突然ですが、私たちシネマラボ突貫小僧が、幻の沖縄ムービーを上映することになりました。
その名は『はれ日和 ぼくらのクソ記念日』('88)。今から25年前の作品です。
『はれ日和 ぼくらのクソ記念日』は、沖縄映画のターニングポイントとなった『パイナップル・ツアーズ』(`92)の三人の監督を中心に、`88年に自主制作で作られた沖縄映画です。監督は『探偵事務所5 マクガフィン』('06)を手がけた當間早志。私たちシネマラボ突貫小僧のメンバーであります。そして主演・脚本は先月の沖縄国際映画祭に出品された『THE BOOM 島唄ものがたり』('13)の監督、真喜屋力さん。
本作は8ミリ映画でありながら桜坂シネコン琉映(現・桜坂劇場)で一週間にわたる興業を成功させ、さらに東京渋谷でも上映されました。ですが、その後はほとんど一般公開されることもなく、20余年の歳月が流れて今にいたります。
そしてついに甦った『はれ日和 ぼくらのクソ記念日』ですが、その理由はなんと、真喜屋さんのご結婚!そこで盟友・當間の協力を得て、披露宴前に一回限りのリバイバル上映をすることに相成ったわけです。ちなみに真喜屋さんと當間は私たちシネマラボ突貫小僧の前身「映画サークル突貫小僧」を創設した大先輩。そりゃあもちろん全面的に協力しますとも!
なお本作は8mmフィルムで撮られましたが、今回上映する素材は當間によってデジタル化されたDVDを使用する予定となっております。
この映画が作られた時代背景や当時の熱気、関わった人々については、真喜屋力さんがご自身のブログに「『はれ日和』な時代」と題して思い入れタップリに書いておられるので、そちらをご覧下さい。
という訳で、沖縄映画史を語る上で無視できない長編娯楽ロードムービーが見られるチャンスです。この機会にどうぞお見逃しなく。
『はれ日和 ぼくらのクソ記念日』
日時:2013年4月20日(土) 14:00~16:00(開場 13:40)
場所:浦添市てだこホール 市民交流室(TEL:098-942-4360)
入場料:500円
主催:真喜屋力とNPO法人シネマラボ突貫小僧
『はれ日和 ぼくらのクソ記念日』
監督・編集・録音:當間早志 脚本:真喜屋力 製作総指揮・撮影:中江裕司 音楽:武島伸
出演:真喜屋力/大城智/仲宗根ひさね/内村浩和/佐渡山安博/甲斐明美/上原力/花城竜二/結城佐久夜
製作:突貫小僧+琉球大学映画研究会 1988年 8mmフィルム作品 115分