ゆうきともからのお知らせ 2

主に monthly Magic Lesson に対するお知らせや、ゆうきともの個人的な見解等を不定期に書き込むblogです!

そのすばらしさ、単純さゆえに、国内はもちろん、世界中でパクられ続け、もはや日本人の作品ということすら知らない人 (まあ、普通の人はともかく、日本人で奇術家を自称する人が知らないのはマズイと思いますが) が多いと考えられる、ジョニー広瀬氏の名作 『インビジブル・ホール』 は、当然のように解説あり。

藤原邦恭氏の 『まぜまぜフォアエース』

私の 『バースデイ・トリック』

二川滋夫氏の 『狐と鶏』

野島伸幸氏の 『輪ゴムの入れ替わり』 

※どの作品も、タイトルは発表媒体によって変更あり。

解説しているマジックに一切のクレジットはなし。ただしご本人のオリジナル・ムーブだけはしっかりと主張あり。 (まあ、ご本人が知らないだけで、クラシックなものですが)

と、言うわけで例の教材、一通り見ちゃいました。(-_-)zzz。

ここ数年のブームにおいて、マジックのトリックやネタが、芸能人のゴシップと対等に扱われはじめ、先日も暴露本のような体裁で二冊本屋に並んでいましたが、結局商売としては一番楽して儲かるわけで…… 無くならんのだろ〜な〜 (-_-)。

庄司さんの新刊 (『接客の魔法』 ではなく次の本、ハウツーものです) の宣伝が一部出ているみたいですが、本人もサイトで言っているように、まだ執筆中のようです。
ネタのセレクションや、イラストの一部を見ましたが…… かなり面白そうです。
で、ちょっと悔しい私 (^^ゞ。

さりげなさ過ぎて、誰も告知に気づいていなかったかもしれませんが、私の本も今月末に出ます。

えー、なんども言うようにタイトルの決定権は著者にはなかったということで…… 今までのものもそうですし、まあ、出版社によって多少事情は違うのでしょうが、本好きで、著者自身としては、毎回のことながら少し残念な部分 (^_^.)。


『一瞬で相手の心をリードするマジック心理術』 かんき出版 です。


んー、一般の方向けの本なので、このくらいベタなタイトルにしないといけないんでしょうが…… ちょっとはずかしいですね。

といったわけで、まあ、タイトルにそった内容であるとは言いにくいのですが…… 正直なところ、本当にマジックを実践している人 (より良いを表現しようとしている人) にとっては面白いし、かなり役立つ内容だと思います。

また、マジックの本質部分に少なからず興味を持つ一般の方には、興味深い内容だと思います。
 
ただし、新しいトリックを求めている人には勧めませんし、そのつもりで書いたものでもありません。

トリックをサンプルにはしていますが、もっと大切な部分についてふれたつもりです。

とにかくタイトルにミスリードされないようご注意ください。


私の作品集のほうは、多分10月末になるかと。 

某先輩が書いてくれたのですが、以前私の書いた小文や、私を取材して書いてくれたコラムも収録されており、実は上記の本の内容と密接に重なる部分もあり、ある視点から読んでもらうと興味深いかな? なんて思ってます。


「mML」収録は予定通り3日です。

「ともの会その前に」は11日(火) 池袋ルノアールパルコ横店 1号室にて行います。

「ともの会EX」は、17日ではなく18日(火)に変更されましたのでお間違えのないように。

「ゆうき会」も、26日(水)に変更されていますのでご注意を。


先日ヨーキム・ソルバーグを追いかけて、仙台まで行ってきました。
氏は今回で8回目の来日だといっておりましたが、私はその昔、箱根の会で観たきりでしたので、多分12,3年ぶりだったのかな?
 
いや〜、わざわざ追いかけた甲斐がありました。本当にマジックも芸も、そして人間もすばらしい (^^♪。

8月前半はレベント、後半はヨーキム、しあわせだなあ〜。

某若手奇術家からカードトリックを教えてもらいました。

ここ2年くらいの間、数回見ているのですが、少しずつ改良されていくのが分かり、先日みせてもらったら、かなり 「いい感じ」 になっておりました。

教わったお礼にその場で思いついたアイデアを提供しましたが、気に入ってもらえたようでなによりでした。

トリックに限らず、何かの成長過程を見るのはうれしいものです。

新作トリック (と呼ばれるもの) をひたすら追いかけるのも良いのですが、お気に入りのプロットやアイデア、手順等を、気長に育ててみるのも楽しいですよ。

前々回のブログを読んだ(らしい)、ある人物の感想を読んでびっくり!

曰く、ゆうきさんは何故そこまで 「タネを教えて!」 という人を常識ハズレのようにいうのか? といったことなのですが……

みなさん、そう感じました?

あそこで語っているのは 「スジを通そう!」 とか、「名前を名乗ろう!」 といった、ごく当たり前の部分に大きなウェイトをかけていたつもりなのですが。

まあ、解釈の仕方は人それぞれなのですが、あまりにも極端で一方的にもとれる感想だったので、ちょっと違和感を覚えました。

キチンとスジを通してくれさえすれば、少なくとも私自身のトリックに関しては、まったく 『秘密主義』 ではありません。

あるとすれば、対象となる相手が、すべての秘密を説明したさいに、それを本当に理解できる知力と経験(そして見識)を持っているのかどうかという点だけです。

正直に言わせてもらうならば、そのような人物に対してならば、自ら進んで秘密を公開したいくらいです。(以前、ジョビーの本からも引用しましたよね)

経験上いえることは、礼儀やスジの通し方を知らない人物に、ある意味親切のつもりで秘密を公開すると、結局はコチラが損害をこうむることが多いということです。

「あのトリックいいですね!パクらせてもらってます!」 というのも、ジョークならばアリなのだそうですが…… 問題はその状況であり、発信者と受け手との関係でしょう?

実はこのセリフを面と向かっていわれたのは後輩 (プロ) なのですが、初対面で、本名もなのらない謎の男 (年齢、職業不詳) に言われ、まあ、馴れもあったのでしょうが、「あ〜そうですか、実は僕のじゃあないんです」 なんて適当に流していたのですが、そばにいた某先輩マジシャン (プロ) は、あきらかに引いていました。

感想を書いてくれた方は、有名な研究家の名前を出して、「教えて」 といわれたらうれしいのになあ〜 なんていっているのですが…… だから、ぜんぜん前提が違うって! (^_^.)




某先輩一押しの映画 『キサラギ』 観て来ました。

「ゆうきは絶対好きだよ」 なんていわれると、元来天邪鬼の私としては、ついつい疑ってしまうのですが、上野では昨夜までの上映だったので、すべり込みでセーフ!

いやあ、おもしろかった。 舞台でもいいような気がしましたが…… ミステリ好きの方にはオススメ。


先日紹介した 『接客の魔法』 ですが、女性マジシャンとして、多くの愛好家、コンテスタントに影響を与えた、ゆみ女史がすばらしい書評を書かれています。

某先輩風にいえば 「コンプリート!」


ちなみに某大御所マジシャンの方からは 「分かりやすくてよい」 という評価と、
「私は○○でマジックを教えていますが、彼らにも買って読むように伝えました」 とのコメントをいただいたようです。 いやあ人ごとながらホント有難いことです。


私の新潮新書の件で、先日、某大物マジック業界関係者から直接言われたのは、

「いやあ〜あの本で紹介していたトリックいいですよねえ〜 講演会で使ってますよ。 受けますねえ〜」

って、(^_^.) いや、まあ、いいんですけどね。

嘘でもいいから、せめて 「講演会で本配ってますよ」 くらい言ってくれると尊敬できるんですが。

古くから私をご存知の方は承知していることと思うのですが、私は決してコミュニケーションスキルの高い人間ではありません。

どちらかといえばかなり低いほうの人間なので、そのような事実から起こりえるマイナス面を少しでもカバーするために、それなりの努力はしてきました。

また、現在でもある程度人付き合いを限定することで、なるべく余計な問題を起こさないように配慮しているつもりです。

しかし人前に出る以上は、どうしてもさまざまなタイプの人々と接することになり、良いこともあれば、悪いこともあります。

私は元々ポジティブな性格ではありませんから、どうしても悪い出来事のほうが印象に残りがちです。


ちまたでは 『白い恋人』 が話題になっていますが、ミートホープの件や中国(もしくはネット等)のコピー問題など、実際の行為(法律違反)もさることながら、世間にバレたときの対応のずさんさ、また、その自覚のなさ(概念自体のなさ)はなんなのでしょう?

実は上記ほど世間を騒がせてはいないだけで、このタイプの人間は(結構)います。


実際に、現在仕事上の関係者とのトラブルがあるのですが、私のところに伝わってきた情報の有無を確認するだけで、不毛なやり取りを何度も重ねることになりました。

メールで正直に経緯を説明してくれるだけでよかったのです。

しかし (何か他に後ろめたいことがあるのか?いや、そう勘ぐりたくもなります) これまでに一切の報告はなく(最終的に電話で報告をお待ちしておりますとの確認はしているのにです!)、あげくのはてには、間接的にかかわっている別の業者から 「えっ?電話で当人と話したら、もうすべてその件はすみましたって、いってましたよ」 なんて聞かされる始末です。 (-_-;)


自分で書いておいてなんですが、気分がめいってしまうので、もう少しありがちな軽い例をあげてみましょう。

私は実際に演技をすることはありますし、これかも続けていくつもりではありますが、有名人になってテレビで大活躍しよう!といった願望はないので、これくらいのことは書いてしまっても大丈夫でしょう。

一般向けのショーや教室の類ではなく、愛好家やマニアの方を対象にした会の場合、「ファンです」、とか 「あのトリックいいですね!」 といった声をかけてもらうのは有難いのですが、「今日のショーで演じていたトリックを教えてください」 なんて突然いわれるとギョっとします。

「あのネタいいですよね!パクらせてもらってます!」 ← これはまあ言い方の問題ではありますが、少なくとも知性は感じませんし…… 初対面でこんな言い方をする人物とお友達にはなりたくありませんよね。

「トリック教えて」 に関していえば、ただでさえタブーであるということ、言い方はもちろんですが、本来よほど親しい間柄でなければいっちゃあいけないことでは?


初対面の女の子に、開口一番、住所聞くようなもんではないかと。


そうそう、いい忘れていたのですが、こういったことに無頓着な人って、大抵自分の名前さえ名乗らなかったりするんですよね。

その名前も、結局本名じゃあなかったり、年齢や職業をかたくなに明かさなかったり…… よほどの訳ありなのかと思ってしまいます。

逆の立場になってみましょう。こんな輩に大してまじめに答えたいと思いますか?


この文章を読んでいる奇特な30前の若い人! 

初対面の人物に質問をするときや、話を聞いてもらう際には、礼儀として、とりあえず本名を名乗りましょう! また、会うたびに名のっとかないと、絶対に覚えてはもらえません。


一度会っただけで驚くほど距離感の近くなる人がいます。

本当にお互いそうであれば問題はないのですが、相手もそうだとは限らないのです。

去年まで部屋にエアコンがなかった私…… いったいどうやって生活していたんだろう(・・? ま、とにかく今年はあってよかったよかった。


さてタイトルをみると、毎月本を紹介しているようですが、とうぜんそんなこともなく、思いつきですのであまり気にしないでください。


マジックと密接に関係があり、トリックの解説を主体としていない本ということで、是非紹介しておきたいのが、先週発売された庄司タカヒト氏の 『接客の魔法』 (アスキー新書) です。

氏の過去十年以上にわたるテーブルホッピングの経験と、その考察の一旦が、実に分かり易く語られており、それはマジックだけではなく、接客の必要なすべての業種に共通する真理であると思われ、アルバイトの方からプロの接客業の方まで、読む価値は十分にあります。

冷静に考えてみれば、ごく当たり前のことも書かれているのですが、それを実践することはなかなか難しかったり、その具体的なやり方自体がわからなかったりするものです。

マジシャンなんて所詮全員が自称なのですが、ブーム?のおかげで、仕事と個人的趣味がごっちゃになってしまっているお方が、限りなくウィルスのように増殖しまくっている今日この頃…… せめてこれからそういった道をめざす方には良い道標になるかな?

いずれにしても、日本のマジック業界において、間違いなく初めて書かれた内容といえる本書は、ホッパーにとってはバイブルとなりえるでしょう。

私は庄司氏と10年ほどの付き合いとなりますが、その間に見聞し、勉強させてもらった価値のあるノウハウが満載で…… ちょっともったいなかったです。


今月の一冊 とは書きましたが、昨年の出版物では間違いなくインパクトNO.1だった、『息子たちよ!』 とはまた別の意味で、今年の一冊となりえるかと。

UGMのコンベンションから帰ってきました。 ……参加していつも思うのは、普通の観客としてゆっくりと観てみたいということ。 (^_^.)

今回もありえないくらい豪華でした。

出演者とスタッフのみなさん、そして参加されたすべてのみなさん、本当にお疲れさまでした。 そしてありがとうございました。

注目すべきことは (今回も) たくさんありましたが、ゲストを含めた多くの参加者がもっとも驚かされた (もう、そりゃあ、あらゆる意味で) のがレベント氏 (USA) です。


もの凄い知識と知力を合わせ持ち、さらにはそれを具現化するクラフトマンであり、おまけにそれを表現する技術と演技力までを兼ね備えたジェントルマン。


日本のゲストマジシャンの間の話題は、9割がたがレベント氏に対する賞賛の声であったといっても、決して大袈裟ではないでしょう。

世の中にはすさまじい人がいるものです。

未見の方 (レクチャーでもショーでも) のために詳細は書きませんが…… 私が生で見ることのできたマジシャンの中では、天才ファン・タマリッツ以来の衝撃だったかもしれません。

気がついたらこのブログの最新記事の下にマジック絡みの広告がでている。

なかには怪しげなものも多々あり、この手の方たちの商魂のたくましさには、ある種感心する面もあるのだが、正直マジックを愛する人間からみると、 (^_^.) とか ヾ(・・;) とか (-_-;) こんな感じにならざるを得ない。

自分や知人のネタが、一切のクレジットなしで無断借用されることに関しては、悲しいかなもう慣れてしまった感もあるものの、インナーサークルにおける講習会はともかく、ブログやテレビ、ましてや大々的にネット商売に使われているのを発見してしまうと (しかも顔見知りだったりして) ……はああ〜、ふうう〜、とまあ、とにかく脱力するしかない。

ここまでくると、「せめてもう少し正確にパクッてくれよ!」 なんて思ってしまう。

昨日ある人物の、もの凄いボリュームの教材のうち、半分を大雑把に確認したのだが、細かいツッコミはきりがないのでおいといたとしても、一切のクレジットはなく(やっぱりね!)、あきらかに無許可で私のトリックや解説内容を流用している。

また、かつてフォーサイトで許可を得て、DVDや冊子で解説させてもらった知人のトリックが堂々と流用されており(考案者にこの人物に対する許可の有無を確認していないものの)、正直いろんな意味で、残りの映像をチェックするのも気が重く、めんどーな状態。


以下は、なが〜いネット上の宣伝より抜粋。


日本のマジック業界に知れ渡る “サーストンの3原則” をご存知でしょうか。

初心者がマジックを演じるときの守るべき原則です。

演じるマジックの内容を先に話さない
同じマジックを繰り返さない
タネを明かさない
1と2は意外性を大切にし、より観客に楽しんでもらうため、そしてタネがバレないようにするため、3はもちろん言葉の通りです。

これを守れない方も、お申込みはしないで下さい。

観客に楽しんでもらうことがマジックの目的です。

観客がタネを知ってしまえば、不思議な現象も不思議ではなくなり、タネを知る人が多くなればなるほど、マジックに対する興味は減少し、マジック業界の衰退につながる可能性があるということです。

最近ネタばらしが裁判沙汰にまで発展していますが、あなたも一マジシャンとして最低限のマナーは守っていただきたいと思います。


(-_-;) ほんと、最低限のマナーは守っていただきたいと切に願うものである。

昨年に引き続き、横浜マジカルグループ主催の 「テーブルマジックを楽しむ会」 にいってきました。 なんと32回目だそうです。 場所やスタイルは昨年と同じで (昨年7月24日のブログを参照してください) 、発表会終了後の反省会 (懇親会?) や、その後の飲み会まで、いろいろ楽しませてもらいました。

発表者は立て続けに計4回の演技をしなくてはならず、結構大変だったでしょうが、本来ならば 「テーブルホップ」 の仕事でもしない限りは得られない経験ですので、結構貴重な体験じゃないかなと思います。

せっかくの発表内容ですし、せっかくのクロースアップですから、今回限りのネタにせず、これからも磨き続けてほしいなと。

大所帯の老舗クラブということで、中には発表したくても(今回は)できなかった方もおられたようです。

ちなみにフォーサイト主催の発表会が、今年も11月にありますので、多少の参加条件はありますが、興味があれば是非私か庄司にコンタクトしてみてください。

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