tomber

聞いた、見た、読んだ。

2011年10月から上海に住むお気楽金融雇われ人の見聞録
異論・反論・賞賛のコメント大歓迎

50. 国際

3 6月

天安門事件から20年

6月4日で天安門事件から20年ということで、当時の学生リーダー、王丹氏のインタビューがAFPのニュースサイトに出ています。

天安門事件から4日で20年、元学生リーダー王丹氏が心境を吐露

当時の国家指導者が失脚するきっかけにもなった事件の学生側のリーダーが健在だったというのは正直驚きましたが、確かに民主化運動のリーダーの命を簡単に奪うようなことをすれば、中国は「非民主国家」として国際的な信頼を失ってしまうことは、当時の政府も当然認識していたということなのでしょう。

ともあれ王氏は中国からアメリカに亡命し、現在はイギリスのオックスフォード大学で上級研究員として席をおく一方、今でも中国の民主化に尽力しているとのこと。

20年前の事件から学んだことは?と問われた王氏の答えが印象的です。

「忍耐強く待つこと、そして、困難に直面しても楽観的であり続けることを学んだ。」
レベルはまるで違いますが、私もNの成長を忍耐強く待ち、困難に直面しても明るく楽観的にやっていけるよう心がけたいものです。

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15 12月

麻生外相の北方領土の2等分案

麻生外相が表明した北方領土の2等分案、実現の可能性はともかく、アイデアとしては秀逸だと思うんだが、すこぶる評判が悪いですな。

【主張】北方領土2等分 麻生外相は何をお考えか
麻生太郎外相が衆院外務委員会で北方領土問題について、択捉・国後・歯舞・色丹の4島全体の面積を日露で2等分する解決案に言及した。外務省は「政府の立場と関係ない個人的考え」としている。しかし問題は国益と国家主権にかかわる重大事だ。
戦後、日本が一貫して訴え続けてきた「4島返還」の大原則を葬り去りかねない意思を、外交の最高責任者が国会で表明したのだ。……
日本固有の4島は他国の領土になった過去はなく、スターリンが終戦直後に一方的に不法占拠したことだけが原因の領土問題である。
つまり、問題発生の淵源(えんげん)は、百パーセント旧ソ連(ロシア)側の非にある。双方に非(原因)や特殊な経緯があった中露国境のように、単純算術的、技術的に解決策を探ること自体が理不尽なのである。(産経新聞 2006年12月15日)

北方領土問題の原因がロシア(旧ソ連)側にあるのは確かなので、その意味では4島一括返還が一番望ましい解決策ではあるのだけど、不法占拠から始まった領土問題が平和的、つまり話し合いによって不法占拠側が出て行った事例ってあるのかな?

しっかり調べたわけではないけれど、領土が国際間で移動するのは、
(1)軍事力でもって直接占拠する場合(北方領土や竹島)
(2)軍事力を背景とした「話し合い」で領有権を変更する場合(三国干渉時の遼東半島)
(3)金で領土を売買する場合(アラスカ半島)
がほとんどで、何の見返りもなく話し合いだけで領土が移動したことはないんじゃないだろうか。

例えとしては不適切かもしれないけれど、私人間で発生する土地や建物の不法占拠の解決のために、立ち退き料を握らせて出て行ってもらうようなものだろう。不動産の不法占拠の場合だって、立ち退き料を渡さずに粘り強く交渉する手はないわけじゃないけど、実現するかどうかもわからないし、どのくらいの時間がかかるかもわからない。立ち退き料を渡す方はいやいや渡すケースが圧倒的だと思うけど、「迅速」に「現実」の解決を目指すのであれば、割り切らざるを得ないだろう。

そう考えると、ロシアと戦争やって取り返そうというならともかく、そんな非現実的なオプションをとり得ないのであれば、現実の解決のためにはロシア側の譲歩を引き出すためには何らかの見返り(言い訳)を用意してやる必要があると思う。まぁそれにしたって、ロシアに北方領土を手放す意思が多少なりともあることが前提なわけだが。4島返還「だけ」を主張して先方の譲歩の余地をなくしてしまうのは、それこそサンフランシスコ条約締結時の全面講和論のように解決を遠ざけるだけだと思う。

10 10月

北朝鮮の核実験雑感

北朝鮮が核実験に踏み切りました。

実際にどのくらいの規模の核実験だったのか、核弾頭をミサイルに載せる技術は確立したのか、とか今ひとつ分からないことが多いですが、これで北朝鮮は口先だけで日本人全員を人質にすることも可能になったわけですから、日本としては「現実にそこにある危険」として、北朝鮮の核に向かい合わなくてはいけなくなりました。気が重いなぁ。

今後は、経済面の制裁はもちろんのこと、ミサイル防衛システムの早期レベルアップなど、物理面(軍事面)での圧力もそれなりに必要になりますね。具体的にどうやって体制や法を整備していくか具体的に考えるべきフェーズに入ります。日本がこれまで避け続けてきたイシューであり、具体的に考えようとすればするほど気の重いテーマではありますが、仕方ありませんな。

それにしても、韓国や中国の「太陽政策」なる宥和政策は、北朝鮮に利用されるだけ利用されて、時間の浪費以外の成果を何も生み出さないまま破綻しましたね。宥和政策といえば第一次大戦後のドイツに対するイギリスの失敗が有名ですが、今回の韓国の失敗もイギリスと同じくらいの失敗となりそうです。結局、民主的プロセスの働かない独裁国家に対する宥和政策なんてうまくいきっこないという教訓は今でも生きているということですね。

4 10月

北朝鮮の核実験宣言と韓国外相の国連事務総長就任

北の「核実験実施」宣言、日本政府は外交努力に全力
政府は3日、北朝鮮の核実験実施の可能性について「切迫した状況を示す具体的情報はない」(塩崎官房長官)と分析する一方で、情報収集の強化に努めている。
また、関係国と連携し、北朝鮮に核実験を断念させるための外交努力にも全力を挙げる方針だ。
北朝鮮情勢については、外務省や防衛庁を中心に分析を進めている。北朝鮮の声明の真意について、政府内では「米国との直接交渉を狙った脅し」との見方が大勢だ。ただ、「北朝鮮に厳しい姿勢を示す安倍政権や、安倍首相の中韓歴訪をけん制する狙いもあるのではないか」(外務省幹部)との声も出ている。(YOMIURI ON-LINE 2006年10月3日)

核やミサイルに関するサプライズを演出してアメリカとの直接交渉を狙うというのは、北朝鮮の常套手段、というより唯一残されたブラフなわけですが、どのくらい効き目があるんでしょうね?北朝鮮がこのタイミングで核実験の実施を宣言したのは、アメリカによる金融制裁の効果が、じわじわと出てきたということなのでしょうが、最後に背中を押したのは、昨日流れた韓国の潘外相が国連事務総長就任が確実になったというニュースじゃなかろうかと思います。

北朝鮮が、アメリカと日本の圧力をのらりくらりと交わし続けてこられたのは、宗主国の中国様と実質友好国の韓国が陰に日向にバックアップしてきたからなわけです。でも、先日北朝鮮がぶっ放したミサイルの後始末で下手を打って面子を丸つぶれにされていますから、おとなしくしてそうな気がします。また、韓国は国連事務総長を出しておきながら、安保理の非難決議をまるで無視した行動は取れないでしょう。そういう意味で北朝鮮はようやく孤立無援に近い状態になってきました。いい感じです。

日本が韓国の潘外相の国連事務総長就任を後押ししたのが、こういう状況を見据えてのことだったとしたら、なかなかいい手を打ったと評価できますね。

13 7月

中国さまがんばって!

中ロが独自の非難決議案・北朝鮮問題、制裁盛らず
北朝鮮の弾道ミサイル発射問題への対応を巡り、中国とロシアは12日の国連安全保障理事会で制裁措置を盛り込まない独自の非難決議案を提出した。法的拘束力がない議長声明を主張していた従来より中ロが歩み寄った形だが、日米英などが提出した制裁決議案と比べ、ミサイルや関連技術の移転を阻止する上での実効性は薄く、日本は受け入れに慎重。中国も日米案には拒否権を行使するとしており、妥協点を探るための駆け引きがなお続きそうだ。
決議案は国連加盟国に対して一定の拘束力はもつ。だが中ロの決議案は日米英などの制裁決議案と違い、制裁の法的根拠となる国連憲章7章には言及していない。ミサイル発射を「国際平和と安全への脅威」と認定する文言もなく、内容は中国が先に単独で提出した議長声明案とは大きく変わっていない。(NIKKEI NET 2006年7月13日)

日米が10日に制裁決議案の採択に持ち込めなかったことを捉えて、中国の巻き返しがすごいという評価をちらほら見かけますが、それはちょっと近視眼的な評価でしょう。日本にとって制裁決議は目的ではなく、北朝鮮のミサイル開発、核開発、拉致問題を解決するための手段に過ぎませんから、中国様がメンツをかけて北朝鮮を説得(恫喝)し、少なくともミサイル開発、核開発にブレーキがかかれば十分なわけです。

実際苦しいのは北朝鮮の説得を買って出た中国の方でしょう。中国は、北朝鮮のミサイル開発や核開発にブレーキをかけるか、少なくとも六カ国協議の場に引き出してくることが期待されているわけですが、どうも今回北朝鮮は中国の言うことを聞きそうにありません。このまますごすごと引き下がったのでは面子丸つぶれになるとともに、せっかく積み上げてきた極東地区での影響力がまた低下してしまいます。中国は、かなり焦っているはずです。

日本が北朝鮮の制裁決議案を提出した時点では、拒否権発動をちらつかせながら、形ばかりの議長声明案提出で時間を稼ごうとしましたが果たせず、面子をかけて北朝鮮を説得(恫喝)しようとしているものの、どうもうまく行っていない。だからこそ、議長声明案を(内容がないとは言え)非難決議案に格上げし、決議案同士のテーブルに載せて修正を加える振りをして時間を稼ごうというのが見えみえです。今ごろは、北朝鮮に対する見返りの条件闘争をしているはずです。

したがって、現時点で日本が修正協議に乗っかる必要は全く無く、中国の「外交努力」を生暖かく見守り、応援して差し上げるのがよろしかろうと思います。

10 7月

歓迎 ディフェンスライン押し上げ議論

北朝鮮のミサイルについて、政府からもディフェンスラインを押し上げる話が出てきましたね。歓迎すべき動きです。

敵基地攻撃能力の保持、額賀防衛長官「議論すべきだ」
額賀防衛長官は9日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を踏まえ、日本として敵基地攻撃能力保持を検討すべきとの考えを明らかにした。
額賀長官は同日、都内で記者団に「独立国家としては、侵略戦争はしないとか、相手陣営で武力行使をしないという枠組みを持っていたとしても、国民を守るために最低のものは持たなければいけない。与党で議論するべきだ」と述べ、検討の必要性を強調した。同時に、「にわか仕立てでどうこうすることではない」とも述べた。…
敵基地攻撃能力は、弾道ミサイルの発射基地など敵基地を攻撃する能力。敵基地の状況を確認する能力のほか、攻撃するため〈1〉戦闘機の航続距離を延ばし、対地ミサイル・爆弾の搭載〈2〉護衛艦などから発射する長射程のミサイル装備――などが必要になる。政府は、「自衛権の範囲」(1956年・政府統一見解)としている。しかし、「権利はあるが能力は未整備」というのが現状だ。(2006年7月10日 YOMIURI ON-LINE)

今週は日本とアメリカが提出している北朝鮮への国連安保理制裁決議案の採決が行われる可能性がある一方で、この動きに否定的な中国と韓国がそれぞれ北朝鮮と会合を持ち、6カ国協議への復帰やミサイル発射実験の凍結を働きかけることになりそうです。

仮にこれまでに無く本気で説得に当たったとしても、北朝鮮から見れば、中国・韓国の要請を聞いたところで情況が好転しない、すなわちアメリカ(と日本)が態度を軟化させることはあり得ないと映るでしょう。少なくとも、中国が現時点でアメリカの態度軟化を手土産にピョンヤンへ向かっているとは思えませんし、ここ一両日で韓国がアメリカの譲歩を引き出す可能性はゼロでしょう。

そういう状況を踏まえ、これまで北朝鮮を甘やかしてきた張本人たちが、どこまで北朝鮮を説得できるか見ものではあります。

日本としては、中韓の説得がうまく行くかどうかは別として、北朝鮮が日本国内に着弾するミサイルを「実際に」発射しかねないことを「現実の脅威」と認識して、対応策の検討は始めてもらいたいところです。

6 7月

世界が驚いた

「世界を驚かす」金総書記が文書
北朝鮮が強行した長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を含むミサイルの連続発射について、北朝鮮の元特殊部隊員で、情報機関・国家安全保衛部の高級幹部だった権革(クォン・ヒョク)さん=ソウル市在住=は五日、東奥日報社のインタビューに答え、金正日総書記が発射前に軍幹部に対し「一度、米国と日本、世界を驚かせてやろうではないか」といった内容の文書を通達していたことを明らかにした。
…権さんによると、国家安全保衛部幹部からの情報で「米国と日本がどのくらいおびえるか様子を見てみたい、何より、北朝鮮のミサイルの実力を見せておきたい、という意図が金総書記ら北朝鮮トップにあったのではないか」と語る。
七発という過去に例のない発射数については「こんなに武器がたくさんあるということを世界に見せつけるため。北朝鮮のミサイルの能力を低く見積もっている、米国をはじめとした世界に対する示威行為だ」と国際的なデモンストレーションであることを強調する。(2006年7月6日 Web東奥)

「こんなに武器がたくさんある」って、小学生かよ…orz

事実とすれば全世界が驚いて、かつ、その発想に涙するようなレベルのお話。荒唐無稽と笑い捨てるのは簡単なのですが、お隣の同胞国家の一部でもこんな話しがあるようです。ちょっと前まで日本国内でも同じようなこと言っていたグループがあったような、無かったような。

【ミサイル発射】韓総連「米国と日本は自業自得」
5日の北朝鮮によるミサイル発射をめぐり、韓国国内の一部団体が「米国と日本は自業自得」、「民族の自信と団結力をより一層強固にする契機」と主張した。
南北共同宣言実践連帯はこの日、「北朝鮮の発射体がミサイルにしろ人工衛星にしろ、これは北朝鮮の正当な自主的権利であり、米日両国の北朝鮮敵対政策・戦争策動に対する自衛的措置であるため、国際社会がどうこう言うべき問題ではない」と主張した。
韓国大学総学生会連合(韓総連)、民主主義民族統一全国連合もこの声明を支持し、論評に掲載した。(2006年7月6日 朝鮮日報)

日本国内の民潭が総連との和解を白紙に戻した(和解自体、執行部の独走っぽかったですが)のと比べると、その現実認識の落差にも驚きです。民潭は実態として朝鮮半島よりは日本の方が利害関係が濃いので、日本の見方と近しいのは当たり前といえば当たり前なのですが、それにしてもねぇ。

…あの半島の一部だけ、首領様の「閉鎖空間」の中にあった、なんてオチじゃないだろうな。

5 7月

ディフェンスラインをもっと上げるべき

でしょう、明らかに。

北朝鮮、ミサイル3発を発射…日本海に着弾
北朝鮮のミサイル発射の情報を受け、首相官邸に入る自衛隊関係者 北朝鮮は5日午前3時30分過ぎから5時過ぎにかけて、3発のミサイルを発射した。いずれも数分後に、日本から数百キロ離れた日本海に着弾した。
…安倍官房長官は午前6時過ぎ、首相官邸で記者会見し、3発のミサイル発射を確認したことを明らかにしたうえで、「事前の警告にもかかわらず発射を強行したことは、我が国の安全保障や国際社会の平和と安定、大量破壊兵器の不拡散という観点から重大な問題だ。厳重に抗議し、遺憾の意を表明する」と述べ、北朝鮮に強く抗議した。また、「我が国の被害の情報はない」と語った。(2006年7月5日 YOMIURI ON-LINE)

アメリカの独立記念日に合わせたとか、スペースシャトルの打ち上げに合わせたとかいう向きもあるようですが、日本ほか各国の警告を無視して、事前の通告も無く意図的に(かどうか分かりませんが)日本の近海に着弾させているわけですから、宣戦布告と取られても文句は言えません。日本としては、「厳重に抗議」は当然として、安保理付託へ動き、多国間の枠組みで経済制裁もありうべしで行動してもらいたいと思います。

今回ミサイルが落ちたのは海の上でしたが、場合によっては北海道のどこかに着弾していた可能性だってゼロではないわけです。にもかかわらず、日本サイドはミサイルが降ってくるまで事実上何の対応も取れなかったわけですから、北朝鮮からの不意打ちに対して無防備だということが明白になりました。北朝鮮がこれだけ着々とミサイル実験とおそらく核開発も進めているとなると、MD構想だけではとても心もとないということが白日の下にさらされたわけです。

とにかく軍備拡張!というスタンスに与する気はありませんけれども、せめて日本がこうむる被害を極小化できるだけの備えは必要だろうと思います。今の装備は、北朝鮮に先に殴らせてから反撃しようという、言ってみれば極端にディフェンスラインを下げた備えになっていますが、これを例えば北朝鮮がミサイル発射準備に入った段階で先制攻撃できるくらいまでディフェンスラインを上げる時期に来ているんじゃないかと思います。実際、先制攻撃するかどうかは、都度慎重な判断が必要になりますが、あると無いとでは口頭の警告の効果も大きく違いますし。悲しいですが、そういうフェーズなんですよね。

29 6月

金英男氏母子北朝鮮で対面

「孫娘」とのビデオ再会、横田さん夫妻の思い複雑
約3年半ぶりに見た孫は、少しふっくらとして大人びていた。
北朝鮮・金剛山で実現した韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さんと家族の面会には、横田めぐみさんの娘キム・ヘギョンさん(18)も同席した。その姿は、日本のテレビ局のインタビューに登場した2002年10月以来だっただけに、めぐみさんの両親は、現地から届いた面会時の映像に目を細めた。一方で、懸念していた北朝鮮での対面に、理解を示しながらも複雑な表情を浮かべていた。(YOMIURI ON-LINE 2006年6月29日)

長い間離れていた親子が再会できてよかったね、ではありますが、横田夫妻が複雑な表情を見せるのも当然と言えば当然。北朝鮮の核問題、拉致問題の解決にとって良い影響は何一つ無いでしょうし、むしろ、この問題に関して韓国と協力できることはほとんど無くなったというのが妥当な評価でしょう。まぁ下手にこちら側に付かれると「あの国のあの法則」が発動されるリスクがあるので、日本にとっては良かったと考えておこう。

韓国政府は前の大統領の時から完全に北朝鮮に取り込まれてしまっていますが、北朝鮮に対して利害対立がある拉致被害者も簡単に取り込まれてしまいましたね。予想はしていましたが。拉致被害者である金英男氏が夕方記者会見を開くようですが、記事を見る限り、完全な北朝鮮側の人間と見るのが妥当のようで、どんなプロパガンダがでてくるか見物ではあります。

金英男さん、家族と2日目の面会…北の意向に沿う発言
韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さんと母親らの2日目の面会が29日、北朝鮮・金剛山で始まった。英男さんは28年ぶりの対面にも、28日は北朝鮮に渡った経緯などを話さず、むしろ「(南北)統一が必要」と、北朝鮮の意向に沿うような発言が目立った。
…同日夜の夕食会では、母親らに「国が統一されなければならない。こんなこと(家族の再会)は普通なのに特別なことになってしまった」「広い家に住み、生活に困ることはない」と訴えたが、これらの発言は北朝鮮の意向を反映したかのようだった。(YOMIURI ON-LINE 2006年6月29日)
31 5月

金英男さん家族帰国

金英男さん家族、帰国の途に…面会巡るミゾ浮き彫り
見送りに来た横田夫妻に涙を見せる金英男さんの母・崔桂月さん(新潟空港で) 韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さんの家族は31日、新潟空港から帰国の途に就いた。…
「(北朝鮮に)行きます」。金さんの姉の英子(ヨンジャ)さん(48)は29日、参考人招致された衆院拉致問題特別委員会で、「家族に会うため、北朝鮮から誘いがあった場合はどうするのか」と問われ、きっぱりとそう語った。…
これに対し、早紀江さんは「(めぐみさんの娘の)ヘギョンちゃんが現れた時、すぐにでも行くという気持ちであったが、北朝鮮がどういう国か考えなければならない。自由に話ができる場所でなければ(北朝鮮の思惑通りになり)こちらが行くのは危険」と発言。孫から訪朝を呼びかけられても応じず、日本での面会を訴え続けてきたことを改めて強調した。(YOMIURI ON-LINE 2006年5月31日)

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの夫といわれる金英男さんの母と姉が訪日し横田さん夫妻などと面会していましたが、拉致された本人との面会のやり方については、両者の考えは少し食い違っていたようです。

私なんかは、家族に会うため北朝鮮からの誘いに乗ってかの国へ行くという金さんの考え方は、むやみに人質を増やす結果を招くだけではないかと思ってしまうのですが、それは曲がりなりにも国として拉致問題に取り組んでいる日本にいるからこその感覚なのかもしれません。韓国の場合は、国として正面から北朝鮮の拉致問題に取り組むところまで行っていないようだから、チャンスがあれば一人でも乗り込みたいという気持ちは、国のバックアップを期待できない諦観の裏返しなのかもしれないなと思います。まぁ、韓国と北朝鮮は同じ民族だから、という感覚もあるのかもしれませんが。

ただ、いずれにせよ北朝鮮に拉致された人々を取り戻すためには、国や個人がばらばらに対処しても効果がないのは明らかですから、韓国を名実ともに反北朝鮮側に持ってくるためには、個人レベルでの問題意識の共有が極めて大事なのだと思います。にもかかわらず、ことさらに横田さん、金さんの間のミゾを強調する書き方には、ちょっと悪意を感じます。

プロフィール

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お気楽な雇われ人、金融業界の隅っこに棲息中(2011年10月から上海在住)。
金融、法律、政治からPC、モバイル、サブカル、果ては子育てまで興味の赴くまま書き散らかしています。
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