ついにボストンレッドソックスがワールドシリーズを制覇しましたね。松坂投手は第3戦でワールドシリーズ初先発をし見事勝利投手になりました。岡島投手も最後はマット・ホリディに2ランホームランを打たれたけど、その前は見事なピッチングで守護神パペルボンに繋ぐ素晴らしいピッチングを見せてくれました。

レッドソックスのフランコーナ監督は本当に最後まで松坂を信頼していたんですね。期待に応えた松坂も立派ですが、信じきったフランコーナ監督も素晴らしい監督だと思います。シーズン後半からプレーオフの間もずっと松坂のピッチングは不安定でボールが指に馴染んでいない感じがしていました。肝心なところでボールが甘くなったりフォアボールから崩れたり・・・。やっぱりメジャー1年目で本来のピッチングをするのは今年は無理かなと思っていました。しかしインディアンスとのリーグチャンピオンシップ第3戦で松坂が負けたときもフランコーナ監督は、「松坂無しには我々はここに来られなかったし、松坂無しでは次の目標(WS出場)も達成できない。」と徹底的に松坂を擁護し、大投手カート・シリングをはじめとするチームメイトも「最後は松坂が投げて勝ってくれる」と信頼の言葉を一貫してかけ続けました。そして迎えたCS第7戦、最後の大舞台でついに松坂が輝きを取り戻しました。コースが甘く入っても打たれない球威を心がけて最後まで無心に腕を振りぬいた結果、最終戦でついに逆転優勝を勝ちとった。見事な勝負度胸、見事な精神力というほかないです。コントロールが駄目なら力で勝負とメジャー最強のインディアンス打線を見事に抑え込んだ。これぞ松坂の真骨頂といえるものなのかもしれないな。来シーズン、もう少しメジャーのボールに慣れて、捕手とのコンビネーションも松坂の本来の力を引き出せるよう調整してくれば、今年のベケットのような大活躍が期待できるかもしれない。そんな予感を感じさせる今シーズン最後の2試合のピッチングでした。松坂は本当にいいチームに入ったものです。

岡島投手も今年は素晴らしい活躍でしたね。僕も正直岡島投手がこれほどのピッチングができるとは全く思っていませんでした。ニューヨークヤンキースの井川投手が期待されながらどうしてもチェンジアップがコントロールできず、自分のピッチングが確立できないままにマイナー落ちしてしまったのとは対照的でした。岡島投手がメジャーで成功した理由はただ一つ、「チェンジアップ」。首を横に振りキャッチャーを見ないで投げる、野球選手からすれば常識はずれな変則フォームから、極端なオーバースローで腕を思いっきり振ってくる。その勢いで投じられる抜群のチェンジアップはメジャーの強打者でもタイミングが取れないほどの威力がありました。曲がりの大きいメジャーのボールの特徴を最大限に生かして自分のピッチングを確立した岡島投手、メジャーのボールが十分にコントロールできず苦しみながらも最後は力で押し切った松坂投手、最大の武器であったチェンジアップがコントロールできなくなり自滅してしまった井川投手、三者三様の結果がメジャーの厳しさを物語っています。

結局岡島投手は、今シーズン最初の打者A・ロドリゲスにホームランを打たれ、最後の打者マット・ホリディにホームランを打たれ、最初も最後も打たれて終わった・・・でも結果はワールドチャンピオン。ほんとに岡島投手らしいというか・・・ほんわかととぼけた雰囲気の岡島投手らしい結果でしたね。来シーズンは松坂の大活躍と、岡島の更なる安定感と、井川の復活を期待したいと思います。今シーズンは本当に面白かった。