2014年05月
2014年05月31日
ユニット８％ リーディング 戯曲「カクテル・パーティー」
2014.5.30（金）19:13〜20:38 喜多見 Ｍ.Ａ.Ｐ
作：大城立裕
出演：
ト書き／中島由紀
1971年〈沖縄返還の一年前〉
上原／金城功
パーティの主催・ミラー／隈本吉成
ミラーの妻／神野美奈実
中国人弁護士・ヤン／大佳央
日本人新聞記者・小川／高口真吾
パーティの出席者・モーガン／高山正樹
上原の一人娘・ヨーコ／矢崎美紗希
近くに住む若い兵士・ロバート／永野和宏
1995年
上原／金城功
ヨーコ／矢崎美紗希
ヨーコの婚約者・ベン／永野和宏
一回きりの、しかも少数の観客ではもったいない、制作者や役者の熱がひしひしと伝わってくる希有な舞台でした。
原作は1967年に沖縄出身の作家で初めて芥川賞を受賞した作品。それを作者自身が２年前に戯曲化して、英語版をハワイで上演して好評を得たということです。今回は初めて日本語で上演されました。
原作は、『沖縄文学選 日本文学のエッジからの問』（勉誠出版）で読んでいました。この本には、近代の沖縄の文学を4つに時代に分け、それぞれの時代における代表的な作品が詩歌・小説・戯曲という分野別で載っている、とても素晴らしい本です。
作の大城立裕さんは1925年生まれといいますから、今年で89歳になられます。その作者は戯曲化した意図として、「アメリカでは、原爆への反省を叫ぶと、真珠湾の恨みを持ち出すようである。それに反省を求めるために、私は『カクテル・パーティー』を劇化してハワイで公演した。そのテーマを私は『絶対倫理』とよびたい。」（本日のプログラムより）と述べています。
日本兵士が中国で中国人を殺戮したこと、米軍が広島と長崎に原爆を落として数十万人の一般市民が殺されたこと、占領地・沖縄で米兵が婦女を暴行したのに罪に問われないこと･･････。
「絶対倫理」はどんな法やルールをも超越するのだろうし、世界中の人々の間で追求されなければならないものでしょう。しかし、そういう天上のようなことより、まず何より苦悩する登場人物たち、それはすなわち演ずる役者たちの人間ドラマが、強烈に歯医者の2階という異空間に充満していたのでした。
作：大城立裕
出演：
ト書き／中島由紀
1971年〈沖縄返還の一年前〉
上原／金城功
パーティの主催・ミラー／隈本吉成
ミラーの妻／神野美奈実
中国人弁護士・ヤン／大佳央
日本人新聞記者・小川／高口真吾
パーティの出席者・モーガン／高山正樹
上原の一人娘・ヨーコ／矢崎美紗希
近くに住む若い兵士・ロバート／永野和宏
1995年
上原／金城功
ヨーコ／矢崎美紗希
ヨーコの婚約者・ベン／永野和宏
一回きりの、しかも少数の観客ではもったいない、制作者や役者の熱がひしひしと伝わってくる希有な舞台でした。
原作は1967年に沖縄出身の作家で初めて芥川賞を受賞した作品。それを作者自身が２年前に戯曲化して、英語版をハワイで上演して好評を得たということです。今回は初めて日本語で上演されました。
原作は、『沖縄文学選 日本文学のエッジからの問』（勉誠出版）で読んでいました。この本には、近代の沖縄の文学を4つに時代に分け、それぞれの時代における代表的な作品が詩歌・小説・戯曲という分野別で載っている、とても素晴らしい本です。
作の大城立裕さんは1925年生まれといいますから、今年で89歳になられます。その作者は戯曲化した意図として、「アメリカでは、原爆への反省を叫ぶと、真珠湾の恨みを持ち出すようである。それに反省を求めるために、私は『カクテル・パーティー』を劇化してハワイで公演した。そのテーマを私は『絶対倫理』とよびたい。」（本日のプログラムより）と述べています。
日本兵士が中国で中国人を殺戮したこと、米軍が広島と長崎に原爆を落として数十万人の一般市民が殺されたこと、占領地・沖縄で米兵が婦女を暴行したのに罪に問われないこと･･････。
「絶対倫理」はどんな法やルールをも超越するのだろうし、世界中の人々の間で追求されなければならないものでしょう。しかし、そういう天上のようなことより、まず何より苦悩する登場人物たち、それはすなわち演ずる役者たちの人間ドラマが、強烈に歯医者の2階という異空間に充満していたのでした。
2014年05月24日
2014年05月19日
砧公園ピクニック＆”桑原甲子雄の写真”展
2014.5.11（日）
母の日なので、妻と二人で（孫は二人共用有り）、母を連れ出し、砧公園の芝生でランチをしました。
公園の広場は、小さな子を連れた家族連れで賑わっていました。
いろんな木が人々を囲んでいました。”平和”な風景と時間でした。
食後、世田谷美術館で“桑原”甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年”展を観ました。
戦前の東京の町と人の表情に興を引かれました。満州に行ったときの日本人や中国人やロシア人などの写真には感じるものがありました。乳児を抱いた女性の家族の前に茶色い仔猫が家族に向かって後ろ向きに佇んでいる写真が印象に残りました。
1960年代の風景は私の幼児期に重なっており、とくに渋谷のバスターミナルがなつかしかったです。
私は懐かしくもあり、写真に魅入られていきましたが、母は興味がないのか、ずんずん先に行ってしまっていました。
”陶芸家・吉田喜彦展”も同時開催していて、観ました。
両展とも、6月8日（日）まで。
母の日なので、妻と二人で（孫は二人共用有り）、母を連れ出し、砧公園の芝生でランチをしました。
公園の広場は、小さな子を連れた家族連れで賑わっていました。
いろんな木が人々を囲んでいました。”平和”な風景と時間でした。
食後、世田谷美術館で“桑原”甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年”展を観ました。
戦前の東京の町と人の表情に興を引かれました。満州に行ったときの日本人や中国人やロシア人などの写真には感じるものがありました。乳児を抱いた女性の家族の前に茶色い仔猫が家族に向かって後ろ向きに佇んでいる写真が印象に残りました。
1960年代の風景は私の幼児期に重なっており、とくに渋谷のバスターミナルがなつかしかったです。
私は懐かしくもあり、写真に魅入られていきましたが、母は興味がないのか、ずんずん先に行ってしまっていました。
”陶芸家・吉田喜彦展”も同時開催していて、観ました。
両展とも、6月8日（日）まで。
2014年05月18日
2014年05月07日
母と神代植物公園
2014.5.6（休）
25年目の結婚記念日だったが、妻も子どもたちも仕事なので、私は久しぶりに母の顔を見に行った。叔母が早く来て母の部屋の掃除をしてくれていた。弟も自転車でやってきて、3人で会食をした。弟は母の部屋の片付けをすると言ってマンションに行き、母と叔母は私の運転する車に乗り、母が「つつじヶ丘でつつじを見たい」と言うので、神代植物公園に行った。
地理がよくわかっておらず、臨時駐車場に車を置いたら、正門までかなり歩かねばならなかった。
入場門を入ると、植え込みの中に少女像があった。
山草の展示会があって、いろんなちいさな花たちがあって、とても興味を引かれた。中には「絶滅危惧種」と赤字で書かれてあるものもあった。
思いのほか外は寒く、室内でも山草展があった。母が温かいコーヒーが飲みたいと言うので、喫茶室に入って、そこにしばらくいた。
”薔薇珈琲”があったので、興味本位で注文したが、薔薇の甘い香りがしておいしいコーヒーだった。
結局、中までは見ず、帰ることになった。
帰り際に、つつじ園を通って写真を撮った。
母をマンションに、叔母を厚木のご自宅に送ったあと、帰宅した。
娘が銀婚の祝いに花束と高級ケーキを買ってきてくれた。バイトで帰宅の遅い息子の分は残しておいて、3人で舌が蕩けそうになる果物ムースケーキをいただいた。
25年目の結婚記念日だったが、妻も子どもたちも仕事なので、私は久しぶりに母の顔を見に行った。叔母が早く来て母の部屋の掃除をしてくれていた。弟も自転車でやってきて、3人で会食をした。弟は母の部屋の片付けをすると言ってマンションに行き、母と叔母は私の運転する車に乗り、母が「つつじヶ丘でつつじを見たい」と言うので、神代植物公園に行った。
地理がよくわかっておらず、臨時駐車場に車を置いたら、正門までかなり歩かねばならなかった。
入場門を入ると、植え込みの中に少女像があった。
山草の展示会があって、いろんなちいさな花たちがあって、とても興味を引かれた。中には「絶滅危惧種」と赤字で書かれてあるものもあった。
思いのほか外は寒く、室内でも山草展があった。母が温かいコーヒーが飲みたいと言うので、喫茶室に入って、そこにしばらくいた。
”薔薇珈琲”があったので、興味本位で注文したが、薔薇の甘い香りがしておいしいコーヒーだった。
結局、中までは見ず、帰ることになった。
帰り際に、つつじ園を通って写真を撮った。
母をマンションに、叔母を厚木のご自宅に送ったあと、帰宅した。
娘が銀婚の祝いに花束と高級ケーキを買ってきてくれた。バイトで帰宅の遅い息子の分は残しておいて、3人で舌が蕩けそうになる果物ムースケーキをいただいた。
2014年05月05日
相模の大凧祭り
上溝南からの帰り、上磯部会場に寄ってみました。
ちょうど14時から大凧を揚げる時でした。
けれども、風が出てくるまで待ちました。
風が出てきたので、総勢40名の人たちが揚げようとしました。しかし、風が舞ったかして、均一に凧面に当たらずに揚がりませんでした。
それからまた待ちました。
ふたたび風が出てきたので、揚げようとしました。こんどは凧は浮き、舞い上がりかけました。だけど、大空に舞うには風の力が足りないようでした。
大凧は八間四方で、重さは700�圓世箸いい泙后�それではなかなか揚がらないでしょう。江戸時代からのこの地区の伝統行事だそうです。
保存会の人びとの疲労を取るため、休憩に入ってしまいました。
私はそこを去り、駐車場に戻りました。
相武台下の駅を過ぎると、別の会場の大凧が三つ揚がっていました。近づこうとたんぼ道に入ると、とても狭い道で、停車して見学することも出来ず、ぐるぐる遠回りをして、結局そのまま帰ったきました。
小雨は降ったりやんだり。帰宅後、出っ張ったコニファーやオリーブの木の枝を伐り、落ち葉や落ち花を掃いて家の前を少しすっきりさせました。
ちょうど14時から大凧を揚げる時でした。
けれども、風が出てくるまで待ちました。
風が出てきたので、総勢40名の人たちが揚げようとしました。しかし、風が舞ったかして、均一に凧面に当たらずに揚がりませんでした。
それからまた待ちました。
ふたたび風が出てきたので、揚げようとしました。こんどは凧は浮き、舞い上がりかけました。だけど、大空に舞うには風の力が足りないようでした。
大凧は八間四方で、重さは700�圓世箸いい泙后�それではなかなか揚がらないでしょう。江戸時代からのこの地区の伝統行事だそうです。
保存会の人びとの疲労を取るため、休憩に入ってしまいました。
私はそこを去り、駐車場に戻りました。
相武台下の駅を過ぎると、別の会場の大凧が三つ揚がっていました。近づこうとたんぼ道に入ると、とても狭い道で、停車して見学することも出来ず、ぐるぐる遠回りをして、結局そのまま帰ったきました。
小雨は降ったりやんだり。帰宅後、出っ張ったコニファーやオリーブの木の枝を伐り、落ち葉や落ち花を掃いて家の前を少しすっきりさせました。
2014年05月04日
楽塾「寺山修司の『女の平和』不思議の国のエロス」
2014.5.4（日）14:00~15:20 Ｓｐａｃｅ早稲田
団員のＳさん出演の楽塾エンターテインメント。恒例のＧＷ公演に妻といっしょに行ってまいりました。
今年もまた、いや例年以上に、ダイナマイト爆発的なおもしろさでした。妻も、1時間20分が濃厚すぎて長く感じたと言っておりました。
作：寺山修司 原案：アリストパネス 翻案・台本・演出：流山児祥 音楽監督：関口有子 美術・舞台監督：小林岳郎 衣裳：堀内真紀子 振付・合唱指導：宮川安利 ヘア・メイク：青木砂織 Special thanks：九條今日子
出演：楽塾女優陣vs流山児★事務所男優陣、流山児祥
オープニングから、狭い異空間に轟き響き渡るダンスと歌に圧倒されました。
阪口美由紀と西川みち子が演ずるせむしの姉妹は、シェークスピアの進行役の道化みたいに、軽やかに不気味に聴衆を芝居の世界に誘っていました。また、二人がしゃべりながら動かす４枚の変形格子の扉（壁）の仕掛けも興を引かれました。
めぐろあや演じる武器商人と二階堂まり演じる葬儀屋は、平和を画策するこの芝居の方向性に対比されていて、よかったです。 女たちも男たちも戦いを止めようとし始めると、「集団的自衛権」「積極的平和主義」などという言葉を使って戦争を始めさせようとしたり、傑作なカリカチュアでした。
ラストで全員が平和を謳歌しようと大合唱・大ダンスをしてベートーベンの第５や第９のように最高潮に達して終わったと思った瞬間、科学技術による爆発が起こり、全員が倒れてしまうシーンは、シベリウスやショスタコーヴィチの後期の交響曲のように、静かに暗く終わるのでした。そして袖幕の左右から商人と葬儀屋がケタケタ笑うのです。
ここに流山児さんや楽塾＆事務所の人たちの強いメッセージが込められていたと思います。
でも、その思いが、このような劇に昇華していて、とてもおもしろく、気が晴れたひとときでした。
寺山の奥様だった九條さんの葬儀がきょう行われていることを流山児さんは言っていました。Ｓさんに、高名な作曲家の孫で20歳の宮川さんがダンスの指導をされていたと聞きました。
流山児さんはこれから佐藤信の「阿部定の犬」、寺山の「青ひげ公の城」に取り組まれます。私は学生の頃、前者は黒テント、後者は天井桟敷のパルコ劇場公演で観ています。現代にどのように甦らせてくれるのか、とても楽しみです。
団員のＳさん出演の楽塾エンターテインメント。恒例のＧＷ公演に妻といっしょに行ってまいりました。
今年もまた、いや例年以上に、ダイナマイト爆発的なおもしろさでした。妻も、1時間20分が濃厚すぎて長く感じたと言っておりました。
作：寺山修司 原案：アリストパネス 翻案・台本・演出：流山児祥 音楽監督：関口有子 美術・舞台監督：小林岳郎 衣裳：堀内真紀子 振付・合唱指導：宮川安利 ヘア・メイク：青木砂織 Special thanks：九條今日子
出演：楽塾女優陣vs流山児★事務所男優陣、流山児祥
オープニングから、狭い異空間に轟き響き渡るダンスと歌に圧倒されました。
阪口美由紀と西川みち子が演ずるせむしの姉妹は、シェークスピアの進行役の道化みたいに、軽やかに不気味に聴衆を芝居の世界に誘っていました。また、二人がしゃべりながら動かす４枚の変形格子の扉（壁）の仕掛けも興を引かれました。
めぐろあや演じる武器商人と二階堂まり演じる葬儀屋は、平和を画策するこの芝居の方向性に対比されていて、よかったです。 女たちも男たちも戦いを止めようとし始めると、「集団的自衛権」「積極的平和主義」などという言葉を使って戦争を始めさせようとしたり、傑作なカリカチュアでした。
ラストで全員が平和を謳歌しようと大合唱・大ダンスをしてベートーベンの第５や第９のように最高潮に達して終わったと思った瞬間、科学技術による爆発が起こり、全員が倒れてしまうシーンは、シベリウスやショスタコーヴィチの後期の交響曲のように、静かに暗く終わるのでした。そして袖幕の左右から商人と葬儀屋がケタケタ笑うのです。
ここに流山児さんや楽塾＆事務所の人たちの強いメッセージが込められていたと思います。
でも、その思いが、このような劇に昇華していて、とてもおもしろく、気が晴れたひとときでした。
寺山の奥様だった九條さんの葬儀がきょう行われていることを流山児さんは言っていました。Ｓさんに、高名な作曲家の孫で20歳の宮川さんがダンスの指導をされていたと聞きました。
流山児さんはこれから佐藤信の「阿部定の犬」、寺山の「青ひげ公の城」に取り組まれます。私は学生の頃、前者は黒テント、後者は天井桟敷のパルコ劇場公演で観ています。現代にどのように甦らせてくれるのか、とても楽しみです。
出光美術館「日本絵画の魅惑」展
2014.5.4（日）
いつもお世話になっているＦ氏が、行けないというのでいただいた招待券。きょう、妻といっしょに行ってきました。
千代田線日比谷駅で下りて、帝国劇場ビルの9階。うすぐらい照明の、風情ありげな高級感ただよう雰囲気の入口でした。次に行く場所があったので、30分ぐらいでさっと観ようと思っていたのですが、観ていくと、展示品が豪華で点数も多く、しかも解説がとても興を引くように作ってあって、けっこう真剣に時間をかけて観てしまいました。おかげで、日比谷公園で摂ろうと妻が用意してきてくれたおにぎり弁当を食べる時間が削られてしまいました。
第1章 絵巻 ―― アニメ映画の源流
第2章 仏画 ―― 畏れと救いのかたち
第3章 室町時代水墨画 ―― 然の精神の表現が芸術へ
第4章 室町時代やまと絵屏風 ―― 美麗なる屏風の世界
第5章 近世初期風俗画 ―― 日常に潜む人生の機微を描く
第6章 寛文美人画と初期浮世絵 ―― 洗練されゆく人間美
第7章 黄金期の浮世絵 ―― 妖艶な人間美
第8章 文人画 ―― 自娯という独特の美しさ
第9章 琳派 ―― 色とかたちの極地
第10章 狩野派と長谷川等伯 ―― 正統な美ｖｓ斬新な美
第11章 仙�僂硫茵 宗宗〔ご偉擦良集�
〈工芸〉
柿右衛門、古伊万里、古清水、古九谷、美濃窯 等
〈常設コーナー〉常設コーナー
ルオー、ムンクの絵 数点
絵巻にしろ、仏画にしろ、中世に描かれた色がなまなましく保たれていた。そのことにまず興を引かれた。
浮世絵の美人画を見ていると、首筋の線とか身体の線とかが斜線になっているのに気がついた。この斜めの線の構図は、先日観たバルテュスの少女のそれと似ていると思った。そういえば、バルテュスは日本の浮世絵からも影響を受けていると解説に書いてあった。
陶器の大皿やとっくりの華麗な装飾絵に驚いた。まるでマイセンとか、西洋陶器に描かれているような色彩とデザインだった。
江戸時代の都市の様子を緻密に描いた風俗画では、とくに歌舞伎や浄瑠璃等の芸能の舞台と観客たちが描かれていて興味を持った。
最後の仙�僂箸いα義里里海箸个帆飢茲�よかった。解説によると、人に説くとき、答えは教えずに、その人に答えを出させるように仕向けるのだそうだ。これはまるで現代のカウンセリングのやり方だと思って、感心した。絵はがきセットを買った。
とても充実した１時間余だった。Ｆ先生、とってもとってもありがとうございました。先生にはお礼のみやげを何点か買った。いつお渡しできるだろうか。
「日本の美・発見�宗‘�本絵画の魅惑」前期は明日6日まで。後期は5月9日〜6月8日。
いつもお世話になっているＦ氏が、行けないというのでいただいた招待券。きょう、妻といっしょに行ってきました。
千代田線日比谷駅で下りて、帝国劇場ビルの9階。うすぐらい照明の、風情ありげな高級感ただよう雰囲気の入口でした。次に行く場所があったので、30分ぐらいでさっと観ようと思っていたのですが、観ていくと、展示品が豪華で点数も多く、しかも解説がとても興を引くように作ってあって、けっこう真剣に時間をかけて観てしまいました。おかげで、日比谷公園で摂ろうと妻が用意してきてくれたおにぎり弁当を食べる時間が削られてしまいました。
第1章 絵巻 ―― アニメ映画の源流
第2章 仏画 ―― 畏れと救いのかたち
第3章 室町時代水墨画 ―― 然の精神の表現が芸術へ
第4章 室町時代やまと絵屏風 ―― 美麗なる屏風の世界
第5章 近世初期風俗画 ―― 日常に潜む人生の機微を描く
第6章 寛文美人画と初期浮世絵 ―― 洗練されゆく人間美
第7章 黄金期の浮世絵 ―― 妖艶な人間美
第8章 文人画 ―― 自娯という独特の美しさ
第9章 琳派 ―― 色とかたちの極地
第10章 狩野派と長谷川等伯 ―― 正統な美ｖｓ斬新な美
第11章 仙�僂硫茵 宗宗〔ご偉擦良集�
〈工芸〉
柿右衛門、古伊万里、古清水、古九谷、美濃窯 等
〈常設コーナー〉常設コーナー
ルオー、ムンクの絵 数点
絵巻にしろ、仏画にしろ、中世に描かれた色がなまなましく保たれていた。そのことにまず興を引かれた。
浮世絵の美人画を見ていると、首筋の線とか身体の線とかが斜線になっているのに気がついた。この斜めの線の構図は、先日観たバルテュスの少女のそれと似ていると思った。そういえば、バルテュスは日本の浮世絵からも影響を受けていると解説に書いてあった。
陶器の大皿やとっくりの華麗な装飾絵に驚いた。まるでマイセンとか、西洋陶器に描かれているような色彩とデザインだった。
江戸時代の都市の様子を緻密に描いた風俗画では、とくに歌舞伎や浄瑠璃等の芸能の舞台と観客たちが描かれていて興味を持った。
最後の仙�僂箸いα義里里海箸个帆飢茲�よかった。解説によると、人に説くとき、答えは教えずに、その人に答えを出させるように仕向けるのだそうだ。これはまるで現代のカウンセリングのやり方だと思って、感心した。絵はがきセットを買った。
とても充実した１時間余だった。Ｆ先生、とってもとってもありがとうございました。先生にはお礼のみやげを何点か買った。いつお渡しできるだろうか。
「日本の美・発見�宗‘�本絵画の魅惑」前期は明日6日まで。後期は5月9日〜6月8日。
ショスタコーヴィチ交響曲第14番＆４番
夕食後、「舞姫」の教材研究や近づきつつある中間試験の問題を考えないといけないなぁと思ってＰＣに向かったのだが、なにとなくやる気が出ないまま、「そうだ、こんな時こそショスタコを聴こう」とＣＤ「ショスタコーヴィチ交響曲集」を手に取ったのです。
気が晴れない時は４番の第１楽章の高速弦のプレストなのですが、たまたま１４番が自動演奏を始めました。そこで、ウィキペディアを見ながら、聴きました。兼好の仁和寺の法師の話ではありませんが、やはり、解説があると音楽を細かく聴くことができます。
１４番は「死者の歌」という副題がついているので、戦争での死者を想定していると思っていたのですが、作曲者自身が体調不良で死を意識しながら、４人の詩人の「死」についての11の詩に曲をつけた作品でした。
編成も、ソプラノ、バスと打楽器・鍵盤楽器・弦合奏です。各楽章で歌う詩は、ウィキペディアから引用します。
第1楽章 ガルシア・ロルカ「深いところから」
第2楽章 ガルシア・ロルカ「マラゲーニャ」
第3楽章 ギョーム・ド・アポリネール「ローレライ」
第4楽章 ギョーム・ド・アポリネール「自殺者」
第5楽章 ギョーム・ド・アポリネール「心して」
第6楽章 ギョーム・ド・アポリネール「マダム、御覧なさい」
第7楽章 ギョーム・ド・アポリネール「ラ・サンテ監獄にて」
第8楽章 ギョーム・ド・アポリネール「コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事」
第9楽章 キュッヘルベケル「おお、デルウィーク、デルウィーク」
第10楽章 ライナー・マリア・リルケ「詩人の死」
第11楽章 ライナー・マリア・リルケ「結び」
1969年9月29日、ルドルフ・バルシャイ指揮 モスクワ室内管弦楽団 ソプラノ: マルガリータ・ミロシニコワ、 バス: エフゲニー・ウラジミロフ で初演。
４番
１９３６〜１９３６年にかけて作曲されていたのだが、1961年12月30日、キリル・コンドラシン指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 によって初演された。
この曲は３つの楽章がそれぞれかなり複雑で、なかなか集中して聴ききることが難しかったが、ウィキペディアの曲の構成の解説を見ると、いままでとはちがった発見があった。第１楽章のプレスト以外のおもしろさも味わえた。
気が晴れない時は４番の第１楽章の高速弦のプレストなのですが、たまたま１４番が自動演奏を始めました。そこで、ウィキペディアを見ながら、聴きました。兼好の仁和寺の法師の話ではありませんが、やはり、解説があると音楽を細かく聴くことができます。
１４番は「死者の歌」という副題がついているので、戦争での死者を想定していると思っていたのですが、作曲者自身が体調不良で死を意識しながら、４人の詩人の「死」についての11の詩に曲をつけた作品でした。
編成も、ソプラノ、バスと打楽器・鍵盤楽器・弦合奏です。各楽章で歌う詩は、ウィキペディアから引用します。
第1楽章 ガルシア・ロルカ「深いところから」
第2楽章 ガルシア・ロルカ「マラゲーニャ」
第3楽章 ギョーム・ド・アポリネール「ローレライ」
第4楽章 ギョーム・ド・アポリネール「自殺者」
第5楽章 ギョーム・ド・アポリネール「心して」
第6楽章 ギョーム・ド・アポリネール「マダム、御覧なさい」
第7楽章 ギョーム・ド・アポリネール「ラ・サンテ監獄にて」
第8楽章 ギョーム・ド・アポリネール「コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事」
第9楽章 キュッヘルベケル「おお、デルウィーク、デルウィーク」
第10楽章 ライナー・マリア・リルケ「詩人の死」
第11楽章 ライナー・マリア・リルケ「結び」
1969年9月29日、ルドルフ・バルシャイ指揮 モスクワ室内管弦楽団 ソプラノ: マルガリータ・ミロシニコワ、 バス: エフゲニー・ウラジミロフ で初演。
４番
１９３６〜１９３６年にかけて作曲されていたのだが、1961年12月30日、キリル・コンドラシン指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 によって初演された。
この曲は３つの楽章がそれぞれかなり複雑で、なかなか集中して聴ききることが難しかったが、ウィキペディアの曲の構成の解説を見ると、いままでとはちがった発見があった。第１楽章のプレスト以外のおもしろさも味わえた。
2014年05月03日
2014年05月01日
バルテュス展
2014.4.26（土）
午前中は横浜・藤棚の高校教育会館で日本語教育小委員会に出席。鶴見総合の新採用の方もお見えになり、４人で有意義な集いだった。
終了後、近くの中華食堂で定食を食べたあと、私は上野へ。
待ち合わせた妻と、東京都美術館で開催中の”バルテュス展”を観たのだが、とてもおもしろかった。
”扇情的なポーズの少女”を何作も描いて有名なのだが、そういうスキャンダラスさの奥にある部分も興を引かれた。友人は「三角形の構図が核心」などと言っていたが、私は斜めの直線で多くの絵が構成されているのに気づいた。ある絵ではそれらが逆方向から交わるように見え、ある絵では垂直線に対する斜線が輝いて見えた。
晩年は日本人妻を迎えたり、何度も来日したりして、日本の伝統文化をその絵画に反映させていたバルテュス。歌舞伎役者風に人物を描いた作品があり、おもしろかった。
また、少年時より猫を描きつづけた。しかし、猫相があまりよく描かれておらず、少年の時に描いた猫がいちばんかわいくて好感が持てた。
上野公園ではパキスタン・フェスタを開催中で、仮設ステージでは民族太鼓の演奏があり、カレーや雑貨等の屋台が軒を並べていた。
１７時からは銀座（有楽町）”鮨の家”で山脈の合評会。自作についてはいつもながらひやひやの体だった。
午前中は横浜・藤棚の高校教育会館で日本語教育小委員会に出席。鶴見総合の新採用の方もお見えになり、４人で有意義な集いだった。
終了後、近くの中華食堂で定食を食べたあと、私は上野へ。
待ち合わせた妻と、東京都美術館で開催中の”バルテュス展”を観たのだが、とてもおもしろかった。
”扇情的なポーズの少女”を何作も描いて有名なのだが、そういうスキャンダラスさの奥にある部分も興を引かれた。友人は「三角形の構図が核心」などと言っていたが、私は斜めの直線で多くの絵が構成されているのに気づいた。ある絵ではそれらが逆方向から交わるように見え、ある絵では垂直線に対する斜線が輝いて見えた。
晩年は日本人妻を迎えたり、何度も来日したりして、日本の伝統文化をその絵画に反映させていたバルテュス。歌舞伎役者風に人物を描いた作品があり、おもしろかった。
また、少年時より猫を描きつづけた。しかし、猫相があまりよく描かれておらず、少年の時に描いた猫がいちばんかわいくて好感が持てた。
上野公園ではパキスタン・フェスタを開催中で、仮設ステージでは民族太鼓の演奏があり、カレーや雑貨等の屋台が軒を並べていた。
１７時からは銀座（有楽町）”鮨の家”で山脈の合評会。自作についてはいつもながらひやひやの体だった。
