中国知的財産支援ブログ

中国でのビジネスを進める方に、知的財産の観点からとっておきの情報を提供します。

2010年04月

商標権(拒絶後の対応)

 中国の知的財産権(特許権など)について、日本や米国の法律などと比較しながら説明します。

 

 商標登録出願について、登録要件の有無などが審査されますが、拒絶理由があった場合にも審査段階では反論する機会は設けられず、商標評審委員会に再審を申し立てる必要があります(中国商標法321項)。

 

 中国商標法 第321

 出願を拒絶し、公告しない商標については、商標局は、商標登録出願者に書面で通知しなければならない。商標登録出願者に不服がある場合は、通知を受領した日から15日以内に、商標評審委員会に再審を申し立てることができる。商標評審委員会は決定を下し、出願者に書面で通知する。

 

商標法32条1項

 

    




 
なお、中国商標法の日本語訳は、個人的な見解に基づくものであり、大凡の意味を理解するのに使ってください(厳密な解釈には十分注意してください)

商標権(審査制度)

 中国の知的財産権(特許権など)について、日本や米国の法律などと比較しながら説明します。

 

 現時点では、商標について、審査制度が導入されており、出願された案件ごとに登録要件の有無が審査されます(中国商標法31)

 しかしながら、審査遅延の問題などから、無審査制度への移行の可能性があります。

 200910月の改正では、無審査制度は採用されなかったのですが、将来的に採用される可能性が無い訳ではありません。

 この場合には、出願された案件を注意深くチェックしておく必要に迫られるので、大変なことになるでしょう。

 

 中国商標法 第31

 登録商標は、商標局の審査確認を経て登録された商標(商品商標、サービス商標、団体商標、証明商標を含む)であり、商標登録者は商標専用権を有し、法律の保護を受ける。

 

商標法3条1項

 

     


なお、中国商標法の日本語訳は、個人的な見解に基づくものであり、大凡の意味を理解するのに使ってください(厳密な解釈には十分注意してください)

商標権(淘宝商城との関係)

 中国の知的財産権(特許権など)について、日本や米国の法律などと比較しながら説明します。

 

 中国でのネットショッピングサイトに淘宝商城(http://mall.taobao.com/)というのがあります。

 日本の楽天の数倍の規模があります。

 この淘宝商城に出品するには、商標権を取得しておく必要があるそうです。

商標権(商標の保護対象)

 中国の知的財産権(特許権など)について、日本や米国の法律などと比較しながら説明します。

 

 商標の保護対象は、日本の商標法の保護対象とほぼ同じです(中国商標法第8条)。

 

 ひらがな、カタカナ、中国語に無い日本特有の漢字(例:「畑」、「鞄」など)は、図形として扱われます。

 但し、漢字の意味は考慮されるようです。

 

 中国の漢字や、日本語と共通する漢字は、簡体字や繁体字と問わず、文字商標として扱われます。

 

 中国で商標登録出願する場合には、中国語表記、日本語表記、英語表記、ピンイン(中国語の英語読み)表記、略称など様々な形態で出願することを考慮する必要があると思います。

 

 中国商標法 第8

 自然人、法人またはその他の組織の商品を他人の商品と区別することができる文字、図形、アルファベット、数字、立体的形状および色彩の組合せ、ならびにこれらの要素の組合せを含む視覚的標章は、商標として登録出願することができる。


商標法8条1項
 

     




なお、中国商標法の日本語訳は、個人的な見解に基づくものであり、大凡の意味を理解するのに使ってください(厳密な解釈には十分注意してください)

商標権(出願件数、審査遅延)

 中国の知的財産権(特許権など)について、日本や米国の法律などと比較しながら説明します。

 

 中国の商標登録出願の件数は、年間70万件以上で、世界一の出願件数です(登録件数は年間約30万件)。

 審査件数の増加に、審査官の数が追いついていないようで、出願から登録まで2年以上かかるケールもあり、審査遅延は深刻な問題になっているようです。

 中国でのビジネスを検討される場合には、早い段階から商標登録出願を行うか否かを判断し、出来るだけ早く出願手続する必要がありそうです。

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