松本竣介の世界

大川美術館「没後70年松本竣介展vol.1−アトリエの時間」は12月2日まで

松本竣介が東京の自宅で36歳の生涯を終えたのは1948年(昭和23)6月8日のことでした。
それから70年、竣介のコレクションで知られる群馬県桐生市の大川美術館では没後70年を記念して、今秋10月13日から来年2019年12月8日まで一年間にわたり4つのテーマで4回の展覧会が開催されます。
大川美術館竣介展チラシ

竣介の展覧会は全国の美術館で繰り返し開催されていますが、同一美術館で一年間のロングランというのは初めての快挙でしょう。
Vol.1「アトリエの時間」は明後日12月2日(日)が最終日です。
竣介ファンの皆さん、少々遠いけれど、ぜひぜひ桐生に出かけてください。

Vol.1「アトリエの時間」展の見ものは何といっても「竣介のアトリエ再現」が画期的です。
展覧会場に作家のアトリエを再現する試みはごく一般的で、残されたイーゼルやパレットなどを展示してある風景はどなたもお馴染みでしょう。
今回がそれらと全く異なるのは、「作家がいたアトリエの空間そのものを再現」したことです。
監修したのは建築家の松本莞さん(元石本建築事務所)、竣介のご子息です。竣介が亡くなったとき9歳だった莞さんは、残された資料と鮮明な記憶に基づき、窓をはじめ細部にまで念入りにアトリエ再現に努めました。

全部で4冊刊行されるカタログ、vol.1にその詳細が写真と文章でおさめられています。何より、莞さんの回想の文章がすばらしい。必見のカタログです。
(今まで数多く刊行された松本竣介の画集、カタログ、書籍についてはコチラを参照)
下が今回の図録の表紙と目次です。
大川美術館竣介展図録vol1
大川美術館竣介展図録vol1目次

展覧会の詳細については企画を担当された小此木美代子さん(大川美術館学芸員)によるエッセイ「松本竣介 アトリエの時間について」をぜひお読みください。
対談「父のアトリエ、その思い出」松本莞松本莞さん(右)と田中淳館長の対談「父のアトリエ、その思い出」は、再現された竣介アトリエで開催されました。
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松本竣介没後70年「松本竣介−アトリエの時間」展
主催:公益財団法人 大川美術館
会期:平成30(2018)年10月13日−12月2日
連絡先:電話:0277-46-3300(代表)
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36歳の生涯で作品点数も少ない竣介の作品ですが、大川美術館は屈指のコレクションを誇っています。その大川美術館の一年にわたる長丁場の企画第一弾、「松本竣介−アトリエの時間」では竣介のほか、麻生三郎、鶴岡政男、靉光、難波田龍起舟越保武末松正樹、吉岡憲らアトリエを訪れ交友した画家たち16人の作品が展示されています。

参考までに、大川美術館以外にも竣介作品を所蔵する美術館は数多くあり、5月28日のブログで20余の美術館を紹介しましたのでご覧ください。

●今日のお勧め作品は、松本竣介です。
8
松本竣介
《構図(1)》

1940年頃
紙にインク、鉛筆、墨
Image size: 16.8c21.0cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.14所収 No.25
※『松本竣介』(1977年、株式会社日動出版部)p.57所収

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

ときの忘れものは「第306回企画◆佐藤研吾展―囲いこみとお節介 」を開催します。
会期:2018年12月13日[木]―12月22日[土] 11:00-19:00 ※会期中無休
306
インド、東京、福島という複数の拠点を往還しながら創作活動に取り組んでいる建築家・佐藤研吾の初個展を開催します。
本展では、自身でデザインし制作した家具としてのハコや、ピンホールカメラ(ハコ)とそれを使って撮影したハコの写真、またハコのドローイングなど、独自の世界観をご覧いただきます。
会期中、作家は毎日在廊予定です。
以下の日程で以下のゲストをお迎えし、ギャラリートークを開催します。
※要予約、参加費1,000円、複数回参加の方は二回目からは500円
12/13(木)13時〜 ゲスト:中島晴矢さん(現代美術家)
12/14(金)18時〜 ゲスト:岸井大輔さん(劇作家)
12/15(土)18時〜 佐藤研吾レクチャー
12/21(金)18時〜 ゲスト:小国貴司さん(Books青いカバ店主)
12/22(土)18時〜 佐藤研吾レクチャー
全5回のギャラリートーク、予約受付を開始しました。メールにてお申し込みください。 info@tokinowasuremono.com

●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は通常は休廊ですが、次回企画「佐藤研吾展―囲いこみとお節介」(12月13日[木]―12月22日[土])開催中は無休で開廊しています。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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小此木美代子のエッセイ〜「松本竣介−アトリエの時間」について

「松本竣介 アトリエの時間」について

小此木美代子(大川美術館学芸員)


 現在、大川美術館では松本竣介没後70年と当館開館30周年を記念して企画した「松本竣介―アトリエの時間」(12月2日まで)を開催している。本展は、松本竣介の1938年作《郊外》(個人蔵)、《都会》(個人蔵)《街》(当館蔵)を起点に、《N駅近く》(1940年、東京国立近代美術館蔵)、《立てる像》(1942年、神奈川県立近代美術館蔵)、そして絶筆のうちの2点の《建物(青)》(1948年、当館蔵)、《建物》(1948年)までの作品とともに、麻生三郎、鶴岡政男、靉光、難波田龍起舟越保武ら、竣介のアトリエを訪れ交友した画家たち16人の作品をあわせ展観している。
展覧会会場1展覧会会場1


・「竣介のアトリエを訪れた画家たち1」より「竣介のアトリエを訪れた画家たち1」より (左より、舟越保武、難波田龍起、靉光、寺田政明)


「竣介のアトリエを訪れた画家たち2」より「竣介のアトリエを訪れた画家たち2」より(左より、手塚緑敏、薗田猛、吉岡憲)


 本展では、松本竣介と交友のあった画家として、手塚緑敏と吉岡憲をあらたに紹介している。緑敏は、林芙美子の夫である。夫妻は、1941年8月、竣介の近所となる淀橋区下落合に新居を建て移り住んでいる(現在、新宿区立林芙美子記念館)。本展出品の「下落合風景」「水門」の2点は、制作年不詳ながら、夫妻が上落合に住み始めた1930年代初頭の作とおもわれる。緑敏と竣介は近所どうし、たがいの家を行き来することもあった。緑敏が竣介のアトリエで歓談する様子を撮った写真がのこされている。また、吉岡憲と竣介との出会いは、竣介没年にあたる1948年に、その交流をみることができる。1948年1月、吉岡は、妙正寺川と西武電気鉄道が交差する新宿区上落合1丁目328に居を移し、この頃より竣介や麻生三郎らと交友している。戦後まもなく新生社から発行された総合雑誌として立ち上がった「新生」に、麻生が吉岡を紹介し、カットを描いているが、こうした仕事の縁から、竣介の最晩年にいたり吉岡との交流が深められようとしていた。
 また、展示室の一室では、竣介のおもに戦後の作風の変化を再考するコーナーを設けた。「線」と「立体」との組み合わせによる竣介独自の抽象志向がうかがわれる「建物」と「人物」をモチーフとした素描を中心に、その新たな試みの一端を紹介している。パイプやパレットを持つ人物を線の集積によって構成するペン画、立体的な「頭部」、力強く肉厚な質感とともに奥行をもつ黒の描線が赤褐色の画面をはしる「裸婦」。そして一連の「建物」の素描からは、竣介が街で目にした建物のディテールや風景としての具体性からしだいに遠ざかり、建物のかたちがそぎ落とされてゆく様がみてとれる。シンプルな線によるこれら美しい小品たちは、まさに竣介の「アトリエの時間」のなかから生み出されたのである。自分の「気質」とまで言った竣介の「線」と晩年の竣介の立体志向について再考してみたい。
 
 また現在、この展示室内には、竣介のアトリエと同じスペース(15畳)のなかに、画家が手にしたものを、当時の様子がうかがえるようにレイアウトし紹介している。こちらの記念展示は2019年6月16日までここに置かれている。本展は、同時に、クラウドファンディングにより資金を募り、実現することができた「竣介のアトリエ再見プロジェクト」でもある。これらのモノたちは、画家の没後、ご遺族によって、現在まで大切に保管されてきた。900冊を超える蔵書が並ぶ書棚をはじめとし、イーゼル、パレット、椅子、座卓等、竣介がアトリエで使っていたものや、ならべて目にしていたであろう壺や古道具等72件のモノたちがならぶ。これら、画家の日常のものを竣介の代表的な作品と同空間で再見することにより、この画家の等身大の姿や生活のなかの息遣い、そしてアトリエにおける思索の時間を体感していただきたいとおもっている。
展覧会会場 アトリエ再見とともに展覧会会場 アトリエ再見とともに

竣介の万年筆竣介の万年筆


 1936年、松本竣介は禎子と結婚し新居とともにアトリエを持ち、そのアトリエに「綜合工房」という看板を掲げた。アトリエの北側の窓の柱に掲げられてあったこの看板は、竣介自らの手により彫られ色付けされたものである。竣介は、画家ではあった、が、アトリエ内にはもちろんパレットやイーゼルが置かれていたが、座卓には硯や万年筆が置かれ、900冊を超える蔵書が竣介を取り囲んでいた。竣介は画家ではあったが、その思索と創造は絵を描くことのみに注がれていたわけではないだろう。900冊を超える蔵書を見渡すとき、そこには、13歳で聴覚を失った少年が以後、岩手から上京し、戦中を過ごし、1948年36歳で亡くなるまでのあいだ、いかに書物から多くのことを吸収しようとしていたか、貪欲なまでの向上心が感じられる。そして、「アトリエ」場が竣介の嗜好に満ちた場であり、彼の好奇心と試作や思索のエッセンスが散りばめられた空間であったことを知ることができる。展示室に単なる資料としてではないアトリエ再見として、ぜひこの空間を味わってもらいたい。 (竣介の蔵書については、つづく「松本竣介―読書の時間」2019年1月22〜3月24日で紹介する)

 このアトリエ内で過ごした竣介の姿というものを知る唯一の人となったのが、次男であり建築家の松本莞氏である。この展覧会の準備にあたり、私たちは莞氏を訪ね、開催の相談をし、そのアトリエのディテールはどのようであったのか、どのようなモノが置かれてたのか、そしてその「モノ」はどこにどのように置かれていたのか、実際に手にとり、莞氏からお話をうかがう、そうしたところから、この展覧会ははじまった。そして、莞氏への取材は今もなお続いている。大川美術館での松本竣介は4つのテーマで開催される。その第1弾が始まったばかりである。1年を通じて、松本竣介という人物の等身大に思いを馳せ、さまざまな視点から「松本竣介」を再考する時間を持ちたいとおもっている。

対談「父のアトリエ、その思い出」松本莞対談「父のアトリエ、その思い出」松本莞(松本竣介次男・建築家)×田中 淳(当館長)の様子
おこのぎ みよこ

●NHK Eテレ「日曜美術館」にて「静かな闘い〜松本竣介のアトリエ〜」が放送されます。
大川美術館「松本竣介−アトリエの時間」(10/13〜12/2開催中)に展示されている作品ならびに記念展示「竣介のアトリエ」が紹介されます。
放送日時:11月18日(日)午前9:00〜9:45
再放送:11月25日(日)午後8:00〜8:45
【ゲスト】大川美術館館長・田中淳【出演】建築家 松本竣介次男・松本莞、洋画家・小林俊介、島根県立美術館専門学芸員・柳原一徳、【司会】小野正嗣,高橋美鈴
日曜美術館ホームページ:http://www4.nhk.or.jp/nichibi/

●展覧会のご案内
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展覧会名:松本竣介没後70年「松本竣介−アトリエの時間」展
主催:公益財団法人 大川美術館
会期:平成30(2018)年10月13日−12月2日
連絡先:電話:0277-46-3300(代表)

開催趣旨:1948年6月に36歳の若さで亡くなった松本竣介(1912−1948)は、その没後に注目され、今日まで高く評価されつづけてきました。2018年は、その画家の没後70年にあたります。
一方大川美術館の創設者大川栄二(1924−2008)は、40年以上にわたり美術品の収集につとめてきましたが、そのきっかけとなったのが松本竣介の作品でした。この画家をめぐる大川自身の積極的な発言と当美術館での活動が、今日のように広く親しまれるようになった松本竣介の評価形成の一面を担ってきたといっても過言ではないでしょう。
そこで、没後70年を記念して、当美術館では、「松本竣介−アトリエの時間」を開催します。画家のアトリエはすでになく、また当時を知るための写真などの資料も乏しいことから、この試みはその再現(再建)を目的にしたものではありません。しかしながら、アトリエと同じスペースのなかに、画家が手にしたものを、当時の様子がうかがわれるようにレイアウトして展示して、松本竣介の作品とともにご覧いただきます。そのため、画家の没後、ご遺族によって、現在まで大切に保管されてきたイーゼル、パレット、椅子、テーブル、本と書棚等の、アトリエで使われていた、あるいは並べて目にしていたであろう壺や古道具等をふくめて、日常のものを展示して、画家がアトリエで過ごした時間に思いをはせながら、画家と作品(創作)との間を結びつけ、創作の内側を考察してみようという趣旨です。

●今日のお勧め作品は、松本竣介です。
24松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
《作品》
紙にインク、墨
イメージサイズ:26.4x37.8cm
シートサイズ:27.6x39.0cm
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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没後70年 6月8日は松本竣介の命日です

今から70年前の今日6月8日、画家松本竣介(1912年4月19日 - 1948年6月8日)は36歳の短い生涯を終えました。
朝日晃による評伝『松本竣介』の297〜298ページには死の前後のことが以下のように記されています。

第二回の、美術団体連合展に出品する作品のために、アトリエには、二十号と五十号の二枚の真新しいカンヴァスが用意されていた。竣介の最後の体力は、二十号には『建物』(口絵図版)――教会の薔薇窓のような装飾のある白いコンクリートの建物――のある一面を、彼が生涯を通じて模索し続けた黒線によって立体造型化し、彼の線に対する立体表現の最後の実験を試みた。別の一点『彫刻と女』は、「画家としての線の持つ意味が最上の立体表現の言葉であるならば、その線の研究発展のために更に彫刻の勉強も舟越保武についてしてみよう」と決意していた、竣介晩年の彫刻とのつながりの意思表示でもあったろう。しかし、五十号の『彫刻と女』を制作する頃は、体力の衰弱も極限であったし、四十度の高熱は、薬ではなく彼の意志だけで抑えつけられて仕事は続行されていた。背景の処理なども心なしか薄塗りで弱い。
 搬入は、義妹の栄子と兄の彬が受け持ち、五月二十五日の開会には間に合った。しかし、その後会場に出掛ける体力もなく、そして再起してはいない。結核、気管支喘息は、最後に心臓も弱めてしまっていたし、永い戦争中の貧しい食事は、いっそう死を早めてしまった。出品した二点の作品の不満足を話しながら、六月十六日の閉会までには再起して会場に行くことを夢みていた。しかし、六月八日、梅雨の晴れ間のふとした強い陽ざしの朝十一時、明るい陽ざしの射影は、竣介の死の床だけに落ちた。三十六歳である。その直前、枕もと近くにいた禎子夫人の手を探し求め、握手するように握りしめると、夫人に向って小さく頷いたように思えた。夫人には、
「どうもありがとう。もうしようがない。これで良いんだ。やるだけのことはやった。あとのことは頼むよ。」
 という言葉にならない竣介の声に受け止められた。
 麻生三郎は美術団体連合展の会場にいた。夫人の妹栄子が使いとして呼びに走った。新人画会の画友達、そして、先輩格の山口薫もその直後に集まった。数人の友人は、“生きてゐる畫家”の静かな死の顔を写し取った。

*朝日晃著『松本竣介』(1977年、株式会社日動出版部)より

1977_松本竣介朝日晃『松本竣介』
1977(昭和52)年3月10日初版 日動出版部 発行
301ページ 20.5x15.0cm
税込2,000円 ※送料別途

目次(抄):
・賢治の風土で
・下落合四丁目
・就縛の予兆
・時局に生きる画家
・微動する自画像
・Y市の橋にて
・日本の形骸
・形骸からの出発
・先に歩いていった人間
・略年譜


20180608口絵


松本竣介は短い生涯でしたが、多くの作家と交流し、また影響を受けました(年譜参照)。
丁寧に制作された油彩作品は数少なく、市場に出ることはめったにありません。
救いはご遺族によって長年守られてきた素描が数多く存在することで、以前は「資料」としてしかみなされなかったそれら素描なくしては回顧展ひとつ開催することはできないしょう。
全国5美術館(岩手、宮城、世田谷、神奈川、島根)を巡回、盛大に開催された生誕100年記念展も実は多くの素描作品があったからこそ、充実した内容となり、多くのファンを呼んだのでした。
39松本竣介

c.1946 紙にペン、水彩
Image size: 24.5x17.5cm
Sheet size: 28.0x19.0cm
※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)P34所収 No.68

46松本竣介
構図(1)
c.1940 紙にインク、墨
Image size: 21.1x28.6cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)P14-No.25

3松本竣介
《人物像》(裏面にも作品あり)
1946年頃
紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39

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36歳で亡くなってから70年が過ぎ、竣介を直接知る人々もご家族以外では少なくなりました。
しかし、竣介ファンはむしろ増えているのではないでしょうか。

当時の画家としては異例なほど、竣介は多くの作家たちと交わりました。それは妻禎子とともに編集刊行した月刊の随筆雑誌『雑記帳』(1936〜37年にかけて14号が刊行された)に寄稿した人たちのリスト(植田実「生きているTATEMONO 松本竣介を読む12」)を見れば、とても24歳の青年がなしたとは思えないほどの幅広さと豊かさを感じます。
当時は電話などある家は稀で、まして竣介は耳が聞こえないわけですから、寄稿者への依頼は手紙か、直接その人の家に訪ねるしかありません。
ネットもファックスもない時代です。

ときの忘れもののコレクションから、竣介が親交した、または影響を受けた作家4人の作品をご紹介しましょう。

北川民次(1894〜1989)
松本君の画は、美しい文学の様だ」(1940年10月日動画廊での初個展目録より)
01北川民次
《手鏡を持つ母子像》
1947年
油彩
92.0×73.0cm
サインあり

02北川民次
《見物人》(表紙図案或ハ口絵)
1941年頃
素描
24.5×17.0cm
サインあり


難波田龍起(1905〜1997)
05難波田龍起
《作品》
1975年
色紙に水彩
イメージサイズ:22.0×20.0cm
シートサイズ:27.0×24.0cm
サインあり  
*裏に年記あり

06難波田龍起
《昼と夜》
1978年
カラー銅版
20.0×15.0cm
Ed.75  サインあり


野田英夫(1908〜1939)
03野田英夫
《風景》
紙に油彩・ペン
24.0x33.3cm
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品

04野田英夫
《作品》
紙に水彩
25.4x30.9cm


舟越保武(1912〜2002)
07舟越保武
《若い女 A》
1984年
リトグラフ(雁河)
51.0×39.0cm
Ed.170  サインあり

08舟越保武
《少女の顔》
1979年
ブロンズレリーフ
12.0cm(径)

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MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』図録
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円

竣介を偲び、これからもその画業の顕彰に微力ながらも努めたいと思います。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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松本竣介展は本日最終日です

没後70年 松本竣介展は本日が最終日です。

最終日だというのに社長も亭主も不在であります(まことにすいません)。
下にご紹介する京都OZASAでの「瀧口修造 宮脇愛子 ca.1960」展に出張します。
あれほどお親しい関係であったにもかかわらず生前、没後を通じ初めての二人展であり、その歴史的展覧会にかけつけないわけには参りません。各地からの瀧口ファン、宮脇ファンにお目にかかるのも楽しみです。

「没後70年 松本竣介展」はときの忘れものとしては二回目の竣介展ですが、おかげさまで連日各地からお客様の来廊が絶えません。亡くなって70年も経ち、短い生涯ゆえ残された作品も少なく、ほとんど市場に出ないにもかかわらず、竣介ファンが多いというのはなぜなのでしょうか。
夭折作家への関心、繰り返し美術館で展覧会が開かれていることなども理由でしょうが、一度見たら忘れられない他の日本人作家にはない強固な油彩画としての完成度の高さも強調したいですね。
それらを制作するために夥しい数の素描が描かれました。

デツサンを素描と訳したのはいゝとして、素描をすがきと思つたり、簡単なスケツチ風のものをデツサンといふのは本当ではない。腕ならしの習作もデツサンのすべてゞはない。元来素描とは仏語のDesseinであり英語のDesignの事であつて、計画であり、決意決心を意味してゐるのである。
*松本竣介「素描」『生命の芸術』2巻6号、1934年6月(『人間風景』中央公論美術出版、1982年7月、p.68に再録)

大谷省吾先生の論考「松本竣介の素描について」をぜひお読みください。

201804MATSUMOTO_DM

017.《作品》

03
左から4.《構図(1)》、6.《作品》、8.《作品》

07
左から、3.《人》、2.《人物像》、1.《人物(M)》

08
18.《古代建築

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左から、19.《作品》、20.《作品》、21.《人物》、17.《作品》

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最終日の本日は、夜19時まで営業していますので、どうぞお出かけください。
〜〜〜〜
●明日6月3日(日曜)と明後日4日(月曜)は休廊ですが、
6月にときの忘れものが主催、または協力する展覧会をご案内します。

「瀧口修造 宮脇愛子 ca.1960」
生前、没後を通じ初めて実現する二人展、本日から京都で始まります。亭主も社長のお供で京都出張です。
会場:京都・ART OFFICE OZASA  
会期:2018年6 月2 日(土)〜2018 年6 月30 日(土)※日・月・祝日休廊

6月のコレクション展
会場:ときの忘れもの
会期:2018年6月5日(火)〜6月9日(土)
201806_collection出品作家:安藤忠雄、瑛九、オノサト・トシノブ、駒井哲郎、瀧口修造、長谷川潔、ル・コルビュジエ、シャガール、平井進、他
5日間という短い会期ですが、平井進などの新着作品をご紹介します。


◆移転一周年謝恩企画70-80年代を彩ったポスター繚乱
会場:ときの忘れもの
会期:2018年6月12日[火]―6月30日[土] ※日・月・祝日休廊
出品作家:磯崎新、猪熊弦一郎、草間彌生、栗山豊、佐伯俊男、菅井汲、杉浦康平、田名網敬一、花輪和一、林静一、細江英公、宮脇愛子、元永定正、横尾忠則、李禹煥、A.ウォーホル、クリスト、M.グレイヴス、ル・コルビュジエ、白南準、J.ミロ、ボイス、マン・レイ、K.へリング 他
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関根伸夫展
会場:銀座・ギャラリーせいほう
会期:2018年6月18日[月]―6月29日[金] ※日曜休廊
初日18日(月)17時より、ロスアンゼルスから帰国する関根伸夫先生を囲みオープニングを開催します。
関根伸夫展_Gせいほう_案内状


群馬県高崎市のレーモンド建築ツアー
日時:2018年6月23日(土)
inoue_house1952年竣工の旧井上房一郎邸
(画像は高崎市役所ホームページより。)
1961年竣工の群馬音楽センターを見学。
講師:熊倉浩靖塚越潤(高崎市美術館館長)
*既に申し込みは締切りました。

松本竣介を見られる美術館

本日28日(月)は休廊です。
開催中の没後70年 松本竣介展は連日多くのお客様が来られ、おかげさまで好評です。
駒込には初めて来られたKさんの「今日は買う気できました」というセリフにはしびれました(笑)。

○<ギャラリー〈ときの忘れもの〉の松本竣介展へ。駒込のギャラリー、想像以上に素敵だった。松本竣介の素描もとてもよかった。おまけに梱包作業中の難波田龍起の絵を偶然目にすることが出来て、とにかく心拍数上がりまくりのギャラリー鑑賞となった。
20180524/noriminakさんのtwitterより) >

○<ギャラリー ときの忘れもので、『没後70年 松本竣介展』をやっているのを知る。観に行こう。松本竣介、好きなんだよなあ。6月2日まで、と、忘れないように書いておく。
(20180513/koharuteisyokuさんのtwitterより)>

○<昨日行った「ときの忘れもの」の松本竣介展。販売目録No.2の人物像、サインはないみたいだが、よく見ると、松本竣介の文字が逆文字でうっすら書かれている部分があった。竣介が何かに署名した後、まだ乾いていないインクの上に素描を重ねて置いたのだろうか。左側にも2行、何かが書かれている。
(20180513/ouro1008さんのtwitterより)>
3出品No.2)
松本竣介
《人物像》
(裏面にも作品あり)
1946年頃
紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39


○<今日は本駒込のギャラリー「ときの忘れもの」へ。「松本竣介展」開催中(6月2日迄、日月祝休み)。前回の竣介展の時は手頃な価格の素描があったが、今回は高額な素描が殆ど。私は買えないので眼の肥やしにしてきた。気に入ったのは、構図(1)194万4000円。うーん、やっぱり買えない>_<
(20180512/ouro1008さんのtwitterより)>
8出品No.4)
松本竣介
《構図(1)》

1940年頃
紙にインク、鉛筆、墨
Image size: 16.8c21.0cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.14所収 No.25
※朝日晃『松本竣介』(1977年、株式会社日動出版部)p.57所収


○<素描は計画であり、決意決心を意味する.
松本竣介展
.
(20180512/Takashi Mafuneさんのtwitterより)>

○<駒込のギャラリー「ときの忘れもの」にて開催中の「没後70年 松本竣介展」へ。魅力的な素描作品がたくさん展示されていて興奮!資料室には珍しい図録や画集多数あり、閲覧できて嬉しかったです。6月2日まで(日月祝は休)。みなさま是非。
(20180512/敷島書房さんのtwitterより)>
DSC_0496


○<近所のギャラリー「ときの忘れもの」で「没後70年松本竣介展」が開かれている。散歩帰りにのぞき、芳名帳を見たら大学で一学年上の友達の名前があってびっくりした。35年ぶりくらいだけれどすれ違いだった。最後に会った頃は美術系出版社に勤めていたが、検索したら今は美術評論家になっているらしい。
(20180511/Masahiko ISHIHARAさんのtwitterより)>

○<今日は青山から駒込に移転したギャラリー「ときの忘れもの」へ行く。移転してかなりたつが、松本竣介展があるということで、ようやく初めて行った。
六義園のそばで南北線を使えば予想よりはるかに便利だったし、バスで早稲田、御茶ノ水、秋葉原にもでられる。
竣介の作品は勿論だが、建物も面白く小さな個人美術館のようだ。久しぶりに綿貫さんの奥さんともお話しして帰ってきた。
ついでに六義園に寄るのも良い散策コースになる。

(20180510/山本冬彦さんのfacebookより)>

○<今日はお昼からお世話になってる人と会食と言う名の飲み会があって、そのあとときの忘れものさんの「没後70年 松本竣介展」を見てきました(6月2日(土)まで、日・月・祝日休廊)。綿貫さんや松本竣介さんのご子息の莞さんと沢山話せて楽しかったです。
(20180508/画家木原千春 さんのtwitterより)>

○<明日、駒込のときの忘れものに行くけれども、松本竣介の素描の展示がやっているらしく、実はそれが楽しみでならない
(20180507/佐藤研吾さんのtwitterより)>

松本竣介の作品を収蔵している美術館
僅か36年の生涯、大谷省吾先生の論考(昨日のブログに掲載)を読めば、竣介が一枚のタブローを完成するためにいかに素描制作を繰り返し、時間をかけていたかがよくわかります。
極端に数が少なく、市場に出ることのほとんどない竣介の作品ですが、油彩、素描を収蔵している美術館はたくさんあります。
いつ行っても見られるのは、岩手県立美術館、大川美術館、宮城県美術館あたりでしょうか。

岩手県立美術館:「自画像」「黒い花」「建物と人」「婦人像(素描)」他(所蔵品検索すると203点の画像とデータが閲覧できます)

花巻市博物館:「丸内風景」

宮城県美術館:「婦人像」「郊外」「ニコライ堂」「白い建物」「画家の像」「人」

福島県立美術館:「赤い建物」「駅」

宇都宮美術館:「街」

大川美術館:「青の風景」「街」「建物(青)」「人物」「少年(子供の顔)」「自画像」「「運河(汐留近く)」「婦人像」「「ニコライ堂の横の道」「晩夏」「 静物(果物)」「盛岡郊外」

神奈川県立近代美術館:「山王山風景」「都会:黒い線」「立ち話」「建物」「橋(東京駅裏)」「R夫人像」「構図」「自画像」「立てる像」「工場」「像」「牛」「電気機関車」「北村氏肖像」「北村氏夫人肖像」「少女」

横須賀美術館:「お濠端」

東京国立近代美術館:「ニコライ堂と聖橋」「並木道」「Y市の橋」「裸婦」「建物」

板橋区立美術館:素描「鉄橋近く」

府中市美術館:「ビルの横」「顔」

メナード美術館:「塔のある風景」

三重県立美術館:「建物」「駅の裏」

京都国立近代美術館:「子供」

中野美術館:「焼跡風景」

島根県立美術館:「鉄橋付近」

大原美術館:「都会」

広島県立美術館:「車庫近く」「ニコライ堂」

玉川近代美術館(今治市、設計:松本莞)油彩、素描

下関市立美術館:「街にて」

福岡市美術館:「彫刻と女」

北九州市立美術館:「建物」

気になるアート.comの情報を元に作成しました

参考までに、ときの忘れものでは、いつ来廊されても竣介作品をご覧になれます。

●ときの忘れものブログに掲載した松本竣介の記事
2009年2月22日 瑛九展〜時を超えて/松本竣介
2012年8月3日 宮城県美術館他で「生誕100年 松本竣介展」
2012年8月24日 深野一朗のエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
2012年11月27日 「生誕100年 松本竣介展」世田谷美術館
2012年12月16日 松本竣介展カタログを制作しました
2012年12月17日 松本竣介の希少画集、限定本のご案内
2012年12月18日 松本竣介と瑛九
2012年12月23日 松本竣介の一点だけの版画
2013年1月18日 亭主の画商人生事始
2013年4月19日 松本竣介の誕生日です
2014年4月27日 ヨコハマトリエンナーレ2014に殿敷侃と松本竣介が選ばれました
2016年8月7日 上田浩司さん(MORIOKA第一画廊)逝く(阿部稔哉氏の文章を再録)
2016年9月20日 上田浩司さんを偲んで、ウォーホルのあるラーメン屋さん
2016年10月30日 中村光紀のエッセイ「追悼 企画展画廊を貫いた上田浩司さんのこと」
2016年11月7日 神奈川近美・鎌倉別館で「松本竣介 創造の原点」
2016年11月29日 喜夛孝臣のエッセイ「花束の如く美しく―<松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―>展を見て―
2016年11月30日 通りすぎるもの
2017年6月8日 松本竣介と野田英夫
2018年4月18日 4月19日は松本竣介の誕生日
2018年5月8日 今日から「没後70年 松本竣介展」、カタログ刊行しました
2018年5月12日 「没後70年 松本竣介展」開催中
2018年5月16日 松本竣介の画集、カタログ
2018年5月27日 大谷省吾「松本竣介の素描について」

植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(2012年5月〜2013年7月まで連載)
第1回 盛岡市紺屋町界隈
第2回 こちらと向こう
第3回 建物の設計
第4回 背後の世界
(番外) 第4回の追記
第5回 建築という死と、生
第6回 建築という死と、生(承前)
第7回 ≪Y市の橋≫
第8回 巡回展が終わった
第9回 「残骸東京」
第10回 建物からの風景
第11回 『人間風景』から
第12回 「デッサン」と「エッセエ」
第13回 「デッサン」と「エッセエ」(承前)
第14回(最終回)「とりあえず一区切り」

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
13出品No.6)
松本竣介
《作品》

1946年2月
紙にペン、墨、水彩、コラージュ
Image size: 15.5x29.5cm
Sheet size: 23.5x32.3cm
サインあり
※『松本竣介素描』(1977年、株式会社綜合工房)口絵


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●本展の図録を刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

大谷省吾「松本竣介の素描について」

松本竣介の素描について

大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)

 ときの忘れものでの前回の松本竣介展は、ちょうど画家の生誕100年の節目に開かれたけれども、今回は没後70年にあたる。展示される彼の素描について考えるにあたり、本人の書いた文章にあらためて目を通していたら、印象的な一節を見つけることができた。それは次のようなものである。

 デツサンを素描と訳したのはいゝとして、素描をすがきと思つたり、簡単なスケツチ風のものをデツサンといふのは本当ではない。腕ならしの習作もデツサンのすべてゞはない。元来素描とは仏語のDesseinであり英語のDesignの事であつて、計画であり、決意決心を意味してゐるのである(註1)。

 この文章は比較的初期に書かれたものではあるけれども、「素描とは計画である」という言葉には彼のその後の制作の本質が集約されているようにも思われる。こうした彼の言葉を念頭におきながら、具体的に作品を見てみよう。このたびの展示では、点数こそ絞られているものの、彼のさまざまなタイプの素描を見ることができる。風景あり、人物あり、そして抽象的なコンポジションのようなものもある。制作時期は戦後のものが多いが、戦前戦中と思われるものもある。構想を練っている段階を思わせるものもあれば、裏面に木炭を塗って転写のために使ったとみられる「カルトン」もある。これらの何点かについて、いくつか気づいたことを記しておきたい。

15出品No.8)
松本竣介
《作品》

紙にペン
Image size: 20.5x29.5cm
Sheet size: 22.7x30.3cm


 素描8とほぼ同じ構図の素描を、彼のスケッチ帖の中に見つけることができる。このスケッチ帖に収録された1点は、かつて洲之内徹によって、「新宿駅の南口から新宿四丁目の方へ緩い坂道になって降ってくる甲州街道が、武蔵野館通りを跨ぐ部分の、陸橋らしい」と突き止められ、さらに宮城県美術館所蔵の《ニコライ堂》(1941年頃)の画面下半分に合成されていると明らかにされているものである(註2)。ただし、今回展示されている素描8では、特徴的な「前景にならんでいる鉄骨の頭(コンビネーション)」が描かれておらず、遠景の建物も変更されている。その代わりに、陸橋とその下の明暗の対比に関心が向けられているようだ。洲之内とともに竣介の描いた場所を実際に訪ね歩いた画家の丹治日良によれば、竣介は現場では画帖に鉛筆でスケッチし、それをもとにアトリエでペンによるデッサンを制作したらしいので(註3)、スケッチ帖の素描と今回展示される素描8の差異を見比べることは、制作のプロセス(註4)――現場でのスケッチ〜アトリエでのペンによる構図の整理〜下図の確定〜カルトンによるキャンバスへの転写〜油彩――における画家自身の造形的関心のポイントを知る上で興味深いものがある。そう、冒頭に引用した言葉の通り、竣介の素描の背後には「計画」性が貫かれているのである。

1出品No.1)
松本竣介
《人物(M)》

1947年8月
わら半紙にペン、筆、インク
Image size: 22.0x15.0cm
Sheet size: 27.4x19.2cm
サインあり
※『松本竣介素描』(1977年、株式会社綜合工房)p.121所収


3出品No.2)
松本竣介
《人物像》
(裏面にも作品あり)
1946年頃
紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39


3_裏(裏面)


4出品No.3)
松本竣介
《人》

1946年
紙にインク、墨
Image size: 24.5x17.5cm
Sheet size: 28.0x19.0cm
※『松本竣介とその時代』(2011年、大川美術館)p.34所収 No.68


 その意味では、彼の素描は1枚完結で見るだけでなく、複数を比較しながら見ると新たな発見があるように思われる。私は今回、素描1素描2素描3を並べて見比べ、いろいろ考えさせられた。これら3点は少しずつ別の造形的問題を探求していながら、また問題意識を共有する部分もあるように思われる。素描1は、戦後に油彩画において新たに試みられた、茶褐色の色面と力強い黒の線による構成の人物画連作に通じるものを感じさせる素描である。この時期の取り組みは、これまでしばしば「キュビスム的な手法」と呼ばれてきたが、私はこの言い方に若干の違和感を覚えていた。戦中のモダニズム抑圧からの解放のこの時期、彼がキュビスムを再確認しようとしていたことはもちろん十分に考えられるとしても、キュビスムの一言で片づけると何かを見過ごしてしまうような気もしたのである。そんなことを考えながら、これら3点の素描を並べて見ていてふと気づいたのは、ここで試みられているのはキュビスムの特徴とされる多視点の総合ではなくて、複数のイメージをレイヤー(層)状に重ね合わせていくような方法ではないかということである。例えば素描3の人物の頭部は、ほぼ正面の顔と左向きの横顔とが、二つの視点の総合として描かれているのではなくて、別々の頭部が半透明に重ねられていると考えるべきなのではないかと思えたのだ。額のあたりにはためく旗も、頭部とは本来、関係のないイメージだ。これらは、それぞれ別の線描のレイヤーの重なりとして描かれているようにみえる。そうした見方を補強してくれるのが、素描3である。画面全体に大きく描かれている人物の肩から腰にかけて、両手を挙げたもうひとりの人物が小さめに重ねて描かれ、その左には車輪状の形態が三つ並んでいる。さらにその左には、歩く人物と建物らしき形が小さく描かれている。これらも、明らかに別々のイメージがレイヤーの重なりとして描かれているものと見なすことができるだろう。そして、こうしたイメージの重なりは、1938年から40年にかけて制作された都会シリーズの中で、繰り返し描かれたものだ。そう考えてみると、これまで「キュビスム的手法」とひとくくりにされてきた戦後の造形的実験の中に、戦前に街と人とのモンタージュとして試みられていた、イメージを複数のレイヤーとして重ねていく手法の探求が変奏されながらも継続されているように見えてくるのである。
 このように竣介の素描は、その「計画」性において深いところで関連しあっており、彼の造形的探求を解き明かす上できわめて重要である。ここでは限られた数の素描しか検討の俎上に乗せることができなかったが、あとはぜひ、みなさんが会場で実物を見ながら、彼の制作の秘密に迫っていただきたい。
おおたに しょうご

註1 松本竣介「素描」『生命の芸術』2巻6号、1934年6月(『人間風景』中央公論美術出版、1982年7月、p.68に再録)
註2 洲之内徹『絵のなかの散歩』新潮社、1973年6月、p.73、および洲之内徹『気まぐれ美術館』新潮社、1978年8月、p.206
註3 丹治日良「松本竣介の足跡を辿る I」『デフォルマシオン』28号、1984年冬、p.5
註4 加野恵子「松本竣介のカルトン」『生誕100年 松本竣介展』図録、2012年4月、p.285。なお同展図録p.210にも同じ構図のバリエーションの図版が掲載されている。

●「没後70年 松本竣介展」の図録を刊行しました。上掲のテキストも収録されています。
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円

●本日27日(日)と明日28(月)は休廊です。

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
8出品No.4)
松本竣介
《構図(1)》

1940年頃
紙にインク、鉛筆、墨
Image size: 16.8c21.0cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.14所収 No.25
※『松本竣介』(1977年、株式会社日動出版部)p.57所収

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●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

松本竣介の画集、カタログ

今年は「都市文化を創り続けた男」井上房一郎さんの生誕120年にあたります。
戦前ナチスを逃れて来日したブルーノタウトを庇護し、銀座に工芸店ミラテスを作ります。戦後は地方初のオーケストラをつくり(群馬交響楽団)その本拠地としてアントニン・レーモンドに群馬音楽センターの設計を委ね、自ら蒐集した美術作品を寄贈した群馬県立近代美術館の設計者には若き磯崎新を抜擢し、高崎を音楽、美術、哲学の町にしたいと夢を追い続けました。このブログでは「井上房一郎さんのこと」として微力ですが顕彰に努めています。

群馬県高崎市のレーモンド建築ツアーを開催します
日時:2018年6月23日(土)13時高崎駅集合
1952年竣工の旧井上房一郎邸、1961年竣工の群馬音楽センター、1991年開館の高崎市美術館を見学し、明治14年(1881年)創業の魚仲で会食します。
講師:熊倉浩靖塚越潤(高崎市美術館館長)
詳しくは、メールにてお問い合わせください。詳しくは、メールにてお問い合わせください。
※お問い合わせには必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください
恐縮ですが、名無しのメールにはお答えしません。

●松本竣介の画集、カタログのご紹介
開催中の「没後70年 松本竣介展」では素描16点の他に、竣介の画集、展覧会カタログ、評伝、雑誌等々希少な文献を公開頒布しています。
DSC_0496

複数在庫のあるものや、一冊しかないものもあります。売り切れの場合はご容赦ください。
※梱包送料はサイズや重量によって異なります。基本的には250円〜600円ですが、あまりにも大きいものや重いものには追加料金をいただきますのでご了承ください。 梱包送料につきましては折り返しご連絡いたします。

MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
24ページ
B5判
フルカラー
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品画像:16点
デザイン:岡元一宣デザイン事務所
税込800円、送料別途


〜〜

『松本竣介展』図録 表紙『松本竣介展』図録
2012年
ときの忘れもの 発行
15ページ
B5判
テキスト:植田実
図版:30点掲載
税込800円、送料別途


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1963_松本竣介画集『松本竣介画集』
1963年
平凡社 発行
限定2,000部
150ページ
35.0x26.5cm
装本:麻生三郎
税込8,000円、送料別途

目次:
・作品
・松本竣介の世界 土方定一
・松本竣介回想 麻生三郎
・遺稿
・年譜
・目録

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1963_松本竣介回顧展『松本竣介回顧展』
1963年
白木屋 発行
24ページ
25.9x18.3cm
税込4,000円、送料別途

目次:
・作品目録
・松本竣介の世界 土方定一
・松本竣介回想 麻生三郎
・松本竣介年譜

〜〜

1977_松本竣介展『松本竣介展』
1977年
日本経済新聞社 発行
120ページ
24.0x25.1cm
税込2,000円、送料別途

目次(抄):
・松本竣介=その思考と展開 朝日晃
・松本竣介と『雑記帳』 難波田龍起
・竣介と音 舟越保武
・図版
・出品目録
・松本竣介年譜

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1977_松本竣介画集『松本竣介画集』
1977年
江戸堀画廊
限定1,000部
42ページ
22.0x22.0cm
税込2,000円 ※送料別途

目次:
・竣介のアトリエ 舟越保武
・竣介余韻 大川栄二
・図版
・松本竣介年譜

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『松本竣介素描 1912〜1948』『松本竣介素描 1912〜1948』
限定1,500部
1977年
綜合工房 発行
147ページ
函サイズ:35.0x27.7cm
税込20,000円 ※送料別途
目次:
・図版
・図版目録
・年譜(朝日晃編)


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1977_松本竣介朝日晃『松本竣介』
1977年
日動出版部 発行
301ページ
20.5x15.0cm
税込2,000円 ※送料別途

目次(抄):
・賢治の風土で
・下落合四丁目
・就縛の予兆
・時局に生きる画家
・微動する自画像
・Y市の橋にて
・日本の形骸
・形骸からの出発
・先に歩いていった人間
・略年譜

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1977_靉光・松本竣介『靉光・松本竣介そして戦後美術の出発』
1977年
東京都美術館 発行
118ページ
24.0x25.5cm
税込1,500円 ※送料別途

目次(抄):
・靉光、松本竣介そして― 朝日晃
・戦後美術の出発とその周辺 森田恒之
・資料
・「靉光、松本竣介そして戦後美術の出発」展関係年表
・出品目録

〜〜

『松本竣介油彩 1912〜1948』『松本竣介油彩 1912〜1948』
限定1,200部
1978年
綜合工房 発行
162ページ
函サイズ:35.0x27.7cm
税込35,000円 ※送料別途

目次:
・図版
・松本竣介論 静かで透明な知性と造型の人 土方定一
・作品総図録
・年譜(朝日晃編)

〜〜

1978_みづえ1978年1月号『みづゑ 1978年1月号』
1978年
美術出版社 発行
115ページ
29.5x22.5cm
特集:松本竣介
税込1,000円 ※送料別途


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1982_人間風景『人間風景』
1982年
中央公論社 発行
314ページ
20.5x16.0cm
税込4,000円 ※送料別途

目次(抄):
・「山王山風景」裏面の自記
・昨今の絵画と明日の絵画(一)
・画家の立場から見る新現実に就て
・芸術に於ける「純粋」に就て
・近頃の感激 ピカソの事など
・ピカソ、マチス等の作品を見て
・芸術の信仰
・画室の覚え書き
・民治 人間風景


〜〜

アサヒグラフ別冊 1983年秋号『アサヒグラフ別冊 美術特集松本竣介』1983年秋号
1983年 朝日新聞社 発行
98ページ
32.8x25.7cm
税込1,500円 ※送料別途

目次:
・図版
・生きている画家、松本竣介 朝日晃
・松本竣介・禎子夫妻のこと 木村秀政
・完成と挫折 舟越保武
・画集のなかの松本竣介 麻生三郎
・アルバム・年譜

〜〜

『松本竣介手帖』全6冊『松本竣介手帖』(全6冊)
1985年
綜合工房 発行
函サイズ:17.0x12.5x5.1cm
税込25,000円 ※送料別途

内容:全6冊
1)『TATEMONO 建物』 16.1x11.9cm 90ページ
2)『ONNA 女』 16.1x11.9cm 58ページ
3)『TEASI 手足』 16.1x11.9cm 52ページ
4)『KOZU 構図』 16.1x11.9cm 54ページ
5)『ZATU 雑・志賀高原』 16.1x11.9cm 90ページ
6)別冊『エッセイ・評論』 16.1x11.9cm 60ページ
  目次:人間愛の画家(中野孝次)、松本竣介における線の内質(朝日晃)、年譜・遺作集一覧(朝日晃編)

〜〜

1986_松本竣介展『松本竣介展』
1986年
下関市立美術館 発行
244ページ
25.0x21.3cm
税込2,000円 ※送料別途

目次(抄):
・松本竣介―透明な壁 本江邦夫
・松本竣介一面―「生きてゐる画家」をめぐって 浅野徹
・図版
・年譜
・画家のことば
・文献目録
・主要展覧会記録
・出品目録

〜〜

1987_松本竣介とその友人たち村上善男『松本竣介とその友人たち』
1987年
新潮社 発行
202ページ
19.8x13.7cm
税込1,000円 ※送料別途


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1990_松本竣介とその友人たち『松本竣介とその友人たち 神奈川県立近代美術館蔵品による』
1990年
伊丹市立美術館 発行
63ページ
25.7x18.3cm
税込1,500円 ※送料別途

目次(抄):
・「立てる像」の後ろにあるもの 原田光
・戦後の自由美術家協会を想う 大河内菊雄
・図版
・出品目録
・略年譜

〜〜

1991_松本竣介と30人の画家たち『開館40周年記念 松本竣介と30人の画家たち展』
1991年
神奈川県立近代美術館 発行
149ページ
27.5x21.5cm
税込2,000円 ※送料別途

目次(抄):
・松本竣介と30人の画家たち 弦田平八郎
・図版
・先を歩いてくれた人、松本竣介 朝日晃
・松本竣介と都市の風景 酒井忠康
・『雑記帳』について 原田光
・「褐色」の町―岐路に立つ《立てる像》 水沢勉
・絵画を取り巻く1930〜40年代―写実と日本的なるものをめぐって 山梨俊夫
・作品目録
・松本竣介年譜・関連年表
・作家略歴
・主要参考文献

〜〜
1994_アヴァンギャルドの戦争体験『アヴァンギャルドの戦争体験 松本竣介、瀧口修造そして画学生たち』
1994年
青木書店 発行
295ページ
19.5x13.5cm
税込3,000円 ※送料別途

目次(抄):
・序 一九三〇年代の美術をめぐって
・I 帝国美術学校画学生たちの軌跡
・II 松本竣介―「生きてゐる画家」
・III 瀧口修造―前衛芸術の思想
・引用文献一覧

〜〜

1996_松本竣介『松本竣介』
1996年
新潮社 発行
93ページ
20.0x13.2cm
税込1,000円 ※送料別途

目次:
・松本竣介―戦時下の画家 浅野徹
・年表

〜〜

1997_松本竣介没後50年展『松本竣介没後50年展―人と街の風景』
1997年
南天子画廊 発行
23ページ
29.6x21.0cm
税込2,000円 ※送料別途

目次:
・松本竣介―「人と街の風景」 朝日晃
・図版
・松本竣介略年譜
・作品リスト

〜〜

1997_松本竣介の素描『松本竣介の素描』
1997年
不忍画廊 発行
73ページ
21.0x19.5cm
税込1,500円 ※送料別途

目次:
・松本竣介素描[不忍画廊コレクション]について 丹治日良
・図版
・松本竣介略年譜
・出品目録

〜〜

『没後50年 松本竣介』展図録『没後50年 松本竣介』展図録
1998年
共同通信社 発行
218ページ
30.0x21.3cm
税込3,000円 ※送料別途

目次:
・松本竣介―永遠なるもの― 佐々木一成
・カタログ
・写す画家、松本竣介 村上博哉
・松本竣介の戦後作品について 土方明司
・年譜
・展覧会出品記録
・参考文献目録

〜〜

1999_青い絵具の匂い中野淳『青い絵具の匂い 松本竣介と私』
1999年
中央公論社 発行
205ページ
15.2x10.6cm
税込500円 ※送料別途

目次(抄):
・享年三十六歳
・「運河風景」
・生きている画家
・戦時下の一画家の信念
・俊介から竣介へ
・空襲と本郷洋画研究所
・東京大空襲
・生涯で一番長い日


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2004_畑山昇麓コレクション『松本竣介を支えつづけた友人 畑山昇麓コレクション』
2004年
萬鉄五郎記念美術館・町立久万美術館 発行
119ページ
30.0x22.2cm
税込2,500円 ※送料別途

目次(抄):
・絵の中の物語―畑山昇麓頌 村上善男
・記憶の容器としての美術館―畑山昇麓コレクションとの関係で 水沢勉
・畑山昇麓コレクションを辿る―松本竣介が育んだ美への道 平澤広
・美術に向けられた熱い視線―畑山コレクションと井部コレクション 神山敦朗
・図版
・畑山昇麓略歴
・作家略年譜
・出品目録

〜〜

2004_松本竣介・麻生三郎展『松本竣介・麻生三郎展』
2004年
神奈川県立近代美術館 発行
55ページ
24.0x19.0cm
税込1,000円 ※送料別途

目次:
・松本竣介について 酒井忠康
・図版
・松本竣介回想 麻生三郎
・松本竣介と雑誌『雑記帳』 橋秀文
・参考資料1『雑記帳』総目次
・参考資料2『雑記帳』デッサン原画目録
・松本竣介年譜
・主要文献
・松本竣介所蔵作品リスト

〜〜

2008_新人画会展『新人画会展 戦時下の画家たち―絵があるから生きている―』
2008年
板橋区立美術館 発行
144ページ
30.0x22.2cm
税込2,500円 ※送料別途

目次:
・新人画会―8人の画家のまなざし 弘中智子
・第1章 画学生時代から新人画会結成まで 1920年代〜1940年代
・第2章 新人画会 1943年〜1944年
・第3章 新人画会の時代 1941年〜1945年
・第4章 新人画会メンバーのその後 1945年〜
・戦時中の画家の暮らし
・失われたものを思う 原田光
・年表 新人画会展のころ
・作家略歴
・参考文献
・出品リスト

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2012_生誕100年 松本竣介展『生誕100年 松本竣介展』
2012年
NHKプラネット東北、NHKプロモーション 発行
414ページ
26.5x19.5cm
税込6,000円 ※送料別途

目次(抄):
・作品編
 第I章 前期
 第II章 後期:人物
 第III章 後期:風景
 第IV章 展開期
・資料編(1)
・論考編
 松本竣介の生涯と作品―素描作品を交えながら 加藤俊明
 自彊の画家・松本竣介 有川幾夫
 廃墟に立っている。―松本竣介の1940年代 水沢勉
 松本竣介のカルトン 加藤恵子
 線の行方―松本竣介と「童画」 長門佐季
 ブッキッシュな竣介像―松本竣介の本・雑誌の仕事について 柳原一徳
 宮沢賢治は有り難い人だ 原田光
 墓参記―松本竣介にふれて 酒井忠康
・資料編(2)
・年譜
・展覧会出品記録
・文献目録
・出品作品目録
・出品資料目録

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2012_松本竣介 線と言葉『松本竣介 線と言葉』
2012年
平凡社 発行
127ページ
21.8x16.8cm
税込1,600円 ※送料別途

目次(抄):
・なにが聞こえてくるのかは、誰にもわからない―松本竣介のこと 堀江敏幸
・作品と言葉 解説・コラム/原田光
・悪い時代をじっと見つめて―松本竣介 三十六年の軌跡 原田光
・線は一切のものを現わす 麻生三郎
・俺の絵は、ちょっと位しみがついても、きずがついてもこわれないのだぞ 舟越保武
・イイシゴトヲシロ オレハヤルダケヤッタ 舟越保武
・松本竣介略年譜
・松本竣介の言葉 出典一覧
・作品一覧

〜〜

01『松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵作品を中心に―』展図録
2016年
大川美術館 発行
65ページ
23.0x18.1cm
税込1,500円 ※送料別途

目次:
・ごあいさつ 寺田勝彦
・野田英夫図版
・松本竣介図版
・野田英夫について
・松本竣介について
・野田英夫略年譜
・松本竣介略年譜
・野田英夫出品リスト
・松本竣介出品リスト

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2016_松本竣介創造の原点展『松本竣介 創造の原点展』
2016年
神奈川県立近代美術館 発行
87ページ
24.6x19.2cm
税込1,500円 ※送料別途

目次(抄):
・生き続ける画家 松本竣介 長門佐季
・図版
・再録
 松本竣介の世界 土方定一
 松本竣介回想 麻生三郎
 先を歩いてくれた人、松本竣介 朝日晃
・略年譜
・主要文献
・出品リスト

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2017_美しい街尾形亀之助『美しい街』
2017年
夏葉社 発行
画:松本竣介
税込1,600円 ※送料別途

目次(抄):
・幼年
・明るい夜
・いつまでも寝ずにいると朝になる
・十二月
・恋愛後記、他55編
・明るい部屋にて 能町みね子

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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは小規模ですが「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
01出品No.18)
松本竣介
《古代建築》

紙にインク、水彩
Image size: 16.9x11.8cm
Sheet size: 20.3x14.0cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.8所収 No.10


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●本展の図録を刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円、送料別途

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

「没後70年 松本竣介展」開催中

ときの忘れものでは6年ぶりとなる「没後70年 松本竣介展」を開催中です。
朝11時になると電話が鳴り出す。
展覧会が紹介された5月8日の朝日新聞夕刊を読んだ方からの場所の問い合わせです。
都内近県はもちろん盛岡、名古屋、北九州など連日多くの方が来廊されていますが、ご近所の方がわざわざご友人を誘って来られたりで今までにない反応で喜んでおります。
竣介人気は世代、性別を超えて幅広い。
初日には竣介のご子息・松本莞さんがいらっしゃって若い人や昔の知人たちと懇談されていました。
DSC_0021
左から建築家の佐藤研吾さん、松本莞さん、40年ぶりに莞さんと再会された岡本節夫さん、歓藍社のはしもとさゆりさん

●展示風景と出品作品
017.《作品》
※裏面に画あり
紙に鉛筆
Image size: 33.0x24.0cm
Sheet size: 35.7x28.0cm

05


03
左から
4.《構図(1)》
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.14所収 No.25
1940年頃 紙にインク、鉛筆、墨
Image size: 16.8c21.0cm
Sheet size: 23.5x32.0cm

6.《作品》
※『松本竣介素描』(1977年 株式会社綜合工房)口絵
1946年2月 紙にペン、墨、水彩、コラージュ
Image size: 15.5x29.5cm
Sheet size: 23.5x32.3cm
Signed

8.《作品》
紙にペン
Image size: 20.5x29.5cm
Sheet size: 22.7x30.3cm


07
左から
3.《人》
※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)p.34所収 No.68
1946年頃 紙にインク、墨
Image size: 24.5x17.5cm
Sheet size: 28.0x19.0cm

2.《人物像》
※裏面に画あり、「松本竣介没後50年展―人と街の風景―」(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39
1946年頃 紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm

1.《人物(M)》
※「松本竣介素描」(1977年 株式会社綜合工房)121頁所収
1947年8月 わら半紙にペン、筆、インク
Image size: 22.0x15.0cm
Sheet size: 27.4x19.2cm
Signed

08
18.《古代建築》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.3所収 No.1
紙にインク、水彩
Image size: 16.9x11.8cm
Sheet size: 20.3x14.0cm


09
左から
19.《作品》
※裏面にペン画あり、松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.7所収 No.7
1943年頃
紙にインク、鉛筆
Image size: 25.7x20.3cm
Sheet size: 27.0x22.2cm

20.《作品》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.10所収 No.16
紙に鉛筆
Image size: 29.5x21.6cm
Sheet size: 31.5x23.8cm

21.《人物》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.10所収 No.19
1947年 紙にインク、筆、ペン
Image size: 34.5x25.6cm
Sheet size: 39.0x27.6cm

17.《作品》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.6所収 No.4
紙にインク、墨
Image size: 30.5x22.3cm
Sheet size: 32.7x24.0cm

11
5.《作品》
※裏面に鉛筆画あり
紙に墨
Image size: 20.0x16.0cm
Sheet size: 27.2x19.5cm

12


13
22.《作品》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.12所収 No.24
紙にインク、墨
Image size: 26.4x37.8cm
Sheet size: 27.6x39.0cm

15
23.《作品》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.13所収 No.27
紙にインク
Image size: 34.2x24.5cm
Sheet size: 38.3x27.0cm

16
24.《作品》
※松本竣介展(2012年 ときの忘れもの)p.13所収 No.29
紙にインク
Image size: 30.2x25.8cm
Sheet size: 37.4x28.9cm

●二階図書室には松本竣介関係の画集など文献を用意しています。すべてを閲覧可、購入もできます。
DSC_0496

●本展のカタログを刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
図版:16点、略歴
税込800円 ※送料別途250円

●前回のカタログ
16『松本竣介展』図録
2012年
ときの忘れもの 発行
15ページ 25.6x18.1cm
執筆:植田実
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
図版:30点、略歴
税込800円 ※送料別途250円


●ときの忘れものブログに掲載した松本竣介の記事
2009年2月22日 瑛九展〜時を超えて/松本竣介
2012年8月3日 宮城県美術館他で「生誕100年 松本竣介展」
2012年8月24日 深野一朗のエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
2012年11月27日 「生誕100年 松本竣介展」世田谷美術館
2012年12月16日 松本竣介展カタログを制作しました
2012年12月17日 松本竣介の希少画集、限定本のご案内
2012年12月18日 松本竣介と瑛九
2012年12月23日 松本竣介の一点だけの版画
2013年1月18日 亭主の画商人生事始
2013年4月19日 松本竣介の誕生日です
2014年4月27日 ヨコハマトリエンナーレ2014に殿敷侃と松本竣介が選ばれました
2016年8月7日 上田浩司さん(MORIOKA第一画廊)逝く(阿部稔哉氏の文章を再録)
2016年9月20日 上田浩司さんを偲んで、ウォーホルのあるラーメン屋さん
2016年10月30日 中村光紀のエッセイ「追悼 企画展画廊を貫いた上田浩司さんのこと」
2016年11月7日 神奈川近美・鎌倉別館で「松本竣介 創造の原点」
2016年11月29日 喜夛孝臣のエッセイ「花束の如く美しく―<松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―>展を見て―
2016年11月30日 通りすぎるもの
2017年6月8日 松本竣介と野田英夫
2018年4月18日 4月19日は松本竣介の誕生日

植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(2012年5月〜2013年7月まで連載)
第1回 盛岡市紺屋町界隈
第2回 こちらと向こう
第3回 建物の設計
第4回 背後の世界
(番外) 第4回の追記
第5回 建築という死と、生
第6回 建築という死と、生(承前)
第7回 ≪Y市の橋≫
第8回 巡回展が終わった
第9回 「残骸東京」
第10回 建物からの風景
第11回 『人間風景』から
第12回 「デッサン」と「エッセエ」
第13回 「デッサン」と「エッセエ」(承前)
第14回(最終回)「とりあえず一区切り」

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは小規模ですが素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
15出品No.8)
松本竣介
《作品》

紙にペン
Image size: 20.5x29.5cm
Sheet size: 22.7x30.3cm


こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

今日から「没後70年 松本竣介展」、カタログ刊行しました

本日から「没後70年 松本竣介展」を開催します。
会期=2018年5月8日[火]〜6月2日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊

1912年東京に生まれた松本竣介は少年時代を盛岡で過ごします。中学時代に聴力を失います。やがて絵画に志し、17歳になる年に再び上京し1948年に亡くなるまで絵を描き続けました。
太平洋戦争直前に「生きてゐる画 家」という文を発表して自由芸術を標榜し、戦後すぐには「全日本美術家に諮る」という美術家の団結を求める文を画家たちに送るなど、明確な意志を貫いた作家でもあり、その早世が惜しまれました。
短命だった竣介の作品は桐生の大川美術館、盛岡の岩手県立美術館、東京国立近代美術館、神奈川県立近代美術館はじめ全国各地の美術館にに収蔵されています。
ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは小規模ですが「没後70年 松本竣介展」を開催します。本展では素描16点をご覧いただきます。

●出品作品のご紹介
1出品No.1)
松本竣介
《人物(M)》

1947年8月
わら半紙にペン、筆、インク
Image size: 22.0x15.0cm
Sheet size: 27.4x19.2cm
サインあり
※『松本竣介素描』(1977年、株式会社綜合工房)p.121所収


3出品No.2)
松本竣介
《人物像》
(裏面にも作品あり)
1946年頃
紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39


3_裏(裏面)


4出品No.3)
松本竣介
《人》

1946年
紙にインク、墨
Image size: 24.5x17.5cm
Sheet size: 28.0x19.0cm
※『松本竣介とその時代』(2011年、大川美術館)p.34所収 No.68


8出品No.4)
松本竣介
《構図(1)》

1940年頃
紙にインク、鉛筆、墨
Image size: 16.8c21.0cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.14所収 No.25
※『松本竣介』(1977年、株式会社日動出版部)p.57所収


12出品No.5)
松本竣介
《作品》
(裏面にも作品あり)
紙に墨
Image size: 20.0x16.0cm
Sheet size: 27.2x19.5cm


12_裏(裏面)


13出品No.6)
松本竣介
《作品》

1946年2月
紙にペン、墨、水彩、コラージュ
Image size: 15.5x29.5cm
Sheet size: 23.5x32.3cm
サインあり
※『松本竣介素描』(1977年、株式会社綜合工房)口絵


14出品No.7)
松本竣介
《作品》

紙に鉛筆
Image size: 33.0x24.0cm
Sheet size: 35.7x28.0cm


14_裏(裏面)


15出品No.8)
松本竣介
《作品》

紙にペン
Image size: 20.5x29.5cm
Sheet size: 22.7x30.3cm


04出品No.17)
松本竣介
《作品》

紙にインク、墨
Image size: 30.5x22.3cm
Sheet size: 32.7x24.0cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.6所収 No.4


01出品No.18)
松本竣介
《古代建築》

紙にインク、水彩
Image size: 16.9x11.8cm
Sheet size: 20.3x14.0cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.8所収 No.10


07出品No.19)
松本竣介
《作品》
(裏面にも作品あり)
1943年頃
紙にインク、鉛筆
Image size: 25.7x20.3cm
Sheet size: 27.0x22.2cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.7所収 No.7


07_reverse(裏面)


16_出品No.20)
松本竣介
《作品》

紙に鉛筆
Image size: 29.5x21.6cm
Sheet size: 31.5x23.8cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.10所収 No.16


19出品No.21)
松本竣介
《人物》

1947年
紙にインク、筆、ペン
Image size: 34.5x25.6cm
Sheet size: 39.0x27.6cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.10所収 No.19


24出品No.22)
松本竣介
《作品》

紙にインク、墨
Image size: 26.4x37.8cm
Sheet size: 27.6x39.0cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.12所収 No.24


27出品No.23)
松本竣介
《作品》

紙にインク
Image size: 34.2x24.5cm
Sheet size: 38.3x27.0cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.13所収 No.27


29出品No.24)
松本竣介
《作品》

紙にインク
Image size: 30.2x25.8cm
Sheet size: 37.4x28.9cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.13所収 No.29


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●本展の図録を刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
24ページ
B5判
フルカラー
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品画像:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円


●ときの忘れものブログに掲載した松本竣介の記事
2009年2月22日 瑛九展〜時を超えて/松本竣介
2012年8月3日 宮城県美術館他で「生誕100年 松本竣介展」
2012年8月24日 深野一朗のエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
2012年11月27日 「生誕100年 松本竣介展」世田谷美術館
2012年12月16日 松本竣介展カタログを制作しました
2012年12月17日 松本竣介の希少画集、限定本のご案内
2012年12月18日 松本竣介と瑛九
2012年12月23日 松本竣介の一点だけの版画
2013年1月18日 亭主の画商人生事始
2013年4月19日 松本竣介の誕生日です
2014年4月27日 ヨコハマトリエンナーレ2014に殿敷侃と松本竣介が選ばれました
2016年8月7日 上田浩司さん(MORIOKA第一画廊)逝く(阿部稔哉氏の文章を再録)
2016年9月20日 上田浩司さんを偲んで、ウォーホルのあるラーメン屋さん
2016年10月30日 中村光紀のエッセイ「追悼 企画展画廊を貫いた上田浩司さんのこと」
2016年11月7日 神奈川近美・鎌倉別館で「松本竣介 創造の原点」
2016年11月29日 喜夛孝臣のエッセイ「花束の如く美しく―<松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―>展を見て―
2016年11月30日 通りすぎるもの
2017年6月8日 松本竣介と野田英夫
2018年4月18日 4月19日は松本竣介の誕生日

植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(2012年5月〜2013年7月まで連載)
第1回 盛岡市紺屋町界隈
第2回 こちらと向こう
第3回 建物の設計
第4回 背後の世界
(番外) 第4回の追記
第5回 建築という死と、生
第6回 建築という死と、生(承前)
第7回 ≪Y市の橋≫
第8回 巡回展が終わった
第9回 「残骸東京」
第10回 建物からの風景
第11回 『人間風景』から
第12回 「デッサン」と「エッセエ」
第13回 「デッサン」と「エッセエ」(承前)
第14回(最終回)「とりあえず一区切り」

◆ときの忘れものは「没後70年 松本竣介展」を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは小規模ですが「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12

4月19日は松本竣介の誕生日

降る雪や 明治は遠く なりにけり」と中村草田男が詠んだのが1931年(昭和6)のことでした。
いまや平成、遠いどころではありませんが、
明治の末年1912年(明治45、大正元)生まれの作家をアトランダムに挙げると、
剣持勇、寺田 政明、 丸木 俊、奥田 元宋 、盪鈎ね此∈監 忠良、舟越 保武 、オノサト・トシノブ、ロベール=ドアノージョン=ケージ松本竣介たちです。

いまちょうど世田谷美術館で「人間・盪鈎ね催検廚開催されています(4月14日〜6月17日)。これはぜひご覧になってください。

亭主にとって見れば竣介以外はほとんど生前の姿を知っていますし、盪鈎ね此∈監C蚓鼻舟越保武オノサト・トシノブ先生たちには実際にお目にかかり仕事もしています。
(*参考画像:(埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」
いわば同時代を生きた作家たちです。
ご存命ならば106歳前後でしょうか。

106年前の明日、1912年4月19日、松本竣介は東京府豊多摩郡渋谷町大字青山北町七丁目27番地(現 渋谷区渋谷一丁目6番1号)に佐藤勝身とハナ夫妻の次男(佐藤俊介)として生まれました。
旧町名からおわかりの通り、私たちの「ときの忘れもの」が昨年まであった南青山3丁目から歩いていける場所でした。グーグルで検索すると、渋谷駅から宮益坂を登り、青山通りをちょっと左に入ったあたりが竣介生誕の地です。
生まれたのは東京ですが、2歳の時に岩手県花巻へ、10歳の時に盛岡へ移り、少年時代を盛岡で過ごします。盛岡中学の同級生に舟越保武先生がいらっしゃいました。舟越先生は生涯、竣介と友人だったことを大切な思い出とし、ご自身の略歴には必ず「1941年(昭和16)盛岡・川徳画廊にて松本竣介と二人展開催」と記すことを指示されました。因みにこの年(1941年)はまだ松本俊介の時代で、「竣介」としたのは1944年からです。
竣介は中学時代に聴力を失います。やがて絵画に志し、17歳になる年に再び上京し絵を描き続けました。 1936年(昭和11年)に松本禎子さんと結婚し、「佐藤」から松本姓に変わりました。
亡くなったのは1948年6月8日。
幼い子たちと残された禎子夫人はその後もアトリエを守り続け、ご長命で2011年11月に亡くなりました。敬愛する竣介には会っていませんが、禎子さんには幸いお目にかかっています。

短命だった竣介の作品は桐生の大川美術館、盛岡の岩手県立美術館東京国立近代美術館神奈川県立近代美術館などに収蔵されています。
今年が没後70年にあたりますので、桐生の大川美術館で記念展が計画されていると伺っています。

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。
前期:2012年12月14日[金]―12月29日[土] 
後期:2013年1月9日[水]―1月19日[土]
16『松本竣介展』図録
2012年
ときの忘れもの 発行
15ページ 25.6x18.1cm
執筆:植田実
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
図版:30点、略歴
価格:800円(税込)

このときは、生誕100年記念展が盛大に各地で開催され、植田実先生に岩手をはじめ、神奈川、宮城、島根、東京の全5会場の追っかけをお願いするという快挙(暴挙)を成し遂げました。
20120414松本竣介展 表
岩手県立美術館:2012年4月14日〜5月27日
神奈川県立近代美術館 葉山:2012年6月9日〜7月22日
宮城県美術館:2012年8月4日〜9月17日
島根県立美術館:2012年9月29日〜11月11日
世田谷美術館:2012年11月23日〜2013年1月14日

植田実先生には「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」と題するエッセイを長期に渡り連載していただきました。

あれから6年、ときの忘れものでは5月8日〜6月2日「没後70年 松本竣介展を開催します。
下記は出品予定作品の一部です。

1松本竣介
《人物(M)》
1947年8月
紙にペン、筆、インク
Image size: 22.0x15.0cm
Sheet size: 27.4x19.2cm
サインあり
※『松本竣介素描』(1977年 株式会社綜合工房)P121所収


12松本竣介
《作品》
紙に墨(裏にも作品あり)
Image size: 23.0x17.0cm
Sheet size: 27.2x19.5cm


12_裏(裏)


15松本竣介
《作品》
紙にペン
Image size: 20.5x30.5cm
Sheet size: 23.0x30.5cm

カタログも鋭意制作中で、テキストは大谷省吾先生(東京国立近代美術館)にお願いしています。
カタログですが、先日の『植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録からデザインは岡本一宣さんにお願いしています。
ときの忘れものは開廊以来、ほとんどのカタログ、書籍のデザインを北澤敏彦さんにお願いしてきましたが、その死によって亭主は長年の盟友を失い、今後のカタログなどのデザインをどなたにお願いするか悩みました。
幸い、長年の友人の倉垣光孝(浪漫堂)さんの推薦により岡本一宣さんにお願いすることになりました。
どうぞご期待ください。

表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18〜24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜〜土曜の平日11時〜19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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ギャラリー&編集事務所「ときの忘れもの」は建築家をはじめ近現代の作家の写真、版画、油彩、ドローイング等を扱っています。またオリジナル版画のエディション、美術書・画集・図録等の編集も行なっています。
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