11月9日発行の 「塗料報知新聞」に、コーチ末松の関西大学での講演が掲載されました!
「主体的行動ができる人材作り」
トップコーチ・末松氏が講演
砥粒加工学会、バリ取り加工・研磨布加工技術専門委員会主催の
「コーチングセミナー」が10月21日午後1時から
大阪府吹田市の関西大学百周年記念会館で開催され、
トップコーチングスタジアムの末松大幸社長が
「自分の頭で考え主体的に行動できる人材のつくり方」
のテーマで講演をした。
末松社長は57歳の時に工業用特殊ブラシの会社
バーテックの経営を息子にバトンタッチして、
リーダーを育てるコーチングの会社を立ち上げた。
講演ではコーチングとの出会いについて体験談を語った。
ISO取得に一生懸命取組業務改革に向けた目標を作ったが、
社員の行動は変わらず、指示待ち、行動しない状態だった。
トップダウン経営で、社員の意見に耳を傾けることなく
瞬間湯沸かし器のようにすぐ怒った。
会議は社長の独演会。
次第に社員は物を言わなくなった。
ある時、自分自身につけたコーチからの質問でこの状況を転換させることができた。
「あなた自身がこの原因を作っているとすれば何が見えますか?」
その後も継続的に見守ってくれるコーチと共に乗り切ってきた。
人を変えるのは大変だが、自分と未来は変えられる。
人を変えようとするエネルギーよりも、
自分を変えることにエネルギーを集中させる方が
無駄もなく大事であることに気が付いた。
その後は指示命令型からコーチ型へと変わっていった。
コーチングでは会話のキャッチボールが大切。
コーチは意見を言わない鏡的存在である。
会話や質問を通じて、相手に目標や達成手段を片ってもらい気付かせる。
それを継続的に行動してもらうことがコーチングの基本である。
コーチは相手の眠っている才能を引き出すことが目的で、
相手のダイヤモンド(才能)を磨くフォローをするのが役割である。
現代のビジネスパーソンに求められていることは、
職場や組織の中で自分の頭で考え自分で決断し
責任を持ち主体的に行動できる人材である。
そのために上司はコーチ型リーダーとなって
部下を育成することが重要である。
コーチングでは目標達成のためのスキル「コーチングフロー」を活用することが多い。
分かることと出来ることは違う。
コーチングフローでは目標と現状のギャップを分析し、
そのギャップを埋めるにはどうすべきか考え、目覚めてもらい実行してもらう。
「あなたが変われば周りが変わり、世界が変わる」
ことを理解してもらうために、コーチは
クライアントの視点を増やして器を大きくする手伝いをする。
最後に世代交代は10〜15年前から準備すべきで、
早く修羅場を経験させるべきだと結んだ。
なお、同社では事業承継を終えてリタイアした
前経営者のセーフティネットとして、
「コーチ型親父倶楽部」で
観劇、料理教室などを企画して人生を楽しんでもらっている。