コメダ珈琲のゴディバとのコラボニコルとみちょぱとゆきぽよ

2021年02月16日

映画「勝手にふるえてろ」

とっつきやすい角度で評するなら、「付き合うなら、自分が好きな人と、自分を好きな人、どっちと付き合うのが幸せなのか」というラブストーリーとして語るのが分かりやすいと思う。クライマックスの着地点も含めて、幸せの一つの形を見せてくれる作品にはなっていると思う。
とっつきにくい角度で評するのなら、「主観と客観の乖離」とか「コミュニケーションの難解さ」、みたいなストーリー。主観の最たる感情である恋愛感情がその一例として示されている、という作品になっている。
最初、憧れの人である男性に対してのお手本なまでにコミュニケーション不全のサマを見せる主人公に対して、憧れの人以外に対してある種異常なまでにペラペラと自己開示をしている主人公が対比的に描かれる。単なる好きな人に対して上手に話せない、という微笑ましいラブストーリーに見えるように作っている。
その構図が崩れる瞬間から、少なくとも単なるラブストーリーではなくなったように思えた。




主人公が憧れる男性であるイチが、ほぼ描かれないという構成も、単なるラブストーリーではないという論理をより強く支えてくれる。自分以外の気持ちは、結局のところ分からないし、他人の気持ちは自分の類推することでしか定義のしようがない。ラブストーリーとして見たら、「イチはどう思ってるんだろ」と恋愛感情が汲み取れるような描写を探してしまう。でも、「主観と客観の乖離」とか「コミュニケーションの難解さ」がテーマであるとすると、それが分からない、描かれないことこそが肝なんだ、と腹落ちする。結局、「勝手にふるえてろ」でしかないのだ。
だから、主人公を観客に感情移入させる役だと定義するのであれば、ニというキャラクターが一番分かりやすいかもしれない。主人公の主観を通したら、結局クルミの行動にも悪意があったのかどうか分からない。ニの「人間ってそうじゃん」というセリフが観客の立場としてはとても安心する。気持ちが分かるからだ。主観と客観が一致するからだ。もちろん、テーマを考えると、その見方が合っているのかも断定は出来ないのだけれど。



勝手にふるえてろ Blu-ray 通常盤【Blu-ray】 [ 松岡茉優 ]
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tomohiro100kg at 12:00│Comments(0)日記 

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