先日の土曜日は少林寺拳法のブロック合同練習と忘年会でした。当ブロックは年に4回くらいのペースで合同練習をしていますが、この年末の合同練習は大阪の高名な先生を特別講師として招待して指導していただくというのが恒例になっています。今年は大阪最南部の某道院からS先生に遠路はるばる来ていただきました。今年の全国大会で最優秀賞を取った4段のペア(1人は先生の息子さん)と2段(だったと思う。)の男女のペアも来ていただいて演武を披露してもらいました。当ブロックには大阪大学の学生さんが参加しており、演武大会でも優秀な成績を上げています。S先生を招待したのも、阪大は関西ではすでにトップクラスの実力があり、目標を見失いがちになるので更に上のレベルの演武を間近に見てもらいたいというブロック長の配慮からです。もちろん、大会にはしょっちゅう出場しているのでこういう演武を常に見てはいるのですが、どのような練習や演武構成をしているのか、など裏側の部分についてはわからないのでそういう部分を興味を持って教えていただきました。

S先生は65歳だったかな?年齢を感じさせない剛法の素早く正確な動きには感銘を受けました。演武でいい成績を長年残し続けている支部の道院長らしく、剛法の指導には独特のものがあり、しかもとても合理的で大切なことをたくさん教えていただきました。特に感心したのは「スピード」について。今の少林寺拳法ではスピードよりも正確さ、という傾向が強く、スピードが重視されない傾向があります。しかし、S先生はスピードの大切さを説かれ、無駄な動き、不合理な動きがあればスピードのある技はできない。正確さは大切だが、スピードのある技を追及していく過程の中から、無駄のない正確な動きが生まれてくるのだ、ということを仰っていました。この辺はさすがだと思いました。そして少林寺拳法は楽しくなければいけないということ。でもこれは普段演武練習で非常に厳しい練習を重ねているので、楽しくなければいけないということを強調できるのかな、とちょっとレベルの違いを感じました。しかし、S先生の教えはいちいち共感できる部分が多く、話し上手で説得力があり、なるほど素晴らしい指導者だな、と思いました。

演武のほうはテーマを持って構成したり練習することが大切という教えがありました。ちなみに全国最優秀演武の構成テーマは「金剛拳をしっかりやろう」だったそうです。どちらかというと演武に使うには地味な金剛拳ですがそこをしっかりとやることで自身の修練にもなり、また一味違う金剛拳をアピールしようという狙いがあったそうです。そして構成は「山」をつくること。一つ一つの構成を同じように作っていては6つの技が代わり映えしない平板な演武になってしまいます。だから中には地味な構成があったり、シンプルな構成があったりしても、どこかに凝った「これ」という技を入れることによってかえってその技が引き立って見えるということだそうです。6つの技を全体に見てバランスを取ることが、スタミナの配分や技のキレを出す意味でも有効だそうです。仰るとおりですね。

練習後の忘年会では居酒屋をほとんど借り切って40人ばかり参加して賑やかに行われました。そこではくつろいで先生方といろいろお話ができましたし、S先生も楽しんでいただけたらしく、来年も是非呼んでくれということになり、すでに来年の講師に決定してしまいました。2次会はカラオケで盛り上がり楽しい夜をすごすことができました。僕もまた演武をやりたくなったな。