2007年04月

2007年04月30日

「登竜門」

 鯉のぼりを揚げた目的が、少し変だなと思ったので調べてみた。
鯉のぼりの言われである。
“中国黄河上流に龍門という急流があり、そこを登った鯉だけが龍になった”と言う中国の故事から、人生の流れのなかで遭遇する難関を、その鯉のように突破し、成長する事を意味しているとの事から「登竜門」と言われ、“鯉のぼり”揚げて子供の将来を願ったとある。
又一説には、天の神様にお守りして頂くための目印として揚げ始めたと言うのもある。
江戸時代、武家が旗指物や吹き流しを飾ったのに対抗して、町家が鯉のぼりを揚げたと言う説もある。
万緑の季節、さわやかな薫風にのって悠々と泳ぐ鯉のぼりは、眺める者に力を与え、そして和ませてくれ、子供には感動も与えるモノだろう。
何れにしても、男の子の立派な成長を純粋に願っての事。
少子化の時代、無味乾燥、しらけ時代の今、長良川に泳ぐ54匹の鯉には、様々な意味があると思う。
代表が言う、長良川の水質保全や、清流のイメージアップ等は二次的、三次的なモノではないだろうか?
                              横車 寅次郎
登竜門?登竜門2

torajiro0421 at 16:01|Permalink 歳時記 

2007年04月28日

「白鳥・鯉のぼり」

 長良川上流に54匹の鯉が泳いだ。
3月と4月に垂井町の鯉のぼりを見学に行き、ノウハウを盗み、方策の相談。
4月中旬、川に入り測量をして、図面をおこし、河川許可申請を出す。
支柱建てとワイヤー張りは、当初は土木工事だと思ったが、これは電機屋の仕事だと判断し、見積もり徴収し発注。
4月23日許可がおり、即工事にかかり、4月24日工事完了。
26日に鯉のぼりを取り付けたが、かなりの突貫スピード工事であった。白鳥インテリア・和田さんの熱意が通じたものだ。
加えて珍しく、役所の対応が早かった。
垂井町に比べれば1/10の規模だが、また違った風情である。
この堤防は、最近ジョギング、ウオーキングする人が増えている。
一様に、「いいねー」と発してゆく。
夕方、3才の孫を連れて行き、見せてやったら「すごいねー、500匹いるねー」と盛んに言う。まだ10まで勘定が出来ないのに・・・・。
孫は“沢山の事”を“500匹”だと言うのだ。
小学校の裏なので、校長先生が取り付け作業を見に来られ、明日、早速子供達に話してやろうと言っておられた。
どうゆうふうに話されるのか、聞いてみたい気もする。
                 自分なら、どう話すだろうか?と 寅次郎
鯉長良鯉長良ー1

torajiro0421 at 09:46|Permalink 歳時記 

2007年04月26日

「市議補選」

 意外な結末であった。
郡上市高鷲地区の市議会議員の補欠選挙が行われ、前回僅差で敗れた元村議と、元代議士秘書との戦いであった。
寅の戦前の予想は接戦ではないかと見ていたが、大差となった。
その原因を独断と偏見で批判を恐れず書いて見ると、
1、選挙運動期間の長短差。
  元村議は前回敗れてから3年間、運動をしてきたが、元秘書は僅か2週間であった。
2、バックの違い、“組織”対“草の根”。
  元秘書のバックには市長、市議、他地区の県議、市議、建設業界、有力企業等、そうそうたる顔ぶれがみえ、肩書き組織選挙の形だった。
方や元村議の方は、候補者が自転車に乗ったり、軽トラで走ったり、旧役場前に立ち、期日前投票者に頭を下げる等、市民レベルでの票の掘り起こしに力点を絞った、草の根選挙であった。
勝った元村議は、「どうせ負ける選挙だ・・・・」と周囲に漏らしたと言う位、表面上は元秘書有利と言うのが大方の下馬評であった。
怪文書が飛び交ったと言う話も聞いた。
高鷲市民の良識が問われる選挙でもある、と言う言葉も耳に入った。
スケールは大きく違うが、同じ日に行われた、長崎市長選は銃弾に倒れた現役市長の弔い合戦として、大きな注目を集めたが、長崎市民は冷静な判断を示したと思う。
高鷲でもこの市民感覚は、同じ質のものではなかったかと、独断。
組織への反発か、組織の崩壊か?本人の力量も大切であるが、それを取り巻く人達の、質、力量も大きく問われた選挙ではなかったかと、偏見。
                       当らない選挙予想屋 寅次郎
市議補選

torajiro0421 at 10:51|Permalink 政治 

2007年04月24日

「さくらカップ11」

 第11回目にして、初めて雨の洗礼を受け、二日目を中止せざるを得なかった。
ここ2〜3年、雨の影響でグランド整備に悩まされてきた。
ネイチャーランと同日開催となり、この傾向が出てきた。
暦的にはこの時期を“穀雨”と称するから、穀物のために雨が降りやすい時期なのか?
今年は、決勝リーグに岐阜県勢が6チーム中、4チームが出てきて、第2回以来の優勝が期待できたのに残念であった。
3月に石川県能登沖で4月には三重県鈴鹿付近で大きな地震があり、大会参加に影響がでるかも、と心配したが事なきを得て一安心。
被災者へのお見舞いと、一日も早い復旧を開会に当りお祈り致しました。
恒例の大懇親会は400人近くの出席者で膨れ上がり、JA平成殿の会場も、これが限界の感じあった。
硲郡上市長、長尾大会長、長谷川・津シニア監督が、樽酒をソフトのバットで割って開き、里見岐阜県シニアソフトボール連盟会長の音頭で乾杯!
激しく戦った体に、酒が沁み込む、饒舌になる、笑顔になる、好々爺は元気である。
新しい顔、おなじみの顔、懐かしい顔・顔・顔が今年も見られて、何となく安心をした。まだ訃報は聞きたくない。
多くの人に逢えた。今年もやってよかった!
                    つい飲みすぎてしまった 寅次郎
開会式試合






懇親会

torajiro0421 at 10:02|Permalink スポーツ 

2007年04月22日

「誕生日」

 1940年生まれの寅次郎も、確実に、老境へと歩を運んでいる。
東海北陸6県シニアソフトボール開催に奔走していて、己の誕生をすっかり忘れていた。
ネットを開いたら、そこに1通のバースデーメールが届いていた。
 「香水みたいに、想い出を瓶に詰めたいわ
   ふたを開けるたび、ステキな想い出がそっくり現れるの」
寅の生まれた1940年にアルフレッド・ヒッチコック監督が作った、アカデミー賞受賞映画「REBECCA」のセリフから、とあった。
 “誕生日に、ふと、これまでの事を振り返ると、ふたを開けた時に、
  ふわっと香る香水のように、キラキラ輝くステキな想い出が沢山
  あふれて、とっても幸せな気持ちになります。
  今日からまた、素晴らしい思いでつくりの毎日になりますように。
  お誕生日おめでとうございます“
と言う添え書きで送られてきた。
ケーキや花束も良いけれど、(最も今回なかったけれど・・・)
俺が生まれた時に、生まれた言葉を選ぶ、きめ細かい心配りの効いた、言葉のプレゼントは、良いモノだなー、と何度も読み直した。
                      心打つ言葉さがしの 寅次郎
67to3

torajiro0421 at 16:00|Permalink 歳時記 

2007年04月19日

「御母衣湖底」

 今年の温暖化、雪不足で、御母衣湖の水位は上がらない。
それ故、湖底に沈んだ集落跡地が見えてきた。
岩瀬橋から上流と、下流を写真に写したが、下流の方には2台の車が入り込んでいた。
ここは岩瀬地区なのだろうか、昔の道の跡も浮かんできている。
ここで生活をしていた人達には、たまらなく懐かしいモノではないだろうか。
沈んでしまっていた想い出が、顔を出してきたのだ。
消えたふるさとが、現れてきたのだ。
ここにおられた方々に、お知らせしたいと写してきました。
古い遺跡を掘り出すのは、時間と手間がかかるが、この湖底出現は、自然がプレゼントしてくれたモノだ。
同郷会でも開かれたら如何でしょう。
                           お節介な 寅次郎 
御母衣上流御母衣4/6

torajiro0421 at 07:29|Permalink 自然 

2007年04月17日

「桜と鯉のぼり」

 桜の頃、孫を連れて是非見に来ようと、思っていて、それが実現できた。
垂井町相川水辺公園に泳ぐ、350匹の鯉のぼりと、200本の満開の桜が見事であった。
時折吹く伊吹おろしに舞う桜吹雪は、えもいわれぬ風情である。
「しき嶋の やまとごころを 人とはば 朝日ににおう 山ざくら花」
万葉のむかし、本居宣長が詠んでいるが、時代は移っても、日本人の桜を愛する心は変わることはない。
3才半の孫は「すごいねー、たくさんいるねー」「1,2,3,4,5・・・までは勘定するが、その先は怪しくむにゃむにゃである。
鯉のぼりの下の芝生を嬉々として走り回っていたが、傍らにある遊園地の滑り台を見つけたら、そちらへ一目散。
鯉なんぞ、ジーとは鑑賞してはいられない。
滑り台を昇っては、降りての行動派。
女房は数のすごさと、サクラとのマッチングに感動していた。
自然に咲くサクラに、人工的に泳がせた鯉のぼりが、いいハーモニーを見せていた。
観光は造っても良いモノだ、と覚えた。
                   桜に鯉で一献傾けたかった 寅次郎
桜鯉全景桜鯉up

torajiro0421 at 07:52|Permalink 歳時記 

2007年04月15日

「野外アート」

アスファルトやコンクリートにお絵かきをするモノである。
と言っても、カラーペンキやスプレーで画くものではない。
大半は白黒の世界である。
アスファルト舗装に好みの絵とか模様の型紙を当てて、その上から砂を吹き付けて舗装の表面を削ると、中の骨材が現れる、これが大半は白い為に、白黒の彫刻風な姿が浮かび上がってくる。
これで特許を取得した会社を訪れて、デモを見せてもらい、様々な施工例のサンプルと画像等を前に、説明を受けた。
昔居たゼネコン時代の友達が、埼玉から視察に来ると言うので、それに付き合った訳だが、訪れた会社の社長が、これ又、工業高校の後輩と言うことで、気楽に半日じっくりと勉強をした。
無粋なアスファルトやコンクリート壁面に、楽しいアートが浮かび上がってくるのは、楽しいものであり、夢があり、癒しの時代にマッチするモノと感じた。
公共事業が減少するなかで、知恵を出せば、仕事はあるよと言う証明だと、開発した後輩の社長を尊敬した。又、遠方もいとわず、勉強に来る友にも熱意を感じた。
                          努力の足らない 寅次郎
市松模様鯉模様

torajiro0421 at 22:25|Permalink 自然 

2007年04月13日

「握手」

 選挙の年、第一弾が終わった。
選挙に“握手作戦”は必須である。
握手にもルールがある事は以外に知られていない。
常識的には、上下関係のあるときは、上の人が先に、手をさしのべるものだ。
選挙のとき、候補者が、民衆にお願いの意味で、手をさしのべるのは別であると思うが。
しかし、候補者と言っても、総て自分が偉いわけではないから、総て手を出してよいものではない。
自分を応援しに来てくれた、目上の人には、自分から手を出してはいけないと思う。
頭を丁寧に下げて、相手が手をさしのべるまで、ひたすら頭を下げ続けるべきだろう。
今回の選挙でも、様々な状況が見られた。
今一つは、男性は女性に向かって、先に手を差し出すべきではない。
つい出したくなるのが、自分を含めて男の本能です。
人前に立ち、上を目指そうとするならば、握手のやり方ぐらいは、勉強すべきだ。
ルールを知らない人はよいが、知っている人は、不愉快極まりないと思うよ。
寅次郎は生粋の日本人だから、握手は好きくない。
                          但し、女性は別だ 寅次郎
マナー:http://www.e-manner.info/hospitable/greetings.html
握手握手絵

torajiro0421 at 08:30|Permalink 雑学 

2007年04月11日

「選挙結果」

 戦い済んで日が暮れて・・・・・。
選挙戦は一週間であったが、実質は半年間ほどあったろう。
勝ったN氏、おめでとうございます。
住民はやはり、太いパイプが必要と感じて「即戦力」に傾いたのでしょうか?
NY氏は若い力で「新しい扉を拓こう」と挑戦をしたが、扉の向こうに何があるかを示せず敗れた。
CY氏は議会のウオッチヤーを掲げ、議員の本分を説き、良識を訴えたが、今一歩であった。
このように一見、三者三様の戦いに見えたが、最後はそれぞれの地域の綱引きに終わった感は否めない。
これだけ地域意識が強くては、「郡上は一つ」が聞いて呆れる。
今、アメリカ大統領選に素晴らしい若者が登場してきた。
黒人系のオバマ上院議員45歳だ。
彼は次の演説で一躍、ケネディーの再来と浮かび上がってきた。
「ここは黒人の米国でもなく、白人の米国でもない、リベラルの米国でもなく、保守の米国でもない、アメリカは一つだ」「イラク戦争に反対した愛国者も、支持した愛国者も、みな同じ米国に忠誠を誓うアメリカ人だ、アメリカは一つなのです」
「郡上は一つ」と言いながら、その先は縄張り争いだ。
スケールの違いとは言え、同じ時代に、同じ空気を吸っている人間として、恥ずかしい。
                         縄張りの嫌いな 寅次郎
県議選結果オバマ

torajiro0421 at 08:04|Permalink 政治 

2007年04月09日

「落橋」

県議選で落ちた話ではない。
大自然の猛威である!
総重量約200tonの橋が吹っ飛んでいた。
場所は、岐阜県白川村平瀬、国道156号線から大白川に向かって、約5km入った所である。
昨年の春先、大雪が溶け始め、土石流と共に、雪崩現象で、この橋を一気に吹き飛ばしてしまったのだ。
平成12年に完成している橋で、長さが30m、幅が5.20m、鋼桁の高さが1.5m。
去年の雪が溶けて、ヘリコプターが上空から発見したという。
200tonと言うと、人間の数に換算すると、約3,600人、(55kg/一人で換算)。郡上市高鷲町の人口が3,500人弱だから、高鷲町全部の人が、一瞬に吹き飛ばされた勘定になる。
雪崩とは、それだけのパワーと言う事か。
新しく橋を掛けなおす図面を見たが、雪崩を避ける工夫が少しはなされているが、この程度では、又、吹き飛ばされそうだ。
設計条件は、表層雪崩の厚さが、2,0m、時速200km。
全層雪崩は、時速40km。それに土石流が加わる。
これに耐えうるとしているが、土建屋寅次郎と致しましたは、大いに疑問である。
                       大自然と仲良くしたい 寅次郎
落橋図面落橋

torajiro0421 at 08:08|Permalink 自然 

2007年04月06日

「黄砂」

 昔は“春がすみ”と言って、優雅に詩なんぞを詠んだんじゃないの?
ところが科学が発達して、中国砂漠からの砂が犯人だと解ると、優雅さはどこえやら。
人体に悪影響を及ぼすとし、人々はマスクをかけ、防御する姿からは、詩は生まれない。
昔の“春かすみ”とは異質なのかな?良く解からない。
テレビは言っていた。
黄砂の原因は日本にも大いにあると。
それは、中国で生産されるカシミヤは羊から作られるが、そのカシミヤが大量に日本に輸出されるようになり、羊が牧草を食べ尽くし、砂漠化がどんどん進んでいるという。
近年、日本の3倍の面積が砂漠となり、中国本土でも大きな問題となっている。これも、急激な自然生態系の崩壊から来るモノで、人間が造り出したモノに他ならない。
これも「不都合な真実」の一つだ。
急激な発展、急速に伸びる物質的な豊かさのツケだ。
自分ちさえ良ければ・・・・と言う事のツケでもある。
大きく言えば、近代文明崩壊の序章?
この黄砂、今の選挙に似て、焦点がボケ、見通しが悪い。
                  カシミヤ不買運動を始めねば 寅次郎
黄砂

torajiro0421 at 07:58|Permalink 自然 

2007年04月04日

「Co2」

ゴア 難しい事は分からないが、環境破壊の主人公はCo2(二酸化炭素)と言われている。
これを削減しないと、地球は病んでくると言い、京都議定書なるモノは、その削減量を地球規模で決めている。Co2を多く放出しているアメリカが京都議定書に従わないのが、釈然としない。
かつてブッシュと大統領を争った、アル・ゴア元副大統領が制作した映画「不都合な真実」は環境破壊を全世界に訴え、大きな波紋を呼んでいる。
植物はCo2を吸収し、酸素をはき出し、空気をきれいにするので、木を植えよう、緑を増やそうと昔、学校で教えられた。
Co2は自動車の排気ガスに多く含まれているらしい。
だから道路脇の街路樹や草花などは、削減に有効手段なのだ。
所が、その草木を死滅させる光景があった。、
当事者は何を考えているのか?訳が解らなくなった。
それは、道路脇に自生する草木をマットで押さえ込んでしまっているのだ。
確かに、放置すれば、乱雑な事になりかねないが、だからといって、マットで死滅させるのは、少し無謀な発想ではないだろうか?
自然との共生が泣いている。
                             自然派の 寅次郎
マット1マット2

torajiro0421 at 08:37|Permalink 自然 

2007年04月02日

「万両」

 弟がくれた鉢を育てたモノである。
盆栽の様な鉢植えは、不自然という気がして、あまり興味はなかったが、丁寧に育てると、きっちり花は咲くし、豊かな実を付ける。
昨年は大雪の年であった。
玄関前に南天があり、これも真っ赤な実を付ける。
しかし雪が降ると、周りに餌がなくなり、鳥達の格好の食料になる。
この万両もうっかり外に置いたままにしていたら、南天同様、きれいさっぱりついばんでいった。
今年は取られないぞと、部屋中心に育てたら立派な実が付いた。
所がある日、その実が2/3位なくなってしまっていた。
うっかり女房が外におき、鳥達に取られたのだろうと、女房を問いつめたら、女房曰く、「実は熟したら、取る方が良い」と言うのだ。
そのまま放置すると、翌年はいい実は付かないと聞いたので、取って鳥達にやった、と。
作物は程良くいじめた方が、立派に育つという。
去年、鳥達に取られたから、今年は良く育ったのか。
植物は肥料などをやりすぎると、翌年必ずダメになるらしい。
人間も然りだ。
万両の他に、千両、百両、十両というのがある事も、始めて知った。
                     十両の下の幕下ぐらいの 寅次郎
万両南天

torajiro0421 at 12:30|Permalink 自然