とこちゃんのひとりごと

空のお話・少林寺拳法・家族・思ったことを綴る日記です。 仕事関係のことはプライベートモードにしています。 PASSWORDを知りたい方はprofileにあるアドレスにメールしてください。

2008年03月

MRJ

http://mainichi.jp/select/biz/news/20080329k0000m020051000c.html
三菱重工がYS-11以来となる国産旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発することを決定した。国の援助を受けての開発で国策的な要素が強く、不安な点も多々あるようだがANAが25機の受注を決定しローンチカスタマーとなることによって、ようやく生産に向けて動き出した。早ければ2013年の導入を目指すそうで、わずか5年後新しい国産ジェット機が誕生する。

とても楽しみではある。先日ご一緒したうちのCAPは昔ある重工会社でテストパイロットをしていた経験のある方で、その方によると三菱重工などの日本の会社の航空機生産能力は非常に高いものがあるそうだ。実際に航空機を生産しようとすると、アメリカからいろんな形での邪魔が入り、なかなか実現しなかったそうだが、その間もずっと担当部署では研究を続けているので、いまでは十分世界に通用する旅客機を作る技術はあるはずだ、というお話をされていました。

昔、YS-11は国内では名機と言われたものの、海外ではさっぱり売れず、結局10年ほどで生産中止に追い込まれ、YS-11を買った航空会社は部品の供給さえ受けられず、中古の機体を購入して分解し、その部品を修理に当てるような惨状だったという。同じことが繰り返されないと言う保証はどこにもないというのが不安な点であり、ANAは悩みながらも導入を決めたもののJALは渋っているというのも頷ける。しかし、ここ数年のカナダ・ボンバルディア機のひどさは惨憺たるものだし、検討していたブラジル・エンブラエル社の飛行機もどこまで信頼できるかわからない。アメリカではたくさん飛んでいて良く見かけるけど、日本では全く飛んでいないしね。小型機市場はたくさんの国や会社が参入してきているとはいえ現状はこの2社がほぼ独占していた状態だった。三菱重工は是非頑張ってこの2社に劣らない、とは言わない。あんなあちこち欠陥だらけのひどい飛行機じゃなく、安全で乗り心地の良い、まともな飛行機を作って欲しい。少しくらい性能や燃費を犠牲にしてもいいから、信頼性のある飛行機にして欲しいものだ。

B787の生産も大幅に遅れている。一部では完成できないんじゃないかという噂も流れてくるほど深刻な状態らしい。Boeingでさえそうなのだから飛行機の製造というのはそれだけ難しいということなんだろうと思う。MRJ、完成したら是非乗ってみたいものだなぁ。

北からのVisual Approach

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お墓参り

今回は休みを利用して宮崎に航大のS教官夫妻のお墓参りに行ってきました。以前のブログにも書いたけど、S教官は航大時代、一番僕に影響を与えた教官で、今の僕があるのはS教官のお陰といっても過言ではありません。(2006年12月24日「教官の思い出」記事参照 http://blog.livedoor.jp/toko1968/archives/2006-12.html) しかし一昨年の12月21日に脳梗塞のため自宅で急逝されました。ネットで知り合った現役の航大生がすぐにメールをくれたので、当日にそのことを知り翌日には教官の葬儀に駆けつけることができました。知らせてくれた学生さんは今は乗員訓練生としてうちの会社に入社し、東京で地上研修を受けています。これもご縁ですかね。まだ、会ってお話はできてないんですが・・・。

葬儀以来一度も宮崎には行けてなく、お墓参りも一度もしていませんでした。あれだけお世話になっていながら薄情ですよね・・・。すごく申し訳ないと思いながら、なかなか機会がなく、今になってようやく行くことができました。卒業以来、教官とお会いしたのは3度。一度は卒業後3年ほど経ったころ、奥様が癌のため44歳の若さで亡くなったとき。母親の不治の病を子供たちには隠して、帯広転勤も断って、最期の看病に憔悴した表情が記憶に残っています。その次はさらに5年後、僕の結婚式のとき。披露宴で乾杯の音頭を取っていただき、挨拶もしていただきました。元気を取り戻しておられるように見えましたが、髪に白いものがめっきり増えていました。そして一昨年、突然の訃報に駆けつけたとき、教官はすでに目を閉じたまま声を掛けてくれることはありませんでした。

考えてみれば、Co-Piに昇格したとき、機長に昇格したとき、機会はあったのだから教官のところにご挨拶に行っておくべきだったと悔やむばかりです。飲みながらいろんな話をすればきっと楽しかったでしょうね。教官も喜んでくれたはずです。本気で行く気があれば、どうにでもして行けたのにね。手遅れになってから気付いても、もう遅いですが・・・。

教官夫妻には二人のお子さんがいます。お兄ちゃんはもう32歳かな?結婚して広島に住んでいます。娘さんは28歳で独身。今も一人になった宮崎の家に友達と一緒に住んでいます。学生時代はたびたび自宅にお邪魔して会っていたので、今でも僕のことは良く覚えていてくれます。教官の葬儀のとき17年ぶりに会ったんだけど、すぐに気付いてくれました。今回は娘さんに案内してもらって、お墓に連れて行ってもらいました。僕が学生だった頃彼女は小学5年生だったけど、今は立派な大人になって一人でも頑張っています。親戚の人たちがみんな温かくサポートしてくれているようで、お兄ちゃんもいるし、友達もいるので寂しい思いはあまりせずに済んでいるようで安心しました。彼女は見た目はお母さん似ですが、性格はかなりお父さん似みたいです。すごく負けず嫌いで、決して弱さを表に出さないところなんか教官にそっくりです。お酒も強いし。一緒に食事をしていろんなお話をして、別れた後、彼女の後姿をしばらく見送っていました。背筋を伸ばして一度も振り向かずに去って行く彼女の後姿は亡くなったお母さんにそっくりで、彼女を見守る教官と奥さんの姿が見えるようで、何となく温かい気持ちになりました。今度広島ステイの時にはお兄ちゃんのところにも遊びに行ってみようと思います。

ちょっとだけ、心の重荷が取れました。

また現代の鬼子母神

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080317-00000014-mai-soci
埼玉県三郷市の児童虐待死のニュース、痛まし過ぎます。6歳をはじめとする3人の子供を10日間置き去りにして、結果2歳の子供が死亡・・・死んだ子は何の幸せも味わうことなく、苦しんで死ぬために生まれてきたようなものですね。何とか生き残った2人の子供たちもどんなにか苦しかっただろう。親の愛情を得られないばかりか死の恐怖を味わった子供たちは心に深い傷を負ってこれから生きていかなきゃならない。将来更なる悲劇に結びつかないことを祈ります。この家庭、父親の名前がないということは母子家庭かな。祖母の持ち家である豪邸に住み、29歳の母親は夜な夜な遊び歩いて子供は度々放置していたらしい。この家は部屋という部屋に鍵が付いているそうな・・・死の牢獄だね。

3人の子供を一人で育てることがどれほど大変かはわかります。うちにも4人の幼子がいますから。しかし育児ノイローゼなんて安易な病気のせいにして、こんなことが許されると思わないでもらいたい。子育てが大変なら援助を求める方法は今の世の中いくらでもあります。確かに大変だけど、いろんな形で援助を求めながらちゃんと子育てしている母子家庭もたくさんあります。これだけ大きな家に住める環境を与えられながら、何を甘ったれているのか。育児が大変だからといって、人間としてやっていいことと悪いことの区別が着かないのか・・・。ここに同情の余地はありません。幼い子供たちを鍵を掛けて閉じ込めたまま10日間放置すればどうなるか・・・それがわからないこの母親は人間の心を持っているとは思えない。

他人の子供を捕らえて食らう鬼子母神(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E5%AD%90%E6%AF%8D%E7%A5%9E)も自分の子供を大切にするあまりの悪行だったという。己の身勝手のために自分の子供を殺す現代の鬼子母神は残虐すぎて救いようがない。

全国で幼児虐待のニュースが相次いでいますが、世の中、他者の痛みがわからない人間が多すぎる。うんざりします。育児ノイローゼだからしょうがないとか、母子家庭に対する行政の援助が足りないとか、人のせい、病気のせいにする理屈はいくらでも付けられますが、この事件が止むを得ないものだったなんて僕は到底思えません。幼い命を鬼母の手から救い出すことができなかった責任は周囲の人間全てにあると思います。

警察はこの家の近隣の家から、何度も深夜に子供の泣き声や悲鳴が聞こえると通報を受けていたそうです。一応の捜査はしビラを配る(?)などしたそうですが、結局この家で起こっていることを掴めなかった・・・。児童相談所はこの家での児童虐待の可能性を病院からの指摘を受けて把握しており、5度の家庭訪問と7度の電話をしていながら、親の拒絶にあって結局何もできなかった。警察と児童相談所の連携がなく、情報の共有が何もできず結局ここまでの悲惨な事態に導いてしまった。警察や児童相談所がちゃんと仕事をしていれば防げた事件だったのではないでしょうか。児童相談所が虐待の疑いのある家庭に強制的に踏み込んで子供を保護できない法律は本当に問題だと思う。今までも何度もこうして助けられるはずの命が失われた。虐待の疑いが完全に晴れるまで、「疑わしきは保護」で、まずモンスターペアレンツの手から子供を連れ出すのが先決だと思う。それができない限り、今の児童相談所では虐待死を止めることはできないんじゃないか。そんな気がします。

2度とこんな痛ましい事件は起こってほしくないけど、それでもまた何日もしないうちに次の事件が報じられ、我々もいつか感覚が麻痺していきます。それではいけないんですが、あまりに似たような事件が多すぎる・・・。子供を大切にできない社会に未来はないと思うのですが・・・。

「ももいちご」

仕事で海外に行ってる間に末っ子のコーピーくんが嘔吐下痢症になってました。昨日帰ってきたときは嘔吐はおさまって元気にしてたんだけど下痢はまだ治らず、何か食べるたんびにゴロゴロキューと痛そうなウンチをしてました。今日は大分回復してウンチも固まってきて、体力回復のためかよく寝てくれました。症状があるため保育園には預けられず、ママがお出かけの間僕が留守番してたんですが、ほとんどずっと昼寝してました。あれだけ昼寝したのに夜もすぐ寝る・・・食欲もすごいし、元気になってきた証拠ですよね。よく食べてよく寝てくれれば、もう大丈夫。一安心です。

このところ関西ではロタウィルスや嘔吐下痢症が流行っているらしく、うちの子の幼稚園でも学級閉鎖になっているところがあります。もう春だというのに大変なことです。上3人は今のところ元気にしているので助かります。手洗いうがいは欠かさずにしたほうがいいみたいですね。

ところで、テレビを観てたらタイで博多の高級イチゴ「あまおう」が人気だという特集がありました。赤くて甘くておいしいのが値段が高くても売れる理由だそうな。たしかに外国のイチゴはどこでも小さくて酸っぱいですもんね。日本のイチゴの品質に優るものはないと思います。最高級のイチゴといえば、「ももいちご」というイチゴ知ってますか?徳島県名東郡佐那河内村でのみ生産されるイチゴで、たぶん日本最高級のイチゴだと思います。大きいサイズのものは1個500円以上します。(12粒入りで10000円とか)小さいサイズはもう少し安いですが、それでも「あまおう」の値段の比じゃありません。「幻のイチゴ」といわれる所以です。この佐那河内村というところは僕の故郷の隣町です。徳島市のお隣なのに四国山地に分け入ったすごい田舎で、いちごのハウスと田んぼくらいしかないところです。徳島市の中心から車で30分もあればいけるところなんですけどね。でもこの「ももいちご」、地元徳島と大阪中央青果にしか出荷されていないので、地元でもなかなか手に入りません。むしろ大阪の方が手に入れやすいかな?まあ、今はインターネットという便利なものがあるので、「ももいちご」という名前を知っていれば手に入れることはできます。(例えばこんなとこで売ってます。・・・ http://www.tmd.ne.jp/momoichigo.htm?gclid=CMXA5qqC0YkCFR0jTAodDmJ4Ow) 大きさ、甘さ、値段、どれをとっても間違いなくイチゴの王様ですね。

作るのに物凄い手間暇と電気代を掛けているので値段が高くなるそうです。なにせイチゴが甘く大きくなる昼間の状態を維持するために、ハウスの中で24時間昼間のように強烈な照明を点けっぱなしにして育てるそうです。最高のイチゴを食べてみたいという方は是非買ってみてください。贈り物にもいいですよ。あ、この「ももいちご」なぜか伊丹空港の北ターミナル(JAL側)の南北連絡通路の売店の一番北ターミナルよりの店で時期になると売ってます。この間見かけましたが今も売ってるかどうかはわかりません・・・近辺の方はそこで買えます。話の種に是非どうぞ。

ロスに来ています。今回も特にトラブルもなく平和なフライトでした。JET気流が強く安定して吹いていたので、それに乗って飛行時間も短く済みました。ロサンジェルスはいい天気で、すっかり春模様です。LAX国際空港の到着ロビーを出たところに桜の木があるのですが、それがもう五分咲きくらいに咲いていました。まだ3月の初めだというのにね。気温が20℃を超えているのでもう咲いちゃったんでしょうか。今年初めて桜の花を見ることができました。

名前のご縁もあって僕は桜の花が結構好きです。日本人は昔から桜が好きですが、その気持ち、よくわかりますね。普段は無骨でごつごつした木肌、花が終われば毛虫だらけ、花が咲いているのはほんの一週間ほどなのに、一気に咲いて一気に散るその潔さが花が咲く感動を増しているのだと思います。散るときの花吹雪もとても雰囲気があって素敵ですよね。入学卒業のシーズンと重なるのでその思い出がいろいろと思い出されるのも、甘酸っぱいイメージに結びついているのかもしれませんね。今年はうちの子供たちも入学卒業は何もありませんが、再来年からは毎年のように誰かが卒業したり入学したりするようになります。またその頃になると感慨が出てくるんだろうな。日本の桜ももうすぐですね。

さて、今回は年齢の近い3人のCREWでとても話しやすく、いい雰囲気でフライトができました。Cheif Perserも以前ニューヨークで一緒に遊びに行ったことのある知り合いの人だったので、特によく面倒を見てくれて助かりました。CAさんたちは西海岸では1泊しかないのでなかなか一緒に食事に行ったりはできないんですが、今回は彼女の友人と一緒にみんなで食事に行きました。Torranceにある日本の居酒屋で大阪出身の社長がやっているおいしい店でした。初めていったけどとても良かった。ロスのレパートリーに加えとこうと思います。『Good Luck』とか航空もののテレビドラマなんかでは役者さんの関係でいつも同じCREWで仕事しているので、一般の人はCREWはチームがあっていつも同じCREWで仕事しているのかと勘違いしている人も多いですが、実際はどこの会社もそんなことは全然ないです。ある程度以上大手の会社であれば、一度乗った人とまた次に乗るまで何年も当たらないことなんてしょっちゅうです。10年乗っても一度も一緒にならない人もいますしね。仲のいい人と一緒に飛べるのは本当にラッキーです。仲が良すぎるのもある意味問題ですが、あまり気を遣わなくていい人と仕事できるのはとても楽でやりやすいですね。帰りもみんなで仲良く、いいチームワークで楽しく仕事して帰りたいと思います。

姿勢と腹式呼吸

今日は今年度最後の武専でした。3月は修了式があるので練習時間が短く、進級が問題ない人は結構欠席する人が多いです。僕も先月来られてたら休めたんですが、OFFを入れるのを忘れてて仕事が入ってしまい来られなかったので、出席日数の関係で来ざるを得なくなってしまいました。まあ、先生からはいつも「出席日数が足りたから休むなんてのは駄目よ。」と言われてますが、僕はぎりぎりなので選択の余地無しです。寝坊して出席取り損ねたら留年になっちゃうので意外に緊張して朝早く起きてしまいました。無事出席出来てよかった。ぎりぎりにはするもんじゃないですね。

さて、今回は鎮魂行の終わったときにO先生から、調息法や姿勢の大切さについてのお話がありました。曰く、飯は一週間食わなくても死なない、水は一日飲まなくても大丈夫。でも空気は・・・息を3分止められる人は滅多にいない。普段余り意識しないけれども呼吸というのは人間の生命を司る最も重要な行動なのである。正しい呼吸をすることで体内には気が満ち、力が集まる。そして正しい呼吸には、腹式呼吸と正しい姿勢が欠かせない。最近の子供は口で呼吸をしている子が多い。口で呼吸をするというのは風邪で鼻がつまったときなどに経験してわかると思うが、非常に疲れることなのである。最近の子には疲れやすい、体力のない子が多いがその中には呼吸法がおかしい子が結構いる。正しい腹式呼吸を教えるだけで子供の体力が一変したり、長距離を走るのが急に速くなったりすることは本当にあることなのである。

そして姿勢。鎮魂行で座禅を組むときは背筋を伸ばせと言われるが、普通に半隔座で座ると腰が曲がることはないか?その場合はお尻を少し後ろにずらして座ると良い。そうして結手した手を丹田に当てて軽く押さえれば背筋はまっすぐに伸びる。そうすると肺に負担を掛けず正しい呼吸ができるようになる。大きく息を吸ったときに丹田に気を集め、目を閉じて集中することで脳も体も活性化するのである。というお話でした。教範学習のなかでも、少年部の指導に当たって呼吸や姿勢の大切さという同じようなお話がありました。今回は呼吸のお話が多かったな・・・。

呼吸法といえば僕も仕事の中で呼吸法を工夫しています。昔、訓練生のころ、よく教官から「声が小さい」「何を言ってるか聞こえない」という指摘を受けました。飛行機の中では特に訓練中の小型機では騒音が大きく、少々の発声では声が聞こえないことがあります。でも大きな声を出すことに意識を取られるとフライトの方の集中力が低下して、自分の大声に反応して自分がUPSETしてしまい失敗することがあって、どうすればよいか悩んだ時期がありました。ラインに来てベテランのCAPを見ていると大して大声じゃないのに横を向いていても良く聞こえる声の人がいます。優れたCAPはみんなその声を持っています。何が違うのか良く聞いて考えてみると、やっぱり呼吸法なんですね。腹式呼吸で腹から声を出している。口先だけで甲高くしゃべらない。声の高低は人それぞれの個性ですが、腹から出した声と口先だけから出した声は通りのよさが全然違います。

人間、興奮して落ち着きをなくすと早口で甲高い声になってきます。これは呼吸が乱れているからなんですね。小さく速い呼吸でなく、大きくゆったりとした呼吸を正しい姿勢で行うようにすれば、自然に声が通るようになり心も落ち着きを維持できるようになります。「良いPILOTは頭を動かさない」という格言もここに由来するんじゃないかと思います。正しい姿勢で正しい呼吸ができる人は体を不必要に動かさないですものね。美しい姿勢でどっしり構えたCAPは自然と、動揺せず、声もよく通り、風格が出てくるものなんだと思います。そういう行動が自然に取れるのは自信と経験の裏づけがあるからなんですが、形から入るのも大切なことですよね。僕もそういうCAPになりたいものです。

Check Flightなど緊張を強いられるフライトのときは特にこれを意識しています。力を入れる場所は丹田。下腹にぐっと力を入れると自然と上体や心の力みは取れてきます。あとは見ている人のことは忘れてフライトに集中します。そうすれば大きな失敗はしたことがないですね。人間の持っている力はこういうさりげない行動に全て現れているのだと思うと、不思議なものです。でも大切なことなんだな、と再認識しました。

『一瞬の風になれ』のドラマ化

一瞬の風になれ(全3巻セット)
佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』がドラマ化されフジテレビで4話連続放送されました。1回45分で4回に分けての放送です。制作中にストーリーのあまりの原作からの乖離に作者から制作者側にクレームがつき、ジャニーズの人気タレントを起用してのキャスティングには原作ファンからの非難が集中し、佐藤さんがジャニーズタレントの起用を嫌ったという誤解から佐藤さんのブログが一時炎上するなど、ジャニーズファンを巻き込んでのひと悶着があったという前振りがあります。

『一瞬の風になれ』は今年度の本屋大賞を受賞した作品で、高校陸上の短距離を舞台に少年たちの成長する姿を描いた素晴らしい物語です。最後の南関東大会・100m決勝・4×100mリレー決勝のシーンは何度も鳥肌が立つほどの感動を覚えました。厳しい練習を耐え抜いて臨んだレースの緊張感、100m決勝で新二が見た「光る走路」など、全てを賭けて全力で取り組んだものだけが得られる感動を見事に表現していました。原作はハードカバー3冊にわたる大作ですが、長さを感じさせない魅力ある物語でした。以前、このブログでも紹介しましたよね。この原作のドラマ化とあっては見逃すわけにはいかず、4話ともビデオに撮って観ました。

MIXIの『一瞬の風になれ』コミュなんかでも散々な言われようでしたが、第3話、最終話あたりは多少まとまりがよくなって評価できる部分もあるという話になってました。確かにそんな感じかな・・・。そもそも、3巻にわたる大作、主人公・神谷新二の中学3年から高校3年までの長い3年間の青春をわずか45分4話、民放なのでCM時間を入れると30分あまりの時間内で、全てを原作どおりに再現するのは不可能というのは作る前からわかります。本とドラマではメディアとして伝えられるものの量が圧倒的に違いすぎますから、原作を読んだ人がドラマの薄っぺらさにがっかりするのは仕方がないことだと思います。原作本のある物語の映画化やドラマ化はもともとその原作を読んだことのない人のためのもので、原作を超えるドラマや映画はまず有り得ないんだろうと思います。

それにしても・・・原作ファンからは言わせてもらいたいことがたくさんあるドラマ化でしたねー。佐藤さんが台本にクレームをつけたのもよくわかります。これでも改善されてるんですからね。登場人物のイメージは読者個人のものなので、ぴったりフィットする方が稀なのでしょうが・・・それにしても主人公・神谷新二役の内くんはイケメン過ぎます。優秀な兄にコンプレックスを持ち、やや不貞腐れながらも陸上の魅力に出会いのめりこんでいく子供らしい純な性格、一本気で不器用で女の子は苦手、でも好きなことにはとことん努力する。そして良い指導者と出会い少しずつ本来の才能を開花させ成長していく新二のイメージにはあのイケメンは似合わなすぎます。「タクアン」と言われた黄色く染めた髪もドラマではなかったし・・・。新二が惚れる女の子・谷口役の福田沙紀ちゃんも可愛すぎですね。本ではおとなしい引っ込み思案な性格で、鷲谷高校のライバル仙波に片思い。短距離から長距離に転向する際もうじうじ悩み、でも家庭では弟思いで家事も頑張っている、目立たないけど頑張り屋な女の子。あんな人目を引く美人では役に合いません。

そして新二の幼馴染で短距離走の天才・一の瀬連。複雑な家庭環境から少しひねくれ者。携帯に電話しても普通出ないし、練習は体力がないためすぐサボったり逃げ出すし、偏食が激しくこだわりが強く、極めて偏った性格ながら新二だけには一目置いている。新二と一緒に走りたくて陸上に帰ってきた孤高の天才少年。彼もまた陸上部の仲間や三輪先生との出会いによって成長し変わっていく。そんな一癖あるけど魅力的な少年はなかなかそこらのタレントでは演じ切れなかったんだろうなぁ。ただのかっこつけのキザ男になってました・・・。

多くのエピソードの省略、捨てたバトンを探すシーンや谷口への告白シーンの追加など、ドラマ独自の構成を試みているのはわかりますが、リレーチームの心の繋がりや少年たちの心の動きが単純で陳腐化されているように感じてしまいました。そんな簡単に人の心は動かないよって・・・。原作では、何度も失敗を繰り返し悩み苦しむ中から皆で話し合い、最後に補欠となったネギこと根岸の陰の努力がみんなの心を動かしチームを一つにします。その説得力の差は歴然としてましたね。

まあでも、このドラマによってさらに『一瞬の風になれ』の知名度が上がり、多くの人が原作を読んでみようか、という気になれば、それはそれで一つの成功かもしれないと思います。ドラマを見てつまらないと思った人は是非原作を読んでみてください。『一瞬の風になれ』の本当の良さがわかると思いますよ。

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