今日はイチロー対松坂のメジャーリーグでの初対決の日。報道もちょっと過熱気味で、いくらいい選手とはいえスポーツの試合の対戦にそれほど大騒ぎすることもないだろう、もっと重要なニュースはたくさんあるぞ、という意見も承知の上で、やっぱりこの対決は野球ファンなら見逃せません。朝は7時45分からテレビをつけて家内の喧騒をよそにかじりついて観てました。フェンウェイパークの盛り上がりもすごかったなぁ。史上2番目の観客動員数だそうな。松坂対イチローに注目してるのは日本人だけで、ボストンは松坂の地元デビューに盛り上がってるのかと思ってたら、ニュースによるとイチローの実績も高く評価されており、ボストンにもイチローファンは結構いるそうな。それで日本にいた当時からの松坂対イチローの全対戦を紹介したり、地元紙も松坂対イチローで盛り上がっていたらしい。イチローが第1打席でピッチャーゴロを打ったときの大歓声はそういう意味もあったんだね。

松坂もイチローもお互いに相手をライバルとして認め、いい対決をしようとすごく意識していたようだ。松坂はちょっと変化球が抜けたり、ストレートが甘く入ったり前回に比べると調子はもう一つのようだったけど、イチローに対するときだけは気持ちの入ってないボールは一球もなかったように思う。逆にイチローに神経を使いすぎて後のバッターにやられたのが残念だったな。2点取られた場面でもイチローを抑えた後のバッターにいずれも初球を持っていかれてるもんなぁ。野球ってモノは往々にしてそういうものかもしれない。ちょっとしたメンタルな部分が非常に大きく影響する。特に世界で一流のレベルになると・・・。たぶん松坂本人はそんな意識はないだろうけど、イチローとの対決が終わったあとでできたわずかな集中力の隙間に、打者が上手くバットを合わせたのだろう。さすがはメジャーのバッターだと思う。

調子はもう一つなりに3点に押さえ、一応ゲームを作った松坂はベストピッチではないけれど十分先発の責任を果たしたと思う。あとはマリナーズの若きエース・フェルナンデスのピッチングが凄すぎた。ストレートの速さ、切れ、動き方、変化球の切れ、コントロール、勝負度胸、どれをとっても21歳とは思えない。松坂のお株を奪う「怪物」だ。ここ数年ずっと低迷しているマリナーズにようやく救世主が現れたか、というようなピッチングだった。レッドソックスはノーヒットノーランされなくて良かったよ。ほんと。いくら超強力なレッドソックス打線といえどあのピッチャーはそう簡単には打てないのがよく分かった。松坂のボールが霞んで見えるほどの豪腕だった。貧打戦ではなくまさに投手戦。3点差があったのでフェルナンデスにはちょっと余裕があったけど、世界最高レベルの投手戦は点が入らなくても見応えがあった。松坂には次回登板で頑張ってほしい。たぶんやれると思うから。

ところで、イチローに注目が集まって小さくなってるけど城島はさすが。勝負どころで見事なバッティングのツーベースを2本も打った。高めのボールに強く、速球に振り遅れないスイングの速さで、日本にいたころから松坂とは相性が良かったそうだが、その通り今日もイチローを差し置いてしっかり仕事をしていた。大したものだ。イチローにとっては契約の関係でもしかすると今シーズンが最後のマリナーズでのシーズンになるかもしれない。しかし、フェルナンデスの出現、城島の活躍にイチローの本来の力が加われば、今年のマリナーズは結構やるんじゃないか?そんなことを感じさせた今日の試合でした。まあ、他の先発ピッチャーやリリーフ陣にどのくらい力があるのか良く知らないし、解説者の話ではマリナーズのリリーフ陣は弱いらしいからそう甘くはないのかもしれないけど・・・。イチローが今シーズンオフに高く売り込むためにも今年の活躍は重要だ。今日の松坂との不甲斐ない対戦に発奮して本来のイチローが復活するのを楽しみにしている。今年はメジャーリーグから目が離せないな。