オノサト・トシノブの珍品～画龍点青を欠く

ホームページやブログへの反応は「買いたい人」ばかりではなく、「売りたい人」からもあります。先日も海外の画廊から泉茂のヨーロッパ時代の100号の大作を買わないかとのメールがきました。画商の仕事はまず「買う」（仕入れる）ことなので、「売りたい」人からの反応は大 …

オノサト・トシノブ～1940年「一つの朱の丸」

ときの忘れものでは開廊以来、瑛九、難波田龍起、オノサト・トシノブ、駒井哲郎、恩地孝四郎、松本竣介、野田英夫など、日本の前衛美術史を牽引してきた作家の作品を紹介してきました。 1970年代に美術界に入った私たちは幸いにも難波田龍起、オノサト・トシノブ、駒井哲郎 …

新宿の小田急でオノサト・トシノブ展が始まりました。「オノサト・トシノブ展」会場：新宿小田急10階ギャラリー会期：2014年1月29日（水）ー2月4日(金) デパートで現代美術、それも極め付きの抽象作品が展示されるのは珍しいことですが、反響はどうでしょうか。 ------- …

＜今日の夕方は会社帰りにときの忘れものに立ち寄る。現在開催中なのは瀧口修造氏の展覧会。詩人、評論家として知られる人だが、美術作家としても多くの作品を残した人だ、と書いてはいるが、僕は彼の作品をまとめて見るのはこれが初めて。展示されている作品は水彩とド …

桐生の大川美術館で開催されている「生誕100年　オノサト・トシノブ」展についての感想を書き出したのですが（前回）、いろいろなことが思い浮かんで何をどう書き進めるか思案投げ首。今回の大川美術館の回顧展が、今までの練馬区立美術館（1989年）、長野県信濃美術館（19 …

先日、わが故郷群馬に久しぶりに社長とともに日帰り旅、桐生の大川美術館で開催されている「生誕100年　オノサト・トシノブ」展に行ってきました。とても良かった、痛快でした。亭主は何度も言っている、「瑛九ほど、学芸員に愛されている画家はいないのではないか」。 …

上州無知亦無才剛毅木訥易被欺唯以正直接萬人至誠依神期勝利少年時代に初めて知った「心の灯台　内村鑑三」の漢詩です。「心の灯台～」とは群馬県人なら誰でも知っている上毛歌留多の一枚。亭主が群馬の山奥から大都会・高崎に出てきて高崎高校に入学したのが1 …

本日は8月27日、「光の人」マン・レイの誕生日であります。宮沢賢治も今日が誕生日ですね。話かわって、昨年は瑛九の生誕100年で宮崎、埼玉、浦和の各美術館で盛大な回顧展が開かれ、その他ゆかりの地域や街の画廊で瑛九を顕彰する展覧会がいくつも開かれました。と …

「特別セール／靉嘔・瑛九・オノサトとデモクラートの作家たち」昨日は雨の中、特別セールにお運びいただきありがとうございます。一番乗りは栃木県のＩさん、続いて岩手県のＵさんでした。最終日の今日も天気はよくないようですが、19時まで開廊していますのでぜひ …

一歳違いのオノサト・トシノブ（1912～1986）と瑛九（1911～1960）は盟友でした。片や＜円＞一筋に、片や油彩・フォトデッサン・版画など多様な技法を駆使し同じところにとどまることなくスタイルを変化させた、それぞれ表現方法に違いはありますが、ともに日本の前衛美術 …