とこちゃんのひとりごと

空のお話・少林寺拳法・家族・思ったことを綴る日記です。 仕事関係のことはプライベートモードにしています。 PASSWORDを知りたい方はprofileにあるアドレスにメールしてください。

2008年04月

ガソリン暫定税率

ガソリンの暫定税率が再可決して、早いところでは明日から値上がりするところがあるそうだ。今度は値下げ前より更に高い25円程度も上がるそうな。地域によってはレギュラーガソリンで170円ってのはほんとに高いような気がするなぁ。大型車で65ℓタンクとして1625円高くなるということか・・・。まあ、タイミングよく今日の時点でガソリンタンクが空の人はそんなにいないだろうから、上がる前に少しでも入れておこうという気持ちはわかるが、1000円くらいの節約にはなるんだろうな。別のタンクに大量に買いだめしておけるならいいんだけど、ガソリンの場合それはできないから今日入れに行ったとしても1000円ちょっとの差。微妙だなぁ。

ニュースを見てるとすごい行列でガソリンスタンドに列ができてる。そこまでして1000円ちょっとの節約をしたいかというと・・・それはごめんだな。大して並ばなくていいなら入れといてもいいけど。並んでる間、アイドル運転でガソリン使ってるわけだし、わざわざ入れにいくぶんのガソリン代考えても得する分は目減りする。今日入れに行くくらいなら並ばなくていいもっと前に入れとくか、今日は行かないのが利口だという気がするけど・・・。10円安いトイレットペーパーのセールに車に乗って遠くの店に行くようなもんだな。それは言い過ぎか・・・。目先の値段とマスコミの報道に振り回されるのはちょっと情けない気がする。それより車を使わず、なるべく電車バスを利用するようにしてガソリン使用量を抑えたほうがずっと節約だと思うな。

不信任決議案だとか、解散だとか、野党はうるさく言ってるけど、そもそも審議拒否という納得いかない方法で期限切れにして暫定税率の有効期限を途切れさせたのは野党だし、ちゃんと話し合って税率を下げたわけじゃない。下がったことが一時的な状態だったわけで、それが元に戻ってその上お釣りが来て更に値上げになって、これって野党の責任でもあるような気がするんだけど。今回もまた野党の作戦は本会議欠席か・・・それしか法案通過に抵抗する術がないのはわかるけど、それでも阻止なんてできないでしょ。この法案以外にも大事な法案はあるわけで、そういうものの法案成立もできなくなる。民主主義ってそんなものだっけ?僕は自民党支持者というわけじゃないけど、それに今の与党の政治のやり方がいいと思ってるわけでもないけど、それでも野党のやってることはもっと情けないと思うな。外野で国民の口当たりのいいことばかり、現実的な解決策を示さないでキャンキャン吠えてるだけ。ガソリンの値段は下げて欲しいけど、それに代わる税収をどうするのかもっと国民に訴えて支持を集めるところから始めればいいのに。

大阪府知事の橋下さんが頑張っているように、小泉さんが批判を浴びながらも大胆な改革をやったように、思い切った改革をすれば税を上げなくても、或いはガソリンの暫定税率を戻さなくても遣り繰りはできるという気がするんだけど・・・。報道を見ていればとんでもない税金の無駄遣いはまだまだたくさんありそうだし。とにかく、審議拒否とか本会議欠席とか、そういうくだらないやり方はもう止めてほしい。結局、民主党に与党は任せられないから自民党で我慢してる人もたくさんいると思うんだけどなぁ。民主党は自身への批判に鈍感すぎる。

Yankee Stadium

ニューヨークに来ています。JFK国際空港は前線の通過の影響で雨模様でした。雲が低くてぎりぎりまで滑走路が見えなかったんですが、なんとかぎりぎりで着陸できました。珍しく混んでて相当迂回させられて時間がかかり、通常のアプローチなら10分くらいは早く着ける予定だったのに結局5分遅れになってしまいました。残念・・・。でもそれ以外は大きな揺れもなく、病人その他トラブルもなく順調なフライトでした。

着いた当日は晩御飯にCo-Piさんと二人でChinatownに行ってきました。蟹肉入り小龍包で有名なお店があって一度行ってみたかったのです。「上海Joe's」というお店なんですが、ガイドブックにも必ず出てるお店で、芸能人もよく行くことで日本人に知られています。有名なお店なので結構大きいお店なのかなと思ったら、意外と狭い普通のお店でした。小龍包といえば、昔上海の豫園というところにあるカニミソ入り小龍包のお店に行ったことがあって(南翔なんとかってお店で東京や大阪にもお店があるそうです。)、そこが一番美味しかったと思うけど、そこと同じような味でとても美味しかったです。他のメニューもなかなか良くて値段もお手頃でした。ニューヨークのレストランはどこも高いからやっぱり中華がいいね。

昨日の昼過ぎには雨が上がったので、またCo-PiさんとCAさん4人とヤンキースタジアムにヤンキース対タイガースの試合を観に行きました。平日のタイガース戦、しかもヤンキースの調子もイマイチとあってか球場はすいていました。当日券売り場にも十分空きがあり簡単にチケットは買えました。ただ60ドルくらいの席をくれと言ったのに3階の一番上のほうの30ドルの券を渡され、しかもお金は30ドル分しか受け取っていないと言われ、危うくだまされそうになりました・・・。すぐ気が付いて言いに行ったから良かったけど、危ない危ない。結局座席はバックネット裏のいい席に変更してもらい80ドルでした。ヤンキースタジアムは高いのでこのくらいで正規料金です。日本で買おうとするとこの倍はするのでやっぱり当日行くに限ります。

CAさんの一人が松井選手の大ファンらしく、一生懸命松井選手の応援をしていました。最近時々スタメンを外される松井だけど、昨日はスタメンで出場。しかも4番!A・ロッドが欠場しているための措置らしいが、松井のファンにとっては嬉しいことです。この日も松井は2安打1四球と活躍しましたが、先発投手のヒューズが初回から打ち込まれて結局試合は4−6で負けてしまいました。松井を除いてヤンキース打線は元気がなく、8回終了時点でお客さんもみんな帰ってしまう有様でした。最近は毎年のことだけど春はヤンキースは調子が悪いね。いつも後半盛り返して結局はプレーオフに行ってしまうのがヤンキースのすごいところなんだけど、今年もそのパターンかな?まずは投手力をもう少し整備しないと駄目だね。タイガースのピッチャーが出てくる投手みんな威力のある球を投げてたのが印象的でした。

今のヤンキースタジアムは今年で終わりだそうです。今のスタジアムのすぐお隣に新しいヤンキースタジアムが建設されていました。まだ重機とかも入っていて建設真っ最中という感じだったけど外観はほとんどできていて、中は見えないけど立派なスタジアムのようでした。今のヤンキースタジアムも日本の球場に比べると座席も広くてホットドッグも美味しくて快適だけど、さらに大きくて快適なスタジアムになってくれるといいなと思います。ニューヨークステイの楽しみが増えそうで期待しています。

パン作り

最近、うちの奥さんがパン作りにはまっていて、ちょっとパンの食べすぎです。また太ってきちゃった・・・。カードのポイントが貯まった景品でパンメーカーをもらってきて、箪笥の肥やしになるかと思ってたら意外にはまっていろんなパンを焼いてくれます。最初は多少失敗もあったけど、今やアンパン、メロンパン、クロワッサン、カレーパン、チョコパン、惣菜パンなどいろんなパンができてきます。

彼女はもともと子供の頃からお菓子作りやパン作りは好きだったらしく、いろいろ工夫した結果かなり美味しいパンが焼けるようになりました。そこらのパン屋さんで買うより美味しいかも・・・。で、子供たちも僕も喜んで朝も晩も食ってます。美味しいのはいいんだけどね。パンって、特に菓子パンはすごい量のバターを使うらしくカロリーは相当のもののようです。パンを食べだしてからあっという間に1−2kg太ってしまいました。まあ、パン食べる分御飯を減らすとか、間食を控えるとかすればいいんだから嫁さんのせいにしたら怒られますけどね。これからパンもちょっと控えめに食べなきゃね・・・。

このごろ、バターがなぜか品薄らしくスーパーに行ってもバターが置いてません。パン作りには無塩バターというものを使うらしく、特にこの商品は今やどこにもおいてない状態です。残り少ない商品はすべてプロのパン屋さんが買い占めてしまってスーパーには出回らないらしいです。普通のバターを使うと少し生地の味が濃くなりすぎるらしいです。ためしに焼いてみたものを食べたけど、まあ少し塩辛いかなとは思うもののそんなに違和感はなかったですけどね。今日のニュースを見ると少しずつ品薄状態は解消されるようで・・・嫁さんが喜ぶと思います。

美味しいパンを焼いてくれるのは嬉しいので、あまり大量に作らず、飽きないように週に一回くらいのペースで長く作って欲しいもんだな。娘にもいい影響がありそうだし。

JR福知山線事故から3年

4月25日はJR福知山線事故から3年目の日だったんですね。うちの家はJR福知山線の沿線にあり、事故現場からも4駅ほどのところです。普段は阪急の方を使うことが多いのでJRにはあまり乗りませんが、新幹線に乗り継ぐときなどは時々利用します。あの事故のときも、間接的に知っている人の中では会社の関係者、子供たちの幼稚園の関係者、面識はないけど近隣の人たちがたくさん亡くなりました。事故の翌日は駅の近辺は喪服を着た人たちがたくさん歩いていたのを覚えています。報道されたのはごく一部ですが、亡くなった107人の犠牲者の数だけ、深い悲しみとそれぞれの家族の物語があることが伝え聞いた話の中でわかります。ある日突然、何の落ち度もないのにたまたまその電車に乗っていたというだけで、理不尽に命を奪われた人たちは本当にお気の毒です。そして残されたご家族の皆さんの悲しみも・・・やりきれなさが残ります。

25日はちょうどお昼ごろ、たまたま同期会の帰りにJR福知山線に乗っていました。事故現場の急カーブは事故以前から知っています。伊丹方面から入ってくると長い直線が続いた後に、尼崎駅に進入するために右、左と大きくカーブします。今はかなり速度を落とし、ゆっくりカーブしていきますがそれでも線路のきしみ音が響くほど急激なカーブです。このカーブに時速116kmで進入したというのだから恐ろしいことです。信じられないくらいの速さだし、正直、狂気の沙汰としか思えない・・・。

この日は慰霊の行事が行われており、喪服を着た人たちや報道陣が集まっていました。尼崎駅を出ると電車はゆっくり徐行を続け、長く警笛を鳴らしたあと、車掌から犠牲者を悼み、事故の反省と教訓を生かしていく旨の車内アナウンスがありました。事故現場付近では、車内にも手を合わせる女性や黙祷する男性の姿が多数ありました。僕もしばらく目を閉じて犠牲者の人々の冥福を祈りました。

この事故の状況と原因についてはWikipediaに詳しく記載されていました。(http://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E7%A6%8F%E7%9F%A5%E5%B1%B1%E7%B7%9A%E8%84%B1%E7%B7%9A%E4%BA%8B%E6%95%85)経験が浅く、過去にも何度もミスを犯しており、人格的にもやや問題があるように見られる若い運転士の無謀で無自覚な行動が主たる事故原因ではあったようです。しかし、たった一人で運転を任せる電車の運航に、運転士のミスをカバーするFail Safe Systemのあまりの脆弱さには唖然とします。同じJRでも新幹線などは飛行機並みのしっかりした安全システムが導入されているんですけどね。一般の電車というのはこんなに古い、運転士個人任せの運航しかされていなかったのか、と改めて驚きました。それこそ、今でも運転士が急病で倒れたら終わりですね。

異常な高速でカーブに突入する電車に対し、警報は何もなし。運転士は自分の懲罰に関わるかもしれない、伊丹駅でのオーバーランに関する車掌の無線報告を盗み聞きするのに必死で運転はそっちのけ。大幅に少な目の報告をしていた車掌との口裏合わせのためにメモまで取ろうとしていたらしい。さらにその瞬間、運転指令所は無線で運転士を呼び出そうとさえしていた。運転中に事情聴取なんて信じられないです。他社との競争のため時刻表は無理なほど厳しく、遅れに対しては厳しい懲罰的指導があり、経費削減のためか安全装置であるATSは十分に整備されず、運転士の無謀な運転を止めるものは何もなかった中でこの事故は起きたわけです。JR西日本の安全意識を問われるのは当然だと思います。この事故の後もJR西日本は独自の事故調査を拒否したり、遺族に対する対応も不十分な点が多く、本当に企業体質が変わったとは思えません。が、この事故の大きな犠牲を無駄にしないためにも、少しずつでもいいから安全に関するシステムを強化し、電車の運行の安全を運転士一人に負わせることのないようなシステムを作り上げて欲しいと思います。

飛行機の場合は墜落事故などが起こると、一度の事故が大惨事になります。そのため社会的影響も大きく、航空会社は安全運航には可能な限りのコストを掛け、常に見直しを行っています。運航に関わる人間の安全意識も極めて高く、常に安全を第一に考えていると言ってもいいです。航空会社内では常にコストを優先しようとする経営陣と、安全のためのコストを要求する現場の人間のせめぎあいでもあります。しかし、一度でも大きな事故を起こしたら終わり、という意識はみんなが持っているように思います。鉄道の場合はこのような大きな事故が起こることは稀であることから、長い年月の間に少しずつ安全に対する意識が希薄化し、安全に必要なコストが削られていくようになったのではないかと思います。これは是非、JR西だけでなくほかの会社も変えていって欲しいものです。

同期会

広島で航空大学校の同期会があり行ってきました。みんな余り縁がないのになんで広島なんだろうと思ったら、幹事をしてくれたヘリパイロットの一人が広島の支社に単身赴任で来ているらしく、彼に場所の手配をお願いした関係であったそうです。安芸の宮島の島内の温泉旅館での宴会でした。同期は全部で22-23人だったと思うけど、そのうち15人が出席でした。ほとんどは東京ベース。あと僕ら大阪組、沖縄から一人、福岡から二人くらいと各地から集まってくれました。なかなかの出席率ですよね。

航大のいいところはいろんな会社に行ってる人がいるので、他社の話を忌憚なく聞けることにあります。お互いの会社のいいところ、悪いところを比べてみるととても面白いです。内部にいては見えないものが見えてきますからね。JAL系の同期はみんな大体、機長に昇格して1-2年。遅い人は最近昇格した人もいます。ANAはみんな3年以上は過ぎていますね。ANKの人はもう4年を超えてるし、ヘリのパイロットは入社したときから機長です。なので飛行時間などのキャリアもだいぶバラツキがあります。でも参加してた人は全員機長に昇格して、それぞれの会社で楽しく仕事をしているようでした。

みんなとの話の中で印象に残ったのは、最近もいろんなインシデントがあるけれど、それに対して付け焼刃な対応が多すぎるということでした。僕も何度かブログの中で書いてきたけど、本当の安全の確保のためには、たゆみない個人の努力とそれを支える組織の安全文化の構築が欠かせません。何かトラブルが起こるたびに、確認のプロシジャーを追加したり、余分なCall Outを付加したり、一時的に訓練を中断するなりしても、結局は根本的な解決にはなりません。だって、どんなに規定やプロシジャーを変えても、トラブルを起こす人はそういうことを守らないから(守れないから)起こすわけですから・・・。確認が疎かな人は書いてあっても読めないし、Call Outしても聞こえないのです。大切なのはもう一人の操縦士のアドバイス(アサーション)。人間は思い込んだりミスをすることが必ずあります。それがトラブルに繋がるのを防ぐには自分で気付くか、誰かが教えるしかありません。しかし、副操縦士に遠慮や気後れ、依存心などがあるとその機能を果たせません。副操縦士のアサーションができる環境・スキルを高めることや、訓練指導者の再教育、ミスを起こす可能性のあるシステムの見直し、そしてあらゆることに安全文化を浸透させていくことをやらなければ、重大インシデントはなくならない、というのがみんなの共通した意見でした。

40過ぎになると中にはオヤジ化して酒を飲むと人の話を聞かなくなる奴もいます。将来頑固なCAPになるんじゃないかと心配な奴もいます。冷静によく考えて仕事してるんだろうなと思う優秀な奴もいます。仕事に対する取り組み方も、プライベートの生き方も、同じパイロットでありながら本当に人それぞれなんだな、と思うことの多い同期会でした。5-6年ぶりだったけど、みんなに会えて楽しかったな。

本村氏の会見

光市母子殺害事件の差し戻し控訴審の死刑判決が出ました。この事件の裁判は世間からも非常に注目を集めて、今日の判決にも多数の人が傍聴券を求めて列を作ったそうです。橋下現大阪府知事の弁護団批判や死刑廃止論議にも関連して様々な混乱、論議がありましたね。先日はマスコミの論調の偏りなどにも批判が出たりするなど、いろいろあった裁判にもようやく一つの区切りができたようです。

僕も今日はこの裁判の判決が気になって、昼間はずっと携帯のニュースを見ていましたが、死刑判決のニュースの後、被害者遺族の本村洋さんの記者会見がありました。その発言を聞いて改めて感銘を受けました。
本村氏の会見その1 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/139666/
本村氏の会見その2 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/139678/
本村氏の会見その3 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/139715/
本村氏の会見その4 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/139696/

本村氏のほとんどの発言、意見には僕は共感できます。本村氏は死刑を求め続けるという行為に対して、自身の中にも葛藤があったと述べていましたが、現在の気持ちを問われて、
『決して喜ばしいことではない。厳粛な気持ちでこの判決を受け止めています。遺族としては満たされたのですが、社会にとってみれば事件をめぐり私の妻と娘、そして被告の3人の命が奪われることになるわけで、これは明らかに社会にとって不利益なことです。私はこの事件にあって、いわゆる刑法というものは社会正義を維持するための手段だと思っています。たいへん重い判決が出されましたが、それで終わるのではなくて、私たちもこの重い判決を受けて、今後の人生をまっとうに生きていかなければならないと思います。社会のみなさまにも、どうすれば犯罪も被害者も生まない、死刑という残虐な刑が下されない社会になるのか考える契機にならなければと思います。死刑の存廃が騒がれるようになるかもしれませんが、刑罰がどうすれば社会が安全で平和な環境を作れるか考える契機になることを願います』と答えています。

遺族の立場だけではなく、残虐な殺人者も含めて社会にとって3人の命が奪われる結果になることが不利益だとは・・・。何と冷静で理性的な受け止め方かと思う。「刑法は社会正義を維持するための手段」であって、死刑があっていいか悪いかは多くの問題があってまだ結論が出せない。だからこそ死刑を存続し、かつ死刑を選択せざるを得ないような犯罪の起こらない社会を作ることを考えるべきで、死刑をなくしたから、あるいは死刑を乱発したから社会が良くなるわけでも、正義が貫かれるわけでもない、ということなんだな。

今回の弁護団のように、荒唐無稽な話を作り上げてまで、真実をそっちのけにしてただ死刑を回避しさえすればよいという弁護は弁護士に対する社会からの信頼を失墜させるだけだと思う。弁護士のモラル、弁護士の正義とは何かについても、今回の事件は一石を投げかけた。それについても本村氏は以下のようにコメントしている。

『刑事弁護における弁護人の正義は、事実を歪曲(わいきょく)したり、黒を白やグレーに変えることではないと思います。差し戻し控訴審での新供述は被告が自ら言い出したことなのか、弁護側と協議して決めたことなのか、わかりません。刑事弁護の正義は事案の真相究明にあると信じているが、事案の真相から遠のかせる弁護方針だったのなら、それは正義ではないと思います。そういった意図を持って弁護団が形成され、弁護がなされたのなら十分に反省すべきだし、こういった判決を招いた一因であることは認識しないといけないと思います』

まさにその通りだと思います。弁護団はすぐに最上告を行ったが、これまでの流れから言って最高裁はほぼ間違いなく却下するだろうと予想できる。そうなってようやく死刑が確定する。執行がいつになるかわからないという矛盾もまたこの国にはあるんだけど・・・。9年という非常に長い時間を掛けて、18歳と30日の若者による極めて残虐非道な犯罪に、ようやく一つの正義が貫かれました。でも、これで良かったと思ってはいけないんだね。納得できる判決が出ても、死んだ人は生き返らないし、遺族の悲しみが癒されるわけでもない。こうしている間にも毎日のように残虐な事件は起き続けている。死刑が抑止力になるかどうかなんて、死刑廃止論者の言う通りわからないことだし、効果があるとしても完全に無くすまではいかないはず。こんな悲惨な事件が二度と起きない・・・とまでは難しいとしても、少しでも少なくできるように、政治・社会・教育を変えていくことが大事なんだと思う。人の心が荒んでしまっている今の時代、なかなか難しいことだとは思うけど・・・。

新宿鮫

氷舞―新宿鮫〈6〉 (光文社文庫)
大沢在昌さんの「新宿鮫」シリーズにはまってます。キャリアでありながら警察組織上層部の秘密を握ったために幹部から疎まれ、新宿署の一警部として左遷された一匹狼の凄腕刑事・鮫島。刑事という仕事に生きがいを感じ、妥協のない正義感と自己の信念を決して曲げない純粋さを持って新宿という特殊な街で次々と危険な大事件を解決していく、痛快な刑事小説です。

警察内部の複雑な力関係、キャリアとノンキャリアの相克、新宿という街の独特な空気、強敵となる多彩な犯罪者の出現、そして年齢と立場の違いを超えて、心から愛する女性・ロックシンガーの晶(しょう)との関わり、警察内部では弾かれ者、嫌われ者として扱われる鮫島の数少ない理解者・上司の桃井と熟練鑑識員・藪の魅力。新宿という街に巻き起こる犯罪の凶悪さ、事件の設定の複雑さで推理小説的に読ませる魅力もあり、鮫島と晶の関係にはらはらする恋愛小説的要素もあり、キャリアでありながら優秀な現場捜査官という鮫島のヒーロー小説的かっこよさもあり、いろんな面白さが凝縮された刑事小説で、何巻読んでも飽きません。登場人物がそれぞれに個性的で魅力があり、一筋縄でいかない人物設定がさらに物語の魅力を深めます。

今は6巻の「氷舞(こおりまい)」を読んでいるんだけど、今回は晶のライバルになりうる魅力的な女性が現れ、鮫島の追う事件に関わってきます。元CIA情報員の殺人事件とコカインの密輸、逗子で起きたホテル経営者偽装殺人との関わり、大物政治家の関与と警察上層部への圧力、そして一人芝居の美しきアーティスト「マホ」の事件との関わりは・・・?もうすぐクライマックスですが、今回は鮫島を目の敵にしている同期キャリアの香田警視正が、今までのようなただに鮫島に権力を振りかざして当り散らして、捜査の妨害をするという役どころではなく、少しずつ彼の人間性が見えてきているので面白いです。この事件から少しは鮫島を認めるようになれば面白いのだけど・・・。鮫島は晶を捨てるわけがないから、マホこと杉田江見里とは一時的な悲恋に終わるんだろうなぁ。

文庫本で古い本なので古本屋でもいくらでも手に入ります。面白いですよ。

関空の滑走路

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羅漢圧法

今日は4月度の武専でした。何とか研究科の4年に進級できました。武専の生活も9年目に入り、いよいよあと1年で卒業です。長かったなぁ。まあ、まだ始まったばかりで感慨にふけるのは早いけど、少なくともこれで同期で入学したみんなとは卒業まではぐれずに済むということでホッとしました。長年一緒に練習した仲間はやっぱり卒業まで一緒にいたいもんね。

さて、今日は本部派遣講師に香川のK先生がいらっしゃいました。K先生は知る人ぞ知る羅漢圧法の達人。今日の科目も研究科4年の柔法は全て羅漢圧法の科目になってて、これは意図的なのかな?科目表は全国共通なのでたぶんK先生を派遣してくださったのが誰かの配慮があったのか、努力してくださったんでしょう。まさにもってこいのタイミングでした。

今日の練習はほとんどの時間、K先生の羅漢圧法の講習でした。その素晴らしい技術の数々は普通の少林寺拳法の技術とはまったく違う、別世界・別体系の技法・「もう一つの少林寺拳法」を見せてもらいました。「小の力をもって大を制する」という意味では少林寺拳法の技法として差はありませんが、経絡秘孔の急所を一点で攻めることによって効果を発揮する、というある意味反則みたいなすごい技術です。あまりに面白いように掛かるので見ているほうは笑っちゃいます。やられるほうはたまらない痛みだし、実際はそんなに簡単なものではないんですけどね。でも技によってはあまり難しいコツはなく、その急所の攻め方さえ知っていれば簡単に使えるものもたくさんあります。普通の関節技の科目を練習する前にこれを覚えちゃったら、確かに普通の技を練習するのが馬鹿らしくなってきちゃいますね。使い方を誤れば危険な技法でもあります。極めて実戦的、とも言えるのかもしれません。

科目表に関係なくK先生はたくさんの技を教えてくれました。ざっとあげただけでも・・・正門攻・松風攻・人中攻・ショウショウ攻・下昆攻・ケンリョウ攻・独鈷攻・仏骨攻・日月攻・肘陰攻・肘陽攻・合谷攻・頚脈攻・三角攻・壇中攻・胸尖攻などたーくさんありました。僕は羅漢圧法はほとんど習ってないので、上に上げた技の名前が本当にあるかどうか知りません。また漢字も間違っているものがたぶんあると思いますのでご存知の方は字の響きで補ってください。ただ、K先生ほどの人なら科目表にない技でも自分の技として持っていると思います。科目の次元を超えた先生であると思うので・・・。

腕十字で肘を引き付けられて逃げられそうになったら頚脈を腕刀で押して腕を伸ばさせる、あるいは松風を引っ掛けてひっくり返す。片手投などで掛手をして崩れなかったら寸脈を親指で圧して痛める、小手巻返で崩しに失敗したら(あるいは最初から)合谷を攻めて崩し寸脈を痛めつつ極める。逆小手が掛からなかったら膝の上を蹴って崩す。送小手系統は肘陰や肘陽を攻めてどうにでもひっくり返せる。圧法の可能性はあらゆる場面で応用が利きます。K先生は「経絡併用の柔法」という表現をされていましたが、正しい取り方で技が取れるのはもちろん大切。しかし、相手の体格や筋力、関節のネバさなどによりどうしても上手くかけられないケースは出てきます。そういうとき、当身で逃げるだけでなく圧法を併用してあと一息の崩しを完成させる、さらに痛みを加えることができれば、少林寺拳法は無敵の柔法になりえます。奥深い経絡秘孔の世界と羅漢圧法という魔法のような技術は、本当にみていて感動しました。なかなか練習する機会は少ないけど、教えてもらった技だけでも身に付くように練習しようと思います。今日はいいものを見せてもらいました。

伊達公子さん現役復帰

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000010-maip-spo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000014-dal-spo
テニスの伊達公子さんが現役に復帰するそうな。年齢も年齢だしワールドツアーに参戦するのはさすがに無理みたいだけど、国内を中心にプレイするそうだ。11年ぶりだって。もうそんなになるんだなぁ。でもこれはとてもいいニュース。復帰戦は岐阜で行われるカンガルー杯国際女子オープンに、あの奈良くるみさんとペアを組んでダブルスで出場するそうだ。是非観てみたいなぁ。テレビ放送ないかなぁ。

奈良くるみさんといえば、今日本の女子で最も注目されている天才高校生プレイヤー。男子は錦織圭くんが出てきて注目を集めているが女子はもう一つ。奈良さんが注目されているとはいえまだ高校生だし、日本一にもなっていないまだまだこれからの選手。伊達さんとペアを組んで試合をすることで、何かを学んで更に強くなっていってくれたらいいと思う。

伊達さんが引退した経緯にはいろいろあって、最後は本当にテニスが嫌になってたみたいなところがあった。本人もインタビューでそういう話をしている。マスコミにもかなりナーバスになってたしなぁ。厳しいプロテニスの世界で世界ランキング4位まで登りつめ、ライジングショットを武器にシュテフィ・グラフら名選手と死闘を繰り広げた伊達さんの活躍は今も記憶に新しい。日本人でもここまでやれるんだな、と一種の感動さえ覚えた。この間は僕の通っているテニスクラブに彼女の幼年時代のコーチがいる関係で特別指導にも来てくれたらしく、そういう意味でも伊達さんには特別親近感があった。そんな伊達さんがテニスの楽しさを改めて認識し、まだ自分にも日本のテニス界のためにできることがあると考えて、今回の現役復帰に踏み切ってくれたことは日本テニス界のためにも、彼女自身のためにもすごくいいことなんじゃないかな、と思う。

錦織圭くんを育てた松岡修造氏のように、世界を知っている新しい指導者がどんどん若手選手を育成するようになってくれば、日本のテニスもまだまだ捨てたもんじゃなくなってくると思う。野球だってサッカーだって、世界トップとまでは行かなくてもあれだけ頑張っているんだから、テニスにも是非頑張ってもらいたいな。伊達さんの新たなテニス人生に注目したい。

貴志祐介 『新世界より』

新世界より 上
貴志祐介さんの新作が出ました。分厚いハードカバー2冊分の大長編です。早速買いましたが面白くて3日ほどで読了してしまいました。貴志さんの作品はデビュー作である、第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作を取った『十三番目の人格(ペルソナ)−ISOLA』から読んでいます。翌年の同じ賞で大賞を取った『黒い家』は本当に怖かった・・・。普通の幽霊や超常現象の怖さではなく人の心に潜む闇の部分が現れる怖さを表現するところが新鮮で、しかし「有り得ない話ではない」というところが余計に怖さを煽ります。その後、『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』と発表し、どれもそれなりに面白い作品でしたがやはり貴志さんは「ホラー小説作家」というジャンルでした。

それが1999年に発表した『青の炎』では一転してホラー色がなくなります。この作品では17歳の頭脳明晰な少年が知恵をめぐらし、暴力を振るい家に居座った母親の再婚相手を殺害する完全犯罪の計画を練り、実行するというお話。2003年に東宝から映画化もされたので知っている人も多いと思います。二宮和也が主演でしたね。少年の心理描写がうまく、緊迫感のあるストーリー展開はホラーを外れてもさすがという感じがしました。僕は原作ファンなので映画は観てませんけどね。

貴志さんはとても寡作な作家で、メジャーになってから12年ほどになりますが作品は8冊しか出していません。最近の福井晴敏さんみたいですね。福井さんは『終戦のローレライ』『OP.ローズダスト』と3年に一回って感じになってますが・・・。貴志さんも、たまにしか出さないけど、出たらきっといい作品なので無条件で買うことにしています。今回も本屋で見つけたときはわくわくしました。

さて今回の『新世界より』。今回もホラーとはジャンルが違います。SFのようなファンタジーアドベンチャーのような・・・一言ではくくれない内容ですね。舞台は1000年後の日本。人類は「呪力」という一種の超能力、PK(サイコキネシス)を手にいれ現代とは全く異なる社会を形成しています。過去の歴史や知識を司る図書館が社会を支配し、厳重な管理の下完全な監視社会ができています。日本には7つだったかな?いくつかのコロニーがあり、一つのコロニーには数千人の人々が暮らしています。日本の総人口は数万人というところ。何故そんなに少ないのかは前半は謎として読者には隠されます。主人公であり語り部である少女・渡辺早季はそんなコロニーの一つ神栖66町に暮らしている。父は町長、母は図書館司書というどちらも町を支配する要職にある。子供たちは小さいころから厳しく管理されており、勝手な行動は一切許されていないし、不思議なことに大人に反抗したり規則違反を犯す子供も一人もいない。呪力は思春期になると発現するため、呪力が現れないうちは小学校に通い、呪力が発現した後、全人学級という学校へと進むシステムになっている。

早季は仲良しの4人の友達からやや遅れて呪力が発現し、全人学級へと移る。全人学級では呪力をコントロールする訓練が日々続けられていた。中には呪力が上手くコントロールできない子や、勝負に勝ちたいがためにルールを破る子供も出てくるが、そういう子達はいつの間にか教室から姿を消し、いつの間にか自分もクラスメイトもそういう子がいたことすら忘れてしまうのである。子供たちは何故消えてしまうのか?なぜみんな忘れてしまうのか?この社会は何かがおかしい。一見平凡な学校生活と日常描写の中から読者には次第に謎が増えていきます。

一方コロニーの周りには不思議な生物がたくさん棲息しています。人間が奴隷代わりに使っている高度な知能を持つ二足歩行できる巨大ねずみ「バケネズミ」、巨大な発光する青虫のような「ミノシロ」など現代では考えられない謎の生物が多数存在します。しかし、人間を襲う生物は一つも存在しないのです。早季たちは夏休みの野外キャンプでルール違反を犯し、定められたエリアの外に出て「ミノシロモドキ」という伝説の生物を捕獲することに成功します。遊び半分で捕まえたミノシロモドキですが、この生物は実は自分で判断して行動し、自ら身を守る人工知能を持った生きた「図書館端末」でした。早季たちはこのミノシロモドキから驚くべき情報を聞き出し、この世界の真実と本当の人類の歴史の一端を知ることになります。真実を知ったものはコロニーには戻れない。早季たちは監視していた僧侶に連行されそうになりますが、バケネズミと闘い、バケネズミに助けられながら脱出に成功します。真実を知った早季の運命は?そして1000年後の社会の真実とは?この1000年の間に人類はどのような歴史を辿りこのような社会が形成されたのか?全ての謎が少しずつ解き明かされていきます。そして全ての謎が解けたと思った最後の最後に、驚くべき真相に早季は気付きます。

長い長い作品ですが、最後まで息をつかせぬ展開に飽きることはありません。長いファンタジー小説は物語の幅を広げすぎて収拾がつかなくなる作品を多く見かけますが、この作品はきっちりとテーマを持って最後までストーリーを仕上げています。人類への警鐘というテーマを含んだ深い作品でした。上下巻合わせて3800円。買うのも読むのも大変ですが、本好きな方は是非読んでください。

やっと勝ちました。

高橋由伸・亀井・小笠原の3連発でやっと巨人が勝ちました!キャーゞ(^o^ゝ)≡(/^ー^)/"""パチパチ

和田に3ランを打たれて1-5になったときにはまた今日も駄目だと思ったけど、ようやく意地を見せてくれたねー。しかし、金刃投手は良くなかった・・・。去年前半、大活躍してたときはもっとストレートに切れがあって、球速もあと5キロずつぐらいは速かったような気がする。持ち味の内角へ食い込むクロスファイヤーのストレートが全然生きてなかった。ストレートなのにお辞儀してるように見える。もともと変化球でかわすピッチャーじゃないから、生命線のストレートで勝負できなきゃああいう結果になるよなぁ。どこか故障でもしてるんだろうか?去年とは別人のようだ。木佐貫を上げたほうが良さそうだね。

打線も相手が川上だから今日はそう簡単に打てないのは仕方ない。その中で高橋・亀井・小笠原の3人がよく打ってくれた。特に亀井の同点ホームランと小笠原の2本のホームランは価値があった。小笠原はさすがです。亀井も去年からよく使ってもらってる割りには目立った活躍がなくて、矢野の方がいいんじゃないかと思ってたけど、今日のスイングは素晴らしかったね。あとは坂本か・・・。

苦しんだ末の初勝利だったけど、中日相手に3連敗を免れたこと、エース川上を打ち崩したこと、豊田・クルーンの二人で安定して1点差を守りきったことなど、仕切り直しにはいい勝ち方だったんじゃないかと思う。次は阪神戦。ここで勝ち越しができるかどうか、一戦一戦しっかり戦って勝ち越すことができれば、流れも良くなってくるんじゃないかと思う。楽天を見習って、連敗の後連勝街道驀進と行きたいところだな。阪神に勝つには先行逃げ切りしかないから、打線の更なる奮起を願おう。

5連敗・・・

球春到来。セ・リーグが開幕しましたが我らがジャイアンツは何と開幕5連敗・・・。いつ明けるとも知れない暗闇に迷い込んでしまったようです。直接的には打線が打てない、守備が悪い、ということですが本当は何が悪いのか・・・。わかればとっくに対策を取っているでしょうから苦労はないんですけどね。

オープン戦から主力組が故障や手術で出遅れ、実戦的なオープン戦を消化できずオープン戦成績は最下位。これは調整段階の話なので本来大したことではないんですが・・・。開幕にはほとんどの主力選手が戻ってきてベストメンバーで開幕することができていました。やや調整遅れがあるにしても、実績のある選手ばかりですから開幕の雰囲気の中で本来の力を発揮することはある程度可能だったと思います。あえて言えば誤算は二岡の負傷ですが、これも同じポジションで坂本という若手のいい選手が育ってきているので、彼を使い経験を積ませる良いチャンスにもなると言う意味では問題ないことでした。

投打の歯車がかみ合わず、接戦で負け続けている今の状況。悪い流れに入り込まされてしまった、ということなんでしょうね。まずは開幕戦の入り方が悪かった。相手のヤクルトは日本代表のキャプテンでもある宮本選手がチーム全体の音頭を取って、キャンプ突入からこの開幕3連戦に照準を合わせ、「打倒巨人」をモチベーションとして、エースと4番の抜けたチーム全体の士気を鼓舞してきた。戦力的にはどうしても見劣りする今シーズンのヤクルトで、「やれる」というモチベーションを高めるためにはこの開幕3連戦での3連勝が絶対必要と判断した宮本選手は、「うちのエースと4番を取っていった巨人を倒す」という意識付けを行うことによってチームに勢いと自信をつけようとし、その目論見にまんまとはまったということなんじゃないかと思う。グライシンガーはともかく、ラミレスはヤクルトが契約できなくて自由契約になったところを巨人が契約したんだから、ヤクルト側にラミレスを引き止める力がなかったということで、決して巨人が引き抜いたわけではないと思うんだけど、宮本選手はたぶん本当はそういうこともわかった上でチームの士気を高めるためにああいう発言をしてきたんじゃないかと思う。すごくクレバーな選手だものね。

ヤクルトは本来チームワークと粘り強さが身上のチーム。チーム全体が打倒巨人に一丸となり、接戦をものにした。実力が伯仲するプロの試合では勝利への執着心や、勝負どころの集中力に優るチームが勝つ。それは巨人が如何に実績のある選手を集めてもそれだけでは勝てないのと同じ理由だ。勝利へ一丸となったヤクルトと、調整が遅れ集中力・チームワークにやや不安定感を残す巨人では勝負は明らかだった。そして出鼻を見事にくじかれた巨人は、その弱点をひきずったままずるずると5連敗。中日は試合巧者で勝ち方を知っているチーム。落合監督はきっちりチームを仕上げて開幕してきている。今の巨人では簡単に勝てる相手ではない、ということなのだろうと思う。

今の状況では中日に勝ち越すことはできなかったが、今日の試合は何としても一つ勝ち、チームの士気を立て直すことが大事だと思う。そして、もう一度選手個々の実績に慢心することなく、一試合一試合勝っていく気持ちを確認して頑張ってほしい。勝っていくことで次第にチームもまとまりを取り戻し、選手個々の力が生きてくるようにもなると思う。そうしていい流れに乗ることができれば開幕の5連敗などすぐに跳ね返していけると思う。まだ全く巨人のいいところが出ていないので、それを取り戻すことが第一だな・・・。慌てずチーム状態をしっかり立て直して欲しいものだ。

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