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クラシック音楽をエンターテインメントに! ドラマや映画、CMなどで使われているクラシック音楽の紹介を中心に記事にします。

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ドラマや映画、CMなどで使われているクラシック音楽の紹介を中心に記事にします。

アニメ×クラシック

アニメ『ピアノの森』第2シリーズ1/28(1/27深夜)から始まりました。
NHKで放送されるクラシック・ピアノを題材としたドラマで、一色まことさんによる漫画『ピアノの森』が原作となっています。

こちらは現時点で完結しています。
第1シリーズは2018年に第12話まで放映され、今回は第13話から始まります。
今期期待のアニメランキングで第1位になるなど、かなり注目が集まっています!

【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第2シリーズ情報
アニメ『ピアノの森』第2話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』オー プニング曲・第2話・第8話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』第9話で使われていた クラシック




第1話の反響など


森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った一ノ瀬海。 過酷な境遇にも負けず、師との運命的な出会いを経て、ショパン・コンクールで世界に挑む姿を描く感動の物語。(出典:公式ホームページ)

第1シリーズでは森のピアノを弾く主人公・一之瀬海が阿字野壮介や雨宮修平と出会い、ピアニストとしてショパンコンクールに出場するまでを描きました。
その間で、秀才として持て囃されながらも一之瀬海の天才的な演奏を目の当たりにして葛藤する雨宮修平など、周囲の人物の姿と交流が描かれ大きな反響を呼びました。

第2シリーズではショパンコンクール第1次予選の結果発表から始まりました。







第13話は初っ端ながらかなりの感動回でした。
そこから次の番組「筋肉体操」への流れのシュールさを指摘する方も多いですが(^^;

見逃し配信た方はNetflixにて独占配信中です。
第1シリーズも配信中しています。

また2007年に公開されたアニメ映画があり、こちらはHuluで見ることができます。
 
※配信情報は2019年1月28日時点のものです。すでに配信が終了している可能性があるので、ホームページ等でご確認ください。

第13話で使われていたクラシック

『ピアノの森』第13話では1曲だけショパンの曲が使われていました。

エチュード第22番 Op25-10





ショパンのエチュード集については関連記事でも紹介しています。
この『ピアノの森』でかなり頻繁に使われている曲集となっています。

このOp25-10のエチュードは両手のオクターブで奏でられる力強い主部と、瞑想的な中間部の対比が特徴的な曲です。
第13話ではカロル・アダムスキが自分の回想を雨宮修平に話す場面で中間部が使われていました。

実は第10話での第1次予選でアダムスキが弾いていた曲でもあります。

ショパン:練習曲集/SACD/UCGG-9538
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『ピアノの森』のピアノ曲をもっと聴きたい!

『ピアノの森』のピアノ曲は『「ピアノの森」Piano Best Collection』というCDで堪能することができます。

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第2シリーズでも引き続き使われているオープニングテーマ「海へ」の他、アニメで直接使われたピアニストによる録音も収録されています。




また『「ピアノの森」Piano Best Collection』ほか全4タイトルが3月から連続発売予定となっております。
こちらはAmazonで購入すると限定ジャケットになるようです。
まだ詳細が出ていないので、今後の情報に期待です!

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【更新履歴】

1/8投稿
1/17更新
1/22更新(第2シリーズ向けに大幅書換)
1/27内容を微修正


アニメ『ピアノの森』第2シリーズ1/28(1/27深夜)から始まります。
NHKで放送されるクラシック・ピアノを題材としたドラマで、一色まことさんによる漫画『ピアノの森』が原作となっています。

第1シリーズは2018年に第12話まで放映されました。
今回は第13話から始まり、今期期待のアニメランキングで第1位になるなど、かなり注目が集まっています!


【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第2話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』オープニング曲・第2話・第8話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』第9話で使われていたクラシック


公式ホームページ
はこちらです。

公式ツイッターはこちらです。



第1シリーズ再放送の反響



第1シリーズ
2018年4月~7月まで放映されていましたが、第2シリーズに向けてその再放送が1/7と1/10に行われました。




貧乏な少年が森の中で雨ざらしになっているピアノを弾く…というワイルドな始まり方ですが、
話が進んでくるとコンクールに出場するなど本格的なクラシック音楽題材のアニメになります。

第1シリーズは主人公である一之瀬海がショパンコンクールの第1次予選で演奏を披露するところで終わっています。
第2シリーズはその続き、第1次予選の結果発表、そして第2次予選へと話が進んでいくことになります。

原作では完結しているのでだいたいストーリーは予想できるのですが・・・
ネタバレになってしまうのでここでは割愛します。


原作は?



原作は一色まことによる漫画です。26巻で既に完結しています

第1シリーズ見逃し配信は?


第2シリーズがはじまって、第1シリーズも見ておきたい…という方は多いと思います。
現在のところ第1シリーズの見逃し配信はNetflixにて配信中です。

第2シリーズの見逃し配信も同サイトにて配信中予定です。

また2007年に公開されたアニメ映画があり、こちらはHuluで見ることができます。

※配信情報は2019年1月22日時点のものです。すでに配信が終了している可能性があるので、ホームページ等でご確認ください。


『ピアノの森』第1シリーズで使われていた曲を聴きたい

『ピアノの森』で使われたピアノ作品を集めたCDが発売中です。
演奏しているのは髙木竜馬や牛牛など、若手の一流ピアニストです。
ちなみに一ノ瀬海の演奏者は伏せられていて不明です。





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アニメ『ピアノの森』第1シリーズ第9話、ショパンコンクール予備予選で弾いていた曲を紹介します。


【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第2シリーズ情報
アニメ『ピアノの森』第2話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』オープニング曲・第2話・第8話で使われていたクラシック

冒頭のショパンコンクール予備予選で弾いていた曲


世界でもっとも権威のあるピアノコンクールのひとつとして知られるショパン国際ピアノコンクールは、ピアニストを目指す若者たちのあこがれの舞台。そのため、毎回応募者はきわめて多く、書類、音源、映像による事前選考がおこなわれていたが、より公平にコンテスタントを選抜しようと2005年から本大会の前に予備予選が実施されるようになった。
(出典:YAMAHA:第17回ショパン国際ピアノコンクール予備予選レポート
ショパンコンクールの予備予選は本選の前に行うもので、書類審査・DVD審査である程度絞った後に残った応募者の中から行います(方式や人数は毎回少しずつ試行錯誤しているようなのです)。
予備予選とはいえ、公開されていて中継も行われているため緊張感で張り詰めているそうです。
アニメでも緊張感あふれる会場の様子が描かれています。
予備予選の課題は、エチュード3曲、ノクターン1曲(エチュードOp.10-3、Op.10-6、Op.25-7でも可)、マズルカ1曲、バラード、スケルツォ、幻想曲、舟歌から1曲、それぞれ30分の演奏を披露する。(出典:YAMAHA:第17回ショパン国際ピアノコンクール予備予選レポート
2015年のコンクールでは30分ほどのプログラムを披露することとなっていたようです。
『ピアノの森』ではエチュードを弾いている場面がたくさん使われています。

ショパンのエチュードは『ピアノの森』の中で度々使われていて、こちらの記事でも紹介しています。

【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第1シリーズで使われたクラシック


エチュード第15番 Op25-3




レフ・シマノフスキが予備予選で弾いていた曲。
冒頭で少しだけ流れていました。

2分ほどの短い作品ですが、素早く軽やかに弾くためにはかなり難しい曲となっています。

エチュード第4番 Op10-4




雨宮修平が予備予選で弾いていた曲。
両手とも素早い動きをし、派手な曲想のためかなり人気の高い作品です。



エチュード第5番『黒鍵』 Op10-5




平田光生が弾いた曲。
直前に腹痛を発症し、上手に弾けずに悔しい思いをしました。

「黒鍵」の名前のとおり、ほとんどの音で黒鍵を使用する風変わりな作品です。
ただし全てではなく、右手では1音だけ発見を弾く部分があり、左手は白鍵を弾く部分がかなり多いです。

エチュード第22番 Op25-10




平田光生のひとつ前の出番の人が弾いていた曲。
両手オクターブの力強い部分と、中間部の静かな旋律の対比が素晴らしい作品です。

エチュード第17番 Op25-5




一之瀬海が予備予選の2曲目に弾いた曲。
第1曲目はエチュード第1番Op10-1でしたが、緊張してミスタッチが多く自分の演奏が出しきれない結果となってしまいました。
なかなか2曲目を弾き始められなかったとき、雨宮修平の咳払いで平常心になり弾き始めます。

特徴的な付点のリズムを持った旋律と、中間部のなめらかな美しい旋律が対比的で素晴らしい作品です。

バラード第4番 Op52




一之瀬海が予備予選の最後に弾いていた曲です。

ショパンのバラードは全部で4曲あり、第4番はその中の最後を飾る傑作です。


ショパンコンクール予備予選で使われていた曲:おすすめのCDは?



エチュード集は関連記事でも紹介したアシュケナージ版もおすすめですが、ほかにはポリーニ版など名だたる名録音がたくさんあります。

【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第1シリーズで使われたクラシック

また、Youtubeで紹介した動画はヴァレンティーナ・リシッツァという女流ピアニストのもので、この方の迫力や技術は目を見張るものがあります。
私の学生時代、ニコニコ動画にアップされたこの方の動画がすごいと話題になったものです。

Chopin ショパン / ショパン:24の練習曲、シューマン:交響的練習曲 リシッツァ 輸入盤
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バラード集も大変人気な作品ですが、Youtube動画でも取り上げたクリスティアン・ツィマーマンによるCDをおすすめします。
ツィマーマンはショパンコンクール優勝者で、テクニック抜群で、端正なショパンを弾く方です。

Chopin ショパン / 4つのバラード、幻想曲、舟歌 クリスティアン・ツィマーマン
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このブログではNHKで放送されたアニメ『ピアノの森』で使われたクラシックをまとめています。

【更新履歴】
  • 1/10公開
  • 1/23大幅修正




こちらも参照してください。
【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第2シリーズ情報
アニメ『ピアノの森』第2話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』第9話で使われていたクラシック


オープニング曲&第1話冒頭の曲


 エチュード第1番Op10-1(ショパン)



アニメはいきなりショパンコンクールのシーンから始まります。
ここで一ノ瀬海が弾いているのがショパンのエチュード第1番です。

鍵盤の上を右手が這うように、上ったり下ったりする曲です。
華やかで、キラキラしていて印象的な曲ですね。

そしてこの曲は編曲されてオープニング曲として使われます。

オープニング曲『海へ』はこちらのアルバムで聴くことができます。

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 語り始めたらとまらないショパンの魅力


エチュードとは「練習曲」という意味で、文字通りピアノのテクニックを学ぶための曲です。
ただ、ショパンの練習曲集はかなりの高レベルな作品が並んでおり、単なる練習のための曲としてだけではなく、演奏会でも頻繁に取り上げられる人気曲が集められています。

有名な「別れの曲」や「革命のエチュード」、「木枯らしのエチュード」など、一度は聞いたことがあるメロディが数多くあります。

そのエチュード集の冒頭を飾るのがこの第1番です。

このエチュード集をはじめ、ショパンには魅力的な曲がたくさんあります。
わずか39年の生涯で書いた作品は約250曲、そのほとんど全てがピアノ曲です。
まさにピアノに人生を捧げた作曲家といえます。

アニメで描かれているショパンコンクールというのは全曲ショパンの曲で審査されるという珍しいコンクールですが、世界最高峰のピアノコンクールとして知られています。

Youtubeで紹介した動画はまさにショパンコンクールでの動画です。
演奏者は優勝したチョ・ソンジンです。

エチュード集の名盤を紹介しましょう。

ショパンの最高傑作ですので録音は非常に多いのですが、映画版『ピアノの森』でピアノ演奏とミュージックプロデューサーを務めたアシュケナージの録音は名盤として有名です。
アシュケナージはショパンコンクール第2位の実力派ピアニストです。
指揮者としても活躍しており、日本のオーケストラで音楽監督を務めたこともあるなど、日本にも縁のある方です。

ショパン:練習曲集(全27曲)/CD/UCCD-50038
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第2話~:全日本学生ピアノコンクールの課題曲



 ピアノソナタ第2番K.280(モーツァルト)




ピアノコンクールの課題曲としてモーツァルトピアノソナタK.280が使われていました。
「ケッヘル」という表現を不思議に思った方も多いでしょう。
モーツァルトの作品はケッヘル番号という番号が振られており、「K」で表記します。ケッヘルというのは人物名で、ルートヴィッヒ・フォン・ケッヘルというドイツの音楽学者です。1800年生まれなのでモーツァルトはすでに亡くなっていましたが、ベートーヴェンはまだ現役バリバリ、ショパンより10歳年上というそんな時代の人物です。

ということで、、、
一ノ瀬海がモーツァルトの肖像に向かって「お前の曲聞かせてもらったぜ、K.280!」と言っていますが、モーツァルト自身に言っても「なんのこと?」と言われてしまいます。

ケッヘル番号はほぼ年代順に並べられています。後の研究で作曲年代の推測が変わった曲もあり、改定されながら現在まで全世界で使われています。ただ、番号がコロコロ変わると紛らわしいので実際には初版のものが使われています。

モーツァルトの曲にはケッヘル番号の他にピアノソナタや交響曲など分野ごとに通版もつけられています。K.280はピアノソナタ第2番にあたります。

録音としては、主人公の一ノ瀬海というのは録音があります。ちなみにピアニストは不明。

一ノ瀬ばりの破天荒なモーツァルトを聴きたいのならファジル・サイがおすすめ。


他、正統派ならヘブラーやピリスなどの女流ピアニストなど、色々あるので是非聴いてみてください。



 ワルツ第1番 Op18「華麗なる大円舞曲」(ショパン)


同じくコンクール第2時審査の課題曲だった「小犬のワルツ」は別の記事で紹介しているので割愛しています。

【参考記事】
アニメ『ピアノの森』第1シリーズ第2話で使われていたクラシック

23歳ごろに書かれた作品です。
若々しく、華やかな作品でピアノの発表会などで人気が高い作品です。

ショパンのワルツは遺作も含めて20曲ほどが知られていますが、この曲が最もワルツらしい作品といえます。

ショパンのワルツも名録音がかなりたくさんありますが、エチュード集と同じくアシュケナージを紹介します。
実はアシュケナージは「ショパン全集」を録音しているピアニストです。

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第8話:ソリストコンクールで弾いた曲


 ピアノソナタ第14番 Op27-2「月光」(ベートーヴェン)





ベートーヴェンの有名なピアノソナタです。
このブログでも何度か取り上げていると思います。

名探偵コナンでも「月光殺人事件」という回があったりして・・・


第11話「ピアノソナタ「月光」殺人事件」
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ベートーヴェンはピアノが現在に近い形になり、その可能性を研究し尽くした作曲家です。
この月光も、第1楽章のゆったりとしたメロディ、第2楽章は軽い舞曲風の曲、第3楽章は激しい情熱的な曲と、ピアノの表現力の広さを詰め込んだ名作と言えます。


ベートーヴェン・リサイタル ~《月光》《熱情》《告別》他
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 ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)



初の「ソリスト賞」に輝いた一ノ瀬海がオーケストラと共演したコンチェルトです。
コンチェルトとは日本語で協奏曲といい、オーケストラを伴奏にしてピアノなどのソロ楽器が活躍をするものです。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は特に有名な作品で、世界中で愛されている作品です。
最近で言うと『のだめカンタービレ』で千秋が弾いた曲として注目されました。


のだめカンタービレ DVD-BOX (6枚組)
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有名な作品のため、少し調べればいろいろな情報が出てきます。
ラフマニノフで面白いのは、作曲者がピアニストで録音も残されていること。
少し古い録音ですが、自作自演がめちゃめちゃうまくて惚れ惚れします。


ラフマニノフ自作自演~ピアノ協奏曲全集
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 アンダンテ・スピアナート(ショパン)




コンクールが終わった後、喫茶店で弾いた曲です。

少しだけ流れたところで終わってしまいましたが、この美しい曲は「アンダンテ・スピアナート」といいます。
通常、あとに「華麗なる大ポロネーズ」が続き、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」というひとつの作品として演奏されます。


上のYoutube動画でも紹介しているのはユンディ・リというピアニストで、2000年のショパンコンクールで優勝したピアニストです。

ショパン・リサイタル ユンディ・リ/デビュー
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アニメ『ピアノの森』第1シリーズ第2話、音楽教師・阿字野壮介が音楽室のピアノで弾いて聞かせた曲を紹介します。

【関連記事】
アニメ『ピアノの森』第2シリーズ情報
アニメ『ピアノの森』オープニング曲・第2話・第8話で使われていたクラシック
アニメ『ピアノの森』第9話で使われていたクラシック

エリーゼのために(ベートーヴェン)




ベートーヴェンの曲として最初に弾いて聞かせた曲。
「ピアノ初学者が最初に憧れる曲」として君臨している名曲です。

実はさほど難しくはなくて、そのちょうどいい難易度がこの曲を一層人気にしていると思います。

ベートーヴェン39歳の頃の作品ですが、楽譜が出版されて一般に広まったのはその死後です。

ベートーヴェンの交友を探っても「エリーゼ」という女性が出てこないことから、「エリーゼって誰問題」が長年議論されてきました。今では教え子のテレーゼ・マルファッティという女性であるという説が有力です。この説によると、「テレーゼ」と書いた文字が悪筆で「エリーゼ」と読み間違えられたとのことです。
この曲はテレーゼ・マルファッティに私的に贈られたあと長いあいだ埋もれており、遺品の中から偶然見つかって出版されました。
その楽譜は既に失われて真相はわからないまま。

様々な謎を秘めた曲です。

エリーゼのために/ジムノペディ/CD/COCO-72131
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交響曲第5番「運命」第1楽章(ベートーヴェン)




ベートーヴェンといえばこの曲!という位に知れ渡った曲ですね。
冒頭の「じゃじゃじゃじゃーん」は言わずと知れた名旋律です。

交響曲はオーケストラで演奏されるものですが、阿字野壮介はピアノで弾いていました。

ベートーヴェンの交響曲はフランツ・リストという作曲家が全曲をピアノで編曲していて、これがかなり変態な曲です。
あんな何十人も集めて演奏される曲を一人で演奏できるようにして、さらに超絶技巧を盛り込むのですからすごいのです。

アニメでは冒頭しか弾いていないのでリスト編曲かどうかは定かではありませんが、ピアノ版のベートーヴェンの交響曲はかなり面白いのでぜひ聴いてみてください。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(リスト編曲ピアノ版)/CD/SICC-1836
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ワルツ第6番Op64-2「小犬のワルツ」(ショパン)




第2話では一之瀬海とショパンの出会いの曲として描かれています。
モーツァルトやベートーヴェンは上手に弾けるのに、ショパンのこの曲は何故か弾けません。

小犬のワルツはショパンの曲の中では簡単な方ですが、なめらかに軽やかに弾くのは至難の業です。

こんな軽やかで楽しげな曲ですが、ショパンの最晩年の作品です。
ショパンの作品につく「Op」(オーパス)というのは作品番号といい、生前に発表されたものを年代順に付けています。
ショパンの最後の作品番号はOp65ですので、最後から2番目の作品にあたります。
(ただし実際に作曲された順ではありません)

そんなショパンの「小犬のワルツ」に出会って、一ノ瀬海はいよいよピアノの世界へと入っていきます。

ショパン:ワルツ全集/CD/UCCG-1473
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