60af77ff.jpg 大相撲協会と暴力団の癒着だとか、沖縄の米軍基地問題だとか、貸金法の改正実地が目の前だとか、お隣の韓国と北朝鮮の緊張状態だとか(これは結構他人事ではない。在韓米軍基地と韓国軍の連携に当然在日米軍も加わる。場合によっては自衛隊も。遠い異国の話ではなく、隣の家の火事なのだ。位置的に、この国にも簡単に飛び火するかもしれない)


 北朝鮮の総帥、金正日(この字で合ってる?)は年齢的に、体調的に、もうあまり時間は残っていない。ならば元気な今のうちに何か後世に残るような活動をなんて考えて軍事活動を起こしても何ら不思議ではない。目的はやはり南北朝鮮の統一だろうか?どうなるか解らないが、良い機会なのでこれに関連した米軍基地の問題を、もっとみんなで考えてみた方が良い。


 なーんて事を思うのだけれど、多分明日はいよいよ日本で発売されるマルチメディア端末(多分、最先端ケータイって言った方が解り易いだろう)の「iPad」の事で話題は一色だろう。だが、競馬ファンにはそれよりも何よりも、今週末はダービーだろう。だって、この響きだけで胸がワクワクしてちょっと甘い気分になるのに、今年のメンバーはオールスター級。思いを飛ばすなって方が無理な相談だ。



 さて、それでは皐月賞組の残りの馬達を考察していこう。まずは5着のアリゼオ。皐月賞では3番人気に推された馬だ。今回はそれよりも大幅に人気を落としそうだ。7番人気位になるのではないだろうか。


 何がそんなに人気を落とす原因だ?鞍上が横山典弘でなくなるから?だが、今回の鞍上は豪州のウィリアムズだ。堀厩舎とウィリアムズのコンビは今春の天皇盾をジャガーメイルで制したコンビ。膝を柔らかく上手く使うジョッキーで、追い出したフォームは理に適っていて綺麗だ。日本に馴染みが薄いってだけで、これから来日してくれるのなら相当楽しませてくれそうなジョッキーだ。春天の騎乗はそれ程見事だった。短期間で馬場や馬やコース適正を掴むのは一流ジョッキーの条件。短期間で掴めなかったら、乗り馬がみんな他所へ持っていかれてしまう。つまり、鞍上はマイナス・ポイントにはならない。


 だが、この馬は相当行きたがる。今回逃げずに番手で控える競馬をしてくるだろうが、皐月賞から400Mの距離延長が歓迎出来るタイプではない。恐らくそれが、今回人気を落とす一因だろう。


 他で人気を落とす要因になるのはメンバーが皐月賞よりも強いという事だが、これは仕方のない事だ。但し、見直す必要があるのは、この馬は先行馬で最先着しているという点だ。上位3頭を差し馬が独占しているのを筆頭にして、このレースはやはり前崩れの展開だった。その中でただ一頭掲示板を確保しているのは地力の証明。決して侮れる馬ではない。


 この馬が3着?いや、2着までに入ってくれば、馬券は荒れる。その可能性を考えると、展開の恩恵があるかもしれない。ダノンシャンティが凄まじい末脚を持っている。ヴィクトワールも中団グループで抜け出すタイミングを図る。ヒルノダムールはそれをマークし、ペルーサも同様に有力馬の動向に注意を払うだろう。つまり、先行馬がノーマークになる可能性が強い。折り合いさえつけばこの馬だってスローなら33秒台の末脚を繰り出せる。今の高速リンクの馬場で先行馬がそんな末脚を駆使すれば、如何な今回の有力馬でもあっさり捕まえられるとは思えない。


 では、この馬が得意とする平均ペース、イーブンペースだったら?全ては、この馬のスタミナ次第という話になってくる。血統的にはあまり中長距離のスタミナ勝負に分がある訳ではない。だが、先週のアパパネの例がある。重要なのは心肺機能と折り合いだ。全ては、展開と折り合い。この馬が好走する可能性は、確かに、ある。好走した時、どの着順かが問題だが。



 続いて6着リルダヴァルはNHKマイルCの時に。7着ゲシュタルトは京都新聞杯の時に、8着ダイワファルコンはノン・エントリー。9着レーヴドリアンは京都新聞組。10着レッドスパークルはプリンシパルS組だがノン・エントリー。11着エイシンアポロン、12着バーディバーディ、13着ガルボと出走しないので、登場するのは14着のトーセンアレスという運びになる。


 このトーセンアレスはダートで3勝してオープン入りした馬だ。芝では結果が残せていない。芝適正自体はまるっきりない訳ではない。そういう素軽い走りをする。但し、ダートの方が力が要るが、馬場自体はフラットな状態で砂を被るのを嫌がらなければ走り易い。芝の方がボコボコしていて走っている時のバランスが問われる。恐らくは、それに上手く対応出来ていない。


 だから、スピード不足のようにスタート後の二の足で後方グループに下がってしまう。ダート戦ならばスッと好位に付けられる馬だ。そして、後方から伸びてはきている。バテた馬を交わして確実に順位を押し上げる。だが、上位に食い込む程の強烈な切れ味を爆発させる訳ではない。恐らくは先行して粘りこむ戦法の方が馬自身にも合っているだろう。


 つまり、買い材料には乏しい。だが、何と言ってもダービー。出走するだけで栄誉ならば、このエントリーを誰も責められはしない。ここでの経験を、今後のジャパン・ダート・ダービーへ繋げて欲しい。


 続いて15着サンディエゴシチー。この馬は昨夏の札幌2歳Sを勝って重賞を早くに制覇している馬。このレースは夏の北海道開催で行われる事から、意外と強い馬が集まるレース。(昨年のダービー馬ロジユニもここを勝っている)つまり、夏場を涼しい北海道で過ごし、そのままレースを使ってデビューした馬達の王者な訳だが、距離がこの時期にして1800M戦と、2歳夏の時期としては結構長い距離のレースだ。必然、長い距離に自信がある馬が参戦するものだ。(早熟のスピード馬ならば当然1200M戦を狙う)


 そういう点では、もうちょっと奥があっても良さそうな気もする。この馬はマンハッタンカフェ産駒。昨日ヒルノダムールのところでマンハッタンカフェ産駒はフットワークが綺麗と書き、その理由としてバランス、軸を上げたが、他にも綺麗と言う要素はある。まず、無駄がない。つまりはキック力を推進力へ転化する合理的な走るフォームをしている。


 この馬はその中でも若干首が高く、推進力をその首を上手く使えていない部分で逃がしてしまっている。では、皐月賞のレース振りは?スタートを決めて先行した。3番手の外だ。そして3コーナー過ぎ残り600M辺りから手応えが悪くなってくるものの直線残り200Mまでは先頭集団の攻防へ食らい付いていっている。だが、残り200のハロン棒辺りで、浜中騎手が立ち上がるように手綱を引っ張り減速して他馬へ迷惑をかけないようにした。事実上、この馬の皐月賞はこの時に終わった。


 先行勢に厳しい展開だったのでバテテしまったところへ各馬が内から外から後ろから一斉に押し寄せてきた。それに、馬が怯んでしまったのだろうか?これだけを見ると、馬群の外へ付けないと良くない馬のように映る。今回は行きたがらないように馬群の中で前に馬を置いて壁にする作戦のようだが、精神的に耐えられるのだろうか?厳しい戦いというのは、消化してその経験を強さに変える可能性もあるが、逆にその戦いの苛烈さに潰されて後遺症の残る場合もある。この馬の場合は、どうなのだろう?



 続いて16着シャイン。数少ないメイショウドトウ産駒の活躍馬。その馬の鞍上にかつての宿敵テイエムオペラオーの主戦和田竜二が乗っているというのも奇妙な因縁。和田は案外スタートの上手い騎手だが、この馬の皐月賞ではあまり良いスタートが切れなかった。どうやらレース前に入れ込んでしまったのがその因らしい。


 久々の実戦があれだけの大舞台。若駒ならばありがちな事だ。今回は一つ叩いて実戦間隔は詰まっている。但し、前回以上の大舞台だ。その為、今回は馬具を少し工夫するようだ。レースまでの面子着用とクロス鼻革の使用が現在考えられている馬具。レース前に落ち着かせてスタートを決めたい表れは、差す競馬ではまるっきりこのメンバーではどうにもならないと思っているからだろう。


 では、先行出来たら勝負になるのか?戦績的に考えれば、苦しい。距離延長が良いとも思えない。それでも先行して自分の力を発揮出来れば、関係者は溜飲を下げる事が出来る。それ以上は、望めないかもしれない。但し、父メイショウドトウも母父サクラバクシンオーも晩成の馬。ダービー出走の経験を今後に活かす為にも、皐月賞のようなまるっきり良いところがない競馬だけはしたくないだろう。



 さて、アリゼオとダノンシャンティに勝って重賞を制覇したのに、まるっきり人気にならないのが共同通信杯の覇者で皐月賞最下位18着のハンソデバンド。どうしてこんなに負けてしまったのだろう?展開?


 皐月賞を振り返ってみると、内枠、番とう枠順もあり好スタートを切ったこの馬は先行する。飛び出しは一番。バーディバーディが強引に行かなかったら、この馬は思い切って逃げるつもりだったのだろう。内の2番手でレースを進める。


 この馬もマンハッタンカフェ産駒。そのらしさが道中の走りにも垣間見る事が出来るが、若干、抑えが利かない。これは行きたがるという意味ではなく重心が浮いてしまう。もっと地を這うように走ればその滑らかさが際立つのに、推進力を上へ上へ逃がしてしまう。だがまぁ、多少の欠点はどの馬にもある。そこは問題ではない。


 では、前崩れの展開?直線、確かに手応えは厳しくなった。だが、最下位に沈む程ではない。一杯になって伸びないだけだ。惰性で走れば、掲示板は難しくても少なくとももう少し良い着順でゴール出来た筈だ。と、そこへヴィクトワールピサがやって来る。ご存知のように岩田康成が馬上で踊るようにヴィクトワールを導き、唸る暴威を撒き散らしながら圧倒的な加速を最内でした瞬間、目の前を横切られ、目前とまざまざとその姿を目にしたのはこの馬だった。ああ、成る程。



 あの末脚を最も身近で見た。それも、目の前を横切られて。戦意を喪失するには十分な理由だ。


 では、今回は?蛯名正義はあきらめの悪い男だ。この馬の競馬を丁寧にしてくるだろう。つまりはスタートを決めて先行する。そして、早め早めの競馬で粘りこむ。東京コースは重賞勝ちのあるゲンの良いコース。距離は結構融通が利く筈だ。勝ってきた相手的にはあっと言わせても驚けない戦績を積んでいる。常識的には厳しいが、あきらめない限り可能性は消えない。はたして、失った戦意は蘇っているか?



 と、まぁこんな感じです。皐月賞はクラシックの第一弾であると同時にダービーの最重要ステップ。当然、この組の強さに比して、他のステップがどうかという計算が最も基本的な能力比較。次回は、じっくり考えなければならない青葉賞を。



PS.今電車で移動する時に福井晴敏が書いた「ユニコーンの日」を読んでいる。ご存知、売れっ子作家福井がガンダム世界を執筆したこの作品、凄く面白い。もう随分前に出てたんだけど読む機会がなくって、最近ようやく。


 読んでいて凄く悔しかったのが、モビルスーツの戦闘シーンをあんなに上手く書いている事。僕に書けるか?……書きたいな…。


 これは有名な「逆襲のシャア」の話から3年後の世界がメインなので知った名前もチラホラ出てきてそれもまた楽しい。で、思ったんだけど、僕まだガンダム・シリーズのOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)シリーズって観た事がない。特に名作と名高い「第08MS小隊」は是非観ないとなと、少し決意した今日この頃。ガンダムに乗るようなエース・パイロットやニュータイプだけでなく、ザクやジムに乗る普通の兵士達。今回登場した馬達に、それら普通のパイロットは立ち位置が似ている気がする。モビルスーツのパイロットってだけでそこそこ優れた軍人なのだけれど、大きな戦火の中では名もなき兵士に等しい。このままそこで、終わるのか、勝って名を上げるのか。勝負の世界は厳しい。勝たなきゃ、名は決して上がらない。