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ご無沙汰しております。
久しぶりの記事になります。

今回から、会社の現物出資について全8回に渡って特集記事を書いていきますので、よろしくお願いいたします。


現物出資で会社設立(全8回)〜第1回目「現物出資ってどういうこと?」


さて、初回となります今回は、まず「現物出資」とはどういうものかについて解説することにいたします。


では、現物出資について書く前に、「資本金とは何か」について理解しておきましょう。


1、資本金とは?

資本金とは自己資本、つまり会社が元々持っているお金、言い換えれば事業を開始するにあたっての元手となるものです。

事業を行うにあたっては設備を購入したり、商品を仕入れるなどお金が必要になります。

これらの活動を行うための自己資金が資本金なのです。


例えば、資本金が300万円としますと、バランスシート(貸借対照表)上では、右側が「資本金:300万円」、左側が「現金預金:300万円」となります。

そして、商品や設備を購入すれば、その「現金預金」が「商品」や「固定資産」などへ変化していくのです。

(バランスシート上では・・・)
<左側>         <右側>
現金預金:300万円   資本金:300万円

    ↓(商品や設備を購入すると)
<左側>         <右側>
現金預金:150万円   資本金:300万円
商  品: 50万円
固定資産:100万円
(現金預金は商品や固定資産に変わる)


このように資本金は、事業を行うに当たって必要になるものですから、会社を設立する際には、必ず資本金を用意する必要があります。

設立の際には、当面必要となる分を資本金として充てるようにしましょう。

ちなみに新に設備投資をする場合など、さらに会社の元手資金を追加することを「増資(資本金を増やすこと)」と言います。


もし、この資本金が足らない場合に、さらに資金が必要な場合は金融機関などから借入をすることになります。
社長個人が会社に出したお金も借入金となります。

借入金は会社にとって「負債」となり「金利」が掛かってきます。


(バランスシート上では・・・)
<左側>         <右側>
現金預金:  0万円   資本金:300万円
商  品:100万円
固定資産:200万円
(現金預金がなくなってしまったので、さらに現金が必要)
       
      ↓(金融機関や社長個人から借入)
<左側>         <右側>
現金預金:200万円   借入金:200万円
商  品:100万円   資本金:300万円
固定資産:200万円
(会社にとって借入金は自己資本ではないため「負債」となる)


2、現物出資とは?

さて、資本金についてだいたい理解していただけましたでしょうか?

現金で出資した場合、バランスシート上でいうと右側が「資本金」、左側が「現金預金」になると先ほど書きました。

さらに商品や設備を購入すると、その「現金預金」は「商品」や「固定資産」に変わるとも書きました。


さぁ、ここで考えてみてください。


上記の例ではお金を用意し、仕入商品や設備を購入しました。

しかし、これから事業を行うにあたって必要となる商品や設備が既にあった場合はどうでしょうか?

いきなり現金の代わりに、その商品や設備を会社に出資してもいいのではないでしょうか?


実は、いきなり商品や設備を現金の代わりに出資することができるのです。

これが現物出資と言われるものです。


この現物出資のイメージを先ほどのバランスシートの例で見てみましょう。

(現金出資の場合)
<左側>         <資本金>
現金預金:300万円   資本金:300万円

    ↓(商品や設備を購入すると)
<左側>         <資本金>
現金預金:150万円   資本金:300万円
商  品: 50万円
固定資産:100万円
(現金預金は商品や固定資産に変わる)


(現物出資の場合)
<左側>         <資本金>
現金預金:150万円   資本金:300万円
商  品: 50万円
固定資産:100万円
(現物で出資しているので、会社の設立時から「商品」や「固定資産」が計上される)


現物出資のだいたいのイメージが掴めましたでしょうか?


3、現物出資とは、出資者と会社による売買取引

実はもう少し別の言い方をしますと、現物出資というのはいわゆる「売買契約」になるのです。


混乱してませんか?


出資者つまり株主となる方は会社に現金を払い込む代わりに株式(会社の持分)を手に入れます。

例えば、資本金が300万円の会社で、その内の100万円を出資した場合、その会社の3分の1の株式(持分)を手に入れることになります。

これは出資者と会社の間で交わされる取引です。


現物出資の場合も同様になります。

商品や設備にも、通常は、そのものの「値段」というものが存在します。

商品や設備を出資した場合は、その商品や設備の値段に応じた株式を取得することになります。

例えば、出資に充てる設備の値段が100万円であれば100万円分の株式(持分)を取得することになるのです。


つまり会社は出資者から設備を100万円で買う代わりに、100万円分の株式(持分)を出資者に与えるということになります。

現物出資が出資者と会社による売買取引であるということの意味がわかりましたでしょうか?


さて、現物出資の意味が分かってきますと、いろいろと疑問点もでてきたのではないでしょうか?

この後、残り7回に渡って現物出資について書きたいと思います。


次回は
現物出資で会社設立(全8回)〜第2回「なにが「現物」にあたるのか?」
です。


お楽しみに!?