GANTZ 30 (ヤングジャンプコミックス)
奥 浩哉
集英社 2011-01-19
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現代人の教養の一つとして少しは漫画も読んだ方がいいだろうということで、『ガンツ』を読みました。前回『鋼の錬金術師』を読みましたが(参考)、正直言うとそれほど面白くありませんでした。
次に何を読もうかと思っていたところ、TUTAYAのレンタルコミックコーナーの『鋼の錬金術師』の隣に『ガンツ』が置いてありました。映画化されるくらいだから面白いのだろうと思って読んでみたら、見事はまりました。ほとんど一気に29巻まで読みました。最新刊の30巻はまだレンタルされてないので、買ってしまいました(笑)
『ガンツ』は「週刊ヤングジャンプ」で2000年7月から連載されています。もう10年以上も続いてるんですね。全然知りませんでした。2004年にはアニメ化もされたんですね。本当にまったく知りませんでした。こんなに面白いマンガがあったとは。
ネタバレにならない程度に感想。全く予備知識無しで読んだのですが、まず設定にびっくり。こんなアイデアよく思いついたなあ。次に先の展開が全く読めないストーリーにびっくり。あんな話になるなんて、誰が予想しただろう。
そして、過激な描写にびっくり。残虐シーンが多すぎ。血や内臓が飛び散りすぎ。扉絵の女性の着ている服の布の面積が小さすぎ。登場人物が全裸になりすぎ。今日買った30巻なんて服着てる人間は主人公だけで、後の人はヒロインも含めて全員素っ裸というとんでもない設定。作者の趣味?(笑)
なんだかわけのわからない世界に突然放り込まれて、生きるために戦い続けなければならない。次々と人が死んでいきます。
読みながら考えたことは、人の命は重いのか軽いのかということ。人の命は平等だと思ってましたが、本当でしょうか。自分にとってすべての人の命は平等ではないかもしれない。自分と関係が深い人の命は重いし、知らない人の命は軽い。命の重さは相対的なものではないでしょうか。
「1人殺せば5人の命が救える状況になったらどうするか」という問題がありますが、結局その1人が自分の好きな人だったら絶対に殺さないし、好きな人が5人の方に含まれていたらその1人を殺してしまうかもしれません。答えは一つではないし、ある人にとっての正解が別の人にとっての正解になるとは限らないと思います。
と、「ハーバード白熱教室」のような話を書いてしまいましたが、『ガンツ』は残虐シーンが多いし、性的な描写も多いので、読む人を選ぶと思われます。ある人にとって面白いマンガが、別の人にとって面白いとは限らない。これも相対的なものですね。
GANTZ - ガンツ - リアルフィギュア 全2種セット
タイトー
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