とこちゃんのひとりごと

空のお話・少林寺拳法・家族・思ったことを綴る日記です。 仕事関係のことはプライベートモードにしています。 PASSWORDを知りたい方はprofileにあるアドレスにメールしてください。

2005年10月

長崎に行きたくなる2冊―その2―

海老沢泰久「青い空」文芸春秋刊
これは舞台は長崎ではなく、江戸が中心。ただ一部長崎が舞台になるシーンもある。幕末から明治の時代、キリシタン類族として生きた若者の目を通して、日本人の宗教観のあり方を問う作品。

日本人は何故これほどまでに宗教や信仰心のない民族になってしまったのか。江戸時代、徳川幕府は民衆を支配するために仏教を利用し、寺請制度というものを作って民衆の人心管理を行った。

キリスト教の「神の前には全ての人は平等」という教えに恐怖を感じた幕府は世界史上稀な苛烈なまでのキリスト教弾圧を行い、信教の自由を制約した。

寺に束縛され、支配されてきた民衆は仏教に対する憎悪を蓄積させ、明治維新を境に仏教による民衆支配は排斥された。しかしそれに代わって神道が用いられただけで、宗教を人心支配に利用しようとする手法はなんら変わりがなかった。そうして国民は悲惨な戦争の時代へと導かれていく。

日本の宗教は時の施政者によって人心の管理に利用され、次第にその本来の意義を失った。人々は宗教家の嘘に次第に気付き今ではほとんどの人が宗教を信じなくなった。その結果、奇妙な新興宗教が乱立し、宗教といえば胡散臭いものという時代になり、この国には神がいなくなった。神に対する惧れを忘れた人々は、モラルを失う。「なんでもあり」な現代の風潮は、惧れを知らない不遜な人間達の象徴のように思う。

宗教とは何か、を考えるにはとてもいい作品だと思いました。

青い空

長崎に行きたくなる2冊 ―その1―4

飯嶋和一「黄金旅風」小学館
「本の雑誌」2004年度エンターテイメントBEST1。恩田陸の「夜のピクニック」を抑えての1位だったのでどんな本だろうと思って読んでみたが、納得できる傑作だった。江戸時代初期、鎖国直前の長崎を舞台に活躍する海洋商人・末次平左衛門の活躍を描く歴史冒険小説。帯にある「海神に愛でられし者たちの熱き奔流のような生涯」が読む人の心を熱くしてくれる、特に冒険小説好きの男性にはお勧めです。

黄金旅風

西加奈子「さくら」4

ちょっと前に読んだ本だけど、良かった本の1冊。作者は若い。1977年テヘラン生まれの大阪育ち、関西大学法学部卒業だって。27歳でこれだけの本が書けるなんてすごいと思う。直木賞や芥川賞取ってる若い人の本よりはるかにいい。

5人と1匹のちょっと変わった家族のお話。普通のようで普通じゃない登場人物の家族・・・。理想的な欠点の1つもないお兄ちゃん、誰もが振り向く超美少女の妹、優しい両親、理想の家族に降りかかる突然の災難。家族を見つめ心を癒し続ける1匹の犬「さくら」。

ストーリーとしてはできすぎてて現実感はあまりないけど、作者が伝えたいことはよくわかるように思う。まっすぐな心、美しい心、子供のころ持っていた心を思い出させてくれる作品だった。

さくら

宮本輝 「にぎやかな天地」4

宮本輝さんは「優駿」が映画化したとき以来のファンなんだけど、今回の作品もとても良かった。

主人公は本作りを生業とする30代の男性。発酵食品に関する限定豪華本をつくることになり、友人のカメラマンや料理研究家とともに取材を始める。そして日本古来の発酵食品の力のすごさ知り、それらを存続させる様々な職人達との出会いの中から本物のプロとは何かということに目覚めていく。

一方、数年前に亡くなった祖母が残した謎の言葉「ヒコイチ」からひょんなきっかけで生前の祖母の行動の謎が解けていく・・・。祖母の秘密、父の死にまつわる秘密、姉の結婚など、家族の心も様々に揺れ動く。その過程で出会った美しい人妻・美佐緒への許されざる想い。

そういうストーリー展開の中から生と死、人間の魅力といったテーマに深く切り込んでいく鋭さと全編に流れる穏やかさ、人間の優しさといったものが読んでいて安心感を与えてくれる。

宮本輝さんの作品には下品な人間がほとんど出てこない。現実には世の中もっと下卑た人が多くて、小説に出てくるような思慮の深い、情緒の安定した人々が集まってることなんてあまりないと思うんだけど。ただ、登場人物たちが様々に語る話の中にはなるほどと共感できることや、思わず考えさせられる深いテーマが含まれていて、何回読んでも新たな発見があり、面白い。しばらくたったらまた読み返してみよう。

思わず楽天で「枕崎産の本枯れ鰹節」買ってしまいました。

にぎやかな天地 上
にぎやかな天地 下

誕生日4

今日は次男の5歳の誕生日。幼稚園が終わったあと子供達を連れてダイヤモンドシティのトイざらすへ。次男が以前から熱望していたムシキングのRCバトルを購入した。これはリモコンでムシのおもちゃを動かして盤上で対戦させるというおもちゃ。

でも乾電池なので電力が弱いのか新品にも拘らず、リモコンでほとんど動かない。全く動かないわけではないんだけど、ボタンを押しても動いたり止まったり・・・。時々動くといった方が近いかな?とにかく3800円も出して買ったとはとても思えないほど出来が悪い。で、明日トイざらすに行って交換してもらうか、全商品あんなに反応が悪いのなら返品することにした。

そういえば、YAHOOオークションにたくさん出てたけど、みんなあの反応の悪さに辟易して出品してるんじゃないかという気がする。高いおもちゃはもうちょっとしっかり作って欲しいもんだよなぁ・・・。

ちなみにダイヤモンドシティのケーキ屋さんで買ったケーキはとてもおいしかった。お勧めです。


誕生日

少林寺拳法国際大会4

先日、福井ドームで行われた少林寺拳法国際大会は大阪大学の女子3人組が一般2段の部で最優秀賞だそう。めでたいめでたい。他の拳士は残念ながら予選落ちらしい。今年の大会は4年に一度の国際大会とあって、強豪が続々とエントリーしてきたのですごくレベルの高い大会だった。男子の有段者レベルではなかなか本選に残るのも至難の技だったと思う。

阪大の女の子達は始めてまだ3年にもならないのに国際大会最優秀とは大したもんだ。人並みはずれた努力をしているし、いい先生、いい先輩に恵まれたのと最後は運の賜物だと思う。

学生さんの少林寺拳法の問題点は、ずば抜けた練習量と体力で演武の集中練習をするから才能のある人はすぐに全国大会の上位までいってしまう。そしてそこでの勝敗にこだわってしまって練習が偏り、肝心の金剛禅の教えや実戦的な技術理法が疎かになってしまい、大学卒業と同時にもうやりつくした気分になってしまう。(本当は何もできていないのに)そして早々に辞めてしまうという点。いくら全国大会で優勝してもそれで終わってしまったら何にもならない。

大会はあくまでもひとつの目標。少林寺拳法の真の目的は大会に勝つことではなく、己に克ち他者を導いていける本当の強い心と体を獲得し、理想郷を目指して社会を動かしていける人間になること。それを忘れないでこれからも少林寺拳法を続けていって欲しいと思う。

waza

START5

今日からブログを書くことにした。他のサイトでもやってみたんだけど、どうも使い勝手が悪い。LIVEDOORのブログは字も大きくて読みやすいし、デザインも良くて使いやすそうだったのでこちらに乗り換え。

本を書いてたうちの会社のCAPもここのブログを使っていたのでその影響もあってかここでやってみることにした。タイトルどおりのひとりごとであまり人に読んでもらおうというつもりはないんだけど、まあ誰かが読んでると思えばちゃんと書こうというやる気もでるだろうし・・・。

最近読んだ本のこと、家族のこと、少林寺拳法のこと、仕事のこと、いろんな事件についての感想など、書けることはたくさんあるので少しずつやっていこうと思う。
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