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今回は、「会社の現物出資について(全8回)」の第6回目です。


現物出資で会社設立(全8回)〜第6回「現物出資のメリット〜減価償却で節税」


6回目となる今回は、いよいよ現物出資のメリットについてお話します。


1、現物出資の一般的なメリット

よく言われる現物出資のメリットと言えば、現金がなくとも資本金を大きくすることができるということです。

以前は、最低資本金制度というものがありまして、株式会社は1,000万円、有限会社は300万円の資本金が必要でした。

従来は、これら最低資本金まで現金がない場合などに現物出資が活用されてきました。


しかし、会社法が施行された現在では最低資本金制度は撤廃されました。

よって資本金は1円でも会社を設立できる時代になりましたが、やはり資本金は多いに越した事はありません。

実際、現物出資をされる方の理由については、取引先など周りの環境による影響が大きいようです。

資本金は確かに多ければ第一印象としてはプラスになると思います。


ただ、今更言うまでもありませんが大事なのは中身です。

個人的には、周りの環境が許せば、必要充分な資本金が用意できればいいと思っています。


2、現物出資の真のメリット〜減価償却→節税

現物出資の本当のメリットは減価償却にあります。
(全ての現物財産が減価償却できるわけではありませんが、何らかの要因で費用化できるものもあります。)

「資本金のアップと同時に、減価償却による費用化行う」のが真の現物出資といえます。


この減価償却については、第4回目の「現物の価格はどうやって決めるの?」でもお話しましたが、重要な部分ですので再度お話します。


<減価償却とは>

例えばある製品を作るために、機械設備を買ったとします。

買ったときに購入代金を支払い、その機械設備はその会社の固定資産となります。

製品を作るには材料代や人件費、光熱費などがかかりますが、実際には購入した機械設備も使っていますので、その機械設備の購入に支払ったお金も製品の原価に入れるべきなのです。

この場合、機械設備については、いきなり購入代金全てを原価にあてるのではなく、通常は数年間使い続けますので、その購入金額を「使えるであろう期間(耐用年数)」で割って、その年ごとに原価(費用)を算出するようにします。

この購入金額を「使えるであろう期間(耐用年数)」で割ることを減価償却といい、これによって算出した原価(費用)を原価償却費といいます。


もう少し別の言い方で書いて見ます。


つまり、車やパソコンなどを事業のために使用するのであれば、その車やパソコンを購入したお金についても、毎年決められた額ずつ、作り出した製品や提供したサービスに対する原価に組み入れるということなのです。

車が無ければ物を運んだり営業にも行けないでしょうし、パソコンが無ければ情報を提供したり、文書を書いたりできませんよね。

そのために車やパソコンの購入に要した費用は、最終的に販売する商品やサービスの原価に入れるべきなのです。

ただ一度に入れるのではなく、購入金額を耐用年数で割って、毎年、減価償却費として原価に組み入れるのです。


そして、この減価償却費は人件費や材料費と同じ原価の扱いですから、この減価償却費も売上高から控除されます。

つまり経費と同じような扱いになるのです。


<現物出資は会社(法人)が出資者個人から財産を買い取ります>

さて、話を現物出資に戻しましょう。

現物出資とは個人が所有している現物財産を会社の物とする変わりにその価格に応じて株式を発行します。

つまり会社が出資者個人から現物財産を買い取る行為といってもいいと思います。


特に法人成りの場合に多いと思いますが、事業に使っていた設備などは、個人所有のままですと、上記のような減価償却ができません。

それを会社の持ち物とすることによって、会社として減価償却が可能となります。


耐用年数内であれば、減価償却ができますので毎年費用計上することが可能です。

つまりこの事は節税に繋がるのです。


前回のデメリットのお話のところで、現物出資には手続や、それに伴う費用そして税金がかかる場合があると書きました。

しかし、逆に減価償却ができるとなりますと、その現物財産の購入金額や残りの耐用年数などにもよりますが、そのようなデメリットを大きく上回るメリット(節税)を提供してくれます。

逆に言えば、耐用年数の残っていない現物財産は減価償却ができませんので、資本金を大きくすること以外にメリットはあまりありません。
(もともと減価償却できない現物財産であっても、何らかの要因で費用化できるものもあります。)

それこそ前回のデメリットと比較することになると思います。


それからもう一つ、法人成りの場合、現物出資をすると、その現物の内容によっては融資枠が拡大する可能性があります。
これについては、番外編「現物出資と融資について」で書くことにします。


<まとめ>

いろいろと書きましたが、最終的にまとめますと、現物出資のメリットは

・現金が不足していても資本金を大きくすることができる

・会社の持ち物なので減価償却ができ、毎年費用計上(節税)することができる

・法人成りの場合、融資額に有利に働く可能性がある

ということになります。

そして、現物出資をするなら是非、耐用年数の残っている現物財産を出資にあてるようにしましょう。
そうすれば、減価償却によるデメリットも充分に節税という形でカバーできることでしょう。

逆に耐用年数の残っていない現物財産を出資する場合は、資本金以外のメリットはあまりありません(多少はあります)。
この場合、デメリットも充分に考慮した上で、するかしないかを決めるようにしましょう。


いかがでしたか?

とにかく現物出資は「資本金と減価償却→節税」と頭に入れておきましょう。


次回は、番外編的なお話をしたいと思います。


お楽しみに!?