2015年02月

2015年02月22日15:11

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良い仕事をしているその先（フェブラリーＳ他、今日の買い目）

　では今日のＷＩＮ５を。

　まず京都10Ｒ「河原町Ｓ」4歳以上1600万円以下クラスによるダート1400Ｍ定量戦。

　京都のダートはこの寒い時期に天気が崩れると凍結防止剤を撒く。結果、極端な前残り馬場になるのだが、今回のメンバーはどれも決め手が甘く勝ち味に遅い。

　ここはこの時期の京都ダートもう一つの特徴。馬場が締まると時折芝並みの上がり34秒台～35秒台を叩き出して差し切ってしまう高速ダート得意馬が出現する（代表例がかつてのメイショウトウコンか）という特性を期待し、重馬場ダートと京都コースを得意にしている⑨アルボナンザ藤田伸二で単独エントリー。

　続いて東京10Ｒ「アメジストＳ」が4歳以上1600万以下クラスによる芝2000Ｍハンデ戦。

　東京は雨が降らないという予報。加えて馬場が荒れてきて外差しも決まるフラットに近い馬場状態。これならば距離延長がプラスに働きそうな①ダノンジェラート横山典弘であっさりが期待出来る。ここも思い切って単独エントリー。

　中盤が小倉11Ｒ「小倉大賞典」4歳以上ＯＰクラスによる芝1800Ｍハンデ戦のＧⅢ．

　小倉の芝はＡコースから仮柵を移動してＢコース使用。おまけに雨降り重馬場。どう考えても内側インコースが有利。

　但し、カレンブラックヒル、メイショウナルト、マイネルミラノの逃げたい上に先行したい馬も多くて展開的には前がきつくなりそう。これに現状の地力で勝りそうなレッドレイヴン、ラングレーの人気処も外から早めに進出となると、一筋縄ではいかない香りが漂うハンデ戦。

　先行脚質、小回り適正、それに鞍上の体内時計の正確さと判断力を加味するならば⑤ウインマーレライ松岡正海はあっと驚かせる可能性がある。重馬場適性もありそうだ。

　これに枠と脚質を活かして内ラチべったりを回ってきそうな②コスモソーンパーク丹内、イメージよりも遥かに小倉実績のある⑨ヒットザターゲット古川を加えてここは3頭エントリー。

　馬券は馬連＆ワイドの両方共にＢＯＸ。プラス3連複を一点。

　ラス前が京都11Ｒ「洛陽Ｓ」4歳以上ＯＰクラスによる芝1600Ｍ外回りの別定戦。

　スプリント戦で逃げてきた馬が二頭。となると隊列はすんなり決まる。これにゴールデンナンバーやダノンプログラマーという切れ者が居る。

　外差しが決まり辛いが雨の影響を受ける馬場。ここはどちらの馬場になってもどちらかが台頭しそうな7枠両頭。⑬レッドアリアン川須、⑭サクラアルディート菱田を二頭エントリー。

　最後が東京11Ｒ「フェブラリーＳ」が4歳以上ＯＰクラスによるダート1600Ｍ定量戦。砂の王者を決めるＧⅠ戦。

　狙いはスムーズに先行出来そうな④コパノリッキー武豊、馬体が一番良く見える⑤カゼノコ浜中俊、上がり最速を記録しそうな⑪ワイドバッハ蛯名正義の3頭。

　ＷＩＮ５はこれで18点。序盤の一点のところ、どうかな。

　フェブラリーの馬券はエントリー3頭の馬連ＢＯＸ、3連複一点。これに追い込みのワイドバッハ、カゼノコの絡みはワイドも。

　血統といい戦績といい、ワイドバッハとカゼノコは今時珍しい非サンデー系な上に典型的な叩き上げの晩成タイプ。

　良い仕事をして負けたとしてもそれを繰り返していったその先に、結果の花を咲かせられると良いんだけれど。

　さぁ、勝負しようか。

PS.写真は枕で触れた女優の松岡まゆ

2015年02月22日14:11

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良い仕事をしているその先（フェブラリーＳ、枕）

　さて、実は私は人が仕事をしているところを見るのが好きだ。特に、良い仕事をしている人。綺麗なんだよな。美しいって言い方の方が適切か。

　勿論、中には素人が見てもその仕事のレベルや技術などが解らない事も多い。ただ、良い仕事ってのは技術と情熱と普段の心掛け、そんなものが自然と滲み出る。

　圧倒的に有名な話では野球のイチロー選手のルーティンワーク（いつも同じ事を繰り返す事により、平常心を保つ為の作業）とそのプレーがそうだろう。

　また、目に付くのは人それぞれ違う。接客業を生業にしている人は自分が客になった時の店員に対応にやはりうるさいし、車が好きな人は整備士の仕事振りに厳しい目を向ける。

　そんな中で、私が最近良い仕事してるなぁと感じるのは木曜ドラマ「問題のあるレストラン」の製作者達だ。ひょっとすると、宣伝担当の方達はちょっと解ってないかもしれないが。

　このドラマ、元々セクハラ、パワハラを受けてきた女達が男に逆襲って体で宣伝していたから私も観るつもりがあまり沸かなかったのだが、偶々今、物語の造り方を勉強していて、ドラマの肝になる第1話を今クールは片っ端から全部録画して観たので（観れなかったやつはインターネットで追い掛け視聴した）観た。

　確かに、酷いセクハラを受けた女性、それに付随する形でパワハラを受けた女性が登場するし、敵の目の前に同じピストロ＝フレンチレストランを開く事で復讐したいっていう図式も在る。元々の製作者のオーダー＝注文は、そういう事なのだろう。

　だが、それ以上の部分が滲んでる。笑えて泣けるドラマってキャッチコピーをつけているが、このドラマで丹念に描かれている魅力を一言で言うとそれは「成長」だ。

　少しづつ変る、或いは取り戻す。そういう仕草を結構何気ないシーンできちんと表現している。元々のテーマであるＶＳセクハラ、ＶＳ酷い権力者側の男って図式があるので出て来る男は解り易い悪役としてキャラ立てして描かれる。

　だが、そういう解り易い図式の中に、微妙で繊細な各登場人物の心の揺れを、俳優陣が見事に演じ、演出家は引き出している。こと俳優陣のハーモニーによる化学変化は、今クールでは間違いなく一番。ここ数年でもドラマでこれを上回るものあったかな？って獲ベルだと思うのだが、実は視聴率は今クール6位（初回）で２話以降は１０％を下回っているらしい。

　その俳優陣なのだが、主演が真木よう子。ドラマ、映画で既にお馴染み。彼女に今回の主人公のような真っ直ぐで一生懸命な役が合うかと思いきや、うん、見事に演じている。みんなを束ねる主人公が時折発揮する凄みのような優しさや気迫は、存在感と凄みが元々備わっていない女優には無理だ。

　この主人公が無念を晴らしたい親友は、会社でセクハラ被害に遭い続けた。髪を触られたり、手を握られたりが元々常習的に繰り返され、それがエスカレートしていく段階で会社にセクハラ被害を訴えたら、左遷させられたのは彼女の方だったというのが始り。

　但し、左遷の形で出向した食品会社のスタッフと、規模は小さいながらも前向きに良い仕事をしていた矢先、異物混入トラブルが発生してしまう。

　この会社のスタッフを思ったその女性が本社に直談判し会社の責任ではなく自分の監督不注意だという形で会社の存続を訴えると、その事を取締役会で直接説明するように求められ、その場に出向く。

　そこで自分の責任を謝罪すれば会社は助かるという状況の中、密室の中では裸になって謝罪する事を強要され、出向先の会社を守る為に、その女性は恥ずかしさと一緒に裸体を晒し、会社を守って自分の心が壊れてしまった。

　悔しくて泣く事しか出来なかった彼女の無念を晴らす為に役員室で彼女の裸体を見、止めもせずに笑った男達一人一人にバケツに入った氷水を主人公がぶちまけていくが、最後の最後一番の元凶である社長のところに辿り着いたところで警備員に取り押さえられ警察に連行されるというのが第１話。

　その主人公を支えるのが高校時代のもう一人の親友。彼女は学生を卒業した後に就職せずにそのまま結婚して家庭に入ったので社会人経験がないのが劣等感。更に、夫に言葉に洗脳される形で１０年かけて自信を喪失し、夫と別居していたところ、子供を夫とその新しい恋人に連れ去られてしまったという境遇。（演じるのは臼田あさ美）

　さらに、もう一人主人公を支える形のスタッフがパティシエ。ハイジと呼ばれるこのパティシエは腕は一級品。だが、ゲイの女装家という嗜好が災いし、何処にもその腕を披露する場所がなかった人だ。

　演じるのは元々大泉洋と劇団をやっていた安田顕なのだが、彼、この役、超好演してるよ。

　裏テーマの成長で言えば、臼田あさ美の方は自信を喪失していた部分が徐々に回復していっている様子が何気ないリアクションでさりげなく表現していっているし、ハイジの方は当然人前に出るのがコンプレックスなのだが、自分の仕事が認められる事で徐々にそういう劣等感を払拭し始めている。

　これにちょっと謎めいた設定でＹＯＵを使っていたのだが、正直、彼女をどう扱ってくるのか全く読めなかった。演技力はないけど独特のキャラクターがある不思議な人が巣に近い不思議なセンスのある人を演じるって感じでこの人を掘り下げないんだろうと思っていたら、今週見事に期待を裏切られた。ああ、そういう役割なんだと。

　と、こういう店と物語の中軸を置いて、若手がどう絡むかって話だが、この役者陣のハーモニーの肝は、実は若手女優陣なのだ。

　東大卒でプライドが高く、ガリ勉な分だけ世間知らずで不器用という役を、映画「ヒミズ」や「私の男」で外国の映画関係者からも高い評価を受けた二階堂ふみ。

　この役を難しい。一歩間違うと凄く嫌な女になるこの役の、不器用でプライドが高い部分を上手く演じないといけない。不器用な部分は一生懸命になればなるほど可笑し味を誘うし、プライドが高い分の強がりは何処かに可愛らしさがないと観ている方に嫌悪感を抱かせる。その魅せ方はさすがの一語。

　その二階堂ふみと並んで二十代前半の女優で演技力に定評があるのが朝ドラ「ごちそうさん」で注目を集めた高畑充希。

　彼女の役はもっと難しい。よく喋り、テンションが高く、その中で上手く男の人気を受け流しながら世の中を泳いでいこうとするが、徐々にダメージが蓄積していき、それを軽やかに強がるといった感じの役だ。

　で、この評判の若手二人がさすがの仕事をする中、更にその二人を食う勢いで存在感を発揮するのが松岡菜優（これで「まゆ」って読むらしいね）

　店のメインシェフであり、十年以上の引き篭もり、父親が憎き相手レストランチェーンの社長で、その父親は他に女を作って別の家庭を築き、捨てられた母親と暮らしていたが、そのショックから母親は引き篭もりになり、母から目を離すと死んでしまいそうだったので小学生にして母を見守り一緒に引き篭もりになった少女。

　何もしない母の為に独学で必死に料理を覚え、母と自分の分の食事を毎日作り、中学生の時に母が「死にたいの」と言った時「良いよ。一緒に死のう」と言った優しい娘。

　母はその日、娘を殺してしまいそうな自分が怖くて娘を一人残して失踪した。

　屈折して人が嫌いで引き篭もった娘が、少しづつ周りと心を通わせていく姿はこのドラマの隠れたハイライト。

　「あまちゃん」で有名になった能年怜奈、橋本愛、有村架純の３人を別にした中で、幾つもアイドルを目指した役で登場している若手の中で、何でこの娘が一番評価されて仕事しているのかがこの作品で良く解る。

　脚本家も演出家も、俳優陣も、本当に良い仕事している良い作品なんだよな。

　こういう仕事をしているその先に、もっと認められて結果になっていくと良いのだけれど。

2015年02月22日11:54

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Different level（フェブラリーＳ展望、展開編）

　さて、本日は今年最初の中央ＧⅠ「フェブラリーＳ」が行われます。

　昨年のダート最優秀馬ホッコータルマエや前走で初ダートを試したロゴタイプらが出走せず、いつものメンバーといった顔触れ。おまけに前哨戦の一つ「根岸Ｓ」を勝った有力馬のエアハリファも故障で回避してしまった。

　そうなってくると実績的に昨年の覇者コパノリッキーに人気が集中する。今更昨年最低人気で勝った後のキャンペーンを説明する必要もないだろう。

　やや暗雲が立ち込めたのが昨年一番人気で迎えた第1回のチャンピオンズＣの惨敗。出遅れた上にスローペースで前残りの展開。差し込み辛い中京のコース条件なども暗転した訳なのだが、それにしてもいう内容の敗戦。

　暮れの東京大賞典ではホッコータルマエの2着と盛り返したものの、4馬身差もつけられた完敗。まだまだ本当の強さはないのか？っていう疑問も渦を巻いたが、前走の東海Ｓはそんな不安を払拭する圧勝。その要因は馬自身のパワーアップよりも、新たにコンビを組んだ武豊によるところが大きい。

　リッキーの強さの源は日本競馬界の革命児サンデーサイレンスの仔の中でも唯一のダートＧⅠ馬ゴールドアリュールの良さを引き継いでいる事。スピードの持続性に優れたダートの快速血統だ。

　そして、その父の手綱を取っていたのがご存知武豊。僅か1戦でその癖を掴んでしまったかのおうな圧勝劇を受け、人気は不動といた戦前評価となっている訳だ。

　問題は気難しさを内包したこの人気馬を武豊がどう乗り、他馬がこの馬をどうマークしてレースが流れるか。そこで、思い切ってレースを戦前シュミレーションしてみる。

　まず枠が絶好だ。有馬で行われた枠順ドラフトで一番最初に選べたジェンティルドンナが選んだように、内側枠の後入れ偶数番は勝利を手繰り寄せるのにこれ以上ないポジション。更に、周囲の配置が味方する。

　このメンバーでまず逃げそうなコーリンベリーが更に内の②番に入った。この馬はダートのスプリント戦で先頭を切ってきた馬なので出足で後ろに沈む事はない。この馬をペースメーカーに引っ張って貰いながら序盤流れに乗る。

　芝スタートは経験している上に滑り辛いので心配されるゲートの出に関してはプラスに働く公算が強い。これに、武豊のスタート技術だ。かつて騎乗に関するあらゆる技術を言葉にして説明出来ると豪語していた田原成貴が、武豊のスタートの上手さだけは言葉にできないと白旗を揚げた技術。

　恐らくは呼吸の合わせ方だと言われるそのレシピ。結果として、武豊はこういう先手を取りたい馬で、まずスタートをミスらない。

　最初の芝部分を真っ直ぐ走る。内からペースメーカーが先導役となって逃げる。ここで、両隣の馬が追い込み脚質だという事実が武豊に味方する。真横に都合の良いスペースが出来上がる。被せられたくない馬には勿論プラス。

　これを受け、ダート進入と同時に右手前になるアクションを活かし、右につまりは外側に少し張り出す。スプリンターが迷いなく逃げるペースはこの馬に都合が良い。この時点で他の馬が絡んで来なければ勝利のシナリオが出来上がる。で、それを阻止する他馬がどう動くのか？

　前走1400Ｍ戦で逃げたグレープブランデーは当然ここも前へ行く。但し出足の速さで上記二頭の後ろに位置するだろう。となると、リッキーの後ろに付けてマークしたい。同じような形で併走するのが4歳馬レッドアルヴィス。

　自在の乗り方が出来る牝馬サンビスタは1800Ｍ以上のレースを使ってきている上に東京コース初体験ならば芝スタートでやや立ち遅れる可能性が強い。そんなに前へは行けず中団辺りからか。

　戸崎圭太が乗るベストウォーリアは？この馬は勝ちに色気を出せる。但し、若干距離が長い可能性がある。序盤からリッキーに絡みねじ伏せるような真っ向勝負を挑むと、スタミナの面で相手に分がある。それよりも一瞬のスピードで勝る部分を活かしたい筈だ。

　リッキーを射程に捕らえながら中団前めで脚を溜めるようなイメージが最も勝ちに近い形だろう。流れに乗りながら牙を研ぐ。地方馬サトノタイガーは元々中央で芝を走っていた馬だから出足は心配ないのだが、芝からダートへ進入したところで戸惑ってブレーキを踏む可能性が残る。

　カペラＳで好走して根岸Ｓで凡走した事実を踏まえ、そう前へ行かないのではないだろうか。ワンダーアキュートにマイル戦で先行する出足はなく、大外枠二頭は後方待機に徹する。鍵を握るのは内田博幸に乗り代わったインカンテーションだろう。

　内田を起用し大野を降ろしたした理由は再三の出遅れが理由。出ない馬を出鞭をくれてでも無理矢理出す事に関しては内田は天下一品。そういう点では乗り代わりの相手としてはベストか。当然、陣営は先行策で勝負して欲しいと願っている。

　性格的にも志向的にも、内田は武豊に真っ向勝負を挑む事に喜びを感じるタイプ。臆する事はないだろう。外から積極的に先行して行く。但し、枠が外過ぎるのが少しネック。他馬が壁になる中で、何処までスムーズにリッキーを捕まえられるだろうか？「

　これに内から先行してくるだろう岩田康成のローマンレジェンドが居る。マイラーのイメージは薄いが、1700Ｍの重賞を連覇しているように、むしろスピード勝負の方が持ち味を活かせるだろう。

　3角から4角でどの馬も左手前でコーナーをクリアしていく。岩田の馬はラチ沿いの最短距離を通る筈だ。だが、その道の先には逃げ馬が居る。直線の進路を考えれば、武豊が張り出したスペースが絶好の狙い目になる。逃げ馬とリッキーの間だ。

　だが、恐らくこれはトラップ＝罠だ。厳密にはスペースを確保する為に敢えてそうしたのだが、武豊ならばそこに誘い込み蓋をするくらいの事は狙ってやる。外から被せてくる（つまりは揉まれ弱いリッキーの弱点を突いてくる）インカンテーションらの追撃から内の空いているスペースへ逃げる。同時に張り出していた分だけ他馬に外を回らせる事も出来る。

　蓋をされた岩田はリッキーの通過を待ってその外へ行くしか進路を確保する術はない。そこで外へ行けば、リッキーに馬体を併せにいったインカンテーションやベストウォーリアの壁になってしまう可能性がある。

　接触する訳にもいかず併走する形になる先行有力馬達。内へ行ったまま先頭に立ち、更に逃げ馬の前、ラチ沿いのスペースへ行ったのを機に右手前に変えてリッキーがスパートする。他のどの馬よりもスムーズに、予定通り自分の競馬。

　こういう展開を頭に入れながら、武豊は頭を真っ白にして出たなりのアドリブを奏でる事だろう。ただ、こんな乗り方を思い通りにしてこられた時、他の馬に対抗する術はあるのだろうか。在るとしたら、間逆の不器用なタイプという事になるが。

　さぁ、そろそろ最後の決断の時間だ。今年最初のＧⅠ、どう買おう。

2015年02月15日14:49

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緊張と緩和（共同通信杯、他、今日の買い目）

　では、今日のＷＩＮ５の買い目を。

　先週惜しかったから言う訳じゃないけどさ、今日は固い気がするね。オッズはともかく、取りたいところ。

　で、その初っ端が京都10Ｒ「飛鳥Ｓ」で4歳以上1600万下クラスで行われる芝外回り1800Ｍの定量戦。

　京都芝コースに強いディープインパクト産駒で圧倒的な人気になっている③トーセンマタコイヤ武豊は、脚質も安定しているし、ここでは正直実力が一枚上。そんな馬に武豊が乗るのならば、そうそう下手は打ってこない。おまけに10頭立ての少頭数。ここは素直に単独エントリー。

　続いて東京10Ｒ「雲雀Ｓ」が4歳以上1600万下クラスによる芝1400Ｍ定量戦。

　ここもクラス上位の力がある馬がスタンバイ。で、全体5レースの流れを見て、ここと次の小倉さえ取り零さなければ、今週は行けそうな気配が漂う。

　オッズ面でやや荒れて欲しいという願望も込めて、ここは丁寧に5頭をピックアップ。⑩マンボネフュー蛯名正義、⑪マカハ内田博幸、⑫オースミナイン福永祐一、⑬キタサンラブコール横山典弘、⑭オメガヴェンデッタ浜中俊をエントリー。

　中盤が小倉11R「門司S」4歳以上1600万下クラスによるダート1700Mハンデ戦。

　小倉ダートは前が残り加減。能力と脚質の両面から⑬メイショウコンカー吉田隼人でいけそうだが、ここも丁寧に5頭をピックアップ。

　前出メイショウの他に⑥タイセイシュバリエ高倉、⑩グレナディアーズ北村友、⑫ベルベッドテラス津村明秀、⑮シグナルプロロード＆Dバルジューをエントリー。

　ラス前が京都11R「京都記念」で4歳以上OPクラスで行われる芝2200M外回りの別定戦はGⅡ競走。

　現役屈指のスターホースである13ダービー馬④キズナ武豊と14桜花賞馬ハープスター。この両頭のどちらも崩れるという事は考えられない。ここはオッズも含めパフォーマンスを楽しむレース。2頭をそのままエントリー。

　最後が東京11R「共同通信杯」3歳OPクラスによる芝1800M別定のGⅢ戦。

　東スポ杯2着馬、話題のDインパクト産駒らを抑えて圧倒的な人気になったAG最後の仔⑧ドゥラメンテ石橋脩は、そのタイム、馬体、血統、走り全ての面でそれも当然の馬。ヤヤゲートに不安があるので取りこぼしの少ない東京コースを選んできた事にも好感を感じる。

　圧倒的な人気でしかもダービーを狙える馬。通算430勝で今年30歳になる石橋にとってはチャンスでもあり正念場。（29歳の川田がダブルスコアの通算819勝。但し、同じ30歳の田辺裕信が通算474勝である事を考えれば、石橋の成績は一流ではないがそう悪くもない）

　そのドゥラメンテは、走っているフォームの緊張と緩和に絶妙の力感を感じる。力の入れ処、抜き処ほんのコンマ数秒の体の使い方が実に素晴らしい。それが、芝を掴んだ瞬間にピシッと鋭い風になる。

　決して柔らかくしなやかなタッチじゃない（代表がオルフェだよね）但し、一歩一歩の推進が凄くしっかりしている。ベンツなんて、そんながっしりした乗り味だったっけ（教習所の高速講習で乗ったんだよ。ベンツって嫌ってたけどさ、ああ、みんな乗りたがる訳だって思ったもん）

　AG最後の仔。何だかんだで走って欲しいし、期待に応えて欲しいね。

　では、勝負しようか。

PS.「アメトーーク」のDVDで観たけどさ、緊張と緩和が絶妙だったのって、やっぱりビーパップなんだよなぁ。

　家に帰って雑巾がけでもしとれ。……ってか。

2015年02月08日15:07

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右肩上がりを体現せよ（東京新聞杯、他、今日の買い目）

　では、本日のＷＩＮ5を。

　まずは京都10Ｒ「山城Ｓ」が4歳以上1600万円以下クラスによる芝内回りの1200Ｍハンデ戦。

　芝は内側有利なようで荒れてきて外からも差し届く可能性がある。そして、先行勢が揃った差し馬に有利になりそうな展開。

　但し内有利のイメージが消えない。少々きついペースになっても残る可能性があるとすれば、間違いなくこのメンバーでは最初のダッシュ力で先頭を切りそうな⑥シゲルカガ北村友は外せない。

　これにダートから転戦の形だが芝でもこのクラスのスピードに付いていっている⑤ルベーゼドランジェ戸崎圭太のクラス慣れ2戦目というのは穴の要素満載。

　最後に展開的にやはり差し馬なのだが外々を回りそうな人気馬よりも、常に上がり33秒台をコンスタントにマークしながらも人気の盲点になっている⑨トキノゲンジ国分恭介が面白い。ここは3頭エントリー。

　続いて東京10R「早春S」が4歳以上1600万円以下クラスによる芝2400M定量戦。

　内が、残っている？ような印象も受けるが、例年よりも遥かに外から追い込んできている馬場状態。これにこの距離の定番のスローペースを当て嵌めると、折り合いがついて最後に長く良い脚を使える馬を狙いたいところ。

　休み休み大事に使ってここにきれ連勝と開花し始めた感のある②ジャングルクルーズ北村宏司、既に現級を勝っていて単騎で逃げれば展開の恩恵もありそうな④メイショウカドマツ蛯名正義。但し、21ヶ月振りを叩いて2戦目という体調面は気になる。

　これに明け4歳の成長株⑥ヴォルシェーブ内田博幸、GⅡAR共和国杯4着の実績が光る⑧アドマイヤケルソ岩田康成を加えてここは4頭エントリー。

　中盤が小倉11R「壇ノ浦特別」で4歳以上1000万円以下クラスによる芝2000M定量戦。

　小倉は開幕週でまずまずの時計が出ている。現状を考えれば先行内のセオリー通りに狙いたいのが当然なのだが、人気馬はどれもこれも詰めが甘く勝ち味に遅い馬が多い。

　ならばで狙いたいのがいつもの坂路ではなくコース追いをしてきた④ゴールドブライアン丸山。小倉とも相性が良く、嵌ればの期待が込もる。

　これに休み明けではあるがこのメンバーなら順当に勝ち負けに持ち込めそうな明け4歳の牝馬⑥ハピネスダンサー藤岡康介、既に現級を勝ち上がっていて先手先手で競馬が出来そうな⑫テイエムダイパワー古川を加えてここは3頭エントリー。

　ラス前が京都11R「きさらぎ賞」3歳馬限定OPクラスによる芝1800M外回りの別定戦はご存知GⅢ重賞。

　ここは少頭数という事もあり大物感たっぷりの名牝候補③ルージュバック戸崎圭太の一転突破でいく。

　最後に東京11R「東京新聞杯」が4歳以上OPクラスによる芝1600M別定のGⅢ．

　ここは角居厩舎2頭が素直に強い。だが、そこから更に願望と相馬の二点から一頭に絞る。未来のマイル王候補⑩フルーキー岩田康成だ。

　WIN５はこれで36点。序盤３つを潜り抜けてこられたら、一転突破のスリリングな重賞という構図。楽しませて欲しいね。

　馬券は馬単。フルーキーを敗北させそうな唯一の馬⑫エキストラエンド＆Cデムーロとの絡みで表裏の一点勝負。

　一昨年、1000万下を勝ち上がる姿を観た時、来年のマイル路線で中心になる馬だと思った。それ程、数少ないリダウツチョイス産駒として注目していたフルーキーは輝いていた。

　あの滑らかな加速は、右肩上がりのグラフを体現したようなものだ。雪が降り積もる時のように静かで滑らかで圧倒的。あんな加速は、先輩馬からチョイスすれば名前が出るのは99年度代表馬エルコンドルパサーが98年のJCを3歳馬として初めて勝った時のようだった。

　3ハロン換算で上がりが切れる馬は多くとも、4ハロン換算にすると数がグッと絞れる。昨年、復帰戦で再び1000万下を勝った時、この馬は骨っぽいメンバーに余裕綽々手綱を抑えて流しながら快勝した。この時の数字が4ハロン44秒3．

　それも、最後方からではなく、中団で折り合って馬群の中から瞬時に繰り出せる。ここ2走は不甲斐ない競馬が続いているが、器はこんなものではない筈だ。

　行け、フルーキー。何処までも加速しろ。

　さぁ、勝負しようか。

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