Twitterの方に手短かに綴らせて頂きましたが、歌舞伎閉館にあたり今の私の気持ちを書きとめておきたいなって思います。
「歌舞伎閉館」と言うお話しを伝え聞いた時は全く信じられなくて、本当だとしてもそんな日はまだまだ先だろうって、そんな感じでいました。ラスト週のメンバーとしてコースが決まった時も、いつもと同じように、また歌舞伎にのれると凄く嬉しい気持ちでした。
8人香盤も、ラスト週も、閉館も、夢物語のような感覚で初日を迎えましたが、場内に出て「あっ。」と思いました。歌舞伎は今週で閉まるんだって感じました。そして、急激に毎日が色々な感情に支配されるようになりました。
寂しさや、絶望や、期待や不安や、歌舞伎で感じた事のない感情ばかりで日々自分に戸惑いながら過ごしました。ですが、楽屋に居る時は本当に笑ってばかりの10日間でした。
メンバーそれぞれの思いがある中、誰もそれには触れずに楽日まで楽しく笑顔で過ごせた事が嬉しかったです。
DX歌舞伎町と言う劇場は、いつもどんな時も好きなようにステージをさせて下さり、おかげ様で私はいつも10演目くらい持っていってたなあ(笑)照明はあたたかく、少し距離を感じさせる前盆との不思議な空間、赤絨毯でポーズをきりすぎて摩擦でやけどした事もあったな。
楽日の最終演目に「カーニバル」を選んだのは、絶対に笑顔であの場所とお別れしたかったからです。みんなで楽しく盛り上がって、最後まで自分のステージをして歌舞伎楽日を終えたかったからです。だけど、泣きながらタオルを回して下さってるお客様や、ぎゅうぎゅうの場内で手拍子を一生懸命して下さっている皆様、タンバリンを精一杯叩いて盛り上げて下さった皆様、あの隙間から華やかなリボンで彩って下さったリボンの方、いつもと変わらないけれどここからはもう2度と見る事のない景色なんだって思った途端に、あの演目で自身も悲しくなってしまいました。
楽しいけれど悲しい、だけどありがとうって言う、複雑な思いのラストステージでした。
場内の壁一面に楽日は、歌舞伎ありがとうの文字が。それも本当に心に沁みました。
歌舞伎で15年間の間に沢山お世話になって来れたのも、ステージを見に来て下さった皆様のおかげです。閉館週の事だけを話すとそれは違う気もしますが、私があの週あの場所に立ち会わせて頂き感じた事はこれからも忘れずにいたいと思います。
心に空いた一つの穴は埋まる事はないかもしれませんが、あの場所で見たものは誰の心にもずっとずっと残り続けるだろうって思います。
歌舞伎と言う劇場が存在した事を忘れないでいる事が、劇場への感謝であり敬意だと思います。そして思い出を語る時に、懐かしみながら楽しく皆様とお話しを出来るならばそれはとても嬉しいなと思います。
39年もの間、DX歌舞伎町でいて下さって本当にありがとうございます。
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