ジョー・ダンテ地獄篇

沖縄の映画狂集団「シネマラボ突貫小僧」のメンバー・良實が、ジョー・ダンテ監督の作品について書くブログです。
シネマラボ突貫小僧公式サイト「キネマ探偵団 on Web」

ついに観たぞ!『ムービー・オージー』!

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ジョー・ダンテ監督の代表作『グレムリン』(’84)。そのメイキングやインタビュー等を収めた「グレムリン100%」というムック本でジョー・ダンテはこう語っている。

ー1968年ころかな。ジョン(ジョン・デイヴィソン 『ロボコップ』等のプロデューサー)とぼくは何か映画のようなものを作りたくて、それで1950年代のSF映画を集め、再編集して、7時間に及ぶ『ザ・ムービー・オージー』を共同制作した。まったく別の10数本の映画のシーンをパッチワークのようにつなぎ合わせて、ひとつのストーリーで構成された新しい映画を作ったんだ。


これを読んだ時からジョー・ダンテの初監督作が観たくて観たくてたまらなかった。
とはいえ自主映画だし、日本公開なんてあり得そうにない。もちろんビデオなどが出ることも無いだろう。
しかしそれから40年……!ついに日本で観るチャンスが巡ってきた!

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ダンテ研究本

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最良の者たちがあらゆる信念を見失い、
最悪の者らは強烈な情熱に満ち満ちている。
<再臨> W.B.イェイツ
(「対訳 イェイツ詩集」岩波文庫 / 高松雄一編)

まさかジョー・ダンテについての文章がいきなりイェイツの引用から始まるとは、書いている僕でさえ想像もしてませんでしたよ。
でもなぜ?続きを読む

ダンテ作品の「あの男」ディック・ミラー

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ジョー・ダンテの商業監督デビュー作『ハリウッド・ブルバード』(’76 アラン・アーカッシュと共同)から、ほとんど全ての作品に出演した俳優・ディック・ミラー。

最も有名なのは『グレムリン』(’84)、『グレムリン2 新・種・誕・生』(’90)の外国製品嫌いの男フッターマン役だろうか。

他のダンテ作品に出演したミラーの役どころを年代順に記すと『ピラニア』(’78)のリゾート会社社長、『ハウリング』(’81)の本屋の主人、『トワイライトゾーン/超次元の体験』(’83)のダイナー店主、『エクスプロラーズ』(’85)のヘリコプターパイロット、『インナースペース』(’87)のタクシー運転手、『メイフィールドの怪人たち』(’89)のゴミ収集作業員、『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』(’93)の怪しい男・ハーブ・デニング、『スモール・ソルジャーズ』(’98)のトラック運転手、『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』(’03)の警備員、『ザ・ホール』(’09)のピザ配達員、『ゾンビ・ガール』(’14)の警官。他にもダンテが手がけたテレビ作品にも出演しているので、ダンテ作品を見て、ディック・ミラーと出会わない方が難しいくらいだ。

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