が期待される韓国の若手作家です。ときの忘れものでは2回目となる個展ですが、新作など15点を展示します。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18〜24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
ときの忘れもの
blogランキング

ギャラリー&編集事務所「ときの忘れもの」は建築家をはじめ近現代の作家の写真、版画、油彩、ドローイング等を扱っています。またオリジナル版画のエディション、美術書・画集・図録等の編集も行なっています。
ときの忘れもの
ホームページはこちら
Archives
Categories
最新コメント
記事検索
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ