先日、野沢菜と長野県長寿日本一との関係をテレビで放送したようです。
何件か問い合わせがありました。
私も信州の商品を紹介する大商談会に参加させていただいた時に、県外地域との食生活の違いに驚いたことがあります。
商談会でのこと~県外の東北地域の大手スーパーバイヤーさんに、昔ながらに乳酸発酵を生かした野沢菜漬を説明紹介したところ、「発酵した、特にすっぱい味の商品は私の県ではあまり好まれず売れないので、置いていない」とお話を止められてしまいました。
べっこう漬
冬期限定の本漬野沢菜漬や特に醗酵が強いべっこう野沢菜漬に限っては、好みが分かれますがすっぱい酸味が程良くあり、漬物通が好む、とみき漬物では人気の野沢菜漬けです。
たしかにべっこう野沢菜漬は、スーパーで扱っていないところは多いのですが、「食べる習慣がなくて、売れない」とはっきり言われたことがなかったので、驚きと共に、かなりヘコんでしまったことを覚えています。
その出来事をきっかけに色々と調べるようになりました。
同じく塩の消費量が多い県とされる、前回とはまた違う東北地域の大農家さんと話をする機会があり、その話をしたことがあります。
答えは~「すっぱい味のものはあまり食べないですよ」
「うちの父親は特に嫌いで食べないですね」と答えが返ってきました。
やはり!?
偶然なのでしょうか?
その東北地域は長野県と同じく塩の消費量が多い県とされています。
酸味のある乳酸発酵食をあまり食べないとしたら。。、塩は調味料「塩辛い味」として、直接摂取している場合が多いと思われます。
保存食に使う塩や味噌・ジャム等に使う砂糖(砂糖・味噌も長野県消費量トップ) はたくさん使います。
しかし悪者になっている塩分だけを見て、発酵食のお味噌やお漬物を同等にするのは、違うような気がします。
信州長野県は「調味料としては、塩分控えめ」に努めていると思います。
調味料としては、 昔と比べて味噌汁も漬物もかなり、うす塩味になりました。
野沢菜漬は、先代昔と比べて塩分は半分近くも減塩味になってます。
直接、調味料としてたくさん消費しているのか?
醗酵食として間接的にたくさん消費しているのか?
それが塩や味噌など消費量が同じく多い他県と比べて長野県だけ逆な不自然な長寿ランキングの差となって現れているかもしれません?
まだまだ解りませんが、とっても興味ある出来事でした。
これからも、色々と調べてみたいと思います。