今後の復興政策案
東北沿岸の地震対策、津波対策を考慮に入れた防災都市を考慮する。これは今後アジアに町の設計を売るビジョンとしてとても魅力的な仕事になるだろう。
津波避難ビル、佐藤山、太田名部防潮堤が、特に効果的だったと考える。エントリーの文章の最後で抜粋引用しておきます。
・今後どうなっていくのか。原発・復興・財源。(3月17日 大前研一先生)
http://blog.livedoor.jp/tokyoianblog/archives/1431306.html
・日本はやっぱりすごかったのか。:緊急地震速報 防潮堤 新幹線 防災技術の評価をいかに検証するか。
http://blog.livedoor.jp/tokyoianblog/archives/1442759.html
1、防潮堤・河川堤防
まず、これまでメインだった防潮堤は見直さざるを得ないだろう。老朽化して破壊されたという側面、河川堤防とセットでないと意味をなさないという点、高さがどれくらいあれば十分なのかという点があるので、防潮堤だけでは津波対策は不十分だ。今回津波を完全にブロックできたのは太田名部防潮堤だけであるが、建造年数は30年を超え、高さは最高の15mであった。
今後は建造コストと経済被害の比較をする必要がある。
2、高台住居(津波避難ビル)
海岸線に垂直な形で細長い流線型に10m程度の高さの盛り土をして、その上に建物を建てるという案が現実的であろう。つまり、緊急のときの津波進入をある程度許す構造である。
3、海岸・河川の堤防(佐藤山・津波避難ビル)
もしくは、沿岸部の海岸線が下がった場所を中心に沿岸部を盛り土をして地形を変えてしまうというのがよいのかもしれない。つまり、海岸部一体を20mくらい盛ってしまうのである。地形的な堤防を作るのがいいのかもしれない。もちろん河川の逆流も認められ河川堤防も破壊されて町への津波侵入を許してしまったので、河川堤防も強化することが求められる。15m程度の河川堤防を何キロにわたって作る予算を引き出せるかどうかにかかってくるだろう。
4、ハードウェアだけでは解決できない可能性。
てんでんこなどソフトウェアと組み合わせたプログラムにしないと、40m超の津波に耐えられない、など新たな想定外を生み出す可能性もある。
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1、津波避難ビル
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110401/546745/
釜石は山にいけない人たちのために沿岸部に高層の津波避難ビルを準備していた。下層の階は被災してしまったが、上までは津波は来なかったため、住民は無事に避難することができた。
2、佐藤山
http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290226.html
東松山、仙台海岸線で、ご自分の退職金をつっこんで大きな岩山を作り上げた人がいた。岩山は津波で流されなかった。
3、岩手県普代村の水門 太田名部防潮堤
15mの規模をお誇る太田名部防潮堤をもつ岩手県普代村は浸水被害ゼロであった。沿岸部で唯一被害を出さなかった東北自民党の拠点。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110330/546688/
4、阿武隈川河口の河川堤防
完成したばかりの河川堤防でも津波により決壊してしまった。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110404/546787/
5、てんでんこの教訓を生かせ。
http://blog.livedoor.jp/tokyoianblog/archives/1444914.html
6、津波の時には海に避難せよ。
http://flat.kahoku.co.jp/u/blog-seibun/byBYaveD3z7UAMNt8Rd2