ギャラリー  ときの忘れもの

001_外観1

カテゴリ: 小松崎拓男のエッセイ

小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第29回

松本竣介研究ノート 第29回 都会の風景 小松粼拓男  以前にも指摘したことだが、松本竣介には自然を描いた風景画は、初期の学生時代に描いたもの以外にはほとんどない。どの風景画にも、自然にある樹木や空などだけではなく、必ず建物、つまり人工物が描かれていて、それ …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第28回

松本竣介研究ノート 第28回 情報官鈴木庫三について 下 小松粼拓男  ファシスト軍人鈴木庫三像が形成される元となった小説『風にそよぐ葦』の作者石川達三といえば、松本竣介が『みづゑ』に投稿した一文「生きてゐる画家」のタイトルの由来とされる、南京攻略戦を題材に …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第27回

松本竣介研究ノート 第27回 情報官鈴木庫三について 中 小松粼拓男  戦中期の軍人に対してどうやら我々は、ある種のステレオタイプ化した像を抱いているようだ。暴力的で粗野、無教養、差別的、強圧的な言動、恫喝などなど。こうした軍人=悪役的なイメージを作り上げた …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第26回

松本竣介研究ノート 第26回 情報官鈴木庫三について 上 小松粼拓男 図1 朝日晃『松本竣介』本文ページより  松本竣介の「生きてゐる画家」という文章の投稿が、1941年3月3日発行された美術雑誌『みづゑ』の4月号に掲載された。この文章は同じ年の1月号に載った座談記事 …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第25回

松本竣介研究ノート 第25回 戦争の時代〜鶴田吾郎『半世紀の素描』から 小松粼拓男  前回、画家鶴田吾郎の著作『半世紀の素描』を取り上げたのだが、原本ではなく、コピーの資料だった。思い立ってネットで探してみると、価格1円という古書が出ていたので取り寄せること …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第24回

松本竣介研究ノート 第24回 戦争画関係資料 小松粼拓男  修士論文を書き、博士課程に進んだものの、そのまま大学の教員を目指すような研究者としての道を歩むことなく、学芸員として美術館で働くことになった結果、松本竣介や彼が生きた時代の研究は、1994年の美術史学会 …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第23回

松本竣介研究ノート 第23回 不作為の兵役免除〜松本竣介の場合 小松粼拓男  今は、体の不自由な人に対するさまざまな公的な保護や支援が、その障害の程度によって等級が決められ、保険制度や医療制度の中で、具体的な行政の施策が行われている。総じて福祉と呼ばれている …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第22回

松本竣介研究ノート 第22回 危険な徘徊〜街をスケッチして巡るということの危うさ 小松粼拓男 図1 「軍機保護法」御署名原本 明治32年 法律第104号(国立公文書館デジタルアーカイブよりスクリーンショット) 図2 同上  さて皆さんは「軍機保護法」(図1,2)という法 …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第21回

松本竣介研究ノート 第21回 昭和18年8月の志賀高原 小松粼拓男    松本竣介が終生自身の絵画のモチーフにしたのは、都会風景=建物と人物の二つの題材であった。それ以外のものは、自身の子どもの絵をトレースしたものや花をモチーフにしたものがわずかにあるだけである …
続きを読む
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」第20回

松本竣介研究ノート 第20回 都会を歩く男〜松本竣介のスケッチ帖 小松粼拓男  前回、1985年綜合工房から出版されていたスケッチ帖の複製画集『松本竣介手帖』を話題にした。だが、別冊で付けられていた冊子の中野孝次のエッセーについては書いたが、肝心の画集そのものに …
続きを読む