ヨタバナシ

2006年02月26日

三木武夫記念館

渋谷・南平台町に居を定めて5年が経つ。この辺りは駅周辺の喧騒が嘘みたいな静けさがあって気に入っている。それに代官山・中目黒・恵比寿へも徒歩圏内。終電の時間を気にせず遊べるところが魅力である(遊んでないけど…)。
ところで、ボクにとっては静かで便利な南平台も、団塊の世代のおっさんたちには、ちょっと感慨深い町であるらしい。ボクよりひとまわり先輩の地方出身のある編集者は「若い頃、東京には何度も行ったけど、俺は南平台と宮下公園しかしらねぇ」とニヒルな笑いを浮かべて話す。
聞けば先輩にとっての南平台は、昭和の妖怪といわれた岸信介の私邸があった場所で、60年安保の時はわざわざ田舎から南平台にやってきて、岸首相とアイゼンハワー大統領の秘書ハガチーの会談阻止のデモに参加し、「安保粉砕」のアジテーションを繰り返したという。岸邸は完全武装の機動隊に二重三重に警護され南平台の道路や路地は全学連の学生や総評系労働者で埋め尽くされ、一触即発の緊張感で満ちていたという。「じゃあ、宮下公園は?」と聞くと、「それは70年代のベトナム反戦デモの集合地点がいつも宮下公園だったから」ということである。
いいよなあ、団塊の世代は…。良くも悪くも青春を熱く刺激的に生きることができたから…。ボクたちはバスに乗り遅れちゃった世代で、なんか虚無的に生きてっからさぁ。催涙弾の匂いなんか嗅いだことないもんな。一度でいいから嗅いでみたかったなぁ。
ハナシは全然飛んじゃうけど、トリノオリンピックの開会式でオノヨーコが世界平和を訴え、ピーター・ガブリエルがジョンの「イマジン」を唄ったけど、ボクはやっぱり、平和を心の中でイメージするだけじゃイカンと思うな。
三木武夫で、ハナシはまた飛んで、今日は雨の中、ご近所の三木武夫内閣総理大臣の私邸であった記念館に行ってきた。気分は「安保粉砕」「世界平和」を訴える“ひとりデモ行進”のつもりだったんだけど、中に入ると、お雛さまが飾ってあって、とてもいい雰囲気。屋敷全体に品位や品格があり、平和な気分になれました。平和ってある程度の豊かさの上になり立つもんだからなぁ。三木邸の向かいにあったはずの岸邸は高級マンションに変わっていて、ここもとっても豊かな感じ。渋谷の谷間に行くと、仕事もなくプラプラしているニイちゃんやネエちゃんがいっぱいいるのに、ここ南平台は高みの見物で、今も昔も豊かで平和でありましたとさ。ええんか、ええのんか。(nobu)

tokyozukan at 17:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年01月14日

冬の稲妻

渋谷は雨のせいか、静かでした。
さっきピカッとカミナリが光りました。
冬の稲妻です。アリスです。You're rollin' thunder、です。
この歌がはやった頃は「養老院産婆ぁ」なんていってましたっけ。

たしか、冬の稲妻雪おろし、って言葉もありましたねぇ。
冬の稲妻の後は大雪になるという言い伝えじゃなかったっけ?
心配ですねぇ。天気予報はちっとも当たりませんからねぇ…。

オクさんはきょうからシドニーです。
独りだとご飯を作る気になりませんねぇ。
さっきカロリーメイトゼリーをしこたま買い込んできました。
シドニーっていっても3日間だけなんですけどねぇ…。
ま、原稿もたまっているし、今日と明日は引きこもって仕事に精を出すか! (nobu)





tokyozukan at 18:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)