菅の写真

弁護士の菅俊治です。

2014年6月発行の「法と民主主義」誌(日本民主法律家協会)に掲載された

特集「「ブラック化」する労働法制」
が、第11回法と民主主義賞を受賞しました。

IMG_2551

http://www.jdla.jp/houminsyo/11.html

受賞者と受賞論文は、

 萬井隆令龍谷大名誉教授 「安倍政権の狙う「雇用改革」」
 菅俊治 「「民意なき」雇用改革」
 橋本加代子 「労働者派遣制度に対する規制の緩和」
 梅田和尊 「民間人材ビジネスの拡大とその影響」
 岡田俊宏 「国家戦略特区設置による雇用規制緩和」
 金子直樹 「ジョブ型正社員の普及と解雇規制改革」
 木下徹郎 「「新しい労働時間制度」の諸問題」
 小林大晋 「労働契約18条(無期転換申込権)の特別措置法の内容と問題点」
 高井信也 「技能実習生を含む外国人労働者の「活用」方針の問題点」
の9人、9論文です。

2015年10月31日に「法と民主主義賞」授賞式兼記念パーティーがありました。

授賞式には、菅俊治、岡田俊宏、小林大晋の3人が出席し、それぞれ賞状を受け取り、
代表して菅俊治(日本労働弁護団事務局長)がスピーチしました。


受賞理由は、

「安倍政権が進める労働法制の「ブラック化」の手法、内容
およびその狙いを俯瞰的な見取り図の下、鋭くかつ批判的に分析し、
「ブラック化」を許さない闘いに力強い武器を提供しています。」

とあります。

2014年2月に緊急拡大常任幹事会を開催し、闘争本部を設置しました。本部事務局
の若手が中心となり、安倍政権の諸会議を分担して傍聴し、議事録や資料などをあ
たり、議論し、そこでつかんだ中身を、忙しい活動の合間に、書き上げ、2014年6
月の日本再興戦略(改訂)批判としてぶつけました。

執筆から一年半経ち、情勢も認識もさらにすすんだいま読むと、古い写真を見るよ
うで、懐かしい思いになります。書いてあることもかなり荒削りなところがあり、
そこがまたいい感じです。
でも、先が見えない闘いのさなかで、もがき苦しみながら到達した当時の認識を、
早く世に伝えたいという強い思いが、各論文にみなぎっています。

日本民主法律家協会の事務局長(当時)の南典男先生から執筆依頼があったのです
が、南さんとは、秘密保護法に反対する運動のなかで接点ができ、この特集を通じ
て交流がすすみ、最近の自衛官ホットラインや集会など平和安全法制の取り組みな
どでも共同が広がりました。

労働法制の取り組みと平和安全法制ほかの取り組みとは、表向きはそれぞれにやっ

ていましたが、絶妙にリンクしていた気がします。

日民協の人たちは、人手が少ないのに学者や活動家、報道、国会議員と様々な人間

関係を駆使して運動を繰り広げていました。機関誌を年に10号も発行しており、端
で見ていてすごいなあと感心しきりでした。

今回の論文は、こうした運動のなかから生まれ、運動の力にもなった、という点
で、とても心に残る論文集となりました。

この賞を2年間、本部・闘争本部を支え続けた事務局次長の若手のみなさんと執筆
し、受賞できたのは嬉しい限りです。


IMG_2542
IMG_2534
共同執筆者の岡田俊宏弁護士、小林大晋弁護士と。

http://www.tokyolaw.gr.jp/lawyer/suga_s.html
http://www.tokyolaw.gr.jp/