2011年06月29日

Uchi-Mata

「苦しいこともあるだろう。言い度いこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣き度いこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが、男の修行である。」
大日本帝国海軍 26、27代連合艦隊司令長官 山本五十六














「ツッコミ度いときもあるだろう。これをじっとこらえていくのも、男の修行である。」
ロサンゼルス天理道場 師範 高橋徳三




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2011年06月02日

“たんけんぼくのまち” with Googleマップ season 2

 水を含んだ健康タオルにボディソープを適量たらし、ガシガシ泡立ててから、最近さらに身長が伸びた壮吉の体を洗い始めた。壮吉はいつものように両手の人差し指と親指で輪を作り、シャボン玉を作ろうとしている。しかし今日はなかなか思うように膜はうまく張ってはくれない。
「もーう!なんでできへんの!」
 僕はちょっと苛立ちはじめた壮吉の胸元に目をやると、壮吉のお腹から両方の肘を通って、前腕、そして親指と知らないうちに出来ていた枠の中で、とてつもなく大きいシャボン玉の膜ができているのに気がついた。
「壮吉見て!めっちゃでかいのできてるで!!」
「うわ〜、ほんまや〜!」
 二人は、なかなか壊れないどデカいシャボン玉の膜の微妙な揺れと、膜の上でウネウネと奇妙に動く七色を少しの間見つめていた。
 そして、それを見ながら僕は、この出来事と僕の毎日の生活を重ね合わせてみる。
 指先で小さなシャボン玉ができず苛立つ壮吉。実はもっと大きなシャボン玉に気づかなかった壮吉。
 僕も日常の中で些細なことで悩んだり、ちっぽけなことでくよくよする。そんな小さなことだけを見ずに、大きな視点で物事が見れたら。そんな小さなことよりももっともっと大きな喜びや幸せが僕の周りにはたくさんある。家族。健康。柔道。生きているということ。
 壮吉と入ったシャワーで、またひとつ大切なことを気づかせてもらった、トクさんだよ!



 さあ、お待たせのシーズン2だよ。前回はロサンゼルス国際空港からダウンタウン周辺までを紹介したね。
LAX to ELA



 では、今回はいよいよトクさんの住むまち、イーストLAだ。
 ユニオンステーションとかまだまだ映画のロケ地ネタはあるけど、もういちいち面倒くさいからトクさん端折っていくことにする。
Union Station



 ここからは一気にトクさんの家の近所だ。
まずはトクさんの長男の泰善と次男の壮吉が通う学校だよ。ファーストストリート・エレメンタリースクールっていうとても長い名前の学校だよ。ハイ、キミ、今学校の名前を声に出して読んでみたね?そうなんだそれはいいことなんだよ。英語は黙読するより音読した方がいいんだよ。はい、トクさんの知恵袋でした。
1st St. E. School



 じゃあ、次はエバーグリーン・セメタリーだよ。この墓地は周囲が約2.5キロもある上に、アップダウンも激しく、しかもランナー用に道路が合成ゴムで出来ていて膝への負担を軽減してくれてるんだ。ある冬の日の朝6時頃、まだ真っ暗な時間、トクさんここでランニングしていたら、道沿いのギャングと思われる家の前に5台ほどのパトカーがヘッドライトでその家を照らして、数人のポリスマンが拳銃を構えて突入して行くところを目撃したこともあるんだ。そういうときは野次馬根性で見ていないで走って逃げよう。事件に巻き込まれたらいけないからね。流れ弾とかもあるし。はい、トクさんの知恵袋その2でした。
evergreen



 そしてこれが、トクさんがよく行くスーパーマーケット、フード・4(フォー)・レスだよ。よくショッピングカートに自分の荷物を入れてたり、空き缶やペットボトルを運んでるホームレスを見かけるよね。あとアメリカの人たちは一度に大量の買い物をするんだけど、徒歩で来た人の中にはその大量の買い物バッグをカートごともって帰る人もいるよね。お店は簡単にカートを盗まれては困るので、対策を練った。パーキングエリアから道路に出ようとするとタイヤが地面にくっついて動かなくなるんだ。しかし、実はそのパーキングエリアの動かなくなる場所を猛スピードで走り抜けると、カートを難なく盗むことが出来るんだ。そんな光景、ここでは毎日見ることができるよ。はい、トクさんの知恵袋その3でした。
food 4 less



 そして、フード・4(フォー)・レスからファースト・ストリートを渡ると、トクさんの主な出現場所アメリカ伝道庁だよ。午前中はほぼここで仕事したり、子供と遊んだり、うろうろしたりしてるんだね。
TMHQIA



 さあ、その隣の建物は僕の一番好きな場所、ロサンゼルス天理道場だよ。ここで6時半から遅いときは11時過ぎまで柔道したり、トレーニングしたり、ビール飲んだりしてるんだ。アメリカには柔道場はたくさんあるけど、柔道専用の建物がなく、コミュニティセンターなんかで、毎回練習の前に畳を出して練習するところがほとんどなんだよ。しかしこのロサンゼルス天理道場はれっきとした柔道場なんだね。
LA TENRI DOJO



 で、道場の隣の家は実はトクさんファミリーが住む家なんだ。夕方6時半頃には、柔道着を着たトクさんが家から道場までのまさにこの道を歩いているんだ。トクさんの家は年季が入っててすごく味わい深いんだ。トクさんが出てすぐに新築になった新日鐵時代の社宅に負けないくらいの年季が入ってるけど、中は広くて6人家族でも十分なくらいだよ。トレーニングルームもあるし、平屋の割にはトイレが2つもあるし、とても愛くるしい家なんだ。
new lot



 家の裏にはちょっとしたスペースがあって、バーベルもってスクワットしたり、夏は子供たちがプールしたり出来るんだ。
satellite



 子供の遊ぶ場所はたくさんあるんだ。柔道場の横のパーキングにはバスケットゴールがあるし……
あれ?誰か居る?
parking



 Who is that?? 
who is that?



  Wow! It's Toku-san! Toku-san is carrying Tasuke! Toku-san is on a Google Maps street view!!
Toku-san


 
 いやーごめんごめん。あまりの興奮にトクさんちょっと取り乱してしまったね。これが今日紹介したぼくのまちだよ。
my hometown




 という訳で、2回にわたりお送りした、“たんけんぼくのまち” with Googleマップ楽しかったかな?
 Googleマップで満足せずに本当にトクさんのまちまで遊びにきてね。
 キミもGoogleマップでいろんなまちをたんけんしてみるといいよ。
http://maps.google.com/



 See you later!

toku3haru3 at 06:10|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2011年05月27日

The funny guy from Japan

 “たんけんぼくのまち” with Googleマップ season 2が更新されてるかなと思いながら、このブログを開いた人もいるだろう。しかし、そうは問屋が卸さない。思ったように事が運ばないのが世の常である。僕はこのブログを見ている皆さんに、臨機応変に対応できる柔軟性と、理不尽にも耐えうる忍耐力をプレゼントしたく、今回は違う話題を挟みたい。


 破れたブルージーンズにおんぼろのギター、そしてポケットには少しの小銭。何のあてもないが、ただ、でかい夢だけを頼りにアメリカに渡る少年。そんなまるで浜田省吾の世界とモロにかぶってしまう男がいた。

 Yudai Uchida、21歳。3ヶ月前、行くあてもなく、英語もしゃべれず、ただ本場でタトゥーの勉強がしたくてアメリカにやって来た。
 しかも彼は地元熊本を生まれて初めて出たのが、福岡でもなく、東京でもなく、LAだった。遠くなればなるほど彼の饒舌な熊本弁は通用しなくなる。
 アメリカに来て初日の夜、ハリウッドを見た彼は「これはヤバい!」(何がヤバいのかよくわからんが)と思ったらしく、見ず知らずの日系人にお願いし、アメリカ伝道庁にやって来た。
 着いたとき彼の持っていた小さな小さなスーツケースには、使うか使わないか分からない、サーフィンのウェットスーツが中身の大部分を占拠していた。彼曰く、「万が一サーフィンすることがあったときのため」だそうである。

Yudai そんな彼がここLAで、新たなタトゥーをただで入れてもらい、挨拶程度の英語を身につけ、スケボーで長距離を移動できる脚力を培い、パソコンの使い方とiPodの曲の入れ方とFacebookの使い方をマスターし、たくさんの友達を手に入れ、大粒の涙を落としながら今日、日本に向けて飛び立った。

 僕は最初、彼は自分の愚かさに気づき数日でアメリカを後にすると思っていた。あんなに無計画で無謀なやつが、3ヶ月の観光ビザいっぱいいっぱいこんなに充実したアメリカンライフを送ることが出来るとは想像もつかなかった。
 これもすべて、彼の気さくな性格と純粋さと素直さから来るものだったのだろう。



 久しぶりにおもしろい日本人を見た気がする。







 次回いよいよ“たんけんぼくのまち” with Googleマップ season 2!乞うご期待!!

toku3haru3 at 14:57|PermalinkComments(5)TrackBack(0)