弁護士の中川勝之です。

 

日本大学のスポーツ科学部及び危機管理学部は、2016(平成28)年4月に新設された学部ですが、その英語担当の非常勤講師16名全員が、2017(平成29)年度末の雇い止めの危機にさらされています。

 

日本大学の平成26年11月28日付けの「非常勤講師採用に関する書類等の提出について(依頼)」には、「※ 平成28年4月からご担当願います。」「※ 完成年度の平成32年3月までは,継続してご担当いただきますよう,お願いいたします。」と記載されています。 

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「完成年度」とは、学年進行終了時の4年を意味し、少なくとも4年間の継続雇用を期待させるものです。しかも担当開始の約4か月前ではなく、約1年4か月前の連絡です。

 

新設学部は「完成年度」までの4年間の計画で文部科学省に認可を受けており、合理的理由がない限り、カリキュラムや教員の変更は認められていません。

文部科学省:設置計画履行期間中の計画変更等について


今月15日、東京大学の非正規教職員の雇用問題にも取り組んでいる首都圏大学非常勤講師組合が記者会見をしたので立ち会ってきました。前記雇い止めは新設学部の認可を不履行にするものであり、文部科学省に日本大学への是正指導を求めていると報告等しました。

 

また、日本大学は、上限5年で雇い止めにする制度を非常勤講師に導入しており、前記雇い止め問題も含めて、組合は団体交渉を申し入れています。
中川写真

この問題で記事も出ています。

 日本大学 非常勤講師に雇い止め通告

 日大雇い止め撤回を 非常勤講師立つ

どの大学が無期転換ルールを最初に踏みにじるのか、注目です。