ようやく春の気配が感じられるようになってきましたね。

寒い時はなかなかベッドから出る事ができませんでしたが、先日あっさりと出る事ができましたので、早起きついでに録画していた医療ドラマを観ました。
ドラマなので分りやすいのですが、悪い医者が手術の再短時間記録を作るためにリスクを無視して手術をしようとします。
良い医者は大きなリスクを発見し、その手術では危ないから2つの手術を同時に行うべきだと患者に説明します。
患者が迷っていると、悪い医者が、彼は2つの手術をして高い治療費を取ろうとしていると言い、結局患者は悪い医者を選択してしまいます。

もう一つの話では、
良い医者が重い病気だと診断した後に悪い医者が軽い病気だと診断し、そちらを信用した患者さんが良い医者に怒鳴りこんでいました。
実は最近、似たような事を経験しました。

ご本人は気づかれていないムシ歯を検診で発見し、レントゲン写真でいつ急な激痛がきてもおかしくない状態だと分りました。
説明の上、神経を取る治療を行ったのですが、後日、銀歯を入れないといけないという説明に「そんなことは聞いてなかった。
銀歯にはしたくない。
何で痛くもないのに神経を取ったのか」というご不満をいただきました。

別のケースでは、痛みもない小さなムシ歯だったので、説明してムシ歯の部分を取り除いた後、通常通りに銀歯が入るまでの仮の蓋をしておきましたら、次回来院時に「治療した歯で咬んだら痛い。いったいどんな治療をしたのか。今日は反対側の歯の治療と聞いていたが、そんなことをしたらどちらでも食べられなくなるじゃないか」とお叱りを受けました。

このように言われることはほとんどないので、どのように対応したら納得していただけるのかとまどいました。
正論を言っても理解していただけるのかが疑問です。

これらの例はすべて「信頼関係の欠如」が根本にあると思われます。
努力はしているつもりですが、信頼関係の構築というのは難しいと思い知らされる経験でした。

こちらの春はまだまだ遠いようです(笑)

ashikaclub