昇格の望みがほとんど無くなったとはいえ、「消化試合」は存在しない状況の横浜FC。すでに昇格を決め、この試合に優勝がかかる柏が相手だが、臆することなく立ち向かってほしいところだ。

とはいえ、柏は攻守ともに抜きんでた実力を持ち、昇格するにふさわしいチームであったことは間違いない。とくに、古巣相手に燃えている菅野からゴールを奪わない限り、横浜FCの勝利はないだけに、苦しい状況だがチーム一丸となって「根性」を発揮してほしい。
相変わらずのメンバー繰りの苦しさの中で、この試合ではエデル・高地が出場停止。この高地の出場停止は非常に痛い。ホベルトが復帰する明るい材料があるとはいえ、攻撃の組み立てをどうするか悩むところだ。また、前節、期待以上の活躍を見せた久富の続けての起用はあるのか? 負傷退場した野崎の回復具合はどうなのか、小野の起用はあるのか? これらの点にも注目したいところだ。

この「日立台」といえば、2006年の横浜FCにとって「伝説の試合」の舞台。あの激闘があったからこそ昇格への道が開けた、そんな思い出の地でもある。あの時と同じように、両者が昇格を争う試合であればよかったのだが、そうでなくても、あの時に負けないくらいの熱戦を期待したい。

J’sGOAL【J2:第36節 柏 vs 横浜FC】プレビュー