東京法律事務所blog

カテゴリ: B型肝炎

 こんにちは。弁護士の青龍美和子です。

7月8日(土)、山梨県で開催された「職域における健康対策セミナー(肝疾患編)」に参加してきました。


(山梨県健康増進課のページ)
http://www.pref.yamanashi.jp/kenko-zsn/index.html

 ちょっと取っつきにくいところがあるように思えるかもしれませんが、「長く付き合わなければならない病気を抱えながら働き続けるためには、どうすればいいのか」というテーマでの講演&シンポジウムでした。

 

 政府の「働き方改革」には、子育てや介護と労働の両立支援と並んで、病気治療と労働の両立支援が掲げられています。昨年2月には、厚生労働省が『治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン』を公表し、政府も力を入れて取り組もうとしています。重要な課題です。


(厚労省ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115267.html


 長く、時には一生付き合わなければならない病気は様々ありますが、その中でも今回「肝疾患編」とされているのには理由があります。山梨県はC型肝炎の感染率が高く、ウイルス性肝炎の予防や早期治療にとくに力を入れているからです。

 

 今回のセミナーの主催は、山梨県、山梨産業保健総合支援センター、そして山梨労働局の三機関の共同です。これは、国と地方自治体、医療分野と労働分野との共同という意味で、全国的にも初めての、非常に画期的な試みだったのです。

 山梨県内外の弁護士、社労士、衛生管理者(企業内で安全衛生に携わる立場)が多数参加しました。

 

 内容もとても面白く、勉強になったので、簡単に報告します。

 

 まず、第1部は、東海大学医学部衛生学公衆衛生学教授の立道正幸先生による厚労省ガイドラインの解説。

 立道先生は、産業医としても長くご活躍されている方で、現場の経験も踏まえながら、わかりやすく解説してくれました。

 これまでは、大きな病気をすれば、一度退職をして、治療を経て、再度職場復帰する「就労」支援が課題とされてきましたが、これからは職場を離れずに、治療しながら働くという「両立」支援が課題となっています。

 治療にはお金がかかるのに、働けないので収入がなくなるという経済的な不利益を解消する意味もありますが、病気と付き合いながらもやりがいのある仕事をできるだけ続けるということが人生を豊かにすることにもつながるからです。

 そのために、ガイドラインでは、労働者の通院のための休暇などの整備、主治医や産業医の協力を得て、入院等による休業後の職場復帰を支援するプランを策定すること等がすすめられているんですね。このガイドラインに沿って両立支援を実現できれば、どんなにいいだろうという理想的な内容でした。


ガイドライン

 

 
 第2部は、シンポジウムです。

坂本穣先生(山梨大学医学部付属病院肝疾患センター長)をコーディネーターに、講師の立道先生も含め、当事務所の菅俊治弁護士、社労士の石原嘉彦先生(山梨県社会保険労務士会長)、和田沙耶香先生(NTTコムウエア健康管理センター、県肝疾患コーディネーター)、森幹雄先生(東京エレクトロン山梨事業所、衛生管理者)がシンポジストとして登壇し、さまざまな分野からのお話をうかがうことができました。

 

 菅俊治弁護士は、全国B型肝炎訴訟東京弁護団の事務局長。

 訴訟の原告となっている患者さんたちが、これまで法廷での意見陳述でお話してきた、職場での経験を紹介しました。

 B型肝炎であることを理由に就職できない、解雇された、重い症状が続き仕事を辞めざるをえなかった、治療のために何度も入院し休業するため昇進できない…などなど、B型肝炎に対する差別や偏見による不利益や、重い症状や治療のために、仕事に就けない、仕事が続けられないといった、職業生活に苦労された経験が語られました。


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 実は(?)菅弁護士は、日本弁護士連合会の労働法制委員会・事務局長、日本労働弁護団の常任幹事(前事務局長)の肩書も持っています。労働問題に取り組む弁護士としても、発言していました。

 病気を持っていようがいまいが、治療が必要かどうか、育児や介護が必要かどうかにかかわらず、どんな労働者にとっても健康を維持しながら働きやすく環境を整えることが一番重要だという指摘には、会場全員がはっとさせられたのではないかと思います。


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そのような職場環境にするためには、何時間でも残業させられる環境というのは、当然望ましくないですよね。

 政府は、「働き方改革」の中で両立支援をうたっていながら、他方で最長月100時間の残業も可能にする労働基準法の「改正」案を提出しようとしているんですよ。
※詳しくは、日本労働弁護団がわかりやすいリーフレットを発行しましたので、ぜひ注文してください!
  ↓↓↓
http://roudou-bengodan.org/topics/5055/
 

 まだまだ厚労省ガイドラインの内容を知らない事業主も労働者も多いはず…。

ということで、山梨県で開催された以上のようなセミナーが、全国各地で開催され、病気治療と労働の両立支援が広がるといいなと思いました。

(取材を受ける菅弁護士)
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4月2日(日)、埼玉県で医療講演会を開催します。

全国B型肝炎訴訟埼玉弁護団、全国B型肝炎訴訟東京原告団・弁護団では、下記の通り、平成29年(2017年)4月2日(日)に大宮で医療講演会を開催します。多くのみなさんのご参加をよろしくお願いします。

【原告団員のみなさんへ】

原告団ニュースやチラシの郵送などで、本企画のご案内をおこなっております。明日の原告団交流会でもチラシを配布します。また、来週中にもチラシを郵送する予定です。チラシ(裏面に参加申込書あり)で詳細をご確認下さい。

医療講演会 国民病であるB型肝炎 どんな病気? どのように治療するの?
B型肝炎の最新治療を学びましょう

講師 埼玉医科大学 消化器内科 肝臓内科教授 持田智先生
日時 平成29年4月2日(日) 午後1:30開演(午後1時開場)
会場 大宮ソニックシティビル棟4階 市民ホール(401-403)

 さいたま市大宮区桜木町1-7-5
 ※ソニックシティホールの建物とは別棟になります。

入場無料(申込必要)

 埼玉弁護団のホームページからお申し込みができます:
 https://bkan-saitama.jimdo.com/2017/01/20/4-2-日-医療講演会を開催します/

※本医療講演会のチラシ等も埼玉弁護団のホームページからダウンロードできます。

患者交流会も同時開催します!
 〜患者・患者家族どうしで語り合い、悩みを分かち合いませんか?〜

 同日 午前10時〜正午12時 ソニックシティビル棟4階 市民ホール404

主催 全国B型肝炎訴訟東京原告団・弁護団、全国B型肝炎訴訟埼玉弁護団(東京弁護団埼玉支部)
お問い合わせ・申込み

 〒330-0064 埼玉県さいたま市浦和区岸町7-12-1東和ビル4階 埼玉総合法律事務所内

 全国B型肝炎訴訟埼玉弁護団
 電話 048-862-0377 FAX 048-866-0425
 ホームページ https://bkan-saitama.jimdo.com

菅の写真
 弁護士 菅俊治(B型肝炎訴訟東京弁護団事務局長)
★B型肝炎訴訟東京弁護団は、医療制度改善に取り組んでいます。
 http://bkan-tokyo.com/activities/activities1

2月25日(土)、茨城県つくば市で医療講演会を開催します。

全国B型肝炎訴訟茨城弁護団、全国B型肝炎訴訟東京原告団・弁護団では、下記の通り、来年(平成29年=2017年)2月25日(土)、茨城県つくば市で医療講演会を開催することになりました。多くのみなさんのご参加をよろしくお願いします。

【原告団員のみなさんへ】

原告団ニュースやチラシの郵送などで、本企画のご案内をおこなっております。そちらのチラシ(裏面に参加申込書あり)で詳細をご確認下さい。また、この日の午前中に原告団交流会も開催します。あわせてご参加ください。

医療講演会「B型・C型肝炎治療の現在」
ご講演 筑波大学医学医療系 消化器内科 准教授 安部井誠人先生

日時

 2017(平成29)年2月25日(土) 13:30開場 14:00開演

場所

 つくば国際会議場 中ホール200(茨城県つくば市竹園2-20-3)

講演会終了後、B型肝炎訴訟、(薬害肝炎訴訟(C型肝炎)の無料相談説明会も行います。
また、同日の午前中には原告団員むけに交流会も開催します。

主催

 薬害肝炎東京弁護団、全国B型肝炎訴訟東京原告団・弁護団、全国B型肝炎訴訟茨城弁護団

後援

 茨城県、茨城県教育委員会、つくば市、つくば市教育委員会、茨城新聞社、茨城県保険医団体連合会、茨城肝臓友の会ひばりの会

連絡・お問い合わせ・参加申込先

(原告団員の方は、お送りしているチラシ裏面の参加申込書でのお申し込みをお願いします)
〒310-0062 茨城県水戸市大町3-1-24 はばたきビル 水戸翔合同法律事務所内
全国B型肝炎訴訟茨城弁護団事務局
 電話 029-231-4555 FAX 029-232-0043

菅の写真
 弁護士 菅俊治(B型肝炎訴訟東京弁護団事務局長)
★B型肝炎訴訟東京弁護団は、医療制度改善に取り組んでいます。
 http://bkan-tokyo.com/activities/activities1

3月11日(土)、東京で肝炎治療等の研究報告会が開催されます。

hepatitis B virus close to human cells
肝炎の治療は日々進歩しています。
すでにC型肝炎では「ハーボニー」などインターフェロンフリーの経口薬によって「治る時代」が到来したと言われています。B型肝炎ウイルスについても、体から排除できる薬・治療法の実現は、B型肝炎キャリア(持続感染者)のみなさんの強い願いです。

B型肝炎原告団・弁護団では、患者団体とも協力して署名を集め、また厚生労働大臣と定期協議の場も活用して、「B肝創薬」の促進=B型肝炎を根治できる治療法棟の研究・開発の促進を、国・厚生労働省にはたらきかけています。
また、B型肝炎を根治できる治療法の研究・開発にたいする国の本格的な支援は、B型肝炎訴訟が「基本合意」をむすんだときに、原告から総理大臣に対する直接の要望によってはじまったという経緯もあります。

その「B肝創薬」をはじめとして、肝炎治療の最新研究の到達点を一般の方むけに発表・報告するのが、平成28年度肝炎等克服実用化研究事業公開報告会「―肝炎研究 今、未来―」になります。
最新の研究についての発表のため、なかなか難しい内容もふくみますが、昨年度も、参加した方からは、どこまで研究がすすんでいるのか分かったという感想がよせられました。

ぜひ、多くのみなさんにご参加をいただき、B型肝炎を根治できる薬・治療法等の研究・開発にたいするご支援の輪を拡げていただければ幸いです。

平成28年度肝炎等克服実用化研究事業公開報告会「―肝炎研究 今、未来―」開催のお知らせ

平成29年3月11日(土)13時00分~16時00分(開場12時30分)
会場 日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル)
対象 一般の方、医療従事者、研究者、製薬関係、行政の方々など
参加費 無料
定員 610名(事前申し込み先着順)
主催 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
後援 厚生労働省

国立研究開発法人日本医療研究開発機構のホームページでのお知らせ:
http://www.amed.go.jp/news/event/kanen170311.html

報告会専用ページ(お申し込みフォームもあります)
http://www.d-wks.net/amed170311/

(原告のみなさんへ)研究事業の公開報告会にあわせて集会を開催します。

なお、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団では、本報告会の終了後、近くの別会場において、今夏の大臣協議にむけた集会も予定しています。ぜひ、あわせてご参加ください。
東京原告団のみなさんには、原告団メール配信にて、参加のよびかけ等を行っていますので、そちらでご確認下さい。
また、各地域の原告のみなさんは、ご自分の所属する原告団までお問い合わせいただければ幸いです。

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 弁護士 菅俊治(B型肝炎訴訟東京弁護団事務局長) 
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2月7日(火)、重症者の医療費助成など求めて院内集会を開催しました。

2017.2.7 院内集会全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は、2月7日、参議院議員会館において院内集会「すべての肝炎患者が安心して生活できるために 重症者への医療費助成とB肝創薬の実現を!」を開催しました。全国から集まったB型肝炎患者や弁護団の弁護士らで議員会館の講堂はいっぱいになりました。

衆参両院の国会議員のみなさんが、与野党をこえて、たくさん駆けつけてくださりました。制度の実現にむけて、患者さんの声で制度を作り、改善していきたいと、様々にご挨拶をいただきました。

また、厚生労働省の肝炎対策室長 小野俊樹様からは、昨年に衆参両院で採択された請願署名の内容について、国のとりくみのご紹介がありました。
肝がん・肝硬変の患者さんへの医療費助成については、重症者への支援という、原告団のみなさんにとって大事な課題であることは承知している。肝硬変・肝がん患者のみなさんの負担についてはレセプト調査をしており、その検討をふまえて、来年度には本格的に検討していくことになる。役所としては乗り越えていかないといけないこともあるが、ご支援ご指導をいただきたい。
B型肝炎の根治をふくむ肝炎治療の研究では、来年度予算でも37億円を確保して支援をすすめていくこと。
そして早期発見・早期治療にむけた肝炎ウイルス検診の促進については、ウイルス検診陽性者への定期検査費用の助成について、自己負担額(世帯の住民税所得割合計23.5万円未満の場合。非課税世帯は無料、23.5万円以上は助成なし)を、現在の肝がん・肝硬変の6000円、慢性肝炎の3000円から、それぞれ3000円、2000円へと引き下げることが新年度予算にもりこまれている。制度の実施主体である都道府県や市町村と連携してとりくんでいく。
おおむね、そのようなお話がありました。

各地の原告・患者からも発言がありました。
高額な抗がん剤治療を続けている患者さん、肝性脳症に苦しむ母の介護と子育てに苦労されている原告さん、など。日本肝臓病患者団体協議会、薬害肝炎原告団などの方からもご発言をいただきました。

院内集会の終了後、参加者は議員会館の各議員の部屋を訪問し、支援の要請をお願いして回りました。全国原告団・弁護団では、今後も国会と国への働きかけを様々に行なっていきます。今後もご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

https://bkan-tokyo.com/news/syukai_undou/post/2554
菅の写真
 弁護士 菅俊治(B型肝炎訴訟東京弁護団事務局長)
★B型肝炎訴訟東京弁護団は、医療制度改善に取り組んでいます。
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