出張が続いた。山形へ行き、新潟へ行き、いろんな人に会った。
で、しみじみ思った。
旅が楽しいのは人に会うからだなと。
ついでにやはり一人旅は良いなと。人に会うチャンスが増えるからだ。
ま、飲食店が主だけれど。
一人だと旅館に泊まりにくい(一人はそもそも設定が無かったりする)という
大きなデメリットもあるのだが、それを考えても一人旅は楽しい。
山形ではたまたま入った店のご主人が東日本大震災時に大きな被害を受けた場所にいたとのことで、
その当時の話をいろいろ聞かせていただいた。
また、来てねと名刺をもらった。
新潟でも同じように店の人たちとおしゃべりに興じ、傘を借りて帰った。
それを返しに翌日行ったら、歓迎されたのなんの。
最近、新潟に転勤になったというお隣の女性とすっかり話し込んでしまい、とても楽しかった。
「今日も傘を貸したら、明日も来る?」と聞かれたが、残念、その日は帰る日だった。
いずれもカウンターのある店で、だから店の人とも話しやすかったのだが、
もちろん、店の作りだけがそういう雰囲気を作るわけではなく、
店の人たちが客との会話を大事にする人達だったからである。
これは出張先だけでなく、地元でも同じで、会話を楽しもうという人達の店と、
個人で経営していても距離を置く人達の店があり、
客観的に見ていると楽しもうとする店のほうが流行っていることが多い。
だったら、みんな、会話すれば良いのにと思うが、
それができる、できないは人の性格にもよるのだろうなあ。
そもそも、客のほうにも一人飲みができるかどうかという点もある。
私は海外に行き始めた20代の頃から一人飲みが出来なきゃつまらないと思っていたので、
今も全く問題なく、行きたいところへは一人で行くが、
なかなか、その勇気、チャンスがない人たちも多いようで、
メディアなどでも一人飲みやら、一人焼肉やら、一人でできること、できないことの記事を見る。
まあ、何事もできないよりはできたほうが楽しいと思うが、
その辺りは考え方の違いだから、他人がどうだろうがそれは良し。
私は楽しいと思う。
だから、きっと、次にもチャンスがあったら、いや、積極的にチャンスを作って
また、あのまちに、あの店に行くだろう。
観光名所にはそれほど惹かれない(モノによるものの)が、人には惹かれる。
超当たり前だが、やっぱり人よね、である。