番頭おだちの東奔西走

番頭オダチのマイアミ戦記

先日Art Miamiに初出展してきましたのでご報告をいたします。

ときの忘れものは近年アジアのアートフェアを中心に出展して参りましたが、2年前にアメリカに進出しようということで、2015年にサンタフェ、2017年春にニューヨークのART ON PAPERに出展しました。サンタフェはチョイスミスでしたが、ニューヨークはまずまずの手ごたえがあり、今回はマイアミを選びました。
出発前のブログにも書きましたが、マイアミで一番有名なアートフェアは「Art Barsel Miami Beach」ですが、さすがに審査が厳しいだろうと思い、次に規模の大きい(出展画廊数で判断)Art Miamiを選びました。ダメもとで申し込んだので、出展決定のお知らせが届いたときにはビックリ!

マイアミについての情報は、定年退職後にマイアミに移住するお金持ちが多いとか、冬はマイアミの別荘で過ごす人が多いというような情報のみ。サンタフェのトラウマもあって、期待半分、不安半分でした。

12月2日に私と新澤、秋葉シスイさんと葉栗剛先生の4名でマイアミに向かい、12月5日に野口琢郎さんと光嶋裕介さんと合流しました。
今回我々が宿泊したミッドビーチにあるホテルは東に海、西にIndiana Creekがあり、Indiana Creek沿いは豪邸が建ち並び、大きいクルーザーがずらりと停泊。これ、個人の持ち物ということで一同仰天。お金持ちの度合いが違うようです。

IMG_0919ホテルの部屋から見たIndiana Creek


IMG_0931Indiana Creek沿いの豪邸


街の至る所にアートウィーク中に開催されるフェアの旗がかかっており、数えると10個以上のフェアが開催されるようです。こんなに一斉に開催されたらお客様が分散してしまのでは・・・という不安が。

ときの忘れものが出展するArt Miamiの開催会場はダウンタウンに位置する真っ白い巨大な仮設テント。姉妹フェアのCONTEXも隣接しています。テントと言っても、中に入ってしまえばテントとは思えないほど立派な作りで、天井は高く、空調もガンガン効いていました。

IMG_0950Art Miamiの会場


ときの忘れもののブースは葉栗剛は大作1点(200cm超え)と新作中品(100cm程度)の木彫〈男気〉シリーズ、長崎美希は小品の木彫〈あーちゃん〉シリーズ、野口琢郎は海や空をイメージした新作箔画、秋葉シスイは新作油彩《次の嵐を用意している》、光嶋裕介は自身で和紙を漉いた大作《幻想都市風景》、安藤忠雄は新作ドローイング、磯崎新は〈MOCA〉の版画、ル・コルビュジエは〈ユニテ〉の版画、草間彌生は版画、堀尾貞治は〈あたりまえのこと〉のドローイング、瑛九はフォトデッサン、ジョセフ・コーネル(マン・レイ撮影の写真にコラージュ)の作品を展示しました。
今回は、葉栗剛先生の2mを超える木彫と1mの中品2体をドドーンと正面に設置して、平面作品は壁面にいつもよりゆとりをもって展示しました。他のギャラリーはもっともっと大きい作品をドドーンと展示しているので、これでもまだ思い切りが足りませんが・・・

nogu4(c)野口琢郎撮影

IMG_0910展示風景

IMG_0907展示風景

nogu3(c)野口琢郎撮影

nogu2(c)野口琢郎撮影


12月5日のプレビューは16時半〜22時まで行なわれ、ときの忘れもののブースは会場の奥の方でしたが、ブースの周りは18時頃にはとても賑やかになりました。
葉栗剛先生の作品を見て“Amazing!!”という感想をたくさんいただき、作品と同じく腕組をして撮影されるお客様も多かったです(これはどこの国に行っても同じですね)。

nogu5(c)野口琢郎撮影

IMG_0988


2mの大作より1mの中品の方が注目されたのは想定外でしたが、3名ほど葉栗先生の中品作品の購入を真剣に考えている方がおり「また戻ってくるよ」と言い残して去って行きました。過去の経験からいうと、初日に見に来て後日買うパターンがほどんどでしたが、割とすぐに戻ってきたマイアミビーチ在住の男性があっさり2体セット購入!!!開始4時間後のことでした。サンタフェの雪辱を果たし、一気に肩の荷がおりました。
その直後、これまた注目度が高かった秋葉シスイの作品も交渉成立!"Beautiful"と言って気に入った様子のカップルが一旦去り、割とすぐに「買う!」と戻ってきました。購入手続き中に他のお客様が秋葉作品に見入っている様子を垣間見たそのカップルはニヤッと微笑み勝利のキス。それがとても印象的でした。

nogu8(c)野口琢郎撮影
プレビューでマイアミに納めることができた葉栗剛中品2体と秋葉シスイ100号


Art Miamiは他のアートフェアより一足先に始まるので、全てのアートフェアを見終わった最終日あたりに買いに来るのだろうかなど余計な心配をしていましたが、高額作品が初日にポン!と売れたときには本当に感激しました。有名な作品がたくさん出品されている中、アメリカでは無名作家の作品をすぐに購入いただくということは、ネームバリューなど特に気にすることなく、本当に気に入ってくださった証。気に入ったらすぐに決めてすぐに支払う、なんて潔いのでしょう。有難いことです。

Art Miamiは今までに出展したアートフェアの中でもかなりハイレベルだと感じました。出品作品のレベルも高く、お客様の層もとても良く、華やかな雰囲気でした。

nogu6(c)野口琢郎撮影

IMG_0994オープニング終了


私はプレビューの翌日に帰国だったので駆け足で他の画廊のブースを見ました。どこも大作ばかり、半立体も多いような印象を受けました。写真作品はほとんど見ませんでした。さすがはアメリカ、アンディ・ウォーホル、サム・フランシス、ロバート・インディアナ、キース・ヘリング、ロイ・リキテンスタイン、ジェフ・クーンズ、トム・ウェッセルマンなどはあちこちに展示されていました。

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今回同行してくださった葉栗剛作品、秋葉シスイ作品(完売!)、野口琢郎作品、光嶋裕介作品が売れたという報告を受け、私の足取りは軽く、帰国後も疲れ知らずでした。長いフライトに長い会期で大変でしたが、同行してくださった葉栗先生、秋葉さん、野口さん、光嶋さんには心より感謝しています。
そして、来年も審査に通れば是非出展したいです!!
おだちれいこ


●今日のお勧め作品は、瀧口修造です。
20171220_iii-19瀧口修造
《III-19》
"III-19"
デカルコマニー
※『瀧口修造の造形的実験』(2001年)No.205と対
Image size: 14.0x10.5cm
Sheet size: 25.1x17.5cm


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●ときの忘れものは今日(23日)、明日(24日)、明後日(25日)は休廊です。

◆冬季休廊のお知らせ/ときの忘れものは12月29日(金)から新年1月4日(木)まで休廊します。

◆ときの忘れものには小さな庭があります。彫刻家の島根紹さんの作品を2018年1月末まで屋外展示していますので、ご来廊の折にはどうぞご覧ください。

◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
201712_WARHOL

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60〜70年代を回顧します。
会期中毎日15時、16時、17時の三回メカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60〜70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。

国立新美術館の「安藤忠雄展―挑戦―」は、大盛況のうちに終了しました。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

「Art Miami 2017」に出展します 12月5日〜10日

今日の夕方は久々にときの忘れものに。今日から開催になるのはメキシコ地震の被災地支援を目的としたチャリティー頒布会。一律8千円で百点を出品し売上額の全額をメキシコに送金するというもの。
人気が無く売れ残った作品があれば引き取ろう、と思って出かけたのだけれど、何のことは無くほとんどの作品が売り切れ、知らずに来た人のために追加で出品したという作品が並んでいた。僕はその中から元永定正氏の版画を購入。作品そのものの持つ力はもちろんのこと。それが世の中で評価されてきた経緯というか歴史が纏わせる雰囲気というのを、最近意識するようになってきた。
チャリティー頒布会の初日ということで他のお客さんも多く、いろいろなお話を聴かせていただいた。今回もとても素敵な展示でした。

林光一郎さんのブログより)>
〜〜〜

Art Miami 2017
会期:2017/12/5(火)〜2017/12/10(日)
Art Miami_2017_LOGO_dates



アメリカフロリダ州マイアミで開催されるART MIAMIに初出展します。
アメリカは2015年にサンタフェ(こちらは大失敗)、今年3月にニューヨークのART ON PAPER(たくさん売れました)に出展しましたが、マイアミに行くのは初めてとなります。
マイアミのアートフェアと言えばArt Basel Miami Beachが有名ですが、ART MIAMIはそれと並ぶマイアミ主要アートフェアの一つで、マイアミアートウィークの幕開けを飾ります。
今年の出展画廊数は約145で、姉妹フェアであるCONTEXT(会場併設)とAqua Art Miami(ホテルアートフェア)も同時開催されます。またArt Basel Miami Beachも同時期に開催され、サテライトもいくつか開催されるので、街全体が盛り上がることでしょう。

9月にハリケーン「イルマ」がフロリダ州に上陸しマイアミの一部が冠水、ART MIAMI事務局は一時閉鎖、海上輸出入も混乱が起きていたため出展が危ぶまれました。ハリケーンの影響がどの程度残っているのか、コレクターは来てくれるのかといくつか懸念材料はありますが・・・マイアミは日本でいう沖縄のようなところ?地球の半分が寒さで震える中、暖かい場所を目指して来る人は多いはず?!と期待しています!


今回出品する作家は葉栗剛、長崎美希、野口琢郎、秋葉シスイ、光嶋裕介、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、草間彌生、堀尾貞治、瑛九、ジョセフ・コーネルの12作家です。

14_akiba_next32秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(24)
2016
カンバス油彩
112.0×162.0cm
(P100)
Signed


11_noguchi_azure2017野口琢郎
「azure」
2017
箔画
162.1×130.3cm
Signed


15_koshima_ulf2017光嶋裕介
「幻想都市風景2017-01」
2017
和紙にインク
198.5×100.0cm
Signed


01_haguri_otokogi_oni葉栗剛
「男気《鬼/烏天狗》」
2015年
木彫 楠木、アクリル
H235cm
Signed


葉栗剛は大作1点(200cm超え)と新作中品(100cm程度)の木彫〈男気〉シリーズ、長崎美希は小品の木彫〈あーちゃん〉シリーズ、野口琢郎は海や空をイメージした新作箔画、秋葉シスイは新作油彩《次の嵐を用意している》、光嶋裕介は自身で和紙を漉いた大作《幻想都市風景》、安藤忠雄は新作ドローイング、磯崎新は〈MOCA〉の版画、ル・コルビュジエは〈ユニテ〉の版画、草間彌生は版画、堀尾貞治は〈あたりまえのこと〉のドローイング、瑛九はフォトデッサン、ジョセフ・コーネル(マン・レイ撮影の写真にコラージュ)の作品を展示します。

今回マイアミに同行してくださる作家の方は葉栗剛さん、野口琢郎さん、秋葉シスイさん、光嶋裕介さんの4名です。
毎回あれもこれも展示したくて壁面一杯に展示してしまうのですが、今回壁面は余裕を持たせた展示にしようと考えています。売れたらかけ替える方式で行きますので、ストックルームに保管している作品に展示替えができるよう、セールス頑張ってきます!
それでは、良い報告を楽しみにしていてください。
おだちれいこ

●堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.8』
20131105堀尾貞治
「5 Nov 2013」
2013
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20140110堀尾貞治
「10 Jan 2014」
2014
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20140112堀尾貞治
「12 Jan 2014」
2014
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20160722堀尾貞治
「22 Jul 2016」
2016
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20161126堀尾貞治
「26 Nov 2016」
2016
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20161203堀尾貞治
「3 Dec 2016」
2016
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20170115堀尾貞治
「15 Jan 2017」
2017
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20170119堀尾貞治
「19 Jan 2017」
2017
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20170121堀尾貞治
「21 Jan 2017」
2017
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


20170122堀尾貞治
「22 Jan 2017」
2017
ドローイング、コラージュ
38.0×27.0cm
Signed


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜〜土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。

堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.1』
堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.2』
堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.3』
堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.4』
堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.5』
堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.6』
堀尾貞治『ドローイング集 あたりまえのことVol.7』

堀尾貞治 Sadaharu HORIO(1939-)
1939年神戸に生まれる。三菱重工に勤務する傍ら、美術活動を精力的に継続。1957年より芦屋市展に連続出品。1964年より京都アンデパンダンに連続出品。
1965年第15回具体美術展に出品、翌年会員となり、1972年の解散まで参加。1968年吉原治良に師事する。「あたりまえのこと」をテーマに、年間100回以上の展示・パフォーマンスを行なっている。

◆埼玉県立近代美術館の広報紙ZOCALOの12月-1月号が発行されました。おもて面の特集は、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」とMOMASコレクション第4期。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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番頭おだちの「安藤忠雄展」トークレポート

先日、安藤忠雄先生のギャラリートーク(10時20分の回)に出席しました。この日は雨模様で、午前のトークは人も少ないだろうと甘く見ていましたが、人の多さに気分が悪くなる人がいるほどすし詰め状態でした。
今回は青木茂さん、木下庸子さん、鈴木明さんを交えてのトークショーで、自分より少し若い世代の話を聞こうということでお呼びしたそうです。
それぞれ3名との出会いを話し、一緒に建築のツアーに行ったことなど話されました。
興味深かったのは、[住吉の長屋]で日本建築学会賞を受賞した翌年訪米された際、当時ハーバード大学で学んでいた木下庸子さんに案内するようご指名があったそうで、安藤先生が希望されたのは「シェーカー教徒村」だったそうです。車で5時間かけてお連れして、シェーカー教徒村の家具などを熱心にご覧になっていたそうですが、シンプルな暮らしが残るシェーカー教徒村をご覧になり、何を感じ、何を得たのか、またその後の建築にどのように生かされたのか、もっと詳しく聞きたかったです。

安藤先生の教えは、

これからは偏差値の時代じゃない
本を読め
コンビニの弁当ばかり食べるな
朝ごはんはしっかり食べろ
好奇心を持て
お金は貯めずに社会に還元しろ


とのこと。息子に聞かせたかった・・・。

鈴木さんは以前、安藤さんの大阪のマンション(ゲストルーム)に泊まったことがあり、そこには安藤さんの本しか置いておらず、窓からは安藤さんが設計した物件が見え、これは信者になりますよねと。
磯崎新先生の話題になり、「磯崎さんは我々にとって神様みたいな存在だから」とおっしゃっていました。
朝日新聞にも磯崎先生について「今でも会うと緊張する」と書かれてありましたが、大先生にも緊張する存在はいるのだなぁと少し驚きました。

こんな朝早く来たんじゃぁ好奇心はあるけど、朝ごはんも食べずに来てるでしょうから、あたなたちは65歳までしか生きまへんなぁとか、
大阪っていうとなぜか嫌う人が多いから「私は神戸に住んでます」と言うてるんです。など、まるで落語を聴いてるようで面白かったです。
全然嫌味に聞こえないのは、安藤さんのユーモアのセンスや人柄なのでしょう。私もすっかり信者になりました。

ギャラリートークの後は、休む間もなく展覧会カタログのサイン会を行なっていました。そのエネルギーはどこから湧いてくるのでしょう。私ももっとエネルギッシュに挑戦して行かなければ!と、活を入れられたようでした。

そして、もう終わりましたが、朝日新聞の安藤さんのインタビューの記事は毎日楽しく拝見しました(我が家は新聞をとっていないので、母が切り抜きを届けてくれました)。
安藤先生を育てたご祖母様が、アルバイトでたまったお金について「忠雄、お金ためてどうすんの。お金は自分の体の中に蓄えないと」と言い、名建築を頭と体にたたき込もうと船でソ連に渡り、シベリア鉄道でヨーロッパに入ったというエピソードがあり、ご祖母様もそれはそれは素晴らしい方だったのだろうと思いました。

会場では、元磯崎新アトリエの方に久しぶりにお目にかかり立ち話。以前はよくアトリエと行き来していたこと、愛子さんや網谷さん(私にとってお二人は超絶緊張する存在でした)がいらっしゃった日々をふと思い出し、六本木を後にしました。
おだちれいこ

●『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』が刊行されました。
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
安藤忠雄の奇跡
2017年11月刊
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料:250円
安藤先生のサイン本をときの忘れもので扱っています。

厳選した「50の建築」と、独自取材による「50の証言」を通じて、安藤忠雄氏の約50年におよぶ活動と人物像を浮き彫りにする。
50の証言:伊東豊雄/石山修武/竹原義二/隈研吾/出江寛/東佐二郎/藤塚光政/植田実/馬場璋造/綿貫不二夫/松葉一清
藤森照信/福武總一郎/井上章一/コシノヒロコ/城戸崎博孝/金森秀治郎/豊田郁美/坂茂/青木茂/芦澤竜一/豊田啓介/長田直之/相坂研介/鈴木丈晴/末光弘和
李禹煥/樋口武男/三宅一生/野口健/森稔/金箱温春/岩田弘三/中田義成/上村洋行/RCRアーキテクツ/堀安規良/高橋敏彦/段偉紅/頼素鈴/馬衛東/曽梵志/内藤廣/藤村龍至/西田善太/五十嵐太郎/大西若人/磯達雄

●六本木の国立新美術館で「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]
番頭おだちのオープニング・レポートはコチラを、光嶋裕介さんのエッセイ「安藤忠雄展を見て」と合わせてお読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
03
左)安藤忠雄《住吉の長屋》、右)安藤忠雄《光の教会》

09
左)安藤忠雄《近つ飛鳥博物館》、右)安藤忠雄《セビリア万博日本館》

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安藤忠雄《大山崎山荘 I》

20171004_安藤忠雄展

20171004_安藤忠雄展_裏


●書籍のご案内
TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別)*送料別途250円

*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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磯崎新+アニッシュ・カプーア「アーク・ノヴァ」が東京ミッドタウンに登場

先日植田実先生と綿貫さんと令子さんと私の4人で、東京ミッドタウン芝生広場に現れた移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」に行き、「ルツェルン・フェスティバル」を鑑賞してきました。

アーク・ノヴァは、磯崎新先生とアニッシュ・カプーアさん制作によるもの。
ドーナツ状に膨らんだ紫色のそれは高さ18m、幅30m、奥行36mの大きさで、滑り台として遊べそうな大きな遊具にも見えます。これがコンサートホールだなんて、想像もつきません。一体この構造はどうなっているのだろう???と興味をそそります。

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「アーク・ノヴァは、塩化ビニールでコーティングされたポリエステル製の膜が1時間ほどの送風でドーム状に膨らみ、折り畳んで トラックで輸送できるように設計されている空気膜構造の建築です。
空気膜構造の外皮は輸送に適した軽量性を持った素材であり、同時に自由な形状をとることができます。ステージや客席などのホールの構成要素は輸送・再設営に配慮した規格で構成され、494名収容できるこのホールでは、2013年から2015年にかけて、松島、仙台、福島の3か所で展示され、コンサートやワークショップなどが行われました。」(TOKYO MIDTOWN HPより引用)

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内部空間はピンク色で、まるで胎内にいるような感覚。照明の数はそんなにありませんが、中は結構明るいです。

空気はどこから入っているのかと一周してみると、会場の裏に送風機がありました。
それにしても風だけでこの大きさのものを膨らまし、約2週間維持するのは簡単なことではないはずです。
風で少しは撓んだりするのかな?と思っていましたが、かなりパンパンに張っているように見えました。

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この日はピアノ、フルート、トランペット、トロンボーンの4名の奏者で行なわれたコンサートでした。音響はどうなのかな?と気になっていましたが、それぞれの音がドーナツ状の内部空間に充満し、心地よく響いていました。

会場内は暑いという噂もありましたが、私たちが訪ねた日は曇り空で少し肌寒い日だったため、快適に1時間ほどを過ごしました。

この不思議な空間を体験でき、記憶に残るひと時を過ごせました。

おだち れいこ

磯崎新+アニッシュ・カプーア「アーク・ノヴァ
「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」
開催期間:9月19日(火)〜10月4日(水)
場所:ミッドタウン・ガーデン 芝生広場
主催:東京ミッドタウン
特別協力:ルツェルン・フェスティバル
ラテン語で「新しい方舟」を意味する「アーク・ノヴァ」は、スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が東日本大震災の復興支援のために企画し、 建築家の磯崎新と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーアによって制作された移動式のコンサートホール。高さが18m、幅30m、奥行36mと巨大であり、494名を収容することができる。塩化ビニールでコーティングされたポリエステル製の膜は送風によってドーム状に膨らみ、 折り畳んでトラックで輸送できるように設計されている点が特徴だ。
「アーク・ノヴァ」は、2013年から2015年にかけて、松島、仙台、福島の3か所で計3回展示されており、コンサートやワークショップで延べ1万9千人を動員してきた実績がある。

●本日のお勧め作品は磯崎新です。
磯崎新「闇1」小磯崎新 Arata ISOZAKI
「闇 1」
1999年 シルクスクリーン
イメージサイズ:58.3×77.0cm
シートサイズ:70.0×90.0cm
Ed.35  サインあり

礒崎新「闇2」小磯崎新 Arata ISOZAKI
「闇 2」
1999年 シルクスクリーン
イメージサイズ:58.3×77.0cm
シートサイズ:70.0×90.0cm
Ed.35  サインあり

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■『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』を刊行しました。
瀧口修造展 I』、『瀧口修造展 II』よりページ数も増えました。
2017年10月末までにお申し込みいただいた方には特別価格:2,500円(税、送料サービス)でおわけします。メールにてお申し込みください。請求書を同封して代金後払いで発送します。
E-mail. info@tokinowasuremono.com

TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』
2017年
ときの忘れもの 発行
92ページ  21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
ハードカバー  英文併記
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
通常価格:2,500円(税別)、送料250円

目次(抄):
・Personally Speaking 瀧口修造(再録)
・マルセル・デュシャン語録について 瀧口修造(再録)
・檢眼圖 だれの証拠品、だれが目撃者? 瀧口修造(再録)
・私製草子のための口上 瀧口修造(再録)
・「オブジェの店」を開く構想に関するノート 土渕信彦
・マルセル・デュシャンとマルチプル 工藤香澄

◆ときの忘れものは「安藤忠雄展 ドローイングと版画」を開催しています。
会期:2017年9月26日[火]〜10月21日[土] 11:00〜18:00 ※日・月・祝日休廊
201709_ando

●六本木の国立新美術館で「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]
オープニングのレポートはコチラをご覧ください。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

「安藤忠雄展―挑戦―」オープニング

先日、国立新美術館で開催されている「安藤忠雄展―挑戦―」のオープニングに出席して参りました。
オープニング会場はあっという間に多くの方で埋め尽くされ、建築家をはじめ錚々たる著名人が大集結し、ミーハーな私は密かに高揚していました。

RIMG1321植田実先生と綿貫、石山修武先生とご夫人

安藤忠雄展開会式開会式には立錐の余地もないほどの出席者、
中谷礼仁さんの姿も。

安藤忠雄先生のあいさつでは、「がんが見つかり5つの内臓を全摘した」とおっしゃっていましたが、病気を患っていた様子は微塵も感じさせないほどお元気な姿で、夢と希望をもってまだまだやるんだ!と意気込んでおられました。

IMG_3341挨拶する安藤先生

安藤忠雄展挨拶
右は憲仁親王妃久子殿下

IMG_3406会場に入ると住吉の長屋のファサードがお出迎え


Section 1 では、初期の都市ゲリラ住宅から最近作までの住宅のスケッチや模型、写真等が展示されています。年表を見ていくと初期は関西が中心だったのが、全国へ、そして瞬く間に世界が舞台になっていく様子がわかります。ダミアン・ハーストのスタジオも!カール・ラガーフェルドのスタジオも!建築の数はギネスに載るのではないかと思うほどものすごい量です。

屋外展示では[光の教会]の1分の1が再現されているという力の入れよう。写真やドローイング、版画は何度も見ていましたが、実物を見に行ったことがなかったのでここで空間を体験できるなんて有難い。十字架から入り込む光はリアルでないと体験できないので、一見の価値ありです。私は朝と夕方の二回見に行きましたが、朝は室内がすっきり見え、夕方は西日が十字架に降り注いでいました。(館長のあいさつでは、ここで結婚式を挙げる人を募集!とのこと)

IMG_3344夕方訪ねたときの光の教会

IMG_3391午前中に訪ねたときの光の教会

IMG_3358
本物(茨木春日丘教会)と違い、こちらの十字架にはガラスが入っていません。


出品作品は初期の住宅から現在進行中のプロジェクトまで、たくさんの写真や映像、ドローイング、版画、図面、模型で構成されていました。
もちろんときの忘れもののエディション版画も「ベネトン・アートスクール」「大山崎山荘」シリーズなどが展示されております。
安藤忠雄展中之島ドローイング
特大スケールの中之島プロジェクトのドローイング、もちろん安藤先生の自筆です。

RIMG1378それに比べると、「中之島プロジェクト」は版画としては巨大なのですが、会場で見るとかわいらしい。


また、札幌の[頭大仏殿]の建設過程の映像は圧巻でした。前々から興味のある建築でしたが、この映像を見て、絶対札幌に見に行こう!と心に誓いました。 

音声ガイドを借りましたが、語り手は安藤先生で、ご自身の建築の使いづらさについて話しています。クライアントの手前「そんなこと言っちゃっていいの?」と突っ込みたくなる内容で笑っちゃいます。是非借りて聞いてみてください。

安藤先生から届いた招待状は一枚一枚手書きの部分があり、植田実先生のそれは虹色に塗ってありました。綿貫が「ぼくのと全然違う!!」と嫉妬していましたが、帰ってからよく見ると綿貫宛の招待状にはパタパタの絵が!!綿貫が嬉しそうに報告してきました。送る相手のことを思って一つ一つ手描きをしているんですね。
また展覧会カタログには一枚一枚安藤先生の描いたドローイングのプリントが貼られています。そのサービス精神の旺盛さには脱帽です。

20171004


IMG_3360安藤先生(左)と植田実先生(右)


出品点数もかなり多く、見応えのある展覧会ですので、2時間は覚悟して行かれてみてください。
おだちれいこ

20171004_安藤忠雄展


20171004_安藤忠雄展_裏

「安藤忠雄展―挑戦―」
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]
会場:国立新美術館
時間:10:00〜18:00(金・土は20:00まで)
   ※9月30日(土)、10月1日(日)は22:00まで
   ※入場は閉館の30分前まで
休館:火曜日
場所:国立新美術館 企画展示室1E/野外展示場
住所:東京都港区六本木7丁目22−2
入場料:一般当日券1500円/大学生1200円/高校生800円

●今日のお勧め作品は、安藤忠雄です。
光の教会_72dpi

安藤忠雄
《光の教会》
鉛筆、墨、紙
21.0×109.6cm
2017年
サインあり


住吉の長屋_72dpi

安藤忠雄
《住吉の長屋》
鉛筆、墨、紙
21.0×109.6cm
2017年
サインあり


naoshima

安藤忠雄
《直島》
鉛筆、墨、紙
21.0×219.2cm
2017年
サインあり

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◆ときの忘れものは「安藤忠雄展 ドローイングと版画」を開催しています。
会期:2017年9月26日[火]〜10月21日[土] 11:00〜18:00 ※日・月・祝日休廊
201709_ando

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国立新美術館の安藤忠雄展は12月18日[月]までなので、まだたっぷり余裕がありますが、ときの忘れもののイチオシ埼玉県立近代美術館の「駒井哲郎 夢の散策者」展の会期は残りあと僅かです(10月9日まで)。
先日駒井哲郎展に、行ってまいりました。
素晴らしい展示で行った甲斐がありました。
特にエチュードから大洪水までの流れの作品開放的な感じがとても気に入りました。
招待券送って頂きほんとうに有難うございました。
(Rさんからのメール)>

先日はお忙しい中いろいろとご対応いただき、ありがとうございました。
埼玉県立近代美術館での駒井哲郎展にはあの後行ってきました。
久し振りに駒井哲郎の作品をまとめて見ることができ、また初めて実物を見る作品も多く堪能しました。好きな作品は何度見てもいいですね。
空いていたのでゆっくり見ることができましたが、あれだけの展覧会があまり人気がないのは残念ですね。
以前所有していた作品と同じ作品が何点か展示されていましたが、随分と印象が異なりました。私の記憶が薄れたせいか、あるいは刷りの違いによるものか・・・・・・
今も所有している“鳥と果実”などは、明らかに刷りのトーンが異なっており、展示されていたものはかなりインクがのった(黒い)刷りで少々驚きました。
“マルドロールの歌”は美本でしたね。ヤケやシミが出やすい紙なのに、あれだけの美本は驚異です。
綿貫さんがブログで書かれていた通り、カタログを作成していないのは残念でした。
いろいろと刺激を受け、翌日には駒井作品や作品集を引っ張り出してきて楽しいひと時を過ごすことができました。ありがとうございました。
青いカバにも立ち寄ることができなかったので、後日またお邪魔します。
(Mさんのメールより)>

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
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映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

20170913_ル・コルビュジエ


20170913_ル・コルビュジエ_裏


ル・コルビュジエ映画試写会

先日、植田実先生と「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」の映画試写会に行ってきました。
アイリーン・グレイの家具はいくつか知っていましたが、恥ずかしながらその生涯については全く知りませんでした。
このお話の中心は家具デザイナーであるアイリーン・グレイの生涯と、彼女が設計したカップ・マルタンにある〈E.1027〉を巡るお話。そこには、ル・コルビュジエフェルナン・レジェも登場し、アーティストの交流も垣間見られます。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが・・・
アイリーンが設計した〈E.1027〉は恋人で建築家兼評論家のジャン・バドヴィッチのために考え尽くされた二人の住居。「住宅とは住むための機械である」と言うル・コルビュジエに対し、「住居とは人間を包む殻である」と真っ向から対立するアイリーンでしたが、コルビュジエが提唱してきた「近代建築の5原則」を取り入れ、コルビュジエが嫉妬するほど完成度の高いものとなりました。
当時、壁画を描くことに意欲を見せていたコルビュジエは、アイリーンに無断で〈E.1027〉に壁画を描き、アイリーンは心を痛めます。ここに登場するコルビュジエは腹立たしいほど強欲な悪者です。
映画に登場するアイリーンデザインの家具は凛とした佇まいで、美しく、エレガントでうっとりとさせられます。映像も綺麗なので、〈E.1027〉が映るシーンは食い入るように鑑賞しました。
数々の悲運に見舞われた〈E.1027〉ですが、2007年に仏政府機関に買い取られ、本格的な修復が始まったそうです。この映画の撮影のために内部を修繕され、いくつかの家具は復元され、実際のロケ地として使われたそうな。
10月14日より東京のBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開されるので、是非ご覧ください。
おだちれいこ

IMG_5642
ル・コルビュジエ ロンシャン礼拝堂にて 2009年 
Photo by Reiko Odachi

毎月17日に掲載している倉方俊輔さんのエッセイ「『悪』のコルビュジエ」もお読みください。


IMG_3245
最近、我が家の絵本に加わった『3びきのこぶた 建築家のばあい』にもアイリーン・グレイデザインのラグ「ブルー・マリン」が登場します。


IMG_3246こぶたの下に敷いているラグです。このラグは〈E.1027〉のためにデザインされたそうです。


●本日のお勧め作品は、ル・コルビュジエです。
33_corbusier_unite-11〈ユニテ〉より#11b
1965年
カラー銅版画
57.5×45.0cm
Ed.130  Signed

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◆ときの忘れものは「安藤忠雄展 ドローイングと版画」を開催しています。
会期:2017年9月26日[火]〜10月21日[土] 11:00〜18:00 ※日・月・祝日休廊
201709_ando

●六本木の国立新美術館で「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]〜12月18日[月]

『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』刊行記念ギャラリートークのご案内
日時:2017年10月27日(金)18時
講師とテーマ:中尾拓哉<マルセル・デュシャン、語録とチェス>
*要予約:参加費1,000円
必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。定員(20名)に達し次第、締切ります。
E-mail. info@tokinowasuremono.com

駒込の新空間「ときの忘れもの」にどうぞ

<‏ ギャラリーときの忘れものが駒込に引っ越した。阿部勤設計の個人住宅! マドリストとしては早くも興奮。7日のオープンハウスはだれでも歓迎とのこと(ギャラリーなのだから、いつでもそうですけど!)。
大竹昭子さんのtwitterより>

駒込開店2日前

駒込に移転してから3週間が経ち、ようやく皆様にお披露目できる運びとなりました。

突然の移転に戸惑われた方も多いかと存じますが、6月12日に南青山から駒込へ引っ越し、13日よりスタッフ全員が駒込に出社しております。(ちなみに遡ること12年前、2005年6月13日は私の入社日であります。)

青山ラブな私は、移転先も絶対絶対青山界隈がいい!と思っていました。
綿貫さんは、駒込のこの建物「LAS CASAS」を内見する前から不動産のHPに載っている画像だけでこの建物に惚れ込んでいるようで、こりゃもう心は決まっているなぁと思い、欠点を探して阻止しようと企んでいたのですが、、、
一緒に内見して、困ったことに文句の付けどころがない。
重厚感のあるコンクリート打ち放しの建物はカッコ良くオシャレ!サンルーム、テラス、庭付き!私はあっさり心変わりし、ここに移転が決まったのです。


34


ここで働き始めてから、この建物に魅了される毎日です。
皆様には是非お越しいただき、ご自身で体感していただきたいのですが、

ポーチや玄関、廊下など十分な広さが取られているので、とても贅沢な空間が広がっています。
大きく開かれていている室内窓や吹き抜け部分を渡る廊下は遊び心を感じますし、
コンクリートxタイルx木製サッシの組合せが絶妙です。
開口部が多いので光がたくさん入り、窓からは庭の緑が顔を覗かせ、空気も流れる。兎にも角にも抜群の環境なのです。

皆様とこの空間をシェアし、魅力を味わっていただきたいと思いますので、是非とも足をお運びください。

おだち れいこ

●今日のお勧め作品は、瑛九のリトグラフです。
022_瑛九瑛九
「蟻のあしあと」
1956年
リトグラフ
Image size: 35.5x22.5cm
Sheet size: 54.0x39.0cm
Ed.22  印あり

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◆ホームページのWEB展を更新しました。2017年1月〜6月までの青山時代の企画展・アートフェア出展の記録をまとめました。

〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜18時。日・月・祝日は休廊。

ささやかですが、新しい空間のお披露目をいたします。
2017年7月7日(金)12時〜19時(ご都合の良い時間にお出かけください)
12

JR及び南北線の駒込駅南口から約10分、名勝六義園の正門からほど近く、東洋文庫から直ぐの場所です。
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尾立麗子〜復帰しました

ときの忘れもののスタッフ尾立麗子です。
昨年2月に娘を出産し、以降育児休暇をいただいておりました。
第一子のときは慣れない育児に悪戦苦闘し、早く社会復帰したがっていた記憶ですが、第二子はそうでもない。少し慣れてきた育児は(手を抜くことを覚えたので!)余裕だし、娘はただただ可愛い。娘の成長を見守ることができ、幸せな育児休暇でした。

そうはいってもいつまでも休んでいるわけにはいかない・・・

今月から時間短縮で働いております。
火曜日〜土曜日(16:30まで ※土曜休む日もあります)は画廊におりますので、来廊された際はお声がけください。

久しぶりにパソコンをカタカタ触っていると、帰るころには背中がバキバキになっています。
一日も早くこの生活に慣れるよう、怠けていた体と頭に鞭を打ってシャキッとしますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
(おだちれいこ)

*画廊亭主敬白
待望の大番頭復帰であります。いやあ、助かった、、、、 
日に日に老いの衰えを感じる亭主と社長は一刻も早く実務と仕切りを大番頭に委ね、悠々自適とまで行かなくても、少しはのんびりしたいと思っていました。
二児の母となりましたが、ご家族の協力もあり、仕事に復帰してもらうことができました(感謝!)。
早速今日は植田実先生との打合せらしい、皆さんもご来廊の折には声をかけてやってください。

ところで、一昨19日(水)はメールに不具合が生じ、10:30頃〜15:30頃メールの受信ができませんでした。そのため皆様からのお問合せやご注文のメールが届いていない可能性があります。
その時間帯にメールを送った方はまことに恐縮ですが、再度メールを送ってください。どうぞよろしくお願いいたします。

●今日のお勧め作品は森下慶三です。
00001森下慶三
《MILANO 8-12》
1979年
キャンバスにアクリル
73.0×91.0cm サインあり

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◆ときの忘れものの次回企画は「植田正治写真展―光と陰の世界―Part I」です。
会期:2017年5月13日[土]―5月27日[土] *日・月・祝日休廊
201705UEDA_DM
初期名作から晩年のカラー写真など約15点をご覧いただきます。どうぞご期待ください。
●イベントのご案内
5月13日(土)17時より、写真史家の金子隆一さんによるギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。
info@tokinowasuremono.com

臨時ニュース

こんばんは。
昨日、元気な女の子を出産しました。
私はしばらく傷の痛みに悩まされそうですが、育児を楽しみたいと思います!
取り急ぎ、ご報告まで。
----------------------
*画廊亭主敬白
産休に入った番頭尾立が無事第二子を出産しました。
母子ともに元気そうで安心しました。
10年前の新人時代を思うと隔世の感があります。

行ってきます! 「KIAF 2015」に出展 10月7日(水)〜10月11日(日)

ときの忘れものは韓国ソウルで開催されるアートフェアKIAFに出展します。

会期:10月7日[水]―10月11日[日]
プレビュー:10月6日(火) 13:00:16:00(※Gold VIP、プレスのみ)
        10月6日(火) 16:00-20:00(全てのVIP)
一般公開:10月7日(水)〜10月10日(土) 13:00-20:00(11時〜13時は招待者のみ入場可)
        10月11日(日) 11:00-17:00

会場:COEX Hall A/B(513, Yeongdong-daero, Gangnam-gu, Seoul, Korea)

ときの忘れものブース番号:156

公式サイト:
www.kiaf.org


2002年から開催されているKIAFは、アジアでも有数のアートフェアです。
ときの忘れものは、2010年より毎年出展しており、今年で6回目となります。
今年は、日本がゲストカントリーということで、日本の画廊も多く出展します。

毎年、何を出品するか迷うのですが・・・
200軒近いギャラリーが一堂に会すると、お客様が全部のブースを見て回るのは大変。きっと、見逃されてしまうこともあるでしょう。。。
今回ブースの位置は一番奥の端っこという悪条件の中、いかにブースの前で立ち止まり中に入っていただくか・・・ある程度の大きさや作品のインパクトはもちろん、誰でも知っている作家・作品を展示しておくことで誘い水になるかな〜など、戦略を練って選りすぐりの作家・作品を選びました。

今年の出品作家は以下の通りです。
KIAF2014に出品し、一貫して描く静謐な作品にお客様が食い入るように見つめる姿が印象的な秋葉シスイさんの新作4点、
KIAF2012、2013、2014に出品した箔を使用した美しい作品を制作する野口琢郎さんの新作4点、彼らは今回も会場で皆さまをお待ちしております。
世界中で展覧会が巡回され、その評価はとどまるところを知らない草間彌生さんの油彩1点と版画2点、
韓国で知らない人はいないと言っても過言ではない建築家・安藤忠雄さんの新作ドローイング3点、
日本を代表するとともに、世界の建築界で最も信頼されている建築家・磯崎新さんの版画3点、
現在国内外で評価が高騰している元永定正さんの版画3点(韓国での評価はいかに?)、
先日ときの忘れもので展覧会を行なった鮮やかな色彩の多色木版が美しい・内間安王星さんの作品3点、
こちらも韓国で知らない人はほとんどいないでしょう、韓国系アメリカ人のビデオアート作家ナム・ジュン・パイクさんの平面作品2点など、計8名の作家による作品をご覧いただきます。
皆様に良い報告ができるよう、努めて参ります。
おだちれいこ

●KIAF出品作家・作品
秋葉シスイ Sisui AKIBA
3_akiba_next15
"Preparing for the next storm (15)"
2015
Oil on canvas
91.0x73.0cm (Size: F30)
Signed


野口琢郎 Takuro NOGUCHI
9_TakuroNOGUCHI_Remember_me600
"Remember me"
Hakuga (Lacquer, Gold/Silver foil, Charcoal, Resin on Wood panel)
200.0x110.0cm
Signed


草間彌生 Yayoi KUSAMA
5_Kusama_2467_0_600
"Pumpkin"
1993
Acrylic on canvas
Image size: 16×23×2cm
Frame size: 35×45×6cm
Signed


安藤忠雄 Tadao ANDO
Drawing1
"Church of the Light"
Drawing
Image size:19.0x49.0cm
Sheet size: 24.5x63.8cm
Signed


磯崎新 Arata ISOZAKI
11_isozaki_18_moca_1
"MOCA #1"
1983
Screenprint
Image size: 46.5x98.0cm
Sheet size: 73.0x103.5cm
Ed.75
Signed


元永定正 Sadamasa MOTONAGA
19_motonaga150520_24
"Mesh of White Lines"
1981
Silkscreen
Image size: 55.0x38.0cm
Sheet size: 65.5x45.0cm
Ed.150
Signed


内間安王星 Ansei UCHIMA
14_uchima_forestweave_bathers-two-cobalt_oil
"Forest Weave(Bathers-two-cobalt)"
1982
Oil on canvas
91.5x66.0cm
Signed


ナム・ジュン・パイク Nam June Paik
18_paik_11_board
"Work"
Oil on board
136.3x75.7cm
Signed

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*画廊亭主敬白
番頭おだちをはじめ主力スタッフは昨日ソウルに出発しました。
今回も亭主と社長はお留守番です。画廊では下記の通り「秋のコレクション展〜詠み人知らず」を開催していますのでぜひお立ち寄りください。
ところで亭主たちの通勤電車は永田町が乗り換え駅なのですが、有楽町線の階段を上ると「宝くじ売り場」があります。月に一回か二回、そこで宝くじを買っています。つい先日も溜まった宝くじ(いつも社長は持ち歩いている)を窓口に出してしらべてもらいました。
60枚で、当たったのは5枚で、1,000円。
つい「せめて3,000円くらいはいって欲しいよね」と愚痴ったら、
社長「あんたは志(こころざし)が低い! なんで1000万円って言わないの」とどやされました。
いやほんとは1億円を狙っているんですが・・・・
宝くじ頼みはやめて、ソウルのスタッフたちの健闘を祈りましょう。

●ときの忘れものは韓国ソウルのアートフェア「KIAF 2015 / ART SEOUL」に出展します
275859c4
今年は日本がゲストカントリーで、11ヶ国から180のギャラリーが参加します。
会期:2015年10月7日[水]―10月12日[日]
会場:COEX HALL A / B(韓国、ソウル)
   ときの忘れものブースナンバー:B156
公式サイト:http://www.kiaf.org/
出品作家(予定):野口琢郎、秋葉シスイ、安藤忠雄、磯崎新、草間彌生、内間安瑆、元永定正、ナム・ジュン・パイク
韓国にご旅行される方はぜひお立ち寄りください。
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