このところ、ジムに通っている。
若いお兄ちゃんたちがコーチとしているのだが、
そのうちに一人、なんでもかんでも相手を否定することから始める人がいる。
できていない、全然ダメ、ここがものすごく悪いとずっと言いながらトレーニングの相手をしているのだが、
相手をされている女性たちははい、はいとそれを聞いている。
そうかなあ、そこまで言われるほど、彼女、できていないと思えないけどなあと思うのだが、
言われている人達は素直にそうなのねと従っている。
まあ、本人が納得しているなら良いけど、言い過ぎじゃない。
そんなことを思っていたある日、私に当たった。
誰と組むかはランダムに決まるので、まあ、そういうこともあるわなあと思っていたら、
彼は私にも同じことを言う。
身体がものすごく固い、がっちがち。スクワットができていない、姿勢が悪い、めちゃくちゃだ。

う~ん、困ったなあ、姿勢は多少悪いかもしれないが、私、立位体前屈で20㎝程度は行っちゃう人だよ。
それ以外でもみれば分かるはずだが、スクワットもちゃんと数十回くらいは行ける。
他の人達から聞いてもらえば分かるけれど、スクワット時の姿勢にもおかしなところはないはず。
ちなみに、その後、他のコーチと組んだ時に「ものすごく!」体が固いと言われたと言ったら、
あり得ないと返された。念のためと思って聞いたのだけれど、ほらね、固くはないのだ。

でも、一応大人なので、そおおお(微妙に疑問符)という感じで受け答えしていると、
言葉がどんどん否定になる。
そうか、この人は相手を徹底的に否定することで、自分が優位に立ちたいわけねと思い、
しばらくしてから、なるほどねえみたいな、ちょっと相手をたてるような言い方をしてみると、
そうだ、分かりゃいい、こうしろ!みたいな展開に。
やりとりしながら思ったのは、パワハラとか、セクハラってこういう風に始まり、
否定しないことによって、どんどん悪くなるんじゃないのかしらってこと。
しかし、そもそも、優位に立とう、立とうという意識はどこから来るのが不思議。
コーチという時点である程度優位に立っているわけで、それをさらに上げたいって思うのはどういうこと?
とても面白く、不思議なので、しばらくは観察を続けたい。
ま、あまりにそれが続くようなら、ちょっと、こっちも手を打とうと思うけどさ。


ひとつ、この件で追記しておきたいのは若い人の場合には、 こういうこともありなんだと思っているところもあるということ。 無理して、背伸びして頑張っていて、それが虚勢をはるという形になること、 あるよねと思う。自分の若い頃にもあったと思う。 だから、若いうちなら、ある程度は許容する、仕方ないと思う。 でも、絶対にあかんのはある程度の年になっても、まだそれをやっているヤツ。 残念ながらいるよね、情けないよね、 誰とは言わんが。