この世に家がある限り

30数年余に渡って家を買う、借りる、貸す、建てるなど幅広く不動産情報に関わってきたひろぽんこと中川寛子が住まい、街や地盤、暮らしのあれこれについて語ります。

過去の供給が未来の資産価値を決める

心覚えに書いておきたい。
本日朝、東洋経済オンラインで新しい記事をアップした。
供給数が制限されていることが価格の維持に寄与するやもとまとめた。

ところで、書かなかったことがいくつかある。
ひとつは書かずに失敗したと思う。
耐震性能の話である。
実は造成に当たっては非常に災害対応を考慮して作られている土地なので、
知らない人は海沿い=災害に弱いが当てはまらない。
条件反射的にそう言って批判する人たちは一度、ちゃんと調べられたほうが良い。

もうひとつは資産価値には過去の供給が大きく影響する可能性があるという話である。
制限のあるみなとみらいと無制限に建ち続ける武蔵小杉、湾岸をなんとなく比較しているのだが、
ここにはもう少し掘り下げるべき点がある。
それが過去の供給状況である。
みなとみらい、武蔵小杉の資産価値の変化を見るため、
地域のあるマンションを一応全部(くたびれた~)チェックした。
武蔵小杉は再開発以前からのものもたくさんあり、100軒近いマンションがある。
対してみなとみらいは賃貸も入れて12棟。
湾岸は、すいません、範囲が広すぎ、どこからどこまで入れて良いかを決めるのが面倒で止めた。
だが、基本、大手が手がけたタワマンばかりである。
みなとみらいも当然、そうだ。
だが、武蔵小杉は小さいものでは20戸前後から数百、千と大きなものまで
バリエーション豊富、選択肢いろいろ。
それから推察するに、武蔵小杉では物件ごとに格差、価格差が今後、大きくなってくる。
それが地域全体にどう影響するか。
全く二極のままで推移するか、どちらかに引っ張られるか。
個人的には今後の供給数も含めた全体の数と地域のニーズ、
それと二極のうちの低価格にならざるを得ない物件の割合が肝になるのではないかと思う。
そこを試算してみると面白そうだが、面倒くさそうでもあり、
ま、そのうち、時間ができたらかな。
いずれにしても、その地域にどういう規模、価格帯、供給事業者の物件がどういう割合であるかも
今後はその地域の資産価値の動向に影響するのではないかと思う。
これまでは地域の外因からで考えられがちだったが、内因も見たほうが良い、
そういうことである。


映画も流れる貸本屋、鵠沼海岸「シネコヤ」は地元の人が自慢する不思議空間

ホームズプレス今月1本目の記事は藤沢市の鵠沼海岸。
元写真スタジオという、居心地の良い、一人になれる空間で(もちろん2人でもいいけど)、
ご近所にあったら幸せだろうなあと。

そういえば取材の時に思ったのだが、このところ、誰かと知り合う、
コミュニティの~というような趣旨の空間は意外に増えている、意識されているようだけれど、
一人になれる空間という言い方はそれほど聞かないなあと。
その一方で学生さんたちと話をしていて、自分の部屋でなくても
一人になれる場所はたくさんあるし~という言葉が出たことも思い出した。
他人がいても一人になれる空間はあるだろうし、
一人でいるようでも一人になりきれない空間もあるんじゃないかと思うと、
一人になるというのは簡単そうで難しいのかもしれない。
個人的にはわさわさ人のいる場の喧噪の中にぽつんと一人でいるという感覚が好きで、
本を持って、手ぶらでそういう場所に行き、何かに集中したり、ぼーっとしたりで時間を過ごす。
自宅で一人でも良いのは良いのだが、
時々無性にそういう場に一人でいたいと思うのはなんなんだろうなあ。


那須塩原、石上純也とか、奈良美智とか

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日帰りで那須塩原に庭を見に行ってきた。
最初が石上純也さんの水庭。
実は庭の勉強会で聞くまで石上さんのことは全く知らず。
その土地にこだわる人であることは知っていたが、水庭はあまり予備知識なく訪れることになった。
でも、それが良かったのかもしれない。
すごく良かったし、感動した。
こういう庭もありかと思ったものである。

この庭は隣接する敷地にレストランなどを作ることになり、
普通だった伐採してしまう木を移植することで作られた庭で3000本(!)の木を1本ずつ、
どこにどれを配するかを考え、その間に160もの池を置いて作られたもの。
川から引いた水は池を抜けてまた川に戻るようにもなっているとか。
すごく大変なことをする人だということは聞いていたが、う~む。

訪れた日は雨の晴れ間で、
現地に到着したくらいの時間からしばらくの間だけ、水がきらきらと実に美しかった。
雨の日も雨の日なりに美しく、霧なんぞも幻想的で良いだろうが、
やはり、陽光にはかなわないだろうなあ。
ところでこの庭を見ていると、
木々の向こうから白いユニコーンが出てきそうに思うのは私だけだろうか。
昔読んだヨーロッパの児童小説に出てくる、
この世ではない別の世界のような気がしてならないのである。

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次に訪れたのは奈良美智さんの美術館、N's YARD。

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建物内の写真は×とのことで、写真は外のみ。
内部はすごくあっさりした、ところどころに礼拝堂っぽい雰囲気のある建物で、
そこにあの女の子とか、ノートに書かれたいたずら書きみたいなものとか、
好きなレコードジャケットとかがすっと置かれ、全体が奈良ワールド。


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個人的には建物の回りの回廊に使われていた材が気になって仕方なかった。
ついでに露で濡れた草の様子も。妙にキレイだったのである。

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