2005年04月20日

弦巻川・水窪川〜池袋・茗荷谷・護国寺・音羽地区の水跡を訪ねる〜はじめに

「弦巻川」は池袋駅西口、現在はホテルメトロポリタンなどのビルが建ち並ぶ一帯にあった湧水池「丸池」を主源流とし、雑司ヶ谷の谷を東に下り、護国寺にて向きを南南東に変え音羽の谷の西縁を下り、江戸川橋付近で水窪川と合流してすぐに神田川へと流れ込んでいた川です。その上流部は「布引川」とも呼ばれていました。
一方「水窪川」は別名「東青柳下水」とも呼ばれ、池袋駅東側、豊島区東池袋1−23の現在「美久仁小路」のある近辺にあった池を源流とし、護国寺/豊島が岡御陵の丘陵地の北〜東側をぐるっと回り込むように東進〜南下し、護国寺にて向きを南南東に変え、こちらは音羽の谷の東縁を下って江戸川橋付近で水窪川をあわせ神田川に合流していました。
二つの川とも護国寺以南は鼠ヶ谷下水とも呼ばれていました。下水といってもあくまで上水に対応する呼称で、いずれの川もかつては豊富な湧水により澄んだ流れを誇っていましたが、流域一帯は関東大震災後急速に都市化、そのためどぶ川と化し、昭和10年頃に暗渠化されてしまいました。
以下、これらの暗渠を辿り、そこにのこる川の痕跡や湧水といった風景を紹介していくこととします。予告以来7年越しとなってしまい、その間にインターネットを巡る状況も激変しました。今回更新の楽なBlog形式にて何とか最後まで辿り着くようにしたいと思います。

流路図

流路図(クリックすると拡大します)
国土地理院発行2万5千分の1地形図(東京西部)より引用
(http://www.gsi.go.jp/LAW/2930/sounyu.htmlでの引用基準に基づく)

tokyowater at 00:00│Comments(2)TrackBack(0) 弦巻川・水窪川〜池袋・雑司ヶ谷・護国寺・音羽の水を訪ねる〜 

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この記事へのコメント

1. Posted by 庵魚堂   2005年04月22日 13:16
久々の再開、おめでとうございます。
私にとってこのエリアは、本などで名前を知っている程度なのですが、むしろそれだからこそ無心に楽しみにしています。
プリズンの排水口が残っているなんて、すごいですね。(かつて何人がここから脱獄‥‥ってつい妄想)

それにしてもうれしいなァ。
2. Posted by 東京の水   2005年04月22日 23:53
早速のコメントありがとうございます。この他にもぼちぼちと見どころがありますので、順次紹介していきます。

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