この世に家がある限り

30数年余に渡って家を買う、借りる、貸す、建てるなど幅広く不動産情報に関わってきたひろぽんこと中川寛子が住まい、街や地盤、暮らしのあれこれについて語ります。

2014年03月

取らぬ狸の新路線

オリンピック開催に伴い、
お金が動くんじゃないかとか、開発をしてもいいんじゃないかと思う人が増えているのだろう、
首都圏のあちこちでずっと休眠していた新路線計画が
頭をもたげつつある。
一番分かりやすいのは線路が空中でぶっちぎれた状態で終わっている
ゆりかもめ線の豊洲駅から勝どきまでの延伸だろう。
あの形は繋げることを前提としているよねと行くたびに思ったものだ。
それから地元の江東区が盛り上がっている東京メトロ有楽町線の延伸。
これは前述の豊洲駅から半蔵門線、新宿線の住吉駅までを結ぶというもので、
豊洲駅にはこの計画のために用意されたという4本の線路があり、
うち、2本は現状ほとんど使われていない。
あとは空港へのアクセスを便利にしようという新路線計画で
たとえば、大田区が長年切望してきた蒲蒲線。
音で聞くと冗談のような路線名だが、これは同じ蒲田にありながら
1キロ弱離れている東急線と京急線それぞれの蒲田駅を接続しちゃおうというもので、
これができると羽田から自由が丘とか渋谷、新宿へ東急線を介してダイレクトにつながることになる。
羽田、成田を便利にするため、田町~羽田を結ぼうとか、泉岳寺あたりから押上を結ぼうという計画もあるが、
地下まで含め、かなり使われちゃっている都心で新線を作る空間があるのか、
そのあたりがポイントなんだろうなあと思う。
ただ、東横線と東京メトロ、東武東上線、西武池袋線をつないでみて分かったように、
いや、ホントはつなぐ前から分かっていたように、
つなぐ便利さにはつながっちまった面倒臭さもついて回る。
ひとつの事故が遠隔地にまで影響を及ぼす不便さも含めて検討されているのだろうか。
また、新線開発を推進している人は地元の街の活性化を言うが、
電車ができれば街が元気になるというほど、活性化って簡単なんだろうか。
このところ、世の中全体に勢い、気合でなんとかなるみたいな風潮を感じるけれど、
気合だけではなんともならないことがあることはすでに経験したんじゃなかったっけ?
ま、いずれの路線ができても、どこかは便利になるわけで、
それを悪く言うつもりはない。
ただ、計画のある5路線が全部できることはないとも思うので、
どの路線が現実になるか、
これからしばらく、楽しみに見ていようと思う。



予想外の楽しみ

昨日は年末まで通っていた福澤諭吉記念文明塾の集まりがあった。
元ライブドアの堀江さんをゲストにした特別セッションがあり、
総会などを経て、同期と三田でご飯、酒。
来週から社会人になる人もおり、
感慨があったり、なかったりと人それぞれ。
環境が変わるのは面白いことだと思うので、
これから社会人になる人は、新しい暮らし、人生や出会いを楽しんで欲しいと思う。

私自身でいえば、よほど自分で環境を変えようと思わなければ、
東京を離れることもなく、違う仕事をすることもない。
自分が好きな場所に住み、好きなことをやっているので、
それに不満はまったくないけれど、
ある日突然、思いもよらぬ展開が待っているのも楽しいだろうなと
妄想したりする。
以前からよく、そう思っていたが、
文明塾の経験があって以降、自分で想定しないことが起きる楽しさに目覚めた。
といっても、仕事ではそうそう変わったことは起きないので、
とりあえず、読む本を変えることにした。
知り合いが面白いよと言っている本は
自分が関心のないジャンルの本でもすべて読んでみる。
ただ、それだけのことだが、
それだけでも自分が知らない世界の多さに愕然とし、
自分の狭量さにうんざりし、非常に面白い。
世の中にはいろんな楽しみ、面白いことがあるが、
やっぱり、一番楽しいのは自分を変えることだなあとしみじみ思う。
その気持ちがある限り、仕事も続けられるだろうし、とも。
せっかく、卒業という区切りを迎えた人たちと知り合ったことでもあり、
今年は新年度から何か、これまでやったことのないことをしてみようと計画中。
ふふふ、どうなることでしょうか。

インテリアの進化

2014-03-29-10-07-59
男性一人暮らしの部屋にお邪魔した。
取材である。
センスの良いインテリアに何度もコレ、いいですね!
しかし、思うが、インテリアも進化する。
その昔、よく単身者の部屋取材をしたが、
一部屋ずつを見ると個性的に見えても、
10部屋、20部屋と見ていくと、
なんだ、どれもこれも同じ品が並べられているだけじゃんと
思うことしばしば。
多分、インテリアショップも少なく、置かれているモノも
限られていたのだと思う。
雑誌も情報も少なかったし、海外から取り寄せる、買いに行くのも
一般的ではなかったのだろう。
その時代に比べると、今の情報量、手に入れる手段は格段に増えた。
進化するのは当然だろう。
2014-03-29-10-09-28
と思う半面、情報量に左右される個性ってのはなんなんだろうと
意地悪く思ったり。

築30年の人気物件

2014-03-28-12-48-54
昨日撮影し損ねた物件の撮影に。
天気が良いし、手入れは良いしで、
築30年、ほれ、この通り。
これまでいくつか、資産価値が落ちていない物件を見てきたが、
たいていはそもそも都心の億ション。
ここも駅からの距離など条件としては似たところもあるが、
割に普通の価格で分譲され、
今もそのくらいの価格で取り引きされている。
住む人に愛され、大事にされてきた感じが
なんとも気持ちいい。

雨の日の撮影

雨の中、溝の口に出かけた。
朝起きた時点ではさしたる雨でもないかと思ったのだが、
現地についてみたら空は陰鬱、これじゃあ、物件が魅力的に見えないと中止にした。
空模様を見て近いうちに再度出かけなくてはいけない。

しかし、この頃、そういうの、気にしなくなったなあと思う。
私が仕事を始めた頃には雨だと外の撮影中止!ということが多く、
そうすると代わりの日を設定する必要があり、
スケジュールがタイトな仕事だと大変だった。
でも、最近は雨の中でも傘をさしてやっちゃうことが多い。
もっともっとスケジュールも予算もタイトになってきて代替の日を考える余裕がないということなのか。
あるいは、そんなに絵柄にこだわらなくなったということなのか。
背景はよく分からないが、個人的には青空の撮影のほうが気持ちがよくて好きだし、
人も建物も2割増しくらいにはなる。
次の天気の日、いつかなっ。
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