1−0 「代役」の選手の活躍で「我慢の試合」を制す。
得点 横浜 83分 久木野

今シーズン唯一の「横国」
昇格への可能性がほとんどない状況とはいえ、残る試合に全勝するしかない横浜FC。とはいえ、故障者・出場停止者が続出しているだけに、メンバー繰りにも苦労している。そこで、岸野監督はひとつの決断を下した。Jリーグ初スタメンとなる19歳・久富の起用だ。一方、札幌も故障者続出でサブには5人しか入れられない状況。こちらも、19歳の三上を先発させ、両チームとも10代の若い選手にチャンスを与えた格好だ。

前半序盤は予想通り、横浜FCがペースを掴むのだが、このところの試合同様、ミスがあったりでうまく攻撃がつながらない。そんな中でも、久富はゴール前へのクロス、シュートで攻撃に絡んでいった。
しかし、時間の経過とともに札幌がペースを掴んでいく。それでも、札幌もミスもあり決定的なチャンスとまではいかない。結局は、お互いに消化不良な感覚を抱いたまま、前半を0−0で折り返した。

激しい戦いに後半は、札幌がペースを握る展開となった。横浜FCは、前半もそうだったが、攻守にミスが出て、そこからピンチを招くケースが目立った。岸野監督は攻撃の起点を作るために、エデルに代えて寺田を投入した。攻守が激しく変わる中、右SBの野崎が負傷交代。代わりに入ったのは、久々の出場となる小野。出場を待ちかねたスタンドからの期待の声援が飛んだ。



待ちに待った先制点前半とは違い、お互いに決定機を迎えながら逃す形が続いたが、両チームのGKの好守も光った。スコアレスドローもちらつくような時間帯となった83分、CKの流れからこぼれ球を、途中出場の久木野が頭で押し込みゴール。欲しかった先制点がようやく手に入った。

残り時間、札幌の猛攻にさらされるものの、この試合大当たりの関が、ここでも好守を見せて何とか、虎の子の1点を守り抜いた。我慢の展開を制し、岸野監督言うところの「根性」がこの試合でも見られたといったところか。



期待に十分応えたこの試合も思うような展開で進めることはできなかったが、チームを救ったのは「代役」「交代」で入ってきた選手たちだ。決勝点を決めた久木野は、途中交代の切り札に成長。突然の出場となった小野もしっかりと右SBを務めた。そして、この試合で一番評価したいのは久富だ。気負いもプレシャーもあったはずの初スタメンだったが、こちらの心配・不安をよそに十分すぎるほどの働きぶりを見せてくれた。フル出場での活躍、これは久富本人のとっても大きな経験になるとともに、本人にもチームにも貴重な財産になったはずだ。


言葉は良くないかもしれないが、出場機会を失い、ここまで「冷や飯」を食わされる様な格好になっていた「横浜組」の選手たち。その選手たちの意地がこの勝利を引き寄せた要因なのかもしれない。


貴重な勝利に喜びたいところだが、3位福岡が勝ったことで勝ち点は62。横浜FCが残り試合全勝しても、勝ち点は同じ62。しかも得失点差が現時点で16。昇格は
いっそう絶望的となった。次節の柏戦はホベルトが復帰するものの、エデル・高地が出場停止。柏の優勝がかかった試合で、この出場停止は痛いが、この試合で見せた「代役」の選手たちの活躍を期待したい。

昇格の望みが断たれたとしても、来る「次」のために戦う横浜FCに「消化試合」は存在しない。


最後に、この試合を盛り上げていただいた大日本プロレスさんには深く感謝します。横浜を舞台に活動するチーム同士、今後もタッグを組んで盛り上げていけたらといいのではないかと思います。今回の試合を私は見ることができませんでしたが、ぜひとも大日本さんの試合を見に行きたいと思っています(実はプロレスも好きだったりするのです)。

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