東京法律事務所blog

カテゴリ: 公園のデモ規制問題

シンポジウム「公園×規制=自由?新宿区・区立公園デモ規制を考える」が開催されます。

2018年9月19日(水)19時~21時半@けんせつプラザ

第1部 「日本国憲法から考える、新宿区のデモ規制問題」
 講師:木村草太 教授
第2部 パネルディスカッション

ふるってご参加ください!


2018-9-19チラシjpg


事務局の金田です。

この間、掲載しています新宿区の公園規制問題で、区内にその見直しを求める実行委員会(新宿区立公園使わせて! アピールデモ実行委員会)が立ち上げられ、東京法律事務所も参加しています。

ネット署名を始めましたので、下記にリンクを添付します。
7月24日までと短期間ですが、ご協力をお願いします。

こちら

・「新宿区のデモ規制と表現★集会の自由を考えるシンポジウム」のお知らせ
日時:7月24日(火)18:30開始
場所:新宿リサイクル活動センター(高田馬場駅 徒歩3分)

・「新宿区立公園使わせて! 7.31新宿アピールデモ」のお知らせ
日時:7月31日(火)19:00デモ出発
出発:柏木公園
解散:新宿遊歩道公園

署名へのご協力、各企画へのご参加、署名・各企画の拡散にご協力をお願いします!
よろしくお願いします。

事務局の金田です。

昨日、投稿した新宿区の区立公園のデモ規制問題について、新たな「公園基準」が報告された6月27日の環境建設委員会に傍聴に行きました。
議事録を作成しましたので、ご覧いただけたらと思います。

あざみ民栄議員(共産党)

あざみ  共産・社民でこの委員会前に申し入れた。公園を1ヶ所に制限することは違憲、憲法「表現の自由」に違反する。

     地域住民はヘイト規制を求めている。昨日の朝日新聞夕刊に取り上げられた。そこで、区長はヘイト規制(人権侵害の発言が横行する状況を放置できない)と言っているが、基準の見直しではヘイト規制は言及されてない。

区役所 デモの規制は周辺住民からの要望。

あざみ 朝日記事の区長の発言は人権侵害とあるので、ヘイトの見直しか?

区役所 区長の回答なので承知していない。

あざみ 区長の発言なのだから公式だろう、個人ではない。区を代表しての発言なのだから、承知していないと言えない。

区役所 同席してないので承知していない。区として意見は上記の通り。

あざみ どうして所管が認めないのか?すり合わせすべきで、認識が違うなら抗議すべき。

区役所 きっかけの1つがヘイト、そしてそれも含めて総合的な判断。

あざみ 全てのデモを規制するのは違う。地域からの要望は具体的に出すべき。

区役所 町会・商店会が要望書というかたちで出した。

あざみ そこにヘイトは書かれているのか?

区役所 ヘイトデモは無く、全般的に交通規制や騒音被害について書かれている。

あざみ 住民から聞いたが迷惑はヘイトデモだと。一般的なデモと警備体制が違う。細かい路地にも立っていて、近所を通る時も名前や住所を聞かれて大変。ヘイトは聞くに堪えない。ヘイトを何とかしてほしいという声は聞いているのか?

区役所 ヘイトの苦情は聞いている。

あざみ ヘイトの件数について、各公園でいくつずつあるのか?

区役所 平成30年度は柏木公園で3件。平成29年度は柏木8件、花園西4件、中央1件。

あざみ ヘイトデモについて警備は把握しているのか?

区役所 把握している。ヘイトに限らず大量動員はある。

あざみ ヘイトを事前に知っているのなら、区と警察で連携して使用取消は可能ではないか?

区役所 情報をもらって慎重に対応、思想で取消はできない。

あざみ ヘイトは線引きが難しいと区長は言っているが、警察は把握している。そこは分かるのではないか?

区役所 ヘイト規制を意識している。他の自治体を参考に研究している。

あざみ 規制の検討が先だろう。区も都(人権条例)と連動しなくては。

区役所 都の部分も研究する。

あざみ 急いで対応するべき。江戸川区は許可条件を明確にしている。

区役所 江戸川区も参考にしたい。

あざみ 本当のヘイト対策が先で公園規制はやめるべき。柏木がヘイトの解散地点になるという不安の声がある。その不安は公園が4ヶ所から1ヶ所になっても変わらない。

区役所 それで影響の少ない中央公園を残した。解散は流れ解散なので警察と連携したい。

あざみ 1つにしてもヘイトは解決しない。解決しないなら全ての規制をやめるべき。

 

有馬としろう議員(公明党)

有馬 地域からの要望書は2地域か?

区役所 柏木と花園西地域から。

有馬 中身は?

区役所 柏木は歩行者の往来についてと拡声器の騒音。近隣は学習塾やホテルも建設されている。土日にデモをやられるのは死活問題。花園西は住宅地なので車両規制と騒音被害。住宅地なのでふさわしくない。商店は街の印象が悪いと。

有馬 公園規制の要望もあるが、デモ使用の要望もある。それで公園の使用を1つにしたのか?

区役所 区民の生活環境と憲法21条を考慮した。

 

小野裕次郎議員(立憲民主党・無所属クラブ)

小野 苦情は何件ずつあるのか?

区役所 直接、区にというのは多くない。

小野 細かく分析しているのか?苦情はヘイトなのか?他のデモなのか?問題を調べないのは検証不足。

区役所 ヘイトは苦情強め。商店会はデモ全般。

小野 本来、苦情はそこで何件あり、内容は何なのか?ヘイト規制を考えないといけない。

  川崎・大阪の検証を。総務課から公園課に話がいっているのか?

区役所 分析している。

小野 考えている最中に出したのは独断案か?

区役所 ヘイトは耐えられないので何とかしてほしいのと、憲法21条に違反しないところで。

小野 条例で縛るのが本来では?公園条例に書くのは考えなかったのか?

区役所 デモ規制は公園基準で進めた。

小野 公園基準だけでは縛れないのでは?条例で公園使用を規制するのは憲法違反になるから行わなかったのではないか?

区役所 条例で制限しているものを、基準に書いた。

小野 憲法違反だ。いち委員会で論じていいのか?ヘイト条例に手をつけるのが手続の順序だ。

区役所 ヘイトより区民の要望。

小野 デモを起こすのは騒がしいと聞こえる。

区役所 ヘイトは申請者が違うから把握しきれない。周辺のストレスを解決したかった。

小野 デモの内容の判断云々より、近隣の問題でファクターしている。デモを起こさせないことを意図しているのか?

区役所 何で柏木にこだわるのか?

小野 他の自治体で使用できる公園を1ヶ所に絞ったところを調べたことがあるのか?

区役所 調査していないが、ゼロの自治体(23区で)は6区ある。

小野 1ヶ所しか使用できない自治体は他に無い。イベントとデモ申請が重なったらどうする?

区役所 52週×午前・午後でデモが集中する日曜でも104回あるからデモで使用できる。

小野 イベントも日曜が多いので、中央公園が空いていない場合が多い。デモをイベントの無い日に入れるのは問題。

区役所 使用時間は30分なのだからいいではないか。

小野 それならデモの30分の時にイベントを中断させられるのか?

区役所 それは、さすがに無理。

小野 理解・検証してから進めるのが筋。

 

ふじ川たかし議員(新宿区民の会)

ふじ川 商社35年の経験で中国語がでる。総務・区民委員会で大阪市の条例を参考にすると言ったが進められてない。条例が理想的で、公園条例にヘイト規制が無いから入れるべき。4公園を1公園に絞るのでなく、ヘイトを1公園に絞るのが正しい。

区役所 規制はデモ全体の問題。しかし、川崎市を参考にしたい。

ふじ川 柏木で年間50回、1回につき30分の使用でどこが多いのだ?

区役所 知らない人が来るのは周辺からしたら嫌だ。

ふじ川 中国はデモ以前に集会すらダメ。そこに近づいているのではないか?共謀罪もできたし。

 

桑原羊平議員(自民党・無所属クラブ)

桑原 現在、柏木の使用が7割だが、中央公園に集中したらどうする?近隣に結婚式場があるが。

区役所 柏木は住宅等が近接しているが、中央公園は周辺に住宅等がない(大通りを挟むため)。

桑原 柏木周辺住民と話すが、今の活用はいかがかと聞く。

区役所 町会・商店会からヘイトに限らず苦情がある。

桑原 7割が集中するのは何とも言えない。考慮を。

 

雨宮武彦議員(共産党)

雨宮 住民からの不安はあるので、誰がやっているのか明確にすべき。きちんと調べて全体の議論を。大阪・川崎と調査してきたのに公園を1ヶ所に絞るのは納得できない。ヘイト対策をしなかったのが問題で、やろうと思えばできる。

区役所 ヘイトは検討しているが、30分の集会では分かりづらい。

雨宮 基準に住宅だけでなく、商店・学校を加えた。それでは中央公園ありきだ。理屈にならない。ヘイト規制をすれば9割解決できる。住民が困るデモはしていない。9割は通常のデモなのだから、それを規制するのは憲法違反。

   ヘイトデモはこうで、通常デモはこうだと内容を出すように。議会軽視、自分たちで勝手に決めるのはおかしい。大阪・川崎を検討しろ。事実を集約し、見直しを議会に出すように。

区役所 私は、ヘイトはもちろん、それ以外のデモが行われるような周辺公園には住みたくない。

雨宮 規制ありきはマズイ。

事務局の金田健太郎です。

 東京法律事務所のある新宿区で、8月1日から区立公園のデモ使用について新たな規制が適用されます。
 これは、表現の自由が規制される深刻な問題です。
 これまでの経過や反対に向けての取り組みをご紹介しますので、情報の拡散にご協力をお願いします!

 6月12日、13日に行われた新宿区議会第2回定例会の本会議代表質問であったことです。自民党下村議員からの「①公園を出発地とするデモについてどのような基準・考えで使用許可を行っているのか、②近隣住民や地元の反応について、③住宅等が密集する地域の公園でデモの集合場所を規制することについて」との質問に対して、吉住区長が「公園周辺の町会や商店会、地域の方々から規制して欲しいという声が寄せられている。それらを踏まえ、デモの出発地として使用できる公園の基準の見直しを検討します」と答弁しました。

 新宿区では、地域労組や新宿地域の9条の会などが定期的に集会・デモで公園を使用しており、私たち東京法律事務所もデモに参加するために度々利用しています。現在使用できる4つの公園のうち柏木公園は新宿駅からのアクセスがいいので、新宿区を超えて様々な団体の方たちもデモで利用されています。公園のデモ使用に規制をかけられることは、表現の自由を制限されることで深刻な問題です。

 

 その後、6月27日の環境建設委員会にて、「デモの出発地として使用できる公園の基準見直しについて」と新たな「デモの出発地として使用できる公園の基準」がみどり公園課から報告されました。

 内容は主に下記の通りです。

1 使用できる公園(指定公園)の絞り込み

 これまでの新宿中央公園、柏木公園、花園西公園、西戸山公園から新宿中央公園のみにする。

2 見直しの背景について

 デモ件数の増加で、13年度から17年度まで53件、57件、65件、50件、77件と推移している。

 地域からの要請で、頻発するデモにより周辺の交通制約や騒音により迷惑しているため、公園周辺町会及び商店会からデモを制限してほしい旨の要望を受けているととともに、地域の様々な人からも同様な声が寄せられている。

3 基準見直しの骨子について

(1)周辺環境等への影響に配慮

 使用できる公園は、周辺環境への影響に配慮する観点から、住宅街に加え、学校・教育施設及び商店街に近接していないものとする。

 

()申請に際しての留意事項

 使用する場合の申請方法、受付期限、使用間隔及び使用回数を定めるとともに、申請時における使用条件の確認を明確化する。

4 スケジュールについて

 6月下旬から7月末までに区のHP及び窓口等で周知し、8月1日から「見直し基準」を適用する。

 

 環境建設委員会には9名の区議が出席し、公園基準の見直しに4名が反対、2名が賛成の質疑をしました。

 反対議員はいずれも、公園近隣からの要請というのは内容が不明確だし、むしろ問題はヘイトにあるのではと追及しました。憲法「表現の自由」に反するので、公園の規制ではなくヘイトの規制をするべきだと意見をしていました。

 区役所側は、ヘイトがあるのは認識しつつも、デモ全体の問題で、使用できる公園を1つ残しているのだから憲法21条からしても問題ないとの答弁でした。

 6月28日付けの東京新聞1面でも紹介されていますが、新宿区みどり土木部の部長から「私自身、住んでいる家の近くの公園に警察がしょっちゅう来て、デモがあるのは嫌だ」という問題発言がありました。

 これらの質疑応答を経て委員会は散会となりましたが、報告された新たな「デモの出発地として使用できる公園の基準」は採決される類いのものでないので、残念ながら8月1日の公園使用から適用となりました。

 

 この規制に対して、これまで地元の方たちと行ってきた行動を報告します。

・6月25日(月)12 時から13時に新宿区役所正門前で抗議の宣伝を行いました。

・6月25日(月)の13時に区長室(対応は秘書課の担当部長)とみどり公園課に25名で申し入れをしました。

・6月27日(水)11時からの環境建設委員会には、80名以上が傍聴に駆けつけました。

 委員会の前にはみどり公園課と各会派に要請をし、区内27団体からの要望書を提出しました。

 既に国民救援会東京都本部が提起した署名は2000筆を超えました。東京地方労働組合評議会、国民救援会東京都本部の呼びかけで、加盟労組や各組織が新宿区へ抗議のFAXを入れています。

 6月25日の午前中に、新宿地域の団体が柏木公園の使用申請(利用日は7月31日と8月1日)をしており、それぞれの使用が6月28日に許可されています。許可時に新宿区からは、6月27日の環境建設委員会で新たな公園基準が報告されており、それが適用されるので、今後の8月1日以降にデモで公園を利用される場合は、中央公園に限られるとの話がありました。

 新宿区で働く私たち東京法律事務所はこのような規制には絶対反対です!ぜひ、皆さまにもご協力もお願いしたいのと、7月31日には抗議集会・デモを行う予定なので、そちらにもお集まり下さい。

弁護士の岸松江です。

新宿区内における表現の自由が危機に瀕しています。

区立公園の使用基準を見直して、これまでデモの出発地にできる公園を4公園から1つに減らそうというのです。
しかも議会への事前の説明もなく、新宿区みどり土木部長の決裁で決まったというのも驚きです。

新基準により使えなくなる柏木公園は区内9条の会や労働組合などが頻繁に使用している公園で、私たち所員もデモに参加するために利用しているところ。
デモ出発点規制は、憲法に保障された表現の自由への規制であり、本来慎重になされるべきもの、行政部の判断だけで規制強化できるという手続きそのものも大問題で、こんな暴挙は全国初という報道もあります。

多様な区民が暮らし多様な人々が行き交う新宿区は、自由でのびのび表現の自由をおう歌できるようにしてほしい。もちろんヘイトデモには別対策を考えるべき。
新宿区で働く私たち弁護士ら所員はこのような規制は絶対反対です!

問題が明るみにでて間もないにも関わらず、既にネット署名が2000筆も集まっています。
ぜひ署名へのご協力、情報拡散にもご協力ください、よろしくお願いします。

(ネット署名はこちら

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