2009年04月19日
ほとんどの本がネットで取り寄せることができる昨今、実際に本屋で売れている数と、amazonを代表するネット販売では、どちらの方が売れているのでしょうか?
今回「名作マンガの間取り」の著者である影山 明仁さんにその実情を聞くことが出来ました。
いきなりですが、引き延ばしてもあまりよろしくない結論なので早速。
なお、四角囲みの中は影山さんのコメントです。(以後同じ)
どのような売れ方をしているのか、著者の私も分かりませんです。 |
分からないのですね。
よくよく考えると「amazon分いくら、本屋分いくら売れてます」なんて明細が来る訳ないのかなと。
この「名作マンガの間取り」は特にネットで見かけることが多かったので、ネット販売の方が多い本なのかな?と思ったのですが、分からなくて残念。
結論:本屋とネット通販、どちらの方が売れているのか著者では分からない。
ただし「名作マンガの間取り」の場合。
これだけで終わってしまうと面白くもなんともないのですが、著者の影山さんがこれ以外の「名作マンガの間取り」についてのエピソードを寄せていただきました。
一部紹介させていただきます。
| そもそも、マンガの間取りを描き始めたのは20年前。 建設会社に勤務していたときにサザエさんとほぼ同じ家族構成のお宅のプランをしていましたが、なかなか家族の意見がまとまらなかったんです。 そのうちその家族の方が「うちはサザエさんと同じ間取りだからそのまま建てちゃえ」って席を立たれたんです。 なにか手立ては無いか?ということで日曜夜にサザエさんを見て、簡単な間取りを書いて次回にプレゼンしました。 まずまずその仕事は上手く行き、家を建てていただきました。 |
きっかけは「仕事の一環から」だとか。
サザエさんのような家庭に、実際にサザエさん宅の図面を見せる。
当時も変わらぬ人気を誇っていたサザエさん宅の中身なら、家を建てようとしている人でなくてもその間取りを見たくなるものです。
その着眼点は素晴らしかったですね。
すべてはここから始まった、と。
| そのとき簡単に描いたサザエさんの間取り図。 そのままほおって置くのももったいなくなり、毎週サザエさんを録画しては、微調整してゆきました。 この段階で「趣味」になってしまったんですよね。 完成したものを子供たちに見せたら「ドラえもんは?」「クレヨンシンちゃんは?」とリクエストがどんどん出てきて、間取り図が増殖していきました。 これが友人達の目に触れ、面白いから公開すべきと1999年にWebsaite(現在閉鎖)で公開。 その後、現在のブログにシフト。 さらに人の目にとまるようになり、リクエストは増え、また「ここは違うんじゃないか」とご意見も頂くようになりました。 |
楽しみながら自然発生的に増えていった間取り図。
うちのサイトは2003年から始まったのですが、それより4年も前に公開されていたとは驚きです。
20世紀からの代物だったとは。
| とあるポータルサイトで紹介されたことから、web magazineや雑誌から、引用の問い合わせが入ってきました。 その中、出版社からも「本にしませんか?」と問い合わせがあり、「○○○万円費用負担すれば、大手書店で販売しますよ。」とか「○○○部買い取れば、本に出来ます」とか。 まぁそれらには当然応えませんでしたが、大手出版社からもそのような内容。それが2006年の8月頃だったでしょうか? そのときはまだ25物件くらいしか間取り図がなかったもので、「いついつまでに○○物件増やせませんか?」「このマンガの間取りを描いて欲しい」など、物理的に不可能な内容で、残念ながらお断りせざる得ませんでした。 しかし、ソフトバンククリエイティブの編集担当の方は、好きな物件を描いて下さい。そして待ちますといってくれました。 それで、一応時間的な制約も無いわけなので口頭(メールで)約束をしました。 |
出版については、こんなのも一時流行ってました。やらなくて正解でしたね。
実際に出版したソフトバンククリエイティブ社は、「なんとか本にしたい」という意欲が表れてますね。
もちろん商売上の話かもしれませんが、楽しみで書いている方に制限を与えず「待ちます」の返事は心強かったでしょう。
| 2008年4月にゆっくり描いた間取り図が50物件を超え、7月を目標にまとめることにしました。 そのときの編集担当者のつぶやき「まさか本当に本になるとは思わなかったわ・・・本にならないと思っていた」だそうで。(笑)。 |
ソフトバンククリエイティブを褒めちぎったところで、このコメントて!
| 7月25日、私の誕生日にあわせて早いところでは書店に並びました。 ITメディアから配信されたニュース。IZAなどで紹介され、amazonで、徐々にランキングが上がってゆきます。そしてmixiニュース。 ところが初版本に間違いの報せ。 ドラえもんの記述に、普通の廊下910mm(三尺)ではドラえもんが歩けない。これは私の本当にお馬鹿な間違い。 これがきっかけで、amazonでランキングが一時一桁台へ。 ただ、このとき、本を出すということが非常に慎重に慎重を極めなければならないことが良く分かりました。 第二版で内容を更改しましたが、本当に申し訳なく思い、自分を責め夢にまで出てきました。いい勉強が出来たと思います。 なお、現在版数は、第4版となっています。 |
しかも「ドラえもん」の知名度からもインパクトがあったのでしょう。
うちのサイトでは「間違いだった」の記事は、なんとなくスルーしたような気がします。
| その後、地元のテレビ・ラジオの出演、共同通信の取材などで、一気に全国のメディアへ。 NHKの熱中時間に出演もなにやら夢の中のような・・・。 でもやっと今は落ち着きました。 |
NHKにまで出てるんですから、結構な有名人かも。
私も最初メールを頂いた時は「あの影山さん?」て思いましたから。
| 出版後違ってきたことは、全国からのリクエストが来ていること。 本を出す前までは、お気楽な趣味であったことがそうではなくなってしまった。 でも基本的に変らないのが、緩く長く続けてゆくスタンス。 基本的に、Amazonの販売数が多いと思われます。Amazonで頼むと(自分で自分の本を献本用に買ったりもします)第三版であったりしますが、岩手県内の書店では最近買った二冊もまだ初版です。 ただ、本を出してしまいますと見守ることしかできず、本と自分の名前で検索して、良い・悪いといった評価をしているブログなどでその反応を見るだけです。 全国からのリクエストのほとんどが、ほのぼのとしたマンガやアニメ。 妖怪なんかがでてくるストーリーも、家という器に住む家族の描写が暖かい。最近のそれらも捨てたものじゃないなぁ。 リクエストがあるということ、とても嬉しいです。 |
もともとマンガ好きである影山さんが、楽しんで図面を描く。
これが長続きし、全国から反響がある証拠でしょう。
次は新しいマンガの間取りでしょうかねえ。
「ワンピース」とか「NARUTO」などは国内のみならず海外でも人気ですから、そちらで売れるかも?(家とかあったっけ・・・?)
・・・て、商売じゃなくて楽しみでやってるんでしたね。
すいません・・。
さて、今回はお忙しいなか長文メールを書いていただきありがとうございました。
本を出す、という貴重な体験、なかなか聞けない話をいただきました。
分野が分野だけに専門家やマニアから様々な意見があったでしょうが、それだけ「本物」を作りたいという声なのだと思います。
全国からの声って本当に色々あるんですよね。
私もブログやっていて、様々な意見、情報をもらえるのが楽しいですからね。
何事も楽しんでやることが、重要なことだなあと再認識させられたことでした。
最後に、間取りプロジェクトから一歩進んだ「住宅模型プロジェクト」がすすんでいるらしいです。

何この美しさ!(こちらはその製作者さんのサイト)
Dr.スランプの則巻千兵衛さんの家ですね。
この造形の素晴らしさからも、やはりこちらもプロの方のしわざのようです。
将来は「名作マンガ模型展覧会」が目標なんだとか。
なんとも楽しそうですね。
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コメント一覧
1. Posted by 名乗るほどでもさん 2009年04月19日 23:05
いい記事だね
2. Posted by 荵�莢桁����後� 2011年11月27日 09:21
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