今日は4月度の武専でした。何とか研究科の4年に進級できました。武専の生活も9年目に入り、いよいよあと1年で卒業です。長かったなぁ。まあ、まだ始まったばかりで感慨にふけるのは早いけど、少なくともこれで同期で入学したみんなとは卒業まではぐれずに済むということでホッとしました。長年一緒に練習した仲間はやっぱり卒業まで一緒にいたいもんね。

さて、今日は本部派遣講師に香川のK先生がいらっしゃいました。K先生は知る人ぞ知る羅漢圧法の達人。今日の科目も研究科4年の柔法は全て羅漢圧法の科目になってて、これは意図的なのかな?科目表は全国共通なのでたぶんK先生を派遣してくださったのが誰かの配慮があったのか、努力してくださったんでしょう。まさにもってこいのタイミングでした。

今日の練習はほとんどの時間、K先生の羅漢圧法の講習でした。その素晴らしい技術の数々は普通の少林寺拳法の技術とはまったく違う、別世界・別体系の技法・「もう一つの少林寺拳法」を見せてもらいました。「小の力をもって大を制する」という意味では少林寺拳法の技法として差はありませんが、経絡秘孔の急所を一点で攻めることによって効果を発揮する、というある意味反則みたいなすごい技術です。あまりに面白いように掛かるので見ているほうは笑っちゃいます。やられるほうはたまらない痛みだし、実際はそんなに簡単なものではないんですけどね。でも技によってはあまり難しいコツはなく、その急所の攻め方さえ知っていれば簡単に使えるものもたくさんあります。普通の関節技の科目を練習する前にこれを覚えちゃったら、確かに普通の技を練習するのが馬鹿らしくなってきちゃいますね。使い方を誤れば危険な技法でもあります。極めて実戦的、とも言えるのかもしれません。

科目表に関係なくK先生はたくさんの技を教えてくれました。ざっとあげただけでも・・・正門攻・松風攻・人中攻・ショウショウ攻・下昆攻・ケンリョウ攻・独鈷攻・仏骨攻・日月攻・肘陰攻・肘陽攻・合谷攻・頚脈攻・三角攻・壇中攻・胸尖攻などたーくさんありました。僕は羅漢圧法はほとんど習ってないので、上に上げた技の名前が本当にあるかどうか知りません。また漢字も間違っているものがたぶんあると思いますのでご存知の方は字の響きで補ってください。ただ、K先生ほどの人なら科目表にない技でも自分の技として持っていると思います。科目の次元を超えた先生であると思うので・・・。

腕十字で肘を引き付けられて逃げられそうになったら頚脈を腕刀で押して腕を伸ばさせる、あるいは松風を引っ掛けてひっくり返す。片手投などで掛手をして崩れなかったら寸脈を親指で圧して痛める、小手巻返で崩しに失敗したら(あるいは最初から)合谷を攻めて崩し寸脈を痛めつつ極める。逆小手が掛からなかったら膝の上を蹴って崩す。送小手系統は肘陰や肘陽を攻めてどうにでもひっくり返せる。圧法の可能性はあらゆる場面で応用が利きます。K先生は「経絡併用の柔法」という表現をされていましたが、正しい取り方で技が取れるのはもちろん大切。しかし、相手の体格や筋力、関節のネバさなどによりどうしても上手くかけられないケースは出てきます。そういうとき、当身で逃げるだけでなく圧法を併用してあと一息の崩しを完成させる、さらに痛みを加えることができれば、少林寺拳法は無敵の柔法になりえます。奥深い経絡秘孔の世界と羅漢圧法という魔法のような技術は、本当にみていて感動しました。なかなか練習する機会は少ないけど、教えてもらった技だけでも身に付くように練習しようと思います。今日はいいものを見せてもらいました。