2008年05月14日

ガソリン税と国の税の在り方5

ガソリン税、上がってしまいました!

大変な混乱ぶりでしたね(苦笑)
ガソリン税よりも、
家計に影響が大きいであろう
定率減税が終了したときでさえ、
ここまで大騒ぎにならなかったように感じます。




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そう考えると、
実際に財布から出ていくガソリン代の方が、
よく分からずに戻ってくる税金よりも
痛みを感じるという事が分かります。

そして、
今回の騒動に関連して、
法律により“一時的に”発生している
税金があるという事が
世間一般に知れ渡りました。

とはいえ、
ガソリン税の暫定税率は
延長につぐ延長で30年間も続いています。
また、
これらの法律は
税金が高くなるものばかりではありません。

法人税で言えば、
「30万円未満の資産を一年で全額償却出来る」
というものがありますが、これも一時的な法律です。
本来3年間の減税措置でしたが、
景気対策のために延長されています。
定率減税と同様、
納税者にとっては良い措置の一つです。

ただ、
今回のガソリン税を巡る騒動は、
税の在り方について考える
良いきっかけになったと考えます。

現在の日本の税制は、
企業経営で言う、
資金繰り以外の何物でもありません。
つまり、
日本の全ての税収が、
営業活動に伴うキャッシュイン。

公共事業や行政サービス、
公務員の人件費等による支出が、
営業活動に伴うキャッシュアウト。

そして、
税収で足りない分は公債により借金し、
公債の返済は毎月行う・・・。
企業であれば、
とっくに破産しているレベルですが、
国ですから潰れる事はありません。

結局、
今の日本は、
支出から逆算して税金を決めているのです。
お偉い政治家も、
さすがに30年間続いている
ガソリン税の暫定税率を
良いと思っている方は少ないでしょう。
「お金が足りないのだから仕方がないじゃないか!」
という理屈で押し通しているだけです。

正直、
道路をたくさん作るのが
単純に悪いとは思いません。

ムダの徹底的な排除は、
経済の停滞につながります。

ちなみに、
アメリカ国民の消費構造はどう考えてもムダ遣いです。
サブプライム問題も、生活のためではない、
投資目的の住宅が売買され続けたのが要因の一つでした。

アメリカが不景気になれば、
消費が抑えられ、ムダ遣いが減ります。

そうすると、どうでしょう?
見事に日本企業が打撃を受けます。

この構造と同じで、
ムダの排除の名の下に税を切り詰め、
支出を抑えることは、
日本経済を停滞させることに
つながりかねません。

確かに、
税金は少なくなるかもしれませんが、
収入も少なくなる可能性があります。
無から有は生まれませんから。

地方の工務店のお得意様は、
給料の高い公務員だ。
と言っています。

これも道路と同様、
税金が所得の再分配機能を
果たしているとも言えます。

そして、
日本の場合は、
税金の額自体よりも、
税制の複雑さから生まれる
ひずみによるロスの方が、
大きく影響しています。

先日も、
日本企業が海外の関連会社で
稼いだにもかかわらず、
国内に戻せないお金が
10兆円以上もあるとの報道がありました。

これは、
日本に移動する際に
高額な税金が掛かるためです。

このお金が日本に移動され、
国際競争力向上のために有効利用されれば、
日本経済全体に良い影響があるはずです。

当然、税収も伸びるでしょう。

しかし、
日本の税制は、
それが出来ない、
つぎはぎだらけの複雑なものです。

国家の衰退は
税の複雑化から始まるとは言われますが、
まさにこの状態。

残念で仕方がありません。

企業経営においても、
効率化のみを求めたり、
組織や業務を複雑にし過ぎる事は、
大きなひずみを発生させる場合があります。

そこに、
本来必要ない多大なコストが発生し、
図体ばかりが大きくなる・・・。

政治のレベルは
国民のレベルの反映でしかないと言われますが、
そう考えると、
会社のレベルは
経営者なり社員のレベルの反映とも言えます。

今回の混乱は
企業経営においても
反面教師になるのではないでしょうか?
会社の在り方についても、
よく考える必要はありますね。



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tomotomo444 at 16:53│Comments(0)TrackBack(0)出来事 | 生活・趣味

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